一夜二人転──黒瀬直と真堂光磨の場合
PC1:“貫く邪眼"” 黒瀬 直(キャラシート)PL:粘土
PC2:“烈破剣” 真堂 光磨(キャラシート)PL:EXst
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目次
プリプレイ
GM:では、準備がおけであれば「一夜二人転──真堂直と真堂光磨の場合」はじめていきたく思います。いかがでしょうか?
黒瀬直:大丈夫です!
真堂 光磨:いけます
GM:では自己紹介から。お母さん、真堂直さん自己紹介をお願いします。
真堂直:うむ。
真堂直:まどう なお 第12支部の副支部長を務める、その道20年のベテランUGNエージェントです。
真堂直:昔から怪物ぶっ殺す系の生業を続けてきた家の末裔です。
真堂直:シンドロームはピュア・モルフェウス。名家に代々受け継がれてきた遺産"華金弓"(必中の弓)や、瞬時に形成した色んな武器を使って戦います。
真堂直:必中の弓、ピュア砂塵霊、カバーリング。強いデータをたくさん集めて実際強い。
真堂直:鳴き声は「殺ァッ!」得意料理は無水鍋と炒飯と卵焼き。常識は無いけど懐はやたら大きい。
真堂直:一児の母ともあろうに、ちょっと目を離した隙に子ども拾ってきたりする節操無しでもあります。
真堂直:今日も光磨と一緒に頑張るぞ。何をかはまだ分からないが……
真堂直:以上です。
GM:頼れるお母さん。
真堂直:お母さんだぞ~
GM:立派なお子さんを育て上げられた直さんですが、今回の危機はなにやらこれまでとは違うようです。母ぢからの見せ所!
GM:よろしくおねがいします!
GM:では次いで、愛情たっぷりに育て上げられました光磨くん。自己紹介をお願いします。
真堂 光磨:賢者の石の破片より生まれたRB──ではなく。真堂支部長を師匠に持つ12歳の年若い剣士です。
真堂 光磨:元々は第九支部へ籍を置いていましたが、ある事件から補充人員として十二支部へ異動となりました。寮からも引っ越して十二地区住まい。
真堂 光磨:弟子として研鑽を積みつつ、母さんらとUGNの任務に関わっています。
真堂 光磨:性格は平時であれば温厚。淡々とした仏頂面と抑揚の薄い喋りが目立ちますが、猫を飼い始めてからは変わってきたらしい。
真堂 光磨:猫……とは何か。哲学的な疑問が浮かんだけど気にしない
真堂 光磨:シンドロームはモルフェウス/ウロボロス。構成は《シャドーテンタクルス》ベースの遠距離白兵型。
真堂 光磨:《咎人の剣》や《原初の黒:フェイタルヒット》で燃費を対価に火力を得て剣を振ります。
真堂 光磨:今回は母さんと一緒ということでちょっと緊張する。頑張ろう。
真堂 光磨:以上です
GM:立派なお父さんとお母さんに育てられた、利発なお子さんです。お子さんぢからに期待(`・ω・´)
GM:では、改めまして今回のシチュエーションですが。
GM:???により
GM:『互いの関係を親子と認識する』事態に陥る。
GM:事態を解決するためには
GM:『原因を探り、それを打破する』を進行する必要がある。
GM:最後の障害として
GM:『???』を達成しなくてはならない。
GM:と、なっております。進行度が進むことにより、状況、原因が判明していくタイプの二人転ですね。
GM:よって今回は、自己紹介にありましたように、OP時点ですでに誤認識が生じている状況です。
真堂直:誤認識……?
真堂直:母だが……?
真堂 光磨:息子です。なぜか金髪だけど
GM:隔世遺伝隔世遺伝<髪の色
GM:そんな訳で、OPと参りましょう。
オープニングフェイズ「泡沫再び」
GM:シーンPC:真堂直&真堂光磨
GM:※親子の心温まる交流です。
GM:※侵食率を上昇させてください。
真堂 光磨:真堂 光磨の侵蝕率に+9(1d10->9)(侵蝕率:41->50)
真堂直:真堂直の侵蝕率を+2(1d10->2)した(侵蝕率:30->32)
GM:N市第十二支部──
GM:同・社務所──
GM:実質真堂家の一部とも言える社の施設に──
真堂 光磨:ざり、と玉砂利を踏みしめる音が響いて消える
真堂 光磨:市内でも有数の長い石階段を上りきった少年は息をあげる様子もなく、足を進めてゆく
真堂 光磨:秋も終わりが近付き、日の入りは早く薄暗い。社務所の灯りへと近付いて、関係者用の扉を開けて
真堂 光磨:「ただいま」
真堂直:「おかえりなさい、光磨」
真堂 光磨:玄関先で軽く埃を落とし、腰を下ろして靴紐を解く
真堂直:紅白二色。巫女服に身を包んだ背の高い女が応じる。
真堂直:背の高いといっても、彼我の差はもうほとんどない。
真堂直:「ふむ……」
真堂直:足を止め、その背中を見つめる。
真堂 光磨:「何? 母さん」
真堂直:「大したことではないね」
真堂 光磨:立ち上がり、振り返って。背も伸びたとは言え、まだ少し見上げる程度の差はある
真堂直:「光磨は大きく、立派に育った。そう改めて思っただけだ」
真堂直:正面から見つめ合い。少し見下ろしながら、その頭を撫でて。
真堂 光磨:「そうかな。師匠にはまだ勝てたこともないけど」
真堂直:「もしそうなったら、啓介の尻を蹴りなおさないとならないね」
真堂 光磨:撫でる手の感触を心地よく思いつつ。素直に受けて
真堂 光磨:「四つに割れそう」
真堂直:「火がつくぐらいで勘弁してやろう」
真堂 光磨:「その方が仕事していい。なんて、一条お兄さん辺りが言いそう」
真堂直:「まあ、まだまだ親として背中を見せ続けたいところだね。母さんも啓介も」
真堂直:「……外も寒かったろう。移動しようか」
真堂 光磨:「うん」
真堂直:頭にやった手を下へ。手を取って共に台所へと。
真堂 光磨:引かれるままに歩いてゆく。
真堂 光磨:──
真堂 光磨:戸棚を影の手で開いて。二人分の湯飲みを出しながら、お湯の用意をこなして
真堂直:買っておいた羊羹を机に並べる。何か言葉を交わすでもなく、それぞれ自然に手を動かしてのこと。
真堂 光磨:「もう11月、なんて不思議な感じがする」
真堂 光磨:「少し前まであんなに暑かったのに、もう秋も終わりそう」
真堂直:「今年は何もかも慌ただしい一年だったね」
真堂直:「長かったようにも、短かったようにも思える」
真堂 光磨:「母さんが慌ただしいのはいつものことだけども」
真堂 光磨:「……副支部長の席をもらってから、前より走り回ってる気がする」
真堂直:むう、という表情を僅かに浮かべた。一見すると無表情だが。
真堂 光磨:沸いた湯を急須に注いで、葉を蒸らす
真堂直:「出来る仕事が増えたからね」
真堂直:「少なくとも、私にとってはそのために着いた席だ」
真堂直:「あまり光磨との時間を取れないのは、申し訳なくも寂しくもあるが」
真堂直:「……あると思っているよ。本当だよ」
真堂 光磨:「知ってる。ぼくだって母さんの息子だよ」
真堂 光磨:「嘘をつく人じゃない」
真堂直:「そうか」
真堂 光磨:急須から茶を湯飲みに注いで、向かいに座る母に差し出す
真堂直:「ならば良かった」丁寧に受け取り、ゆっくりと傾ける。
真堂 光磨:「今更そんなことで文句を言うほど、子供でもないよ」
真堂直:「まあ、それもそうだろうね」
真堂直:子供だけをやらせてやりたかったと、思っていないわけではない。
真堂直:それも勿論、この子は知っている。
真堂直:「むずがゆいものだね」
真堂直:「もっとゆっくり育って欲しかった」
真堂直:「やはり親が頼りないからかな」
真堂 光磨:「そういうこと、言わないで欲しい」
真堂直:「む」
真堂 光磨:優しい人だ。できる限り、ぼくのような子供を戦わせることをしたくはないとわかっている
真堂 光磨:それでもこれがぼくなりに、正しいと思って選んだ選択だ
真堂 光磨:「尊敬してるんだよ。師匠も、母さんのことも」
真堂 光磨:「好きな相手が自分を下に見てると、悲しくなる」
真堂直:「なるほど確かに。良くないことを言った」
真堂 光磨:「これもぼくの我が侭だけどね」
真堂 光磨:生意気になったという自覚はある
真堂直:「光磨の我儘は聞くよ。知っての通り」
真堂直:「なので上方修正だな。やはり啓介の尻を蹴り飛ばすことになる」
真堂 光磨:「八つに割れそう」
真堂直:「自慢の息子に自慢の親と誇らせるためだ。文句は言わせんよ」
真堂直:なので許してくれ、と羊羹を口元に持って行く。
真堂 光磨:「それで文句を言わないんだから。師匠も母さんも仲が良いってことかな」
真堂 光磨:茶を啜り、羊羹の一切れを口に運んで
真堂直:「まあ、悪かったことはないかな」
真堂直:「私としては愛想を尽かされなかったのが不思議だが」
真堂 光磨:「二回告白して振られたのに三回目だからね……」
真堂直:「思い返しても、我ながらつれない振り方をしたものだと感心する」
真堂直:「だから根負けしたという話でもあるが」
真堂直:「……今更だが、親の馴れ初めなど聞いてもつまらないのではないかな」
真堂 光磨:「任務の話よりは余程面白いと思うよ」
真堂 光磨:「あと、師匠のお酒の相手よりも」
真堂直:「それはそうか」
真堂直:尻どころか張り倒すべきかな、と少し思った。
真堂直:「そういうのは付き合わなくてもよいからね」
真堂 光磨:「次に来たらそう言う」
真堂直:うむ、と頷いて茶を飲み干す。
真堂直:「……美味いな」
真堂 光磨:「あったかい」
真堂直:出来ることならば、こういう時間を。
真堂直:穏やかに過ごしたいものだと、愛しい我が子を見つめながら思った。
真堂 光磨:──外の空気は冷えてゆく。秋から冬の気配が迫る
真堂 光磨:感じる暖かさは湯と、自分を見つめる視線の二つ。それを心地よく思いながら
真堂 光磨:かすかに左眼の奥が疼いた気がした
GM:シーンエンド
GM:ロイス操作、購入判定が可能です。次シーンよりFS判定が始まる感じです。
真堂直:息子:真堂光磨/P慈愛〇:N寂しさ 今更だけど取得
真堂直:購入はホローポイント弾
真堂直:《砂の加護》を使用。判定+6D。真堂直の侵蝕率を+3した(侵蝕率:32->35)
真堂直:8dx+1>=10
DoubleCross : (8R10+1[10]>=10) → 9[3,3,6,6,7,8,9,9]+1 → 10 → 成功
真堂直:以上!
真堂 光磨:母さん、真堂直に 「〇尊敬/食傷」
真堂 光磨:調達は……折角なのでUGNボディアーマー
真堂 光磨:1dx>=12
DoubleCross : (1R10[10]>=12) → 1[1] → 1 → ファンブル
真堂 光磨:おーぅ母さんのプレゼントがー。以上です
真堂直:気持ちだけで嬉しいよ光磨……
GM:母さんが夜なべしてUGNボデマ(猫口さん製)編んでくれた
GM:──はさておき、ではミドルフェイズへと移行しましょう。
ミドルフェイズ「ふわふわを、ふらふらと」FS判定:ラウンド1
GM:シーンPC:真堂光磨&真堂直
GM:※かりそめが崩れていきます。FS判定に移行ですね。
GM:※登場侵食率をお願いします。
真堂 光磨:真堂 光磨の侵蝕率に+10(1d10->10)(侵蝕率:50->60)
真堂直:真堂直の侵蝕率を+10(1d10->10)した(侵蝕率:35->45)
GM:うす。ではせっかくですので、二人に1回ずつ振ってもらって、面白げな方をチョイスしたりしてみましょうか?<ハプニングチャート
真堂 光磨:じゃあまず
GM:六面体を振れぃ!
真堂 光磨:1d6
DoubleCross : (1D6) → 1
GM:1:支部員など共通の知り合いに出くわす。GM・見学席等に知り合いのPCがいれば出演してもらうとよい
GM:ラウンド中の使用技能を≪意志≫に変更する。
真堂直:意志の力
GM:ですね。
GM:じゃあ黒瀬さんもどうぞー
真堂直:1d6
DoubleCross : (1D6) → 2
GM:2:事態が深刻化する。状態変化の進行・周囲への拡大など
GM:ラウンド中の判定難易度を8に変更する。
GM:ですね。
GM:
GM:どちらも面白そうだなぁ
GM:では判定に関しては
GM:ラウンド中の使用技能を≪意志≫に変更する。
GM:を採用としましょう。
GM:見学で内容を考えつつ、まずはFS判定も並行してレッツラゴーで。
真堂直:了解。我々の鋼の意志を見せます
真堂直:《砂の加護》を使用。判定+6D。真堂直の侵蝕率を+3した(侵蝕率:45->48)
真堂直:7dx+1>=6
DoubleCross : (7R10+1[10]>=6) → 7[1,2,3,4,4,4,7]+1 → 8 → 成功
真堂 光磨:支援判定、後出しできましたっけ
GM:あ、いえ。さすがに支援後出しは無しで。
真堂 光磨:ではこちらも普通に
真堂 光磨:《砂の加護》使用で
真堂 光磨:8dx+1>=6
DoubleCross : (8R10+1[10]>=6) → 9[1,4,6,6,6,7,9,9]+1 → 10 → 成功
GM:二人共成功。では進行度は2/4となります。情報開示。
GM:進行2:
GM:残念ながら、あなた方二人は絆こそ深いものの、親子の関係ではありません。
GM:この事実に関し、あなた方二人は共に気づいても良いし、片方しか気づかなくとも構いません。
GM:肝心なのは、あなた方は親子では無いと言うことです。
真堂直:しゅん……
真堂 光磨:あぁん
GM:──────
GM:────
GM:──
真堂直:とまあ、そんな具合に親子水入らずの時間を過ごしていると
真堂直:聞こえてくる足音。聞き馴染んだものだ。
真堂直:どうやら、水入らずには変わりないらしい。
真堂直:「今は甘党の時間だぞ、啓介」
真堂啓介:「甘いものも肴に、というのも悪くはないぞ。まあ、辛党であることに変わりはないが」
真堂啓介:漂う酒精の香りはほんの僅か。これもまあ、ふたりには馴染みと言えば馴染みだろう。
真堂 光磨:「それだともう、なんでもいいんじゃないの。師匠」
真堂啓介:「好みはあるともさ。肴は美味いに越したことはない。その観点で言うなら、うむ」
真堂啓介:「四季の景色と、そして何より家族の無事。それに勝るものはない」
真堂啓介:「─おかえり。直さん、光磨」
真堂啓介:そう告げる言葉は、支部長としてのものではなく。夫として、そして父として。家族としてのもの。
真堂 光磨:「ただいま。師匠」
真堂直:茶菓子と湯飲みを一人分追加。光磨のすぐ隣に座る。
真堂直:「うむ。とっぷりと見ていけ」
真堂 光磨:普段そう呼ぶことは少ない。意地か、はたまた何か子供じみた理由か。弟子入りしてから父とはっきり呼ぶ回数は減っている
真堂 光磨:親子としても、師弟という枠組みの中にあることを幼くも感じているのか
真堂啓介:ああ、と。何か感じ入ったように息を吐いて。湯呑を手に取り、茶をひとくち。
真堂啓介:「……また少し、傷が増えたかね」
真堂啓介:ぽつりと一言。責めるでも、慰めるでもなく。二人の顔、首、目に見える範囲。
真堂啓介:僅かに残るたたかいの痕を、見つめる。
真堂 光磨:「勲章とは言えないけれど」
真堂 光磨:「ぼくはまだ良い方だと思う。母さんは無理も無茶もするけど」
真堂直:「いや、私は別にそんなことはしていないが」
真堂直:「光磨はそうだな。良い経験だとは思わないが、強い子だ」
真堂直:「摩り減ったのではなく、磨きがかかった。そう思いたいところだね」
真堂 光磨:「師匠に勝つには程遠いけれどね」
真堂 光磨:羊羹を一口
真堂啓介:「二人してそう言うのだから、始末に負えん。案ずる身にもなってもらいたい、と言いたいところだが」
真堂啓介:「……良き日々を送れているのなら。これ以上、何も望むものはないともさ」
真堂直:「お陰様でね」
真堂直:茶を啜る。
真堂 光磨:「充実はしてるよ。幸いにも」
真堂直:「望み通りとはいかないが、望外のものを得ている」
真堂啓介:「本当は」
真堂啓介:ことりと小さい音を立てて、湯飲みを卓上に置く。
真堂啓介:「直さんには後進の育成に専念してもらい。光磨は今しばらく─少なくとも、高校を出るくらいまでは、最前線に立つ必要がない」
真堂啓介:「そうできていれば、よかったんだが」
真堂 光磨:「この街でそれは無理な話だよ」
真堂直:「賛同を得られるのも片方までだしね」
真堂 光磨:「何も起こらない日が逆に不安になるような場所だから。……気持ちは嬉しいけど」
真堂啓介:「……直さんが昔と変わらないのはともかく。光磨のそれは誰に似たのやら」
真堂啓介:いやすまん、と。苦笑いを─けれど、どこか嬉しそうで。そして少しだけ、悲しそうに笑いながら。
真堂直:「私に似ないでほしいとは常々思っているのだがね」
真堂直:「啓介に似るのは悪くないかな」
真堂 光磨:「えー」
真堂直:「厭そうだぞ啓介」
真堂直:「大丈夫か」
真堂直:「父親としての威厳とか」
真堂啓介:「似て悪くはない顔だと自負してはいるんだがなあ。……いやしかし、親子二代で呑兵衛というのは、うん」
真堂 光磨:「息子にお酒の肴を作らせてる時点で威厳はどうかと思うよ」
真堂啓介:「……むう。これでは、光磨が生まれた年に買ったワインは独りで飲むことになるかもしれんな……」
真堂直:「それは私も飲みたいが……?」
真堂 光磨:「よかったね。縁側が寒くならないよ」
真堂啓介:「うむ。では、■■年経ったら─」
真堂啓介:─ザリ、と。ノイズのような音が混ざる。
真堂啓介:「その時は、直さんと俺で─」
真堂 光磨:疼きに片目を瞑る。左の眼、奥で何かが動くような感覚
真堂直:「──うむ。その時が楽しみだな。待ち遠しい」
真堂 光磨:「あまり飲み過ぎないでよ、師匠。母さんだって飲めると言っても……」
真堂 光磨:何年、と言った。確かに聞いたはずの情報が思い出せない
真堂啓介:「分かっているとも。直さんの癖は、俺が一番よく知っている」
真堂啓介:そう、言葉を紡いだ口から。真堂光磨に向けて告げられる言葉は、しかし。
真堂啓介:『──ああ、やはり。感じたのは、きみが先か』
真堂 光磨:左眼が痛む。それは警告だ。言葉を“視る”。
真堂直:「いや、私は普通に飲めるんだが……?」なんかほざいている。
真堂 光磨:「親戚が集まった時に脱ぎだして大変だったんだよぼく」表向き、言葉を返して
真堂啓介:「俺よりよほどザルなのは確かなんだがなあ……こう、人前で飲ませるのは、うむ」
真堂啓介:─日常は。何事もない親子三人の会話は、続いてゆく。
真堂 光磨:視線は“父”を見つめている。団欒の中で、父と息子の間に奇妙な糸が繋がって
真堂啓介:『──俺が言うのも何だがね。真堂光磨くん』
真堂啓介:『こんな暮らしも、悪くない。……ああ、とてもかけがえのないものだと、俺は思う』
真堂啓介:『──きみは、どうだ』
真堂 光磨:「だろうね」それはどちらへの返答だったか
真堂啓介:言葉ではない。繋がる視線を通して、そんな意志を、君の眼は読み取る。
真堂 光磨:「……師匠には母さんのこともしっかり見て欲しいし。言葉も聞いて欲しいけど」
真堂 光磨:「ただ、難しいよね。聞いて頷くのは簡単でも」
真堂 光磨:「──変えることができないものはある」
真堂直:(いままさに2人からのけ者にされているのだが……)
真堂 光磨:羊羹の残った一切れを食べきって、
真堂直:ずるいなあと思って光磨に肩を寄せる。
真堂啓介:「─だろうなあ。変わることを望み、同時に変わることを怖れるのも、また人間というものだ」
真堂啓介:─"変わらない"ひとに。"変わった"ひとに。慈しみに満ちた視線を向けて。
真堂啓介:「では、寂しがらせた分の埋め合わせを早速……と、言いたいところだが。すまん、もうすぐ一条くんが戻ってくるのでな」
真堂啓介:"相変わらず"の物言いを、締まりのない笑みと共に零しながら立ち上がる。
真堂直:「いってらっしゃい。ここは任せてくれ」
真堂直:ほとんど抱き寄せている。
真堂啓介:「ああ。……すまんな、直さん」
真堂 光磨:「ぐむ」人形のように抱き締められて
真堂啓介:「光磨を、頼む」
真堂啓介:そう言って、"妻"の腕の中の"息子"に、視線をやって。
真堂啓介:『──今なら、まだ。君が望むならば、続けられる』
真堂啓介:『ああ、直さんのことだ。遠からず自力で気付きはするだろう。だが、それまでならば』
真堂啓介:『──もう少しだけ。きみは、きみたちは夢を見てもいいと、思うのだがね』
真堂 光磨:抱き寄せられた熱を感じながら。
真堂啓介:一瞬、交差した視線に。そんな、見慣れた誰かの姿をした、知らない誰かの意志が乗って、君に流れ込む。
真堂啓介:「……では、またな」
真堂 光磨:「──父さん」
真堂 光磨:去る背中にそう問いかけていた
真堂 光磨:「……」
真堂啓介:─もう一度、きみに向けられた視線は。やはり、君が知らない"父"のもので。
真堂啓介:そうして、いつものように。柳の大樹のような背中が。開いて閉じた襖の向こうに、消えてゆく。
真堂 光磨:吐息。自らを抱き寄せている“母親”の顔を見上げて
真堂 光磨:「珍しく、仕事をする気にはなってるね。師匠も」
真堂直:「そうだね。と言うのもどうかと思うが」穏やかな表情で夫を見送る。
真堂直:「まあ、作ってもらった時間は大切にしようと思う」
真堂 光磨:「そうだね」
真堂直:彼の体温を、全身で感じる。愛おしむように。
真堂 光磨:もう少しの時があれば、自然と気付く。それは正しいのだろう
真堂 光磨:自らに回された手を少しだけ掴んだ。弓の訓練により、硬くはなっているが確かな女性の手
真堂 光磨:早く言うべきだ、と。普段の顔を思い出したいまなら思えた
真堂 光磨:しかし口が動かなかった。“あの日”に自らを見送った“母親”の姿があって
真堂 光磨:二度、それを裏切ろうとするには。ほんの少しの一歩が踏み出せずに。時計の針は進んでゆく
GM:──────
GM:────
GM:──
ミドルミドルフェイズ「ふわふわを、ふらふらと」FS判定:ラウンド2
GM:では2ラウンド目のFS判定といきましょう。1R目と同じくお一人ずつ振っていだき、面白そうな方を採用で。
真堂 光磨:1d6 うぉー
DoubleCross : (1D6) → 1
真堂直:1d6 さて
DoubleCross : (1D6) → 5
真堂 光磨:グラサイかってくらいの1
GM:1:支部員など共通の知り合いに出くわす。GM・見学席等に知り合いのPCがいれば出演してもらうとよい
GM:ラウンド中の使用技能を≪意志≫に変更する。
GM:か
GM:5:ちょっとした荒事・戦闘が必要な局面。
GM:ラウンド中の使用技能を≪白兵≫≪射撃≫≪RC≫に変更する。
GM:となりますね。
GM:では1を採用と言うことで。
真堂直:判定はそれぞれで良いかな
真堂 光磨:押忍。では意志
GM:ラウンド中の使用技能を≪意志≫に変更する。
GM:ですね。
真堂直:《砂の加護》を使用。判定+6D。真堂直の侵蝕率を+3した(侵蝕率:48->51)
真堂直:いくぞ~
真堂直:7dx+1>=6
DoubleCross : (7R10+1[10]>=6) → 6[1,3,3,4,4,5,6]+1 → 7 → 成功
真堂直:なんかちょっと怪しくない?
真堂直:そんなにママでいたいか
真堂 光磨:オカーサーン
真堂直:息子よ……
真堂 光磨:こっちも《砂の加護》で判定
真堂 光磨:7dx+1>=6
DoubleCross : (7R10+1[10]>=6) → 10[4,4,4,6,9,9,10]+5[5]+1 → 16 → 成功
真堂 光磨:目が覚めてる
真堂直:息子の意志が強い
真堂直:さすが息子
GM:お母さんの分を吸収しちゃったかな?w
GM:では進行度は3/4にて。
真堂直:両方成功してるので4/4ですよ!
GM:
GM:N市第十二支部──
GM:同・境内内
GM:
GM:十三夜の月が夜空に浮かび──
GM:青い光が静かに社を照らしている──
GM:
真堂直:ほう、と深く息を吐く。
真堂直:場所は縁側。僅かな白が、冷たく暗い夜気に混じる。
真堂直:「四季の景色と家族の無事か。うん」
真堂直:「やはり良いものだね、光磨」
真堂 光磨:「かな。……今日は綺麗に見えるね」
真堂 光磨:空を見上げる。薄暗闇の中に浮かぶ月は、遮るものなくはっきりとその姿を見せている
津島秋:そこに、とつとつと軽い足音が近くに寄ってくるのが聞こえる。
津島秋:「十三夜の月見?冷えるから、被るものくらい持っていって、って守柄さんから言われちゃってさ」片手に、ブランケットを持って。
津島秋:長く伸びた栗色の髪。黄金の瞳。
津島秋:「直お姉ちゃん、大丈夫~?、っと」そこで、初めて会う少年に目が留まる。
真堂直:「やあ、秋」身体をぐっと後ろに傾けて、光磨の奥から見上げる。
真堂 光磨:声と近付く気配に視線を向ける。彼女とはわずかに色味の違う黄金と、蒼の瞳からの視線がかち合って
津島秋:「ん。冷えるから、ブランケット。あと、そこの子はウチの?」
津島秋:にこり、と微笑んで。「津島秋です。よろしくね?」
真堂直:「……?」何か妙だな、と思いつつ。それが何かは把握できず。
津島秋:「あ、コードネームとかも言った方がいいのかな……?そっちだと”雪華”」
真堂直:ひとまず脇に置いておくとして。立ってブランケットを受け取る。
津島秋:「はい、三つあるから。きみもね」
真堂 光磨:「ありがとうございます」
真堂直:「ふむ」座り直して。
真堂直:「けっこう大きめだな」身体が大きいから、だが。
津島秋:「小さくて冷えるよりいいよ」苦笑。
真堂直:「重ねた方がよかろう」薄く広げて。
真堂直:自分の分を光磨にもかかるように被せる。
真堂直:自然、密着する。
真堂直:「どうだ、寒くはないか」
津島秋:ほわあ、という顔で見つめる。とても距離が近しい。もしかして、この子がそうなのだろうか?
真堂 光磨:「大丈夫」
真堂 光磨:……ああ、と。まだ挨拶を返していなかったと思い至り
真堂 光磨:「ごめんなさい。真堂、光磨です。津島お姉さん」
津島秋:「うん。よろしくね、光磨くん。……でよかったかな?あ、あとわたしも名前呼びでいいよ。津島っていっぱいいるからね」
真堂 光磨:「わかった。秋お姉さん」
津島秋:にこ、と笑みを深めて。「うん、よろしく。……きみが、直お姉ちゃんが言ってた子かあ……随分大人びてるなあ……」
真堂直:「そうだろう。まだ12だというのにこんなに大きくなってね」
津島秋:「へええ……すごい落ち着いてるというか、すごい」
真堂直:「秋はもともと大きかったが、あっという間にだから」
津島秋:自分もブランケットをかぶり、二人と少し離れたところに座る。
津島秋:「あはは……まあ、元がありますからなあ」
真堂直:「子どもの成長は寂しいものだが、息子となるとやはり格別だね」
津島秋:くすり、と笑う。こうして、なんというか。距離の近い子がいると安心する。……安心する、のだけど。
津島秋:「…ん……?ま、まあやっぱり男の子だと違うんだねえ」
真堂 光磨:「……そういうものかな」
津島秋:違和感に気付く。……養子に迎えた、というのは。精々ここ数か月かそこらの話しだったはず。
津島秋:この言い分だと、随分前から近しいような。……今までの自分の記憶を総ざらいしても、そのようなひとはいなかったと思う。
津島秋:ちら、と光磨くんに目をやる。……彼はどうなのだろう?
真堂 光磨:視線が合わさる。悪く言えばどう考えているかわからない、平坦な表情の少年
真堂直:横からべたべたと抱き着いている。
真堂 光磨:“母”を挟んで互いに顔を向けたまま。ふと、秋の手に何かが触れる
真堂 光磨:メモ書きだ。『少しだけ話を合わせて欲しい』
津島秋:それを指の動きだけで確かめ、ちらりと周辺視で確認する。そして、指を軽く立ててサインを。……理解した、という符牒だ。
真堂直:「しかし我ながらびっくりだな……」気付く様子がない。
津島秋:「二人とも、仲いいねえ」にこりと笑いながら。
真堂 光磨:「ぼくとしては、そろそろ離れてくれてもいいと思うけど」
津島秋:「そう?仲が良いのは、いいことだよ」
真堂 光磨:伝わった様子を確認して。言葉を返す
津島秋:にこにこと笑っている。……光磨君とは、初めて会ったばかりだけれど、直お姉ちゃんがこうも嬉しそうで。
真堂直:「子離れというものか……まるで出来る気がしないな」
真堂 光磨:「そう。秋お姉さんも母さんと仲良しだね、言葉でわかる」
津島秋:彼女を、気遣っているのを感じ取ったから。だから、自分も続けよう、と思った。
津島秋:「そう?伝わっちゃうか~~」てへへ、と照れたようにして。
津島秋:「でも、光磨くんは特別だねえ」ふわりと笑って。
真堂直:「む……秋も特別だよ」
津島秋:「特別で、だからなんていうのかな。それで、お互いにちゃんと好きあってそうで嬉しいや」
津島秋:「お、照れちゃう」にぱ、と悪戯っぽく。
真堂直:「こう言うと悪い男のようだが……なんだ」
真堂直:「今この時が特別である、という感覚はな。しないでもない」
津島秋:眼を細めて聞いている。
真堂直:「言うなれば、なんだろう……感じるならば、か?」
津島秋:「ふへへ。嬉しいですよ。……うん、うん。直お姉ちゃんは、いっぱい抱えてく人だものねえ」
真堂直:こうして二人寄り添って、触れてはじめて伝わるもの。
真堂直:「うむ、そうだね。抱えて、だ」
真堂直:短いなりに、届かぬなりに。伸ばして、掴めた者たちの。
真堂直:「光磨が特別な理由……?」
津島秋:「いいんじゃない、理由なんてさ」
津島秋:「大事だから、大事なんだよ。きっと、それだけでいいの」
真堂 光磨:「……うん」
真堂 光磨:「そう感じた。それだけで、理由にはなる」
津島秋:「そうでしょ?」笑いかける。あなたが、直お姉ちゃんの大事なひとのひとりになっていて。
津島秋:そうして、いま。こうやって、安らげるのなら。それは、とても素晴らしいことだと。そう思うから。
真堂 光磨:いま語る彼女もそうなのだろうか、と。少しだけ考えて
津島秋:「あなたが、直お姉ちゃんのそういうひとであるなら、わたしも嬉しいよ」月の光のような。そんな黄金の光を細めて。
真堂 光磨:「……ありがとう」
真堂直:「……ううむ」
津島秋:「だから、あなたにとってもそうなら、もっと嬉しいな」
真堂 光磨:「……」
真堂 光磨:「母さんも幸せ者だね。色んな人に思ってもらってる」
真堂直:「ああ」
真堂直:「そこについては、一切の曇りなく、私の自慢だ」
真堂直:「──だが、それに甘えたくはない」
真堂直:「光磨」
真堂 光磨:「……」
真堂直:「少し待たせる。いや、もう十分に待たせたのかもしれないが」
真堂直:「構わないだろうか?」
真堂 光磨:「大丈夫。待つのは慣れてるし」
真堂直:「そうか」
真堂直:「では少しくすぐったいぞ」
真堂直:ぺたぺたと触って。やわやわと揉む。
真堂 光磨:「ぐむむ」触れられる感触に声が漏れて
真堂直:「何故か分からない、で放置するわけにはいかないのでね」
真堂直:さわさわと髪を梳いてみたり、瞳をじっと見つめておいて。
真堂直:「良し」
真堂直:「熱……だな」
真堂直:この腹を痛めて産んだなら、息子は正しく人の身だ。
真堂直:「まあ、私らしく傲慢で独りよがりな想いが原因だったわけだ」
真堂 光磨:「……ごめんなさい」
津島秋:「……そうかな。わたしはそう思わないよ」穏やかに笑っている。
津島秋:「独りだけが、善くなったわけじゃあない。ちがうかな?」
津島秋:わたしは、勝手にそう思ったよ、と。黄金の観測者の瞳がそう告げる。
真堂 光磨:「……妹さんが言ってくれるなら、そうなのかもね」
真堂直:「む……」
真堂直:「………………」ぎゅっと抱きしめたまま、しばし悩み。
真堂直:「秋がそう言ってくれるのは、嬉しいが」
真堂直:「………………」
津島秋:「じゃあ、聞いて見なよ」
津島秋:「光磨くんは、どうだった?」穏やかな声で。
真堂 光磨:「嫌なら振りほどいてるよ。ぼくは」
津島秋:「だってさ、直お姉ちゃん」笑みを含んだ声。「ほら。だから、それが答えなんだよ」
真堂直:「むう……」
津島秋:「--二人とも、本物の親子だよ」親を持たずに生まれた少女が、だからこそ視えるもので保証する。
真堂 光磨:「……少なくとも、ぼくも出逢いには恵まれてる自覚はある」
真堂 光磨:「だから、言えなかった。悪いとは思っていても、心地よかったから」
真堂 光磨:「一人だけのせいとは、絶対にないよ」
真堂直:「……悪いなどと」
真堂直:観念したように、深く息を吐く。
真堂直:「……私のこの身で温めたかった、というのは我が身の不遜。そこは曲げん」
真堂直:「だが、秋には勝てないし。光磨の想いを無下に扱うつもりはない」
真堂直:最後と言わんばかりに二秒。しっかりと抱きしめて。
黒瀬直:「……だからまあ、子離れ。だな」
真堂 光磨:「うん」
黒瀬直:身体を離して、立ち上がる。
黒瀬直:縁側でこの子に寄り添うのは、他の者の専売特許だからね。
黒瀬直:「秋、少し空ける」
津島秋:「ん」
黒瀬直:「眠気覚ましに行かないとならん」
津島秋:「そっか。じゃあ、今日は冷えるからさ。早めに戻って来てね」
津島秋:「あったかいもの、用意しておくから」ふわりと、
津島秋:「いってらっしゃい」黒瀬直と、真堂光磨。二人を送り出すように、笑いかける。
GM:ではこの現実(いつわり)を否定する切欠を得たことで、
GM:あなた方二人の脳裏に、『解』が浮かび上がります。
GM:進行4:
GM:現在の状況は、とあるアーティファクトによって生み出された存在──《仮令(たとえ)の欠片》によって、現実の一部が歪められているといった状態です。
GM:《仮令の欠片》は、かつてあった事件で生じた縁を元に、『真堂光磨が真堂直の実の子供である』と言う仮令の物語を作り上げました。
GM:これを打破するために行うべきは2つ──
GM:・《仮令の欠片》を打破する。
GM:・歪められた現実を元に生じた想い(ロイス)を、タイタス化する。
GM:となります。
GM:上記条件を満たすことで、バックトラック後、歪みは修正されます。
GM:そして鳥居──世界と世界を分かつとされた──の先より感じる異様な気配。
GM:おそらくは、そこに──
黒瀬直:「さて」
黒瀬直:音もなく、その手に黄金のアーチが浮かび上がる。
黒瀬直:「行こうか、光磨」
真堂 光磨:「はい」
真堂 光磨:「──直さん」
GM:シーンエンド
GM:クライマックスフェイズへと移行します
GM:ロイス操作、購入判定が可能です。
黒瀬直:妹:津島秋/P慈愛〇:N羞恥 で取得
黒瀬直:購入はアームドスーツでも買っちゃおうか。プレゼントで。
真堂 光磨:直さん、ぼく防具がもうあってね…
黒瀬直:そうだったね。
黒瀬直:私からはなにもあげられない……
真堂 光磨:気持ちだけでも嬉しい
黒瀬直:無念の購入以上です
真堂 光磨:直さんにボディアーマーを贈ろう。ウォー
真堂 光磨:2dx>=12
DoubleCross : (2R10[10]>=12) → 9[6,9] → 9 → 失敗
真堂 光磨:財産3点使って買います。息子としては最後の贈り物よー
黒瀬直:息子がお小遣いをはたいて服を……!
黒瀬直:大切に着ます
GM:了解です。
真堂 光磨:ロイスは秋お姉さんに 「〇信頼/隔意で」
真堂 光磨:以上
GM:おーらいです。ではそれぞれ装備を装備したとゆーことで。
GM:クライマックスフェイズのお時間だ!
クライマックスフェイズ「人の夢」
GM:シーンPC:黒瀬直&真堂光磨
GM:※仮令の欠片を打破するシーンとなります。
GM:※登場侵食率をお願いします。
真堂 光磨:真堂 光磨の侵蝕率に+6(1d10->6)(侵蝕率:63->69)
黒瀬直:黒瀬直の侵蝕率を+3(1d10->3)した(侵蝕率:51->54)
GM:次いで、衝動判定もしてしまいましょう。目標値は9 ワンナイトフィーバーを適応させることで、上昇侵食率を2d10ではなく100まで引き上げる、に変更可能です。
黒瀬直:《砂の加護》を使用。判定+6D。黒瀬直の侵蝕率を+3した(侵蝕率:54->57)
黒瀬直:7dx+1>=9
DoubleCross : (7R10+1[10]>=9) → 10[1,4,5,5,7,9,10]+3[3]+1 → 14 → 成功
黒瀬直:つよつよメンタルを示した上で、ワンナイトフィーバーの効果を受けます
黒瀬直:黒瀬直の侵蝕率を+43した(侵蝕率:57->100)
真堂 光磨:4dx+1>=9
DoubleCross : (4R10+1[10]>=9) → 6[1,3,5,6]+1 → 7 → 失敗
真堂 光磨:ぐわー。ワンナイトフィーバーもらって100まで
GM:では光磨くんは暴走かな
GM:鳥居を隔て、長い長い石段を降りた先に
仮令の欠片:「──────」
GM:「ソレ」はいました。
GM:この現実とは決して相容れることのない『仮令』が──
GM:この仮令とは決して相容れることのなかった『あなたたち』と、対峙します。
仮令の欠片:「………………」
GM:虚ろな眼窩が、無言で問いかけてきます。
GM:『何故』と──
黒瀬直:「夢の結び目。あるいは残滓かな」
黒瀬直:鋭い視線を虚ろな影法師に向ける。敵意ではない。
黒瀬直:違和感を。己に甘さを赦さなかった眼を向ける。
黒瀬直:「私たちの立つ場は、ここではない。それだけのことだよ」
黒瀬直:悪くはなかった、と呟いて。
黒瀬直:息子:真堂光磨/P慈愛〇:N寂しさ をタイタスに昇華。
黒瀬直:弓を引く。
真堂 光磨:その隣に立つ少年の手に、空の鞘が生まれる。
真堂 光磨:「──いい風景だった。振り返れば足が止まるくらいに」
真堂 光磨:「でもぼくには、戻る場所がある」
真堂 光磨:それに。
真堂 光磨:「どんなことでも、相手を大切に思うことは変わらない」
真堂 光磨:「形が表にどう現れているか。それはただの一点に過ぎない、些細なことだ」
真堂 光磨:「こうでなかったとしても。ぼく達は多分、それぞれ大事なものになれる」
真堂 光磨:手を添える。鞘より編まれた刃が姿を現して
真堂 光磨:「斬(で)るよ」
真堂 光磨:真堂直のロイスをタイタス化します
仮令の欠片:「………………」
GM:応えることはない。なぜならば──
GM:「仮令」は変わることも、進むこともできない存在だから──
GM:それでは戦闘ラウンドへと移行します。
GM:そちらは1エンゲージ
GM:10m離れたところに、仮令の欠片 がエンゲージしています。状況説明終了。
GM:1ラウンド目
GM:セットアップフェイズ!
黒瀬直:なし
真堂 光磨:なし
GM:こちらもありません。
GM:ではイニシアチブ。9の黒瀬さん──ですが、ここで仮令の欠片が割り込みます!
GM:《原初の白:時間凍結》
GM:メインフェイズを行う HP-20
GM:おそらく妨害できないと思いますので。仮令の欠片がメインフェイズを行います。
GM:◯マイナー
GM:《オリジン:レジェンド/得意領域》
GM:精神由来判定+12 RC判定+6Dのバフ
GM:◯メイン
GM:《雨粒の矢/完全なる世界》
GM:シーン射撃攻撃 命中時 ダメージ+22
GM:判定行きます。
GM:18dx+16
DoubleCross : (18R10+16[10]) → 10[2,4,5,5,7,7,8,9,9,9,9,10,10,10,10,10,10,10]+10[1,1,2,3,7,9,10]+9[9]+16 → 45
GM:?
黒瀬直:回りますねえ
黒瀬直:5dx>=45 ドッジ
DoubleCross : (5R10[10]>=45) → 10[2,6,7,7,10]+6[6] → 16 → 失敗
黒瀬直:ちょっと頑張ったけど命中
GM:対象はシーンなので、光磨くんも対象となります。
真堂 光磨:ドッジ!
黒瀬直:暴走中!
真堂 光磨:そうだった
GM:あ、そうか。失礼!
GM:ではダメージ
真堂 光磨:来いやー
GM:5d10+22
DoubleCross : (5D10+22) → 23[10,2,8,1,2]+22 → 45
黒瀬直:ふ、死にます
真堂 光磨:死んだ!
GM:こっちは普通。45点の装甲有効。ちょい演出──
黒瀬直:息子へのタイタスを昇華して復活。
真堂 光磨:母のタイタスを昇華して復活します
仮令の欠片:「──────」
GM:無言でその手が振るわれる──
GM:それだけで再び現実は歪み
GM:歴戦の勇士をただの母親に──
GM:若き剣士をただの子へと──
GM:認識と現実が──塗り替えられる!
黒瀬直:ふらふらっと愛する息子の傍に近寄りかける。
黒瀬直:「この」足を止め
黒瀬直:「馬鹿親!」自らの顔を強打!
黒瀬直:「良し。良い夢だった」
真堂 光磨:「──本当に。振り払ったはずなのに、呑まれかける」
真堂 光磨:左眼──“遺産”が輝く。これは正しく、この場にいるべきではないと語り続けていた
真堂 光磨:立て。立ち向かえ。絶望を踏破せよ
真堂 光磨:「……やるよ。ぼくは」
GM:では本来のイニシアチブ 9の黒瀬さん!
黒瀬直:マイナーでホローポイント弾使用。攻撃力+3
真堂直:メジャーでコンボ【金光一閃】《ペネトレイト》《コンセントレイト:モルフェウス》《砂の加護》《砂塵霊》対象は仮令の欠片
真堂直:14dx7+10
DoubleCross : (14R10+10[7]) → 10[1,1,1,2,2,2,3,3,6,6,7,8,9,10]+6[1,2,4,6]+10 → 26
GM:ドッジの可能性あるな。ドッジ!
GM:4dx
DoubleCross : (4R10[10]) → 10[2,2,3,10]+10[10]+6[6] → 26
黒瀬直:では、ロイスを昇華しよう
GM:どうぞ(´・ω:;.:...
黒瀬直:夫:真堂啓介/P幸福感〇:N別離 で取得。タイタス昇華。
黒瀬直:1d10+26
DoubleCross : (1D10+26) → 2[2]+26 → 28
GM:ぐぬぅ、あたりです。ダメージをどうぞ。
黒瀬直:35+3d10
DoubleCross : (35+3D10) → 35+28[10,10,8] → 63
GM:ちょ、直撃(汗)
GM:9割ほど死んでますが、まだ生きています。演出どうぞ!
黒瀬直:「惜しいとは、思っているよ」
黒瀬直:口から漏れるのは、しかし冷ややかな声。
黒瀬直:「だけど私は黒瀬直で、貫く邪眼」
黒瀬直:「それを裏切ることを、他の誰が許したとしても」
黒瀬直:「私は、決して認めるわけにはいかない」
黒瀬直:眩く冷たい、鋼が。その先の一切を否定する物質が放たれて。
黒瀬直:もしかしたらあったもの?いいや、可能性を見せる幻を、穿つ。
仮令の欠片:「──────」
GM:その一撃に無音の苦悶を上げる、可能性を見せる者して、可能性を否定する者。
GM:では次のイニシアチブ8の同値ですがPC優先の法則にて光磨くん!
真堂 光磨:承知
真堂 光磨:マイナー、“織り束ねる黒金の剣”《インフィニティ・ウェポン》
真堂 光磨:真堂 光磨の侵蝕率に+3(侵蝕率:100->103)
真堂 光磨:メジャー、“修羅/迅雷”《Cウロボロス》《シャドーテンタクルス》《咎人の剣》。オートで《砂の加護》
真堂 光磨:欠片を狙って攻撃!
真堂 光磨:11dx7+4
DoubleCross : (11R10+4[7]) → 10[1,1,2,3,6,7,8,9,9,10,10]+10[3,4,7,8,9,10]+10[5,6,8,8]+10[4,9]+10[8]+4[4]+4 → 58
GM:4dx ドッジ!
DoubleCross : (4R10[10]) → 10[1,3,4,10]+4[4] → 14
GM:命中。ダメージどうぞ!
真堂 光磨:9割死んでるというならこのまま
真堂 光磨:6d10+38
DoubleCross : (6D10+38) → 22[8,1,2,3,2,6]+38 → 60
GM:装甲0 残りHP──
GM:3! 20回死んでお釣りは出ません。ぴったりです。戦闘不能、演出どうぞ!
真堂 光磨:[]
真堂 光磨:※上記削除
真堂 光磨:「──穏やかな日。それは」
真堂 光磨:「いまではなく。明日の先に必要なものだ」
真堂 光磨:柄を握る。呼気。狙うべき相手をはっきりと見据え
真堂 光磨:「────ぼくは、止まらない。そう決めた」
真堂 光磨:集中/踏み込み──しかし体はこの場から動かず/体を捻る
真堂 光磨:抜き放つ──師には届かない速度。しかし少年にとっては最大最速の抜刀術
真堂 光磨:刀身に巻き付いていた影が、一瞬にしてその剣を。10mにも及ぶ長剣の形を為す
真堂 光磨:その姿もまた一瞬。振り抜いた時には既に、変わらぬ姿で
真堂 光磨:「“修羅・剛衝”」
仮令の欠片:「──────」
GM:変わらぬ姿で放たれた、確かに変える力を込めたその斬撃にて──
GM:ずるり──
GM:仮令の欠片は両断され、夜の闇へと雲散霧消しました。
黒瀬直:黒き影、裂かれるものと裂いたものを見つめて。
黒瀬直:「うん……本当に」
黒瀬直:感慨深げに言葉溢して、頼もしい若者を認めた。
黒瀬直:直に、夜が明ける頃合いだ。
マスターシーン「北叟笑むモノ」
GM:──────
GM:────
GM:──
GM:N市11支部管轄区──
GM:同・BNホテル
GM:同・屋上。
GM:紫に染まった明け方の空の下──
GM:ノクトビジョンを備えた、高性能な望遠鏡を覗き込むスーツ姿の女が一人。
マスターハラスメント:「おー、なるほど。すごいですね、これ」
GM:手元にある『ソレ』を、くるくると弄び──
マスターハラスメント:「かの”貫く邪眼”と、その愛弟子──いや愛息子? ──はさておき」
マスターハラスメント:「N市でも強者とされる二人を、『これだけ』の手間であれだけの時間、拘束」
マスターハラスメント:「ふふふ、『時は金なり』といいますが──」
マスターハラスメント:「世界はなくなっちゃたら、買い戻せないですよ。どれだけ金を積もうとも?」
GM:そして女はほくそ笑み──
GM:──────
GM:────
GM:──
バックトラック
GM:バック! トラック!
GM:ワンナイトフィーバー効果で侵食率が下がり、お二人共生還確定!
真堂 光磨:わーわー
GM:そんな訳で共通8点の経験点をお納めくださいませ!
黒瀬直:やったね光磨
黒瀬直:いただきます!
真堂 光磨:拝領します
GM:では、エンディングと参りましょう。
エンディングフェイズ「仮令の先に──」
GM:シーンPC:真堂光磨&黒瀬直
GM:※エンディングです。
GM:N市第十二支部──
GM:同・社務所──
GM:そこは決して真堂家の一部ではない。
GM:しかし──
真堂 光磨:その目は立つ背中を見ている。感じるのは鼻に香る匂いと、耳に伝わるフライパンの音
真堂 光磨:普段の家では台所に立つことの多い身だが。今日ばかりは、テーブルにつきじっと待つ
真堂 光磨:少しだけ、楽しみにしているのを自覚する
黒瀬直:やがて弾ける音は止まり、しかして匂いは色濃さを増し、そして彼女が大きくなって。
黒瀬直:「待たせたね、光磨」
黒瀬直:ことりと音を立てて、机に長めの小皿を置く。
黒瀬直:「料理上手の君に出すのは、少し緊張するが」綺麗に形の整った、出し巻き卵。
黒瀬直:「秋に教わって、たくさん練習したからね」
黒瀬直:「めしあがれ」
真堂 光磨:「ありがとう。直さん」
真堂 光磨:「いただきます」
真堂 光磨:手を合わせ、箸でひとつを取り。口に運んで
真堂 光磨:「うん。おいしい」
黒瀬直:正座してその様子を見つめる。自然体。
真堂 光磨:「秋お姉さんも言ってたからね。もう完璧だって」
黒瀬直:「それは良かった」顔を僅かにほころばせて。
黒瀬直:「練習はまだ重ねるが」
黒瀬直:「良ければその内、別のものも食べてもらおうかな」
真堂 光磨:「嬉しいな。でも」
真堂 光磨:「最初に食べるのは師匠じゃないと、駄目かな」
真堂 光磨:二つ目を運び、ゆっくりと味わってから飲み込む
黒瀬直:「駄目か」
真堂 光磨:「直さんも、その方がいいかなって思ったけど。余計なことだった?」
黒瀬直:「ふむ……」
黒瀬直:「まあ、そこは特別扱いとしよう。味見以外では啓介からだ」
黒瀬直:「おお、光磨に教われば特例として最初に食べてもらえるね」
真堂 光磨:「裏ワザだ」
真堂 光磨:「ぼくが直さんに教えるのも、だいぶ緊張しそうだ」
黒瀬直:「その折はきちんと観察するぞ」
黒瀬直:思えばやりづらそうだったかもしれん、と言いながら出し巻き卵を一つまみ。
黒瀬直:「うん、悪くない」
真堂 光磨:うん、と頷いて最後に残ったひとつを食べきり
真堂 光磨:「ごちそうさまです」
黒瀬直:「お粗末様でした」
黒瀬直:「……いや、『好きな相手が自分を下に見てると、悲しくなる』だったかな」
黒瀬直:「美味しく味わってもらえたなら、なにより」
真堂 光磨:「おいしかったよ。本当に」
黒瀬直:少し上機嫌そうに、うむ。と頷く。
黒瀬直:ひと呼吸。
黒瀬直:「そういえば、光磨は」
黒瀬直:「啓介に剣を教わるようになって、今の字を名乗るようになったが」
黒瀬直:「そういった人の枠組みに、興味があったりするのだろうか」
真堂 光磨:「……」
真堂 光磨:ううん。わずかに唸って、
真堂 光磨:「家族、というものについてなら。最初から興味があったけれど」
真堂 光磨:「いまとは少し違ったよ」
真堂 光磨:思い出す。生まれたばかりの頃。何かを知って、何も知らずにこの町にいた時
真堂 光磨:「ぼくは最初、家族というものを“親が自らの子供というものを護ってくれる最小のコミュニティ”としか認識してなかった」
真堂 光磨:「だからこそ、この形を得て生まれたのかもしれない」
黒瀬直:「子ども、か」
真堂 光磨:「痛いものや怖いものしかないと思った世界で、幼い姿であれば無条件で護ってもらえると思って」
真堂 光磨:「結局そんなことはなかったし、考えをすぐに改めたのだけど」
黒瀬直:「私あたりと最初期に出会っていたら、随分違っていたのだろうね」
黒瀬直:例えば、あの時の私と君のように。
黒瀬直:「今の君が、間違いなく立派だ。良い出会いに恵まれたね」
真堂 光磨:「うん。そこは、直さんにも負けてないと自負してる」
黒瀬直:「大きく出たね」
黒瀬直:「私もそう思う」
真堂 光磨:「少しくらいはこう言えないと。生意気とか、図々しいって言われるけどね」
黒瀬直:「良いことなのではないかな。若い男のすることだ」
黒瀬直:「私にはあまり縁のない性だが、見ていて微笑ましいと思う」
真堂 光磨:「よかった」
真堂 光磨:コップの水を一口。間を置いて
真堂 光磨:「……今回の件は、結局解けたけど」
真堂 光磨:「あの時。直さんが、悪くないって言ってくれて。少し安心した」
黒瀬直:「私も心地よかったからね」
黒瀬直:「そこは、とてもじゃないが嘘を吐けないね」
真堂 光磨:「うん」
真堂 光磨:「……本当のことを言うと。前にも、同じようなことがあった」
真堂 光磨:ほんの少し、悩む素振りを見せ。ゆっくりと口を開く
黒瀬直:「ふむ」
黒瀬直:「察するに、迷いの原因はそこだったかな」
真堂 光磨:「うん。……ぼくを含めて、四人。やどりちゃんと日馬支部長が被害に遭ってたから、直さんも聞いてたかもしれないけど」
真堂 光磨:支部長二人を含んだ四人のオーヴァードが数日とはいえ意識を失った事件だ。
真堂 光磨:「そこで、夢を見た。ぼくが普通の人間で」
真堂 光磨:「直さんと師匠が、今回みたいに。ぼくの親をしてくれてた」
黒瀬直:今は第9支部で活動している、それなりに付き合いの長い知人も巻き込まれていたが。
黒瀬直:その内容は、流石に初耳だった。
黒瀬直:「これは恐らく、になるが」
黒瀬直:「してくれてた、というのは違うと思う」
黒瀬直:「ただ、きみのことを好いていたのだろう。私が私であるならば」
真堂 光磨:「……」
真堂 光磨:「そうかもね。……いや、きっとそうだ」
真堂 光磨:「夢から出ようとするぼくを。“直さん”は何も言わず見送ってくれたから」
真堂 光磨:数拍の間
真堂 光磨:「……幸せだった。だから今回も、躊躇ってしまった」
真堂 光磨:目の前の人を思って、ではなく。自分が少しでも長くありたいと思ってしまった
真堂 光磨:それほどには。良い夢だった
黒瀬直:「……たしか、仮想されたのはレネゲイドの存在しない世界だったか」
黒瀬直:アカーシャが作ったものみたいだな。とかなんとか言いつつ。
黒瀬直:「きっと、ここより余程平和な世界だったのだろうね」
真堂 光磨:「平和だった。でも、そこには大事なものが欠けてた」
黒瀬直:「ならば、やはり恵まれているというわけだ」
黒瀬直:微笑む。例えば母親が我が子に向けるような。
黒瀬直:「それでも、と。望むものがあるというのは」
黒瀬直:「光磨にそんな人がいることが、嬉しいな」
黒瀬直:きっと私もそうだったのだろう。と、同じ表情で。
真堂 光磨:「……」
真堂 光磨:「ありがとう。直さん」
真堂 光磨:その顔が、あの時に見たものと重なる
真堂 光磨:……どこにいても。どうあろうと。きっとこの人の中にあるものは変わらないのだろう
真堂 光磨:戦う中に身を置いても。戦いを知らないあの人も。誰かに寄り添い、抱えて、そして誰かを思い続けられる
真堂 光磨:何よりも優しい人なのだと
真堂 光磨:「……ぼくも、何かを直さんに返せるよう。頑張らないとね」
黒瀬直:「そうだね、一緒に頑張ろう」
黒瀬直:頷き、しばし沈黙して。
黒瀬直:「甘えたくなったら、いつでもおいで」
真堂 光磨:「甘やかすのがうまいね、直さんは……」
真堂 光磨:──目の前の人と、ぼくは。誰かが言うところの“家族”ではない
真堂 光磨:秋お姉さんは本物の親子だと言った。その気持ちは嬉しい。けど、やはり少し違ってしまうと思う
真堂 光磨:ぼくと直さん。師匠とぼく。
真堂 光磨:本物ではない。でも、大事なものはある
真堂 光磨:表に出るものは一部分に過ぎないと、師匠は言った。好意も敬意も信頼も。相手を大切に思うこと
真堂 光磨:そして、ぼくはまだ未熟で子供だ。
真堂 光磨:だから──変わっていける。
真堂 光磨:きっと直さんも、師匠も、ぼくも
真堂 光磨:変わり続けて進んでゆく。その中で
真堂 光磨:ぼく達は、“家族”ではないけれど。確かに繋がって歩いていける。歩いていきたい
真堂 光磨:それは多分。同じくらいに大事なものであると、思いたい
真堂 光磨:「ありがとう、直さん」
真堂 光磨:ここまで歩いてきたこと。共に並んでくれたこと
真堂 光磨:いままでの歩みに、感謝を伝えて
GM:──────
GM:────
GM:──
GM:『一夜二人転──黒瀬直と真堂光磨の場合』
GM:これにて閉幕となります、お疲れ様でしたー。
黒瀬直:お疲れ様でした~!
真堂 光磨:お疲れ様でした! 長時間ありがとうございました!