めちゃくちゃ激しく物騒で


PC1:“010部隊”新納 忠太郎(にいろ ちゅうたろう)(キャラシート)PL:猫口
PC2:“フェアウェルブーケ”琴城 星羅(ことしろ せいら)(キャラシート)PL:北白河
PC3:“夜を裂くモノ(Nightsever)千鳥 咲夜(ちどり さくや)(キャラシート)PL:MAO
PC4:“刻々”鎌池 仁(かまいけ ひとし)(キャラシート)PL:カムリ

メインログ雑談ログ

目次

プリプレイ

GM:セッションを開始します。
GM:今回のPCは総勢4名
GM:その恐るべきスペックを解説してもらいます
GM:まずはPC1の新納さん、よろしくお願いします!

新納忠太郎:はい!新納忠太郎、98歳の金髪幼女薩摩兵子です!
新納忠太郎:北極で氷に囚われていたのをUGNに引き上げられました。
GM:キャプテンアメリカ並みの過酷さだ
新納忠太郎:本来は逞しい成人男性でしたが…何故か時を経て金髪幼女と融合した姿になっています。
新納忠太郎:この少女の身体を少女自身の魂に返す術を探しつつ、UGNに協力するチルドレンとなりました。
新納忠太郎:能力は自身と一緒に融合した部下たちの魂をぬいぐるみに込めて操作する術を使います。
新納忠太郎:抱えているクマちゃんがのそのそ動き回るぞ
GM:怨霊…!
新納忠太郎:性能的にはメチャクチャ重いけど安定した達成値の範囲攻撃が放てます!
新納忠太郎:メチャクチャ重いけど!
新納忠太郎:そして精神10を生かして生き字引なんかも出来たりします。
GM:強いんですよね、これが…
新納忠太郎:侵蝕が怖いけど何とかやっていきたいと思います!
新納忠太郎:そして、皆さんとも仲良くしたいです!以上!よろしくお願いします!
GM:へい!
GM:そんな新納どんのハンドアウトはこれです。

□新納忠太郎
>シナリオロイス:ダクレーネ・ルハウゼン
N市に史上最大級の嵐が近づく、ある夜。
第13地区は甚大な被害の発生が予想され、UGNとしても対策に奔走していた。
あまりにも局地的で異常な規模の嵐であるため、なんらかのレネゲイドの関与──
それもアーティファクトによるものが推測されているためだ。
そんな状況の最中、きみは見覚えのある女性の顔を第13地区の雑踏に見つける。
彼女はダクレーネ・ルハウゼン。
かつてきみたちと共同で実験計画を指揮していた、第三帝国の研究者だ。
きみのいまの肉体の持ち主、「ヴェロニカ」と同じ遺伝子プールから生まれた──ある意味で実の姉でもある。
あの頃と変わらない姿のままで、彼女はきみに接触してくる。

GM:お姉ちゃんと仲良くしてあげてね
新納忠太郎:お姉ちゃん!
GM:そして次はPC2!
GM:琴城星羅さん、自己紹介をお願いいたします!
琴城星羅:はいな!

琴城星羅:琴城星羅と申します!享年16歳!女子高生の姿をしたレネゲイドビーイングです!
琴城星羅:崩落戦で死んだチルドレンの体に「意識体」と呼ばれる人工RBが憑依。そこら辺の瓦礫や死体のレネゲイドを吸収して復活しました。
琴城星羅:それ以降年を取らなくなったので転校を繰り返しつつ女子高生をやっています。現在は第五支部エージェント!
琴城星羅:明るくて頭がそんなに良くない一般的な女子高生です。好きなものは美少年とごはんと辰巳支部長。
GM:かわいさ存在…
琴城星羅:バトルスタイルは体内に詰まっている赤い構造体(通称:殺人コンクリ)をぶちまけて様々な方法で役立てます。
琴城星羅:嘔吐したり自分の肉体を破砕してぶつけたりと便利なのですが、今回は辰巳支部長の前なのでおとなしめに白兵します。剣の形に固めたりとかする。
琴城星羅:スペックとしては赫き剣をポルターしてえらい固定値を出すタイプです。毎回消費がでかかったので今回は低燃費シフト。
GM:いつも侵食率がガン上がりしてますもんね…
琴城星羅:今回こそ辰巳支部長と関係を進行させたいと思っています(行動宣言)。よろしくお願いします!
GM:よろしくしてあげてくれると私も嬉しいです!
GM:そんな琴城さんのハンドアウト!

□琴城星羅
>シナリオロイス:《拾わせ屋》
嵐が近づく第13地区で、きみは特異な任務を要請されていた。
《拾わせ屋》と呼ばれる奇妙な人物の捜索である。
ゴミ捨て場や廃材置き場に現れ、物資を漁り、代わりに変わったガラクタを落として「拾わせる」。
そのガラクタがアーティファクトとしか思えない力を発現させているのだという。
第13地区の支部長、辰巳十三は言っていた。
ずっと追い続けていた相手が、ようやく姿を現した──と。
目撃情報のあった現場の一つで、きみはついにそれらしき人影と遭遇する。

GM:事態の核心に迫っていただきたい!
琴城星羅:謎の人物!頑張って調査するぞ!
GM:ということで、
GM:次はPC3!千鳥咲夜さん、自己紹介をお願いします!
千鳥咲夜:はい

千鳥咲夜:「私か? 十三支部所属、“夜を裂くモノ(Nightsever)”千鳥咲夜だ」
千鳥咲夜:希少な第十三支部所属のチルドレン。纏う装束は旧式の黒セーラー。
千鳥咲夜:UGNの使命に対して真摯ですが、融通が効かない頑固者なスパルタンっ娘。
千鳥咲夜:固くて尊大な口調も相まって、あんまり人付き合いは得意でないと認識しています。
千鳥咲夜:オリジンとしては崩落戦で親族縁者を失い、流出したアーティファクト『雷霆辻風』と融合。
千鳥咲夜:オーヴァードとして覚醒し、チルドレンの人生を歩むこととなった。
千鳥咲夜:──とされていますが、実際には崩落戦前の記憶を有しておらず、現在のパーソナルデータは全て与えられたものなので真偽ははっきりしていません
GM:今回の参加者、全体的に背景が過酷なののでは?
千鳥咲夜:「比べれば私は微々たるものだと認識している」
千鳥咲夜:性能はミドルでは援護の風+ウインドブレスで援護したりします。
千鳥咲夜:ただしフレーバーはだいぶスパルタンよりですのでご注意くださいませ。
千鳥咲夜:戦闘では自分をバフして、強引に一閃コンセで殴ります。
千鳥咲夜:クライマックスでは一発屋。条件が整えばロイス2で27c2+14砲をぶっぱできます。
GM:これも強い
千鳥咲夜:なので天敵は行為を失敗させる鎌池さんのようなオーヴァードですw<c2砲
千鳥咲夜:約一月ほどぶりのPL。一所懸命当たらせて頂きますが、色々と拙い点を晒してしまうかもしれません。その点、お目溢しいただければ幸いです。
千鳥咲夜:それでは皆様、改めましてよろしくお願い申し上げます。
GM:OK!
GM:では、千鳥さんのハンドアウトはこちら!

□千鳥咲夜
>シナリオロイス:マキオ
嵐に備えて避難計画を進める第13地区で、きみもその支援に当たることになった。
特にこの地区には巨大な地下構造があり、無秩序な避難行動が行われた場合、
予想外の区域の予想外の収容アーティファクトが影響を受ける可能性があるためだ。
そこで、きみはとある集団へ接触することにした。
第13地区では裏社会のオーヴァードをまとめあげる勢力の一つ、半マフィアのような自治集団──『協衛会』。
彼らに話を通しておけば、避難計画も進めやすいだろう。
だが、その目論見はすぐに潰えた。彼らの事務所はすでに崩壊し、制圧されていたからだ。
その場にいた少年は「マキオ」と名乗り、きみに挑発的な視線と、異形の「槍」を向けた。

GM:さっそく険悪な雰囲気になります!
千鳥咲夜:暴力には暴力で報おうと思います(`・ω・´)
GM:ですよね!
GM:そして、最後はPC4
GM:鎌池仁さんお願いします!
鎌池仁:ウラーッ!!

鎌池仁:第十三支部UGNエージェント、鎌池仁さんです。
ピュアバロールの局所的重力操作で味方のサポートを得手とし、更には時すらも一時的に支配下におくことが出来ます。
≪時の棺≫と≪死神の瞳≫で悪さをしたい!!
そして更にイージーエフェクトは...≪ディメンジョンゲート≫を取っている!

鎌池仁:設定面では、右目に眼帯をした、物腰の柔らかいお爺ちゃん。「僕は強くないけど、ちょっと面倒くさいんだ」が口癖!
昔は高レベルの≪巨人の斧≫とか≪黒星螺旋≫とかを使って暴れてましたが、崩落戦で恋人を失ってから彼の時間は止まりました。
なので仲間をより確実に助けるために滅茶苦茶鍛え直してサポートタイプにジョブチェンしたぞ。
ただその反動でムリしすぎて体内の臓器が急速に老化!
病気になったので、自分が死なない方法も探しつつ、一方自分の「残り時間」で何ができるかも考えており...といった感じ。

GM:やっぱり重い…!
GM:過酷レベルが高い気がします
鎌池仁:更に彼の眼帯にはとある秘密が隠されているとされていますが
鎌池仁:それはおいおい明らかになることでしょう
鎌池仁:以上!
GM:OK!
GM:それでは鎌池さんのハンドアウト

□鎌池仁
>シナリオロイス:銅錘花瞼
風雨の勢いが強まるN市13地区で、ジャームの目撃情報が多発していた。
それは群れを形成する黒衣のジャームたちであり、いずれも骨細工を寄せ集めてつくったような姿をとる。
しかも彼らには何らかの目的があるらしい。
無差別に人を襲うのではなく、暴力を受けている市民を助けるような行動をとるのだという。
その反面、オーヴァード相手には躊躇の無い攻撃性を発揮することもある。
きみは捜索の末、強い風の吹く夜に、その集団と遭遇する。
その中でもひときわ目立つ、京劇のような面をつけた黒衣のジャーム──
きみはそのジャームを見たことがある。あの崩落戦で凶悪な強さを誇った、《銅錘花瞼》に違いない。

GM:わるそうなジャームです
鎌池仁:街の平和を脅かすジャーム、許せねえなァ~
GM:というわけで
GM:キャストは以上の4名でお送りいたします!
GM:トレーラー!

■大N市セッション「めちゃくちゃ激しく物騒で」

■トレーラー
「ようこそ、大N市へ。
 ここは悪徳の街、犯罪と闇が溢れる危険地帯だ!

 とりわけ、今夜は最悪に近い時期だと思う。
 なにしろ嵐が来てるんだ。超デカい台風で、甚大な被害が予想されている。

 ……ってのが表向きの報道。
 いくらなんでもこの台風は大きすぎる。
 しかも局地的で、この街を狙うような軌道で近づいてきてるって話だ。怪しいね。
 誰かが何かの目的で発生させてるんじゃないか? 俺もそう思う。

 間違いなくこれは
 たぶんこいつは”アーティファクト”が関わってる……俺の勘だけど、そんな気がするね。
 あんた、もしも暇なら手伝ってくれないか?
 俺の勘じゃ、この件……なかなかヤバい奴が関わってる。
 台風と戦いながら、黒幕とも戦う。一筋縄じゃいかない戦いになりそうだ」

マスターシーン

GM:────
-:「…………」
-:「これ……」
-:「俺がやったのか?」
-:「そうだよ」
-:「きみはすごいな」
-:「躊躇がない。普通はこんなにできないよ」
-:「……うるせえな」
GM:打撃音。
-:「痛い。……やっぱりすごいよ」
-:「普通、いきなり殴るかな?」
-:「手伝ってあげたのに」
-:「知るか。黙れ。うるせえ」
-:「こんなんじゃ足りないんだよ」
-:「もっとよこせよ。まだあるんだろ」
-:「ぜんぶ俺が使う」
-:「いいよ」
-:「好きなだけ使うといいよ。何がほしい? 武器? 兵隊?」
-:「……ンだよ。気味が悪いな」
-:「なんでそんなに……なんでもくれるんだ?」
-:「それだけなんでもあるなら、なんでお前は……たとえば自分で……」
-:「なんでって、そりゃあ」
-:「ぼくは神様だからね。いくらでも、悩める者には施すよ」
GM:────

OP1:鎌池仁

GM:OP1:鎌池仁
GM:登場侵食ダイスをお願いします!
鎌池仁:浸蝕
鎌池仁:1d10
DoubleCross : (1D10) → 7

GM:OK!
GM:────
鎌池仁:チョットオモイ
GM:そういえば蒲池さん、第13地区に住んでいる設定ですかね?
GM:具体的な場所とか決めてます? アパート住まいとか、一軒家とか?
鎌池仁:いや、そこまでは決めてはないですね。ただ、十三区内のどこかには確実に戸籍を持っていると思います。
GM:では、長屋のようなアパートの一角に起居しているというのはどうでしょう?
鎌池仁:良いですね、和風!それでお願いします。質素なものを好みそうですし
GM:OK! では、きみが暮らしを営んでいる第13地区のアパート。
GM:現代における長屋のような施設。
GM:このアパートには主に一人暮らしの住人が、すし詰めのようになって生活している。
GM:規格外の嵐が近づいていると言うことで、みんな戦々恐々としているところだ──そんな最中
GM:きみも顔見知りの、同じアパートに住む少女──村浜朝陽がきみの部屋のドアを叩く。
村浜朝陽:「──先生! 鎌池先生! いる!?」
GM:彼女の名前は村浜朝陽。戦闘力はまるで高くないが、一応はオーヴァードです。
鎌池仁:「ン...やあやあ、村浜君か。待ってなさい、今ドアを開けるから」
GM:なんとなく他の住人と同じく、鎌池さんのことを先生と呼んでいる。
鎌池仁:重い腰を上げて、ドアを開く。
GM:ドアを開けるなら、強い風が吹き込んでくるのがわかる。嵐が近いせいだ。
村浜朝陽:「先生、寝てた? ごめん! いまちょっと大変になってて!」
鎌池仁:「ひとまず、早く中に入りなさい。外は危ない」
村浜朝陽:「このボロアパート、外でも中でもあんまり変わらな──あ、いや、いまそうじゃなくて!」
鎌池仁:「むむ。いや...とすると、急ぎの話だね?」
村浜朝陽:「そう! あっちの路地の方で、前田のおばちゃんが変な生き物に襲われたって!」
村浜朝陽:「いますぐ来てくれる!? わ、私がどうにかしようかな~っと思わなくもなかったんだけど」
鎌池仁:「なに、前田さんが? それは...いけないな。彼女にはまだ将棋を負け越しているんだ」
鎌池仁:「ふふ、解っているとも。若い子らの手を煩わせるほどでもないよ」
村浜朝陽:「あ、ありがと!」
村浜朝陽:「私ってほら、正直あれでしょ」
村浜朝陽:「いまいち……強くないっていうか……まあ、この私にくわえて先生がいれば」
村浜朝陽:「百人力で勝ったも同然だから! 一緒に来て!」
鎌池仁:「そういうことなら、任せなさい。鬼に金棒と言うやつだね」
鎌池仁:「ただし、僕の傍からあまり離れないでくれないか?」
鎌池仁:「この年になると...どうも歩くのが億劫でね。手を貸してくれる人が必要になるかも知れない」
鎌池仁:村浜さんに向けてパチリとウインク。
村浜朝陽:「……うん、了解!」
村浜朝陽:「じゃ、乗って! 急ぐから!」 彼女はひらりと身をひるがえし、手すりを乗り越え、 
村浜朝陽:路上に停めてあったバカでかいハーレーに着地する。
GM:村浜朝陽はブラックドッグ/モルフェウスの「電子使い」である。
GM:様々な乗り物を拾って勝手にレストアして生計を立てている
鎌池仁:「やあ、相変わらず凄いのに乗ってるんだなあ村浜くんは」こちらもふわりと浮いて、ハーレーに乗り込む。
鎌池仁:「コレはどこで見つけたんだい?鹿島辺りのゴミ捨て場かな?」
村浜朝陽:「ふっふっ。ゴミ捨て場のスポット情報は企業秘密!」
村浜朝陽:「じゃ、いくよっ」 爆音をたててハーレー(みたいなバイク)が動き出す。
GM:動き出した後、警戒をするなら、《知覚》で難易度7の判定をしてもいい。
GM:その成否によって遭遇の形を決めましょう
鎌池仁:かまいけさんの感覚は...2!
鎌池仁:もちろん行います。やってやるぜ。
GM:どうぞ!
鎌池仁:3dx
DoubleCross : (3R10[10]) → 9[4,9,9] → 9

鎌池仁:よし、乗った
GM:成功するとはね…
鎌池仁:これが年の功というやつなのだ
GM:いま気づきましたが、鎌池さんの感覚は2なので本来は2dですが
GM:9が二個出てるのでどっちにしろ成功ですね
GM:では、蒲池さんは路地の裏でうずくまる中年女性と、その周りに倒れている数人の男性(悪そう)
GM:そして、その男性(悪そう)の最後の一人を、いままさに叩きのめしている変なジャームを目撃します。
GM:骨細工を集めて作ったような、変なジャームたちだ。
GM:特徴としては、お面を被っていることです。
GM:京劇と呼ばれる舞台で使われるお面に似ている。このことは、鎌池さんに知識がある設定なら知っていてもいいです。
村浜朝陽:「おばちゃん! ……が、襲われてるわけじゃなかった?」
村浜朝陽:「なにあれ?」
鎌池仁:(...京劇の仮面。北京派か、上海派か...いや、本質はそこではない。なぜジャームが?)
鎌池仁:「村浜くん。僕には明らかに、彼らが前田さんを守っているように見えるんだけどな」
村浜朝陽:「そ、そうだけど! あの連中、おばちゃんの鞄持ってるし、絶対強盗系の連中だけど」
村浜朝陽:「死んじゃわない!? あのままだと!」
GM:村浜朝陽の言う通り。
GM:骨細工のジャームは、悪そうな男性の右腕を掴んでおり、そのまま捻り上げた。
GM:骨の折れる音。悪そうな男性の喉から、しぼりあげるような悲鳴が漏れた。
村浜朝陽:「いくらなんでもヤバイって。先生、助けて!」
鎌池仁:「やあ。君の言う通り、ひったくりの代償にしては些か高いね」
鎌池仁:「待っていなさい。すぐ終わる」
村浜朝陽:「お、お願い! しますっ」
鎌池仁:≪ポケットディメンジョン≫。自室と繋がる空間の門を、”男性だけを覆うように”整形して、現出させる。
GM:器用だ……では男性だけ消える形ですね
鎌池仁:あ!同時に、前田さんにもゲートを飛ばしてていいですか?
GM:いいですよ!
鎌池仁:行先は男とはもちろん別のところで。強盗犯(推定)と鉢合わせさせたくないし...
GM:ゲートつかってください
鎌池仁:左手の動きと連動して、男を飛ばした門が閉じる。そして今度は右手。
鎌池仁:うずくまる女性の真下に、穴のように門が開き--そして一瞬で彼女を飲み込んで閉じる。
GM:ジャームはその時点できみたちの接近にようやく気付いたらしい。鎌池さんを奇怪な首の動きで振り返る。
鎌池仁:行先は、彼女の自室だ。将棋の負債を返さなければならない。
村浜朝陽:「やったっ! ……でもこっち見た!」
鎌池仁:「やあ。困るなぁ...僕、全然強くないんだよね」
村浜朝陽:「う、嘘つかないでよ。先生が強いの知ってるんだから! どうすればいい?」
GM:演出で死神の瞳を使ったりしてもいいし、もちろん逃げてもいい。
鎌池仁:(もう”門”は使えない。最悪の場合、重さを操って足止めし...村浜くんだけでも逃がすか)
鎌池仁:(だが)
鎌池仁:「...彼らは人間を守っていた。ここに、ひょっとしたら」
鎌池仁:「彼らを統率するものが隠れているかも知れない」
村浜朝陽:「統率する者って」
村浜朝陽:「……明らかにヤバそうな響きなんですけど」
GM:鎌池さんは同時に、知覚判定に成功しているので気づくことができる。
GM:強い風の中を跳躍し、急激に接近してくる一回り大きな骨細工のジャームがいる。
GM:それは鎌池さんを明らかに狙う軌道で、攻撃を仕掛けてくる──自由にかわしても、捌いてもいい。
GM:もちろんあえて攻撃を受けるという選択もあります。
鎌池仁:格好良く捌きます!
鎌池仁:「噂をすれば」
鎌池仁:右後方。空気の”重さ”を知覚している。故に、速度、方向、その全てを一度だけ理解できる。
鎌池仁:「仮面の紳士の登場というわけだ」
GM:するどい刃──らしきものが振り出される。正確に鎌池さんを狙っている。
鎌池仁:後方で影がすれ違う--その瞬間、ピンポイントで重力を爆裂させる。刃を、地に縫い留める。≪灰色の庭≫。
-:「おう」
GM:低い声。重くなった刃は、どういう仕組みか即座に分解──粉々に砕けた。
GM:そして襲撃者が跳び離れると、再構成される。
鎌池仁:「やあ。元気の良い能力だね」村浜を庇うように、こちらも飛び退る。対峙。
-:「これは驚いた。技か。防がれるとは」
GM:では、鎌池さんはそのときにわかる。
GM:相手の面だ。
GM:赤を基調にした面の意匠──記憶に残っている。
GM:崩落戦で交戦したことのある強力なジャームだ──呼称は、《銅錘花瞼》。
GM:きみは直接対峙したことがあったかもしれない。ただ、確実にUGN戦力によって撃破されたことは知っている。
村浜朝陽:「……先生? なにあれ? しゃべったんだけど」
鎌池仁:《銅錘花瞼》。すなわち、崩落戦の関係者。鎌池の時間は、あの時から止まっている。だから鮮明に覚えている。
鎌池仁:「とても...とても、危険なジャームさ。”崩落戦”を、きみは知っているかな」
村浜朝陽:「ま、まあ……噂だけは……」
鎌池仁:「やつは”崩落戦”にいた。そして死んだ」
村浜朝陽:「し、死んだ!? いま目の前にいるんですけど!」
鎌池仁:「だよね。僕の記憶違いかなと思っていたんだけど...そうじゃないらしい」
鎌池仁:「やあ、《銅錘花瞼》。きみは”何”だい?」
銅錘花瞼:「……”何”だと?」
銅錘花瞼:「これは妙な質問をする輩がいたものだな」
鎌池仁:「リザレクトも効かないほど、ナマスになったはずだよ。まともじゃあないだろう」
銅錘花瞼:「知らぬ話だ」
銅錘花瞼:「我が名は《銅錘花瞼》。主に仇なす者を斬る、一振りの太刀にあり」
GM:きみはその名乗りを聞いたことがある。以前とまったく同じだ。
鎌池仁:(明らかに自身の連続性を失っている。ならば)
鎌池仁:「だったら--その骨細工は、何かな?僕にはそれ、違うところで随分見覚えのあるような気もするんだけど」
鎌池仁:脳裏に浮かぶのは、十三支部の長。洞穴の奥に潜む、骨の怪物だ。
銅錘花瞼:「我が主の兵にあり」
銅錘花瞼:「お前は私を知っているようだが──」
銅錘花瞼:「……いや待て」
銅錘花瞼:「こいつを斬るのは我が務めではない。そうだな?」 傍らの骨細工に尋ねる。
GM:骨細工は反応しない。だが、銅錘花瞼はそこになんらかの答えを読み取った──らしい。
鎌池仁:「驚いたな。僕らをこのまま見逃すつもりかい」
銅錘花瞼:「お前と関わっている暇はない」
鎌池仁:(四年前も、僕なんかよりよほど強いエージェントがてこずったらしい。出来れば戦いたくはない...村浜くんもいる)
鎌池仁:「じゃ、最後に一つだけ質問いいかな?」
鎌池仁:「昔のよしみ...ってことでさ」
銅錘花瞼:「答える義理があるのか? 私はお前など知らん」
鎌池仁:「僕は君を知ってるんだよね。ねえ、君の”主”というのは誰だい」
鎌池仁:(ヒントだけでも得られればいいが...さて)
銅錘花瞼:「この街の王となる方だ」 銅錘花瞼の面が笑ったように思えたかもしれない。
銅錘花瞼:「せいぜい邪魔をするな」
GM:それを最後に、銅錘花瞼は骨細工のジャームを連れて跳躍する。
鎌池仁:「...”王将”かあ。生憎こちらにはもう”玉将”がいるんだけどな」
GM:周囲から、さらにいくつもの骨細工の群れが姿を現す──どうやら相当の数が潜んでいたようだ。
GM:あえて追わなければ、そのまま退場していきますね。
鎌池仁:今のところ危害を加える様子はないし、深入りはしない。こちらも万全ではない。
村浜朝陽:「……なんか変なジャームだね」
村浜朝陽:「ど、どうする? 一応……UGNの地下の人に教える?」
鎌池仁:「だね。それ以上に、統率者が妙だなあ...村浜くん」
鎌池仁:「十三支部へのホットラインって、まだ生きていたかい?」
村浜朝陽:「……たぶん」
村浜朝陽:「もうぜんぜん使ってなかったけど、たぶん動く……はず……」
鎌池仁:「よし。そうしたら、地下暮らしの彼らに嵐が来るのを伝えなきゃならないね」
鎌池仁:「君と、君の能力ならできる。頼りにしているよ」
GM:────
GM:ロイス取得のみ可能です。
GM:鎌池さんのシナリオロイスは銅錘花瞼さんなので、銅錘花瞼さんに取ることを推奨しています。
鎌池仁:銅錘花瞼 P:好奇心 〇N:脅威 で!
GM:OK!
GM:────

OP2:千鳥咲夜

GM:OP2:千鳥咲夜
GM:登場ダイスをお願いします
MAO:千鳥咲夜の浸食を+9(1d10->9)した(浸食:31->40)
GM:高め!
GM:────
GM:第13地区では裏社会のオーヴァードをまとめあげる勢力の一つ、半マフィアのような自治集団──『協衛会』。
GM:嵐に備えて避難計画を進める第13地区で、避難計画を進めるべく、きみが接触を図るよう依頼された集団だ。
GM:その根拠地は、第13地区でも「再開発地区」と呼ばれる、ひときわ混沌とした区画にあるビルの一つである。
GM:再開発を名目に整備が開始され、それが途中で曖昧な形で放置された区画のため、
GM:大変に治安も悪く、また出入りするやつらの人品骨格も怪しい。
GM:普段ならかなり騒がしい場所──のはずだったのだが。
辰巳十三:『──なんか、妙に静かだな』
GM:雑音がやたらと多く混じった通信が聞こえる。
千鳥咲夜:黒セーラーに身を包んだ少女が、
千鳥咲夜:歳不相応なしかめっ面で、
千鳥咲夜:歳相応な「ヌーヴェル・リュヌ」と店名の記された可愛らしい紙袋を下げて
千鳥咲夜:階段を昇る途中で──
千鳥咲夜:「む?」
千鳥咲夜:通信の疑問に、応じます。
辰巳十三:『これはアレだな。誰も見張りらしいのがいなかったよな?』
GM:実際そうだった。
千鳥咲夜:「言われてみれば、確かに」特に見張りらしき存在もなく、ビルに入ることはできた。脚を止め、思索する。
千鳥咲夜:「──てっきり」
千鳥咲夜:「十三の言うように『女子高生が行けば向こうも気が緩むかもしれない』が功を奏したのかとおもったのだが」違ったらしいと、得心する。
辰巳十三:『俺もさすがにこのあたりで歓迎されて、ウェルカムドリンクとかふるまわれるんじゃないかと思ってたけど』
GM:もう、事務所の中核オフィスフロアである7階に近づいている。
GM:6階まではフロント企業が入っている。7階がこのビルの管理会社──という名目で、本体のやくざオフィスになっている。
千鳥咲夜:「わざわざ手土産もそれらしいものを手に入れて来たのだがな──」確認するように、紙袋を掲げあげて。
辰巳十三:『……そういえば。それ、なに?』
千鳥咲夜:「第九の洋菓子屋のシュークリームだ。上手いと評判らしくてな、オズサイトに教えてもらった」
辰巳十三:『千鳥サン、どんどんグルメ情報に詳しくなってるな?』
千鳥咲夜:「『交渉事に行くなら甘味持参』は学んだからな。問題ない」
辰巳十三:『その主力武器が有効に働いてくれるといいと思ってたんだが──』
辰巳十三:『どうも様子がおかしいな? もうそこ7階だろ?』
千鳥咲夜:「それにどちらかと言えば、十三の方が好きだろう。甘いものは?」
辰巳十三:『俺はグルメに詳しくなくてね。余ったらそれ持って帰ってきてくれよ』
千鳥咲夜:目的地──簡素なドアの前で、一度足を止める。
GM:余るかもしれない。
GM:ドアがある──それが少しだけ開いている。ドアノブが壊れているせいだ。
千鳥咲夜:「目的地手前、だ」
千鳥咲夜:「シュークリームに関しては。余りそうだな。持ち帰れるかどうかは、別としてだが」
辰巳十三:『おっと。どんな感じだ?』
辰巳十三:『先客がお邪魔してる?』
千鳥咲夜:「ああ、かなり強引な方法で──」
千鳥咲夜:がごんっ! ドアを横蹴りで内側へと吹き飛ばす!
千鳥咲夜:「──訪問しているようだ」
千鳥咲夜:同時に自身も身を翻らせ、室内へと躍り込む。
GM:では、飛び込んだときにわかる。
GM:飛び込んだきみの目の前を、人間の体が通り過ぎる。とんでいく。
GM:そのまま壁に叩きつけられた。
千鳥咲夜:身体をずらし、人間だったものを躱す。
辰巳十三:『おっ。いい音したぞ、いま』
千鳥咲夜:「1つ目はドア。2つ目は人の身体だ」
GM:そして、答えるきみはさらに見る。
千鳥咲夜:人を飛ばしてきた原因の方へと目を向けます。
GM:窓際に寄りかかるように立っている、目つきと顔つきの悪い少年──と青年の中間のような男だ。
:「お?」
:「なんだお前?」
:「外に出てたここの連中の使い走りか? あ?」
千鳥咲夜:「そう言うオマエは、協衛会の関係者と言う訳ではなさそうだな」
千鳥咲夜:紙袋をそっと床に置いて──
千鳥咲夜:「『人を投げてはいけません』と躾けられなかったのか?」
:「なんだ、めんどくさいやつだな」
千鳥咲夜:すっくと、相対するように立ち上がります。無造作な立ち姿。
:「説教か、お前? 説教したいのか?」
:「俺は説教するやつがこの世で2番目くらいに嫌いなんだよ」
千鳥咲夜:「他人に説教をできるほど、私は人間はできていない」
千鳥咲夜:「あくまでも確認だ。『話ができるやつか』『そうでないか』のな」
千鳥咲夜:室内を、睥睨するように確認します。
:「話ができるやつってのはどーゆー意味だよ。先にこっちが聞いてんだけどな」
GM:赤毛の男は、片手で何かを掴む。槍だ。そのように見える。ただし──形状は西洋の騎士が使う馬上槍に近い。
:「お前、ここの連中の仲間か? 用心棒か?」
千鳥咲夜:「ああ、そうだな。確かにそこを応えないのは礼を失しているな」
千鳥咲夜:「仲間でも用心棒でもない。ただの交渉の依頼人だ」
千鳥咲夜:そして荒らされた事務所内を再び睥睨して──嘆息。
:「あー、そーかい」
千鳥咲夜:「事前に予約は入れておいたのだがな。どうやら飛び入りに機会を台無しにされたらしい。どうしてくれる?」
:「知・る・か」
:「失せろ。こんな悪い連中、この世から消えた方がいいんだ」
千鳥咲夜:「前半は同意するが、後半には賛同しかねるな」<悪い連中、消えたほうがいい
:「同意しなきゃ、なんだってんだ?」 挑戦的にきみを見る。
:「お前、交渉っつってたな? ヤクザ仲間か?」
千鳥咲夜:「小さな悪を消すことで、より『被害が増える』こともある。そういうことだ」
:「っせーな! 文句言ってんのか? 俺がこいつらをぶっ殺したことで! ああ?」
千鳥咲夜:「ああ、そうだな。文句は言いたいぞ」
千鳥咲夜:「おかげで今日の任務は果たせそうになく。来たるべき『嵐』に対しては手間がかかることが確定したからかな」
千鳥咲夜:直感。ワーディングをしてみます。
:「は! 『嵐』か……」
GM:ワーディングをしても、この男には影響がない。
千鳥咲夜:ではその事実に納得して──
:「あれは俺が作ったんだ。このあたり、根こそぎぶっ壊そうと思っててな」
:「で、いまのやつ。お前は要するに」 槍を構える。とても武芸の心得があるようには見えない。
千鳥咲夜:「──興味深い発言だな」<嵐は自分が作った。
千鳥咲夜:「UGN、N市13支部所属──」
千鳥咲夜:「──”夜を裂くモノ”千鳥咲夜だ。どうやら二重の意味でこのまま看過はできんな」
:「UGN! だと思ったよ。こっちの台詞だ、難しい言葉ばっか使いやがって」
:「うるせえから失せろ」
千鳥咲夜:独特の、左足を引いた半身構え。本来武器を握る右の手を、腰の脇に構えた左の掌へと押し付けるようにして──
GM:言い終わる前に、槍を突き出してくる。その先端から雷の火花が散る。
千鳥咲夜:「看過はできん──と言ったぞ!」
千鳥咲夜:告げると同時に『前へ』と勢いに任せて踏み込む!
GM:では、白兵の達成値を比べてみましょうか。エフェクトなしで。こちらもエフェクトなしでやります。
GM:負けたからと言ってダメージとかは受けないです。
千鳥咲夜:了解です。
:4dx
DoubleCross : (4R10[10]) → 9[3,3,7,9] → 9

千鳥咲夜:4dx+2 素は低いの
DoubleCross : (4R10+2[10]) → 10[2,6,10,10]+4[1,4]+2 → 16

GM:じゅ、じゅうぶん強い…
GM:赤毛の男の突きは、まるで素人同然だった。
千鳥咲夜:あ、ではワンパンくらいは入れさせてもらってオケでしょうか?
GM:どうぞ!
千鳥咲夜:引くのでも避けるのでもなく、『槍』に向けて突進する。
GM:放電する槍の穂先は、普通ならば触れただけで危険だろうが、ただそれだけだ。
GM:千鳥咲夜の技量ならば、かわすことも捌くこともたやすい。
千鳥咲夜:躱すのではなく。攻めるためギリギリの挙動。
千鳥咲夜:槍の穂先が首筋の肉を抉り、電光火花が血と肉を焼き千切る、しかし──
千鳥咲夜:「おおおぉぉぉぉぉぉぉぉっ!」
:「あ!?」
千鳥咲夜:意に介せずそのまま突き進み、全体重を乗せた右の掌底を少年の顔面に叩き込む!
:「が、ぶっ」 吹っ飛ばされる。後頭部が柱に激突する。
:「なんだクソ、てめえ! 避けやがって! い、いてぇっ」
千鳥咲夜:首筋の傷を再生させながら、倒れ伏す少年の前に仁王立つ。
千鳥咲夜:「大人しく答えれば、これ以上は手を出さん」
千鳥咲夜:「所属と目的──それに嵐に関して語ってもらうぞ?」
:「だ、誰が……大人しくするか……!」
マキオ:「俺はマキオだ。この街の王様だ。王様になるんだよ!」
GM:言うなり、槍を振り回す。
GM:火花──ではなく稲妻が迸る。
千鳥咲夜:「くっ──」
GM:回避しなければ直撃するだろう。目が眩むような閃光だった。
千鳥咲夜:宙に飛び、横殴りの一撃を躱す。
千鳥咲夜:そして一瞬くらんだ目を開けると──
GM:そうすると、当然のように
GM:窓ガラスを砕いて逃走するマキオの姿がある。
GM:これは《瞬間退場》の演出とご承知ください!
千鳥咲夜:彼我の距離と速度を確認。ここから追っても、間に合いそうに無い──
千鳥咲夜:嘆息──
辰巳十三:『あー……』
千鳥咲夜:「──聞こえていたか、十三?」そして通信先の相手に確認を取ります。
辰巳十三:『参ったな。いまの会話の流れ、口出さないで聞いてたけども』
辰巳十三:『交渉決裂して変な敵対的なオーヴァードが出てきて』
辰巳十三:『すげー勢いで逃げてったんじゃないか? もしかして?』
千鳥咲夜:「──いや待て、それは違うぞ」
千鳥咲夜:「交渉は決裂したのではなく、テーブルに着くこともできなかっただけだ」
辰巳十三:『えー……じゃあ』
辰巳十三:『反社会的組織の皆さんは、残念なことになっちまったか』
千鳥咲夜:通信しながら、事務所内を確認。生き残りは残念ながらいなそうだ。
千鳥咲夜:「ああ。だが──」
千鳥咲夜:ドアが吹き飛ばされた入り口の方へと移動して、避難させておいた紙袋を拾い上げる。
千鳥咲夜:「『瓢箪から駒』は、あったな」
千鳥咲夜:あの少年──マキオは確かに言っていた。
千鳥咲夜:『嵐』は自身が作ったのだと。
辰巳十三:『……かもな。さっそくその瓢箪の駒を使うことになりそうだ。一度支部に戻ってくれ』
千鳥咲夜:「了解した。ああ、それと一つだけ良い報告だ」
辰巳十三:『おっ、なになに?』
千鳥咲夜:「──シュークリームは、4つほど無事だ」
辰巳十三:『そいつは何よりだな』
GM:────
GM:ロイスの取得のみ可能です。どうぞ!
千鳥咲夜:マキオ@有意/◯憤懣 にて、任務を台無しにされましたが、良い情報をゲットできました。
GM:OK!
GM:────

OP3:琴城星羅

GM:OP3:琴城星羅
GM:登場侵食率をお願いします!
琴城星羅:はいな!
琴城星羅:36+1D10
DoubleCross : (36+1D10) → 36+6[6] → 42

GM:OK!
GM:────
辰巳十三:「……たぶん、この辺りだな」
GM:第13地区、路地裏。
GM:複雑に入り組んだ道筋──廃棄物処理場とゴミ捨て場をマーカーしてある地図を片手に、辰巳十三はそう言った。
辰巳十三:「見なよ、琴城サン。目撃情報は、最近、この一帯に固まってる」
琴城星羅:地図を覗き込む。「《拾わせ屋》、出てきてくれますかね…」
辰巳十三:「これだけ長期間網を張ってたんだ。そろそろ出てきてくれないと……すっげー困る」
辰巳十三:「《オーガン》が動き出してるいま、あっちの活動も活発になってるはずなんだよな……あ、この話もう聞いてたっけ? 《オーガン》ってやつらのこと」
琴城星羅:「(出てこなかったら、もっと一緒にいられるのかな…)」
琴城星羅:「はい、資料だけは一応…」「さすがに現実感はありませんけど」
辰巳十三:「な。めちゃくちゃな話だからな……」
GM:※ここにURLを貼る
辰巳十三:「ここ数か月が特異点なんだ。いま抑えないと、ろくでもないことになる」
辰巳十三:「……《拾わせ屋》がその一角だ。間違いない。遭遇したら……」
辰巳十三:「一撃で片をつけられるならそうしたい。やれるかい、琴城サン」
琴城星羅:「…はい!やってみせます!」屈託なくぱっと笑う。
辰巳十三:「自信アリ、だな。当てにしてるぜ」
琴城星羅:「えへへ」信頼されていることそのものが嬉しい、といった表情。
辰巳十三:「手筈を決めておこう。まずは怪しいやつを見たら声をかける。怪しいやつってのは、たとえば──」
GM:路地の先に視線を向け、そしてどこか呆れたように細められる。
辰巳十三:「ああいうやつのことだな」
GM:極端な猫背で、ふらふらとした足取りで歩く、長身の男。
GM:どこか薄汚れた印象の彼は、ガラクタのようなものを鞄につめて、ごみ捨て場から歩き出てくる。
:「……」
琴城星羅:「うわっいかにも怪しい…」間がある。「すみません、《拾わせ屋》の目撃情報ってどんなんでしたっけ?」
辰巳十三:「それがまあ……変なんだよな」
辰巳十三:「『薄汚れた』とか『ぼーっとしてる』とかの印象ばっかり伝わってて」
辰巳十三:「見た目の情報がぜんぜんない。そういう能力か何かかもしれない。だから」
辰巳十三:「片っ端から声かけてみるしかないわけだ──なあ、そこの人!」
琴城星羅:「薄汚れた…」ちらり。薄汚れている。「ぼーっとしてる…」ちらり。ぼーっとしてそう。
辰巳十三:「おい、聞いてる? おーい!」
琴城星羅:「あ、私たち怪しいものじゃありません!」辰巳支部長に続いて。
GM:男はまったく反応しない。ただふらふらと歩いている。琴城さんもそろって声をかけると、男はぎこちなく振り返った。
:「……あの、さ」
:「聞こえてるよ。聞こえてて無視してるんだから、放っておいてほしいな」
:「ぼくは、騒がしいのが嫌いなんだよ」
琴城星羅:「し、失礼しました…」思わずトーンダウン。
辰巳十三:「謝らなくてもいいって。声かけてるんだし、返事くらいしてくれてもいいんじゃないか? 挨拶とかさ。なあ、兄さん」
:「……きみら、誰?」
:「きょうだい?」
琴城星羅:「…UGNのものです。あなたに伺いたいことがあります」
:「ユー・ジー・エヌかあ……」
:「苦手なんだよね。きみたちのことは好きじゃない」
辰巳十三:「好きとか好きじゃないとかそーゆー問題じゃなくてさ。あんた、もしかして《拾わせ屋》さん?」
辰巳十三:片手で、琴城さんに合図を出している。いつでも制圧に動けるように頼んでいる。
琴城星羅:静かに付近のアスファルトがうっすら赤く染まっていく。体内の構造体との同化が始まっているのだ。
拾わせ屋:「まあ、そういう風に呼ぶ人もいるけど」
拾わせ屋:「それだったら、何がどう問題なんだろう」
拾わせ屋:「特に、計画の失敗作のきみに言われたくないな」
琴城星羅:「无号計画…!」なぜそれを知っている?という顔。
拾わせ屋:「无号……十一か十二か十三? 人間のふりをしているよね。鬱陶しいから、消えてくれると助かるな」
拾わせ屋:「そっちのきみも」 琴城さんを見る。
拾わせ屋:「なにかの失敗作なのかな。人間のふりをしてるガラクタの塊だ」
拾わせ屋:「ぼくにはそういうのがよくわかる。そういうのを作るのも、壊すのも、得意なことだからね」
琴城星羅:「…退けません。退きません」唇を噛む。「山ほど、訪ねたいことがあるんです」
辰巳十三:「琴城サン」 すぐに合図を出す。 「いいよ」
辰巳十三:「こいつ敵だぜ、間違いない」
GM:辰巳本人も上半身が崩れる。外側の肉を巻き込むように裏返り、骨細工の触腕があらわれる。
琴城星羅:「はい」拾わせ屋を取り囲むように、赤いコンクリート状の壁が現れる。
拾わせ屋:「あ。そうするの?」
拾わせ屋:「面倒だな」 鞄から、何かを地面にこぼす。それが骨細工を形作り、ジャームにかわる。
拾わせ屋:「せっかく用意したのに、ここで使うことになるなんて……今日はついてないのかも」
辰巳十三:「マジか」
琴城星羅:「(…何かを作り出した!?)」一瞬たじろぐも、拳を構造体で包んで拾わせ屋に突撃、掴みかかろうとする!
辰巳十三:「无号だ、こいつら」 骨細工のジャームは辰巳が相手をする。受け止める。
拾わせ屋:「はは」 拾わせ屋は、きみに掴まれる。
拾わせ屋:「殴られるの、やだな」
GM:隙だらけだ。いつでも拳を打ち込むことができるだろう。
琴城星羅:「安心してください、逃げられたくないだけですから」掴んだ部位から直接体内に構造体を送り込む!
拾わせ屋:「ごぼ」
GM:構造体を送り込まれたと同時、体が崩れる。パズルのように崩れて、その場にこぼれおちる。そして──
拾わせ屋:「うーん、いまいちだな……」 咳き込みながら、少し離れた場所に肉体が再構成されている。
拾わせ屋:取り囲んだ構造体の外側で、咳き込みながら立っている。
拾わせ屋:「作ってみたはいいけど、体が崩れるときかなり痛い。痛いのはよくない」 片手で寄せ木細工の箱のようなものを持っている。
琴城星羅:きっと睨む。構造体の壁が非活性化し、風化していく。
拾わせ屋:「これ、ちょっと修正しないとね。……きみ、すごいスペックしてるけど、无号じゃなさそうだ」
拾わせ屋:「誰が作ったの? どうやって作ってもらった?」
琴城星羅:一瞬、自分を造った男の顔を思い出す。「パパと、ママ。それだけです」短く言い切る。
拾わせ屋:「ははははは!」
拾わせ屋:「肉とガラクタで、きみみたいなのを作れるパパとママはすごいんだな」
拾わせ屋:「ぼくも今度、試してみよう」 きみたちに背を向けて、またふらふらと歩き出す。
琴城星羅:「…その言い方するってことは、そっちも旧陸軍ですよね」明らかに何かに耐えながら。
拾わせ屋:「ああ。うん。まあね。彼らというよりも──」
拾わせ屋:「バチカン、アーネンエルベ、日本陸軍……かな」
拾わせ屋:「じゃ、また。機会があれば」 ふらふらと歩いた足取りが、
拾わせ屋:その数歩先で掻き消えるように消える。
辰巳十三:「琴城サン! そいつを──」
琴城星羅:追いかけるように散弾のような構造体を浴びせたが、時すでに遅し。
辰巳十三:「ダメか、畜生!」 骨細工のジャームを叩き壊しながら、珍しく憤慨したように怒鳴る。
琴城星羅:「……ごめんなさい、辰巳さん」泣きそうな顔。
辰巳十三:「ああ、いや、違う。琴城サンじゃない。泣かないでくれよ、困るよ」
琴城星羅:”敵”を逃がしたこと、生まれを嘲笑されたこと、なにより辰巳さんの期待に応えられなかったこと。
辰巳十三:「俺の方こそ、ごめん、琴城サン。予想外だった。俺の見立てじゃあ、あいつ自身には大した戦闘能力はないと思ってた」
辰巳十三:「負傷はないか?」
琴城星羅:「はい、あいつからは何もされてません…」
琴城星羅:涙を堪えて、深呼吸ののち。「ミッション、まだ続いてますよね。あいつを追いましょう」「それで…今度は力いっぱい殴ってやります」「そのあと、アーティファクトについて全部吐き出してもらいます」
辰巳十三:「……ああ。さすが琴城サンって感じだな」
辰巳十三:「見習いたいよ。……ただ、あいつに好き放題言わせちまった。それもごめん」
琴城星羅:「あ、辰巳さんが謝るようなことじゃないです!」あたふた。
琴城星羅:「今までも、何度もこういうことありましたから。今回も一緒です」
琴城星羅:「だから、解決策も一緒です!探して追いかけて、ぶちのめして全部解決する!」
辰巳十三:「いいね」
琴城星羅:「…あ、今回はアーティファクトについて聞きだすのが最後に入りますけど」
辰巳十三:「その手で行こう。いつものことながら、当てにしてるよ、琴城サン」
琴城星羅:さっきまで泣きそうだったのが嘘のようににこっと笑う。「私もいつもみたいに頼りにさせてもらいますね、辰巳さん!」
琴城星羅:昔のことを少しだけ思い出す。スキャバーズの仲間のこと。崩落戦のこと。第三支部防衛戦のこと。裏側の世界のこと。自分が生まれた時のこと。
琴城星羅:ずっと、前へ進み続けてきた。だから、これからもずっと。
琴城星羅:同じように進み続けてきた目の前の相手の顔を見て笑う。
GM:────
GM:ロイスの取得のみ可能です。
琴城星羅:拾わせ屋/強い/○ぶちのめす
GM:OK.
GM:────

OP4:新納忠太郎

GM:OP4:新納忠太郎
GM:登場侵食ダイスをお願いします。
新納忠太郎:新納忠太郎の浸食を+8(1d10->8)した(浸食:35->43)
GM:OK!
GM:────
GM:嵐が近い。
GM:が、第13地区の備えは貧弱だ。
GM:そもそも物資がない。補強するためのまともな道具が少ない。
GM:それを調達するべく、新納忠太郎は市外への調達活動を頼まれていた──のだが。
GM:駅を降りたところで、新納忠太郎はあることに気づいた。
GM:後をつけられている。何者かがついてきている。
GM:新納忠太郎の後をつけるような人種は、およそ二種類しか考えられない。ヤバイ趣味の変態か、オーヴァードである。
新納忠太郎:金髪碧眼の少女が、とてとてと大きな袋を抱えて難儀そうに歩いている。
GM:どちらにしてもろくなことにはならないだろうが、選択肢はある。
GM:どこで、どのタイミングで尾行者にそのことを指摘するかだ。支部まで連れて帰るわけにはいかない。
GM:その選択は、新納忠太郎に一任されていた。
新納忠太郎:髪はツインテールにまとめ、服はブラウスとスカート。
新納忠太郎:まるで絵本の中から飛び出したかのような可憐さである。
:「……」
新納忠太郎:少女は大きな荷物を抱えながら、すっと路地を右に曲がった
GM:きみを追う何者かも、ひそかに──おそらく静かに、路地を曲がる。
新納忠太郎:しかし、曲がった先に少女はいない。
:「!」
GM:見失ったか。尾行者の小柄な影が立ち止まり、警戒する。
新納忠太郎:「止まれ(止まっ)。」声は、尾行者の背後から。
:「……」
新納忠太郎:「ぬしゃ、何もんぞ。」
GM:立ち止まっている。それ以上に、驚いている──といった様子だ。
GM:その人物は、ゆっくりと──敵意がないことを示そうとするように、ゆっくりと振り返る。
:「……嘘だろう。ヴェロニカ?」
:「誰だ、お前は?」
GM:振り返った顔を、新納忠太郎は知っている。
GM:ダクレーネ・ルハウゼン。旧ドイツ帝国の研究者にして、オーヴァード。
新納忠太郎:「…………!」
GM:ヴェロニカと同じ遺伝子プールから生まれた姉だ。
GM:北極圏へと移転したきみたちとは、長らく会っていなかった。その消息もまた、知らなかった。
新納忠太郎:その顔に驚愕したのち、ゆっくりと敬礼する。
新納忠太郎:「大日本帝国陸軍、特務大佐。新納忠太郎にごわす。」
ダクレーネ:「新納……、新納特務大佐!?」
GM:すさまじい衝撃を受けたように、その言葉を繰り返す。
新納忠太郎:「ルハウゼンどん。お久しゅうごわす。」
ダクレーネ:「……!? …………!?」
ダクレーネ:「ど……どういうことだ?」
ダクレーネ:「なぜ新納特務大佐が、ヴェロニカの姿を!?」
新納忠太郎:「…………話すと長くなりもす。じゃっどん、結論を申せば、」
新納忠太郎:「ヴェロニカの身体とおいの魂が、事故んせいで混ざりもした。」
ダクレーネ:「それは……いや……そうか。かなり……正直言ってかなり混乱したが、納得がいった」
新納忠太郎:その場に胡坐をかき、深く頭を下げる。
ダクレーネ:「ヴェロニカの意識が途絶したことは知っていた。だが、その肉体が稼働しているであろうことには、違和感があった」
GM:ダクレーネは、おそらく無意識であろう。腕に巻いたリボンのようなものに手を触れていた。
新納忠太郎:「(いもっじょ)をば守り切れず、まこつ、申し訳なく………。」
ダクレーネ:「他者の意識がそこに入り込んでいたというわけか。……あの状況なら、何が起きても不思議ではない……そう」
ダクレーネ:「やむを得ないことだった。帝国の崩壊は、誰にとってもやむを得ないことだった……」
新納忠太郎:頭を下げたまま、ダグレーネの言葉を聞いている。
ダクレーネ:「妹の死は知っていた。受け止めているさ。……むしろ、状況は悪くはない」
ダクレーネ:「新納特務大佐。貴官の知識と技術は有用なものだと思っていた」
ダクレーネ:「いまでもそれは衰えていないようだな」
新納忠太郎:「おいの部下も共におりもすゆえ。」
新納忠太郎:ぬいぐるみに新納の影が入り込み、
新納忠太郎:新納と同じように胡坐をかいて、ダグレーネに頭を下げる
ダクレーネ:「見事だな。……私は……」
ダクレーネ:「……」 言いかけて、少し迷った様子を見せる。そしてまた口を開く。
ダクレーネ:「我々には力が必要だ。いま、我々は極東のこの街において、作戦を展開している」
ダクレーネ:「……よって、……貴官に協力を要請するものだ」
新納忠太郎:「如何様な作戦か。」
ダクレーネ:「今の時点で詳細を明かすわけにはいかないが、」
ダクレーネ:「目的はいつでも一つ。より強い帝国の再生のため」
ダクレーネ:「我々”アーネンエルベ”は活動を続行している」
新納忠太郎:「…………。」
ダクレーネ:「すでにヴァイス中佐は計画を発動させている。我々も遅れるわけにはいかない」
ダクレーネ:「我々に協力すれば、貴官の地位は保証しよう」
新納忠太郎:「おいたちゃ、最早帝国ではございもはん。」
新納忠太郎:「第三帝国は亡く、独逸は連邦となり、」
新納忠太郎:「大日本帝国は、日本国にごわす。」
ダクレーネ:「……その……現在が、間違っているとは思わないか?」
新納忠太郎:「ならば現在(いま)をあるがまま正せばよか。」
新納忠太郎:「無理に昔ん戻すはいくさの種にごわす。」
ダクレーネ:「それは、……」
ダクレーネ:「正そうとしているのだ。まさに我々が。より強い秩序が必要なのだ、今すぐにでも!」
ダクレーネ:「時間が足りない。未来を予見する能力者が、それを見たのだ。我々の計画で、それを変えてみせる」
新納忠太郎:「お断りいたしもす。」
新納忠太郎:「同盟は1945年、5月7日を以て既に失効してごわす。」
新納忠太郎:「おいも、大日本帝国軍人ではなく日本国の一市民。」
新納忠太郎:「お引き取りを。」
ダクレーネ:「……ならば、一人の人間としてでも! 協力しろ、新納特務大佐。頼む。貴官とヴェロニカに危害を加えたくはない」
新納忠太郎:再び頭を下げる。
ダクレーネ:「そうでなければ……!」
GM:新納さんはダクレーネがやけに必死であることに気づく。何かに追い立てられているようにも感じる。
新納忠太郎:「しつこい(ひっくでっ)!!」
新納忠太郎:突如として立ち上がり、ダクレーネに正対する。
ダクレーネ:「……新納特務大佐」 ひどく辛そうに見える。
新納忠太郎:「言えない(ゆきらん)ことがあるがかっ」
ダクレーネ:「私は」
GM:言いかけ、ダクレーネは唐突に顔をあげる。
GM:その驚きの表情で、新納さんも気づくことができる。
GM:周囲の風景が歪んでいる。何かがくる。新納忠太郎は知っている。
GM:これは、特徴的なサイコキネシスの前兆だ。
新納忠太郎:「………!」
GM:研究の過程において何度か見た。新納さんを焦点に狙い、物体を破壊する力が迫る。
GM:回避してもいいし、あえて受けてもいい。ダクレーネはその攻撃の対象外にいる。
新納忠太郎:「ちっ!」ぬいぐるみを抱えながら回避する。
新納忠太郎:「………」彼我の戦力が計算できない。こちらは単独で、敵は不可視。
ダクレーネ:「……大佐!」
GM:ダクレーネは言ってから振り返る。
新納忠太郎:「ルハウゼンどん!」
ダクレーネ:「《ドロッセル》中佐! いきなりの攻撃は──、!?」
新納忠太郎:「次に()う時は、”アーネンエルベ”としてでんなく、」
新納忠太郎:「一人の人間として会おう。」
ダクレーネ:「……」 顔を歪める。 「新納さん」
新納忠太郎:「同盟は消えてん友誼は残っちょる。」
GM:何か言いたそうにも見えたが、次の攻撃がその前兆を見せ始めている。
GM:風景が歪む。形のない力が道路と壁を砕いて接近してくる。
新納忠太郎:「上井!」
新納忠太郎:新納の影を注入されたぬいぐるみが、拳を地面に叩きつける。
新納忠太郎:土埃が巻き上がる。即席の煙幕。
新納忠太郎:その煙に紛れて、路地から逃走する。
:「……ちっ」 遠くで舌打ち。
:「《ナハティガル》、そこまでだ。《シュペヒト》も追うな。引き上げるぞ」
:「結局、懐柔も翻意も失敗か。次の作戦に移行する」
新納忠太郎:───
新納忠太郎:スカートやブラウスに付いた土を払いながら、駆け足で支部に向かう。
新納忠太郎:空には重たい雲がのしかかり、空気が湿り気を帯び始めた。
新納忠太郎:風に吹かれながら、回想する。
新納忠太郎:(昭和17年。8月の終わり。)
新納忠太郎:(おいに独逸への派遣を命じる使者が来たのも、こげな日じゃった。)
新納忠太郎:(嵐は好かん。)
新納忠太郎:(いつも余計なものまで連れてくる。)
GM:────
GM:ロイス取得のみ可能です。
新納忠太郎:ダクレーネ/〇懐旧/罪悪感/ロイス
新納忠太郎:以上です!
GM:OK!
GM:────

ミドル1:風を集める

GM:全員登場をお願いします。ダイスをどうぞ!
MAO:千鳥咲夜の浸食を+2(1d10->2)した(浸食:40->42)
鎌池仁:1d10
DoubleCross : (1D10) → 4

琴城星羅:42+1D10
DoubleCross : (42+1D10) → 42+3[3] → 45

鎌池仁:現在浸蝕45
新納忠太郎:新納忠太郎の浸食を+5(1d10->5)した(浸食:43->48)
GM:OK!
GM:────
GM:第13支部 応接室。
GM:応接室という名がついているだけあって、この支部の中でも(比較的)整理されている。
GM:面倒くさいので会議もここで行うケースが多いので、
GM:実質的にこの部屋が第13支部の中核といってもいいだろう。
GM:あとは「食堂」と名前のついた巨大冷蔵庫がある部屋だけだ。
GM:きみたち4人は、いまここに集められている。
辰巳十三:「いや、悪いね。あっちこっち、いろいろ行ってもらって」
辰巳十三:「なにしろうちの地区、台風にはよその3倍くらい弱くてさ……おまけに変なジャームやら要注意人物やらナチスの残党やら……」
辰巳十三:「すでにだいぶ頭が痛いよ。みんな大丈夫?」
千鳥咲夜:では「食堂」から引っ張り出してきた麦茶入れと、不揃いの湯呑を人数分持って戻ってきます。
新納忠太郎:「ははっ……。」
鎌池仁:「やあやあ、支部長。こちらこそ急にホットラインを繋いで済まなかったね」
千鳥咲夜:「交戦はした。が、回復もしている。大丈夫かどうかと言うことであるなら、大丈夫だ」
GM:あぐらを組んで、ぼりぼりとせんべいを食べています。みなさんも好きな体勢でくつろいでくださると幸い!
辰巳十三:「どーも、千鳥サン。……ホットライン繋いでくれてよかったよ」
千鳥咲夜:しかめっ面のまま、各人の前に湯呑を起き、とぽとぽと冷たいお茶を注いでいく。
鎌池仁:千鳥から麦茶入れを受け取り、にこやかに湯飲みに注ぐ。
琴城星羅:「…はい。まだミッションは途中ですが」「でも、私は大丈夫です!」
新納忠太郎:「仰せつかった調達の任、途中で放り出し(ほたいだし)たこと、申し訳なく。」
辰巳十三:「そのジャーム連中も放っておけないしさあ。お買い物くらいなんとかなるよ、大丈夫大丈夫」
鎌池仁:「そうだね--じゃあ、状況を整理しよう。まずは、僕からいいかな」
辰巳十三:「おっ。さすが鎌池さん」
千鳥咲夜:そしてシュークリームを人数分──置こうとして1つ足りないことに気づき、自分以外の全員に配り。
千鳥咲夜:スカートを直して、正座で鎌池老の報告を待つ。
辰巳十三:「その変なジャームはマジで想定外だったんで、聞いときたいよ」
新納忠太郎:こちらも姿勢を正して鎌池に向き直る
琴城星羅:シュークリームがないのに気付いて、ポーチからおやつのクッキーを咲夜ちゃんの前に置く。
鎌池仁:「よせよ辰巳。そうだな...単純に言うんなら、きみの”本体”と似ていた。この地下にある、巨大な骨細工」
辰巳十三:「ああー……」
千鳥咲夜:む──とお菓子を確認。報告が始まってたこともあり、琴城さんに無言のまま軽く頭を下げます。
辰巳十三:「俺の、本体か。なるほど。だとしたら、そいつはきっと无号だな……詳しく調べないとなんともいえないけど」
辰巳十三:「何やってた?」
鎌池仁:「人助けだね」事も無げに。
鎌池仁:「...というのも、彼らは明確に”助ける対象”を選んでいた。ただ衝動に任せて破壊を繰り返すジャームとは一線を画す」
鎌池仁:前田のおばちゃんの顛末も、一通りは報告している。
辰巳十三:「誰かが指揮してんのかな? 変なやつらじゃないか」
鎌池仁:「呑み込みが早くて助かる。彼らを統率していると思われるのは≪銅錘花瞼≫だ。知ってるかい?」
鎌池仁:「まあ、辰巳は知っててもおかしくないと思うけど...ここに居る全員が、崩落戦を体験しているわけじゃあないからね」
辰巳十三:「俺は直接戦ったわけじゃないけどね。……新納サンと琴城サンは?」
GM:二人とも、知っていてもいいし知らなくてもいい。
GM:ただ強力なジャームで、徹底抗戦したということだけはわかっていていい。
千鳥咲夜:「──────」
新納忠太郎:「おいが海から引き上げられたんは、つい先日のことにごわす。じゃっどん、」
千鳥咲夜:崩落戦──という単語に、ピクリと少しだけ反応する。
琴城星羅:「崩壊戦後の資料に、名前がありました」「1ページ取られてたので覚えてます」
新納忠太郎:「聞く限りでは、強者と。」
辰巳十三:「そーゆーこと。強者だよ」
辰巳十三:「噂だけ聞いて、すげーやりあいたくねぇ~って思ってた」
千鳥咲夜:「……崩落戦を生き延びたのなら」
千鳥咲夜:「強者だろうな、間違いなく」
千鳥咲夜:その戦いのことをを識っている。その激しさと、凄惨さも──
鎌池仁:「だが、≪銅錘花瞼≫は死んだはずだ...そうだろう? オーヴァードだって死なないわけじゃない」
鎌池仁:「僕は記録を見た。リザレクトも効かないくらいの壮絶な有様だった」
鎌池仁:「なのに、今!こうして生き返って、骨の軍勢を率いてるわけなんだ」
琴城星羅:「資料にも討伐済み、と書いてましたね」
千鳥咲夜:「なら騙り──あるいは後継者か?」
鎌池仁:「いや。以前の記憶のことはさっぱり忘れているようだったよ」
辰巳十三:「……なんだろうな。それも調べないと」
鎌池仁:「後継者であれば崩落戦のことをむしろひけらかすはずだ。だが、ヤツは奇妙なことを言っていたね」
辰巳十三:「こんなクソ忙しいときに、引っ掻き回されるのはゴメンだ……おっと、奇妙なこと?」
鎌池仁:「『我が主のために』『いずれこの街の王となる、主のために』と」
新納忠太郎:「………『主』か。」
辰巳十三:「はは! なんだそりゃ。王? 現代日本じゃ考えられないな」
鎌池仁:「ああ。全く時代錯誤だよ」
千鳥咲夜:「──それは私の得た情報と、奇妙に符合するな」<王 と言う単語に反応して。
琴城星羅:「おうさま」ぱちくり。
鎌池仁:「フム。千鳥君、何か知っているのかい?」
辰巳十三:「あっ。……そーか、千鳥サンが遭遇した変なやつ!」
辰巳十三:「なんだっけ、あいつ」
千鳥咲夜:「マキオ──と自称していたな」
千鳥咲夜:「刻々が良ければ、こちらの報告に移らせてもらうが?」
新納忠太郎:「おいは問題なか。」
辰巳十三:「お願いできるかい。頼むよ」
琴城星羅:「お願いします!」
鎌池仁:「無論だよ。あー、僕のことは普通に”鎌池さん”って呼んでくれると嬉しいけどね...ははは」
千鳥咲夜:「では──」
千鳥咲夜:一旦自分の中で情報を整理して──
千鳥咲夜:「私は十三の指示で、協衛会に交渉に赴いていた。この嵐に備えた避難計画をスムーズにするためにな」
千鳥咲夜:「が、辿り着いてみれば事務所は壊滅崩壊していた」
辰巳十三:「本当なら地元ヤクザに協力してもらいたかったんだけどな。超びっくりした」
千鳥咲夜:「それを行ったのが、そのマキオと言う少年だ」
千鳥咲夜:辰巳支部長の言葉にうなずいて。
鎌池仁:「彼らは金と利権さえ積めば動いてくれるからねえ...って、おっと」
琴城星羅:「(じ、じゅうさん!?今じゅうさんって呼んだ!?)」明らかに狼狽する。
千鳥咲夜:「所属は不明だが。オーヴァードだ。事務所を壊滅させた理由に関しては、本人の言葉を信じるのであれば──」
千鳥咲夜:「──悪党退治。らしい」
辰巳十三:「これも時代錯誤な話だよな。ヤクザの事務所に乱入して壊滅させるなんて、完全に漫画の世界だよ」
鎌池仁:「うーむ。ヤクザも悪党には変わりないけどねえ。なんだか殺すってのはちょっと、忍びないな」
琴城星羅:「悪党退治…?まあそりゃヤクザだし悪党って言っても間違いじゃないですが…」
千鳥咲夜:「──どうかしたか、フェアウェルブーケ?」狼狽に気づき、声をかける。
新納忠太郎:「は。豪気なもんじゃ。」
琴城星羅:「あ、なんでもない!なんでもないよ!」「……あ、あとでちょっとだけ聞きたいことがあるから、その時に!」
鎌池仁:「やあ。悩み多き年ごろだね、琴城くん」
千鳥咲夜:「──なら続けよう」
千鳥咲夜:納得はしてませんが、理解も出来ないので報告の続きを。
千鳥咲夜:「本人は騎乗槍を使っていた。電撃を操っていたことから、ブラックドッグは有していると考えられる」
千鳥咲夜:「武技の熟練度は、一合したところさほど熟達しているとは思えなかった。問題は──」
辰巳十三:「それにしちゃあ、千鳥サンにあっさりのされてたけどね」
千鳥咲夜:「ああ、三味線を弾いてる可能性もあるが、強さはさほど重要視しなくてもいいと思う」
鎌池仁:「騎乗槍?あの...ゲッターとかが持つような...いやごめんね、続けてくれ」ちょっと身を乗り出しかけて、やめる。
千鳥咲夜:「問題は、今この市に向かっている『嵐』を、自分が作りだしたと述べたことだ」
新納忠太郎:「嵐を作ったと?」
千鳥咲夜:こくり、と新納さんの言葉にうなずきます。
辰巳十三:「本当でも嘘でも、超やべ~やつだな」
千鳥咲夜:「妄言の可能性は無論ある。が、気にはかけた方がよいと判断した。そしてもうひとつマキオが逃走する時に告げたのが──」
琴城星羅:「悪党退治して、でっかい槍を使って、嵐を呼ぶ…」「なんだかゲームのキャラみたい」
千鳥咲夜:「自分が『この街の王である、王になる』と言った捨て台詞だった」
鎌池仁:「”嵐”、そして、”王”かぁ...マスター級のエージェントなら判るけどねえ。たしかこないだ居ただろう、”マスターアビス”とか」
千鳥咲夜:「私の方ではこれくらいだな。十三の方はどうだったんだ? 交戦したと聞いたが」
辰巳十三:「これだけの嵐を呼ぶマスター級エージェントなんてのも、俺も少ししか知らないよ」
辰巳十三:「ああ。こっちはちょっと……取り逃しちゃったんだけど……」
琴城星羅:「少しはいるんですね…」ひえぇ、という顔。
辰巳十三:助けを求めるように琴城さんを見る。
琴城星羅:「あ、それは私から!」
辰巳十三:苦手なので説明を頼みたいという目だ!
鎌池仁:「となると、偶然とは思えないね。マキオくんは錘銅花瞼の件に関わっているとみてよさそうだ」
鎌池仁:「よければ、琴城さんの話も聞かせてくれるかな?」
鎌池仁:辰巳の人柄は知っている。
千鳥咲夜:「なら頼む、フェアウェルブーケ」
新納忠太郎:「うむ。」
琴城星羅:支部長から説明を任されるのは慣れている!「えーと、《拾わせ屋》の件なんですが」
千鳥咲夜:そうしたのが苦手なことはよく識っている。基本、どちらかと言えば無精な性質だと。
琴城星羅:「…交戦ののち、取り逃がしました。」「ただ、その際に…骨細工めいたジャームを呼び出したように見えました」
千鳥咲夜:「骨細工?」ちらり、と。支部長の方へ視線を向ける。
辰巳十三:「そう」
辰巳十三:「无号だよ。たぶんね。俺は俺以外にどんなタイプがいるか知らないんだけど……」
辰巳十三:「鎌池さんが出くわしたやつと特徴は一致するね」
新納忠太郎:「无号の関係にごわしたか。」
千鳥咲夜:「同種なのか?」辰巳さんに確認を。
琴城星羅:「《拾わせ屋》本人についても、辰巳支部長を无号と認識していました。計画関係者なのかもしれません」
辰巳十三:「同種って言っていいのかな。同じ計画の中で生み出されたんだろうが、」
辰巳十三:「時期によってぜんぜん違うからな。俺はわりと最後の方で、人間をベースにして作られたタイプだしな」
辰巳十三:「だから、それも調べてみないとよくわかんない! ……ごめん!」
琴城星羅:「本人曰く、日本陸軍とバチカン…あと、アーネンエルベとも関りがあるとも言ってました。信憑性はちょっと微妙かもですけど」
千鳥咲夜:「了解した。十三と同等程度──あるいはソレ以上の戦力を保有していると考えた方がよさそうだな」
新納忠太郎:「いいや、支部長のせいではございもはん。」
鎌池仁:「ええっ。それって、ハイブリッドじゃないか。しかも枢軸国だし」
新納忠太郎:「………”アーネンエルベ”、と?」
鎌池仁:「...ああ、そうか。新納さんも、関係者と出会ったと聞いたけど」
辰巳十三:「そうそう。”アーネンエルベ”! 久しぶりに聞いたな」
琴城星羅:「はい。そう言ってたはずですが…」「…ナチスドイツですよね?世界史で聞きました」
新納忠太郎:「左様にごわす。」
辰巳十三:「当時かなり斬新なことを計画してた部署だったと思うよ。……じゃ、次は」
辰巳十三:「新納サンかな?」
新納忠太郎:「はっ。おいが説明を。」
千鳥咲夜:邪魔にならないよう空いた湯呑を確認し、無言で麦茶を注ぐ。
新納忠太郎:一礼してから全員に向き直る。
新納忠太郎:「いうまでんなく、こんおごじょの身体は借り物にごわす。」
新納忠太郎:「こんおごじょの姉…同じ遺伝子プールで製造された同種の実験体が、」
新納忠太郎:「おいに話を持ちかけもした。」
新納忠太郎:「名はダクレーネ・ルハウゼン。旧第三帝国の研究者にごわす。」
辰巳十三:「ヴェロニカのお姉さんか? はー……いま何やってんの? 写真だけ見たことあるよ」
新納忠太郎:「帝国の再建に努めていると。」
新納忠太郎:「おいにも一口乗れと、誘いを掛けて来もした。」
鎌池仁:「それは独りでかい?だとしたら大した自信だけど...」
辰巳十三:「懲りねえなあ。気持ちはわかるけど」
新納忠太郎:「他にも手勢がおりもす。確認できるだけで1人か2人…。」
鎌池仁:「うーん、そっかあ。どんどん敵が増えるねえ辰巳」
千鳥咲夜:「具体的な協力の内容は?」
辰巳十三:「无号だけで勘弁してほしかったよ……」
新納忠太郎:「その内容を聞く前に襲われもした。」
千鳥咲夜:「ずいぶんと好戦的だな」どの口で言うのか。
千鳥咲夜:<内容を聞く前に襲われた
新納忠太郎:「……出来れば、聞きたかったが…。」
鎌池仁:「聞けずじまいか。となると、新納『さん』の協力を前提とした計画だった可能性が高いね」
琴城星羅:「あれ?向こうから話しかけてきたんですよね?それなのに聞く前に襲われたってことは…」
新納忠太郎:「おいが協力を断ったから、じゃ。」
千鳥咲夜:「一枚岩ではない?」
辰巳十三:「まあ、向こうからすればそりゃ帰したくないよな」
千鳥咲夜:<琴城さんの指摘に
辰巳十三:「ダクレーネさんの意見はわかんないけどさ」
鎌池仁:「多分辰巳の言う通りだ。どちらにせよ、計画のためには新納さんの協力が必要不可欠だった」
鎌池仁:(もっとも...それを差し引いても、この人はとんでもなく優秀なオーヴァードだけどさ)
新納忠太郎:「……支部長。」
新納忠太郎:「昔日の友邦とはいえ、今もその影を追っているとなれば、」
新納忠太郎:「もはやそれは亡霊にごわす。」
辰巳十三:「……うん」
辰巳十三:「そうだね。俺もそう思うよ。あのときいろんな人の、いろんな夢が終わったんだ」
新納忠太郎:「下知を。」
辰巳十三:「悪夢にせよ、希望にせよ。だからさ」
新納忠太郎:辰巳に向き直り、頭を下げる。
新納忠太郎:「支部長が民とこん土地を守ろうとする限り、」
新納忠太郎:「おいは支部長の味方にごわす。」
辰巳十三:「ありがたい話だよ。……みんなにも頼みたい。いま、台風が近づいてて、すごく大変な時期だ。対処しなきゃいけない相手が多い」
辰巳十三:「っつーか多すぎる。うちの支部の、他の最強メンバー……一宮くんとか十字ヶ丘サンとかは、ちょっと手を離させるわけにはいかない」
辰巳十三:「こっちの最強メンバーで、いまある事態に対処しなきゃいけない。お願いできるかな」
鎌池仁:「...辰巳や新納さんが尽くしてくれたから、”今”の僕らがあって、昔の僕があった。」
鎌池仁:「断ると思うかい?」
千鳥咲夜:「了解した」
新納忠太郎:「承知つかまつった。」
千鳥咲夜:「やっかいごとは4つだが──」
琴城星羅:「はい!任せてください!」
千鳥咲夜:「幸い、そのうち3つは何らかの関係がありそうだ。なら糸を手繰れば、意図も見えてくるだろう」
辰巳十三:「思ってないから、ここまで呼んでお話しまでさせちまったよ」
千鳥咲夜:「そもそもだ──」
千鳥咲夜:少しだけ、揶揄するような笑みを浮かべて。
千鳥咲夜:「少なくとも、私は十三支部のチルドレンだ。なら支部長には願われるのではなく、命令されるのが本来の姿だと思うぞ」
鎌池仁:「やあ。辰巳はそういうとこ、本当不器用だよね」
辰巳十三:「それもそうか。千鳥サン、新納サン、鎌池さん、任せた。ぜんぶ解決してくれ」
辰巳十三:「琴城さんは……」
辰巳十三:「ただ、頼むだけだな。やれるかい?」
琴城星羅:にこり。「はい。まだミッションは終わってませんから!」
鎌池仁:「ふふ。辰巳はもてるなあ」
新納忠太郎:「よかにせゆえ。」鎌池の隣で笑う
琴城星羅:「辰巳さんが直々に私をメンバーに選んでくれたんですから、怖いものなんてありません!」
鎌池仁:「まあ...任せてくれよ。こんな僕にも、先生って呼んでくれる人がいるしね」
千鳥咲夜:「頼れる男だからな、十三は」鎌池さん、新納さんらの言葉に同意するように。
辰巳十三:「ちょっとは怖がりなよ」 苦笑する。 「生き残るには怖がるのがコツだ。……鎌池さんも」
辰巳十三:「これが終わったら、ちゃんと医者に診てもらいなよ。いい医者を紹介する。……ってわけで」
辰巳十三:「はじめようか。できるだけ援護する。よろしく頼むよ」
千鳥咲夜:「ああ。改めて、任される」
琴城星羅:「はいっ!よろしくお願いします!」
新納忠太郎:「ははっ!!」
鎌池仁:「うーむ。やっぱりばれちゃってたか...仕方ない。みんな、ロートルだけどよろしく頼むよ」
GM:────
GM:ロイス取得、調達が可能です
GM:存分に調達してください!
琴城星羅:ロイスは保留、購入は応急キットを!
新納忠太郎:ロイスは一旦保留かな…!
鎌池仁:同じくロイス保留。購入はUGNボディスーツ!
千鳥咲夜:アームドスーツ相当の黒セーラーにチャレンジ
鎌池仁:着流しの下に着るぞ!
新納忠太郎:購入はアルティメイド服が欲しい
GM:アルティメイド服!
千鳥咲夜:援護の風とウインドブレスを自分に使います
琴城星羅:1DX>=8
DoubleCross : (1R10[10]>=8) → 10[10]+4[4] → 14 → 成功

MAO:千鳥咲夜の浸食を+4した(浸食:42->46)
新納忠太郎:1dx+2>=20
DoubleCross : (1R10+2[10]>=20) → 5[5]+2 → 7 → 失敗

新納忠太郎:無理!以上!
千鳥咲夜:6dx+9=>15
DoubleCross : (6R10+9[10]>=15) → 10[4,5,6,8,9,10]+9[9]+9 → 28 → 成功

千鳥咲夜:購入成功。装備します。
鎌池仁:2dx+2=>12
DoubleCross : (2R10+2[10]>=12) → 6[3,6]+2 → 8 → 失敗

千鳥咲夜:ロイス操作、調達以上となります。
鎌池仁:オギャーッ!失敗!以上!
GM:OK!
GM:────

ミドル2:暗雲を測る

GM:情報収集シーンです。情報項目はとりあえず4つあります。シーンプレイヤーは琴城さん。
GM:登場は自由です。
GM:登場される方はダイスをどうぞ!
琴城星羅:1D10+45
DoubleCross : (1D10+45) → 10[10]+45 → 55

琴城星羅:ギャーッ
千鳥咲夜:千鳥咲夜の浸食を+6(1d10->6)した(浸食:46->52)
GM:ウッ!
新納忠太郎:新納忠太郎の浸食を+4(1d10->4)した(浸食:48->52)
鎌池仁:1d10+48
DoubleCross : (1D10+48) → 5[5]+48 → 53

鎌池仁:ニュートラル!
GM:OK!
GM:────
GM:情報項目貼ります

■情報収集
☆『マキオ』について 《情報:裏社会》難易度7
☆骨細工のジャームについて 《情報:UGN》難易度7
□《拾わせ屋》について 《情報:噂話》難易度9
☆ダクレーネ・ルハウゼンについて 《情報:裏社会》難易度9

GM:☆マークがクリアしないとシーンが進まないやつです
GM:みなさん各自に情報項目をターゲットして挑戦してね!
新納忠太郎:では因縁的にダクレーネの情報行きたいです!
琴城星羅:情報弱者なので一番簡単な骨細工を任せてもらえると嬉しいです…!
鎌池仁:ワシは骨細工のジャーム行こうかな。財産点が8ある
鎌池仁:違う違う
千鳥咲夜:R1回、だれかを情報強者にできます。具体的には+5d+9
鎌池仁:『拾わせ屋』についてだ!
GM:これだよ!
GM:情報収集パワー人間ども!
新納忠太郎:とりあえずは普通に抜けそうなので
新納忠太郎:侵蝕節約でいいんじゃないでしょうか!
GM:新納さんに至っては生き字引ですからね!
新納忠太郎:それか援護の風だけ使うとか
新納忠太郎:僕も生き字引だけ使う予定ですし
千鳥咲夜:ですね。それだと2点なので +5でける。
千鳥咲夜:先を見据えて節約しておきましょう。すればまたお買い物もできる。
琴城星羅:咲夜ちゃんは自分に援護がいい感じですかね。自分はコネあるので3DX+1で判定できますし
鎌池仁:ミドルの節約大事ネ...おれはこけてもわりかしリカバリできるので大丈夫!
新納忠太郎:ではこっちはやってしまいます。《生き字引》使用。意志で判定。
新納忠太郎:☆ダクレーネ・ルハウゼンについて 《情報:裏社会》難易度9 調べます!
千鳥咲夜:そうですね。援護がないとこちらは情報UGN1しかないので
新納忠太郎:10dx+1>=9 意志
DoubleCross : (10R10+1[10]>=9) → 10[1,1,6,7,8,9,9,9,10,10]+9[4,9]+1 → 20 → 成功

新納忠太郎:成功!
鎌池仁:ええ...
琴城星羅:大成功だ
新納忠太郎:新納忠太郎の浸食を+1した(浸食:52->53)
鎌池仁:めちゃくちゃ回る
GM:強いんだよなあ
千鳥咲夜:じゃあこちらが拾わせ屋さんに行く感じでしょうか。支部長に喧嘩売ってきたので気になると言えば気になるw
琴城星羅:お願いしたいです!
千鳥咲夜:鎌池さんマキオをお願いできますか?
鎌池仁:高い人が行ってくれるんだったら勿論!
千鳥咲夜:ではこちら、□《拾わせ屋》について 《情報:噂話》難易度9 にて。援護の風を自分に使用してから情報収集判定します。
千鳥咲夜:千鳥咲夜の浸食を+2した(浸食:52->54)
千鳥咲夜:6dx
DoubleCross : (6R10[10]) → 10[1,5,6,7,9,10]+2[2] → 12

千鳥咲夜:うし、抜きました。
GM:軽々と抜きおった!
琴城星羅:ありがたい!
鎌池仁:ではこちらは☆『マキオ』について≪情報:裏社会≫難易度7判定しますね
鎌池仁:2dx=>7
DoubleCross : (2R10[10]>=7) → 8[5,8] → 8 → 成功

鎌池仁:お、素で行けた
琴城星羅:では、骨細工のジャームについて判定を!コネ:UGN幹部を使います。
琴城星羅:3DX+1>=7
DoubleCross : (3R10+1[10]>=7) → 6[2,4,6]+1 → 7 → 成功

琴城星羅:あぶねえ!でも成功!
鎌池仁:ナイスゥ!
新納忠太郎:全員成功だ1
GM:グェー
千鳥咲夜:ぐっど!
GM:それでは開示

☆『マキオ』について
本名は三浦真樹雄。第13地区で育った、身寄りのない少年。
学校に通っておらず、非行少年グループに属しながら成長した。
だが、とある窃盗行為において失敗し、
家族同然だった非行少年のグループに見捨てられる形で捕まり、民間の私刑を受けている。
このときから彼は個人主義の面が強くなり、どのグループにも属していない。
オーヴァードとして覚醒したのもこの時期であり、それ以来、軽犯罪を繰り返して生きてきた。
それほど強力なオーヴァードでもなく、手にかけた犯罪の傾向も深刻ではなかったはずだが──
→「☆三浦真樹雄について」の情報収集が可能になりました。

☆骨細工のジャームについて
骨を組み合わせたような異形のジャーム。
身体を部品化して組み替えることで高い運動能力と攻撃性を発揮する。
みな一様に「面」をつけていることが特徴。
「マキオ」と呼ばれる人物の周囲に目撃され、彼の指示に従うような素振りを見せている。
おそらく「无号零型」と呼ばれる、无号計画の過程で生み出された試作品であると推測される。
崩落戦においても複数が目撃されており、特に《銅錘花瞼》と呼ばれる強力な個体は脅威だった
詳細な解析はさらなる調査が必要だろう。
→「☆《銅錘花瞼》について」「□无号零型について」情報収集が可能になりました。

□《拾わせ屋》について
市内を徘徊する、猫背の浮浪者。
基本的には路上を転々としながら生活しているらしく、足取りは判然としない。
ただ、ゴミ捨て場や処理場にしばしば姿を現し、ガラクタを拾っては何かを組み上げ、捨てていく。
それを人に拾わせることから《拾わせ屋》と呼ばれている。
彼の捨てたガラクタには不思議な力を発揮するものがあるという。
彼に興味を持った人物が連れ去ったこともあるが、そうした人物の消息は短期間で途絶えている。
なんらかのオーヴァードだと推測され、六十年以上も前からその存在が確認されてきた。
これ以上の事実は彼を捜索し、身柄を直接拘束して尋問しなければならないだろう。

☆ダクレーネ・ルハウゼンについて
旧ナチスの研究者。アーネンエルベという機関に所属していた。
新納忠太郎の肉体であるヴェロニカとは同じ遺伝子プールから誕生させられた存在。
レネゲイドを操る人間兵器でありながら、優れた研究者でもあった。能力は物質との同調。
WW2以降は姿を消していたが、ナチス勢力の復興を画策してきた派閥に所属していた模様。
アーネンエルベの『シュナーベル』部隊と呼ばれる派閥の一員として、旧日本軍と共同で進めてきた研究の成果──
人工悪魔と対になる計画の結実たる、「无号終形」を追っているという。
旧ナチスでは総統の意向から、人工悪魔よりも「无号終形」の研究が優先されてきたという。
→「アーネンエルベ『シュナーベル』部隊」の情報収集が可能になりました。

GM:────
GM:第13地区。
GM:アジア料理屋「美味しい」。
GM:明らかに日本語をまったく理解していない店員が、よくわからないアジア料理を用意する店だ。
辰巳十三:「情報収集、お疲れさん」
辰巳十三:「好きなもの食ってくれていいよ。予算作って来たから」
辰巳十三:そういう辰巳はハンバーグのようなサイズの餃子を食べている。
琴城星羅:ぱあっと顔が明るくなる。「つ、ついに…!」前から予算を気にしてあんまり食べていなかったのだ。
鎌池仁:「ははは。若い人は一杯食べるものだよ」
鎌池仁:鎌池は澄んだ金色のスープを啜っている。
鎌池仁:「年になると...あんまり、ね...」
新納忠太郎:「この”ピーマンと肉。細い”とは…?」
千鳥咲夜:静かに着座。血に濡れた手を、紙ナプキンで拭っている<情報収集の成果
辰巳十三:「うちが使ってる予算って、基本ゼロみたいなもんだからさ。設備投資してないし。かなり余ってるんだよね」
辰巳十三:「それはチンジャオロースー……みたいなやつ」
辰巳十三:「なんかよくわからないけど、卵とゴーヤも入ってるから絶対勘違いしてると思う」
琴城星羅:「すみませーん!この肉丼と…なんか漢字読めないけどこの麺!両方大盛りで!あとチャーハンも!」
千鳥咲夜:「ああ、もう少し使ったほうがいい。予算が使われなければ、次からは減らされかねん」苦言。
鎌池仁:「ああ、新納さん。あれは肉とピーマン、タケノコを油で炒めてるはずなんだけど...よかったら頼んでみるかい?」
新納忠太郎:「成程…。ではそいを。」
辰巳十三:「鎌池さんも苦労したことありそうじゃないか。誰か経理やってくれねーかな……細かい作業超苦手。じゃあ」
千鳥咲夜:「私はこの鶏肉のフォーを」さっぱりした米粉の麺料理を注文する。
鎌池仁:新納さんに笑って、店員さんに注文。
鎌池仁:「ああ、そうだね。そろそろ」
辰巳十三:「情報収集の結果、みんなで確認しようぜ」
鎌池仁:「まずは『マキオ』--本名は三浦真希雄くんからだね。千鳥さんが会ったと言っていた、素行不良のオーヴァードだ」
辰巳十三:「素行不良ってレベルじゃないよな……あれは」
鎌池仁:「ああ、どちらかと言えばストリートギャングかな」
琴城星羅:「ヤクザの事務所を一人で制圧するの、もうその時点で一個の勢力ですよ!」
鎌池仁:「身寄りもない。そんな中で家族同然に育ったコミュニティも追放されて、一匹狼になり--そしてレネゲイドの力に目覚めた。よくある話だ」
鎌池仁:「だが、そう。そこなんだ」
千鳥咲夜:「生まれついでではない、と」
鎌池仁:「ああ。彼はそれほど強力なオーヴァードじゃあない。君たちのような実験体とは格が違う」
新納忠太郎:「………」こと、とコップを置く。
鎌池仁:「だのに、これほど規模の大きい計画に関わっている。それもあの”嵐”や”錘銅花瞼”を引き連れてだ」
鎌池仁:「何か決定的な成長や遭遇があったと考える方が、自然だろうね」
琴城星羅:「それこそ、王様になるような何かが…」
新納忠太郎:「そん骨細工んこつは、何かわかったか?」
辰巳十三:「あの骨細工を従えてるだけで、そんなでかい構想をぶち上げるとは思えないしな……」
辰巳十三:「そうそう。そっちも気になる」
琴城星羅:「はい。あの骨細工なんですが、やっぱりあのマキオって子の言うことを聞いてるみたいです。」
辰巳十三:「……なんで!?」
琴城星羅:「実際に目撃例が何件もあって、彼の指示に従ってたとか…」
鎌池仁:「うーん...噂話とはいえ、琴城さんが集めてきてくれた情報だしなあ。信憑性はあるだろうね」
琴城星羅:「それで…過去の文献を見たら「无号零型」と呼ばれてるものと一致しました」「崩落戦でも使われてたって聞きました」
千鳥咲夜:「なるほど──」
千鳥咲夜:「理由はともかく、それだけの力を手に入れれば、増長もやむなし、か」
新納忠太郎:「……おいは、」
琴城星羅:文献の写しを提示する。面を付けた異形の写真が写っている。
新納忠太郎:「无号計画の初期の構想段階しか知らん。形になる前に独逸ん行ったちな。」
新納忠太郎:「…計画の末がこの骨細工の群れか。」
辰巳十三:「……どうかな」
辰巳十三:「俺は俺のことしか知らない。でも……」
千鳥咲夜:「零であるならば、末でななく、むしろ始まりだろう」
琴城星羅:「名前や運用から見ると初期型か、あるいは試作品、量産型…って感じでしょうか」
辰巳十三:「无号が、こんなにたくさん存在してるってことは、誰かがそれをやったんだろうな。そっちの方が……」
辰巳十三:「……むしろ厄介って気がするね。もうちょい調べてみる必要がありそうだ」
琴城星羅:「それと、ひとつ気になることが。この写真のキャプション、《銅錘花瞼》って書いてませんか?」
琴城星羅:「これを読むと《銅錘花瞼》も「无号零型」の一体、と読めちゃうんですが…」
辰巳十三:「たぶんそーゆーことなんじゃねえかな」
辰巳十三:「指揮官になる個体がいるってのはうなずける話だ。……俺たち无号は、戦争にケリをつけるために作られた」
辰巳十三:「あっちもそうなんだろう」
新納忠太郎:「…。」物思いに耽っていると、
新納忠太郎:す た っ
新納忠太郎:新納の傍にぬいぐるみが降り立つ。
新納忠太郎:「上井。ご苦労。」
琴城星羅:「わっ」動くぬいぐるみだ!かわいい!
鎌池仁:「やあ。部下殿かな」
新納忠太郎:紙片を受け取って素早く目を通す。
新納忠太郎:「上井情報少尉じゃ。」
新納忠太郎:ぬいぐるみが敬礼する
新納忠太郎:「さて…ふむ。」
千鳥咲夜:ぬいぐるみの敬礼に頭を下げて応じます。
辰巳十三:「上井くん、動作が機敏なんだよな。なんかスポーツやってたな」
琴城星羅:「ありがとうござます、上井さん」ぬいぐるみをぽふぽふ撫でる。
新納忠太郎:「小柄なれど、上井に合気で敵う者は薩摩にはおりもはん。」
新納忠太郎:「无号の件。」
新納忠太郎:「”无号終形”なる実験体があるとのこと。」
鎌池仁:「終...となると、そいつが”零号”と対になる型なのかもね」
新納忠太郎:「現在”アーネンエルベ”の”シュナーデル部隊”が追っておりもす。」
琴城星羅:「零と、終…」本当にゲームみたいだな、と思っている。
新納忠太郎:「先ほどおいに接触したダクレーネ・ルハウゼンはそん部隊の一員で、」
新納忠太郎:「研究者であり、人間兵器でんあった。」
新納忠太郎:シュナーデル → シュナーベル
千鳥咲夜:「となると現状の厄介ごとは、全部裏で繋がっていそうだな」
新納忠太郎:「”物質との同調”を得意としておった。…おいが知っているのはそこまでじゃ。」
鎌池仁:「なるほど...そうしたら、新納さんに接触したもう二人の資格も”シュナーベル”の人員なのかも知れないね」
辰巳十三:「有り得る話だ」
辰巳十三:「”アーネンエルベ”みたいな……まあ、ある意味ちゃんとした軍隊が単独で動くわけがない」
鎌池仁:「ああ。次は”シュナーベル”自体を洗ってみても無駄にはならないだろうね」
新納忠太郎:「(シュナーベル)なら、翼と足があってんおかしくなか。」
新納忠太郎:「…で、三者を繋げとるらしきやつが…」
新納忠太郎:「拾わせ屋、か?言動から。」
千鳥咲夜:「なるほど、文字通り嘴を突っ込んで来た訳か。新納の知己は」
鎌池仁:「ム号についても知っている、枢軸国のハイブリッド。千鳥さんの担当だが...首尾はどうだい?」
鎌池仁:「僕も新納も警戒されるだろう。琴城に至っては顔が割れている」
鎌池仁:「君に任せっきりになってしまって、非常に心苦しい所なんだけど...」
千鳥咲夜:では辰巳支部長の方に視線を。目で『発言してよいか?』と問います。
辰巳十三:「……ああ」
辰巳十三:「頼むよ、千鳥サン」
千鳥咲夜:こくり、と頷いて──
千鳥咲夜:「区内、区外で調査した」
千鳥咲夜:「幸い皆、『交渉』の結果協力的に情報を提供してくれたぞ、うん」
千鳥咲夜:よく見ると、白いスカーフの一部になにやら赤い飛沫が付着しています。
琴城星羅:「(交渉…?)」
千鳥咲夜:「拾わせ屋は、かなり以前から目撃されているらしい。もっとも古い目撃例は60年以上前」
鎌池仁:「僕が七歳の時じゃないか」
鎌池仁:「いや...もっと前か。ともかく、かなり根深く活動してるね」
琴城星羅:「六十年!?」「見た目通りじゃない、ってことだね」
千鳥咲夜:「ああ、そうだな。それこそ昭和の前半だ」
千鳥咲夜:「その頃から十三やフェアウェルブーケが見たように『猫背の路上生活者』と言う点は、一致している」
辰巳十三:(絶対やってるな……)
千鳥咲夜:「基本的な行動は、『ガラクタから新たなガラクタを作り出し、他者に拾わせる』というものだ。名前の由来は、これだな」
琴城星羅:「(また名前で呼んだ!)」
千鳥咲夜:「それだけならただの奇人だが、問題は、その『ガラクタ』が、不可思議な力を発揮するケースがあると言う点だ」
辰巳十三:「そうだな。《拾わせ屋》は……俺が追ってたやつだ。无号計画に深く関与してて、アーティファクトが引き起こす事件の近くにいた」
千鳥咲夜:「ああ、そうだな。『むしろオレじゃなくてオマエのところのボスに聞けよ、ひぃ』とも言っていた」
鎌池仁:「なるほど...アーティファクトを使って事件を引き起こすわけじゃなく、むしろそれを作る側でもあったってことかな」
千鳥咲夜:「そうした訳でオーヴァードと推測され、関心を持った組織や人物もあったらしい。だが──」
千鳥咲夜:と、一旦言葉を区切り。
辰巳十三:(語尾……絶対やってる……)
千鳥咲夜:「──そうした人物の消息は、短期間で消失しているようだ。むしろ十三のように、長年アレに関わっているようなケースは稀有なパターンらしい」
千鳥咲夜:「──ん、であるならば、次は私が消えることになるのか?」自身の言葉に何やら得心。
新納忠太郎:(無闇に力ち訴えるべきでんなかが…うむ……)この街の治安を考えて唸っている
新納忠太郎:「そいはさせん。」
鎌池仁:(交渉じゃひいなんて言わないよなあ......)年長者として止めるべきか?
千鳥咲夜:「私からはこれくらいだな。これ以上を探るなら、本人の口を割らせるのがもっとも確実だろう。以上だ」
辰巳十三:「……」
千鳥咲夜:堂々と、自信たっぷりに、自身の行為に何ら恥じることなく、成果を報告します。
辰巳十三:「あー……とりあえず方針は決まったな。もう少し調べを進める必要がある」
辰巳十三:「だいたいわかってきたから、俺も俺の調べたことを話す。……《拾わせ屋》は、」
辰巳十三:「无号計画の完成形について何かを知ってる」
鎌池仁:茶を飲み、傾聴していたが...その手が微かに止まる。
辰巳十三:「”もう一つの”N市を作り出した、俺たち无号の完成形」
辰巳十三:「アーネンエルベもそれを追ってる。ま、当然だろうけど」
辰巳十三:「俺たちは誰よりも先にそれを押さえなきゃいけない」
琴城星羅:「裏のN市が…无号によるもの…!?」裏N市に残された親友の顔が頭に浮かぶ。
辰巳十三:「《ガルガリン》から始まった、長い一続きの輪の一端……あいつが《神》って呼んでたやつ」
辰巳十三:「そいつに近づきつつある」
千鳥咲夜:「『神』か、大仰だな──」
辰巳十三:「予想外の負担をかけることになるかもしれない。だが、もう少しだけ……」
新納忠太郎:「……………。」
辰巳十三:「もう少しだけ踏み込んでもらいたい。いま、こんな状況で済まないけど。どうかよろしく頼む」
琴城星羅:「もし裏のN市が絡んでるなら、なおさら引けません」
鎌池仁:「構わないさ。僕はUGNの根っこだからね」
千鳥咲夜:「ああ、それはUGNの──いや、UGN、N市13支部の使命だ」
新納忠太郎:「無論。……元陸軍大佐として、」
千鳥咲夜:「神だろうが悪魔だろうが、私のやることは変わらん」
新納忠太郎:「始末ば付けさせてもらいもす。」
琴城星羅:「『神』、何度か聞いたけど…相手がどうあれ、私たちは知らなきゃいけません」
千鳥咲夜:「そのためにオマエが死ねと言うならば死ぬし、生きろと言えば生きる。だから気にせず、命ずればいい」
千鳥咲夜:一瞬だけ、柔らかい表情となって。
千鳥咲夜:「いつもどうりに、な」
新納忠太郎:「辰巳どん。」
辰巳十三:「おう?」
新納忠太郎:「……大都は”神”を降ろして、」
新納忠太郎:「街や、国ごと巻き込むつもりだったち聞いとる。」
辰巳十三:「……だな。それが必要だと思ったんだろう」
新納忠太郎:「あれからずいぶん経ったが…」
新納忠太郎:「そう、そうじゃ…そいこそもう帝国も”神”もいらなくなったちいうのに、」
新納忠太郎:「まだこげなことに巻き込んで、いくさばさせておる。」
新納忠太郎:「……まこつ、苦労ば掛ける。」
新納忠太郎:幾分かしゅんと肩を落として、ぺこりと頭を下げる。
辰巳十三:「気にするようなことかよ」
新納忠太郎:「じゃっどん。」ぬいぐるみを抱きながら辰巳を見上げる
辰巳十三:「新納サンもやるべきことをやってきた。俺もそうだった」
辰巳十三:「誰かを守りたかったんだろう。いまでもそうしてるよ。新納サンほどに出来てるかどうか、わからないけど。……違うか?」
新納忠太郎:「………辰巳どんは、立派にごわす。」
新納忠太郎:「忝い。」ぬいぐるみに顎を埋める様に一礼。
新納忠太郎:「………おいは、また調査に。」
新納忠太郎:「上井。」
新納忠太郎:ぬいぐるみに影が宿り、自律歩行し始める。
新納忠太郎:皆に一礼してから、店を出る。
GM:────
鎌池仁:「新納さん。料理はどうだった?」
新納忠太郎:「細く切ったピーマンの肉詰めが出てきた」
新納忠太郎:「うまかったがの。」
鎌池仁:「ふふ。あれは肉詰めじゃないんだけど、お口に合ったようなら何よりだよ」
鎌池仁:「十三支部の行きつけだからね、あそこは--ところで、少し聞きたいことがあったんだ」
新納忠太郎:「なんぞ?」
鎌池仁:「...ダクレーネのことについてさ」
新納忠太郎:「…………。」
新納忠太郎:ぬいぐるみを抱き上げて鎌池を見上げる
鎌池仁:「貴方方は戦友だったろう。僕らの国を守るために、戦ってくれた」
鎌池仁:「もし。ダクレーネ・ルハウゼンを葬る必要があるとして。」
鎌池仁:「新納忠太郎は...あなたの”010部隊”は、やれるのかい?」
鎌池仁:「僕は。忍びないと思うな」
新納忠太郎:「そいでん、やるしかなか。」
新納忠太郎:「必要があれば、な。」
新納忠太郎:「無用であればやらん。そいだけじゃ。」
新納忠太郎:「俺たち(おいたっ)はな、」
新納忠太郎:「間違い(まっげ)を正せんほど他人行儀でなか。」
鎌池仁:「そうか。...そんな戦友が、僕にも居たらな」
新納忠太郎:じっと鎌池の目を見て答える
鎌池仁:こちらも新納の目を見返す。遠い歴史を積み重ねた目だと感じる。
新納忠太郎:「おはんもいくさをしたのか。」
鎌池仁:「したよ。貴方方のものに較べれば、些細なものだけど」
鎌池仁:「それでも...人は死ぬんだ」
新納忠太郎:「いくさに大きいも小さいもなか。」
新納忠太郎:「人が死ぬ。」
鎌池仁:「そうだね。そして、英雄もいない」
鎌池仁:「バビル二世も、マジンガーZも、ジャイアントロボもいない...ああ、ごめんね。解らないか」
新納忠太郎:「……先達はおる。」とん、と自分の胸を叩く
新納忠太郎:「頼れ。」
鎌池仁:「いいかい。胸を借りても」
新納忠太郎:「応。」
鎌池仁:「はは...参ったな」
鎌池仁:「もう一度だけ。貴方方に、頼らせてもらうよ」
新納忠太郎:「おいもおはんを頼る。」
新納忠太郎:「ルハウゼンどんが何を考えちょるか、見極めたか。」
鎌池仁:「足止めをするなら」
新納忠太郎:「手伝っちくれるか、鎌池。」
鎌池仁:「ああ。任せてよ」
鎌池仁:「僕は強くないけど、ちょっと面倒なんだよね」
鎌池仁:そう言って、鎌池は右目の眼帯を少しだけずらした。
新納忠太郎:ふ、と笑う
新納忠太郎:「よかにせじゃ。背中ば任せたぞ。」
新納忠太郎:ぬいぐるみに指示を出してから離して、斥候に出す。
新納忠太郎:「さーて、どげんすっか。」
新納忠太郎:そう明るく呟いて、店に戻った。
GM:────
琴城星羅:空っぽになった大きな器ふたつと皿を置く。「咲夜ちゃん」真面目な顔で。
千鳥咲夜:「ん、なんだ?」 慎ましやかに米粉の麺をすすり終えてから、返答を。
琴城星羅:「その…辰巳支部長とはどういう関係で…?」「たとえば…好きとかそういう…?」おずおずと。
千鳥咲夜:「ん、当然好意は寄せているぞ」
千鳥咲夜:淀むことも表情を変えることもなく、さらっと即答します。
千鳥咲夜:そして器に残った汁を、音を立てずに頂く。
千鳥咲夜:そしてことん──と器をテーブルに置いて。
千鳥咲夜:じっとそちらに目を向けます。
琴城星羅:顔が赤くなって、青くなって、もう一度赤くなる。
千鳥咲夜:赤くなったり、青くなったり、赤くなったりするさまを、じっと見ている。
琴城星羅:すーっと深呼吸したのち。「……ってことは…?名前で呼んでるってことは…もしかしてお付き合いも…?」
千鳥咲夜:「ああ、付き合っているぞ」
千鳥咲夜:やはり即答。
千鳥咲夜:紙ナプキンで、口元を丁寧に拭って。
琴城星羅:こんどは顔面蒼白になる。最後に残ったわずかな希望にすがるように。「……もうすでに恋人同志だったりする?」
千鳥咲夜:「?」
千鳥咲夜:「任務だからな、付き合い同行するのは当然だろう?」
千鳥咲夜:目の前で百面相を繰り広げる少女を訝しむように──
琴城星羅:「あ、付き合い…なるほど…!」
千鳥咲夜:と──
琴城星羅:顔にわずかに希望の色が戻ってくる。「あ、そうだ!初めからこう聞けばよかった!」
千鳥咲夜:琴城星羅の態度に、どこか以前出会ったエージェントのことを思い出し──
千鳥咲夜:※参照url http://kandume.sakura.ne.jp/log/dx/20200215/frozen_m.html
千鳥咲夜:「ああ、そうか──」
千鳥咲夜:「フェアウェルブーケは、十三の事を好いているのか」
千鳥咲夜:得心します。
千鳥咲夜:飾り気けも何もない、シンプルな事実確認。
琴城星羅:「辰巳さん、今彼女いるか知……」言いかけたところで止まる。
琴城星羅:「…………うん」絞り出すように。
千鳥咲夜:「そうだな──」<彼女と言う言葉に対して
千鳥咲夜:自分には理解できないことではあるが──
千鳥咲夜:目の前の少女は、おそらく、ありったけの勇気を振り絞っているのだろう。
千鳥咲夜:で、あるならば──
千鳥咲夜:「彼女と言われる存在が居るかどうかは、私は聞いていない」
千鳥咲夜:聞かされていないだけなのかもしれないが──
琴城星羅:「!」
千鳥咲夜:だがせめて、自分に対する誤解だけは、解いておくのが信義と言うものだろう。
千鳥咲夜:「……フェアウェルブーケは──守秘は遵守できるか?」
千鳥咲夜:姿勢を正し、視線だけでなく体ごと少女に向き直る。
琴城星羅:少し考える。「……できるよ!秘密は絶対!」
千鳥咲夜:「そうか、なら──」
千鳥咲夜:訥々と、自分のことを話し始めます。
千鳥咲夜:「先に話題に上がっていた崩落戦」
千鳥咲夜:「私は──あの事件以前の記憶を有していない」
千鳥咲夜:「事件時に流出したアーティファクトと融合し覚醒した。おそらくは、その影響なのだろうと聞かされている」
琴城星羅:崩落戦と聞いて少し表情が変わる。
千鳥咲夜:「身内もあの事件で全員死亡したらしくてな。アーティファクトと融合したと言うこともあって、私は事件後13支部に──つまり十三の所へと預けられたと言う訳だ」
千鳥咲夜:この市で生きてきたモノにとって特別な事件。それはこの少女にとっても、目の前の少女にとっても──
千鳥咲夜:「今でこそこうして人らしく振る舞えているが、事故直後の私は言葉どころか『人』であることも忘れていてな」
千鳥咲夜:「十三曰く『俺に噛み付くその様は、野生のわんこか何かみたいだった』とのことだ」
千鳥咲夜:僅かながらも大切な、自身を形作った記憶(おもいで)を懐かしくように微笑んで──
琴城星羅:一瞬(あ、それいいなあ)という顔をしたのちまた真面目な顔に戻る。
千鳥咲夜:「つまり、そういうことだ──」
千鳥咲夜:一瞬だけ浮かべた微笑みは消え、いつものしかめっ面へと戻り。
千鳥咲夜:「十三はそれこそ骨身を惜しまず私を『人』に戻してくれた。そうした人物に好意を向けるのは、至極当然だろう?」
千鳥咲夜:我ながら上手く誤解を解けたと、自画自賛してうんうんとうなずきます。
琴城星羅:「…そうだね。」しみじみと、目の前の少女の過去に思いを馳せる。
千鳥咲夜:「それにな──」
千鳥咲夜:と、『恋や愛などの類ではない』と言うような事を告げた同じ口で──
千鳥咲夜:「──十三は、厳しくて、優しいんだ」
千鳥咲夜:どこか誇らしげに、どこか嬉しそうに語る。
千鳥咲夜:「さっきも言っていただろう。十三は任務を命じない。『お願い』や『任せる』と言った形を取るんだ」
千鳥咲夜:「だから、私は常に考えなければいけない、十三の『願い』がなんであるのかを、それを成すためには、どうすれば良いのかを」
千鳥咲夜:と、自身のスカーフの血の滲みに気づき、先に当の本人から向けられた視線を思い出す。
千鳥咲夜:「──だからうん、間違えることも当然ある。未熟な身だからな」ほんの少しだけ、シュンとしたように見える。
千鳥咲夜:「それでもやはり、命じない。私が『踏み外す』ギリギリまで──」
千鳥咲夜:「私に『考える』ことを強いてくるし、私に『考える』ことを許してくれる」
千鳥咲夜:厳しさと、優しさ──
千鳥咲夜:「厳しいだけなら反発するだろう」
千鳥咲夜:「優しいだけなら堕落するだろう」
千鳥咲夜:「そんな両方備えた十三の側に居るのは、とても心地が良い」
千鳥咲夜:どこか誇らしげに、満足気に微笑みを浮かべ──
琴城星羅:「(……これは……恋愛感情より厄介な何か……!)」感情の大きさに身震いする。
千鳥咲夜:「だからこそ、だ」
千鳥咲夜:「十三が、死ねと言うならば死ぬし、生きろと言えば生きる」
千鳥咲夜:「それは私のことを考えて下してくれた決断にほかならないだろうからな、うん」
千鳥咲夜:いつもの顔に戻り、淡々と告げます。
千鳥咲夜:「そうした訳で、十三は世間一般で言う『イイオトコ』に分類されると思うぞ、私も」
千鳥咲夜:「だから、両方兼ね備えた十三に、フェアウェルブーケが恋をするのは至極当然だろう」
琴城星羅:猛烈な危機感に襲われながら、唖然とした表情で咲夜ちゃんを見ている。
千鳥咲夜:うんうん、と。再度得心顔。
琴城星羅:「(……これが……正妻ムーブ!)」震えている。
琴城星羅:息も絶え絶えというように声を出す。「……咲夜ちゃんは、辰巳さんに恋をしてるの?」
千鳥咲夜:「む──」
千鳥咲夜:黙考。そうした視点では、考えてみたことがなかった。
千鳥咲夜:「……………………」
千鳥咲夜:誠実に応えるため、考えをまとめてみる。
千鳥咲夜:まとめてみる。
千鳥咲夜:まとめて──
千鳥咲夜:「そうだな──」
千鳥咲夜:出た解は──
千鳥咲夜:「まとめると、十三は優しく、強く、厳しく、楽しい奴だ」
千鳥咲夜:「加えて善良だ。UGNの支部長職に相応しくないと思えるくらいに、だ。つまりは『イイオトコ』だな」
千鳥咲夜:まずは辰巳十三と言う人間に対する自身が感じていることを。そして──
千鳥咲夜:「そして私は、アイツの側に居ると心地が良いと感じることが多い」
千鳥咲夜:「ともすれば、穏やかな気持ちになることもある。基本的に暴力的な私が、だ」
千鳥咲夜:言い残したことはないかと、心中にて確認して──
千鳥咲夜:「──つまりまとめると」
千鳥咲夜:ずいっと、琴城さんの方に身体を寄せて来ます。
千鳥咲夜:息が触れ合うぐらいの距離に、少女の仏頂面が近づけられる。
琴城星羅:息が止まる。
千鳥咲夜:黙考。
千鳥咲夜:「──どうなるんだ?」
千鳥咲夜:そして判らないと言う結論を導き出します。
千鳥咲夜:ロイス操作、【无号・辰巳・十三@◯敬意/食傷】を【无号・辰巳・十三@敬意?/◯なんかもやもやしてきた】に変更します。
琴城星羅:鈍い星羅でもようやく気付く。自分はとんでもないものを目覚めさせてしまったのかもしれない、と。
琴城星羅:「…辰巳さんに対する評価は私もそう思うけど」
琴城星羅:「それは恋とかじゃないよたぶん!きっと!よくわからないけど別の感情だよ!」星羅にできるのは咲夜ちゃんが気付くのを遅らせるだけ!
千鳥咲夜:「む、そうか──」
千鳥咲夜:素直に納得し、席へと戻る。
琴城星羅:まずい。これはまずすぎる。このままでは…咲夜ちゃんは間違いなく自分の気持ちに気付いてしまう!
千鳥咲夜:「そのうち十三本人に問うてみても良いかも知れないな」
琴城星羅:「あーっ!それはだめ!」
千鳥咲夜:「?」
千鳥咲夜:きょとん、と。
琴城星羅:「えーと…こういうのには!自分で考えて答えを出さないといけないんだよ!きっと!」
辰巳十三:「……?」
辰巳十三:「何が?」 すごいでかいお盆に数人前の土鍋を乗せてる
千鳥咲夜:「いや、『があるずとおく』と言うやつだ」
千鳥咲夜:立ち上がって、卓上に土鍋が置けるスペースを確保します。
琴城星羅:あっ。「……えーと」逡巡する。「守秘義務の遵守があるので、辰巳さんにも秘密です!」
辰巳十三:「何か、緊急の救助要請でも入った……って違うか。仲いいね」 土鍋をテーブルに置く。
辰巳十三:「守秘義務は大事だ。そーゆーの、俺も好きだ……二人とも楽しくやってくれてるようでよかったよ」
千鳥咲夜:「ああ、フェアウェルブーケに下の名前で呼んでもらえるくらいにはな」自慢気に。
千鳥咲夜:<仲良くなった
辰巳十三:「残りのメシ食ったら、もうひと頑張り働こうか」
琴城星羅:「え、えへへ…」挙動が不審になりつつある。「そ、そうですね!今はごはんとミッションが最優先!」
千鳥咲夜:「ああ、了解だ。フェアウェ──星羅もそれで構わないか?」
琴城星羅:「…うん!咲夜ちゃん!」
千鳥咲夜:呼びかけを言い直して、問う。
千鳥咲夜:ロイス操作 十三を好きな女【琴城星羅@◯連帯感/なんかもやもやする】
琴城星羅:星羅の脳裏に、引き出物のバームクーヘンを食べるような暗く重いイメージが刻み込まれる。決戦は思っていたよりずっとすぐに起きてしまうのかもしれない。
GM:──────
GM:ロイス取得、調達が可能です。
GM:もちろん鎌池さんも新納どんも可能です
新納忠太郎:ヤッタァ
鎌池仁:新納どん...
琴城星羅:史上最強のライバル/千鳥咲夜/友情○/勝てないのではないか?
千鳥咲夜:琴城さん、白兵武器なんかあった方がよいのでしたっけ? もしアレなら調達の支援しますよ。
新納忠太郎:後輩/鎌池仁/〇信頼/不安/ロイス
鎌池仁:戦士/新納忠太郎/〇信頼/不安/ロイス
鎌池仁:ロイス芸...
千鳥咲夜:ロイス操作は残り2つですのでとりあえず様子見で。
琴城星羅:今のスタイルだと赤き剣が持てるので特に必要ないですね。アームドスーツは欲しい!
新納忠太郎:支部長/辰巳十三/〇忠義/罪悪感/ロイス
新納忠太郎:メイド服が欲しい…
千鳥咲夜:あ、了解。アームドスーツは15か ダイス+5dだけじゃ厳しそうですかね?
琴城星羅:RC型のメイド服優先で!
鎌池仁:購入はボデマ
千鳥咲夜:あ、そうか。じゃあメイド服にしましょう。
琴城星羅:ダイスだけじゃ厳しそうなので、自分は自力でボデマチャレンジしようかと。
千鳥咲夜:新納さんに支援飛ばしましょう。5dだけで足りますか?
新納忠太郎:じゃあまず自分で振ってみます!
千鳥咲夜:はーい<まずは自力で
新納忠太郎:で、出来ればウィンブレも欲しいです…!
千鳥咲夜:了解です。んじゃもう支援しちゃいますか?
千鳥咲夜:<新納さんの判定に
新納忠太郎:もらえれば確実に買えそう!
新納忠太郎:お願いします!
千鳥咲夜:千鳥咲夜の浸食を+4した(浸食:54->58)
千鳥咲夜:では5d+9してくださいませ
新納忠太郎:では調達判定
千鳥咲夜:援護の風とウインドブレス
千鳥咲夜:対象は新納さんの調達
新納忠太郎:6dx+11>=20 調達
DoubleCross : (6R10+11[10]>=20) → 9[3,4,6,8,8,9]+11 → 20 → 成功

新納忠太郎:成功!装備!
鎌池仁:アヤッター!
千鳥咲夜:自分は素振りで強化素材
琴城星羅:メイド幼女よ!
千鳥咲夜:1dx>=15
DoubleCross : (1R10[10]>=15) → 7[7] → 7 → 失敗

琴城星羅:自分はボデマチャレンジ!
琴城星羅:1DX>=12
DoubleCross : (1R10[10]>=12) → 5[5] → 5 → 失敗

琴城星羅:失敗!以上!
千鳥咲夜:失敗。ロイス操作、購入判定終了です。
千鳥咲夜:以上
鎌池仁:2dx=>12
DoubleCross : (2R10[10]>=12) → 10[1,10]+7[7] → 17 → 成功

鎌池仁:ウオー!!やったぞ!
GM:ゲェーッ!
GM:これで全員かな、OK!
千鳥咲夜:おお、すごい。
新納忠太郎:こちら以上です!
GM:────
鎌池仁:こちらも終了。ヤッタルゾー!
GM:次は引き続き情報収集シーン。

ミドル3:遠雷を聞く

GM:情報収集項目は4つ。
GM:シーンプレイヤーは新納さんで、登場は自由です。必須情報項目は
GM:あと3つですね。登場する方はダイスをどうぞ!
千鳥咲夜:千鳥咲夜の浸食を+10(1d10->10)した(浸食:58->68)
新納忠太郎:新納忠太郎の浸食を+8(1d10->8)した(浸食:53->61)
琴城星羅:55+1D10
DoubleCross : (55+1D10) → 55+8[8] → 63

新納忠太郎:ギャアー
鎌池仁:53+1d10
DoubleCross : (53+1D10) → 53+7[7] → 60

鎌池仁:ウボ──ッ!!
GM:Oh...
GM:────

■情報収集
☆三浦真樹雄について 《情報:裏社会》難易度8
☆《銅錘花瞼》について 《情報:UGN》難易度12
□无号零型ついて 《情報:UGN》難易度8
□アーネンエルベ『シュナーベル』部隊 《情報:裏社会》難易度7

GM:残りはこれだ!
GM:みんなどんどん挑戦してね!どうぞ!
琴城星羅:无号零型について調べたく思います…!
新納忠太郎:生き字引で《銅錘花瞼》やりましょうか
鎌池仁:それは嬉しいな...!
千鳥咲夜:となるとこちらはマキオかな。援護だけかませばなんとかなりそう。
鎌池仁:ではシュナーベル貰います。ありがたく!
千鳥咲夜:あ、でもシュナーベルでもオケです。
千鳥咲夜:最初にマキオ調べてくださったので、そちらがよければ>鎌池さん
新納忠太郎:じゃあやります。《銅錘花瞼》について 《生き字引》使って意志で判定!
新納忠太郎:12dx+1>=12
DoubleCross : (12R10+1[10]>=12) → 10[1,2,2,3,4,4,5,5,7,7,9,10]+10[10]+7[7]+1 → 28 → 成功

新納忠太郎:すごい星光
新納忠太郎:成功
鎌池仁:それもそうだなあ。マキオ行こう
新納忠太郎:新納忠太郎の浸食を+1した(浸食:61->62)
千鳥咲夜:ではこちらはアーネンエルベを調べましょう。
GM:完璧すぎるし、燃費が良すぎる
千鳥咲夜:援護の風を自分に使用して、アーネンエルベの項目を調査します
千鳥咲夜:千鳥咲夜の浸食を+2した(浸食:68->70)
千鳥咲夜:7dx>=8
DoubleCross : (7R10[10]>=8) → 10[1,3,6,7,8,10,10]+5[2,5] → 15 → 成功

千鳥咲夜:成功しました。
鎌池仁:うまい!
新納忠太郎:強い!
千鳥咲夜:いえーい
琴城星羅:では、コネ使って零型を!
GM:津、強い
琴城星羅:4DX+1>=8
DoubleCross : (4R10+1[10]>=8) → 8[1,3,4,8]+1 → 9 → 成功

琴城星羅:よしっ!
鎌池仁:2dx>=8
DoubleCross : (2R10[10]>=8) → 7[6,7] → 7 → 失敗

GM:おっと!財産使用チャンスですね。どうします?
鎌池仁:ざ、財産点を...プリーズ、GM...
GM:どうぞどうぞ
鎌池仁:なにせこのお爺ちゃん8点もあるからな
鎌池仁:1点使って成功にします。さあ次も年の功...
GM:何点でも使ってください!
GM:1点でよかった。
GM:じゃあ全員成功か…順番に開示していきます!

☆三浦真樹雄について
一か月ほど前から急激に裏社会で名前が売れ始めた、凶暴なオーヴァード。ブラックドッグ/ハヌマーン。
雷を放つ「槍」と、「骨細工のジャーム」の群れにより、裏社会の弱小勢力を壊滅させている。
彼は街の支配を公言しており、「悪党の根絶」を掲げ、そのために際限なく強い力を求めている。
悪党の巣窟である第13地区そのものを嫌悪しているようで、「街ごとぶっ壊す」「あの嵐は俺が呼んだ」などと吹聴している。
その結果として無辜の市民も巻き添えになることは確実だが、そこまで想像力が及んでいないか、気にしていないのかもしれない。

力の弱いオーヴァードであった彼が急激に力を手に入れた理由は不明。
ただし、ゴミ捨て場で《拾わせ屋》と接触し、彼を連れてどこかに消えたのを目撃されている。
現在は第13地区の一角、ホープヒルズと呼ばれる団地の使用されていない棟の一室に潜伏している。
→三浦真樹雄の居場所を捕捉したため、接触できるようになりました。

☆《銅錘花瞼》について
无号零型と呼ばれる骨細工のジャームの中で、指揮官機にあたるもの。
エグザイルとエンジェルハイロゥのシンドロームを発現させている。
非活性状態ではパズル状に分解されたアーティファクトであり、
基本的な行動原理として、己を組み上げた主に対しては絶対的な忠誠を持つ。

疑似的な自我のようなものが存在しており、強者との戦闘を好む。
高い攻撃性能と驚異的な機動力を持ち、防御も妨害も許さない不可視の一撃を放つ。
確認されている限り、「銅錘花瞼」は世界に唯一の個体だったはずだが、
再生している理由は「誰かが直した」あるいは「再創生」したと想定するしかない。

□无号零型について
神を作り出す无号計画の過程で生み出されたジャーム群。
量産型であり、指揮官機以外はエグザイルとサラマンダーのシンドロームを発現させている。
攻撃能力は高いが、動きは鈍く防御能力も低いため、先手をとった攻撃が推奨される。
《銅錘花瞼》以外の无号零型は戦闘能力も数段劣るが、とにかく数が多く、地区全域で活動している。
崩落戦においては指揮官機が破壊されたことを契機にすべて活動停止し、完全に廃棄されたため、
それが活動を再開していると言うことは何者かが再び作り出したとしか思えない。
修復よりは再創生の方が可能性は高いはずだ。

□アーネンエルベ『シュナーベル』部隊
ダクレーネ・ルハウゼンが所属する、探索と戦闘を目的とした部隊。
第三帝国の勢力復活ため、世界各地のアーティファクトを収集してきた。
その目的は完成間近で放棄された「无号」計画を完遂するため。
彼女たちはそれがこの街にあり、マキオと呼ばれる人物が保持していることを突き止めた。
彼女たちに先駆けてマキオに接触するべきだろう。
【戦力編成】
現在は《ドロッセル》と呼ばれるピュアバロールのサイコキネシス使いの指揮の下、
常に西洋剣を携行しているブラムストーカー/サラマンダーの《シュペヒト》、
ノイマン/モルフェウスのダクレーネの二人の戦闘員が主力。
ただし、何かの迷いがあるのか、ダクレーネの士気は高くない。

GM:以上です。
GM:────
GM:第13支部、倉庫──あるいは物置、あるいは控室、あるいは出撃準備室。
GM:きみたちはそこに集まり、ますます強まる風と遠雷の音を聞きながら、集めた情報を共有する。
辰巳十三:「……外はいよいよひどいな」
辰巳十三:「もうすぐ雨が降り出しそうだ。下水が溢れなきゃいいんだが……みんな、無事だったか?」
新納忠太郎:ぬいぐるみをタオルで拭いている。
鎌池仁:「やあ。とんでもなく降られちゃったよ」和傘を差しながら、鎌池仁が支部に姿を表す。
琴城星羅:「大丈夫です!風には強い体質なので!」コンクリ製なので
千鳥咲夜:「『まだ』区内の混乱もそうひどくはないようだな」
鎌池仁:「...あれ、濡れてるの僕だけ?」
新納忠太郎:「なんとか…。」本人も雨に降られたらしい。今身に纏っているのは、
新納忠太郎:いつもよりフリルの多い可憐なスカートと純白のブラウス。
辰巳十三:「俺はちょっと人の手配しててね。助っ人が必要になるかもしれないからな。……で」
辰巳十三:「みんな、どうだった?」
千鳥咲夜:無造作に濡れたセーラーを脱ぎ、ぎゅっと絞る──
新納忠太郎:その上にベストを着て、何故かエプロンを腰に着けている。
新納忠太郎:濡れた服は既に洗濯機の中だ。
辰巳十三:「特に『无号計画』だ。量産型とはいえ、まあ……自分で言うのもなんだが、面倒な連中だと思うよ」
千鳥咲夜:そして大ぶりのタオルで、濡れた髪と身体を乱暴に拭き上げる。
新納忠太郎:すっと手を上げる
新納忠太郎:「ではおいから。」
辰巳十三:「後で着替えろよ、千鳥サン。風呂も入っとけ……と、ああ」
辰巳十三:「新納サン、頼むよ」
新納忠太郎:「銅錘花瞼は无号零型の指揮官機じゃ。」
千鳥咲夜:「時間が惜しい。吹きながら話は聞く。風呂は後だ」
鎌池仁:「そうか。ヤツが現地の親玉という訳だね」
新納忠太郎:「元はパズルのようなアーティファクトで、」
新納忠太郎:「それを組み上げた者に対して絶対的な忠誠を誓う。」
新納忠太郎:「疑似人格は”強者との闘争”を好み、不可避の攻撃を得意とする。…厄介な手合いじゃ。」
新納忠太郎:「しかし、先のいくさで壊れたものがまた現れたということは、」
新納忠太郎:「修理した者か、作り直した者がいるはずじゃ。」
新納忠太郎:しかし、→じゃっどん、
辰巳十三:「无号を制御可能な状態に抑えようと試行錯誤してる連中の顔が思い浮かぶなァ」
辰巳十三:「だが、あの連中も消えたし、そんな大掛かりな設備もない」
辰巳十三:「修理か? 《拾わせ屋》のエピソードからして、そっちの線が濃いんじゃねーかと思ってたんだがな」
琴城星羅:「量産型の零型もいつの間にか大量に復活してますし、いちいち手で直してるとも思えないんですよね」
新納忠太郎:「そん”群れ”の方についても聞きたか。」
辰巳十三:「んんー……そうかも。大量に復活した奴らは?」
辰巳十三:「まさか糊付けで簡単に直したとかないよな」
琴城星羅:各地の零型の目撃例や写真などをまとめた資料を出す。「もう本当にあちこちにいますよ。地区内の監視カメラを見たら当たらないほうが少ないくらい」
琴城星羅:「この数を修理するとなると、相当な手間と設備がいるんじゃないでしょうか。それか、ものすごい…魔法とかアーティファクトみたいなやつで一気に直したとか」
辰巳十三:「きっつい話だなあ」
辰巳十三:「修理であってほしかったよ。また敵戦力の見積もりを修正だ」
鎌池仁:「”再生”というか、”再創生”だね。こいつは嫌なことになってきたなあ...」
琴城星羅:「で、こいつらが全員あのマキオっていう子の言うこと聞いてるんですよね。こんだけ「兵士」がいるなら本当に王様になれちゃうかも」
鎌池仁:「...『マキオ』くんか。そうだな、千鳥君」
鎌池仁:「きみは『アーネンエルベ』の情報を調べていたよね。すまないが、確かめたいことがあってだね」
鎌池仁:「君の報告を受けたいんだが、構わないかい?」好々爺スマイル!
千鳥咲夜:「ああ、了解した──」
千鳥咲夜:セーラー服を乾かしがてら、素肌に大判のバスタオルを肩からかけたスタイル。ギリギリ下着が見えているが意に介さない。
千鳥咲夜:『年頃の男性の前では──』と叱られた記憶はあるが、ここには老爺と少女と十三しか居ない。
千鳥咲夜:そして卓上の13地区の地図を前に、報告を始めます。
千鳥咲夜:「アーネンエルベのシュナーベル部隊。新納の既知が居る部隊だな」
千鳥咲夜:「あいつらは世界各地のアーティファクトを集め、このN市へとやってきたらしい」
千鳥咲夜:「その目的は──」
千鳥咲夜:一旦言葉を切って、辰巳支部長の方へと目を。
千鳥咲夜:「──完成間近で放棄された、无号計画の完遂だ」
千鳥咲夜:そして、その目的を告げます。
辰巳十三:「はは」
辰巳十三:「はははは! 本気でそんなことを考えてる連中がまだいたのか」
千鳥咲夜:「笑い事ではない。ウチと真逆をやろうとしているんだ、こいつらは」
千鳥咲夜:笑う男の代わりに、憤慨する。
新納忠太郎:「………。」
辰巳十三:「いやいや。これはほんと、驚きすぎて日記に書いちゃうレベルじゃないか。新納サン」
琴城星羅:「…本気でやろうとしてるんですね」「『神』とか、裏側とか、そういったこと全部」
辰巳十三:「……たぶんね」
新納忠太郎:「遂げられなかった友邦の計画を継ぐとは、」
新納忠太郎:「聞こえはいいが………未練だな。」
辰巳十三:「それさえあれば、それ一つさえ手に入れば、何もかもが成就して満たされる」
千鳥咲夜:「──妄執と言い換えても良い。迷惑なことだ」
鎌池仁:「やあ。辰巳」
鎌池仁:「僕、ちょっと怒ってるぜ」
辰巳十三:「珍しいな、鎌池さん」
鎌池仁:「きみは...こう言っちゃなんだけど、生き残ってる数少ない友達なんだよ」
鎌池仁:「将棋も打ったことがないし、人間かどうかもちょっと怪しいけど」
辰巳十三:「へへ……」 「友達か。うん。友達だ」
千鳥咲夜:「──十三くらい、人間らしい人間もいないだろう」珍しく、ぼそっとした形で声にだす。
千鳥咲夜:「……続けていいか? 構成員に関しても多少調べられた」
千鳥咲夜:そして切り替え、報告を続ける。
千鳥咲夜:「主力構成員は念動使いの“ドロッセル”。こいつがボスだ。おそらくは純粋なバロール」
千鳥咲夜:「その下に“シュペヒト”と言う西洋剣使い。こいつはブラム・ストーカーとサラマンダーだと思われる」
千鳥咲夜:主なる構成員を、順次挙げていき──
千鳥咲夜:「最後の一人が──」
千鳥咲夜:「──新納の知己“ダクレーネ”だ。彼女については、そちらの方が詳しいだろう」
千鳥咲夜:と、視線を新納さんの方へと。
新納忠太郎:「ルハウゼンどんには…ノイマンとモルフェウスの症例があった。」
新納忠太郎:「そいと、こん作戦に乗り気でんなか。」
辰巳十三:「……確か物質との同調能力……だったっけ? 俺はあの人、ちょっと怖そうで苦手だったんだよな……」
千鳥咲夜:「……ああ、接触して情報を『提供』してくれた下部構成員の話で信憑性は分かりかねるが」
千鳥咲夜:一瞬、新納の判断にひょっとしたら迷いを与えるのではないかとの考えがよぎる。しかし──
千鳥咲夜:「ダクレーネは、現在の作戦に積極的ではないらしい。何かしらの迷いを抱えているように思える。とのことだった」
千鳥咲夜:新納さんの言葉に頷いてから、情報の中身を告げます。
鎌池仁:「...それでも、新納さんはやるよ」
千鳥咲夜:「その判断は、私には判りかねる。が──」
千鳥咲夜:「奴らの作戦のひとつが──无号零型の主である、マキオとの接触だ」
千鳥咲夜:「やつの所に向かうのは、時間の問題だろうな」
千鳥咲夜:そしてマキオを調べていた鎌池老へ──
新納忠太郎:「確かめたいちこつは、こいか?」鎌池を見上げる
鎌池仁:「うん。うん、ありがとう、千鳥君」
鎌池仁:「ええ。今のレポートで確信しました」
辰巳十三:「わかったかい?」
千鳥咲夜:示しやすいようにと、地図の前から少し下る。
鎌池仁:「ああ。千鳥くん、地図を...おっと、気が利くね」
鎌池仁:「結論から言うと、”マキオ”くんは--ここにいる可能性が非常に高い」
鎌池仁:鎌池はそう言って、十三地区地図のある一点を指し示す。そこには、「ホープヒルズ」と記されている。
琴城星羅:「ホープヒルズ…?なんでこんなマンションに?」
辰巳十三:「ホープヒルズじゃん。……よく考えたら妥当なところかも」
辰巳十三:「近くで地球破壊爆弾つくっててもあんまり気にされない場所だからかな?」
鎌池仁:「辰巳は流石に知っているよね。そう、潜入場所としてはうってつけの場所だ」
琴城星羅:「ひえっ」治安の悪さを端的に表現されてビビる。
鎌池仁:「そして...ジャームの出現場所をスポットしていくと」赤丸で囲む。
千鳥咲夜:「あそこか──」
鎌池仁:「ちょうど、出現場所を同心円状に見た時の、中心地付近にもなる。”穴熊”だね」
新納忠太郎:がさっ がさがさっ
新納忠太郎:合羽を羽織り、前を閉じる。
辰巳十三:「兵隊が取り巻いてる。じっくり詰めるのはきついな……急戦でいくか」
千鳥咲夜:「やっかいだな。住人が『自主的』に協力してきたら、面倒なことになるぞ?」
新納忠太郎:「また濡れるこつになりそうじゃな。」
辰巳十三:「早指しで判断力を乱す。少人数で短時間で突っ込む。……早指し、自信あるかい? 鎌池さん」
琴城星羅:「…?」「協力ならむしろありがたいんじゃ…?」考えた後、治安の悪さを思い出し青ざめる。「…そ、そういうことか…」
千鳥咲夜:「嵐だからな──やむを得ないだろう」ばさっとタオルを放り捨て、まだ湿っている黒セーラーに再び袖を通す。
鎌池仁:「ここ最近、ブラックドッグとハヌマーンのオーヴァードが暴れまわっているという話があったから、当たってみて正解だったね」
鎌池仁:「任せてくれよ辰巳。僕はこれでも振り飛車が得意なんだぜ」眼帯をちょっとずらして微笑む。
新納忠太郎:小さい手でラジオを掴み上げ、周波数を弄る。
千鳥咲夜:「いざとなったら盤ごとひっくり返す必要があるかもしれんがな」
鎌池仁:「千鳥くんの報告で確信した。”マキオ”が彼らを率いている...つまり彼が”王将”だ」
辰巳十三:「千鳥サンが得意なやつじゃん! ……琴城サン、荒っぽくなるけど、大丈夫か?」
辰巳十三:「あそこの支部長怖いんだよな。ひどい怪我でもしたら俺、吹っ飛ばされるんじゃないかな」
ラジオ:『──現在東日本、西日本全域に強い低気圧が押し寄せております。』
琴城星羅:くすっと笑う。「こういうのが得意だっていつも私を頼りにしてくれるのは、辰巳さんじゃないですか」
千鳥咲夜:「ああ、星羅なら問題なく着いてくるだろうさ。なにせ──」言いかけてしまう
ラジオ:『N市にも大雨警報、沿岸部は波浪警報が出ており、非常に危険な状態です。』
辰巳十三:「そう言ってくれると思ってた」 ラジオを聞きながら、片手で無意識に天気図を書いている。昔の癖だったのかもしれない。
鎌池仁:(やあ、梁田くんか...昔たまに面倒を見たよ)思い出にふける目をする。窓越しに見える雲は暗い。
琴城星羅:「任せてください。少々濡れるのも戦うのも覚悟の上です。怪我は…覚悟したら梁田支部長に怒られちゃいますね。しないように前進あるのみです」
ラジオ:『──いの、皆─んは、ザザッ──川や海の近くには──』
琴城星羅:「あ、咲夜ちゃん!」口を手で押さえる。「守秘義務!」
千鳥咲夜:むぐ──とされ、ぎりぎりセーフ。乙女の秘密は守られた。
新納忠太郎:「増水で移動が制限される。」
辰巳十三:「……ああ。行こうか」 ラジオを聞きながら立ち上がる。フードを被る。 「頼りにしてるよ、主人公のみんな」
新納忠太郎:「打って出るとしたら今にごわす。」
新納忠太郎:「……はっ!」
辰巳十三:「ついてきてくれると嬉しい」
鎌池仁:「新納さん。傘貸そうかね」
千鳥咲夜:口を抑えられたまま、こくりと頷いて──
新納忠太郎:辰巳に頭を下げる。
琴城星羅:「もちろん!」笑顔で。
新納忠太郎:「忝い。」鎌池の隣にやってきて手を繋ぐ。
鎌池仁:「やあ。任せてよ。僕は強くないけど...面倒くさく、足を止めさせてもらうからさ」孫のような年齢の、先達の戦士の手を握り返した。
GM:────
ラジオ:風雨の音と、ラジオの音が流れ続ける。
ラジオ:『また─N市の南方、沿岸部付近で風雨と共に雷が発生しており、』
ラジオ:『気象庁は強い警戒が必要として、N市全域に特別警報を』
ラジオ:ピ シャ ッ
ラジオ:世界が白に染まり、
ラジオ:ゴロゴロ ゴロ ッ
ラジオ:少し遅れて空気を裂くすさまじい音が鳴り響く。
ラジオ:音の余韻と共に倉庫の電気が消える。
ラジオ:それと同時に、か細いラジオの声も消え去った。
GM:────

ミドル4:鋼を穿つ雨の音

GM:突入するシーンです。シーンプレイヤーは鎌池さん。
GM:登場はまったくの自由。戦闘ありません。登場したい人は、登場ダイスをどうぞ!
新納忠太郎:一緒に突入!
新納忠太郎:新納忠太郎の浸食を+10(1d10->10)した(浸食:62->72)
新納忠太郎:ヴッ
GM:OH
琴城星羅:63+1D10
DoubleCross : (63+1D10) → 63+10[10] → 73

琴城星羅:ギャワーッ
鎌池仁:53+1d10
DoubleCross : (53+1D10) → 53+9[9] → 62

千鳥咲夜:千鳥咲夜の浸食を+8(1d10->8)した(浸食:70->78)
GM:な、なんだ…何が起こっているんだ……!
鎌池仁:ゲギャゲギャーッ
鎌池仁:好き放題しやがって...!!
GM:────
GM:ホープヒルズは13地区の中でもひときわ治安が悪い地域だ。
GM:いや、その表現では不適切あろう──治安がとてつもなく悪い地域だ。
GM:その住宅地の片隅、都市計画において一時中断させられた棟の一角に、「三浦真樹雄」の住処があった。
辰巳十三:「……ここだな、たぶん」
辰巳十三:地図を見つめながら、みんなを振り返る。
辰巳十三:「あの隅の部屋だよ。4階。突入、誰から行きたい?」
新納忠太郎:「如何様にも。準備は万全にごわす。」
千鳥咲夜:「まあしかし、合点もいった」
千鳥咲夜:「此処の住人であれば、人を投げるように躾けられていても不思議ではない」
鎌池仁:「間違いないね。前田のおばさんに写真も見せて貰った。彼女が事情通で助かったよ...ちょっと高くついたけどね」財布の紐が切れるジェスチャー。
琴城星羅:「その、ほんとにここ人が住めるんですか…?」だいぶカルチャーショックを受けている。
辰巳十三:「躾けの問題かね……まあ、鎌池さんの出費を無駄にするわけにもいかないな」
千鳥咲夜:「平和裏に行くなら私以外が、強襲するならば私が行こう」
鎌池仁:「そうだなあ。僕が軽く”窓”を作っても良いけど、多分迎え撃たれるよね」
琴城星羅:「あ、強襲するなら私も!昔から突撃だけは得意って言われてたんです!」ふんすふんす。
新納忠太郎:「そいでは」
辰巳十三:「切り込み隊長が多すぎるんだよなあ」
新納忠太郎:全員の意見を聞きつつ
新納忠太郎:「挟み撃ちはどげんか。」
鎌池仁:「なるほど。新高山作戦と同じか…とすると、人員はどう配分するかい?」
新納忠太郎:「琴城、千鳥は扉から。おいと鎌池は窓から。」
新納忠太郎:「支部長は後詰を…これでいかがか。」
千鳥咲夜:「そうだな、私は顔を知られている。逆にソレを活かすのであれば、扉からの方が良いだろう」
千鳥咲夜:新納さんの提案にコクリと頷いて。
辰巳十三:「いいね、作戦って感じがしてきたぞ」
辰巳十三:「映画みたいだな。でも実際効果的な気がする──それじゃあ、俺は追っ付けでいくよ」
千鳥咲夜:「星羅も構わないか?」
琴城星羅:「うん、咲夜ちゃん!」
鎌池仁:「やあ、面白くなって来たねえ。飛車角両方で攻めるわけか、よろしく新納さん」
新納忠太郎:「うむ。背中は任せるぞ。」
辰巳十三:「それじゃ、さっさと建物の中に入ってしまおう」 空を見る。強い雨がふり出してきた。
千鳥咲夜:「ならこちらが先にノックをしよう。私に気づけばベランダに飛び出す可能性はあると思うからな」
辰巳十三:「あの作りかけでもここよりマシだ。先鋒は頼むぜ、千鳥サン、琴城サン」
琴城星羅:「これくらいの作りなら最悪蹴破ればよさそうですし…」
琴城星羅:「はい!任せてください!」元気よく。いいところを見せたいのだ。
千鳥咲夜:「ホープヒルズの数少ない利点だな。天井も壁も安普請だから抜きやすい」
千鳥咲夜:「了解だ、十三」
鎌池仁:「了解。そうしたら僕が大きい”窓”で、新納さんと縫いぐるみをベランダの近くまで飛ばすよ。僕も後から来るけどね」
辰巳十三:「うちの戦闘部隊は頼もしいね。始めようか」
新納忠太郎:「いいや、窓はいらん。…中馬!」
新納忠太郎:ぬいぐるみが人間ほどの上背になり、鎌池の服を掴む。
鎌池仁:「わわわっ、元気良いね!?」
新納忠太郎:「ま、掴まっておれ。新納の軍法、見せてやる。」
琴城星羅:「わわっ!」でかい!そしてかわいい!今がカチコミ前でなければ抱きしめたいところだ!
GM:────
GM:玄関に回ったこと城さんと千鳥さんの眼前には、
GM:見るからにとってつけたようなドアがある。
千鳥咲夜:無造作にノックをしようとして──
GM:人の気配は──もちろん感じる。中に誰かがいる。はっきりとわかる。
千鳥咲夜:「………………」ぴたり、と止まる。
琴城星羅:「…どうしたの?」臨戦態勢で拳を構えている。
千鳥咲夜:「いや──」
千鳥咲夜:「ドアをノックするのは、久しぶりだなと思ってな」だいたい蹴り開けて来た人生
千鳥咲夜:率直に述べて、少し感慨深くドアをノックします。
琴城星羅:「あー…わかる」スキャバーズの先鋒時代を思い出す。
マキオ:「……くそっ! もう来た!」
GM:誰かが部屋の中で悪態をついた。マキオだろう。
千鳥咲夜:「本人のようだ」声を確認して、隣の琴城さんに。
マキオ:「おい! てめえ、さっさとかき集めろよ! バケモノどもはどうした!?」
拾わせ屋:「集めてるよ。だから殴らないで──ああ」
GM:打撃音。
拾わせ屋:「すごいな。口の中が切れたよ」
琴城星羅:「ほかに誰かいる?」声をよく聞く「…あいつ!」
千鳥咲夜:「知り合いか?」
マキオ:「おい! UGNだよな!? あのときの!」
千鳥咲夜:もうひとりの声に対する琴城さんの様子を見て
琴城星羅:「…《拾わせ屋》。間違いない」
GM:ドアの向こうから怒鳴り声。
マキオ:「そのドア開けたら承知しねえぞ!」
マキオ:「血反吐はくくらい叩きのめして、二度と動けないようにぶち壊してやるからな!」
千鳥咲夜:「──なるほど、図らずも二兎に追いついたか」
千鳥咲夜:琴城さんの言葉に頷いて──
琴城星羅:「ああ言ってるけど、どうする?」咲夜ちゃんに。
千鳥咲夜:「そうだな──開けたら承知しないというのであれば」
千鳥咲夜:すっと、右膝を抱え上げる。すらりとした白い足が、スカートから覗き見え──
千鳥咲夜:「ぶち壊そう」さらっと、琴城さんに
琴城星羅:にこり。「だよね!」左脚を後ろに引く。
千鳥咲夜:「1」
琴城星羅:「2」
千鳥咲夜:すぅっと息を吸い──
琴城星羅:「さぁん!」
千鳥咲夜:「3!」
千鳥咲夜:全力のW横蹴りを、ドアへと叩き込みます!
GM:ドアは簡単に吹き飛んだ。
GM:部屋の中には、赤毛の青年と、どこか薄汚れた雰囲気の男。
マキオ:「クソが!」
千鳥咲夜:「そうした訳でトンチを利かせてみたぞ?」
マキオ:「来るな! 俺はこんなところで終われねえんだよ!」 槍を片手に、部屋の奥へと逃げる。
千鳥咲夜:すっくと足とスカートを戻し。こともなげに告げる。
拾わせ屋:「はは」
拾わせ屋:「逃げるの? がんばらないといけないよ」
新納忠太郎:部屋の奥に逃げたマキオは、ベランダの外から覗く巨大なぬいぐるみの顔と目が合うだろう。
GM:窓から逃げようとする構えだ。
GM:だが──ぬいぐるみと対面ことになる。
マキオ:「あ!?」
琴城星羅:にやりと笑っていた顔が、拾わせ屋と目が合うなりすっと敵意の色に変わる。
千鳥咲夜:逃げるマキオを外の二人に任せ、じろりと室内に残った男に目を向ける。
マキオ:「……あ……? な、なんだ!?」
新納忠太郎:「ここは行きどまりぞ。」
マキオ:「ンだよ、くそっ、ふざけてんなよクソガキ!」
新納忠太郎:「通りたくば、命ば置いてけ!」
新納忠太郎:ぐ おっ!
マキオ:「……じ」
マキオ:「冗談じゃ、ねぇっ!」
新納忠太郎:ぬいぐるみが窓に手を伸ばす。ベランダの柵を折り、
新納忠太郎:バ リィン !
新納忠太郎:ガラスを割る!
GM:押し入れの中から、骨細工のジャームが四匹ほど飛び出してくる。
GM:新納さん、千鳥さん、琴城さん、鎌池さんは演出でこいつらを叩きのめしてくれてもいい。
GM:叩きのめさなくてもいい。
新納忠太郎:「こっちに2!そっちに2じゃ!」
新納忠太郎:「鎌池!抑えい!」
鎌池仁:「──やあ。凄いねえ、中馬さんも、新納さんも。腰が抜けるかと思った」眼帯を外す。
鎌池仁:その眼窩には──漆黒だけがある。そう。バロールの魔眼を、彼は体内に圧縮して埋め込んでいる。
鎌池仁:「刻め」
鎌池仁:ばぎん。空間がねじくれる。
GM:ジャームがきみたちに対処しようと飛び出す。その矢先に、鎌池仁の能力が作動する。
鎌池仁:重力の一局集中による行動の阻害と、構造的欠陥の露出。それらを一度に行う。
鎌池仁:「やったよ。大佐──後はよろしく頼めるかな」
新納忠太郎:空中で縫い留められたように動きを止めた骨細工のジャームに、ぬいぐるみが手を伸ばし
新納忠太郎:祈るように両手を合わせて磨り潰す。
拾わせ屋:「ああ。これは面白いおもちゃだな」
新納忠太郎:「南無阿弥陀仏。」
拾わせ屋:「彼らじゃ勝ち目がないと思うけど」
新納忠太郎:ぬいぐるみの手の中から、ぱきん、と音がして
新納忠太郎:骨片が爪の間から零れ落ちる。
マキオ:「うるせえんだよ!」 拾わせ屋を殴る。 「殺せ! 俺を逃がせ、てめえら!」 残りのジャーム2匹を叱咤する。
千鳥咲夜:「煩い。それに邪魔だ」
千鳥咲夜:襲いかかってきた骨細工の顔面に、左の裏拳を無造作に叩き込む。
千鳥咲夜:がごんっ!
千鳥咲夜:纏わせた風によって加速された裏拳は、少女の細腕とは思えないほどの威力を発し、ジャームを壁へと叩きつけ粉微塵に砕きます。
琴城星羅:床を強く蹴り、骨細工目掛けて跳ぶような一歩を踏み出す。
琴城星羅:その勢いのまま、貫手を骨の隙間に突っ込み中枢部を握り絞める。
GM:ジャームは掴まれたまま震える。なんらかの攻撃をしようとしたように見えた。
琴城星羅:「もっとかっこよくなってから来てね」構造体への同化はすでに始まっている。赤く染まった骨を握り潰す。
GM:では、一撃で粉砕される。もうジャームの残りもない。
GM:マキオは──
マキオ:「畜生ッ!」 槍を構えて、振り回す。
マキオ:「俺は! 強くなったんだ。もっと強くなる。こんなところで」 自暴自棄になったように飛び出す。
マキオ:「王様になるんだよ、俺は!」 槍の穂先が火花を散らす。
GM:というところで、白兵またはRCによる対決を行いましょう。
GM:一人でもこちらの出目を上回れば、マキオの槍を破壊することができます。クライマックスでのマキオ側の戦力やエフェクトが変化します。
新納忠太郎:ヨッシャ!
GM:エフェクトは使用してもしなくても構いません!
新納忠太郎:まずマキオの達成値からですかね?
GM:そうです!出します。
マキオ:コンセントレイト+電光石火
マキオ:13dx7
DoubleCross : (13R10[7]) → 10[1,1,1,2,3,5,5,6,6,7,7,8,10]+6[3,3,6,6] → 16

マキオ:!?
GM:なんだよ……なんなんだよ、この力は!?
千鳥咲夜:悲しみのマキオ(´・ω:;.:...
GM:C値7で13個もダイス振ってるんだぞ!
GM:……。どなたでもご自由に対抗判定をどうぞ……。
琴城星羅:では!(素振り)
琴城星羅:3DX+9
DoubleCross : (3R10+9[10]) → 10[1,5,10]+9[9]+9 → 28

新納忠太郎:素で超えてる~!!
新納忠太郎:無慈悲
千鳥咲夜:強いw
GM:ウッ
GM:みなさんも一応ふってあげてください
GM:マキオの槍の弔いのために……
GM:悲しい
新納忠太郎:RCで判定
千鳥咲夜:ではこちらも素振りで 白兵
新納忠太郎:11dx+4 RC
DoubleCross : (11R10+4[10]) → 10[4,4,7,7,8,9,9,9,10,10,10]+9[7,8,9]+4 → 23

新納忠太郎:す、素で越えてしまった
千鳥咲夜:6dx+2
DoubleCross : (6R10+2[10]) → 8[2,3,6,7,8,8]+2 → 10

鎌池仁:RCで判定。素振りで..
鎌池仁:6dx+1
DoubleCross : (6R10+1[10]) → 10[1,2,6,8,8,10]+8[8]+1 → 19

鎌池仁:グッバイ、マキオの槍...
GM:では、放つ火花はかろうじて千鳥さんの体勢を崩すことには成功したが
GM:その隙に乗じた琴城さん・新納さん
GM:鎌池さんの連携によって槍は砕け散りました。自由に描写しちゃってください。
マキオ:「おおおおおおおおっ!」 放電する槍が千鳥咲夜を狙い、まっすぐ突き出される。
千鳥咲夜:「!」
千鳥咲夜:じりっ!
千鳥咲夜:電撃を伴った穂先が、首筋を掠めて血しぶきが上がる!
千鳥咲夜:「──惜しいな。私だけなら倒せた一撃だぞ」無造作に、告げる。
マキオ:「俺は強い! 俺は強い! ……そのはずだろうが!」 振り向きざまに、槍の穂先は鎌池さんを狙っている。
鎌池仁:「千鳥くんの言う通りだね。確かに君は強いよ。でもね...全然面倒くさくない」
鎌池仁:人指し指を向ける。
鎌池仁:「刻め」
鎌池仁:今はない右目に埋め込んだ魔眼が閃く。槍の穂先と中ごろに、重力を集中させている。
鎌池仁:「じゃあ。ごめんだけど、僕はお先に」背後に次元の門を作る。くぐる。消える。
マキオ:「な、なんだぁ?!」
GM:外れた。急激に重くなった槍を、支えていられなくなる。体が泳ぐ。
琴城星羅:その隙を見逃さない。外した槍の穂先を吸い寄せられるかの如く掴む。
新納忠太郎:外にいた巨大なぬいぐるみが縮み、
新納忠太郎:元の大きさになってベランダから家の中に侵入。
新納忠太郎:滑るようにマキオの懐、槍の真下に入り込む。
琴城星羅:星羅の掌から血のごとく噴き出る構造体が、穂先をその場に固定していく。
マキオ:「やめろ! 離せ! 来るな!」
マキオ:「気味が悪いんだよ、てめえら!」
琴城星羅:「そういうの、けっこう傷つくんですよ!」槍を離さない!
新納忠太郎:「気味が悪い?ははっ!」
新納忠太郎:「おいから見ればその槍も十分気味が悪か!」
新納忠太郎:「上井!折れ!」
マキオ:「このっ──」 逃れられない。
千鳥咲夜:「そうだな、失礼だぞ。一皮むけば誰も大して変わらん」
新納忠太郎:ぬいぐるみが足を振り上げてハイキック。
新納忠太郎:槍の中ほどを折る、と同時、
GM:槍は粉々に砕ける。
マキオ:「な……」 砕けてしまった手の中の槍の柄を見る。
マキオ:「なんだよ……これ……!」
マキオ:「無敵の槍じゃ、なかったのかよ……!」
琴城星羅:穂先のコンクリートもそれに合わせて砕ける。赤い塵だけが後に残る。
拾わせ屋:「いやあ、無敵は無敵だけど……マキオくんの使い方に問題があるよ」
新納忠太郎:「………。」マキオを一瞥したのち、拾わせ屋を見る。
拾わせ屋:「そんな風に振り回すのはよくない。彼女らはうまくやったよ」
千鳥咲夜:「……部外者のような物言いだな、拾わせ屋?」じろり、と。そちらを睨む。
新納忠太郎:「帝国陸軍の者と見受ける。」
拾わせ屋:「とんでもない。ぼくはマキオくんを助けようと思って、がんばってたんだよ」
拾わせ屋:「……帝国陸軍?」
拾わせ屋:「ははははははは!」
鎌池仁:「...軍服。見覚えがあるけど、違うのかい?」
拾わせ屋:「古い話だね。そう言われれば、そうかもしれない」
千鳥咲夜:『帝国陸軍』と言う言葉に反応し、ぴくりと眉が動く。
新納忠太郎:「おいは新納忠太郎特務大佐。比良坂作戦独逸方面軍010部隊所属にごわす。」
拾わせ屋:「申し訳ないが、きみたちのことはよく知らない。感謝はしているけれど」
千鳥咲夜:で、あれば。十三と同じ──
拾わせ屋:「ぼくをここに呼んでくれたことは、とても嬉しく思っている」
新納忠太郎:「………そいも”拾いもの”か?」
新納忠太郎:服を指差して尋ねる
拾わせ屋:「うん」
拾わせ屋:「もらったんだ。お礼に。ぼくを世話してくれてた人の形見だよ」
千鳥咲夜:「『呼んだ』? 『来た』のではないのか、オマエは?」
拾わせ屋:「呼ばれたから、降臨したんだ」
鎌池仁:「やあ。なるほどなあ...やっぱり僕よりずっと、年嵩じゃないか」
拾わせ屋:「ぼくは神様だからね」
琴城星羅:「降臨って…神様でもあるまいし」
千鳥咲夜:「降臨とは大きく出たな」
琴城星羅:「……『神』?」
拾わせ屋:「ぼくのことを《ディセント》と呼ぶ人もいる。……そうだろ、マキオくん」
鎌池仁:「王将の次は神様かあ。韓国の将棋に確かそんなのがあったような...なるほどね」
拾わせ屋:「ぼくのことを信じるよね?」
マキオ:「なにが……」
マキオ:「何が神様だ! こんな使えない槍をよこしやがって!」
千鳥咲夜:「否定されているぞ、神様?」
マキオ:「もっと、もっと役に立つものをよこせよ! 隠してるんだろ!? なあ!」
鎌池仁:(...まずい)
マキオ:「もっと強い武器だ! もっと……もっと、誰よりも強い武器をよこせよ! おい!」
拾わせ屋:「さっきより強い武器だね。仕方ないな、マキオくんは」
拾わせ屋:「いいよ」
新納忠太郎:マキオを腕で制する。
新納忠太郎:「おはんを世話した人間は、”无号”と呼んではおらんかったか?拾わせ屋。」
拾わせ屋:「呼んだね」
琴城星羅:「无号…終形」
拾わせ屋:「そうだよ」
千鳥咲夜:「素直だな。大人しく同行して、話をする気はあるか?」
鎌池仁:「そうか。きみがハイエンドなんだね…グレートマジンガーみたいだ」
拾わせ屋:「マキオくんがそれを望むなら。どうだい、マキオくん」
マキオ:「いやだ」
マキオ:「俺は王様になるんだよ。そう言っただろ、拾わせ屋!」
千鳥咲夜:「神が人に従うのか?」<マキオくんが
拾わせ屋:「神様というのは、人の従僕なんだよ。とても忠実な」
拾わせ屋:「だから、契約成立だ。マキオくんの望みは二つ」
拾わせ屋:「強い武器」 マキオの傍らに、無造作に一振りの剣が生まれる。
拾わせ屋:なんの予兆もない。もともとそこにあったように出現する。
千鳥咲夜:「!」
拾わせ屋:「ここから逃げること」 拾わせ屋と、マキオの姿がモザイク状に崩れた──というより、歪んだ。
千鳥咲夜:警戒はしていた。
千鳥咲夜:モルフェウス──否、エフェクトの気配すらしなかった!
新納忠太郎:「!」
鎌池仁:(アーティファクトの精製能力か、まずい)門を開く。だが、早い。重力の座標が定められない。
拾わせ屋:「では、ここは一旦失礼」 その姿が崩れて、消える。
琴城星羅:「また…!」不可解な肉体の再構築、そして転移。
GM:《愚者の契約》が2回使用されました。
GM:マキオと拾わせ屋はシーンから退場しました。
新納忠太郎:「…………。」
鎌池仁:「…報告にもあったね。異様な逃走力と、異質な武器の精製」
鎌池仁:「ム号のハイエンドなら、しかるべき能力だ」
鎌池仁:「新納さん。大丈夫かい」
GM:窓の外から、ただ強い雨と風が吹き込んでいる。
千鳥咲夜:「逃走や精製と言うよりは──」
琴城星羅:「…全能」
琴城星羅:「あれができるなら…もうなんだってできるはずだよ」
鎌池仁:「なるほどなあ。それはもう、神様だ」
千鳥咲夜:「かくあれかし──か」
千鳥咲夜:率直な、感じたままの考えを口に出す。
新納忠太郎:「……終形と言うだけはある。」
辰巳十三:『……みんな、何があった? 無事か?』
GM:不意に、ノイズまじりの声が届く。
鎌池仁:「やあ。辰巳」
千鳥咲夜:「マキオと拾わせ屋を確認。交戦、そして逃げられた」
琴城星羅:「辰巳、さん」先ほど目の前で起きたことが信じられないように震えている。
鎌池仁:「そして、”拾わせ屋”は--きみの同型だったみたいだよ」仲間と言う言葉は使わない。
千鳥咲夜:端的に、事実のみを告げる。
辰巳十三:『! ……いや……まあ、そいつはよかった、最悪のケースかと思ったぜ。だって』
辰巳十三:『いま、向こうの道路にマキオと拾わせ屋が出現した。で、バイク盗んで走り出してる』
新納忠太郎:「追っても無駄じゃろう。」
鎌池仁:「しまったね、追えそう?...じゃ、ないか」
新納忠太郎:「あの能力を使われてはもはや打つ手段はない。」
琴城星羅:「逃げるのが望みなら、どこまででも逃げられると思います」
鎌池仁:「加えてこの嵐だ。こちらの追跡手段も限られる」
辰巳十三:『いいや。そうでもない』
千鳥咲夜:「なにか手が?」
新納忠太郎:「ここは奴に対抗できる情報を探るべき…?」
辰巳十三:『理由は二つ』
辰巳十三:『俺は俺なりに……あいつに対抗するための方法を考えてきた』
辰巳十三:『重要な欠点がある。拾わせ屋は、”雇い主”なしにあのめちゃくちゃな能力を使えない』
千鳥咲夜:「それがつまり、『王』か」
鎌池仁:「成程ね。王権神授というわけかあ」
辰巳十三:『マキオの意識を止めればいい。あいつが自分のことを無敵だと思っている間に』
辰巳十三:『あいつが全能感を感じている間は、拾わせ屋は何もできない』
鎌池仁:「...神様に、お願いさせなきゃあいいって訳か」
琴城星羅:「自力で何でもできる、と思ったまま倒す…ってことですね」
辰巳十三:『そして二つ目。助っ人を呼んどいたって言ったよな。いま来た。たぶん追いつける』
辰巳十三:『窓の外、見てくれるか?』
鎌池仁:促されるまま、顔を向ける。
千鳥咲夜:ちらっと、風雨吹きすさぶ窓の外に目をやります。
琴城星羅:「え?外?」
新納忠太郎:外を見る
GM:外の道路には、水陸両用の装甲車が突入してくるところだ。
辰巳十三:『電子使いを雇った。鎌池さんは知ってるよな?』
辰巳十三:『増水した道路を突っ切れば追いつける。川が溢れまくってて、バイクじゃこの13地区を脱け出せないよ』
琴城星羅:「うわわっ」映画でしか見たことのないようなやつだ!
鎌池仁:「やあ、やっぱり...」微笑みが、更に深くなる
千鳥咲夜:「なるほどな、願いもつまるところはマキオしだい」
鎌池仁:「あの子は優秀だな」
千鳥咲夜:「あいつの想像の範疇でしか、叶えられないということか。そこもつけいる隙かもしれん」
辰巳十三:『いま、ここが特異点かもしれないんだ。《ディセント》を倒せる機会がある』
辰巳十三:『少し負荷をかけちまうが、頼めるか?』
鎌池仁:「うん。彼女なら、この嵐の中でもバイクに追いつくことが出来る」
新納忠太郎:「承知。」
千鳥咲夜:「言っただろう」
千鳥咲夜:「オマエの頼みなら──と言うやつだ、十三」
琴城星羅:「…はい!相手が神様だったとしても…いつもと同じです!」
鎌池仁:「任せてくれよ、辰巳。個人的にマキオくんも放ってはおけないからね」
鎌池仁:「若者の無茶を止めるのは、年よりの特権だよ」
琴城星羅:「(あ、そう言えばよかった!)」ちょっと悔しそうな顔。
新納忠太郎:「…………辰巳どん。」
辰巳十三:『なにかあるか?』
新納忠太郎:「あれは人の形をしてはいるが、」
新納忠太郎:「行動はまるで機械のようだった。」
辰巳十三:『……そうか。あいつは、そうなんだな』
新納忠太郎:「まるで主人の願いを叶える為だけに存在する、」
千鳥咲夜:「そうだな。新納と同感だ」
新納忠太郎:「魔法のランプか、あるいは、」
新納忠太郎:嵐と、水浸しになった街をみやる。
新納忠太郎:「海の底の臼か。」
千鳥咲夜:同意し、頷いて。
鎌池仁:「...昔、願望機の遺物を回収する任務に付いたことがあったけど」
鎌池仁:「彼が纏う時間の流れは、それと少し似ていたね」
千鳥咲夜:「ああ──あれは現象のたぐいだな」
新納忠太郎:「……後者であれば、持ち主はひどいしっぺ返しを受ける。」
琴城星羅:「代償なしに願いを叶えるなんて、神様でもたぶんやらないよ」
辰巳十三:『後者ならな。あの”マキオ”は、どういうやつだろうな』
千鳥咲夜:「今の所の印象だと──」
千鳥咲夜:「ガキ──だな」遠慮呵責なく評する。
鎌池仁:「どうだろうな。僕は、悪党を滅ぼしたがっているように--”ヒーロー”になりたがっているように見えた」
鎌池仁:「彼は十三地区の子供だ。”マキオ”が生まれたのは、僕らにも責任があるよ。千鳥君」
千鳥咲夜:「だからこそ、だ」
琴城星羅:「たぶん…背負うものが見えてないんだと思います。なりたいからなるだけで、そのために何をするかを知らないっていう」
新納忠太郎:「いずれにせよ──死ぬほどのこつはなか。」
鎌池仁:「そうだね。死ぬほどじゃない」
鎌池仁:「死んだら、おしまいなんだ。全部」
千鳥咲夜:「そうだな──」
琴城星羅:「教える必要がありますね。王様になるために、本当は何をしなきゃいけなかったのか」
千鳥咲夜:「ガキのままなら、ゲンコの一つも落とせば良いだろうさ」
辰巳十三:『さすが。我が町の精鋭たちは頼れるね』
新納忠太郎:水をかき分けて、マンションの外に車が止まったのをみやる。
千鳥咲夜:それで理解ができぬなら、その時は──
辰巳十三:『俺が頼むまでもない。それでこそ主人公だ』
新納忠太郎:「支部長。援軍痛み入りもす。」
辰巳十三:『ああ。ただ、急いだ方がいいな。あいつらはこの街から逃げられないだろうけど……いま』
新納忠太郎:ぴょん、とベランダから飛び降りる。
辰巳十三:『鉤十字のマークがついた装甲車が、何台か動き出してる』
辰巳十三:『追いかけっこになりそうだ』
鎌池仁:「”アーネンエルベ”か。まずいね」
新納忠太郎:先に車の屋根に乗っていたぬいぐるみが人の上背ほどに巨大化し、
新納忠太郎:新納の身体を受け止める。
千鳥咲夜:「了解だ。なら──」がっしと、隣にいた鎌池さんを抱えあげる。俗に言う『お姫様だっこ』。
新納忠太郎:立ち上がりつつ「承知!」
鎌池仁:(うわあ、凄い。ここから飛び降りるのはちょっと骨が折れるなあ...えっ?)
千鳥咲夜:「急ぐとしよう」とんっと窓から中空に身を躍らせる。
鎌池仁:「わっ、うわあああーーっ!?やあ、今日はよく掴まれるなあ!」
琴城星羅:「急ぎましょう。まだ、帰ってこれるうちに」ベランダから躊躇なく落ちる。
琴城星羅:大きな水音がし、装甲車のドアを外から開いて乗り込む。
GM:────
GM:最後の調達チャンス&ロイス取得が可能です
GM:鎌池さんは
GM:侵食率を上げておいてください!
鎌池仁:あっ!忘れてた。了解です!
新納忠太郎:これでもう調達最後か!
鎌池仁:ウーム。ブルゲ持っておいて、誰かに使おうかな
千鳥咲夜:まずはロイス、あそこまで存在感を出されたらと言うことで 最重要標的【拾わせ屋《ディセント》@関心/◯脅威】 を取得します
琴城星羅:ロイス取得!同行者:新納忠太郎/信頼○/まさか支部長と…?さすがにないよね…?
新納忠太郎:疑われてる!
琴城星羅:さらにロイス変更!標的:拾わせ屋/神様かもしれない/○それでもぶちのめす
鎌池仁:ロイス取得。同士:千鳥咲夜/〇質実剛健/実直すぎる?
新納忠太郎:ロイス保留
新納忠太郎:調達はどうしようかな…
新納忠太郎:UGN
新納忠太郎:ボディアーマー!
新納忠太郎:2dx+2>=12
DoubleCross : (2R10+2[10]>=12) → 10[7,10]+6[6]+2 → 18 → 成功

新納忠太郎:成功!琴城さんに渡す!
千鳥咲夜:応急手当を買っておこう。
新納忠太郎:以上!
琴城星羅:ありがたい!
鎌池仁:応急手当チャレンジ
千鳥咲夜:3dx>=8
DoubleCross : (3R10[10]>=8) → 4[1,4,4] → 4 → 失敗

千鳥咲夜:失敗。終了
鎌池仁:3dx+1>=8
DoubleCross : (3R10+1[10]>=8) → 10[2,4,10]+8[8]+1 → 19 → 成功

鎌池仁:は?
琴城星羅:応急チャレンジ!
GM:高級手当キット
琴城星羅:2DX>=8
DoubleCross : (2R10[10]>=8) → 7[3,7] → 7 → 失敗

琴城星羅:いちたりない!
GM:OK~!
GM:────

ミドル5:天を裂く風の音

GM:ミドル戦闘あります。全員登場を推奨します。
新納忠太郎:出!
琴城星羅:72+1D10
DoubleCross : (72+1D10) → 72+6[6] → 78

新納忠太郎:新納忠太郎の浸食を+1(1d10->1)した(浸食:72->73)
千鳥咲夜:千鳥咲夜の浸食を+1(1d10->1)した(浸食:78->79)
鎌池仁:出るっきゃねえよなァ~
鎌池仁:62+1d10
DoubleCross : (62+1D10) → 62+9[9] → 71

鎌池仁:ぐげえーーっ
GM:OKィ!
GM:────
GM:豪雨と風を引き裂くように、装甲車は路上を走る。
村浜朝陽:「みなさん、大丈夫ですか? 狭くない?」
GM:当然、狭い。
GM:かなり狭い。
辰巳十三:「もう一台、手配できりゃよかったんだけどな……」
千鳥咲夜:「………………」風雨吹きすさぶ装甲車の上面装甲にしゃがみこみ、周囲を索敵している。
琴城星羅:「な、なんとか…!」すし詰めの後部座席に詰め込まれて息も絶え絶えだが、圧迫だけが理由ではない!
辰巳十三:「あいにく、村浜サンより暇で、運転できそうな人が見つからなかった」
鎌池仁:「いやあ、仕方ないよ...複数だと、それだけ敵に気取られる可能性も上がるからね...」死、死ぬ...
千鳥咲夜:「どのみち一人は『目』になる必要があった。鮨詰でも全員が乗れれば上等だろう」
新納忠太郎:「むぐぅ」
鎌池仁:「千鳥君の言う通りだな...それでもって、巻き込んですまないね、村浜くん」
千鳥咲夜:通信機越しに中の会話を拾って応じる。
村浜朝陽:「ぜんぜん大丈夫!」
村浜朝陽:「あたし暇だったし! この台風止めるためでしょ?」
鎌池仁:「君ねえ」
鎌池仁:「...本当気風が良い子だよ」
村浜朝陽:「それ手伝えるなら、第13地区で一番の腕利き車両ドロ……じゃない、運転手として一枚噛んでおこうかなって! ……へへ」
村浜朝陽:「それに鎌池先生に恩を売るチャンスだし」
新納忠太郎:「よかおごじょじゃ。……しかし、狭い。」
鎌池仁:「全くこの子は...任務が終わったらまた呼びなさい。なるたけ、美味しいものを食べさせてあげるから」
鎌池仁:「僕が助手席で良かったのかい?新納さん」
千鳥咲夜:髪とスカーフとスカートをなびかせて、横殴りの雨にも怯むことなく顔を上げ、遥か前方に居るはずの『ソレ』から意識を逸らさないようにと──
新納忠太郎:後部座席の中央に座る支部長に身体を寄せている。
新納忠太郎:「おはんが一番身体がデカいじゃろう。」
琴城星羅:「た、辰巳さん体重かけてすみません…!」「…私、重くないですか…?」狭い車内で辰巳さんの体温を感じているのが苦しそうな顔の最大の理由なのだ!
琴城星羅:かなりギリギリ二人乗りの後部座席に、小柄とはいえ三人がひしめいている!
新納忠太郎:「おはんが此処に入ったら支部長や琴城が潰れるぞ。」
辰巳十三:「俺のことは気にすんな。つーか、俺が骨になって新納サンと琴城サンを膝の上とかに乗せた方がいいのか?」
辰巳十三:「いや、シートも破けそうだな……ドア絶対壊すし……」
千鳥咲夜:「……十三」
琴城星羅:「ひ、膝の上…!」何かを想像してよけい苦しげに。
辰巳十三:「どうしたよ?」 ルーフの上を仰ぐ。
千鳥咲夜:「座るにはコツがいるぞ、オマエの身体は」
千鳥咲夜:やめとけ、と言外に。
鎌池仁:(...ずっと思ってたけど、凄いよなあ彼女ら。長屋の叔母さんたちも、こんなにばちばちじゃないぞ)
新納忠太郎:「こんままで頼む…」狭いのかさらに身体を寄せ、
新納忠太郎:辰巳の腕に抱かれるような姿勢に
琴城星羅:「(あっずるい!私も…いやさすがに90キロを辰巳さんに押し付けたら嫌われちゃう…!)」もんもん。
辰巳十三:「いいんだよ、俺だってちょっとは骨の組み方を考え──おわっ、新納サン! 大丈夫かっ……と!?」
GM:ドアの側面で、銃弾が撃ち込まれえるような音が響いた。
GM:いや、もっと硬質な何かだっただろうか。
新納忠太郎:「ちぃ…こん車、銃座はあるか?」
千鳥咲夜:攻撃してきた方向に視線を向けます。
辰巳十三:「来たな。第三帝国の亡霊だ」
琴城星羅:「わわっ!撃たれてる!」
千鳥咲夜:「ああ、ゲストの到着だ」
鎌池仁:「うわっ。何だろう、敵襲かな...村浜くん、機関銃とか作れる?」
村浜朝陽:「あ、ありませんよそんなの!」
村浜朝陽:「先生! 鎌池先生、装甲車のガラスでも無理なもんは無理なので!」
村浜朝陽:「早いところなんとかしてくださーい!」
新納忠太郎:「打って出る。籠城は下策じゃ。」
鎌池仁:「そ、そっか...解った」ちょっと本気で残念そうにしている。
新納忠太郎:装甲車のドアを開け、ボンネットの上に移る。
千鳥咲夜:手を取り、金髪の少女を上に引っ張り上げます。
琴城星羅:少し名残惜しそうに、偶然を装って辰巳さんに抱きつくように体を預けてみる。
GM:見張っていた千鳥さんと、外を確認したメンバーにはわかる。
GM:鉤十字の装甲車が2台、きみたちに並走せんばかりに追随してきている。
千鳥咲夜:「……追いつかれるな、これは」
GM:一方を運転しているのは、間違いなくダクレーネだ。数名の戦闘員も乗っている。そして、将校らしき男の姿もある。
鎌池仁:「援護するよ。距離が遠いけど、僕なら車にも多分当てられるはずだ」窓から身を乗り出し、眼帯を外す。
鎌池仁:「新納さん。あれ」
千鳥咲夜:「話合いの余地が無くなったな。いいのか?」となりの金髪少女に、顔は向けずに声だけかけます。
新納忠太郎:「………。」
琴城星羅:「…車の中にいるんですね、長い付き合いの方が」察する。
辰巳十三:「2台いるな。1台は俺がまとめてやっとくよ。そっちの方が速い」
辰巳十三:「新納サンには、新納サンの仕事を任せる」 ダクレーネの乗っている方は、新納サンに任せると言う意味だ。
新納忠太郎:「話は、」
新納忠太郎:「邪魔(まぜ)もんを蹴散らしたあとじゃ。」
千鳥咲夜:「了解だ」やはり顔は少女ではなく、追い来る装甲車を見据えたまま。
鎌池仁:(...)
鎌池仁:(新納さんには)
辰巳十三:「そういうことだな。じゃあ、頼んだぜ」 ドアを開けるなり、体が骨細工の異形へと変貌する。
鎌池仁:(手を下させない)
辰巳十三:そして、一台の装甲車へと飛び掛かる。
琴城星羅:後を追うようにしてドアから装甲車の上に上がる。「辰巳さん、お願いします!」
辰巳十三:「手に負えなくなったら──」 骨が笑った。確かにそう思えた。 「手伝うから呼んでくれ」
琴城星羅:にこりと信頼に満ちた笑顔で返す。
鎌池仁:「やあ。相変わらず凄いよなあ。あれ」
千鳥咲夜:「お断りだ」対象的に、むすっとした顔で。
琴城星羅:「朝陽ちゃん。…もう少し。もう少しだけ粘ってください。」追ってくる装甲車を見る。「飛び移れる距離まで」
村浜朝陽:「は、はいっ! っていうか琴城さん!」
村浜朝陽:「噂の10倍くらいかわいいっすね!?」
琴城星羅:「え、噂!?誰か噂してるの!?どんな噂!?」いつもの顔に戻る。
千鳥咲夜:「噂になってるのか?」
鎌池仁:「あー、君たち、敵襲だよ」咳払い
村浜朝陽:「えっ、ええ、なってますよ! あの……ああ!」
新納忠太郎:「前を見んかお前たち(おまいたっ)
千鳥咲夜:「む、そうだな──」
村浜朝陽:「なんか撃ってきた! ひぇぇぇえええ!」
千鳥咲夜:「そのあたりは──後日『があるずとおく』で詳しく聞くとしよう」
新納忠太郎:「案ずるな!すぐ止める!」
琴城星羅:「あ、話はあとで!後で絶対聞かせて!」指先から霧のようにコンクリ片を射出して弾を弾く!
どどんとふ:「千鳥咲夜」がログインしました。
どどんとふ:「鎌池仁」がログインしました。
どどんとふ:「GM」がログインしました。
どどんとふ:「琴城星羅」がログインしました。
どどんとふ:「新納忠太郎」がログインしました。
GM:────
GM:激しい雨と、暴風が吹き荒れる13地区の街路。
GM:先を争うように突進する、2台の車両がある──一方の装甲車には、鉤十字の紋章が刻まれていた。
シュペヒト:「……ふっ」
GM:鉤十字の車両の上に佇む一人は、西洋甲冑に身を固めた騎士のような男。
シュペヒト:「どうやら私の出番のようですね。あなたたちが今回の障害物ですか?」
シュペヒト:「優雅な葬送曲をはなむけに送りましょう! ……いかがですか、この流暢な日本語は? まさに優秀な遺伝子による知性が漏れ出してしまったかのようではないですか!」
千鳥咲夜:もう一台の車両の上、仁王立ちして少女が相対する。
鎌池仁:「...そうなるね。君の甲冑、重そうだなあ。僕の”眼”でねじ切れれば良いんだけど」
新納忠太郎:「随分な言われようじゃ。貴様(きさん)、階級は?」
シュペヒト:「ふっ……この”シュペヒト”、ご覧の通りの高貴な身分」
シュペヒト:「元・親衛隊上級突撃隊長……その恐ろしさ、身をもって知っていただきましょう!」
千鳥咲夜:「……上級突撃隊長だかなんだか知らんが」
千鳥咲夜:「いきなり発砲しておいて、知性もなにもなかろう」
琴城星羅:「(そっかー…突撃担当ってあんな感じに見られるんだ…)」己を顧みている。
シュペヒト:「発砲!? ああ……そのような野蛮な攻撃と同一視されてしまうとは。この”シュペヒト”、嘆きのあまり意識が……」
ドロッセル:「喋りすぎだ」
ドロッセル:「ダクレーネ。運転に集中しつつ、余裕を見て援護しろ」
新納忠太郎:「高級中隊指導者あたりか。で、貴様(きさん)は何ぞ。」
ドロッセル:「”シュペヒト”、お前は防御だ。せいぜいうまく防げ──新納大佐か」
ドロッセル:「お前に名乗る名はない。私たちは忘れていない。私たちは諦めていない」
ドロッセル:「……たとえ世界が変わっても、諦めない。貴様はどうだ?」
新納忠太郎:「いかにも。亡霊を祓いに参った。」
ダクレーネ:「……」
ダクレーネ:「援護、します」 アクセルを踏み込む。
新納忠太郎:「おいはもう大佐でんなんでんなか。童の恰好ばした名無しん老兵よ。」
鎌池仁:「やあ。バビル二世のヨミみたいだなあ、きみたち」
新納忠太郎:「だが老いても兵子は兵子じゃ。」
鎌池仁:「だね。バベルの塔が倒れてからも、ずっとずっとバビル二世に勝つ機会を窺って...って、ごめん。知らないよね」
新納忠太郎:「ゆえに国んため、民んため戦うのみぞ。」
新納忠太郎:「国が、前に進むため、働くのみぞ。」
シュペヒト:「ふっ……、失礼。中佐、ヨミというのは日本の文化ですか? 専門用語の類はまだ学習が……」
ドロッセル:「黙っていろ」
琴城星羅:「あなたたちにも理由があるんでしょうが」「私たちもここで止まってあげるわけにはいかないんです!」
千鳥咲夜:「そういう訳だ」
ドロッセル:「我々はすべてを取り戻す。こちらも退けぬというわけだ」
千鳥咲夜:「悪いが急いでいる。蹴散らさせてもらうぞ」
新納忠太郎:「足ば引っ張るな!幽霊(ゆれ)ども!」
琴城星羅:「あとそっちの人は見ているとなんだか不快なのでここで絶対倒します」
鎌池仁:「そうだね。”黄泉”の国に帰ってもらおうか。悪いけど」眼帯の奥から、魔眼がちらりとのぞく。
ドロッセル:「それがよかろう。貴様たちと我々、亡者となるのはどちらか……証明するとしよう」

GM:ミドル戦闘開始です。
GM:■ミドル戦闘

▼エンゲージ
(ダクレーネ[7]、シュベヒト[8]、ドロッセル[11])
   10m
(新納[9]、琴城[9]、千鳥[4]、鎌池[8])
[]内は行動値

GM:位置関係。
GM:注1)この戦闘はエンゲージが二つしかありません。中間で立ち止まることができません。
GM:注2)ダクレーネは搭乗状態であり、車両の装甲を持っています。
GM:注3)勝利条件はダクレーネの撃破です。運転手を失って車両が停止します。
GM:以上!


GM:第1ラウンド。
GM:セットアップ! 何かある人!
ドロッセル:なし
ダクレーネ:なし
琴城星羅:なし!
新納忠太郎:なし!
千鳥咲夜:なしで!
シュペヒト:セットアップでコンボ:芳しきラオシュの歓待。 「不死身の炎」。HPを+40。
鎌池仁:セットアップ。灰色の庭lv3使用。
シュペヒト:「さあ! 優雅なる輪舞を始めましょう!」 西洋剣を指揮棒のように振り回す。
GM:誰に灰色庭しますかい!
鎌池仁:ドロッセルに使用します。行動値-9しろ!オラッ!
GM:ゲコーッ! 行動値-9でイニシアチブ3です。
GM:演出あればどうぞ~
鎌池仁:「悪いけどね」右の眼窩に黒く湛えた魔眼が、僅かに揺れる。
鎌池仁:「ちょっと沈んでもらうよ」
ドロッセル:「……!」
鎌池仁:ぼぐん。ドロッセルに向け、重力の沼を形成する。鎌池仁の魔眼は、一切の攻撃力を持たない代わりに--
鎌池仁:物体の重力を、視認するだけで操作可能である。ドロッセルの周囲の雨が、歪んだ。

▼エンゲージ
(ダクレーネ[7]、シュベヒト[8]、ドロッセル[3])
   10m
(新納[9]、琴城[9]、千鳥[4]、鎌池[8])
[]内は行動値

GM:では、初手!
GM:新納さんからですね。行動をどうぞ!
GM:あ、違うちがう
GM:琴城さんと行動値同じだから、
新納忠太郎:はい!一応琴城さんと同値だけど先動いていいですかね?
琴城星羅:どうぞ!
GM:お話合いのうえ決めてね!
GM:了解!
新納忠太郎:では動きます!
新納忠太郎:マイナーで戦闘移動、ダグレーネの車両に乗り移って接敵。
GM:OK!
新納忠太郎:メジャーで《コンセントレイト:ノイマン》《スキルフォーカス:RC》《原初の赤:災厄の炎》
ダクレーネ:「……新納大佐!」
新納忠太郎:敵全員を対象にRC
新納忠太郎:攻撃をします。
GM:それには、
ドロッセル:孤独の魔眼を使用します。
GM:ドロッセルを対象に攻撃をどうぞ。
新納忠太郎:では判定!
新納忠太郎:11dx8+10 RC
DoubleCross :(11R10+10[8]) → 10[1,2,4,5,5,5,8,10,10,10,10]+10[3,7,8,9,9]+7[1,7,7]+10 → 37

新納忠太郎:新納忠太郎の浸食を+9した(浸食:73->82)
ドロッセル:ガードします。さっそく切り札を切る……《魔人の盾》!
新納忠太郎:4d10+15 ダメージ!諸々有効!
DoubleCross :(4D10+15) → 27[9,1,9,8]+15 → 42

新納忠太郎:出目はいいが…!
千鳥咲夜:大きい!
GM:ほぼほぼ防ぎました。2点くらいダメージを受けています。
新納忠太郎:強い!
新納忠太郎:「肚ば決まったか!ダグレーネッ!!」
GM:演出をどうぞ。こちらもサイキック盾で防ぎます。
ダクレーネ:「大佐。……大佐、それでも私は……」
新納忠太郎:苗字ではなく名前を呼んで、車のボンネットに乗る。
新納忠太郎:「迷っとる暇ばなか!おいが答えを引きずり出す!」
新納忠太郎:「中馬!」
ドロッセル:「来たか。……予想通りだ。この標的さえ落とせば、あとはたやすい」 ドロッセルが重たい体を助手席から乗り出させる。
新納忠太郎:ぬいぐるみが巨大化して、爪を運転席に向けて振るおうとする、が
鎌池仁:「新納さん!それ、僕と同じ--」
ドロッセル:「そこだ」 魔眼が現れ、渦を巻く。
ドロッセル:衝撃を吸い寄せ、それを魔眼で受け止める。独特な魔眼の使い方だ。
新納忠太郎:「!」
新納忠太郎:「邪魔じゃあッ!!」
ドロッセル:「……さすがだな。受け止めきれぬか……」
GM:雨と風が歪み、ドロッセルの手の平に集約される。新納の放つ一撃も吸い込まれ、その腕をへし折るだけで止まった。
新納忠太郎:「…………ッ」ぎり、と怒りに表情を歪める。
ドロッセル:「いまので限界だ。あとは止めろ、”シュペヒト”」

▼エンゲージ
(ダクレーネ[7]、シュベヒト[8]、ドロッセル[3]、新納[9])
   10m
(琴城[9]、千鳥[4]、鎌池[8])
[]内は行動値

GM:ネクストバッター!
GM:琴城さんですね。待機でなければ行動をどうぞ!
琴城星羅:はいな!
琴城星羅:マイナーでコンボ:命の星(赫き剣+破壊の血)。HP12点消費して攻撃力39の武器を作成。
琴城星羅:コストが6で浸食が84に。
GM:この鈍器!
琴城星羅:で、メジャーでシャドーテンタクルス+コンセでドロッセルに攻撃します!
GM:うおお!きなっせ!
琴城星羅:4DX8+9
DoubleCross :(4R10+9[8]) → 10[4,5,9,10]+10[2,9]+10[10]+4[4]+9 → 43

琴城星羅:!?
千鳥咲夜:まわったー!
GM:ホワイ!?
GM:えっじゃあ……”シュペヒト”が炎陣で”ドロッセル”をカバーリングします。
シュペヒト:氷盾でカバーリングガード!
GM:なので、ダメージをお願いします。
琴城星羅:5D10+39
DoubleCross :(5D10+39) → 20[8,2,7,2,1]+39 → 59

GM:ちょっとだけ(10点)と装甲分(8点)減らして、41点数ダメージ!
GM:セットアップで増やした不死身の炎のHPがぜんぶ吹き飛びました!
琴城星羅:よしよし!
千鳥咲夜:すごい!
琴城星羅:コストが3で浸食が87点になりました。
GM:演出あればどうぞ!シュペヒトは華麗な血飛沫で盾を作ります。
シュペヒト:「ふっ……さあ、私の相手はどなたかな? お嬢さんやご老体を相手にする趣味はありませんから、下がっていてくだされば名誉ある死を差し上げましょう」
琴城星羅:攻撃をしのぎ切ったドロッセルに向けて、腕を振る。空中の雨粒が赤く染まり、構造体に変わっていく。
琴城星羅:伸びた構造体がドロッセルを殴打しようとするが…!
シュペヒト:「おおっと! いけませんねえ、非アーリアのお嬢さん!」
シュペヒト:その腕から血飛沫が迸り、空中で氷結。分厚い甲羅のような盾となる。
琴城星羅:「あ、ちょっ…!」カバーリングを許してしまう!「…突撃隊長のくせに!」
シュペヒト:「この私の目が届く限りは! 高貴なる我らの身を害することなどさせま」 琴城さんの構造体の勢いを見て、目が丸くなる。 「……なんです、それ?」
琴城星羅:そのままの勢いで腕から構造体を切り離す。10メートルのコンクリ製の槍がシュペヒト向けて突き刺さる!
シュペヒト:「ごぼっ!?」
シュペヒト:「……中佐、この少女、何か……よくわかりませんが強いようです!」
ドロッセル:「だろうな。せいぜい間を持たせろ」
GM:ネクストバッターは鎌池さんですね。
GM:行動をどうぞ!
鎌池仁:コンボ【刻々】≪コンセ:バロールlv2≫+≪死神の瞳lv6≫+≪黒星の門lv2≫+≪因果歪曲lv2≫
鎌池仁:エンゲージ無視で全体化死神の瞳lv6を喰らえ!マイナーは無し!
GM:グェーッ。判定ください!
鎌池仁:8dx8+1
DoubleCross :(8R10+1[8]) → 10[3,5,5,5,6,6,7,9]+6[6]+1 → 17

GM:全員とりあえずドッジしてみよ。
ドロッセル:4dx
DoubleCross :(4R10[10]) → 10[3,9,9,10]+9[9] → 19

GM:!?
シュペヒト:9dx
DoubleCross :(9R10[10]) → 10[3,3,3,4,5,6,7,9,10]+8[8] → 18

ダクレーネ:4dx
DoubleCross :(4R10[10]) → 9[6,7,9,9] → 9

GM:やむをえない、シュペヒトがダクレーネを炎陣でカバー。
GM:死神の瞳の効果を引き受けます。
鎌池仁:次喰らう時は+7d×2してもらうぜ...で、良いんだよね?
GM:そうです!
GM:演出をどうぞ!
GM:あ、ちがうちがう
GM:7d×2じゃない,これはバッドステータスだから
鎌池仁:ふ、ふつうに7dだ!ゴメン!
GM:シュペヒトが死神の瞳効果で次のダメージが7d増えるのみですね。
GM:というわけで、ロールどうぞ!
鎌池仁:(...距離は遠い。標的は高速で移動している。それでも)
鎌池仁:鎌池仁にとって、時間とは今日のN市のような激しい川の流れに似ている。バロール能力者だけが、その激流にほんのわずか掉さすことができると鎌池は解釈していた。
鎌池仁:「右」
鎌池仁:遠い。わずかあまりにも遠い場所に、重力場を発生させている。当たるはずがない。そう思われた。
鎌池仁:瞬間。ぐにゃりと。
ドロッセル:「来るぞ」
ドロッセル:低く呟き、渦巻く魔眼で流れを変える。
鎌池仁:時間と言う激流に干渉したことにより--因果が書き換わり、”三人を”凄まじく局所的な重力遷移の渦が襲う。
シュペヒト:「おおっと! ご老体、それはいかにも厳しいですな!」 血しぶきを撒き散らし、翼のように広げる。
シュペヒト:彼一人が、防風雨の中に立つ巨大な標的のようなものだ。
シュペヒト:いわばその”巨体”を突破しなければならないだろう。
鎌池仁:「やあ...藪囲いかい。金将と銀将、こいつは手ごわいね」
鎌池仁:己に残された命を測っている。ダクレーネを捉え、この場を突破しなければならない。しかし。
鎌池仁:(...強いな)
GM:では、次の手番はようやくシュペヒト。
鎌池仁:現在浸蝕83
シュペヒト:「さあ! 来たようですね、この”シュペヒト”の華麗な舞台の時が!」
シュペヒト:マイナーで氷河の腕甲。ガード値+9。
シュペヒト:メジャーでコンボ:麗しきミットライトの葬送
シュペヒト:コンセントレイト(ブラムストーカー)+鮮血の一撃+炎の刃+フレイムタン+クロスバースト。
GM:標的は……
GM:1d4
DoubleCross :(1D4) → 2

GM:琴城サン!
琴城星羅:ひぃ!
シュペヒト:11dx7+3
DoubleCross :(11R10+3[7]) → 10[2,2,3,4,5,8,8,8,9,9,9]+10[1,3,6,8,8,9]+10[5,5,9]+1[1]+3 → 34

GM:ウリャーッ!
GM:リアクションどうぞ!
琴城星羅:ダメ元ドッジ!
琴城星羅:4DX+1
DoubleCross :(4R10+1[10]) → 10[5,7,9,10]+5[5]+1 → 16

GM:フー……よかった…!
琴城星羅:だめでした。だめーじください!
シュペヒト:4d10+26 諸々有効!
DoubleCross :(4D10+26) → 23[3,9,2,9]+26 → 49

琴城星羅:死!リザレクト!
琴城星羅:1D10+87
DoubleCross :(1D10+87) → 8[8]+87 → 95

琴城星羅:オゴーッ
シュペヒト:「甘く、鋭く、柔らかに!」 西洋剣を軽々と振り回し、己の血飛沫を弾丸のように放つ。
シュペヒト:さきほど装甲車を攻撃した銃弾のような攻撃の正体を理解できる。
シュペヒト:氷結した血飛沫の弾丸だ。あまりにも非効率な能力の運用であり、装甲を破壊するような力はないが、それは人体に対してはきわめて有効な散弾になる。
シュペヒト:この非効率な運用の理由はただ一つ──
シュペヒト:「いかがです! 純血なるアーリアの血飛沫の弾丸、美しいでしょう!」
琴城星羅:「ぐ、あっ…!」車両の上、逃げ場なく血の弾丸に貫かれる!
村浜朝陽:「琴城さん!? ちょっと、大丈夫!?」
村浜朝陽:「なんか、さっきから雹でも振ってるみたいな音がしてるんだけど!」
村浜朝陽:「私、運転してていいの!?」
琴城星羅:赤黒い構造体が露出し、染み出すように再生していく。「だ、大丈夫!そのまま!そのまま運転続けて!」
鎌池仁:「落ち着きなさい、村浜くん。琴城くんはあれくらいでは...斃れないよ」
村浜朝陽:「ほ、ほんと!? 信じるよ、琴城さんも先生も!」
千鳥咲夜:「ああ、だな。むしろ運転に集中しろ。なに──」
千鳥咲夜:「すぐ終わらせる」
シュペヒト:エフェクトのバックファイアで2点ダメージ。かすり傷だ!
千鳥咲夜:冷静に観察。敵の札はおおよそ見えた。一人を除いては──
シュペヒト:「ダクレーネ、まだ生きているようですよ! 援護してください!」
琴城星羅:きっ、とシュペヒトを睨む。
シュペヒト:「まだ立ち上がるとは、ずいぶんと頑丈なお嬢さんのようですね」
ダクレーネ:「……私は……」
ドロッセル:「やれ。ダクレーネ」
新納忠太郎:「ダクレーネ!」
琴城星羅:「第二次大戦の亡霊のおかげさまでね!」吐き捨てるように言う。
ドロッセル:「お前はすべてを取り戻し、未来を変えると誓ったはずだ」
ダクレーネ:「……う」
ダクレーネ:「ああああああッ!」
GM:ダクレーネの手番。
ダクレーネ:拳銃による普通の射撃。狙いもつけずに撃つ。対象は新納さん。
ダクレーネ:6dx+1
DoubleCross :(6R10+1[10]) → 10[1,3,7,7,9,10]+3[3]+1 → 14

GM:リアクションをどうぞ。
新納忠太郎:ドッジ!
新納忠太郎:3dx+1
DoubleCross :(3R10+1[10]) → 10[8,9,10]+5[5]+1 → 16

新納忠太郎:避けれちゃった
GM:回避成功!
ダクレーネ:運転席から、ルーフの上の新納忠太郎を射撃する。
ダクレーネ:目を半ば閉じている。集中力も欠けている。暴風雨の中、狙いも定まらない。
新納忠太郎:「…………ッ」
ダクレーネ:避けるのはたやすいだろう。
新納忠太郎:「敵に回ってもよかとだな?」
GM:新納忠太郎は知っている。ダクレーネは物質と同調して、その力を引き出す能力を持っている。
新納忠太郎:頬を弾丸が掠める。
GM:この射撃にはその効果が一切発揮されていない。野生の動物に対し、恐怖のあまり発砲する素人も同然の射撃だった。
新納忠太郎:「おはんの友の魂と、妹の身体を敵に回してもよかとだな!?」
ダクレーネ:「ひ……っ」
新納忠太郎:その声は、嵐と遠雷の音にも負けず辺りに響いた。
ダクレーネ:怯えた目で身をすくめる。
ダクレーネ:「違う。私は! 新納さん、あなたが……あなたが私たちの味方さえしてくれたら!」
GM:では、手番はそのまま千鳥サンへ。
千鳥咲夜:はーい、ではまずオートアクションで雷霆辻風を装備。
千鳥咲夜:マイナーは放棄、メジャーで基本の一撃(コンセ/一閃)にて攻撃を、対象はシュペヒトさん
千鳥咲夜:判定前に自分を支援。ATで風を纏う(援護の風/ウインドブレス)します
千鳥咲夜:千鳥咲夜の浸食を+4した(浸食:79->83)
GM:OK!
GM:判定どうぞ!
千鳥咲夜:12dx8+11 うりゃさ
DoubleCross :(12R10+11[8]) → 10[1,1,1,2,2,2,4,4,5,7,9,10]+7[3,7]+11 → 28

千鳥咲夜:千鳥咲夜の浸食を+4した(浸食:83->87)
千鳥咲夜:1回転 28です
シュペヒト:ガード!氷盾!
シュペヒト:ダメージをどうぞ!
千鳥咲夜:えーっと、7Dプラスだから、10d+15ですね。
GM:ですね!
千鳥咲夜:10d10+15 諸々有効
DoubleCross :(10D10+15) → 57[1,2,7,8,9,4,9,6,3,8]+15 → 72

GM:ワンチャンあると思ったけどなかった……
GM:残り30くらいのHPが吹き飛び、お陀仏です。戦闘不能!
GM:復活しません・させませんので演出をどうぞ!
千鳥咲夜:「………………」
千鳥咲夜:眼前にて──左合掌の構え。
千鳥咲夜:「熾きろ──雷霆辻風」
千鳥咲夜:ぶしゅっ!
千鳥咲夜:告げると同時に左掌を突き破り刀の柄が──
千鳥咲夜:左肘を突き破り、刀の切っ先が鮮血を拭き上げ顕れる。
千鳥咲夜:がっ──
シュペヒト:「なんと!?」
千鳥咲夜:そして己が血で彩られた柄を右手で握りしめ──
千鳥咲夜:「うあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!」
千鳥咲夜:ぶちぶちぶちぶちぶちぶちっ──!
千鳥咲夜:咆哮──そして噴血!
千鳥咲夜:自身の体内に収まったその刀──アーティファクト『雷霆辻風』を、文字通り『身を切って』抜刀する!
シュペヒト:「中佐、あれはアーティファクトです! しかも……」
シュペヒト:「聖槍? ……そんなバカな」
千鳥咲夜:深く腰を落とし、弓を引くように右手に構えた刀を後ろへと引き絞る。
千鳥咲夜:前へと伸ばした左手を刀身に添え、視線と切っ先を唯々目標へと向け──
千鳥咲夜:どんっ!
千鳥咲夜:己が身を──『射出』する!
千鳥咲夜:纏った風によって加速されたその突撃──全体重を乗せた片手平刺突は、一瞬にしてシュペヒトとの間合いを潰し、その胸を──
千鳥咲夜:鎌池仁によって弱体化された一点を、寸分違わず正確に貫き穿つ!
シュペヒト:「強い」 広げていた血の防壁を貫かれ、呆然とその切っ先を眺める。
千鳥咲夜:じろり、と下から睨め上げて。
千鳥咲夜:「美しくなくてすまんが──」
千鳥咲夜:「蹴散らさせてもらうと言ったぞ」
千鳥咲夜:ぶんっ──と刀を抜き、血を払う。
千鳥咲夜:空気中に舞ったその血が氷結し、ダイヤモンドダストが如く舞い散って──
シュペヒト:「そして……華麗。この私よりも……」 そのままルーフの上から滑り落ちる。
シュペヒト:路面に転落し、シュペヒトはこの戦闘から退場する。
千鳥咲夜:残るは二人──
ドロッセル:「なるほど。その武器……調べてみる価値がありそうだ」

▼エンゲージ
(ダクレーネ[7]、ドロッセル[3]、新納[9]、千鳥[4])
   10m
(琴城[9]、鎌池[8])
[]内は行動値

GM:で、手番はドロッセルさんへ。
GM:ターゲットは新納・千鳥チームですね。侵食率の比率的にも、演出的にも。
ドロッセル:「ゆくぞ」
ドロッセル:マイナーなし。
ドロッセル:メジャーでコンボ:Die Hochzeit。コンセントレイト(バロール)+黒の鉄槌+黒星の門+因果歪曲
ドロッセル:15dx7+4
DoubleCross :(15R10+4[7]) → 10[4,4,4,5,5,5,5,6,6,7,7,7,8,10,10]+10[2,5,8,9,10,10]+10[3,4,5,7]+6[6]+4 → 40

GM:リアクションしてみなさい!
新納忠太郎:ドッジ!
新納忠太郎:3dx+1
DoubleCross :(3R10+1[10]) → 7[5,5,7]+1 → 8

新納忠太郎:無理!
千鳥咲夜:ガード
GM:では、ダメージ!
ドロッセル:5d10+14 諸々有効!
DoubleCross :(5D10+14) → 25[7,1,1,8,8]+14 → 39

GM:うっ、浅いか!
千鳥咲夜:17点軽減して22点ダメージ 残りHP8
新納忠太郎:有効なら生き残る!
新納忠太郎:3点残って生存!
新納忠太郎:ありがとうメイド服!
ドロッセル:「これは……」 風と雨が渦を巻く。それは攻撃の前兆である。
ドロッセル:「どうだッ!」 ねじれた衝撃が新納さんと千鳥さんを巻き込む。ねじり上げ、体内に衝撃を伝える。
千鳥咲夜:「!」
千鳥咲夜:反射的に、雷霆辻風を青眼に構える。
新納忠太郎:「があっ……!」
千鳥咲夜:「ぐぅっ!」
新納忠太郎:吐血。夥しい血が流れ、すぐに雨に洗い流されていく。
ドロッセル:「……耐えるか!」
千鳥咲夜:構えた刀が不可視の衝撃を半減させるが、相殺はしきれず臓腑が捩れダメージが蓄積される!
新納忠太郎:「新納を舐めとっじゃなかと!」
ドロッセル:「ダクレーネ、何をしている! なぜ新納忠太郎を撃たない!」
千鳥咲夜:「──っ」臓腑より溢れた血を口から吐き捨て、目の前の男に再び構えを取る。
ドロッセル:「……なぜ邪魔をする、新納忠太郎? そしてアーティファクト使い?」
千鳥咲夜:「──邪魔をしているのはオマエだろう」
千鳥咲夜:「私達の追撃を──そして新納とダクレーネ(そいつ)の対話をな」
千鳥咲夜:「上司部下の間柄らしいが、押さえつけるだけでは信頼関係は醸成されんぞ」
千鳥咲夜:故に、だからこそ。
千鳥咲夜:やはり自分は恵まれている。
新納忠太郎:「お前たちは問うたか!ソビエトの兵に、イギリスの兵に!」
新納忠太郎:「国を荒らされれば護るは必定ぞ!」
ドロッセル:「どうやら……貴様らはまだ……恐れるべきものを知らない」
新納忠太郎:「こいをベルリンでされたら、おはんらは止めんのか!」
ドロッセル:「新納忠太郎! 未来を見ることのできる目があれば……いや。それがなくとも、いずれ知ることになる」
ドロッセル:「貴様らもいずれ我々と同じ、とうに失われた国の亡者となるだろう」


GM:ラウンド2.

▼エンゲージ
(ダクレーネ[7]、ドロッセル[11]、新納[9]、千鳥[4])
   10m
(琴城[9]、鎌池[8])
[]内は行動値

GM:セットアップ。
千鳥咲夜:このラウンドもありません。
GM:こちらはもう何もなしです。ドロッセルの行動値は11に上昇。
GM:何かあればどうぞ
鎌池仁:≪灰色の庭≫。対象は再びドロッセル。
GM:ドロッセルの行動値は3になります。
鎌池仁:動かれるとマジで皆死ぬから...
新納忠太郎:なし!
琴城星羅:なし!
GM:OK

▼エンゲージ
(ダクレーネ[7]、ドロッセル[3]、新納[9]、千鳥[4])
   10m
(琴城[9]、鎌池[8])
[]内は行動値

GM:では、手番は新納さん・琴城さんのどちらか!話し合って仲良く決めてね!
新納忠太郎:まだこちらの方が侵蝕が低いから
新納忠太郎:こっちから行きましょうか
琴城星羅:おねがいします!
新納忠太郎:マイナーなし、メジャーで《コンセントレイト:ノイマン》《スキルフォーカス:RC》《原初の赤:災厄の炎》
GM:もはや妨害なども存在せず。
GM:判定どうぞ~
新納忠太郎:ダクレーネとドロッセルを対象にRC攻撃!
新納忠太郎:ん、あー…どうしよう
新納忠太郎:ちょっと待って下さいね
GM:どうぞどうぞ
新納忠太郎:メジャーで《コンセントレイト:ノイマン》《スキルフォーカス:RC》《原初の赤:災厄の炎》《戦闘嗅覚》
新納忠太郎:こうします
GM:OK…!
千鳥咲夜:あ
GM:判定どうぞ!
新納忠太郎:おっ援護くれるかい!
千鳥咲夜:援護そちらに乗せますか?
千鳥咲夜:はい。
新納忠太郎:ありがとうございます!くださると助かります!
千鳥咲夜:そんな訳でAT 援護の風とウィブレを新納さんに とどめを!
千鳥咲夜:千鳥咲夜の浸食を+4した(浸食:87->91)
千鳥咲夜:ダイス+5の達成値+9にて
新納忠太郎:行きます!
GM:本気できおった…
GM:お祈りするしかない
新納忠太郎:17dx8+19
DoubleCross :(17R10+19[8]) → 10[2,2,3,4,5,6,6,6,7,7,7,8,8,9,10,10,10]+10[2,2,5,7,9,9]+6[2,6]+19 → 45

GM:うおおおお!がんばれドロッセル!ダクレーネ!
新納忠太郎:達成値45!
GM:おはんらは国の誇りじゃ!
ドロッセル:4dx=>45 ドッジ
DoubleCross :(4R10[10]>=45) → 10[4,4,9,10]+1[1] → 11 → 失敗

ダクレーネ:4dx=>45 ドッジ
DoubleCross :(4R10[10]>=45) → 7[3,4,5,7] → 7 → 失敗

GM:死
GM:ダメージください
新納忠太郎:5d10+15+10 装甲有効
DoubleCross :(5D10+15+10) → 32[8,4,8,8,4]+15+10 → 57

新納忠太郎:倒れてくれ…!
GM:そのダメージは討伐されました……
GM:ダクレーネ、ドロッセルともに戦闘不能。復活とかしません・させません
GM:なので決着をつける演出をどうぞ
新納忠太郎:新納忠太郎の浸食を+13した(浸食:82->95)
千鳥咲夜:ではちょいと支援演出
千鳥咲夜:「せぇいっ!」
千鳥咲夜:裂帛の気合と共に、装甲車に対して雷霆辻風を突き穿つ!
千鳥咲夜:それは上部装甲を貫き、下部構造を貫き──
千鳥咲夜:地面にまで到達した刃が装甲車を強引に縫い止め、コントロールを阻害する!
ダクレーネ:「……っ」
千鳥咲夜:「今だ新納っ!」
新納忠太郎:「応さっ!」
新納忠太郎:減速した車を、巨大なぬいぐるみの両手が掴む
新納忠太郎:ぬいぐるみの膂力に抵抗していた車体が、
新納忠太郎:徐々に持ち上がっていく。
ドロッセル:「これほどの……」
ドロッセル:「これほどの力があれば」
新納忠太郎:新納の手に黒炎の縄が現れ、ドロッセルの四肢を装甲車のボンネットに縫い付ける。
新納忠太郎:そして──
ドロッセル:「……新納忠太郎!」
新納忠太郎:ゴ シャ アン !!!
GM:何かの抵抗をしようとしたのかもしれない。眼前に渦巻く魔眼が浮かび上がる。
新納忠太郎:しかし、遅かった。車体は180°反転し、ボンネットを下に地面に叩きつけられる。
千鳥咲夜:宙に浮いた敵装甲車から、ひらりと村浜朝陽の運転する装甲車へと飛び移る。
ドロッセル:「……ふ、ふ」 いびつな方向に四肢を曲げられ、それでも”ドロッセル”は血を吐きながら笑う。
新納忠太郎:「…………。」雨に濡れながらそれを見下ろす。
ドロッセル:「いまの私の姿が、未来の貴様らだ……!」
新納忠太郎:「何を、しようとしておる。」
ドロッセル:「こちらこそ聞いておこう、新納。アーティファクト使いども……」
ドロッセル:「すべての秩序が崩れ落ち、日常が消え去って、他の者による支配が訪れたとき」
ドロッセル:「貴様らはどうする? 我々は、」
ドロッセル:「《アーカイブス》……《14番目》……《マゴイ》の連中と同じだ。やがて貴様らがたどる成れの果てだよ」
ドロッセル:「忘れるな」 もはや動く気力はない。放置することができるだろう。
千鳥咲夜:「悪いが──」
千鳥咲夜:「それはオマエの定めた、オマエの限界だ」
千鳥咲夜:否定する男に、いつものしかめっ面で
千鳥咲夜:「だがそれでも敢えて応えるとするならば──」
千鳥咲夜:『どうする』という問いに、生真面目に応じる。
千鳥咲夜:「生きて使命を果たすだけだ、私は」
千鳥咲夜:「『護る』と言う、使命をな」
新納忠太郎:「………13支部で受け入れられるか?こやつを。」
千鳥咲夜:「……十三は懐が広いからな」
千鳥咲夜:支部ではなく、個人をそう評して。
千鳥咲夜:「聞く必要も無いだろう。無論、最初は捕虜としてだろうがな」
新納忠太郎:「嵐ん中じゃが、捕虜として丁重に扱えい。」
鎌池仁:「やあ、そうだね。彼はこちらの内部事情もだいぶ知っているみたいだし」ドロッセルに持っていた和傘を差す。
新納忠太郎:「……成れの果てち言われようが、抗うど。」
琴城星羅:「…敵だけど、死ぬほど悪い人じゃない、のかな」人間をしばらくしまっておけるスペースはいくらでもある。
千鳥咲夜:「そうだな、往々にして敵にも事情があり、信念がある」
新納忠太郎:「おはんらもおいも、道ば違えど諦めばせん。」
千鳥咲夜:「悪いから殺すのではない。残念ながら、そこまで世の中単純でもなかろうさ」
新納忠太郎:「……そういう性質(たっ)じゃろう。」
琴城星羅:「とりあえず、この嵐の中じゃかわいそうだよ」「屋根のある所に運んだほうがいいね」
鎌池仁:「まぁ、そういうことだよね。ドロッセル」
ドロッセル:「……」 地面に突っ伏して、身動きしない。
鎌池仁:「きみは残念ながら...幽霊には成り切れなかったんだ」
GM:少し離れた場所で、破砕音が響く。
GM:爆音。黒煙。……もう1台の鉤十字の車両が、いま動きを止めていた。
GM:彼らとの戦闘はここで終わるだろう。

ミドル6:夜を砕く雷の音

GM:シーンプレイヤーは新納さん。
GM:登場は自由です。登場される方はダイスをどうぞ。
新納忠太郎:新納忠太郎の浸食を+5(1d10->5)した(浸食:95->100)
琴城星羅:95+1D10
DoubleCross : (95+1D10) → 95+8[8] → 103

新納忠太郎:ダイスボーナスだぜ~~
GM:DB
鎌池仁:86+1d10
DoubleCross : (86+1D10) → 86+7[7] → 93

千鳥咲夜:千鳥咲夜の浸食を+3(1d10->3)した(浸食:91->94)
鎌池仁:ま、まあまあ
GM:OK!
GM:────
GM:雨が降っている。その勢いは弱まらない。
GM:ダクレーネ・ルハウゼンは、ずぶぬれになったまま、荒い息を吐いて新納忠太郎の前に立っている。
ダクレーネ:「……ヴェロニカじゃない。新納さん。やっぱり、あなたなんですね」
ダクレーネ:「もうヴェロニカはいない」
新納忠太郎:「………。」
新納忠太郎:「おはんがここまでしたんは、ヴェロニカのためか。」
ダクレーネ:「ヴェロニカは……私たちは」
ダクレーネ:「何も残せなかったし、私たちのやろうとしていたことは、私たちが……生みだされたことは」
ダクレーネ:「間違いだったと、そう思いますか?」
新納忠太郎:「生に正も邪もなか。」
新納忠太郎:「生まれた赤子はみなただの赤子ぞ。そこに間違いはなか。」
ダクレーネ:「……そうですね。私はたぶん、ずっと子供なんだと思います」
ダクレーネ:「間違いにしたくはなかった。私たちのやったことには、意味があって……意味があり続けていると……」
新納忠太郎:「…………。」
ダクレーネ:「そう思いたかったのだと思います。ヴェロニカがいたことも、忘れたくなかった」
ダクレーネ:「新納さんには叱られるだろうって、思って、そのことの方が怖かった」
新納忠太郎:「誰にとって意味がある。」
新納忠太郎:「意味を決めるのは誰ぞ。」
新納忠太郎:「国か、組織か、ヴェロニカか、それとも、」
ダクレーネ:「……それは……」
新納忠太郎:「己か」
ダクレーネ:「……ああ」
ダクレーネ:「きっと、そうですね。私は、みんなに認めてほしかった。自分で決めて、自分で信じることができれば……それでよかった」
ダクレーネ:「それができれば……。新納さんは、どうやって……」
ダクレーネ:「どうやって、受け入れることができたんですか? ……新納さんが、強いから?」
新納忠太郎:「おいの生に意味はなか。ただの時代遅れの老兵ぞ。」
新納忠太郎:「じゃっどん、”意志”はある。」
新納忠太郎:「この身体をヴェロニカに返してやり、あの頃よりましな時代で生かしてやる。」
新納忠太郎:「おいはそう決めておる。それまでこの身体を殺す訳にはいかん。」
ダクレーネ:「それは……」
新納忠太郎:「おはんにも”意志”はある。自分で決めようとした。」
ダクレーネ:「……あるでしょうか。私が、みんなに恥じることのないような”意志”は」
新納忠太郎:「意志ば無ければ、おいはとうに死んでおる。ここに弾受けて、さぱっと死んでおる。」
新納忠太郎:自分の胸をとんとんと親指で指す。
新納忠太郎:「おはんがもし組織の意味ちもんに殉じたくば、」
新納忠太郎:ダグレーネの手を指差す。
新納忠太郎:「弾ば残っとるじゃろ。撃て。」
ダクレーネ:「そんな」 片手の拳銃を見下ろす。弾丸は装填されたままだ。
新納忠太郎:「だが己の意志あらば、ただ”そう”せい。それがおはんだけの生ぞ。」
新納忠太郎:「どげんすっと!ダグレーネ・ルハウゼン!」
ダクレーネ:「……」 新納忠太郎の声に、一瞬、体をこわばらせる。
ダクレーネ:「……新納さん」 反射的に銃口を向けようとする──右手を、左手で抑える。
ダクレーネ:「新納さん。……なんででしょうね?」 泣きそうな顔をする。
ダクレーネ:「なんだか、いまは怖くありませんでした。……私にはできません。いえ」
ダクレーネ:「そんなことはしたくないと思っています」 遠くで雷が鳴る音。雲に覆われた夜空が明るくなった気がする。
新納忠太郎:「ではどげんする。街ば壊すか、護るか。人ば殺すか、救うか。」
ダクレーネ:「私は」
ダクレーネ:「今度こそは──」
拾わせ屋:「……いいや。それは良くないよ」
拾わせ屋:「人は夢を持って、未来へ進む義務がある」
新納忠太郎:「………!」
拾わせ屋:「きみたちの願いは、ぼくが叶えてあげることにした。願っただろう? そのためにぼくを探していたんだろう?」
ダクレーネ:「……”ディセント”! 願いは、取り消す」
ダクレーネ:「お前に願おうとした未来は、もう欲しくない!」
新納忠太郎:「貴様(きさん)!何しに来た!」
新納忠太郎:ダクレーネを庇うように間に立つ。
拾わせ屋:「もちろん、人の願いを叶えるために来たんだ……」
拾わせ屋:「神は人の忠実なしもべだよ、古い時代の人」 拾わせ屋が、片手を差し伸べた。
ダクレーネ:「新納さん!」
GM:拾わせ屋の手に、小さな種のような何かがある。おそらくアーティファクトだ。新納さんは攻撃してもいいし、ダクレーネをかばおうとしてもいい。
新納忠太郎:攻撃、カバーリングに判定は必要ですか?
GM:いえ、どちらも無料です!
新納忠太郎:ダクレーネを庇いつつ、攻撃します。
GM:では、新納さんがダクレーネをかばうように動いたとき、ダクレーネがその場に片膝をつく。
新納忠太郎:「貴様(きさん)も古いわ、无号終形。今の世に神ばいらん!」
新納忠太郎:攻撃を仕掛けようとするが、
新納忠太郎:「ダクレーネ!」
拾わせ屋:「悲しいことを言うね。神はひとの隣人だよ……いつもそばにいて、見守っている……そして」
拾わせ屋:「なかなか素質がある。物体との同調かな? アーティファクトとの相性がいい……すでに……この雨だから……」
拾わせ屋:「根を張っている」
ダクレーネ:「……これが」 足元に、小さな根のような何かが絡みついている。
新納忠太郎:「………!」
ダクレーネ:「アーティファクト……! 新納さん!」 青白い根によって、素早く侵食されていく。
新納忠太郎:精神が友を傷つけられて怒り、肉体が姉を失うことを怯え悲しむ。
ダクレーネ:「た……」 片手を伸ばす。その腕から触手のような太い蔓が伸びる。
ダクレーネ:「助けて!」 新納忠太郎を吹き飛ばそうとする。動きはまだ緩慢だ。回避することもできる。切り払うことも可能だろう。
新納忠太郎:根と蔓を焼き切ろうとする。
新納忠太郎:《災厄の炎》
新納忠太郎:「ダクレーネ……!ここは死に場所ではなか!」
GM:炎が根と蔓を焼き切る。一部だけだ。蒸発した雨が濛々たる蒸気に変わる。
GM:すでにダクレーネの体は根と蔓に覆われて見えなくなっている。
拾わせ屋:「ひどいじゃないか。彼女たちの夢を邪魔するなんて……」
拾わせ屋:「ぼくは心から応援してるのに。きみ、誰?」
新納忠太郎:「大日本帝国陸軍、新納忠太郎特務大佐。…おはんを、生んだ組織の一員じゃ。」
新納忠太郎:炎はなおも勢いを増す。
新納忠太郎:しかし、どれも根を焼き払うには至らない。
GM:さらに根と蔓は増殖し、勢いを増している。
GM:その成長のたびに、雨と風が強くなっている気がする。
拾わせ屋:「そうか。よろしく、新納さん」
新納忠太郎:「……………ダグレーネは、何を願った。」
拾わせ屋:「より良い世界を」
拾わせ屋:「彼女たちがイメージするよりよい世界を、実現するための力を」
拾わせ屋:「ぼくはそういう人が好きなんだ。なんでも惜しみなく与えてあげたくなる」
新納忠太郎:「これのどこがより良い世界だ!」
拾わせ屋:「はは」
拾わせ屋:「ぼくにはわからないよ。きみもそう思う? でもさ……」
拾わせ屋:「命をかけて努力する姿は美しい。いまの彼女のように」
GM:ダクレーネの姿はもう見えない。巨大な樹木がその場に出現している。
GM:遠くで雷鳴が響く。
新納忠太郎:「…………そいが見たいから、おはんは神をやっているのか。」
新納忠太郎:「そいがおはんの意志か。」
拾わせ屋:「ぼくに意志があるとすれば、おそらくそうだろう」
新納忠太郎:樹木を見上げていたが、それを聞いて拾わせ屋に振り返る。
新納忠太郎:「ならば死せい。」
新納忠太郎:怒りを目に宿し、拾わせ屋を睨みつける。
新納忠太郎:頬を伝うものは、涙か雨かは分からない。
新納忠太郎:「生に正も邪もない。じゃっどん、邪があるとすれば、」
新納忠太郎:「己の快楽のためだけに他の生を殺すこつじゃ。」
新納忠太郎:「おはんを生んだ一人として、おいが介錯する。」
拾わせ屋:「いい眼だね」
拾わせ屋:「ぼくに死んでほしいか。きみの願いと、ぼくを必要とする人々の願い、どちらが上回るか……」
拾わせ屋:「試してみようか」
GM:再び、雷が落ちる。
GM:夜の地平が白く閃いた。
GM:────
GM:雲の隙間を稲光が走っている。
GM:装甲車を破壊した辰巳十三は、巨大に変形した骨細工の右腕を引きずりながら戻ってくる。
辰巳十三:「首尾よく完了ってところか? コテンパンじゃねえか、さすがお見事」
千鳥咲夜:小さな裁縫袋より針と糸を取り出し、チクチクと破れたセーラーの袖に糸と針を通す。
千鳥咲夜:時間が出来たならば、繕っておくに越したことはない──
琴城星羅:「辰巳さん!無事でよかった!」うれしそうな顔で迎える。
辰巳十三:でかい腕で拍手をする。がつがつと変な音が鳴る。
鎌池仁:「やあ、そっちこそ。【墓獅子】だっけ--相変わらずものすごい威力だよねえ、あれ」
千鳥咲夜:「そちらも首尾がよさそうでなによりだ」
千鳥咲夜:仏頂面を浮かべたまま、細やかな仕草で縫い終えて、糸切り歯で糸を切る。
辰巳十三:「数が多い相手は疲れるんだけどな。やっぱり援護の方が性に合ってる」
千鳥咲夜:「新納は今少し離れた所で旧交を温めている」
辰巳十三:「……ああ。第三帝国とは……いろいろあったからな。仲良くやってくれると嬉しい」
琴城星羅:「新納さんの体の子のお姉さんみたいな人なんですっけ。分かり合えるといいな…」
鎌池仁:「うん。二人の方は...そっとしておこう。こちらは一応≪シュぺヒト≫はリタイアして、≪ドロッセル≫は投降したよ」
辰巳十三:「《ドロッセル》はなかなかの大物だ……丁重に身柄を引き取るとしよう。あいつらの背後団体、いろいろと面倒だしな……」
千鳥咲夜:「そういえば、おかしなことを言っていた」
千鳥咲夜:傍らにある、抜刀したままの雷霆辻風にちらと視線をやって──
千鳥咲夜:「『せいそう』とか言って、驚いていたぞ」
辰巳十三:「本気かよ、あいつら」
鎌池仁:「『うーん、聖槍』かな...? 千鳥君の持っているアーティファクトに執心しているようだったね」
琴城星羅:「せいそう?」咲夜ちゃんが掃除をしている姿を想像する。
辰巳十三:「あいつら、そういうの好きだからな。実際、その武器は謎が多いし、なにか関係があるかもしれないといえばあるかもしれない」
辰巳十三:「この件が片付いたら、ドクターに見てもらうか……」
千鳥咲夜:「そうだな。何にしても、この件を片付けてからだな」
鎌池仁:「千鳥さんはさっきも僕の”瞳”を正確に貫いていたからね。持ち主と合わせて、むちゃくちゃな遺物だよ...それで」
辰巳十三:「あの男、人間は大金払わないと見ないくせに、骨董品に関してはやたらと……」
辰巳十三:「んん、そうだ。マキオだ。なんとか追いつかないと」
千鳥咲夜:ひょいっと『聖槍』と驚愕された獲物を肩に担ぎ、トントンと軽く叩いて調子を確かめる。
千鳥咲夜:「そういえば──」
千鳥咲夜:「追いついて、具体的にはどうする?」
千鳥咲夜:「拾わせ屋との関係は判った」
鎌池仁:「捕獲が手っ取り早いんじゃないかなあ。”拾わせ屋”の件もある」
千鳥咲夜:「が、『マキオが自身を無敵だと思っている間に意識を止める』というのは、なかなかに厄介だぞ?」
千鳥咲夜:「捕縛や打倒される瞬間に、そうした意識を持っているとは思えんからな」
辰巳十三:「そうなんだよなあ。普通にやるなら、極端な速攻が必要になってくる」
琴城星羅:「そういうことなら、私はすっごい得意ですよ!」
辰巳十三:「おっ。琴城サンがありがたい発言」
鎌池仁:「羨ましいなあ。僕、相手の脚を止めることくらいしか出来ないから...」
千鳥咲夜:ほう──と関心したように。
琴城星羅:「一発でノックアウトしちゃえばいいんですよ!」突撃手特有の発言。
千鳥咲夜:「なるほど、一撃必殺だな」
辰巳十三:「一理ある」
千鳥咲夜:「だがこちらは先にホープヒルズで戦闘している」
千鳥咲夜:「もしあのことを強く覚えていたら──こちらの顔を見ただけで優位性を感じなくなる可能性はあるかもしれんな」
千鳥咲夜:槍をへし折られたときの顔を脳裏に浮かべて──
琴城星羅:「あ、じゃあ適当に苦戦してあげるとか…そんな余裕ないか…」ぐるぐる考える顔。
辰巳十三:「ただ、まあ……そこんところ、俺は意外といけると思ってるよ」
千鳥咲夜:「泣きそうだったからな、うん。やりすぎたかもしれん」
千鳥咲夜:「………………」
千鳥咲夜:じっと、『いけると思っている』と告げた男に目をやって──
辰巳十三:「追い詰められたとき、どうしようもなく負けそうなとき、ぎりぎりまで負けを認めたくないやつはいる」
鎌池仁:「僕も辰巳に同意見かな。ああいう手合いは...というか、若い頃の僕もそうだったんだけど、」
鎌池仁:「負け分を取り返そうと躍起になったり、それが元でかえって悪い状況に自分を追い込んでしまうんだ」
鎌池仁:「まあ、これ将棋の話なんだけどさ」
辰巳十三:「そうそう! 俺らも人のこと言えないからな」
琴城星羅:「折れるギリギリまで抗いたくなるの、ちょっとわかります」
辰巳十三:「この街のUGNのメンバーがそうだ。たとえ未来がなくなって、負けが確定してるとしか思えなくても、意地をはるやつらが多すぎる」
千鳥咲夜:「なるほど。心を圧し折る前に、身体を圧し折る形だな」納得してうんうんと頷きます。
琴城星羅:「そりゃそうですよ!何もやらずに負けを認めるの、絶対嫌ですから!」
鎌池仁:「そうだね。”つながり”がある人ほど、何回でも立ち上がるのを僕はずっと見て来たし」
千鳥咲夜:「ああ、負けが確定していると思えない状況とは、つまるところ確定していない」
琴城星羅:「…何も…やらずに…負けを…」辰巳さんのほうを見て咲夜ちゃんのほうをじっと見て、そのあと辰巳さんを見る。
千鳥咲夜:「指の一本でも動くなら、意地は張れる」
琴城星羅:何か考える顔。
鎌池仁:「...琴城さん?どうかしたのかい?」小声で
琴城星羅:「あ、鎌池さん」同じく小声で。
鎌池仁:「悩み事があるなら、今のうちにすませておいた方が良いかも知れないよ」
鎌池仁:「老骨の忠告だけど、心と体に齟齬を抱えているといざという時に上手く動けなくなるから」
琴城星羅:「!」
鎌池仁:「僕はそれで色々失敗してきたしねえ。千鳥君も琴城君も本当に良い子だから、なるべく皆には幸せになってほしいんだ」
琴城星羅:しばらく考える。「…ちょっと気になることがあるんですが…」「鎌池さんから見て、辰巳支部長ってどんな人ですか?」小声で。
鎌池仁:「辰巳かあ」
鎌池仁:「そうだね...あいつは矢倉囲いが上手いんだよね」
琴城星羅:「やぐら?」
鎌池仁:「そうそう。琴城君、将棋は指したことあるかい?」
琴城星羅:「あ、一応ルールは…」弟とやったことがある。負けてばっかりだった。
鎌池仁:「よかった。”矢倉”っていうのは──王将が取られないために守りを固める戦術なんだけど」
鎌池仁:「辰巳は十三支部をずっと守ってきた。ここは彼が封ずる場所で、封じられた場所だ」
鎌池仁:「そんなあいつのことを...僕は信頼してる。でもね、矢倉囲いは上からの攻撃にはめっぽう強いけど」
鎌池仁:「横からの攻撃にはめっぽう弱いんだ」
琴城星羅:「横から?」どういうことだろう、という顔。
鎌池仁:「≪アーカイヴス≫。≪オーガン≫。聞いたことくらいはあると思う。この街は、ひょっとしたらもうそれほど長くは持たないのかも知れない──僕と同じでさ」
鎌池仁:「そんな嵐の中で、辰巳は今一人きりだ。それはどんな気持ちなんだろうね」
鎌池仁:「だから、横から攻めなさい」
鎌池仁:「隣に喰い付いたら、絶対に離さないようにさ。辰巳も...そういう人間らしいことを」
琴城星羅:「…せ、攻め…!?」もしかして辰巳さんのこと好きなの気づかれてた!?という顔!
鎌池仁:「やあ、これ将棋の話だからね!」にやりと笑う。
琴城星羅:「あ、そ、そうですよね!将棋!将棋の話ですよね!」わたわた。
鎌池仁:「ま、きみはきみの思う指し手でやると良いと思うよ。ただ」
鎌池仁:「...うかうかしてると、香車が突っ込んでくるかもね」千鳥さんの方を見ながら
琴城星羅:「…た、確かに…」咲夜ちゃんの顔を見る。「じゃなくて!将棋の話!」
鎌池仁:「そそ。将棋の話さ。村浜くんもいい加減強くなってくれないと指し甲斐がないんだけどな...」ぶつぶつ呟きながらどこかへふらーっと。
琴城星羅:「あ、鎌池さん!」行っちゃった。
千鳥咲夜:少し離れて会話をしていた少女と老人に目を向けていたが──
千鳥咲夜:「む──」
千鳥咲夜:隣に立つ男のソレに気づき。
千鳥咲夜:ぐい──
辰巳十三:「おっ?」
千鳥咲夜:辰巳支部長の袖をつまみあげる。
辰巳十三:「なんだ、腹減ったのか?」
千鳥咲夜:「いや、腹はまだ大丈夫だ」
千鳥咲夜:びろん──と、布地が裂けてひどい状態。
千鳥咲夜:「破けているぞ、脱げ」
千鳥咲夜:そして乱暴に、シャツに手を掛け引っ剥がします。
琴城星羅:「わわ、ちょっと!」うらやましい!けどさすがに止める!
辰巳十三:「ええ? まだ大丈夫なんだけど……俺、物持ちいいタイプだし……」 別に抵抗はしない。服装に頓着が一切ない。
千鳥咲夜:「知っている。何度繕ったと思ってる」<物持ちが良い
千鳥咲夜:「数分もかからん。車の中にタオルがあったはずだ。しばらく中でそれにくるまってろ」
辰巳十三:「風邪ひくわけでもあるまいし。まあ、助言には従うか……」
琴城星羅:真っ赤になって指の隙間からガン見している。
千鳥咲夜:そしてどっかと腰掛けて、再び裁縫袋から糸と針を取り出して──
辰巳十三:「つーか、風強いな!」 文句をいいながら装甲車の中に引っ込む。
琴城星羅:しばらく逡巡したのちに。「…咲夜ちゃん、私もタオル借りてきていい?」真面目な顔で。
千鳥咲夜:「ん、ああ。了解だ」
千鳥咲夜:丁寧な手付きで、布を充てがい繕い始めながら返事を返す。
琴城星羅:「…ありがと!」ぱたぱたと装甲車に向かっていく。
千鳥咲夜:ちくちくちくちく──普段のスパルタンぶりとは間逆な、繊細で丁寧な仕事。
鎌池仁:そのとき、装甲車の影から黒く丸い門が開く。≪ディメンジョンゲート≫。
鎌池仁:中から現れたのは鎌池仁だ。もう一本の和傘を持っている。
鎌池仁:「やあ、千鳥くん。精が出るね」
千鳥咲夜:「なに、片手間だ」針仕事を続けながら──
鎌池仁:傘をすとんと千鳥の横に立て、重力操作で固定する。
千鳥咲夜:ちくちくちくちく──手慣れた仕事が故に、逆に考えが色々とよぎってくる。
千鳥咲夜:「ふむ──」
千鳥咲夜:「少し気になっているんだが」
鎌池仁:「うん? どうしたのかな、千鳥君」
千鳥咲夜:顔は向けぬまま、老爺に訪ねます。
千鳥咲夜:「刻刻から見て、十三はどんな人間だ?」
千鳥咲夜:奇しくも、先の少女が尋ねた内容を、この少女も繰り返す。
鎌池仁:「うーん。琴城さんにも同じことを聞かれたよ...君たちは仲が良いんだね」
鎌池仁:「どうしてそれを聞きたくなったんだい? 君はどちらかと言えば、悩みは自分で断ち切るタチに見えるんだけどさ」
千鳥咲夜:「ああ、仲はいいぞ。『があるずとおく』をするくらいにはな」
千鳥咲夜:「うん、実はだな──」
千鳥咲夜:「今、悩んでいる」
千鳥咲夜:眉根を寄せて
千鳥咲夜:「縁あって、『私が十三をどう思っているか』を考える機会を得た」
千鳥咲夜:「私はアイツを優しく、強く、厳しく、楽しい奴だと思っている」
千鳥咲夜:「そして──アイツの側に居ると、私は心地よいと感じるのだと、自覚した」
千鳥咲夜:「そして出た疑問が──この気持ちは何か? と言うものだった」
千鳥咲夜:「なのでまず、他人が十三をどう思ってるかを聞いてみようと思ってな。そこから判るものがあるかもしれない、と言うやつだ」
鎌池仁:「成程ね...きみ、中々のやり手じゃないか」
鎌池仁:「香車かと思っていたけど、とっくに成っていたなんてね」
千鳥咲夜:「?」例えが判らず、手を動かしながら顔を老爺へと向ける。
鎌池仁:「いや、ごめんね。村浜くんと辰巳が将棋にが詳しいからつい癖で...」頬をかく。
千鳥咲夜:「将棋か。そう言えば良く十三と指していたな」
鎌池仁:「そうだね。彼は守り将棋が上手い」
千鳥咲夜:「ああ、そうだな。真面目だからな、十三は」
鎌池仁:「これは...”刻刻”じゃなくて、鎌池仁としての推察だけどさ」
鎌池仁:「昔話をするとね。僕はさ、崩落戦で当時の恋人だった上司が死んで、その中にいた赤ちゃんも遠い所へ行ってしまって」
鎌池仁:「僕の人生はそこで一回終わったんだ。右目もその時になくなったしね」がらんどうの眼帯を撫でる。
鎌池仁:「そんなときに居てくれたのが、辰巳だった。辰巳だけだったよ」
千鳥咲夜:じっと黙って、老爺の言葉に聞き入ります。
鎌池仁:「あいつはさ。傍にいると...安心するんだよね」あの骨のきしむ音も、もう懐かしい。
鎌池仁:「琴城さんにはあんなこと言ったけどね。僕も、辰巳がいなくなるのは、つらいよ」
鎌池仁:「残った左目がなくなるよりもつらい」
千鳥咲夜:「いなくなる──」老爺の言葉に、何事か引っかかり──
千鳥咲夜:つぷ!
千鳥咲夜:「──っ」
鎌池仁:「大丈夫かい!?」慌てて駆け寄る。
千鳥咲夜:針を指に刺してしまう。慣れた針仕事で、珍しい。
千鳥咲夜:「ん、大丈夫だ──」
鎌池仁:「すまない。妙な事を言ってしまったね」
千鳥咲夜:珠の様な血が浮き出た親指をぺろりと舐めて──
鎌池仁:「大丈夫だ。そうならないために僕らがいる。そうだろ」
千鳥咲夜:「ああ、いや。それは当然だ。だが──」
千鳥咲夜:居なくなる。
千鳥咲夜:辰巳十三が
千鳥咲夜:物心ついたときより、ずっと共にあった存在が──
千鳥咲夜:ぞっ──
千鳥咲夜:得体のしれない感覚に、背筋が寒くなる。
千鳥咲夜:普段は表情を崩さない少女の顔がやや青ざめて──
千鳥咲夜:「居なくなるのは──いやだな」
千鳥咲夜:心地よさを自覚したが故に、喪失の恐怖も自覚する。
千鳥咲夜:ぶんぶん──っと、想像を払うように頭を振って。
千鳥咲夜:「──それはすごく、嫌だな」
千鳥咲夜:ロイスを変更 上司【无号・辰巳・十三@やっぱりもやもやしてる/◯居なくなるのは嫌だな】
鎌池仁:「だろう? やっぱり君は良い子だ」千鳥さんの頭に手を伸ばしかけて、下げます。
鎌池仁:恋人との子が生きていれば、あるいは彼女ほどの年齢になっていたのかも知れない。
鎌池仁:「頑張るんだよ、”ナイトシーヴァー”」そう言って再び雨の向こうへ、消える。
鎌池仁:(居なくなるのは)
鎌池仁:(もう、僕だけで良いから)
千鳥咲夜:表情は変わらず。されど心情は変化して──
GM:────
GM:装甲車の内部は、どこか重たい薄闇が支配している。
GM:局所的な照明が、シートと辰巳十三を照らしているのがわかる。
琴城星羅:装甲車のドアが開く。「…失礼します」
辰巳十三:「ああ。雨宿りか? すごい雨だからな」
琴城星羅:とすっと音を立てて、辰巳さんの隣に座る。「それもあるんですが…」呼吸。「…辰巳さんに言わなきゃならないことがありまして」
辰巳十三:「俺に? よせよ、俺がたいした指揮官じゃないのはわかってる……バッドコメントつけられると落ち込むから、あとでこっそり言ってくれ」
琴城星羅:「あ、いや、そういうのじゃなくて!」ぱたぱたと両手を振って違うことをアピール!
琴城星羅:「……えーと。」「今回の任務が終わったら…」間がある。明らかに言葉を選んでいる。
辰巳十三:「……終わったら?」
琴城星羅:顔をじっと見る。自分でも赤くなっているのがわかるし、存在しない心臓が割れんばかりに動いているのを感じる。
琴城星羅:「私……」「辰巳さんに、告白します。大好きだって言います」
辰巳十三:「……なんて?」 目を開けたまま見ている。
辰巳十三:「……ええ?」
琴城星羅:明らかにおかしなことを言ってしまったが、後には引けない!「だから…答えを考えといてください」
辰巳十三:「いや。答えって、きみね……」
辰巳十三:「あ」
GM:辰巳十三が顔を上げる。琴城星羅だけが反応できる。異音が聞こえる。
GM:それを防御しようとすることはできる。この車両内では回避はできないだろう。
琴城星羅:防御します。
GM:何かが暴風雨を引き裂くようにやってくるのがわかる。
辰巳十三:「待て」 辰巳十三の体が崩れる。骨細工の体を形成しようとする。 「……まずいぞ、これは」
GM:装甲車が裂ける。琴城星羅の真横。壁を引き裂き、まぶしい雷のような光が差し込む──剣だ。
GM:琴城星羅はそれをどのように防御しただろうか? 自由な演出で受け止めようとしても構いません。
琴城星羅:咄嗟に支部長をかばうように覆い被さり、背中から構造体を噴出して受け止めんとする!
GM:では、その構造体がたやすく切り裂かれる。おそるべき出力の武器──琴城星羅はこれを見たことがある。千鳥咲夜のそれと同じ破壊力。
辰巳十三:「やべ。ここまでするか?」
琴城星羅:「…っ!」背中で、血の代わりにどろりと赤黒いコンクリートが弾ける。
マキオ:13dx4
DoubleCross : (13R10[4]) → 10[1,2,2,3,3,5,6,7,7,8,8,8,8]+10[1,2,3,3,4,4,8,8]+10[1,2,5,6]+10[4,9]+10[1,4]+10[9]+10[4]+10[6]+10[9]+2[2] → 92

マキオ:「お、らぁああああああっ!」
GM:聖剣の王者の効果が使用されました。その一撃は琴城星羅の防御を貫通し、辰巳十三を深々と切り裂いて、装甲車の外まで吹き飛ばした。
琴城星羅:「辰巳さんっ!」
辰巳十三:「に」 何を言おうとしたのかはわからない。そのまま吹き飛んで、雨と風の向こうに消える。
マキオ:「まずは一人……!」
マキオ:「いいじゃねえか……使えてる! 俺には使える! 俺の武器だ!」
千鳥咲夜:「はぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!」
マキオ:「次はお前か? ああ?」 琴城さんに、もはや輝きを失った聖剣の先端を向ける。
千鳥咲夜:少年の頭上から、刀を振るい襲いかかる!
マキオ:「うおっと! もう一人!」 左手で、また別の剣を構え、斬撃を防ぐ。そちらも右手に握っていたものと同じ──光り輝く聖剣だった。
鎌池仁:背後には同じく、鎌池の姿がある。空中には千鳥を移送した黒い次元の門。だが。
千鳥咲夜:ぎぃんっ!
千鳥咲夜:刃金と刃金が打合され、鳴り響き──
千鳥咲夜:「ちっ──」
鎌池仁:「二本...まずい、琴城君!追えるか!」
千鳥咲夜:ずさささささぁ──と、防がれた勢いを利用して琴城さんの方へ。
千鳥咲夜:「星羅、十三は!」
琴城星羅:心の中の何かが恐ろしく冷えていくのと、レネゲイドが活性化していくのを感じる。「いけます」
マキオ:「言っとくが、てめえら逃がす気もねえぞ!」
千鳥咲夜:荒げた声で、問いかけます。
GM:辰巳十三がどうなったのかはよくわからない。すでに雨と風の向こう側だった。
琴城星羅:辰巳さんが飛んで行ったほうを指差す。
琴城星羅:「…辰巳さんなら、大丈夫です。絶対に」
鎌池仁:「...”拾わせ屋”はどうしたのかな? 姿が見えないようだけど」素早く眼帯を外す。
鎌池仁:琴城が信じる以上、今はマキオの対処に全力をもってあたるべきだ。そう判断する。
千鳥咲夜:「──っ」一瞬、そちらへ駆け出しそうになる。しかし──
琴城星羅:「辰巳さんは絶対に帰ってきます。だから、私たちも絶対に帰ります」「…いつも通り、です」
千鳥咲夜:大きく息を吸い、整える──
千鳥咲夜:付き合いはわずかだ。しかしこの少女のことは──
千鳥咲夜:こと、辰巳十三のことに関しては、絶対の信頼ができると、なぜか確信している。
マキオ:「俺はもう負けねえぞ」
琴城星羅:切断されたコンクリートの肉体が、赤く脈動しながら逆再生のように修復していく。
マキオ:「誰にも負けねえ! 負けてたまるか!」
琴城星羅:「奇遇ですね」「私もです」
千鳥咲夜:「了解だ」そしていつもの顔と声を取り戻し、琴城さんに応じます。
琴城星羅:「退けません。倒れません。負けてなんか、絶対にやりません!」
千鳥咲夜:ちゃきっ──と、雷霆辻風を青眼に構えて。
鎌池仁:「...そうやって、誰に意地を張っているんだい? マキオ君」
マキオ:「誰に? 誰に……だって?」
千鳥咲夜:「──腐ってもこの地区の人間だ。話くらいは聞くべきだろと判じていた」
マキオ:「てめえらみんな、一人残らず、どいつもこいつも全員だよ!」
千鳥咲夜:静かな声音で──
千鳥咲夜:「安心しろ三浦真樹雄」
マキオ:「俺が死ぬほどきつい目にあってたとき、お前らの誰が俺を助けた? 知らなかったから? 自分とは関係なかったから? そりゃそうだろう、そうだろうよ!」
マキオ:「知るわけねえんだもんな! 神様でもなきゃ俺のことなんて誰も知らない! 言いがかりだよな! でも、俺にとっては、それがすべてなんだよ。俺の人生なんだよ!」
マキオ:「言いがかりでてめえらみんな叩き潰して、思い知らせてやる!」
千鳥咲夜:「勝ちたければ、勝手にしろ。私は勝ち負けに興味はない」
千鳥咲夜:少年の激高を、真正面から受け止めて──
千鳥咲夜:「だがオマエが勝つべきなのは、私たちではなかろうよ」
鎌池仁:「きみは、昔の弱い自分に勝ちたかったんじゃないのか。それを”拾わせ屋”に付け込まれているんじゃないのか!」
マキオ:「うるせえ」
千鳥咲夜:「自分と向き合えぬ『ガキ』に付き合っているヒマはない。押し通らせてもらうぞ!」
琴城星羅:「…マキオくん。今から、あなたを!ぶちのめします!」
千鳥咲夜:静かに構えたまま、切っ先を少年へと突きつける。
マキオ:「やってみやがれ、ザコどもが!」
鎌池仁:「良いとも」
鎌池仁:「僕は弱いけどさ。ちょっと面倒くさいよ」
鎌池仁:髪をかき上げる。三浦真木雄がよく見えるように。
GM:雷鳴が走り、稲光が地平を閃かせる。
GM:雨と風が渦を巻く──。
GM:────
千鳥咲夜:ロイス操作をこちらで念の為。
千鳥咲夜:槍使いの少年【マキオ@有意/◯憤懣】を 間違えた少年【三浦真樹雄@◯憐憫/憎悪】に変更。
琴城星羅:応急処置セットを自分に使います。
琴城星羅:2D10+15
DoubleCross : (2D10+15) → 14[6,8]+15 → 29

琴城星羅:全回復!
千鳥咲夜:おおー
鎌池仁:鎌池さんの応急手当キットを千鳥さんに譲渡します
新納忠太郎:ロイスは拾わせ屋に、拾わせ屋/懐旧/〇殺意/ロイス
千鳥咲夜:では鎌池さんより貰った応急キットを使用します。
千鳥咲夜:2d10+8
DoubleCross : (2D10+8) → 8[6,2]+8 → 16

千鳥咲夜:16点まで回復しました。
GM:OK~!
琴城星羅:ロイス取得:マキオ/憐憫/○絶対にぶちのめす
鎌池仁:ロイス取得:マキオ:〇似身/懐旧
新納忠太郎:以上!
GM:────

クライマックス:嵐の瞳を破って

GM:全員登場です。侵食率ダイスをお願いします。
琴城星羅:103+1D10
DoubleCross : (103+1D10) → 103+5[5] → 108

千鳥咲夜:千鳥咲夜の浸食を+5(1d10->5)した(浸食:94->99)
新納忠太郎:新納忠太郎の浸食を+1(1d10->1)した(浸食:100->101)
鎌池仁:1d10+93
DoubleCross : (1D10+93) → 7[7]+93 → 100

GM:OK!
GM:────
GM:視界を塞ぐような雨が叩きつけている。
GM:風が轟々と唸り、稲光が近い──その中を、
GM:新納忠太郎の小さな体が飛んでくるのを、三人は見るだろう。
新納忠太郎:「ッ………!」
新納忠太郎:飛んできた方には、遠目からでも見える巨大な樹木。
新納忠太郎:ダクレーネが変貌した姿である。
GM:ダクレーネを完全に飲み込んだ樹木は、蛇の類の生き物のように枝をうごめかせている。嵐によるものではないことがはっきりとわかる。
琴城星羅:「新納さんっ!」飛んでくるのを受け止める。
琴城星羅:樹のほうを見て。「あれは…!?」
鎌池仁:「新納さん、無事かい!? あの樹木...ダクレーネ君が居た方向じゃあないか」
千鳥咲夜:「状況は!」マキオと対峙しながら、問う。
新納忠太郎:頭を振って、意識を明確にしてから周りを見る。
新納忠太郎:「あん樹は…ダクレーネじゃ。」
鎌池仁:「...やはりか。刻々と状況が悪くなって来たね」
千鳥咲夜:「こちらは十三が戦線を離脱した。敵はマキオだ」
新納忠太郎:「无号終形が『願いを叶えた』ち言っておった。」
マキオ:「ハハ! なかなかでかい樹になったじゃねえか」
マキオ:「こいつなら、街ごと吹っ飛ばせる」
鎌池仁:「ダクレーネ君の『願い』か...!!なかなか味なことをしてくれたね。≪ディセント≫は」
新納忠太郎:「役者は、揃うておるようじゃの。」
新納忠太郎:マキオを見て体を起こす
GM:ディセントは樹木の傍に佇んでいる。マキオたちとできみたちを挟み込むような形だ。
千鳥咲夜:「王を目指すものが、人を嘲るか三浦真樹雄」
マキオ:「だったらなんだよ! 俺のやることに説教する気か?」
千鳥咲夜:哄笑する少年に、視線を向ける。
千鳥咲夜:「言っただろう。説教ができるほど私は人間が出来ていない」
千鳥咲夜:切っ先を少年へ突きつけて──
千鳥咲夜:「どうやら『ゲンコ』では生ぬるいようだな、オマエには」
マキオ:「うるせえんだよ、てめえらは」
マキオ:「ぶっ潰して黙らせてやる! 銅錘花瞼!」
銅錘花瞼:「承知」 ひときわ大きな骨細工が、滑空するように飛来する。マキオの隣に楔をうつようにして着地する。
鎌池仁:「...千鳥君の言う通り、彼らを無力化しなければならない。”振り飛車”だ。マキオ君が自分を無敵だと思い込んでいる間に、倒す」小声で新納さんに。
鎌池仁:(...だが。ここに来て、銅錘花瞼までも)
新納忠太郎:「四方みな敵、空には雷、地には濁流、か。」
鎌池仁:「昔を思い出すかい?」
千鳥咲夜:「だが背に味方がいる。それで十二分だ」
新納忠太郎:「おいにはうってつけじゃと思うてな。」
琴城星羅:「…これは、チャンスです」「すべての標的が、目の前にいる」
新納忠太郎:「よぉいうた!琴城!」
琴城星羅:「全部いっぺんに解決しましょう!」
千鳥咲夜:「了解だ。さっさと拾いにいってやらんといかんしな」
鎌池仁:「やあ。年を取るとどうも悲観的になっていけないね...君たちの言う通りだ」
鎌池仁:「嵐を止めに行こう」
新納忠太郎:「は!いいや……」
新納忠太郎:「(おい)が、俺たち(おいたち)が嵐ぞ!」
新納忠太郎:「どちらが勝つか、一つぶつけてやるか!」
GM:では、そこで銅錘花瞼がワーディングを使用する。強力なレネゲイドの波が嵐にのって律動する。
GM:衝動判定です。難易度は9!どうぞ!
琴城星羅:7DX+1>=9
DoubleCross : (7R10+1[10]>=9) → 9[1,3,6,7,7,8,9]+1 → 10 → 成功

鎌池仁:ウオー!意志!振ります!
琴城星羅:108+2D10
DoubleCross : (108+2D10) → 108+20[10,10] → 128

琴城星羅:ギャーーーッ!!
鎌池仁:7dx>=9
DoubleCross : (7R10[10]>=9) → 7[1,3,4,4,6,7,7] → 7 → 失敗

新納忠太郎:13dx+1 意志
DoubleCross : (13R10+1[10]) → 9[1,2,2,2,3,4,5,5,6,7,7,9,9]+1 → 10

新納忠太郎:2d10+101
DoubleCross : (2D10+101) → 8[2,6]+101 → 109

新納忠太郎:よしよし
千鳥咲夜:援護ウィブレを自分に。暴走はできない。
千鳥咲夜:千鳥咲夜の浸食を+4した(浸食:99->103)
鎌池仁:100+2d10
DoubleCross : (100+2D10) → 100+17[8,9] → 117

千鳥咲夜:11dx+12
DoubleCross : (11R10+12[10]) → 9[1,2,2,2,2,3,5,7,7,7,9]+12 → 21

鎌池仁:オギャーッ
千鳥咲夜:成功
千鳥咲夜:千鳥咲夜の浸食を+17(2d10->7,10)した(浸食:103->120)
新納忠太郎:みんなー!?
鎌池仁:俺たちが嵐だ!!!!!
GM:完全に事故ってる……!
千鳥咲夜:一気にあがったなぁ、まあ仕方なし。
GM:えー……とりあえず、戦闘ルールからご説明します……
GM:勝利条件は、ダクレーネとマキオの撃破です。
GM:ディセントは基本的に何もしません。攻撃しても意味があるかどうかはわかりません……。
GM:ダクレーネにとりついた樹木がEロイス:砕け散る蒼穹をもっており、撃破できなかった場合は13地区が吹き飛びます。
GM:■クライマックス戦闘
GM:位置関係はこうです。

▼エンゲージ
  《ディセント》[0] 
   ダクレーネ[3]
     | 
    (5m)
     | 
    新納[9]
    琴城[9]
    千鳥[4]
    鎌池[8]
     | 
    (5m)
     | 
 骨細工のジャーム[4]×2
   銅錘花瞼[15]
    マキオ[17]

[]内は行動値

GM:以上です!
GM:何かご質問あればどうぞ!いかがでしょう?
新納忠太郎:こちらは大丈夫です!
琴城星羅:大丈夫ですぜ!
鎌池仁:こ、こちらも大丈夫です。生きて帰って将棋を打つんだ...
千鳥咲夜:オッケーだと思います。何かあればまた。
GM:OK!
GM:では戦闘開始といきましょう。


GM:第1ラウンド! セットアップ!
新納忠太郎:なし
琴城星羅:なしです!
GM:骨細工のジャーム・銅錘花瞼・ディセント・ダクレーネはなし。
マキオ:加速装置。行動値を+8します。
千鳥咲夜:限界突破!
マキオ:行動値が17になりました。
千鳥咲夜:援護の風のラウンド間使用回数をプラス1します。
千鳥咲夜:千鳥咲夜の浸食を+3した(浸食:120->123)
GM:エネミーどもの行動は以上!
鎌池仁:≪灰色の庭≫対象はマキオ。 行動値-12 自身侵食+2
鎌池仁:まともに相手してられるか!
GM:マキオ……。行動値が一気に5になった……。

▼エンゲージ
  《ディセント》[0] 
   ダクレーネ[3]
     | 
    (5m)
     | 
    新納[9]
    琴城[9]
    千鳥[4]
    鎌池[8]
     | 
    (5m)
     | 
 骨細工のジャーム[4]×2
   銅錘花瞼[15]
    マキオ[5]

GM:セットアップが完了。

GM:イニシアチブから、まずは銅錘花瞼の手番。
銅錘花瞼:「恨みはないが、我が主のため」
銅錘花瞼:「斬り伏せる!」
銅錘花瞼:マイナーで骨の剣+死招きの爪+陽炎の衣。
GM:ところが、こいつは動くことができない……
GM:なぜなら、マキオをカバーリングするという大役があるから……。
銅錘花瞼:メジャーでコンセントレイト:エンハイ+光の舞踏+オールレンジ+見えざる死神+光速剣+伸縮腕+異形の祭典
GM:対象はPC4人全員です!
銅錘花瞼:13dx7+5
DoubleCross : (13R10+5[7]) → 10[1,1,2,4,4,6,6,6,7,7,8,9,10]+10[1,1,2,7,9]+10[5,9]+10[7]+10[7]+2[2]+5 → 57

新納忠太郎:げええ
GM:リアクションしてもらおう!
新納忠太郎:ドッジ!
新納忠太郎:4dx
DoubleCross : (4R10[10]) → 8[3,5,5,8] → 8

新納忠太郎:無理1
鎌池仁:ぼ、暴走リア不。受けます...
琴城星羅:ドッジ!
琴城星羅:5D10+1
DoubleCross : (5D10+1) → 24[3,7,6,4,4]+1 → 25

琴城星羅:5DX+1
DoubleCross : (5R10+1[10]) → 9[3,3,8,9,9]+1 → 10

琴城星羅:だめでした。
千鳥咲夜:が、がーど。
GM:光速剣はガードできない……!
GM:残念ながらドッジしていただこう
千鳥咲夜:あっとならワンチャンドッジ
千鳥咲夜:7dx+1
DoubleCross : (7R10+1[10]) → 10[2,4,4,5,6,8,10]+2[2]+1 → 13

千鳥咲夜:失敗!
GM:OK。ではダメージを出します。
銅錘花瞼:6d10+43 ガード無視
DoubleCross : (6D10+43) → 27[10,2,4,5,3,3]+43 → 70

新納忠太郎:ぎゃああ「
新納忠太郎:死にます!
鎌池仁:加減しろ莫迦!死ぬ!
新納忠太郎:鎌池さんへのロイスをタイタスに、昇華して復活
琴城星羅:死!新納さんのロイスをタイタスにして昇華して復活!
鎌池仁:新納さんへのロイスをタイタス化。昇華して復活。
GM:復活する者はしておらおう!
千鳥咲夜:マキオのロイスをタイタスにして復活します。
GM:OK.ではちょっと演出
千鳥咲夜:HPは14に
銅錘花瞼:「カ、カ」 全身がきしみ、乾いた音が響く。そして、骨細工の体が「解れ」た。
銅錘花瞼:生き物の尾のような、骨の触腕が飛び出し、地面に潜る。不可視の攻撃──といえば、そう呼べるだろう。
銅錘花瞼:それは四人の足元から飛び出し、深々と抉る軌道でふるわれた。
銅錘花瞼:「獲ったり! 動かねば止めは刺さぬぞ、雑兵ども」
新納忠太郎:「下かっ……!」
鎌池仁:(範囲が広すぎる。”止”めるのは--不可能だ)骨の一撃に、半身がずたぼろに断ち切れた。嵐に赤いものがぱっと混じる。
鎌池仁:「ぐ、っぶ」
琴城星羅:血の代わりに構造体が噴き出す。嵐の中で少女のシルエットが崩れ、また成る。
新納忠太郎:「土遁……010部隊にもこれほどの使い手はおらんかった。」
千鳥咲夜:「──────」
千鳥咲夜:仁王立ちしたその右脚が、触腕に吹き飛ばされる──
マキオ:「ンだよ。しぶといな……面倒くせえ……」
千鳥咲夜:「一本か──」
鎌池仁:「き、きみら...やっぱり無茶苦茶だなあ。老人を...労りなよ」魔眼を変形させ、傷口に埋め込み駆動する。長くもつ技ではない。
千鳥咲夜:きっと銅錘花瞼を見据える。この攻撃を何度も繰り返されては、オーヴァードと言えどももちはしないだろう。しかし──
千鳥咲夜:吹き飛ばされた右脚が、超常の再生力で根本より再び生じ──
千鳥咲夜:「違うなよ。こちらにも『攻めよう』はある」

GM:手番はそのまま新納さんか琴城さんへ。
琴城星羅:新納さんお願いします!
GM:話し合って先に動く方を決めてね!
千鳥咲夜:援護のせまーす!<新納さん
新納忠太郎:新納が行きます!
新納忠太郎:マイナー、戦闘移動。マキオたちのエンゲージに侵入

▼エンゲージ
  《ディセント》[0] 
   ダクレーネ[3]
     | 
    (5m)
     | 
    琴城[9]
    千鳥[4]
    鎌池[8]
     | 
    (5m)
     | 
    新納[9]
 骨細工のジャーム[4]×2
   銅錘花瞼[15]
    マキオ[5]

新納忠太郎:メジャーで《コンセントレイト:ノイマン》《スキルフォーカス:RC》《原初の赤:災厄の炎》《戦闘嗅覚》
GM:OK!
新納忠太郎:対象はマキオ、骨細工1・2、銅錘花瞼!
GM:4人への攻撃! いいでしょう!
千鳥咲夜:援護の風&ウインドブレス!
新納忠太郎:ヤッター!
千鳥咲夜:判定に6d+12してくださいませ
千鳥咲夜:千鳥咲夜の浸食を+4した(浸食:123->127)
新納忠太郎:判定行きます!
新納忠太郎:19dx7+12+12
DoubleCross : (19R10+12+12[7]) → 10[2,3,4,4,5,5,6,6,6,7,7,7,7,8,8,9,9,10,10]+10[2,3,6,7,7,8,8,9,9,10]+10[1,1,2,3,8,8,9]+10[2,9,9]+10[7,8]+10[5,9]+6[6]+24 → 90

GM:うっそ…
新納忠太郎:すげえことになっちゃったぞ
GM:えー……
GM:骨細工のジャーム2体はイベイジョンを突破されてダメージ。
新納忠太郎:ダメージロール前に《フェイタルヒット》。ダメージロールに+4d10
新納忠太郎:あ、カバーリングありますかね
GM:まずはドッジを試みます!
新納忠太郎:そうだった
GM:あるかなきかの可能性にかけて……飛べマキオ!
マキオ:8dx
DoubleCross : (8R10[10]) → 10[1,3,4,6,6,9,9,10]+1[1] → 11

マキオ:無理に決まってるだろ
新納忠太郎:おしい!79足りない!
銅錘花瞼:ガード+歪みの体。
銅錘花瞼:そしてマキオを崩れずの群れでカバーリング。仕方がない。
GM:ダメージをください!
新納忠太郎:改めてダメージロール前に《フェイタルヒット》。ダメージロールに+4d10
新納忠太郎:ダメージ!
新納忠太郎:10d10+4d10+18+10 装甲有効
DoubleCross : (10D10+4D10+18+10) → 45[8,3,7,1,6,4,2,6,1,7]+31[8,4,10,9]+18+10 → 104

新納忠太郎:倒れてくれ!
GM:強いんだけど?
GM:骨細工のジャーム×2は吹き飛んで死亡
GM:銅錘花瞼も200点のダメージに耐えられないんだけど、Eロイス:修羅の世界で立ち上がります。
新納忠太郎:ギャア
新納忠太郎:新納忠太郎の浸食を+13した(浸食:109->122)
新納忠太郎:新納忠太郎の浸食を+4した(浸食:122->126)
GM:死ゾ……。
GM:演出どうぞ!
千鳥咲夜:おのーれ
千鳥咲夜:ではちょいと援護演出!
新納忠太郎:あとは任せたぜ!
千鳥咲夜:雷霆辻風が風を纏う。
千鳥咲夜:嵐の中で、もうひとつの嵐が生じる──
千鳥咲夜:「まったく──」
千鳥咲夜:風を纏ったその刀身を下段に構え──
千鳥咲夜:「私たちが『嵐』とは、よく言ったものだっ!」
千鳥咲夜:剣光一閃!
千鳥咲夜:振り上げられた刃は風を切り裂き、嵐となって疾走する!
千鳥咲夜:それは颶風となって逆巻き、荒れ狂う狂風は敵を翻弄し、陣形をずたずたにする!
銅錘花瞼:「うぬ、あれも魔剣か! 主殿!」
新納忠太郎:「よか!よか風が吹く!」
新納忠太郎:風に背を押されるように敵陣へ疾駆する。
銅錘花瞼:咄嗟に体を崩す。殻のようになってマキオを防御する。
新納忠太郎:道を塞ぐ骨細工のジャームを
マキオ:「くそ! なんだよッ」
ぬいぐるみ:「GRRRRRAAAAAAAAA!!」
ぬいぐるみ:巨体のぬいぐるみが爪で薙ぎ倒し、進路を開ける。
GM:骨細工のジャームは粉々に吹き飛ぶ。もともと攻撃に特化した、粗雑なつくりのジャームだ。
新納忠太郎:海が割れる様に出来た道を走り、銅錘花瞼の外殻に取りつく。
新納忠太郎:両手には、豪雨にあってもなお気勢を上げる黒炎。
新納忠太郎:「新納をなめとっじゃなかとーーーッ!!」
新納忠太郎:両拳を合わせ、全体重とレネゲイドを込めたハンマーパンチ!
新納忠太郎:外殻を砕く!
銅錘花瞼:「持たぬ。無理か……否……!」
新納忠太郎:「穿ったのは…殻だけか…!」
銅錘花瞼:「持たせる……!」 燃えて吹き飛ぶ。辛うじて人型を形成するだけの骨が残った。
新納忠太郎:マキオと銅錘花瞼に振りほどかれて、地面を転がりつつ体勢を立て直す。
マキオ:「壊れてんじゃねえぞ! おい! 凶悪なジャームなんだろ、お前! 銅錘花瞼!」
マキオ:「皆殺しにしろよ! 相手はガキだぞ! お前が舐められてんじゃねえ!」

▼エンゲージ
  《ディセント》[0] 
   ダクレーネ[3]
     | 
    (5m)
     | 
    琴城[9]
    千鳥[4]
    鎌池[8]
     | 
    (5m)
     | 
    新納[9]
   銅錘花瞼[15]
    マキオ[5]

GM:手番はここでそのまま
GM:琴城さんですね。
琴城星羅:はいな!
琴城星羅:マイナーでコンボ「奇跡の星」(赫き剣+破壊の血+ポルターガイスト)、HP11点消費して攻撃力シーン中41点上昇。浸食+14で142に。
GM:物騒な武器……!
琴城星羅:メジャーでシャドーテンタクルス+コンセントレイト:ウロボロスをマキオに!
GM:おす!妨害は一切ない!どうぞ!
琴城星羅:6DX7+9
DoubleCross : (6R10+9[7]) → 5[2,2,3,4,5,5]+9 → 14

琴城星羅:ぐ、ぐぬぬぬ…
GM:!?
新納忠太郎:《原初の紫:妖精の手》
GM:援護ありますか?
琴城星羅:あ、ありがたい…!
琴城星羅:1DX7+19
DoubleCross : (1R10+19[7]) → 10[10]+10[7]+10[7]+10[9]+4[4]+19 → 63

新納忠太郎:やったー!
GM:!?
新納忠太郎:新納忠太郎の浸食を+5した(浸食:126->131)
GM:差がありすぎでしょ????
千鳥咲夜:すげえ!
GM:えー……マキオの根性ドッジをまずやってみて、だめならカバーリングしてもらおう……
マキオ:8dx=>63
DoubleCross : (8R10[10]>=63) → 10[3,4,5,5,6,7,8,10]+3[3] → 13 → 失敗

GM:無理じゃん!!!
銅錘花瞼:銅錘花瞼のカバーリング!崩れずの群れ。
GM:ダメージをどうぞ。
琴城星羅:7D10+41+1
DoubleCross : (7D10+41+1) → 39[10,8,10,1,6,3,1]+41+1 → 81

GM:修羅の世界を使った時点で、もう奥の手はありませんということを伝えていたも同然……
GM:透過があればHPを温存したまま琴城さんの攻撃を受けられたのだからな……
GM:復活はありません。銅錘花瞼を撃破しました。演出をどうぞ
千鳥咲夜:やった!
琴城星羅:先ほどの銅錘花瞼による傷口から、赤い煙が立ち上る。
琴城星羅:極限まで活性した構造体によるその煙は、見る間に付近の雨粒を汚染・同化していく。
銅錘花瞼:「……!」
琴城星羅:一帯に打ち付ける嵐の色が、少女の敵意に染まっていく。
琴城星羅:もはや嵐は星羅の肉体の延長線にある。全方面から星羅の拳が生成され、マキオを襲う!
銅錘花瞼:「我が王。防御を」
銅錘花瞼:「申し訳」 残った骨の欠片をかき集め、琴城星羅の猛攻を受け止める。
銅錘花瞼:「……あり、ません」 琴城星羅が手加減のない攻撃を行うなら、欠片も残らず吹き飛ぶだろう。
マキオ:「な……なにやってんだよ! 銅錘花瞼! 立てよ!」
マキオ:「死ぬほど強いジャームなんだろ!? お前の攻撃を止められるやつはいないって、あいつがそういってたんだ」
マキオ:「……拾わせ屋! ディセント! こんな不良品を押し付けやがって、どういうことだ!」
琴城星羅:一撃ごとに文字通り銅錘花瞼の肉体を削り取り、赤い塵と化していく。
ディセント:「いや、その子の攻撃が凄かったんだよ。そっちを誉めるべきなんだけど、マキオくんは仕方ないなあ」
ディセント:「新しい兵隊が欲しいの? それとも、ここから逃げたい? 助けてあげようか?」
マキオ:「うるせえ、黙れ! 喋るな! こんなやつら……」
マキオ:「お前がへらへら笑ってんのもムカつくんだよ!」

▼エンゲージ
  《ディセント》[0] 
   ダクレーネ[3]
     | 
    (5m)
     | 
    琴城[9]
    千鳥[4]
    鎌池[8]
     | 
    (5m)
     | 
    新納[9]
    マキオ[5]

GM:というわけで、手番は鎌池さんへ。
琴城星羅:「…ここからは自分の力で耐えなきゃいけないね」「…来いっ!三浦真樹雄!」
GM:残る敵はマキオとダクレーネ、あといちおうディセントのみです。
鎌池仁:【刻哭】≪時間凍結≫+≪コンセントレイト:バロール≫+≪死神の瞳≫+≪黒星の門≫+≪因果歪曲≫ 
鎌池仁:対象は一応全員。バステだから...攻撃にはならない!
鎌池仁:あ、すみません。時間凍結抜きで
GM:OK!
GM:対象はどちらのエンゲージで?
鎌池仁:マキオの方かな。ここで確実に千鳥さんに倒してもらおう
新納忠太郎:じゃあ因果歪曲はいらないんじゃないかな…?
新納忠太郎:マキオもいないですし
新納忠太郎:マキオしかいないですし
鎌池仁:本当だ。単体で良いじゃん!スミマセン因果歪曲抜きます!
GM:了解!
鎌池仁:判定いきます!
GM:どうぞ!
鎌池仁:11dx7+1
DoubleCross : (11R10+1[7]) → 10[2,4,4,4,7,9,9,9,9,9,10]+10[2,6,6,8,8,9,10]+10[1,6,8,8]+10[7,9]+6[5,6]+1 → 47

鎌池仁:よっし、こんなもんか
GM:マキオ……
GM:今度こそお前は英雄になるんだ! 避けろ!
マキオ:8dx=>47
DoubleCross : (8R10[10]>=47) → 10[1,1,1,1,3,5,8,10]+6[6] → 16 → 失敗

GM:駄目なものは駄目
GM:演出どうぞ…
鎌池仁:「ねえ、マキオ君」降りしきる雨の中、鎌池はマキオを見る。
マキオ:「ンだよ、てめえは」
鎌池仁:「ごめんね。君がそうなったのは、多分僕のせいだ」指をさす。意味不明な一転の重力場を捻じ曲げ、そして因果が収束する。
鎌池仁:「昔の僕らが、君を見ていなかったから──きみは王様になったんだろう? 瓦礫の上で笑う、独りぼっちの王様に」
マキオ:「……黙ってろ。その目で俺を見るな」
鎌池仁:何もかもを崩す重さの力が。マキオの胸部の、ただ一点に集中している。
マキオ:「俺を見るな!」
鎌池仁:「見るさ!僕は...見てることだけなら、できる!」
鎌池仁:そう。見ることができるのならば。それを突き崩すものがいるのならば。
鎌池仁:「──千鳥君!!!」

GM:では、千鳥くんに手番を移しましょう。装備を解除するなら先に動けます。
千鳥咲夜:ではマキオの手番ですがそのイニシアチブに併せてアームスーツをパージ! 行動値を6にします。
千鳥咲夜:イニシアチブにフルインストール、マイナーで聖剣効果起動。メジャー前に自分に援護の風&ウイブレ、リミットリリース。
千鳥咲夜:んでロイス@第三帝国の女【ダクレーネ@◯憐憫/憤懣】を取得して、雷霆辻風のタイタスとと併せて昇華。cr-2
千鳥咲夜:メジャーで一閃&コンセ! 三浦真樹雄にエンゲージしてぶん殴ります!
GM:OK!エンゲージされます。

▼エンゲージ
  《ディセント》[0] 
   ダクレーネ[3]
     | 
    (5m)
     | 
    琴城[9]
    鎌池[8]
     | 
    (5m)
     | 
    新納[9]
    千鳥[6]
    マキオ[5]

千鳥咲夜:まずは判定行きます!
GM:どうぞ!
千鳥咲夜:27dx2+14
DoubleCross : (27R10+14[2]) → 10[1,1,1,2,2,2,2,2,2,2,2,3,3,4,4,5,6,6,7,8,8,8,8,8,9,10,10]+10[1,1,2,2,2,3,3,4,5,5,6,6,6,7,7,7,8,8,8,9,9,10,10,10]+10[1,2,2,2,2,3,3,4,4,4,5,5,6,6,6,7,8,8,9,10,10,10]+10[1,1,2,2,2,3,3,5,6,6,7,7,8,8,9,10,10,10,10,10,10]+10[1,1,1,1,2,2,2,3,3,3,4,5,5,6,6,7,7,8,10]+10[3,4,4,5,6,6,6,6,7,7,8,8,8,8,10]+10[1,2,2,3,4,4,4,5,5,6,7,7,8,9,9]+10[1,1,1,3,5,5,7,8,8,9,9,10,10,10]+10[1,2,2,3,4,5,5,6,10,10,10]+10[2,3,4,5,5,7,8,8,10,10]+10[2,3,3,5,7,7,7,9,10,10]+10[1,2,2,3,6,8,9,9,9,10]+10[1,1,3,3,4,4,7,8,10]+10[3,3,3,6,7,9,10]+10[1,1,3,5,6,9,10]+10[4,4,4,4,7]+10[3,4,6,8,9]+10[2,2,7,8,9]+10[1,2,5,7,10]+10[5,6,6,7]+10[2,4,6,7]+10[1,1,3,10]+10[1,9]+10[8]+10[10]+1[1]+14 → 265

GM:ふぁ~
千鳥咲夜:あんまり回らない。265!
GM:避けろマキオ……これを避けたら……
GM:お前はホンモノの英雄になれる!
GM:これで避けられたらGMは宝くじを買ってきます
千鳥咲夜:(笑)
マキオ:8dx=>265
DoubleCross : (8R10[10]>=265) → 9[2,4,6,7,8,9,9,9] → 9 → 失敗

鎌池仁:惜しい、後256足りない...!!
GM:おぎゃーーーーー
GM:ダメージください!
千鳥咲夜:鎌池さんのはプラス8Dでしたっけ?
鎌池仁:レベルが上がっているので、9Dですね。乗っけちゃってください!
千鳥咲夜:ありがとうございます
千鳥咲夜:27d10+9d10+15 装甲もガードも有効
DoubleCross : (27D10+9D10+15) → 130[1,3,1,4,6,2,1,1,9,10,3,9,3,3,9,2,5,7,2,7,3,6,5,4,10,4,10]+41[7,2,8,2,4,5,6,2,5]+15 → 186

千鳥咲夜:186の装甲有効!
GM:たっぷりあったHPが一瞬で吹き飛び、耐えられるわけがないんで、マキオも最後の手段を切ります。
千鳥咲夜:く、やはりなにか持ってた
マキオ:メカニカルハート。蘇生し、HPを10点回復。攻撃力が5点増える。
GM:演出をどうぞ!
千鳥咲夜:はい、ではちょっと
千鳥咲夜:じろり、と。背後で『王』とやらを嘲った存在に目を向ける。
千鳥咲夜:「神は人の従僕だとほざいていたな、拾わせ屋?」
千鳥咲夜:少年ではなく、その存在を『敵』と認識する。
ディセント:「そうだよ。忠実なしもべだ」
千鳥咲夜:その答えを聞いて、確信する。
千鳥咲夜:「オマエは決して神などではないよ」
千鳥咲夜:「『力ある存在』『願いを叶える存在』──」
千鳥咲夜:「そんなものは、神と言う存在に対する『付随品』だ。贅肉に過ぎん」
千鳥咲夜:笑みを浮かべたままのその顔に嫌悪を露わにして──
千鳥咲夜:目を瞑り、己が胸に手を当てる。
千鳥咲夜:「神とは即ち──」
千鳥咲夜:「尊ぶ存在(モノ)!」
千鳥咲夜:「力があるから、頭を垂れるのではい」
千鳥咲夜:「願いを叶うてくれるから、手を合わせるのではない」
千鳥咲夜:「尊き存在だと心が想うが故に、人は神として奉るのだ!」
ディセント:「ひどいな……ぼくはぼくなりに、一生懸命やってるんだぜ」
千鳥咲夜:そして一瞬、力に翻弄された少年に目を向けて──
千鳥咲夜:「例えオマエが神と等しい力を有していようとも──」
千鳥咲夜:「オマエはただの『現象』で『機能』だ」
千鳥咲夜:「押せば笑うように作られた、笑い袋が如き存在。つまるところは『便利な道具』にすぎん」
千鳥咲夜:心を感じないその言葉に、さらなる怒りを昂ぶらせて。
千鳥咲夜:「道具が神を騙るなど──笑止千万!!」
千鳥咲夜:偽の神に背を向け、マキオと相対する。
ディセント:「はは。これは……面白いな……」
千鳥咲夜:「『開放』してやるぞ、三浦真樹雄」きっと少年を射竦めて──
千鳥咲夜:どんっ!
千鳥咲夜:跳躍!
千鳥咲夜:その身に風雷を纏い、音の壁を突き抜けて、高く高く、少女が高く天へと舞う。
マキオ:「てめえっ」
千鳥咲夜:そして遥か高く天空より、地上にある『王』──否、『少年』を見据え──
千鳥咲夜:「我が名は千鳥。千鳥咲夜! 我こそは──」
千鳥咲夜:「王を断つ(つるぎ)なり!」
千鳥咲夜:──口上も高らかに、少女が少年に対して大上段に振りかぶる。
千鳥咲夜:刀身より生じた電光は、長大な雷の刃を形成し、
千鳥咲夜:空間を極光(オーロラ)雷光(プラズマ)が荒れ狂う!
マキオ:剣が二振り。それで防御しようとしたのだろう。構える動きは遅すぎる。
千鳥咲夜:其は、『雷を斬る』と伝えられた太刀。
千鳥咲夜:否──
千鳥咲夜:其は、『神と成り斬る』太刀!
千鳥咲夜:「雷霆辻風──」
千鳥咲夜:偽とは言え、神は神。
千鳥咲夜:如何にして神が力を与えし『王』を断つか?
千鳥咲夜:人の身に余る難題に対し、少女が辿り着いた答え。それは──
千鳥咲夜:『神』には──『神』をぶつければいい。
千鳥咲夜:少女の選択した、単純にして明快な答え!
千鳥咲夜:轟っ!
千鳥咲夜:その身全て『神成リ』て、目標に向けて落下。否『突進』し──
千鳥咲夜:「極光(オーロラ)──雷光(プラズマ)返しぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃっ!」
千鳥咲夜:極光雷光を纏った超エネルギーの塊を、その意を込めてその刃ごと叩きつけるっ!
マキオ:「ふざけんな、この──」
マキオ:「あ、がぁっ!」 両断に近い深手だった。
マキオ:いや、両断していてもおかしくなかった。全身が沸騰していても不思議ではなかった。
千鳥咲夜:余波で地面が抉れ、大地にクレーターが生じる。
千鳥咲夜:仕留めるには至らなかった、しかし──
千鳥咲夜:「断ち切ったぞ──その力」
マキオ:それを踏みとどまった理由は、マキオの体内にある。小さな種子が心臓に根を張り、焼かれた端から増殖している。
千鳥咲夜:残心。再び青眼で構え、立ち上がった少年と相対する。
マキオ:ダクレーネに使用したものを、マキオもまた心臓の代用として使っている。
マキオ:「くそ……畜生……ふざけやがって……!」
千鳥咲夜:千鳥咲夜の浸食を+19した(浸食:127->146)
千鳥咲夜:ロイス操作、最重要標的【拾わせ屋《ディセント》@関心/◯脅威】を@許しがたき存在【拾わせ屋《ディセント》@強敵/◯完全否定】として終了!
GM:OK!
GM:今度はようやくマキオが動く。
マキオ:「どいつもこいつも! 俺を……俺を舐めるんじゃねえ! 最悪な目に遭わせてやる!」

GM:マキオの行動。
GM:マイナーでマルチアクション+ポルターガイスト。聖剣の王者その1を破壊し、攻撃力を+15.
GM:増えたマイナーアクションで聖剣の王者その2を起動。C値をー2します。
GM:これがやりたかっただけともいう……聖剣の王者2刀流だ!
GM:メジャーではコンセントレイト+アタックプログラム+電光石火+さらなる波+獅子奮迅で、新納さんと千鳥さんを攻撃します。だが……
GM:判定の前に妨害とかなければいいいんですけど、どうします……?
鎌池仁:うおおおお!!!≪時の棺≫切ります!!
GM:では判定が失敗する……!
GM:C値がいくつだろうが関係ない。演出をどうぞ!
鎌池仁:「言ったろう。見ていると」
マキオ:マキオは両手の聖剣を思い切り叩きつける。千鳥のそれと同じ、白熱した刃が大気を歪め、雨と風を引き裂く。
鎌池仁:......鎌池仁の魔眼は、通常のピュア・バロールのものと少し異なる。
マキオ:「……ああ!? もう遅ェよ! 蒸発させてやるッ」 
鎌池仁:かつて崩落戦で失われた右目に直接全ての魔眼を圧縮することで、それはまさしく視線一つで作用する”力”と化しており。
鎌池仁:そして、鎌池はマキオを...ずっとその視界に捉えていた。
鎌池仁:「少し」
鎌池仁:ど
鎌池仁:ん
鎌池仁:「...止まりなさい」
鎌池仁:時間と言うものは、激しい川の流れに似ている。バロールの
鎌池仁:シンドロームを持つ者だけが、唯一その流れに干渉できるが、しかし。その力を持たざるマキオにとっては。
マキオ:「なんだ……」
マキオ:「これ」
鎌池仁:「ああ。良かった」
鎌池仁:静止した時間の中で。彼は白熱の衝撃波を別空間へと繋がる”門”によって吸い取った。
鎌池仁:日々を刻み、罅を刻む。故にかれは”刻々”と呼ばれる。
鎌池仁:「僕はね」
鎌池仁:「強くないけどさ。ちょっと面倒くさいんだ」
鎌池仁:現在浸食138!
マキオ:「……この野郎!」
マキオ:「ディセント! どうなってんだ! この剣だって……あいつと同じもののはずなんだろ!?」
マキオ:「なにが違う!?」
ディセント:「同じだよ。本当にそっくり同じものを2本あげたんだから……」
ディセント:「違うのは努力とか、仲間の絆とか……そういうものじゃないかな?」
マキオ:「うるせえ……うるせえんだよ! クソ! クソ、クソ、クソ! 二度と喋るな、ディセント! 喋ったら殺す!」
ディセント:「……」 黙ってうなずき、口を閉ざすような仕草。行動を放棄します。

GM:なので、手番はダクレーネ(樹)。
ダクレーネ:マイナーでインフィニティウェポン。
ダクレーネ:メジャーでコンセントレイト+カスタマイズ+ギガンティックモード+伸縮腕。ターゲットは鎌池&琴城!
GM:ダクレーネ(樹)……はっきり言ってきみの攻撃力には期待していなかったが……この状況では頼るしかない
鎌池仁:暴走リア不。受けるぜ...
GM:攻撃を銅錘花瞼に集中させた悪魔どもを倒すのだ!がんばれ!
琴城星羅:ドッジの構え…
ダクレーネ:8dx7
DoubleCross : (8R10[7]) → 10[2,2,3,4,5,7,10,10]+10[7,9,9]+10[1,6,7]+10[7]+10[8]+10[10]+10[8]+10[10]+2[2] → 82

GM:!?
鎌池仁:何が”期待してない”だよ!
GM:悪魔を倒せと……そう言っているのか……!
琴城星羅:ウオー!素ドッジ!英雄になれ星羅!
琴城星羅:6DX+1
DoubleCross : (6R10+1[10]) → 9[2,6,7,9,9,9]+1 → 10

GM:ですよね!
GM:ダメージを出します
ダクレーネ:9d10+9 装甲もガードも有効
DoubleCross : (9D10+9) → 56[10,2,9,4,5,8,1,7,10]+9 → 65

GM:うわっ殺意も高い
鎌池仁:死ぬ!
琴城星羅:死!
鎌池仁:ダクレーネに最後のロイスを取得。即タイタス化、昇華して復活。HPは14に。
GM:復活する者はどうぞ!
琴城星羅:ごめん、咲夜ちゃんのロイスを昇華して復活!
琴城星羅:HP12へ。
GM:ダクレーネの枝がうごめく。
GM:暴風をかき混ぜるように、しなりながら鎌池と琴城を薙ぎ払う。
GM:強烈な一撃が二人を叩き伏せるだろう。
鎌池仁:「ぐうっ...!!」時を止めた直後の彼に、なすすべはない。ダクレーネの攻撃は老身をやすやすと引き裂く。
琴城星羅:「ぅあっ…!」肉体を維持しているのが難しい。構造体と化した雨粒により、強引に体を修復していく。
鎌池仁:「ごめんね...琴城君。さすがにもう、止められない」眼帯からは赤い血が流れ始めている。限界が近い。
琴城星羅:「大丈夫…ですっ!」「あとの敵はもう三人だけ…いけます!」
GM:ラウンドはクリンナップ。


GM:そして第2ラウンドのセットアップです。
GM:行動がある方は宣言をどうぞ。こちらは
GM:マキオが当然、加速装置! 行動値を17まで上げます。
千鳥咲夜:ちょいお待ちを
琴城星羅:自分は宣言なしです。
鎌池仁:再び≪灰色の庭≫。対象はマキオ。自身浸食2、対象行動値-12。
鎌池仁:現在浸食140
新納忠太郎:なしです
千鳥咲夜:限界突破 援護の風のラウンド間使用回数をプラス1
千鳥咲夜:千鳥咲夜の浸食を+3した(浸食:146->149)
GM:OK!

▼エンゲージ
  《ディセント》[0] 
   ダクレーネ[3]
     | 
    (5m)
     | 
    琴城[9]
    鎌池[8]
     | 
    (5m)
     | 
    新納[9]
    千鳥[6]
    マキオ[3]

GM:では、新納どんと琴城どん、どちらから動くか話し合いできめてたも!
新納忠太郎:琴城さんに先陣を任せます!
琴城星羅:はい!では!
GM:OK!
琴城星羅:ここは演出としてマキオと拳で語りたいので、マイナーで戦闘移動!マキオに接敵!

▼エンゲージ
  《ディセント》[0] 
   ダクレーネ[3]
     | 
    (5m)
     | 
    鎌池[8]
     | 
    (5m)
     | 
    琴城[9]
    新納[9]
    千鳥[6]
    マキオ[3]

GM:接敵された……!
琴城星羅:メジャーでマキオにコンセ+シャドーテンタクルス!
GM:判定どうぞ!
琴城星羅:6DX7+9
DoubleCross : (6R10+9[7]) → 10[3,4,5,6,9,10]+10[3,8]+10[9]+10[10]+4[4]+9 → 53

GM:がんばれマキオ……お前は無敵だ……無敵のオーヴァードだ!
GM:避けろ!
マキオ:8dx=>53
DoubleCross : (8R10[10]>=53) → 9[1,2,4,4,7,7,8,9] → 9 → 失敗

GM:ほげぇー
GM:ダメージください!10点以下ならワンチャン!
琴城星羅:6D10+41+1
DoubleCross : (6D10+41+1) → 33[10,1,8,1,7,6]+41+1 → 75

GM:だめだ~
GM:復活無しです。完全撃破なので、演出をどうぞ
琴城星羅:赤い嵐の中、マキオの前に歩いていく。「…戦りましょう。目の前の女の子一人倒せないで、王様になるつもりなんてありませんよね?」
マキオ:「当たり前だ……さっきから……」
マキオ:「舐めた真似ばっかりしやがって……!」
マキオ:両手の剣を構える。
琴城星羅:拳を構える。「あなたを殺しません。だけど、死ぬほど痛くします。めちゃくちゃ後悔してもらいます。」「では!」
マキオ:「後悔なんて」
マキオ:「てめえがしろ!」 剣が白熱する。前のめりな跳躍に備え、体が沈む。
マキオ:その一瞬。
鎌池仁:「──その一手だ」
鎌池仁:鎌池仁は見つめている。マキオの跳躍を。機動の要たる足を。
鎌池仁:≪灰色の庭≫。重力の沼による、機動力の制限。
マキオ:「ち」
鎌池仁:「王手飛車取り。これで」
マキオ:「……く、しょう」 前に出るのが遅れる。間合いに有利であったはずの剣が、琴城の元に届かない。
琴城星羅:鋭く踏み込み、甘く入った剣撃に怯むことなく懐に入る。「人の恋路を邪魔する奴は…」
琴城星羅:拳を鳩尾に捻じ込む。「…こうです!」拳の先からゼロ距離で構造体を噴出する。主要な血管や臓器を避けた、昏倒させるためだけの一撃!
マキオ:「……お、ぐ……」
琴城星羅:マキオの傷口から構造体が噴き出す。血はほぼ出ないが、ショックで意識を速やかに刈り取るのだ!
マキオ:「……」 口が開く。だが、そこから言葉が発されることはない。
マキオ:「……」 すでに白目を剥いていた。
GM:マキオは戦闘不能になりました。

▼エンゲージ
  《ディセント》[0] 
   ダクレーネ[3]
     | 
    (5m)
     | 
    鎌池[8]
     | 
    (5m)
     | 
    琴城[9]
    新納[9]
    千鳥[6]

鎌池仁:「...これで、”詰み”だ」
ディセント:「ああ、残念だ……」
ディセント:「マキオくんはとても人間らしかったよ。彼の目指す”王様”には届かなかったみたいだ」
琴城星羅:「…本当はまだまだ殴り足りないんですが、ここで終わりです」ディセントと大樹に向き直る。「残りは、そっちにぶつけます!」
新納忠太郎:「残るは、一人じゃ。」
千鳥咲夜:「ああ」
鎌池仁:「だね。...助けよう。きみの、戦友を」

GM:手番は新納さんです。
新納忠太郎:マイナーで戦闘移動。ダクレーネとディセントのエンゲージへ

▼エンゲージ
  《ディセント》[0] 
   ダクレーネ[3]
    新納[9]
     | 
    (5m)
     | 
    鎌池[8]
     | 
    (5m)
     | 
    琴城[9]
    千鳥[6]

新納忠太郎:メジャーで《コンセントレイト:ノイマン》《スキルフォーカス:RC》《原初の赤:災厄の炎》《戦闘嗅覚》
千鳥咲夜:援護の風&ウィンドブレスを新納さんに!
千鳥咲夜:千鳥咲夜の浸食を+4した(浸食:149->153)
GM:OK!
GM:ターゲットを定めて判定をどうぞ
千鳥咲夜:判定に6d+12してくださいませ。
新納忠太郎:ターゲットは………
新納忠太郎:ダクレーネ!
新納忠太郎:一人です!
新納忠太郎:では判定を
新納忠太郎:20dx7+12+12
DoubleCross : (20R10+12+12[7]) → 10[1,1,1,2,2,3,4,4,5,5,7,7,7,8,9,9,9,9,10,10]+10[1,1,3,4,4,5,5,8,9,10]+10[4,9,10]+10[1,8]+2[2]+24 → 66

GM:グェー
鎌池仁:つ、強い
千鳥咲夜:やったー!
GM:うーむ……ドッジにかけるしかないんだよな
ダクレーネ:7dx
DoubleCross : (7R10[10]) → 10[2,5,5,5,6,6,10]+10[10]+4[4] → 24

GM:ま、回った! がっ……だめ……!
GM:ダメージをください。
新納忠太郎:オートで《フェイタルヒット》、ダメージ+4d10
新納忠太郎:新納忠太郎の浸食を+4した(浸食:131->135)
新納忠太郎:7d10+4d10+15+10 装甲有効
DoubleCross : (7D10+4D10+15+10) → 31[2,8,4,5,4,5,3]+21[1,10,9,1]+15+10 → 77

新納忠太郎:ウウム…どうかな!
GM:これは……
GM:切り倒されました。実は復活できません……!
GM:ダクレーネ(樹)も戦闘不能です。
新納忠太郎:新納忠太郎の浸食を+13した(浸食:135->148)
新納忠太郎:やったー!
GM:演出をどうぞ、戦闘終了になるやつです。
千鳥咲夜:では支援演出!
千鳥咲夜:「乗れ、新納っ!」
新納忠太郎:「応ッ!」
千鳥咲夜:少女を刀の峰に乗せ、己が肩へと担ぎ上げる!
GM:ダクレーネの枝が嵐の中で唸る。新納忠太郎を迎え撃とうとしている。
千鳥咲夜:「救って──やれっ!」
千鳥咲夜:一閃!
千鳥咲夜:己が膂力に纏わせた風の力を加えた全身全霊の振りで、少女を巨樹に向けて『射出』する!
新納忠太郎:枝の攻撃を避けつつ、幹にしがみつく。
新納忠太郎:「邪魔ばせんのか?」拾わせ屋に呟く。
ディセント:「ぼくが?」
ディセント:「無理だよ。ぼくが人間に勝てるわけない」
ディセント:「せめて彼女が立派な嵐として完成するところを見たかったんだけど……これは」 「無理だね」
新納忠太郎:「………ああ。」
新納忠太郎:「ダクレーネはダクレーネとして生きる。」
新納忠太郎:「別のもんにはさせん。」
新納忠太郎:「それがおいの意志。それがダクレーネの意志ぞ!」
ディセント:「残念だ」
新納忠太郎:幹を抱きしめる様に掴み、自分ごと黒炎で燃やし尽くす。
GM:樹木が燃える。炎は内側へと走り、新納忠太郎には明確にわかった。
GM:そのダクレーネの深奥に救っていた”樹”の根源を、完全に破壊したことが。
ダクレーネ:意識を喪失しているのだろう、ダクレーネがその場に崩れ落ちる。
新納忠太郎:後に残ったのは、灼けてボロボロになった木の枝と葉と、
新納忠太郎:ダクレーネを抱きしめる、ダクレーネとよく似た少女だけだった。
鎌池仁:「...良かった。取られた駒は、将棋が終わったらこちらに返してもらわなきゃね...本当に、良かった」その場に崩れ落ちる。
新納忠太郎:「………。」ダクレーネの息があることを確認して、ゆっくりと地面に寝かせる
新納忠太郎:「あとは…おはんだけぞ。」
新納忠太郎:振り返り、震える手で再び黒い炎を生み出す。
ディセント:「残念だよ。樹木になろうとしていた彼女は実に醜く、いつくしむべき存在だった」
ディセント:「醜い姿も、美しい姿も、どちらもあわせて人間だしね……そして醜い姿こそ、愛してあげなければいけない」
新納忠太郎:ぬいぐるみからは既に影が抜け、地面に転がっている。
新納忠太郎:それほどに限界なのだ。
ディセント:「美しい姿しか愛せないのは、歪んでいると思わない?」
新納忠太郎:「醜いと言うな。」
新納忠太郎:「おいの友(わたしの姉)を、醜いと言うなッ!」
新納忠太郎:踏み出す。数歩駆けてから勢いを付けて跳躍。
新納忠太郎:黒炎を纏った右腕を振りかぶる
ディセント:「ああ」 その拳を受ける。炎がディセントを焼くだろう、そして──
ディセント:「ぼくは人間より弱い。どんな人間にも勝てない。ただし……」 
ディセント:「ぼくの存在を望む人間がどこかにいるなら、ぼくは滅びない」 Eロイス:究極存在が使用されています。
ディセント:「いまは、きみの望みより……そういうみんなの望みが上回っているみたいだよ」 炎に焼かれながら、新納さんに背を向ける。
新納忠太郎:「………!」
鎌池仁:(くそ。それじゃあまるで...本物の神様じゃあないか)
ディセント:「……それじゃあ。きみたちとは、また会いたくないな」 背中を丸めて歩き出す。その姿が消える。
新納忠太郎:「待て…ッ!」伸ばした手が空を切る。
千鳥咲夜:立ち去るソレをきっと睨みつけながら──
新納忠太郎:「…………っ。」
千鳥咲夜:「──いずれまた必ず相まみえるぞ。ディセント」
千鳥咲夜:決意を込めて、その身に再び雷霆辻風を納刀──封印する。
琴城星羅:「…でも、いいこと聞きました」「望めば、勝てるんです。全然絶望なんかじゃない」
千鳥咲夜:「ああ、道理だ」
鎌池仁:「やあ。この戦いで死ぬかもって思ってたんだけど...もうしばらく頑張らなきゃならないみたいだね」
新納忠太郎:「とっけんなかもん、生みおったな、大都……嶋倉………。」
千鳥咲夜:「今は届かずとも、必ず討ち果たす」
新納忠太郎:「いずれ、………。」
琴城星羅:「百万人があれを望むなら、百万人分私たちも望めばいい。何億人でも同じです」
千鳥咲夜:「──ああ。しかしさておき、まずは十三探しだな。さて、どこまで飛ばされたものか……」
新納忠太郎:ばしゃ、と濡れた地面に倒れ込む。
鎌池仁:「新納さん!」
鎌池仁:「そうか、最後...ダクレーネ君を焼いた焔で、もう限界を超えていたんだ」
鎌池仁:「帰って、治療...を...」鎌池もその場にくずおれる。
千鳥咲夜:「それは皆もだろう。十三を回収したら、とりあえず撤収だな」
千鳥咲夜:崩れる二人に目をやって、ふうと軽く息を吐く。
琴城星羅:「とりあえずみんなを無事なほうの装甲車に運んで…ひっくり返ってるけど」
千鳥咲夜:「ああ、そうだな」ひょいっと、二人を抱えあげる肉体派。
琴城星羅:「辰巳さんも探して…考えるのはそれから、だね」
千鳥咲夜:「ああ。とりあえず、やれることから──だな」琴城さんにそう応じて──
琴城星羅:少し何かを考える。「…(先に咲夜ちゃんが辰巳さんを見つけちゃったら、何もかもバレるのでは?)」
琴城星羅:「…私、先に辰巳さん探してくるね!」駆け出す。
千鳥咲夜:「ああ、頼んだ」
千鳥咲夜:心中知らず、全幅の信頼を寄せた声で応じて──
GM:雨と風の域尾は、徐々に衰えつつある。
GM:だが、日が差し込むまではまだ遠い。空はまだ暗く、湿った風が流れていた。
GM:────

バックトラック

GM:今回のEロイスは以下!
GM:Eロイス:愚者の契約(オモイカネの種子を与える)
GM:Eロイス:愚者の契約(オモイカネの種子を与える)
GM:Eロイス:愚者の契約(聖剣の王者を与える)
GM:Eロイス:愚者の契約(聖剣の王者を与える)
GM:Eロイス:修羅の世界
GM:Eロイス:究極存在
GM:Eロイス:砕け散る蒼穹
GM:7個。
GM:降りたい方はどうぞ!
新納忠太郎:振ります!
鎌池仁:振らないヤツはアホ!
千鳥咲夜:全部もらいます。
琴城星羅:ふります!
新納忠太郎:148-7d10
DoubleCross : (148-7D10) → 148-43[4,10,9,9,5,2,4] → 105

琴城星羅:148-7D10
DoubleCross : (148-7D10) → 148-39[3,5,8,4,8,8,3] → 109

千鳥咲夜:153-7d10
DoubleCross : (153-7D10) → 153-31[3,6,2,7,7,3,3] → 122

新納忠太郎:これなら等倍!
新納忠太郎:105-5d10
DoubleCross : (105-5D10) → 105-28[6,8,7,5,2] → 77

新納忠太郎:5点だ!
千鳥咲夜:二倍!
鎌池仁:140-7d10
DoubleCross : (140-7D10) → 140-45[8,7,6,5,10,3,6] → 95

千鳥咲夜:122-6d10
DoubleCross : (122-6D10) → 122-34[9,10,5,5,4,1] → 88

鎌池仁:や、やったぞ
千鳥咲夜:ふぅ、セーフ(汗)
琴城星羅:等倍!
琴城星羅:109-4D10
DoubleCross : (109-4D10) → 109-27[9,9,2,7] → 82

琴城星羅:セーフ!
鎌池仁:一応こちらも等倍振りしておきます
鎌池仁:95-6d10
DoubleCross : (95-6D10) → 95-31[9,7,3,1,6,5] → 64

鎌池仁:セーフ!
GM:よかった…
GM:では、シナリオ10点+諸々のボーナス5点+Eロイス7点=22点に、
GM:みなさんの侵食率をプラスして計算結果をおしえてください!
琴城星羅:27点!
千鳥咲夜:固定にて3点。合計25点となります。
鎌池仁:22+5=27点。頂きますゥ...
新納忠太郎:27点!
GM:□獲得経験値
GM:猫口さん 27
GM:北白河さん 27
GM:MAOさん 25
GM:カムリさん 27
GM:ロケット商会 33
GM:以上です!生還お疲れさまでした!
鎌池仁:ウオー!お疲れさまでした!
新納忠太郎:お疲れさまでした!ありがとうございます!
千鳥咲夜:全員生還! ありがとうございます、お疲れさまでした!
琴城星羅:生還できてよかった!お疲れ様でした!
GM:────

ED1:琴城星羅

GM:路面を増水した水が溢れている。雨足はまだ緩まない。
GM:琴城星羅が探すなら、路地裏で倒れている辰巳十三を見つけることは、さほど難しいことではなかった。
辰巳十三:「……」 がち、がち、と何かが地面を引っ掻く音。
辰巳十三:骨細工の触腕が背中から展開され、立ち上がろうとしているように見える。
琴城星羅:「辰巳さんっ!」ずぶ濡れのまま駆け寄る。
辰巳十三:「……ああ」
辰巳十三:「悪い。いますぐ起きようと……思ってるんだが……」
辰巳十三:「こいつはちと深手でな。もう終わったか?」
琴城星羅:抱きかかえる様にして辰巳さんの体を支え、寄り添う。
琴城星羅:「…はい。"ディセント"は逃がしちゃいましたが…三浦真樹雄については、無事確保できました」
辰巳十三:「さすが。頼りになるメンバーだ……」
辰巳十三:「俺の出番、いらなかったな」
琴城星羅:「…そんなことありません!辰巳さんがいなきゃ、私たちここまでたどり着けませんでしたし…」
辰巳十三:「そうか。そいつは、主人公諸君の助けになって何よりだ」
琴城星羅:「…前から思ってたんですが」
琴城星羅:「辰巳さんは、主人公じゃないんですか?」
辰巳十三:「まあ……うん。そうだな」
辰巳十三:「俺には向いてないような気がする。昔、一緒に……戦争があったころ」
辰巳十三:「一緒に色々やってた連中がいてね。みんな、たいしたやつらで……戦って、いなくなった」
辰巳十三:「俺はああいう連中みたいに凄いことはできないと思ってさ……主人公は、ああいう連中とか、琴城サンとか、みんなみたいに凄いやつらのことだ」
辰巳十三:「説明下手ですまんが、そんな感じ」
琴城星羅:「…辰巳さんも、主人公ですよ」「ううん、違いますね…主人公じゃない人なんて、いないと思うんです」
琴城星羅:「私も、咲夜ちゃんも。新納さんも、鎌池さんも。なんならダクレーネさんやマキオくんも。もちろん辰巳さんも」
辰巳十三:「そうかな」
琴城星羅:「自分で選んで何かをしようとしてるなら、みんな主人公です」
辰巳十三:「選ぶ。判断する。決める。苦手分野でね……どうも俺ってやつは、指揮官としては判断が遅いっていうかさ……」
辰巳十三:「でもまあ、もうちょっと努力してみるよ。期待されてるんなら、頑張れる」
琴城星羅:「…じゃあ、手始めに今だけ。今だけでいいですから…主人公として、答えてください」
琴城星羅:まるで人間がするように、すうっと息を吸い込む。
辰巳十三:「速いな、おい」 苦笑いする。
琴城星羅:「私、辰巳さんのことが好きです」
琴城星羅:「だから、辰巳さんの隣にいたいです。私が「琴城星羅」じゃなくなってもずっと。ずーっとです」
辰巳十三:「きみね、それだとまるで……」
辰巳十三:「プロポーズみたいじゃないか」
琴城星羅:「あ…」「…プロポーズもセットにしといたほうがいいですか?」
辰巳十三:「待ってくれよ。これでも俺はびっくりしてるんだからさ……」
辰巳十三:「しかも琴城サン、マジで本気だし」
琴城星羅:「マジです。本気です」もう退けない!
辰巳十三:「俺は琴城サンに、なんていうのかな……世間一般に”めでたしめでたし”で流通してる、”普通”のハッピーをプレゼントできないかもしれないぜ」
辰巳十三:「おまけにいつも死線をさまよってる。……や、ここはお互い様だな。それでも?」
琴城星羅:「欲しくないとは言わないけど…かまいません。でも、普通じゃないハッピーなら、掴んで辰巳さんと分け合います」
琴城星羅:「お互い、殺しても死なない身体ですし」
琴城星羅:「だから、それでも好きです」
琴城星羅:目を見て、はっきりと言う。
辰巳十三:「……ありがたいこと言ってくれるよな。……じゃあ、俺も真面目に答えるよ」
辰巳十三:「ここでさ……俺は、琴城サンの喜ぶ顔が見たいから、うなずきたいと思ってる。ハッピーエンドに違いない。でも……俺は琴城サンのことをしっかり知らないからさ……」
辰巳十三:「琴城サンのこと、教えてよ。これからもっと教えてくれ。デートとかしよう。この前いけなかった祭りにでも行こう。なんでもいい……一緒に何かしよう」
辰巳十三:「それまで、”予約済み”の看板でも掛けといてくれればいい」
琴城星羅:しばらく間を置いて、ぱぁっと顔が明るくなる。「……はいっ!」
琴城星羅:「……キャンセルとか、ダメですからね?」「絶対欲しくて欲しくてたまらなくなるようにしますからね?」
辰巳十三:「わかったよ。……その代わり、梁田サンにはちゃんと言っといてくれよ……」
辰巳十三:「俺は睨まれたくない」
琴城星羅:「あ、移籍…」考えてなかった顔。「……十三地区から通える高校、ありますかね?」
琴城星羅:「…ありますね、星辰館」
辰巳十三:「……ほぼ星辰館一択だな」 肩をすくめる
琴城星羅:「…梁田支部長には、伝えときます。そろそろ転校しなくちゃいけない時期だし」
辰巳十三:「うん。……歓迎会、考えとくよ」
琴城星羅:「だから、その、えーと…これからも、よろしくお願いします」ぺこり。
辰巳十三:「ああ。よろしく、星羅さん」 どこか皮肉っぽく笑った。
琴城星羅:「じゅ、じゅうさん…さん」
琴城星羅:今まで押し止めていた恥ずかしさが一気にやってきて耳まで赤くなる!「……ごめんなさい、もう少し『辰巳さん』でお願いします…」
辰巳十三:「へへへへへへ! ……ま、そのうちな」
琴城星羅:「…それじゃ、帰りながら。これからのこと、いっぱい話しましょう」辰巳さんを支えるように抱えて立ち上がる。
琴城星羅:「みんなが、辰巳さんを待ってます!」雨の中でも、その表情は晴れやかで。
GM:────

ED2:鎌池仁

GM:鎌池仁が帰宅すると、すでにおおかた台風の”後始末”は終わりかけていた。
GM:砕けた窓ガラスは掃除され、補強されている。植木鉢がいくつか無残な姿になっているのも見える。
GM:そして鎌池仁の部屋は──
村浜朝陽:「先生、どこいってたんですか!」
村浜朝陽:「ほんと大変だったんですから! 佐々木さんの部屋なんて、育ててたゴーヤが半壊したんですよ!」
鎌池仁:「やあ...村浜くんか。当然のように僕の部屋に居るんだね...」
鎌池仁:「えっ、嘘だろう。今度ゴーヤーチャンプルーを作って貰う約束をしてたんだけど」苦々しい顔。
村浜朝陽:「いちおう先生の部屋も見回っておくようにって言われてるので。保護者代わりの私がこうしてきていてあげると言うわけです」
村浜朝陽:「感謝の粗品とかは結構です。ほんの気持ち程度で大丈夫ですから!」
村浜朝陽:「お菓子だけでも!」
鎌池仁:「うーん、弱ったな。豆菓子しかないんだけど...村浜君はアレルギーとかはなかったんだよね?たしか」
村浜朝陽:「えーっ。また豆菓子ですか? それはまあ、好きですけど……」
鎌池仁:「どうかな。また一局付き合ってくれないかい?」
鎌池仁:「おまけに珈琲もつけるから」
村浜朝陽:「……いいですよ。”待った”はなしですからね!」
鎌池仁:「ふふ、ありがとうね。村浜君こそ、今日は駒を落としてあげないよ」
村浜朝陽:「おっ。先生、強気に来ますねぇ……! なにかいいことありました?」
鎌池仁:「ああ...そうだね」将棋盤を出し、駒を並べる。
鎌池仁:「僕がどこに行ってきたのかって、訊いただろう?」
村浜朝陽:「うん。あのあと、大変だったんじゃないですか?」
鎌池仁:「もちろんさ。でも、それだけじゃなかった」角を打つ。新納忠太郎は、ダクレーネとどうしているだろうか。
村浜朝陽:「美味しいモノ食べたとか」 中飛車を構える。
鎌池仁:「外れ。美味しいモノなら、きみの手料理で十分だよ」香道を開ける。千鳥咲夜は、己の思いをどう形にするだろうか。
村浜朝陽:「で……ですよね~! 私の料理めっちゃおいしいですからね~」
村浜朝陽:「……でも、だったら、何があったんです?」
鎌池仁:「ふふ。それはね」飛車で敵陣に斬り込む。あのひた向きな少女を、少し思う。
鎌池仁:「琴城くんも、辰巳も、これからってことさ」
村浜朝陽:「うッ」 飛車交換を迷う。手損することになりそうだ。
鎌池仁:「そんな”これから”を...僕は後押しできた。見送られる側から、見送る側に、変わることができた」
鎌池仁:銀に手を伸ばす。
村浜朝陽:「……先生、まだ見送るなんて速いですよ」 結局、交換に応じることにする。
鎌池仁:崩落戦で恋人を失い、人生が一度終わったあの日から。それでも...彼は今こうして、将棋を打っている。
鎌池仁:(...後悔はない)
村浜朝陽:「もうちょっと元気でこの街を見ててもらわないと。アパートの掃除とか。用水路の掃除とか。手伝ってくださいよ」
鎌池仁:「手厳しいね。けど...」
大切だった誰か:”本当に?”
大切だった誰か:”本当に、後悔はないのね?”
鎌池仁:(......うん、そうだね)
鎌池仁:「もう少し、この街の行く末を見届けるまでは」潜んでいた銀で、中飛車で緩む防御を刈り取る。
村浜朝陽:「……あのー、先生」
村浜朝陽:「これ、”待った”できません?」
鎌池仁:「まずは自分で言った約束を守るところから始めないとだね」先ほど取った飛車を再配置。王手だ。
鎌池仁:(この街の行く末を見届けるまでは。僕は詰まない)
鎌池仁:「...この戦術さ。”台風の眼”って名付けようと思うんだけど...どう思う?」
村浜朝陽:「……その戦術」 ぐわっと銀を手にする。
村浜朝陽:「私に勝ってから言ってください! 最後まであきらめませんから!」
鎌池仁:「なっ!き、きみ...いつの間にこんなに強くなったんだい!?」
鎌池仁:「いや...いや。違うな」
鎌池仁:「時間が動いてるってことを、一番忘れちゃいけないのは...僕だよね」
鎌池仁:「僕は”刻刻”なんだから」
村浜朝陽:「私だって成長してるってことです。今日はこのまま勝ちまでいきますからね! 先生!」
鎌池仁:「そうだね...僕だって、強くなるさ。まだまだ若い子には負けないよ!」 日々を斬り刻み、罅を刻み込む。故に彼は”刻刻”と呼ばれる。
鎌池仁:嵐が去った後も。昨日と同じ今日が、刻刻ときざまれている。
GM:────

ED3:千鳥咲夜

GM:第13地区の地下は深く、闇は濃い。
GM:かろうじて地上との接点ともいうべき場所が、第13支部の応接室である。
GM:辰巳十三が管理責任者を務める支部の応接室──当然、散らかっている。
GM:本人が療養中で、大きなソファにねそべってゲームばかりしているのだから当然だ。
GM:千鳥咲夜が訪れると、携帯用ゲーム機を掲げている辰巳十三の姿を見ることができるだろう。ひどく集中していて、きみには気づかない様子だ。
千鳥咲夜:では勝手知ったる十三支部応接室にやって来たのは──
千鳥咲夜:「邪魔するぞ、十三」

千鳥咲夜:黒セーラーに割烹着と頭巾スタイルとなった、千鳥咲夜です。
辰巳十三:「…………あー……」 ガチガチと捜査していたゲーム機を取り落としそうになる。 「うぉっ」
辰巳十三:「何やってんの、千鳥サン」
千鳥咲夜:手にしているのは、帳簿を始めとした溜まった書類。そして算盤と薄汚れたノートパソコン。
千鳥咲夜:「掃除だ。さすがにそろそろ片さんと、人も座れなくなる。それと──」
千鳥咲夜:ちゃぶ台にノートパソコンを置き、自身はその前に座り込みます。
千鳥咲夜:ソファーに寝そべった辰巳支部長の正面の位置へと──
千鳥咲夜:そしてぐいと、そちらに手を差し出して──
千鳥咲夜:「先日の領収書だ、よこせ」
辰巳十三:「さすが、経理もできるタイプ……えっと」
千鳥咲夜:「ああ。上戸から経理のやりかたを少し教わってきた。こっちは村浜から格安で譲ってもらったこんぴゅーたーだ」
辰巳十三:「領収書あったかな……あの、確かにもらったんだよ。で、どこかにしまったのは確実……」
千鳥咲夜:「上着の内ポケットあたりだろう。よくそこに色々しまい込んでる」
辰巳十三:「絶対あるはずなんだけど……! この辺りに、確かに……あ」 
辰巳十三:「あった。お見事」
千鳥咲夜:負担をかけぬようにそちらへ手を伸ばして、レシート類を受け取って──
千鳥咲夜:「これからは、私がその辺りをやってやる──」
千鳥咲夜:スカートを直して正座。かたかたとパソコンをいじり始める。
千鳥咲夜:融通は利かないが、生真面目ではある。
千鳥咲夜:故に多少型落ちした経理ソフトでも問題なく
千鳥咲夜:拙くは在るが丁寧に、カタカタと適正な数値を入力していく──
辰巳十三:「すげえな。千鳥サン、そーゆーのできたの?」
千鳥咲夜:「習ってきた。『これから』必要になるだろうからな」
千鳥咲夜:手書きのメモと交互に画面を見て、ひとつひとつ丁寧に──
辰巳十三:「いやいや、俺だってできないわけじゃないんだよ。ただね、ちょっと……数字を見たりするのが苦手でさ」
千鳥咲夜:「ああ、知っている。得手不得手があるのは当然だ」
千鳥咲夜:そちらにちらりと目をやって。
千鳥咲夜:「ここに来たばかりのころは、それこそ『神様か何かか』ぐらいに考えてたがな」
千鳥咲夜:「数年も一緒に居れば、メッキが剥がれて中身も多少は知れる」
辰巳十三:「フッフッ。懐かしいな」
辰巳十三:「あれはなかなか面白かった」
千鳥咲夜:辛辣な内容を、どこか懐かしむような口調で──
千鳥咲夜:そして一旦作業の手を止めます。
千鳥咲夜:「本当はな、あの時──」
千鳥咲夜:ぽつり──と切り出します。
辰巳十三:「あの時?」
千鳥咲夜:「星羅と同じ様に、十三を探しに行くべきか、迷った」
千鳥咲夜:脳裏に浮かぶは、先の決戦。
千鳥咲夜:すなわち居なくなった辰巳十三を、琴城星羅が探しに行くと言った時──
辰巳十三:「あ? ああ……うん。あそこには要注意人物がいっぱいいたし、みんなで俺を探すわけにはいかないさ」
千鳥咲夜:目を伏せる。同時に抱いたなんとも言えない不安な感情を思い起こしてしまい──
辰巳十三:「俺って、タフだからね」
千鳥咲夜:「む──」
千鳥咲夜:その言葉に、なにやら眉根を寄せる。
千鳥咲夜:「まったく、そういうところだぞ、十三」そして嘆息がてら、言葉を継げる。
千鳥咲夜:「──私はあのとき、同時にこうも考えた」
千鳥咲夜:「『私が十三のためにできることは、本当にそれだけか?』と」
千鳥咲夜:そして支部長を少女に任せ、自身は事後の処理に励むことに努めた。
千鳥咲夜:それは使命感や義務感だけではなく──
辰巳十三:「俺のためにできることなんて、そんなに真剣に考えることじゃないよ。気持ちはありがたいけどね」
千鳥咲夜:「いや──気持ちだけでなく。行動に移すことにした」
千鳥咲夜:そしてすぅ──と深く息を吸う。この割烹着を着込んだ傍若無人でも、次の言葉を口にするのは流石にやや躊躇われる。
千鳥咲夜:だがしかし、決めたならば引かぬからこその千鳥咲夜。だ。
千鳥咲夜:「私はオマエを、楽隠居させることに決めたぞ、十三」
辰巳十三:「なんだそりゃ」 笑ってしまう。
千鳥咲夜:ちゃぶ台に手をかけ、ソファーの寝そべる辰巳さんの方へと身を乗り出して。
千鳥咲夜:ペラリ、と。手にした書類を突きつける。
辰巳十三:「俺は長屋のご隠居か? 鎌池さんみたいだな」
辰巳十三:「……これ、なに?」
千鳥咲夜:それは『支部長補佐登録申込書(大N市版)』と書かれた書類。
千鳥咲夜:あとは推薦者である支部長の署名押印さえなされれば、提出オッケーな形で完成しています。
千鳥咲夜:「まずは役付になる」
千鳥咲夜:「オマエが背負ってる何割かを、私が共に背負ってやる」
千鳥咲夜:表情はいつもと変わらず、しかめっつらで真剣そのもの。もとより冗談の類を口にする娘ではない。
千鳥咲夜:そしてさらにぐいぐいと身を乗り出して、遠大な計画を披露する。
辰巳十三:「大変だよ、これ。すごく大変だ」
千鳥咲夜:「ああ、知ってる。しかし私と同年代の支部長、支部長補佐がいることはすでに確認済みだ」
千鳥咲夜:「そして支部長補佐を経て、副支部長、13支部支部長と順を経て出世し──」
千鳥咲夜:「3年以内にオマエを強制引退させ、縁側で茶でも啜りながら、飼い犬に骨をしゃぶられるに相応しい立場にしてやる」
千鳥咲夜:どんっ!
千鳥咲夜:どこかで響く効果音。おそらく表で車でも事故ったのでしょう。
辰巳十三:「すげえな、おい……プランナーでもそんなプランは立てられねえだろうな」
千鳥咲夜:「『神」を自称するヤツがでてきたんだ。なんでもかんでもオマエひとりで背負い込んで、パンクでもされたら目も当てられんからな」
千鳥咲夜:「なに、仕事がしたいければ、相談役顧問あたりとして再雇用してやろう」
千鳥咲夜:名案だろうとやや意地の悪い微笑みを見せて──
辰巳十三:「あのー……いや。これはたぶん……時期が来たのかもな。それじゃあ、頼みがあるんだよ、千鳥サン」
千鳥咲夜:「ん、なんだ? 掃除洗濯は帳簿処理の後に今日済ませるつもりだぞ?」
千鳥咲夜:『頼み』と言う言葉に反応して。
辰巳十三:「違う! そうじゃなくて──」
辰巳十三:「”ディセント”をやっつける方法をずっと考えてきた。”ディセント”に取りつかれたやつを叩けば、やつ本体を倒すのは簡単だと思ってたが──ちと甘すぎた」
千鳥咲夜:「──ああ」取り憑かれた──操られた少年がちらと脳裏をよぎって。
千鳥咲夜:「次はああはいかんだろうな」
辰巳十三:「方法が必要だ。その答えは、この支部の地下に眠ってる。アーティファクトを壊すアーティファクト……”无号終形”だって、その延長上にある」
辰巳十三:「つまり、ダンジョン探索だ。付き合ってくれるか?」
千鳥咲夜:「無論だ、むしろ得意分野だな。この地下なら、どうせ荒事も必要だろう」
千鳥咲夜:どこか自慢げな微笑みを浮かべ──
千鳥咲夜:「それで、いつ出発する?」
辰巳十三:「急げない。準備がいる」
辰巳十三:「それまで、ひたすら日常業務だな。当てにしてるよ、千鳥サン」
千鳥咲夜:「了解だ。──ああ、署名と判はしてもらうぞ」
千鳥咲夜:「早めに受理されれば、その日常業務も捗るだろうし、手助けできることも増えるからな」
辰巳十三:「……わかった」 骨と化した片手を伸ばす。その指先が墨壺からインクをつけ、署名する。
辰巳十三:「これでいいんだろう? 支部長補佐どの」
千鳥咲夜:「ああ、これでこれまで以上に、オマエを助けることができる」
千鳥咲夜:目的達成。少女は心底満足した笑みを浮かべてから──
千鳥咲夜:「これでオマエを失わずにすみそうだ、十三」
千鳥咲夜:──それとは違う優しい笑みを、知らず浮かべていた。
千鳥咲夜:バックトラック後ですのでフレーバーですが。
千鳥咲夜:上司【无号・辰巳・十三@やっぱりもやもやしてる/◯居なくなるのは嫌だな】を
千鳥咲夜:大切なひと【无号・辰巳・十三@◯その感情を今だ知らない/失わない、絶対に】に変更して、Sロイス指定(`・ω・´)
GM:OKです!
GM:強い……
千鳥咲夜:ありがとうございましたー
GM:────

ED4:新納忠太郎

GM:市内病院──個室。
GM:いまそこには二つのベッドが並べられている。
GM:片方に横たわるのは、新納忠太郎──あるいはヴェロニカ。
GM:もう一方に横たわるのは、ダクレーネ・ルハウゼンであった。
Dr.シュタインメッツ:「……まあ、経過は良好だな」
Dr.シュタインメッツ:「診察は終わりだ。何も問題ない。少なくとも死にはしない。人間の体は頑丈だからな」
Dr.シュタインメッツ:「いい加減に扱ったところで、そうそう死ぬものではない。つまらん診察だった。以上」
新納忠太郎:「感謝すっど、ドクトル。」
Dr.シュタインメッツ:「あと50時間は寝ていろ。それで回復する。感謝も不要だ──では、失礼。私は忙しい」
GM:そう吐き捨てるように言い捨てて、医師は部屋を後にする。
GM:残されたのは二人だけだ。
ダクレーネ:「……よかった」
新納忠太郎:「おう。あいがとさげもした。」シュタインメッツに頭を下げて見送る。
ダクレーネ:「後遺症も残らないそうだ、新納さん。あなたもずいぶんと無茶をした……」
新納忠太郎:「おいは無茶ばせんと生きられんらしい。」苦笑する
新納忠太郎:「じゃっどん、こん身体も借りものじゃ。」
新納忠太郎:「出来るだけ慎む。」
ダクレーネ:「……ヴェロニカと、新納さん」
ダクレーネ:「ヴェロニカは、まだそこにいるのですか?」
新納忠太郎:「ヴェロニカは」
新納忠太郎:「………わからん。今はおいの意識しかなか。」
ダクレーネ:「もし……その時が来たら。新納さんは……」
ダクレーネ:「本当に、消えてもいいと思っているのですか?」
新納忠太郎:「おう。」
新納忠太郎:「おいと、010部隊の最後の任務はヴェロニカの護衛じゃ。」
新納忠太郎:「ヴェロニカが健やかに生きる道ば作るには、」
新納忠太郎:「こん身体を出んといかん。」
ダクレーネ:「……でも、……」
ダクレーネ:「新納さんには、消えてほしくない。きっとヴェロニカもそう考えるのではないでしょうか」
ダクレーネ:「私たちにとっては、あの頃の私たちにとっては……あの……」
ダクレーネ:「……控え目に言って、兄のような存在でした」
新納忠太郎:「………。」
新納忠太郎:「じゃっどん、いつまでも生きてはおれん。」
新納忠太郎:シーツを柔く握り、俯く
ダクレーネ:「ですが……」
新納忠太郎:「おいは、おはんらを必ず、生かす道を作る。」
新納忠太郎:(そいで十分ではなかか。)
新納忠太郎:そう言葉を紡ごうとするが、
新納忠太郎:急に言葉が途切れ、肩を震わせる。
ダクレーネ:「新納さん?」
新納忠太郎:「…………肉体、には……」
新納忠太郎:「記憶が、あるち話じゃ………。」
新納忠太郎:声まで震えている。
新納忠太郎:「おいには何の未練もなか。じゃっどん………」
新納忠太郎:「ヴェロニカが泣いておる。」
ダクレーネ:「……新納さん。ヴェロニカ」
ダクレーネ:「……二人とも、無事に、もう少しだけ……一緒にいられる方法はないでしょうか?」
ダクレーネ:「私は、その方法を探したい」
新納忠太郎:「………ダクレーネ。」
ダクレーネ:「……神の力に頼らずに」
新納忠太郎:目元を手の甲で拭うも、涙があふれて止まらない。
新納忠太郎:「これを………止めてくれんか。」
新納忠太郎:「………頼む。おはんにしか、できん。」
ダクレーネ:「無理ですよ、新納さん」 ダクレーネは笑う。
ダクレーネ:「私はヴェロニカのリボンを持っています。これを身に着けていると……彼女の心がよくわかる」
ダクレーネ:「泣きたいときには泣かせてあげてください。子供なんです、いまもまだ。ごめんなさい、新納さん」
新納忠太郎:「………意地悪(いみしんぼ)。」
新納忠太郎:「………意地悪(Bedeuten)な姉じゃ………。」
ダクレーネ:「ふふ」
ダクレーネ:「仲良く……」
新納忠太郎:ベッドから身を起こし、ダクレーネに抱き着く。
ダクレーネ:「してあげてくださいね。ヴェロニカと、二人で」 ダクレーネは横を向く。新納忠太郎から、その顔が見えなくなる。
新納忠太郎:「……そいでよか。」横を向くダクレーネに呟く
新納忠太郎:「おいもこげな姿、恥ずかしい(げんなか)。」
GM:────
GM:「めちゃくちゃ激しく物騒で」 ──了