『N市の甘~い一日──天城康介と速水やどりの場合』


PC1:“特異点の魔獣(モノケロス)天城 康介(あまぎ こうすけ)(キャラシート)PL:しんごろ
PC2:“リトル・ライト・ブルー”速水 やどり(はやみ     )(キャラシート)PL:紅井寿甘

メインログ雑談ログ

目次

プリプレイ

GM:『ツガイバーン』
GM:それは『仲睦まじいカップルを狙う』と言う性質を持つ、ワイバーンの亜種。
GM:実地検証の結果──
GM:『デートのフリ程度では出現しない』
GM:『求められているのは真のカップル』
GM:『この囮作戦始めてから人的被害ゼロだよ。結果オーライ!』
GM:──と言う事実が判明。
GM: 
GM:事態を鑑みたN市UGNは各支部に回覧伝達。
GM:『囮作戦してね』(要約)と言う内容が、ついにこの第九支部にも寄せられたのでした!
GM:でした!(大事なことなので二回)
GM: 
GM:では自己紹介をお願いします。天城くんからとしましょう。支部長に任務で呼び出されますよ、どんな任務でしょうね?
天城 康介:押忍!
GMhttp://character-sheets.appspot.com/dx3/edit.html?key=ahVzfmNoYXJhY3Rlci1zaGVldHMtbXByFwsSDUNoYXJhY3RlckRhdGEYpY69tAIM
天城 康介:「俺は……生きるよ。きっと、なるように……いや。なんとか、するから」
天城 康介:星辰館高校に通う学生かつ、UGNイリーガルエージェント。4年前の、崩落戦のとある現場におけるただ一人の生存者。
天城 康介:奇妙な強運を引き寄せることから、UGN等からは“特異点”のひとりと見られている。
天城 康介:現状も、ある意味、特異点的な何かなのか。あるいは…。
天城 康介:シンドロームはキュマイラ/オルクス。《フルパワーアタック》で殴ったり、行動が回ってくるまではカバーリングしたり。そんな感じの動きです。
天城 康介:ざくりと簡単に、こんな感じかな!ロイスはOPが終わった後にでも…!
天城 康介:以上、よろしくお願いします。
GM:ありがとうございます。みぞうのききに対しても頑張ってくれるとGM信じてる。
GM: 
GM:では続いてやどりちゃん。なんか頭のおかしい回覧板が届きました。やはりこの組織は醜くて凸凹でさながら石ころだらけの道ですね!
GMhttp://character-sheets.appspot.com/dx3/edit.html?key=ahVzfmNoYXJhY3Rlci1zaGVldHMtbXByFwsSDUNoYXJhY3RlckRhdGEY1-jn0AIM
GM:任務に対して最後に一言くださいw
速水 やどり:はい!
速水 やどり:「当然です。……外見こそ子供でも、支部長ですから」
速水 やどり:N市第九支部・支部長、速水やどり(はやみ・やどり)、11歳。
速水 やどり:コードネーム"リトル・ライト・ブルー"。常にタブレット端末を抱えている小学生支部長です。
速水 やどり:性格はカタいくらいに真面目。色々な巡り合わせによって支部長をしているのだから、それらしくならねばならないと背伸びしている部分も。
速水 やどり:性能としては支援特化。《弱点看破》と《アドヴァイス》をお届けします。
速水 やどり:最近は『デートに行くとジャームに襲われて中座する』というジンクスができないか戦々恐々としていますが、
速水 やどり:何、逆転の発想だ。『絶対ジャームが出ようとデートができる任務』をやればいいのだ。と言う発想を意気込みにかえさせていただきます。
速水 やどり:以上、皆様よろしくお願いいたします。
GM:はい、ありがとうございます。大丈夫、来ることが判ってればそれをスパイスにできる子だとGMは信じています(`・ω・´)
GM:では次いで、OPへと移って行きましょう。

オープニングフェイズ1:「しじょうさいだいのにんむ」

GM:シーンPC:速水やどり&天城康介
GM:※やどりちゃんから天城くんに「しじょうさいだいのにんむ」が命じられます。
速水 やどり:速水 やどりの侵蝕率を+10(1D10->10)した(侵蝕率:33->43)
天城 康介:天城 康介の侵蝕率を+3(1d10->3)した(侵蝕率:33->36)
GM: 
GM:第九支部、支部長室。
GM:執務机に座った少女が一人、複雑な表情で古式な回覧板を確認しています。
GM:その内容はすでに頭に入っています。
GM:任務の『招集』も既に行いました、しかし──
速水 やどり:「……」眉をひそめている。なんというか、こう。
速水 やどり:ただでさえ普通にデートしてるだけでジャームが湧いてくるような街だというのに、こんなのある? というのが正直な感想だ。
速水 やどり:しかし、添付してあるデータはどうにもこうにも嘘ではなく。
速水 やどり:……だったら、一番信用できる人を招いて、任務をするのも。悪い事じゃない。悪い事じゃないですよね?
天城 康介:コン、コン、と。いつものように、ノックは控えめに2回。
速水 やどり:「はい、どうぞ」
天城 康介:その言葉を律義に待ってから、かちゃりと扉の金具が動く音がして。
天城 康介:「お邪魔、します」
天城 康介:やはり、この部屋への出入りは未だに慣れないのか。おっかなびっくり、といった様子で。
速水 やどり:「いえ、よく来てくださいました……その、あんな召集で」
速水 やどり:召集文面には、簡素に書いてある。『デートのできる格好で来てください。』(以下、イリーガルの任務登用に関する正式書面)
天城 康介:「どんなことだって、やどりに呼ばれたら飛んでくるよ。……いや、うん。実際飛べるわけじゃないけど、それくらいの気持ちってことだ」
天城 康介:「……けど、本当に、その」
天城 康介:一応、今日はちゃんとした……それなりに気張った格好では、ある。いつもは制服で訪れることが多い部屋だけれど。
天城 康介:「……どういうことなんだ、とは思ったよ。ああいう形で冗談をやる子じゃないっていうのは、分かってるけどさ」
速水 やどり:「……まずは、この街で発生しているジャーム……ワイバーンと、その亜種についてお話ししなくてはならないのですが……」手元のリモコンを操作すると、すーっとスクリーンが降りてくる。
速水 やどり:そのままプロジェクターがオン。ワイバーンと……その亜種、ツガイバーンと呼ばれている怪ジャームの生態が、わかりやすいスライドでお届けされる。
ツガイバーン:「………………」
天城 康介:「…………」
天城 康介:「なあ、やどり」
天城 康介:こういう、とてもわかりやすい資料には、見覚えがある。
天城 康介:「作ったのか、これ」
天城 康介:自宅で、たまに開かれる「勉強会」。そこで提示される、手作りのレジュメの数々を思い出しながら。
速水 やどり:「ご納得いただくには必要かと思いまして」そのくらい正気を疑う任務だという事だが。
天城 康介:「うん。確かに、納得した。……いやうん。日馬支部長あたりが、あのニヤケ面で言ってたら嘘つけ、って言ってるとこだけど」
天城 康介:「やどりがこうやって説明してくれたんだから。信じるよ」
速水 やどり:「自分の日頃の行いにちょっと感謝しました……」肝心のデータの出典が実は当の第四から来ていることには気づかれていないようなのも安堵した。
天城 康介:「……第9の人たちなら、どんなハチャメチャなことでも。やどりが一所懸命説明したら、受け入れてくれるんじゃないかな。たぶん」
天城 康介:面識がある人がそう多いわけではないけれど。その、数少ない人たちが、支部長について話す時の顔を思い出して。知らず、小さく笑みが漏れる。
速水 やどり:「……ふふ。そう評価していただけることは光栄です」同じく。小さく微笑んで。
速水 やどり:「……そういうわけで。今日は私とデートしてもらいます」
天城 康介:「最初から波乱が約束されてるデート、っていうのは初めてだけど」
天城 康介:デート、と告げられ、また口にするのは、やはりまだ恥ずかしくて。少し声がうわずったりもしたけれど。
天城 康介:執務机の横を、ぐるりと回り込んで。椅子に座るキミの傍ら、片膝をついて。
天城 康介:「……うん。よろしく、やどり。楽しい、って思ってもらえるように」
天城 康介:僅かに、キミを見上げるようにしながら。
天城 康介:「頑張るよ、俺」
速水 やどり:「えぇ。エスコート、よろしくお願いします。こうすけさん」
天城 康介:互いに、少し緊張した微笑みを浮かべながら。小さな手を、そうっと─。
GM:シーンエンド!
GM:ロイス操作が可能です。デートに対して取るのがいいと思います。
速水 やどり:デート……?/デート!/〇執着/猜疑心 で取得します。
天城 康介:デートに対して。(真顔) ともあれ、まずはやどりちゃんに「■尽力/脅威」、デートに対して「■好奇心/不安」で。
天城 康介:以上で!
GM:ありがとうございます。
GM:では次いでミドルフェイズ。デート本番です。
GM:まずは天城くんから攻めていただこうかな、と。
GM:デートプランなど、おきまりでしょうか?
GM:ざっくりシステム的なことをいいますと、約1時間を使ってデートをプランニングすることが可能です。
GM:シーン内移動や時間を進めるなどもオッケーですし
GM:分割譲渡して相手に時間を譲渡するのも問題ありません。
天城 康介:ふうむ。
GM:GMからはだいたい50分くらいすると「そろそろ〆てねー」となる感じですね。
GM:デート1日目、2日目、3日目とかもオケ。
GM:さくっとデート表を振ってみるのもありかもですね

ミドルフェイズ1:「男子高校生の矜持」

GM:シーンPC:天城康介&速水やどり
GM:※先攻天城くん、歳下をエスコートだ!
GM:お二人共侵蝕率をお願いします。
速水 やどり:速水 やどりの侵蝕率を+1(1D10->1)した(侵蝕率:43->44)
天城 康介:天城 康介の侵蝕率を+7(1d10->7)した(侵蝕率:36->43)
GM:ほくほくじゃぶーん
GM:N市の誇る全天候型屋内ウォーターレジャーランドで、
GM:全面ガラス張りの巨大ドームの内側に多数のプールと遊具を供えた、年間を通じて利用可能なプールリゾートです。なんと夏場は天井が開放される豪華仕様!
GM:飲食施設、宿泊施設なども併設されているため、市外のみならず県外の利用客も多い観光スポットとなっています。
GM:あなたが選んだ戦場(デートコース)は、季節をちょっと先取りなこの施設でした(`・ω・´)
天城 康介:デート、と聞いて。まず思い浮かんだのはここだった。夏には少し早いけど、開いているのだから問題はない。
天城 康介:丁度、何日か前にローカルニュースで特集されていて。老若男女、みんなが楽しめる場所だということでチョイスした、のだけれど。
天城 康介:「…………」
天城 康介:ゆったりしたショートパンツ型の水着。自分がこれに着替えている、ということは。
天城 康介:「……水着、なんだよな」
天城 康介:相手もそうだ、という当たり前のことを、今更ながら─。
速水 やどり:「お待たせしました」君の背後から、声がかかる。
天城 康介:「ひゃッ」
速水 やどり:ライトブルーで統一されたセパレートタイプの水着。
天城 康介:思わず、小さく声をあげて。そうっと振り向いた、先に。
速水 やどり:上はキャミソール状、下はスパッツ状の露出はちょっと控えめながら、レジャー用ですというように可愛らしいフリルの装飾がついたものだ。
天城 康介:「…………ぁ……」
速水 やどり:……支部を出る前に『おともだち』から勧められた"紐"は外で着るのは論外であったので。こんな感じに。
速水 やどり:「……どうでしょう。学校で来ている水着とは違うので。……どこか、変ではないでしょうか?」
天城 康介:小さな体が纏う、シンプルで、けれど可愛らしさを忘れない水着。それが、普段思い描く彼女の印象に、ぴったり合っていて。けれど。
天城 康介:自分に感想を求める声と、表情は。普段の姿よりも、ずぅっと。
天城 康介:「……うん。とても、可愛いと思う。似合ってる」
速水 やどり:「なら、えぇ。よかったです」安堵したような笑顔。
天城 康介:「……実はさ。支部前で、やどりを待ってる間に」
天城 康介:─ここに二人で向かう、その直前のことだ。
天城 康介:「副支部長さんに、「やどりちゃんの水着、期待しててくださいね?」なんて言われたもんだから。どう受け止めたらいいんだろうって、ちょっと不安で」
速水 やどり:「雪ちゃんの助言を鵜呑みにしてたら多分通報されてますからね……」
天城 康介:「つ、通報……!?」
天城 康介:それって自分が捉まる類のやつでは、と。冷や汗がひとすじ。
天城 康介:「……え、ええとだな。他の水着の話は、今後の楽しみに……じゃなくて」
天城 康介:「……じゃあ、行こうか。ここ、流れるプールとか波のプールとか、色々あるんだってさ」
速水 やどり:「はい。楽しみですっ」……任務である、ということは、いったん置いておいて。まずは、めいっぱい楽しもう。
天城 康介:キミに向けて、手を差し伸べる。鍛えられているわけではないけれど、年相応に、男の子らしくて、そして。
天城 康介:これまで負ってきた、消しきれない傷痕が、微かに残る手を。
GM: 
GM:──────
GM:────
GM:──
GM: 
天城 康介:「さ、て」
天城 康介:目の前には、自分がさっき口にした通り、多種多様なプール。奥には、巨大なスライダーすらあって。
天城 康介:「じゃあ行くか、どこから─」
天城 康介:回ろうか、と言いかけて。
天城 康介:視線は、少女の流れるような、まだ濡れていない黒髪へ。
速水 やどり:「流れるプールから回っていきましょうか……あ」視線に気づいて。
速水 やどり:「髪、まとめないとですね」手首につけていたヘアゴムを取って。
速水 やどり:「……その。結んでいただけますか?」君に手渡す。
天城 康介:「ぇ、ぁ」
天城 康介:手渡されたヘアゴムと、黒髪を順番に見て。
天城 康介:「……その、いいのか。触っても」
速水 やどり:「えぇ。他ならぬ、こうすけさんですから」微笑んで。
天城 康介:「…………うん」
天城 康介:まず、一度。その微笑みに、ドキリとして。
天城 康介:「それじゃあ……」
天城 康介:下に流れる髪と、むき出しの肩の間に指を差し入れて。髪に触れた時に、二度。
天城 康介:そっと、髪を掌に載せて。零れないようふわりと纏めながら、上へ。
天城 康介:「……痛く、ないか?」
速水 やどり:「ん……えぇ、大丈夫です」いざ触ってもらうと、ちょっとこそばゆそうにはしているが。
天城 康介:「よかった。じゃあ……ここくらい、かな」
天城 康介:髪の先が、肩よりも少し上あたりで止まるよう束ねて。受け取って手首に巻いていたヘアゴムを、束ねた髪の根元へと移す。
天城 康介:その、途中。
天城 康介:「ぁ…………」
天城 康介:少し俯いた少女の、無防備な。細くて、白いうなじが、視界いっぱいに─。
速水 やどり:「? どうかしました?」振り向けないので、声だけで。
天城 康介:「ぁ、いや、大丈夫。大丈夫だから」
天城 康介:自分で言っていて、一体何が大丈夫なのかと。そんなことを考えながら、ヘアゴムで髪を束ねて。
速水 やどり:「ありがとうございます」くるりと振り返って、笑顔。一瞬遅れるようにして、ポニーテールが揺れた。
天城 康介:揺れる髪が、笑顔が。ふわりと、あたたかくあまい香りを、感じさせてくれて。
天城 康介:「……うん。いつものストレートも、いいけど」
天城 康介:「似合ってると、思う」
天城 康介:水着を評したのと同じような、陳腐な、けれど精一杯の言葉を。
速水 やどり:「はいっ」この少年が、真心から言葉を発しているのを知っているから。また、笑顔で応えた。
GM: 
GM:──────
GM:────
GM:──
GM: 
天城 康介:─流れるプールでゆったりと、流れに身を任せてふたり、漂って。
天城 康介:─波のプールで、不意の大波にもみくちゃにされて、笑い合って。
天城 康介:─ジャグジー風の温水プールでは、まるでお風呂みたいだ、と意味もなくはしゃいで。
天城 康介:そんな風に、いくつかのプールを巡った後。いざ、と意気込んでやってきたのは。
天城 康介:「……いや、思ってたより高いなここ!?」
天城 康介:施設全体を見下ろすような高さの、スライダーの入り口だ。
速水 やどり:「そ、そうですね……!!」ちょっと震え声で。高いところが格別苦手とかはないが。……いや、着地を任せるような落下で結構恐怖は覚えているが。
天城 康介:「……まあ、うん。営業してるんだから、安全なんだろう。たぶん。きっと」
速水 やどり:身長制限には引っ掛からずに安心したが、それはそれとしてこんどはちょっとしたドキドキが襲ってきている。
天城 康介:「だからまあ、安心していい……ん、だけど……」
天城 康介:励ますような、あるいは自分に言い聞かせるような。けれど、言葉尻は。
天城 康介:─身長140cm未満のお客様は、保護者の方と一緒にご利用ください。
天城 康介:そんな立て看板を見て、すぼまってゆく。
天城 康介:「……確かに、階段の前の身長制限表示。2段階だったな、今思い出すと」
速水 やどり:「頼みますね、『保護者の方』」いたずらっぽく笑って見せるが。ちょっと声が震えている。
天城 康介:「保護者じゃ、被保護者とデートなんてできないだろ。……あ、いや、そうでもないのか」
天城 康介:そんな、僅かな震えを感じたのか。軽口で応じて。
速水 やどり:「……」改めて、デートだ、と言ってもらえることがちょっと……とても、嬉しくて。
天城 康介:「やどり」
天城 康介:キミの名を呼んで、手を取り。スライダーの出発点へ。
速水 やどり:「はいっ、こうすけさんっ」先程までとは打って変わって、語気を弾ませて君と共に。
天城 康介: 
天城 康介:「……え、っと。変なところ触ってたら、言ってくれよ?」
天城 康介:スライダーに腰を下ろし、膝を立てて。その間にすっぽりと収まったキミの。
速水 やどり:「大丈夫ですよ。……ちょっと、ドキドキしてますけど。それ以上に、安心もしてるので」自分よりもずっと大きな体に、包まれるような体勢で。
天城 康介:水着で覆われていない、子供らしい、ふっくらと柔らかいお腹に。そっと、腕を回す。
天城 康介:「……うん。じゃあ、行くか」
速水 やどり:「っ……」触れられる一瞬、僅かに呼吸をひきつらせ。その後は、いつも通りに。
速水 やどり:「はい」
天城 康介:ドキドキしていると言うのなら。こちらだって、負けてはいない。……ひょっとしたら、いやきっと、それも伝わってしまっているだろうけど。
天城 康介:「よし……!」
天城 康介:それを、誤魔化すように。ふたりで、水流へ身を投げるように─。
天城 康介: 
天城 康介:─などと。格好を付けたは、よかったけれど。
天城 康介:「わ、ちょ、速ッ……!?」
天城 康介:予想以上のスピードと水量に、思わず。キミを抱き締める腕に、力がこもる。
速水 やどり:「思ってたより……きゃっ、きゃああーっ!?」籠った力と、想像より速く流れてゆく景色に。子供っぽい、甲高い声が上がる。
天城 康介:「おわッ、ぁ、あーッ!?」
天城 康介:などと、二人して。子供のように─実際、ふたりとも「子供」ではあったけれど─叫んで、笑って。
天城 康介:いくつもいくつも、カーブを潜り抜けて。水に、互いの体温に揉まれながら、下りに下って。
天城 康介:そして─。
天城 康介:「……わぷっ!?」
速水 やどり:「ひゃあっ!?」
天城 康介:ばしゃり、と。ふたり、絡み合ったまま。終着点のプールへと投げ出される。
天城 康介:「……ぷは」
天城 康介:水の中から浮かび上がる。─当然、その腕の中には。
天城 康介:着水の拍子に、背中からではなく、抱き合うようになってしまったキミがいて。
速水 やどり:「ふふ、あはは! あー、すごかった……!!」そんな、いかにも子供じみた感想。その後に、向かい合っていることに気が付いて。
速水 やどり:きゅっと、身を寄せて。体温を感じる距離を、もうちょっと。
天城 康介:「…………は、はは」
天城 康介:普段よりも一歩、踏み込んでくるようなキミの様子に。少し、びっくりはしたけれど。
天城 康介:「……ああ。楽しかった」
天城 康介:強すぎない程度に、腕に力を込めて。心の底から、楽しそうに笑った。
GM:そんな二人を、少し早い夏の太陽が照らしていました──
GM: 
GM:シーンエンド!
GM:ロイス操作と購入判定が可能です。さくっと
天城 康介:購入!やどりちゃん用にボディアーマーくらいかな。
天城 康介:ロイスは保留で!後程ツガイバーンに取る構え。
速水 やどり:ロイスは保留! 調達も……うん、とくに必要ないかなーという感じ……
天城 康介:さくりと判定だけしてしまいましょう。UGNボディアーマー狙い。
天城 康介:3dx>=12
DoubleCross : (3R10[10]>=12) → 7[1,2,7] → 7 → 失敗

天城 康介:失敗、以上で!
GM:では次のシーンと行きましょう。

ミドルフェイズ2:「The pride of a little girl」

GM:シーンPC:速水やどり&天城康介
GM:※後攻、やどりちゃん。支部長の力を見せてくれ!
GM:登場侵蝕率をお願いします。
天城 康介:天城 康介の侵蝕率を+8(1d10->8)した(侵蝕率:43->51)
速水 やどり:速水 やどりの侵蝕率を+8(1D10->8)した(侵蝕率:44->52)
速水 やどり:……初夏の日差しが照らす中、プールサイドで一休みしている人たちの前を、色々な人たちが通り過ぎる。
速水 やどり:親子。兄妹。カップル。……様々な人たちが。
速水 やどり:ふと、隣にある顔を見上げる。
速水 やどり:自分たちは、どう見えているのだろうか……?
天城 康介:「……やどり?」
天城 康介:向けられる視線には、覚えがある。そしてきっと、こういう顔を見せるのは。
天城 康介:「……なしだぞ。言いたいけど言わない、っていうのは」
天城 康介:限られた相手のことであって。自分が、そのうちのひとりだ、ということも。
速水 やどり:「……こうすけさんには、敵いませんね」誤魔化すような笑いを浮かべた後……ちょっと、真面目な顔をして見せて。
速水 やどり:「……思ったんです。私たち、どう見えているんだろうって」先程のスライダーの係員には、『兄妹ですか』と問われて。それには、深く問答することはなく、曖昧な笑みで返して。
天城 康介:「……恋人同士、には。見てもらえないよな、やっぱり」
速水 やどり:隣に座っているあなたのことなのに、ふっと冷静になると、ちょっと遠く思えたりして。
天城 康介:事実、胸を張って「自分たちは愛し合う恋人同士だ」、と主張するには。
天城 康介:「……あざみさんといる時も、大体そうだ」
天城 康介:自分たちの。─自分と、キミと、彼女の関係は、複雑で。
速水 やどり:「そう、ですね」……ちょっと、他の女の人の名前が出たことには怒る気持ちはなくはないが。彼なら口にするだろう。……私だって、口にせずにはいられないだろう。だから、苦笑を浮かべて。
天城 康介:うん、と。こちらは、苦笑いと呼ぶには、明るい気持ちが強すぎる笑みを浮かべながら。
天城 康介:「けどさ」
天城 康介:「……俺は、俺が好きな人たちに。やどりに、あざみさんに。幸せになって欲しいって、思ってる」
天城 康介:「誰にどう思われたって、それだけは、曲げられない」
速水 やどり:「はい。その気持ちを疑ったことは、これっぽっちもありません」微笑んで。
天城 康介:「……ありがとう。そう言ってもらえるなら。そう、思っていてもらえるなら」
天城 康介:「俺は、幸せだ」
天城 康介:応じる微笑みは、穏やかで。
速水 やどり:「……そうですね。私が幸せであれば、それでよかったんですよね」周りからどう見られるか、ではなくて。
天城 康介:「うん。……やどりは、賢くて、責任感のある子だから」
天城 康介:ポニーテールに束ねられた、キミの濡れた黒髪に。様々な思考が高速で流れる頭に。
天城 康介:そっと手を伸ばして、優しく撫でるように。
天城 康介:「色んなことを。……俺には想像もできない大変なことを、考えなくちゃいけない。やどりは、支部長だから」
天城 康介:「でも、さ」
天城 康介:少し、躊躇を感じさせるように。手が一瞬、止まって。
天城 康介:それから、その手を。身体を動かした熱が微かに残る、頬へと滑らせる。
速水 やどり:「……ん」その手を受け入れて。
天城 康介:「俺にとっては、やっぱり。やどりは11歳の、真面目で意地っ張りで、けれどとても素直でいい子な」
天城 康介:「大切な、ひとりの女の子なんだ」

速水 やどり:「そう、思っていただけているからこそ。私は、私として立てるんです。だから、本当に。ありがとうございます」頬に触れる熱に、掌を重ねて。
速水 やどり:抱えている荷物は、確かに多くて。その中には、この人にすら話せないことだってあるけれど。
速水 やどり:「……ふふ、私の特徴の中に、ワガママも追加しなくちゃいけないかもしれませんね」重ねた手を絡めて、繋ぐ。
速水 やどり:「……いつか。誰が見ても恋人だって言われるまで、私達の中の恋人、ということで」
天城 康介:「……ああ」
天城 康介:繋いだ手、絡み合う指に。暖かいものを、感じる。
天城 康介:「……支部長としてのやどりは、きっと。色んな人に……第9のみんなに、支えられていて」
天城 康介:「あの副支部長さんとか。逆瀬川さんとか。……この前、やどりを車で送ってくれたあのシスターさんも、そうだよな」
速水 やどり:「はい、皆さん、頼りになる方々です」
天城 康介:「うん。……ちょっと悔しいけど、安心してる。やどりには、仲間がいるんだ」
天城 康介:「だから、俺は。俺がやれる、やり方で」
天城 康介:「……やどりが、ただいま、って言えて。いつだって、ワガママを言えて」
天城 康介:「いつだって、笑えて。……安からに眠れる」
天城 康介:「そんな場所になって、やどりを、助けたい」
速水 やどり:「……もう、十分伝わってますよ……」瞳を閉じて、繋いだ手をきゅっと強く握る。
速水 やどり:……この帰る場所が、いつまで続くのか。……いや、続けるのだ、なんとしても。
速水 やどり:悪意にだって恋敵にだって、負けてなるものか。ワガママな私は。
速水 やどり:「約束、しましたもんね」うん、と頷いて。
天城 康介:「ああ。……大丈夫、俺は」
天城 康介:伝わっている、と。そう告げられたけれど、もう一度。
天城 康介:「ずっと、ここにいる」
天城 康介:自分自身に言い聞かせるように。そして、誓うように。
速水 やどり:その誓いを、嘘になんか。させてやるものですか。……いろんな意味で!
GM:その時──
GM:あなた方二人は、はるか上空よりワーディングの気配を感じました!
GM:シーンエンド!
GM: 
GM:ロイス操作、購入判定。次はクライマックスシーンとなります。
天城 康介:購入、もう一度ボディアーマー!
天城 康介:3dx>=12
DoubleCross : (3R10[10]>=12) → 8[1,1,8] → 8 → 失敗

天城 康介:失敗、ロイス保留、以上で!
速水 やどり:ロイス保留の購入もカットの、以上で!

クライマックスフェイズ:「飛竜(おじゃまむし)の襲来」

GM:シーンPC:天城康介&速水やどり
GM:※標的(おじゃまむし)が網にかかりました、さくっと退治してしまいましょう。
GM: 
GM:まずは登場侵蝕率をお願いします。
天城 康介:天城 康介の侵蝕率を+9(1d10->9)した(侵蝕率:51->60)
速水 やどり:速水 やどりの侵蝕率を+3(1D10->3)した(侵蝕率:52->55)
GM:次いで衝動判定、目標値は9!
天城 康介:2dx+2+1>=9
DoubleCross : (2R10+2+1[10]>=9) → 5[3,5]+3 → 8 → 失敗

速水 やどり:6dx>=9 意志
DoubleCross : (6R10[10]>=9) → 10[1,6,8,8,8,10]+8[8] → 18 → 成功

天城 康介:おごッ、失敗!
速水 やどり:無駄に高い出目!
速水 やどり:なぁにそれならそれで戦術を変えるまで!
天城 康介:イェア…!
GM:では最後の処理。ワイバーンタイムを適応するかどうか。
GM:侵蝕率を+50するかしないか。した場合、バックトラック前に50軽減することができます。
速水 やどり:折角なので受けておきましょう。
天城 康介:頂きましょう。
速水 やどり:侵蝕+50して105まで。
天城 康介:侵蝕110へ!
GM:では──ちょいと描写を
GM: 
GM:そしてワーディングの気配を感じたあなた方二人は、
GM:手配を進めておいた無人のプールゾーンへと移動しました。
GM:ここならば、全力で戦うことが可能です!
GM: 
GM:そしてその無人のプールに──
ツガイバーン:「Bakuhatushiroooooooooooooo!!」
ツガイバーン:「Shirooooooooooooooooo!!」
GM:二体の飛竜が来訪します!
速水 やどり:「本当に来ましたね……」正直ちょっと疑っていた。
天城 康介:「……アレ喋ってんじゃないかとか、ほんとに出てきたとか、俺も言いたいことは色々あるけど」
天城 康介:「ここは、うん。……言うべきことはひとつだろ、やどり」
天城 康介:繋いでいた手を、名残惜しそうに解いて。代わりに、そのまま拳を握る。
天城 康介:「─人の恋路を、邪魔する奴は」
速水 やどり:「一角獣に殴られて、散ってもらいます!」
GM:では戦闘ラウンドに移行します。
GM:ツガイバーンは2体
GM:あなたたちを1エンゲージとして
GM:そこから5m離れたところに2体エンゲージしています。
GM:では戦闘ラウンドに移行します。
GM:セットアップ!
GM:こちらはありません。
速水 やどり:セットアップなし!
天城 康介:《フルパワーアタック》!
天城 康介:(侵蝕114へ)
GM:ではついでイニシアチブ
GM:やどりちゃん支部長!
速水 やどり:はい!
速水 やどり:《アドヴァイス》Lv8+《弱点看破》Lv6
GM:8の
速水 やどり:ラウンド中攻撃力+18、次のメジャーアクションのダイス+8個、C値-1、対象は天城君。
速水 やどり:侵蝕+7して112まで。
天城 康介:頂きます!
GM:では演出なぞどうぞ!
速水 やどり:「類似個体のデータは頭に入っています……行きましょう!!」凛とした、聞くだけで頭を冴えわたらせる激励が飛ぶ。
天城 康介:「─ああ」
天城 康介:応じる声は、短く。全て伝わっている、とばかりに。
GM:では次のイニシアチブ。なにもなければ同じく8のツガイバーンとなりますが
速水 やどり:ではここで。
GM:はい
速水 やどり:Dロイス、「触媒」。対象一人に行動権を消費させずにメインプロセスを行わせます。
速水 やどり:もちろん、対象は天城君。
天城 康介:頂きましょう……!
天城 康介:演出はこちらと同時にいただく形で大丈夫かな。
GM:では天城くんのメインプロセスが発生します。どうぞ!
天城 康介:は!マイナーで《完全獣化/一角鬼》!
天城 康介:(侵蝕123へ)
天城 康介:メジャーで《C:キュマイラ/獣の力》、対象はツガイバーン1!
GM:こいやー
天城 康介:19dx6+4
DoubleCross : (19R10+4[6]) → 10[1,1,2,2,3,3,3,4,4,4,6,6,6,8,9,9,9,10,10]+10[3,4,4,5,7,8,8,9,9]+10[2,4,5,9,10]+4[3,4]+4 → 38

天城 康介:達成値38で…!
GM:イベイジョンで15! 命中です。ダメージをどうぞ
天城 康介:うおー!
天城 康介:4d10+25+18
DoubleCross : (4D10+25+18) → 23[4,4,6,9]+25+18 → 66

天城 康介:66点、諸々有効…!
GM:オチました! 演出どうぞ。
天城 康介:うす!
天城 康介:「……やどり」
天城 康介:目を伏せ、やはり短く名を呼ぶ。それは、たった一瞬のこと。
速水 やどり:こくりと頷き、飛竜に向けて、その手をかざす。
速水 やどり:「"モノケロス"」
速水 やどり:少女が、最も信頼するコードを呟くと。
天城 康介:─少年が纏うのは、その呼び名に相応しいもの。
天城 康介:所々が歪に曲がった、しかし、コードネーム通りの「角持つ獣」を思わせる、槍持つ鎧。
天城 康介:『…………!』
天城 康介:頭部装甲の奥。ギラリと光る眼が、飛竜の片割れを見据え─。
天城 康介:ヒュン、ぞぶり。何かが走り、肉を抉る音。
天城 康介:伸ばした右腕、その先端。剣槍と化した拳が、飛竜の心臓を貫いた。
ツガイバーン:「Kisyaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaa!!!」
GM:ツガイバーン1は絶命しました。
GM:しかし2がまだ生きています。
GM:イニシアチブ8でツガイバーン2の行動!
GM:マイナーでオリレジェ起動。メジャーでコンセソラリスでエクスプロージョン。対象はお二人の居るエンゲージ!
GM:阻害はないはずなので判定!
GM:7dx7+12 なさけむようふぁいやー
DoubleCross : (7R10+12[7]) → 10[3,3,5,5,7,7,8]+4[1,3,4]+12 → 26

GM:26!
天城 康介:うおー、暴走リア不!
速水 やどり:一応のドッジ!
速水 やどり:4dx>=26
DoubleCross : (4R10[10]>=26) → 10[3,4,8,10]+8[8] → 18 → 失敗

速水 やどり:無駄に回すね君は
GM:ではダメージ!
GM:3d10+8 装甲有効
DoubleCross : (3D10+8) → 14[10,1,3]+8 → 22

GM:22点の装甲有効です
天城 康介:Oh…これだとふたりとも
速水 やどり:立ってますね。残HP6で。
天城 康介:HP7で生存!
ツガイバーン:「Gyaaaaaaaaaaaa!!」
GM:ツガイバーンの口から放たれた衝撃波があなた達二人を襲います!
天城 康介:『ッ……ぁ……!』
天城 康介:装甲が軋む。空間ごと震わせるのなら、完全に防ぎきることはできないのだろう。でも。
天城 康介:半ば、反射的に。少女の眼前に、身を晒す。
速水 やどり:「……!」びりびりと震える大気に打ちのめされながら、確かにその背を見る。
GM:では次のイニシアチブ。0の天城くんです!
天城 康介:はあい!マイナーで暴走解除!
天城 康介:メジャーでツガイバーン2に《C:キュマイラ/獣の力》で白兵攻撃!これに特異点を使用、達成値+20!
GM:こいやー!
天城 康介:11dx7+4+20
DoubleCross : (11R10+4+20[7]) → 10[1,1,2,3,3,5,7,7,7,8,10]+6[2,3,5,5,6]+24 → 40

天城 康介:今度はぴたりと40!
GM:イベイジョン15、命中です! ダメージかもん!
天城 康介:5d10+25+18
DoubleCross : (5D10+25+18) → 32[8,3,7,6,8]+25+18 → 75

天城 康介:75
天城 康介:落ちたな…!?
GM:おしい、2ツガイバーンには5点たりない。
GM:しかし落ちます。演出どうぞー
天城 康介:わあい!
天城 康介:衝撃波でヒビが入り、半ば砕けた剣槍を。無理矢理に引き戻し、弓を弾き絞るように構えて。
天城 康介:『……まだ、そこ……!』
天城 康介:直感に従い、突き出す。その勢いに、元々ボロボロだった剣槍は絶えられず、砕けて。
天城 康介:─その下から、歪んだ鎧に不釣り合いな。まっすぐ、真白に輝く穂先が伸びて。
天城 康介:残る一頭、その心臓を穿ち、貫く。
ツガイバーン:「Kisyaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaa!!!」
GM:そしてその一撃は、飛竜の心臓を完全に打ち砕きました。
GM:戦闘終了となります。
GM: 

バックトラック

GM:バックトラックと行きましょう!
天城 康介:はーい!50増やしたので、同じだけ減らして…81に!
GM:まずはワイバーンタイムの効果適応。侵蝕率を50下げてください。
速水 やどり:ワイバーンタイム適用で、112-50の62まで。
GM:そして残ロイスによる低減もお願いします。
天城 康介:81-4d10
DoubleCross : (81-4D10) → 81-24[5,6,4,9] → 57

天城 康介:4点域!
速水 やどり:62-3d10
DoubleCross : (62-3D10) → 62-20[10,8,2] → 42

GM:そちらに3点を加算した数値が、今回の取得経験点となります。
速水 やどり:3点に3点足して、6点!
天城 康介:7点いただきます!
GM:はい、お納めください。それではエンディングと参りましょう。

エンディングフェイズ:「帰路(かえりみち)

GM:シーンPC:速水やどり&天城康介
GM:※しっぽりしましょう
GM: 
GM:任務は無事終了しました。
GM:事後処理は第四の専門班が行うこととなっており
GM:速水やどり支部長の今日の仕事は、これにておしまいとなります。
GM:故に──
GM: 
GM:──────
GM:────
GM:──
GM: 
天城 康介:夏。夜の訪れが随分遅くなったとはいえ、既に夕暮れの時刻。
天城 康介:件のプールから撤収し、後始末をUGNの面々に任せて。
天城 康介:「……なあ、やどり」
天城 康介:背中に感じる重み、その主に向けて。
天城 康介:「楽しかったか?」
天城 康介:名残惜しそうに。ほんの数時間前の出来事を、懐かしむように。問いかける。
速水 やどり:「はい……とっても」遊びと、任務と。疲れた体の重みを、少年に預けて。満足そうに答える。
天城 康介:「そっか。……うん、よかった」
天城 康介:心の底から、そう思う。……任務という形では、あったけれど。
天城 康介:「……恋人らしい、っていうのが何なのか。俺には……俺たちには、まだまだ早いのかも、しれないけど」
天城 康介:「楽しかった、って笑えるなら。……ああ、それは、きっと」
天城 康介:「幸せ、なんだな」
速水 やどり:「えぇ。私、幸せです」あなたも、そうだといいな。そうだろうな。と、そんな思いを込めて。
天城 康介:ああ、と。こんな時も、応じる声は短くて。けれど。
天城 康介:まるで、夢の中にいるような。ふわりとした、それでいて。
天城 康介:「よかった」
天城 康介:繰り返す言葉は、確かなもの。
天城 康介:歩みは、ゆっくりと。けれど、少しずつ、確かに近づいていく。
天城 康介:─それは、つまり。今日と言う一日が。このデートが終わる、ということで。
天城 康介:「……また、いつかさ」
天城 康介:─もうとっくに、代わりではないと言ってくれた。もう誰の代わりにもしないと告げた、キミに。
天城 康介:「任務だとか、そういうのじゃなくて。……ただの、天城康介と、速水やどりとして」
天城 康介:「今度は、もっと遠くに行こう」
速水 やどり:「……はい。期待、しちゃいますよ?」君の背中。顔は見えない。けれど、確かに笑顔だろう。そんな声で。
天城 康介:「もちろん。……約束、だぞ」
天城 康介:─代わりではなく。いつか、本当の─。
天城 康介:─そう、キミに告げるには。まだまだ、自分たちの未来は、不確定で。
天城 康介:幸せになって欲しいと。幸せにしたいと、そう思う人が、もうひとり、自分の中にいて。
天城 康介:けれど。
天城 康介:「絶対に、だ」
天城 康介:心地よい重さと、熱と、疲労感を。全身で感じて。
天城 康介:自分に、キミの顔は見えずとも。キミに、自分の顔は見えずとも。ふたりとも、笑顔であることを、確信して。
GM: 
GM:そして二人で帰路に着く。
GM:影と心を、重なり合わせて──
GM: 
GM:──────
GM:────
GM:──
GM: 
GM:『N市の甘~い一日──天城康介と速水やどりの場合』
GM:これにて全行程終了となります。おつかれさまでしたー
速水 やどり:お疲れさまでしたー!!
天城 康介:押忍、お疲れ様でした!ありがとう…ございました!
天城 康介:やどりちゃん……勝ち取ってもらうからな未来……
速水 やどり:色々勝ち取るぞ未来……!!