一夜二人転──辰巳十三と千鳥咲夜の場合


PC1:“ケイヴマン” 无号・辰巳・十三 (むごう・たつみ・じゅうさん)(キャラシート)PL:ロケット商会
PC2:“夜を裂くモノ(Nightsever)千鳥 咲夜(ちどり さくや)(キャラシート)PL:MAO

メインログ雑談ログ

目次

プリプレイ

GM:今回のシチュエーション:
GM:【シチュエーション選定】
GM:ジャームにより
GM:『不安が増幅する』と言う事態に陥る。
GM:事態を解決するためには
GM:『見つけ出して討伐』を進行する必要がある。
GM:最後の障害として
GM:『ジャーム本体を倒す』を達成しなくてはならない。

GM:というわけで、自己紹介タイム!辰巳さんからお願いします!



辰巳十三:辰巳十三、第13支部の支部長です。
辰巳十三:見た目はスラム街に住む中学生……だがその実態は、旧日本陸軍が生み出した驚異の実験生命体だったのだ!
辰巳十三:仕事はアーティファクトの蒐集・管理・保護、ときどき破壊。
辰巳十三:強い責任感で悪いアーティファクトやジャームと戦うUGN戦士なのだ…。
辰巳十三:前回からひどい目に遭わされ続けている欠片を追跡しています。
辰巳十三:頼れる支部長補佐、千鳥咲夜さんもいるので楽勝でしょ… たぶん…
GM:きっと大丈夫だぜ!
辰巳十三:得意技のスーパー死招き骨の剣で、決めろ!必殺のエグザイル拳!
辰巳十三:以上です、よろしくお願いします!
GM:よろしくお願いいたします!

GM:では、咲夜ちゃん!
千鳥咲夜:はい




千鳥咲夜:「十三支部支部長補佐、“夜を裂くモノ(Nightsever)”千鳥咲夜だ」
千鳥咲夜:十三支部所属の支部長補佐、その身に纏うは古めかしい黒セーラー。
千鳥咲夜:頑固者な純情スパルタンっ娘です。
千鳥咲夜:とある少女の「それは恋か?」と言う問いを切欠として
千鳥咲夜:自分の想いと向き合ったり、色々な経験をしたりしてきました。
GM:いったい誰なんやろなあ
千鳥咲夜:──そろそろ結論が出るのかも?

千鳥咲夜:シンドロームはハヌマーン/ブラックドッグ
千鳥咲夜:ロイス関係は――
千鳥咲夜:Dロイス №98【遺産継承者】
千鳥咲夜:アーティファクト【雷霆辻風@◯誇り/恐怖】
千鳥咲夜:大切なひと【无号・辰巳・十三@◯その感情を今だ知らない/失わない、絶対に】
千鳥咲夜:――を所持しています。

千鳥咲夜:以上です。こいつにとってはメインにも匹敵する二人転になるかもしれません、よろしくお願いいたしますm(_ _)m
GM:よろしくお願いいたします。

オープニングフェイズ

GM:シーンPC:両者
GM:登場浸食どうぞ!
GM:千鳥咲夜の侵蝕率を+8(1d10->8)した(侵蝕率:31->39)
辰巳十三:1d10+35
DoubleCross : (1D10+35) → 7[7]+35 → 42


GM:夕刻、N市十三支部管轄区域。
GM:先日の一件を皮切りに次々と増加している、『仮令の欠片』案件。
GM:それぞれ異なる現実改変能力を持つだけに、生半可なエージェントに追跡は務まらない。
GM:ゆえに、今日も支部長と支部長補佐が駆り出されることになったのだ。
GM:目撃場所は、区域外れの廃ビル街。君たちは目撃情報をもとに『仮令の欠片』を追っていた…

千鳥咲夜:タン──
千鳥咲夜:夕闇の中──
千鳥咲夜:トン──
千鳥咲夜:黒い影が跳ぶ。
千鳥咲夜:崩れたビルを足場として、軽やかに──
千鳥咲夜:N市十三支部支部長補佐──“夜を裂くモノ(Nightsever)”千鳥咲夜だ。
千鳥咲夜:いつもどおりの仏頂面で
千鳥咲夜:目撃情報のあった場所へと、一秒でも早く辿り着こうと──
辰巳十三:「やる気じゃないか、千鳥サン」 ぎしっ
辰巳十三:ぎしっ、と、跳ぶたびに異様な音が響く。骨だ。両腕から先を蛇腹状の骨に変え、鉄骨から鉄骨、柱から柱へと跳びわたっている。
辰巳十三:「このところ、いつも以上に真面目に見えるぜ」
千鳥咲夜:「支部長補佐だからな」
千鳥咲夜:「任務に真剣にあたるのは当然だ、それに──」
千鳥咲夜:と、なにやら口にしかけて。
辰巳十三:「それに?」
千鳥咲夜:一瞬だけ躊躇。しかし──
千鳥咲夜:「腹に据えかねている」素直に、心情を吐露する。
千鳥咲夜:見据えるは目的地。軽やかに跳躍しながら、顔はそちらへ向けずに会話に応じる。
辰巳十三:「怒ってるのか? ひどい目にあったからな、前は」
千鳥咲夜:「十三と星羅がな」
辰巳十三:「千鳥サンもだ」
辰巳十三:「あれだけ負傷するのを、ひどい目っていうんだよ」
千鳥咲夜:「む──」言われてみれば、オーヴァードの回復力を持ってしても、しばらく起き上がれなかった。
辰巳十三:「自分の被害を軽く見積もるところがあるからなァ……気をつけなよ」
千鳥咲夜:「確かにおかげで事務仕事が溜まってしまった。しばらく大変なことになりそうだ」
千鳥咲夜:「ん、死なないようには留意する」
辰巳十三:「そーゆーことじゃないんだよなあ……”死ななきゃ安い”はゲームだけだ」
辰巳十三:「痛いもんは痛いんだから、できれば避けた方がいいんじゃねえかな……」
千鳥咲夜:「わかった、できるだけ避ける」と、短く応えて。
千鳥咲夜:「十三は──大丈夫か?」
千鳥咲夜:なにが──とは口に出さず。
辰巳十三:「俺は無敵だからな、問題ねえよ。……うそ。正直言えば……」
千鳥咲夜:「言えば?」
辰巳十三:「俺も怒ってる。好き勝手にやりすぎなんだよな」
辰巳十三:「おかげで怪我しなきゃいけないやつがいっぱい出ることになった。絶対にやっつけてやるって気持ちだ」
千鳥咲夜:「うん──」と、少しほっとしたように。
千鳥咲夜:「やっぱり優しいな、十三は」
千鳥咲夜:「そういう風に怒る十三の方が、やっぱり十三らしいぞ」
千鳥咲夜:辰巳八雲と名乗った少年を思い出して──
辰巳十三:「どうかな~。そこんところは自信ねえな」
千鳥咲夜:「その辺りは星羅や私のお墨付きだ。自信を持っていいと思うぞ?」
辰巳十三:「いや。俺は、その……。後にするわ。それより、あの辺だな」 急に話を変える。
千鳥咲夜:「ああ、そろそろだな──」
千鳥咲夜:タン──
千鳥咲夜:再び軽やかに跳躍し──
千鳥咲夜:「とりあえず──」
辰巳十三:「公園がある。だいぶ変わったな──こんなに遊具が撤去されてるとは」
千鳥咲夜:「私が先に突っ込む」
辰巳十三:「だな。了解。……千鳥サン、止めても突っ込んでくタイプだろ」
千鳥咲夜:「ああ」
辰巳十三:「援護する。得意分野だ」
千鳥咲夜:「それに十三や星羅は、アイツらと一度本格的に交戦しているからな」
千鳥咲夜:「『なにか』があった場合に、対処がしやすいはずだ」
千鳥咲夜:と、言ってから──
辰巳十三:「がんばって気を付けるよ」
千鳥咲夜:「自分を軽んじてる訳じゃないぞ。その方が戦術的にも正しいと思ったからだ」そちらへ顔を向けて
辰巳十三:「そろそろ降りるぞ。間違いなくあそこにいる」
千鳥咲夜:「ああ、了解だ」
辰巳十三:「先行任せた」
千鳥咲夜:トン── 電柱の上に着地。次に踏み込めば、公園に至ると言う距離で──
GM:夕刻の公園には、数人の幼児がたむろしている。十三地区であっても他と変わらない光景だ。
辰巳十三:「あ」
辰巳十三:「やべ」
千鳥咲夜:「!」
GM:ただ一つ違うのは、公園の中央。何もない地面に、長い影が伸びている。
GM:色濃い影は公園の外の君たちを認識したかのように「起き上がり」…
千鳥咲夜:ドンっ!
千鳥咲夜:全力で、電柱を蹴る!
千鳥咲夜:反動でその身を弾丸と化し、公園へと射出させる!
千鳥咲夜:そして影の主から、子供らを庇うような位置へと『着弾』し──
辰巳十三:「おい! 千鳥サン……」
仮令の欠片:《ワーディング》とともに、子供に向けて猛烈な「何か」が吹き付けられる。はずだった。
千鳥咲夜:「くっ──」身体を大きく広げる。
千鳥咲夜:子供たちにその『何か』が及ばないように、遮ろうと──
辰巳十三:(間に合わねえな) ブレーキをかける。地面に骨の槍を突き立て、体を回転させる。 (駄目だ)
仮令の欠片:「──────ははっ」影に裂け目のような口が生じ、嗤う。
仮令の欠片:呪詛が、千鳥咲夜めがけて殺到する。
仮令の欠片:それが体に触れるや否や、自分の精神の中の何かが猛烈に膨れ上がっていることが認識できるだろう。
千鳥咲夜:「なん──だ。これ──は──」
辰巳十三:「この野郎」 体を回転させた、その勢いで欠片を狙う。
千鳥咲夜:自身の内から湧き上がる何かに、戸惑いながらも──
千鳥咲夜:遮り──続ける。
辰巳十三:「ブッ飛ばして、やる!」 大きな鉤爪で、欠片を狙う。振り回してたたきつける。
仮令の欠片:「はは…はははっ!」
仮令の欠片:鉤爪が命中する直前。影は、地面に染み込むように霧散する。
仮令の欠片:《虚実崩壊》《瞬間退場》。
辰巳十三:「……くっそっ! かすりもしねえじゃん!」
仮令の欠片:「…あっははは!」可笑しくてたまらない、と言わんばかりの声を残し、ワーディングの気配は消えた。
辰巳十三:「──千鳥サン!」
仮令の欠片:後に残ったのは、意識を失った子供たちと、辰巳十三。そして…
辰巳十三:「無事か、おい!?」
千鳥咲夜:ふっと、全身の力が抜け、膝をつく。
千鳥咲夜:「だい──じょうぶだ」
千鳥咲夜:「オマエは辰巳十三、私は千鳥咲夜。十三支部の支部長と、支部長補佐──」ひとつひとつ、確認するように。
辰巳十三:「記憶は無くして無いみたいだな」
千鳥咲夜:「ああ、大丈夫だ。個体差があるのかもしれないな」
辰巳十三:「他に、不調は?」 かがみこみ、肩を掴む。
千鳥咲夜:ぎゅ──
千鳥咲夜:と──
千鳥咲夜:その手を、握りしめる。
千鳥咲夜:「十三は──大丈夫か?」
千鳥咲夜:「また──私のことを忘れたり、していないか?」
辰巳十三:「えっ。いやまあ、俺は忘れてないけど……」
千鳥咲夜:自分より背の低い少年を、下から不安げに見上げるようにして、問いかける。
辰巳十三:「なんだ? やっぱり具合悪いのか?」
千鳥咲夜:「ほんとうか?」
千鳥咲夜:ぎゅっ──
千鳥咲夜:握った手に、力がこもる。
千鳥咲夜:力強く──ではない。
千鳥咲夜:縋るように、だ。
辰巳十三:「……やっぱり、何かあったな? まずいな。俺じゃわからん」
辰巳十三:「助けを呼ぶ。少しここで待っててくれ」 立ち上がろうとする。
千鳥咲夜:「イヤだっ!」
千鳥咲夜:立ち上がろうとした少年を、引き止めるように声を上げる。
辰巳十三:「ええっ」
辰巳十三:「ど、どうした? 千鳥サン、ちょっと落ち着け」
辰巳十三:「助けを呼ぶだけだ。何か危ないことがあるわけじゃない。だろ?」
千鳥咲夜:「イヤだ! イヤだイヤだっ!」子供のように頭を振る。
辰巳十三:「ええー……」
辰巳十三:「…………どうしよ……」
千鳥咲夜:「居なくなったら──イヤだ、十三……」
千鳥咲夜:手だけではなく、その目も縋るように──
辰巳十三:「超困った」

GM:シーンエンド。ロイスと購入が可能です。
千鳥咲夜:ロイスを変更
千鳥咲夜:大切なひと【无号・辰巳・十三@◯その感情を今だ知らない/失わない、絶対に】
千鳥咲夜:を
辰巳十三:千鳥サンにロイス。尽力○/不安 で!
千鳥咲夜:大切なひと【无号・辰巳・十三@一緒に居たい/〇居なくならないで】に変更します。
辰巳十三:例のボディアーマーを買うことで運勢を占います
辰巳十三:2dx+1=>12
DoubleCross : (2R10+1[10]>=12) → 6[2,6]+1 → 7 → 失敗

辰巳十三:ダメでした!でもそこそこ末吉!
千鳥咲夜:行動値下がらないほうがいいですか、辰巳さん。きぐるみ狙ってみようかと。
千鳥咲夜:<防具
辰巳十三:きぐるみいいと思います!
千鳥咲夜:了解です。では戦闘用きぐるみを狙います。
千鳥咲夜:コンボ:風を纏う《援護の風/ウインドブレス》
GM:千鳥咲夜の侵蝕率を+4した(侵蝕率:39->43)
千鳥咲夜:6dx+9>=14
DoubleCross : (6R10+9[10]>=14) → 8[1,5,7,8,8,8]+9 → 17 → 成功

千鳥咲夜:成功。ではこれを辰巳さんにトス!
辰巳十三:ありがたし!
辰巳十三:着ます!
千鳥咲夜:アーマード辰巳支部長(`・ω・´)

ミドルミドルフェイズFS判定:ラウンド1

GM:登場PCは両方!浸食どうぞ!
辰巳十三:1d10+42
DoubleCross : (1D10+42) → 5[5]+42 → 47

GM:千鳥咲夜の侵蝕率を+2(1d10->2)した(侵蝕率:43->45)
GM:では、ハプニング表を。
GM:では今回は辰巳さんROCお願いします!
辰巳十三:振ってみよう!
辰巳十三:1d6
DoubleCross : (1D6) → 3

辰巳十三:これ3以外出たことないので、もう1回振り直してもいいですか?w
千鳥咲夜:3,多いですね前回から引き続きw
GM:どうぞ!
辰巳十三:1d6
DoubleCross : (1D6) → 1

辰巳十三:出くわした、これはそれっぽい
GM:だから今から出くわすって言ってるだろ!
千鳥咲夜:(笑)
辰巳十三:出くわすぞ~
千鳥咲夜:出くわしますねw
琴城星羅:ええっ!?誰と出くわすんですか!?
辰巳十三:しかも距離が近いwww
千鳥咲夜:覆いかぶさってるw
GM:では、支援か情報判定を。
千鳥咲夜:はい。
千鳥咲夜:じゃあ辰巳さんを支援します。
千鳥咲夜:コンボ:風を纏う《援護の風/ウインドブレス》
GM:千鳥咲夜の侵蝕率を+4した(侵蝕率:45->49)
辰巳十三:エッ、あっしの意志はヘボヘボですが大丈夫かな…
辰巳十三:援護の風があれば!
千鳥咲夜:判定を+5d+9 して、最大値が10になる感じです。
辰巳十三:やった~! これが千鳥サン特別プラン! いただきまして振ります!
辰巳十三:6dx+9 意志!
DoubleCross : (6R10+9[10]) → 7[1,1,1,2,3,7]+9 → 16

GM:あ、咲夜ちゃんの支援判定を!
GM:メジャー支援でないと支援扱いにならないって書いてますね。
千鳥咲夜:あ、そうか。では支援を。
辰巳十三:そうだった!
千鳥咲夜:2dx>=6
DoubleCross : (2R10[10]>=6) → 6[4,6] → 6 → 成功

千鳥咲夜:あぶな、成功です(汗)
GM:セーフ!
辰巳十三:こっちも改めて振った方がいいですかね?
GM:いえ、出目はそのままなので大丈夫でございます
千鳥咲夜:失礼しましたー
辰巳十三:承知です、ありがとうございます!
GM:進行度2/4になりました。情報が公開されます。
GM:交戦したジャームはやはり『仮令の欠片』の一体。
GM:現実をゆがめる能力を精神に作用させ、不安感を増幅させる能力を持っている。
GM:非常に強力なものであり、このままでは戦闘に向かうのは厳しいだろう。

GM:第13支部。応接室。
GM:なんとか(千鳥咲夜を引っ張りながら)帰ってきた君たちは、この部屋で状況整理を行っていた。
GM:そしてそこで状況確認をしているのが…
琴城星羅:「…で、それから咲夜ちゃんがずっとこうなってる、ってわけですか」
GM:ちょっと不機嫌そうな顔の支部員、琴城星羅である。
千鳥咲夜:「…………」
千鳥咲夜:不安気な表情で、辰巳十三の腕にぎゅっとしがみついている。
辰巳十三:「そうなんだよな」
辰巳十三:「完全にコアラ」
琴城星羅:(咲夜ちゃんいいなー…私ももう片方の腕とかに…)
辰巳十三:「何年か前の千鳥サンを思い出すな……」
千鳥咲夜:普段の傲岸不遜とも言える表情は見る影もない。
琴城星羅:「…精神攻撃、だね。後続の調査チームから連絡が入ってる」
千鳥咲夜:「なんと言われてもいい──」
千鳥咲夜:ぎゅっと、体ごと縋るようにして──
千鳥咲夜:「離したら──居なくなりそうで、イヤだ」
千鳥咲夜:(ぎゅっ
琴城星羅:辰巳さんと咲夜ちゃんをじーっと見ている。「…エフェクトの痕跡からして、あの『仮令の欠片』の能力は負の感情の増大。」
辰巳十三:「居なくならねえって……ああ、うん」
辰巳十三:「たぶん”不安”が増大してるんだろうね、これは」
千鳥咲夜:「不安?」
千鳥咲夜:自分の状態を、自分なりに判断して──
琴城星羅:「きっとそうだね」くっついている二人を見て、咲夜ちゃんと反対側の辰巳さんの横に座る。
千鳥咲夜:これまでも、『ソレ』を思ったときに、ゾッとしたことはあった──
千鳥咲夜:『辰巳十三が居なくなる』
千鳥咲夜:だが、これはその時の比ではない。
辰巳十三:「なぜそっちに座る……」
琴城星羅:「…対抗心?」すなお。
千鳥咲夜:こうしてしっかりと抱きついていなければ、今にも目の前の十三が消えてしまいそうに思えてしまって──
千鳥咲夜:(ぎゅっ
千鳥咲夜:再び、腕に力がこもる。
辰巳十三:「ええー……」
辰巳十三:「なんとか解決しないと、これは大変だぞ……。最初の頃みたいに、俺が風呂とか入れてやるわけにもいかないし」
千鳥咲夜:「──すまない、星羅」そして少年を挟んで、反対側に座る少女へと。
千鳥咲夜:「わからないが、怒らせてしまってるように思える」
琴城星羅:「ふ、風呂!?」「私でも入ったことないのに…」じとーっとした目を辰巳さんに向ける。
琴城星羅:ごほん。
琴城星羅:「…いいんだよ。咲夜ちゃんは何も悪くないから」「本当に悪いのは、『欠片』と、それを動かしてるやつら」
辰巳十三:「その通りなんだよな」
辰巳十三:「この状況は非常に大変な事態だ。千鳥サンがこの調子だとすげえ困るし」
辰巳十三:「例によって被害が拡大する可能性もある」
琴城星羅:「今のところはあれから被害は出てないみたいだけど…」「市街地に出てるのはまずいよね」
辰巳十三:「ターゲットを見つけたい。悪いが、星羅サン。調査を頼めないか……」
辰巳十三:「こっちは、こう、千鳥サンと話し合わねばならねえ」
琴城星羅:「…了解!」「…だけど。その前に」
琴城星羅:ぎゅーっ。
辰巳十三:「おうっ?」
琴城星羅:腕に抱き着きながら。「…今の咲夜ちゃん正直めちゃくちゃかわいいけど、手を出しちゃダメですからね?」
辰巳十三:「余計なことを……」
琴城星羅:「…それじゃ。行ってきます!」
辰巳十三:「うん。任せた」
千鳥咲夜:「星羅──」
千鳥咲夜:と、立ち上がった少女に弱々しく声をかける。
千鳥咲夜:「気をつけて──くれ。オマエにまでなにかあったら」
千鳥咲夜:そして自分の言葉に、ブルっと身を震わせる。
琴城星羅:「…大丈夫。『送り出した誰かが帰らない』っていうのは、もう誰にも味あわせたくないからね」
琴城星羅:「すぐに突き止めてくるから、待っててね!」
琴城星羅:そう言って、星羅は一度だけ振り返ってドアの向こうへ去った。
千鳥咲夜:「突き止められなくてもいい──」
千鳥咲夜:少女が姿を消した後に──
千鳥咲夜:「無事に戻ってきてさえくれれば──」
千鳥咲夜:祈るような囁きが漏れて。
辰巳十三:「……突き止めるし、無事に戻ってくるよ」
辰巳十三:「頼りにできるオーヴァードだ。いつだってそうだっただろ?」
千鳥咲夜:「知っている。星羅は頼りになるエージェントだ」
千鳥咲夜:「十三だって、強くて頼もしい支部長だ」
辰巳十三:「だろ」
辰巳十三:「だから、俺がいなくなるなんてことはない」
千鳥咲夜:「判ってるんだ、頭では。でも──」
千鳥咲夜:「不安なんだ。二人だけじゃない、みんな──」
千鳥咲夜:「みんな、いつか居なくなってしまいそうで。それに──」と、さらに深く眉根を寄せて──
辰巳十三:「なんだよ?」
千鳥咲夜:ぎゅっと身体を近づける。正面から、少年の胸に身体を合わせるようにして。
千鳥咲夜:そして下から、その顔を覗き込むようにして──
辰巳十三:「うおっ。もう毛づくろいの時期は卒業しただろ?」
千鳥咲夜:「『怖い』んだ」
辰巳十三:「……何が怖い?」
千鳥咲夜:恐怖と向き合えという言葉で教えられた、人として当たり前の感情を告げる。
千鳥咲夜:「私は──自分は理性を以て、使命を為せる人間だと考えていた」
千鳥咲夜:そして、ぽつり、ぽつりと──
千鳥咲夜:「けど、違ったんだ」
千鳥咲夜:想いを、口にする。
千鳥咲夜:「最近の私は──自分の想いを抑えられないことが多い」
辰巳十三:「そうかな?」
千鳥咲夜:「先日は──『未知留を助けたい』と言う自分の想いのままに、力を振るった」
千鳥咲夜:「今も──こうしてオマエを離すことができなくなってしまっている」
千鳥咲夜:「普通に考えれば、おかしい」
辰巳十三:「おかしいかな」
千鳥咲夜:「星羅と一緒に、事件に対応してもらうのが正しいはずだ。だけど──」
千鳥咲夜:「私は──こうして自分の想うままにすることが、正しいのだと考えてしまっている」
千鳥咲夜:ぎゅっと、手に力が籠もる。
千鳥咲夜:自分の考えを、恐れるようにして。
千鳥咲夜:「故に、思い至った」
千鳥咲夜:ごくり──と息を呑む。
辰巳十三:「何に?」
千鳥咲夜:考え至ったのはつい先日。十三にも、告げたことはない。
千鳥咲夜:だが──
千鳥咲夜:「……他を顧みず、己が心のままに振る舞う私とジャームに、どれほどの差があるのか、と」
千鳥咲夜:「オマエが『人』にしてくれた私の本性は、『獣』のままなのではないかと」
千鳥咲夜:ぎゅっと、目を瞑る。
千鳥咲夜:見慣れているはずの顔が
千鳥咲夜:これを聞いて、どんな顔をしているのかを知るのが、恐ろしい。
千鳥咲夜:「怖いんだ」
千鳥咲夜:「オマエに幸せになってほしいと、思う」
千鳥咲夜:「オマエの役に、立てればと思う」
千鳥咲夜:「オマエを──失いたくないと思う」
千鳥咲夜:「そう思っているはずなのに」
千鳥咲夜:ぽろりと──閉じた目から、涙が溢れる。
千鳥咲夜:「私の行為が、想いが」
千鳥咲夜:「オマエに仇なしてしまいそうで──怖い」
辰巳十三:「泣くなよ。困っちゃうぜ……」
辰巳十三:「俺に仇なすとか、迷惑かけるとか、そんなことは気にしないでくれ」
辰巳十三:「俺は、千鳥サンが泣いたり苦しんだりしてる方がつらい」
辰巳十三:「悪いな。これは言わなきゃわからないことだったか?」 千鳥咲夜とコミュニケーションをとるにあたり──
辰巳十三:可能なことは言葉にするようにしていた。
千鳥咲夜:「十三を──困らせたくないんだ」
千鳥咲夜:「十三に──幸せになってほしいんだ」
千鳥咲夜:普段の雄々しさはどこへやら。ぼろぼろと、大粒の涙をこぼして。
千鳥咲夜:「星羅も、直も、未知留もそうだ。みんなに、危険な目にあってほしくないんだ、幸せになってほしいんだ」
辰巳十三:「千鳥サンがそう思っている限り、その願いは叶うだろうよ。人間はそれしかできない」
辰巳十三:「人を幸せにしたいと思っているやつが、それを叶えられないなんてことはない」
辰巳十三:「そういう願いを叶えるのは奇跡じゃない。当然のことだ」
辰巳十三:「……自分をそんなに怖がるなよ。千鳥サンがいてハッピーな気持ちになることはあっても、その逆はない」
千鳥咲夜:「──ハッピーに?」
千鳥咲夜:ぐずっと鼻を鳴らし、見上げるようにして。
辰巳十三:「そうだよ」
辰巳十三:「千鳥サンがみんなのことを大事に思ってるのと同じくらいに、みんな千鳥サンのことを大事に思ってる」
辰巳十三:「それは信じられないか?」
千鳥咲夜:「………………」その言葉を、しかと受け止め考える。
千鳥咲夜:皆、優しく善良な人間ばかりだ。
千鳥咲夜:いや
千鳥咲夜:例え、そうでないとしても──
千鳥咲夜:「………………」ふるふると力なく、しかし首を振って否定する。
千鳥咲夜:「信じられる……」
辰巳十三:「そいつはよかった」
辰巳十三:「みんな喜ぶな」
千鳥咲夜:「──そうだろうか?」自分が信じることが、皆の喜びに繋がることまでは、理解が及ばず。
千鳥咲夜:「どうすればいい、十三」
千鳥咲夜:じっと、その瞳を見つめて──
千鳥咲夜:「皆を──オマエを悲しませないためには? 皆に──オマエにもっと幸せになってもらうためには?」
千鳥咲夜:今できる意志の力を全て振り絞って、問いかける。
辰巳十三:「千鳥サンが思ってることと同じだ」
辰巳十三:「千鳥サンは、みんながどうしてくれれば悲しくならないか、幸せか」
辰巳十三:「みんながみんな、自分で考えてることと一緒だよ……たいていそうだ。幸せの青い鳥は、自分でもう捕まえてるもんなんだ……」
辰巳十三:「千鳥サンが悲しまないで、幸せでいればいいんだよ」
千鳥咲夜:「私が──幸せに」一言一言、しかと胸に刻み込むように、繰り返す。
千鳥咲夜:冷えていた身体が、暖かさを少し取り戻した気がする。
千鳥咲夜:ぽうっと胸の奥で、何かが灯ったような──

ミドルミドルフェイズFS判定:ラウンド2

GM:今度は咲夜ちゃん振ってみてください!
千鳥咲夜:承知!
千鳥咲夜:1d6
DoubleCross : (1D6) → 2

GM:事態の深刻化。
GM:判定の難易度が8に!
千鳥咲夜:難易度が8に。判定は情報UGNか情報噂話、な感じですね。
GM:ですです。支援もありですね。
千鳥咲夜:じゃあまずはジェネシフト!
辰巳十三:支援…いただけますか!
千鳥咲夜:あ、じゃあこちらの支援にウイブレ援風にして
千鳥咲夜:あとは支援の+3とお金の力+3で8を目指すプランでいかがでしょうか?
辰巳十三:そうですね!その力があれば!
辰巳十三:コネのちからもあるのでファンブルはないかと!
千鳥咲夜:ラジャーです、では!
千鳥咲夜:コンボ:風を纏う《援護の風/ウインドブレス》
GM:千鳥咲夜の侵蝕率を+4した(侵蝕率:49->53)
千鳥咲夜:6dx+9>=8
DoubleCross : (6R10+9[10]>=8) → 7[1,3,3,5,5,7]+9 → 16 → 成功

千鳥咲夜:支援判定成功しました。辰巳さんの達成値+3で、最大値が10に変更されます。で。
辰巳十三:うおおおーッ
辰巳十三:コネ:UGNを使って、情報:UGNで振ります。
辰巳十三:4dx+1+3=>6
DoubleCross : (4R10+1+3[10]>=6) → 6[3,4,5,6]+4 → 10 → 成功

GM:セーフ!
千鳥咲夜:ぴったり!
辰巳十三:GOODダイス!
GM:では、情報ゲット!
GM:進行度4/4
GM:『仮令の欠片』の居場所が判明します(任意)。
GM:そしてこの欠片の最も厄介な特性である、「不安の伝播」が判明します。
GM:放っておけばウイルスのように広まっていくことでしょう。対処手段は、欠片本体を根絶することです。

GM:第13地区。ビル街。
GM:いかに治安の悪いこの街といえど、比較的に落ち着いた場所というものも存在する。
GM:その中でも最も人目につかない場所。それがビルの屋上である。
GM:君たちは琴城星羅のもたらした情報をもとに「仮令の欠片」を追っている。その最中のこと。

辰巳十三:「駄目だ。ちょっと疲れた……休憩だ休憩」
千鳥咲夜:「ん──」その言葉に、後ろから従うようにして着いて来ていた少女が足を止める。
千鳥咲夜:「大丈夫か、十三?」先程より、多少症状は落ち着いている。しかし、問うてくるその声には不安の色も根深く。
辰巳十三:「まあな。ただ、大丈夫なうちに休むのがコツだ」
辰巳十三:「限界が見えてからじゃ遅いよな」
千鳥咲夜:「判った、休もう」
辰巳十三:「……よし。思った通り、生きてる自販機がある」
辰巳十三:「何飲む?」
千鳥咲夜:「水がいい。濃い味のは、好きじゃない」
辰巳十三:「はいよ。なぜかUGNチルドレンはコーラ好きなやつ多いんだけどな……」
辰巳十三:自分はモンスターエナジーを購入し、千鳥サンにミネラルウォーターを放り投げる。
千鳥咲夜:ぽんっと、ペットボトルを受け取って、くるりと周囲に目をやる。
千鳥咲夜:目に止まったのは、朽ちかけてはいるが、頑丈そうな木製のベンチ。
千鳥咲夜:「座れそうだ、十三」
辰巳十三:「そりゃよかった」 ごん、とベンチにもたれかかる。
千鳥咲夜:隣にとすんと、腰を下ろす。
辰巳十三:「……具合はどーだ、千鳥サン」
千鳥咲夜:「──────」しばし、考えてから。
千鳥咲夜:「万全とはいいがたい。けど──」
千鳥咲夜:「少し──楽になった気がする」弱々しくも、確かに微笑んで。
千鳥咲夜:「十三のおかげだ」
辰巳十三:「お役に立てたなら、何よりだ」
辰巳十三:「どうも欠片には振り回されっぱなしだな……うまくやれてる気がしねえ」
千鳥咲夜:両手で包むようにして持ったペットボトルから、水分を補給。
千鳥咲夜:「十二支部の直も、ずいぶんと振り回されたと言っていた」
千鳥咲夜:「決して強くはないが、侮ってはいけない類の敵だと思う」
辰巳十三:「だといいんだが。……なあ。疲れてないか?」
辰巳十三:「いや、単に今回のことだけじゃないぜ」
辰巳十三:「仕事に終わりが見えないとか、キリがないんじゃないかとか、そーゆーことだ」
千鳥咲夜:「終わりか──」
千鳥咲夜:その言葉に、天を仰ぐ。
千鳥咲夜:満天の星を仰ぎ見て──
千鳥咲夜:「私は──たぶん物事を同時に考えることが苦手なんだ」
千鳥咲夜:「だから仕事を──任務をしているときは、嫌なことを考えずにすむ」
千鳥咲夜:「仕事や任務の無いときのほうが──」
千鳥咲夜:「色々と考えてしまうから、疲れる」
辰巳十三:「おいおいおいおい。完全にチルドレンがよくなるやつだぞ、それ」
辰巳十三:「ワーカホリックだ。気を付けた方がいいぜ」
千鳥咲夜:と、そちらに向き直って。
千鳥咲夜:「十三は──」
千鳥咲夜:「ひょっとしたら──そうした意味で『疲れた』のか?」
千鳥咲夜:少し、顔を近づける。
千鳥咲夜:表情を見逃さないようにと──
辰巳十三:「俺は──俺は違うんだ」
千鳥咲夜:「違う?」
辰巳十三:「やらなきゃいけないことだった。アホどもの後始末だ。リーダーなんてガラじゃないんだが、それでも……」
千鳥咲夜:「……それでも?」
辰巳十三:「それでも、みんなと一緒に仕事するのは楽しい。みんなに認めてもらえてるって感じがする。正直なところ、俺は楽しんでるんだよ」
辰巳十三:「だからさ……みんなが呆れてないかと思ってさ」
辰巳十三:「うまくやれてるかな。アーティファクトは流出させちまうし、”ディセント”相手じゃ後手後手だ」
辰巳十三:「ホントは、あいつは、俺が始末をつけなきゃいけないのにな」
千鳥咲夜:「…………」しっかりと、少年の言葉を咀嚼する。
千鳥咲夜:「あいつと──ディセントと十三の因縁を、全部知っている訳じゃない」
千鳥咲夜:「十三の過去を、全部知っている訳じゃない」
千鳥咲夜:そしてひとつひとつ、確認するように言葉にする。
辰巳十三:「ああ。悪い。言われても困るか」
千鳥咲夜:ふるふると、静かに首を振って否定する。
千鳥咲夜:「違う」
千鳥咲夜:「過去の十三のことは知らないが」
千鳥咲夜:「『今』の十三のことを、知っている」
辰巳十三:「はは。……聞くの怖ぇな、今の俺はどんなだ?」
千鳥咲夜:もどかしい。たぶん今この少年は『不安』になっている。
千鳥咲夜:どうすれば、どう言えば、伝わるのか──
千鳥咲夜:「オマエは──」
千鳥咲夜:至ったひとつの結論は。
千鳥咲夜:「好かれている、皆に」
千鳥咲夜:脳裏に浮かぶのは、『好意』をはっきりと口にした少女。
千鳥咲夜:そして辰巳十三と共にある、十三支部の仲間たち──
辰巳十三:「……それが本当なら、俺は嬉しいな。そして……」
千鳥咲夜:「できるできないではなく」
千鳥咲夜:「十三が十三だから、皆、集っているのだと思う」
千鳥咲夜:「そして?」
辰巳十三:「千鳥サンが言うなら、それは本当なんだろうな」
千鳥咲夜:とくん──
千鳥咲夜:その言葉に、再び胸の奥で温かい何かが灯る。
辰巳十三:「千鳥サンはその場しのぎでそういうことを言わない」
千鳥咲夜:「真摯に話す人間に、真摯に応じるのは当然だ」
千鳥咲夜:「それにきっと星羅や新納も、同じように言うと思うぞ」
千鳥咲夜:「私だけじゃない」
辰巳十三:「……ありがたい話だ」
千鳥咲夜:「さっき、言ってくれたように応えるなら」
千鳥咲夜:「十三が想ってくれてるとの同じように、皆十三のことを想っているはずだ」
辰巳十三:「勇気が……出てきたな」 飲み干した缶を握りつぶす。
辰巳十三:「やれる気がしてきた」 「俺は……”ディセント”には勝てないんじゃないかと思ってた……なにしろ」
辰巳十三:「俺の完成形で、同じ素体を使ってる。……だが、こっちには、みんながいるんだな」
辰巳十三:「八雲辰巳を、ちゃんと終わらせてやれそうだ」
辰巳十三:「ありがとう、千鳥サン」
千鳥咲夜:「十三──」
千鳥咲夜:「例えディセントがオマエと同じ素体で、オマエの完成体なのだとしても──」
千鳥咲夜:目を閉じる。
千鳥咲夜:『そうではないかもしれない』と囁く、自分の不安を否定するために──
千鳥咲夜:心力の全てを注いで、声とする!
千鳥咲夜:「『みんながいる』と言えないディセントは、オマエに遠く及ばない」
千鳥咲夜:「『断言』してやる」
千鳥咲夜:「オマエのほうが──ディセントよりすごい男だ!」
千鳥咲夜:「誰よりも──だ!」
千鳥咲夜:自分を信じるに至らなくとも──
千鳥咲夜:辰巳十三を信じることならば──
辰巳十三:「ああ」 潰した缶をゴミ箱に放り込む
辰巳十三:「そう言ってくれるなら、裏切るわけにはいかないよな。……助かるぜ」
辰巳十三:「まずは、この舐めたアーティファクトを叩き壊すとするか。……追跡再開、いけるか?」
千鳥咲夜:「ああ──」
千鳥咲夜:まだ本調子とは言えないかもしれない、しかし──
千鳥咲夜:胸に灯った、この温かみがあれば──
千鳥咲夜:「無論だ。憂いを断って、本来の使命に戻らなければな」
千鳥咲夜:──戦える。
GM:では、そんな折。
GM:辰巳さんの端末に、通信が入ります。
辰巳十三:「おっと──来たか?」
琴城星羅:「…辰巳、さん?」「咲夜ちゃんもいる…よね?」
辰巳十三:「……どうした? おい」
琴城星羅:「…『欠片』を、追い詰めたよ」「…ちょっと嘘かも。追い詰められたかもしれない」
辰巳十三:「声が弱い。……防御を固めて、無理なら離れろ! いますぐ行く!」
琴城星羅:「…座標を送ります。まだ…まだ大丈夫…だから」声が震えている。
千鳥咲夜:「星羅!」
琴城星羅:「…早く来てくれると、嬉しいな」振り絞るような声で。
千鳥咲夜:「必ず間に合わせる。だから──」
千鳥咲夜:「必ず耐えてくれ」
辰巳十三:「……千鳥サン!」 手すりを蹴って、跳びだしている。
琴城星羅:「…任せて。もう絶対に」「それで誰かを悲しませたりしないから」
千鳥咲夜:「ああっ!」
琴城星羅:通信が切れる。
辰巳十三:「ちょっと急ぐぞ。こいつは期待に応えないとな!」
千鳥咲夜:同じように手すりを蹴り、夜空へと跳ぶ。そして──
千鳥咲夜:「──不安との戦い方が判ってきたぞ、十三」
千鳥咲夜:隣を跳ぶ少年に──
千鳥咲夜:「大きな声を出すことだ」
千鳥咲夜:そう微笑んだ。

GM:ロイスと購入チャンス!
辰巳十三:購入はもはや不要! ロイスは保留!で!
千鳥咲夜:ロイスを取得。
千鳥咲夜:辰巳さん、あと行動値2下がっても大丈夫そうなら、リアクティブアーマー購入してみますが?
千鳥咲夜:<1回転すればいけるかもレベル
千鳥咲夜:とりあえずロイス
千鳥咲夜:親友【琴城星羅@◯必ず助ける/不安】 標的【仮令の欠片@◯乗り越える/不安】 【ディセント@◯十三の方がすごい!/不安】 の3つを取得します。
千鳥咲夜:で、辰巳支部長のロイスを
千鳥咲夜:大切なひと【无号・辰巳・十三@一緒に居たい/〇居なくならないで】を 大切なひと【无号・辰巳・十三@力になりたい/〇失わない】に変更します。
辰巳十三:リアクティブアーマーより着ぐるみかな~と思います!
千鳥咲夜:了解しました。じゃあこちらもきぐるみましょう
辰巳十三:千鳥サンが失敗したら着ぐるみ買おう
辰巳十三:あ、ディセントにロイス取った方が自然だな…ロイスとろう
千鳥咲夜:あ、最初に気ぐるみはたしか購入してますよ。辰巳さん用
辰巳十三:ディセント/連帯感/敵愾心○
辰巳十三:千鳥サンが失敗したら、千鳥サン用の着ぐるみを買おうと言うことです!
千鳥咲夜:あ、なるほど。失礼しました(汗)
千鳥咲夜:では
辰巳十三:でかいカンガルーのぬいぐるみ買お
千鳥咲夜:コンボ:風を纏う《援護の風/ウインドブレス》
GM:千鳥咲夜の侵蝕率を+4した(侵蝕率:53->57)
千鳥咲夜:6dx+9>=14
DoubleCross : (6R10+9[10]>=14) → 9[1,4,7,7,8,9]+9 → 18 → 成功

千鳥咲夜:購入成功。装備します(`・ω・´)
辰巳十三:当然の成功…
辰巳十三:こちらは以上で終わりです!
千鳥咲夜:以上です!

クライマックスフェイズ

GM:登場侵蝕どうぞ!
辰巳十三:1d10+47
DoubleCross : (1D10+47) → 10[10]+47 → 57

GM:千鳥咲夜の侵蝕率を+5(1d10->5)した(侵蝕率:57->62)

GM:十三地区。市街地。
GM:病院敷地内の駐車場が、指定された座標だった。
GM:そこには内側から今にも破れそうな赤いドーム状の構造物と──
GM:それを維持せんとする少女の姿があった。

辰巳十三:「……星羅サン!」 がん、がん、がん──と
辰巳十三:「応答頼む! 無事だよな!?」 街灯の柱を、骨の鉤爪でひっかけ、跳びわたってくる。
千鳥咲夜:その横を、飛ぶように軽やかに跳躍し──
千鳥咲夜:「見えた!」病院前の状況が視界に入る。そして──
千鳥咲夜:「十三っ!」
千鳥咲夜:ぐっと身体を丸め、『ソレ』に備える──
辰巳十三:「よし」 体を形成する骨が組み変わる。
辰巳十三:「よろしく、千鳥サン!」 じゃっ、と、骨のいくつかが爆ぜるように「開いた」。カタパルトのように千鳥咲夜を射出する。
千鳥咲夜:「応っ!」
千鳥咲夜:カタパルトの勢いに自身の脚力──
千鳥咲夜:さらに風を纏い、少女が弾丸となって夜空を駆ける。そして──
千鳥咲夜:ダンッ!
千鳥咲夜:駐車場のアスファルトを踏み砕き。
千鳥咲夜:射出された少女が、琴城星羅と構造物の間に舞い降り──否、着弾する。
千鳥咲夜:「──待たせたな、星羅!」
琴城星羅:「…咲夜…ちゃん!」顔面蒼白ながら、笑顔で。
千鳥咲夜:構造物を睨みすえ──
千鳥咲夜:背を向けたまま、少女へと声をかけて仁王立つ!
GM:見れば地面には赤い構造体の跡。『欠片』が病院に近付くのを必死に押しとどめてきたことがわかるだろう。
辰巳十三:「間に合った。セーフだろ?」 がきん、と、骨の爪が地面に突き立つ。
琴城星羅:「十三…さん!」安堵の表情を浮かべる。
琴城星羅:「私…ちゃんと…できてましたか?」安心感からか、膝から崩れ落ちそうになる。
辰巳十三:「あぶね」 慌てて支える。 「そりゃもう……」
GM:少女の身体は、見た目のごとく軽い。体内の構造体を使い果たしたのだろう。
辰巳十三:「めちゃくちゃ完璧にやってくれたよ。がんばったな。……あとは俺たちに活躍の出番をくれよ」
辰巳十三:「いいだろ?」
千鳥咲夜:「ああ、後は任せろ」
琴城星羅:「『欠片』はあの中に閉じ込めました」「あとは…倒すだけです」
琴城星羅:「…はい。十三さん、咲夜ちゃん…」
琴城星羅:「…信じてます!」
GM:そう言うと、星羅は辰巳さんの腕の中で意識を失います。
辰巳十三:「信じてる、ってよ」 星羅さんを傍らに横たわらせ、パーカーを被せる。
辰巳十三:「やろうぜ、千鳥サン。始末をつけなきゃな」
千鳥咲夜:「……ああ」言葉を、心で受け止めて。
GM:直後、構造体のドームに内側から皹が入り、黒い影が姿を現します。
千鳥咲夜:「信じてくれたのなら──」
千鳥咲夜:「──負ける道理はない」
仮令の欠片:「ははは…あーはっはっはっは!」耳障りな哄笑とともに、猛烈なワーディングが二人を襲います。
仮令の欠片:衝動判定どうぞ!
千鳥咲夜:コンボ:風を纏う《援護の風/ウインドブレス》
辰巳十三:うおーっ
千鳥咲夜:6dx+9>=9 衝動判定
DoubleCross : (6R10+9[10]>=9) → 9[5,5,6,8,9,9]+9 → 18 → 成功

千鳥咲夜:成功!
辰巳十三:1dx=>9
DoubleCross : (1R10[10]>=9) → 9[9] → 9 → 成功

辰巳十三:成功!
GM:千鳥咲夜の侵蝕率を+4した(侵蝕率:62->66)
仮令の欠片:では、《ワンナイトフィーバー》!
千鳥咲夜:受領。侵食率を100にまで上昇させます。
辰巳十三:こちらもワンナイトフィーバーの効果を適用します!
辰巳十三:侵食率57→100
GM:了解!みんな侵蝕が100になりました。
GM:千鳥咲夜の侵蝕率を+34した(侵蝕率:66->100)

GM:エンゲージ説明!
GM:辰巳十三・千鳥咲夜ー(10m)ー『仮令の欠片』
GM:以上!わかりやすい!

GM:1ラウンド目

GM:セットアップ!何かありますか!
GM:こちらはなし。
千鳥咲夜:ありません! 以後もなし!
辰巳十三:なし!
GM:では最初は辰巳さん…なのですが!
千鳥咲夜:ですが?
GM:イニシアチブで仮令の欠片が動きます!
GM:《原初の白:時間凍結》
辰巳十三:ヌウーッ
GM:HP20と引き換えにメインプロセス!
千鳥咲夜:おのれー
GM:マイナーでオリジン:レジェンド+得意領域、メジャーで雨粒の矢+完全なる世界!ターゲットはPC二人!
GM:18dx+16
DoubleCross : (18R10+16[10]) → 10[1,1,1,1,1,1,3,3,3,4,5,6,6,6,7,7,10,10]+6[4,6]+16 → 32

GM:リアクションどうぞ!
辰巳十三:華麗にしのいで差し上げますよ!うおお!
千鳥咲夜:ワンチャンガード!
辰巳十三:ドッジにワンチャン!
辰巳十三:9dx=>32
DoubleCross : (9R10[10]>=32) → 9[1,1,2,2,4,5,5,6,9] → 9 → 失敗

辰巳十三:ほげーっ失敗!ダメージください!
GM:4D10+22
DoubleCross : (4D10+22) → 12[2,2,6,2]+22 → 34

GM:装甲等々アリ!
辰巳十三:うおお…この程度!千鳥サンからもらった戦闘用着ぐるみのおかげで…
辰巳十三:22ダメージ! 生存! HP33→11
千鳥咲夜:装甲12+ガード5で17防いで17抜けました。残りHP13!
GM:では演出!
仮令の欠片:悪意に満ちた哄笑が耳に入るや否や、猛烈な不安とともに精神を灼くような苦痛が襲ってくる!
仮令の欠片:肉体までもが悲鳴を上げるような呪詛。だが…
千鳥咲夜:「熾きろ──」
千鳥咲夜:掌を突き破り現れるは──
千鳥咲夜:「──雷霆辻風!」
千鳥咲夜:──刀の鞘。
千鳥咲夜:「はああああぁぁぁぁぁぁぁぁっ!」
千鳥咲夜:血飛沫と共に己が腕を斬り裂き──抜刀。
千鳥咲夜:そのまま眼前にて垂直に構え、剣気を以て精神を統一する。
千鳥咲夜:「なるほど、これもまた不安を封じる一つの手立てだな」
千鳥咲夜:「オマエへの怒りは不安なぞ遥かに上回るぞ、ジャーム!」
辰巳十三:「このくらいはな……」 めきめきと骨が軋む。
辰巳十三:「だいたい、慣れてる。舐めるなよ」 骨が籠を形成する。呪が刻まれた鎧となる。
辰巳十三:「やっつけてやるからな」

GM:では、改めて辰巳さんの手番!
辰巳十三:いくぞ~
千鳥咲夜:やっちゃえー
辰巳十三:マイナーでコンボ:墓獅子。骨の剣+死招きの爪+ハンティングスタイルで、仮令の欠片にエンゲージします。
GM:はいな!
辰巳十三:スーパー骨の剣も作成して、侵食率は100→107
GM:千鳥咲夜ー(10m)ー辰巳十三・『仮令の欠片』
辰巳十三:メジャーではコンボ:白銀ノ柄杓。コンセントレイト+オールレンジ!このシンプルなコンボ!
辰巳十三:通称:エグザイル基本セットで仮令の欠片を殴ります。
GM:どうぞ!
辰巳十三:14dx7
DoubleCross : (14R10[7]) → 10[2,2,3,4,4,5,5,5,6,7,8,8,9,10]+10[3,4,5,8,10]+10[6,8]+5[5] → 35

辰巳十三:がんばった!
GM:ドッジ!
仮令の欠片:4DX
DoubleCross : (4R10[10]) → 8[1,5,7,8] → 8

仮令の欠片:ダメージどうぞ!
辰巳十三:よーし!
辰巳十三:4d10+31 諸々有効
DoubleCross : (4D10+31) → 30[5,10,5,10]+31 → 61

千鳥咲夜:でかい!
辰巳十三:アッ強い
辰巳十三:5,10,5,10の出目
仮令の欠片:強い!…が、立っている!
辰巳十三:では演出
辰巳十三:「闇の夜に、啼かぬ烏の──」 思い切り上半身をそらした。その肩から先が、骨細工となって形を変える。
辰巳十三:「声、き、け、ば」 巨大な槍が形成される。そして、思い切り上半身を振る。体を捻る──直後。
辰巳十三:「生れぬ先の、父ぞ恋しき」 かっ、と乾いた音とともに槍が伸びた。 「母ぞ恋しき」 巨大な骨の槍──螺旋状の捻りをくわえて、仮令の欠片を貫いている。
辰巳十三:侵食率107→111
仮令の欠片:「は──?」影が散っていき、声が途切れる。「…はははははっ!」
辰巳十三:「うっ。ちょい外した! 壊れてねえな!?」

GM:では、次は咲夜ちゃん!
千鳥咲夜:うす
千鳥咲夜:イニシアチブでフルインストール
千鳥咲夜:マイナーで聖剣効果起動。メジャー前にリミットリリース。さらに自分に援護の風&ウインドブレス!
千鳥咲夜:ロイス2つ
千鳥咲夜:雷霆辻風と仮令の欠片をタイタス化することで、さらにcr-2!
千鳥咲夜:メジャー、一閃&コンセ! エンゲージしてぶん殴ります!
GM:来い!
GM:千鳥咲夜の侵蝕率を+15した(侵蝕率:100->115)
GM:千鳥咲夜の侵蝕率を+4した(侵蝕率:115->119)
千鳥咲夜:22dx2+14 てりゃー!
DoubleCross : (22R10+14[2]) → 10[1,1,2,2,3,3,3,3,4,4,4,5,5,5,6,6,7,8,9,9,10,10]+10[2,2,2,3,3,4,5,5,6,6,6,6,6,7,7,8,9,9,10,10]+10[1,1,1,3,3,3,4,4,4,6,7,7,8,9,9,9,10,10,10,10]+10[2,2,3,3,4,5,5,6,6,7,7,8,8,8,9,9,9]+10[1,1,3,3,4,4,4,4,5,5,6,6,7,7,8,9,10]+10[1,2,3,3,3,4,4,5,6,7,7,8,9,9,10]+10[1,1,1,4,5,6,6,7,7,8,8,8,9,9]+10[1,3,3,5,7,7,7,9,9,9,10]+10[1,3,3,4,5,7,9,9,9,10]+10[3,4,4,4,5,6,6,7,10]+10[1,2,3,3,5,6,9,9,10]+10[1,2,5,6,6,8,9,10]+10[1,2,2,5,6,7,10]+10[1,2,4,9,10,10]+10[5,6,8,9,9]+10[4,5,8,8,10]+10[2,5,6,8,9]+10[1,3,7,9,10]+10[1,3,8,9]+10[5,8,10]+10[5,7,7]+10[4,8,9]+10[1,3,3]+10[2,4]+10[9,9]+10[1,2]+10[9]+10[6]+10[2]+10[3]+10[2]+10[4]+10[3]+10[10]+10[4]+10[5]+10[10]+10[3]+10[3]+10[4]+10[3]+10[6]+10[5]+1[1]+14 → 445

辰巳十三:これよ
辰巳十三:445
千鳥咲夜:怒りの一撃!
GM:ダメージどうぞ!
千鳥咲夜:45d10+15
DoubleCross : (45D10+15) → 250[5,9,10,7,1,7,10,6,5,5,2,8,3,1,4,7,10,6,7,1,5,8,6,6,2,8,3,7,4,7,1,9,3,6,9,5,2,8,4,4,6,2,10,5,6]+15 → 265

千鳥咲夜:265の装甲ガード有効
GM:死!そして復活も無し!演出どうぞ!
千鳥咲夜:「充分だっ!」
千鳥咲夜:──ダンっ!
千鳥咲夜:刀を大上段に構え、そのまま跳躍。
辰巳十三:「お。抜刀するか……」
辰巳十三:「戻ったな、千鳥サン」
千鳥咲夜:「ああ──」
千鳥咲夜:「トドメを──放つっ!」
千鳥咲夜:ピシャァァァァァァァァッ!
千鳥咲夜:眩い雷光が、天よりその刃へと降り注ぎ──
千鳥咲夜:「雷霆辻風!」
千鳥咲夜:其は、『雷を斬る』と伝えられた太刀。
千鳥咲夜:否──
千鳥咲夜:其は──『神と成り斬る』太刀!
千鳥咲夜:ごうっ!
千鳥咲夜:そして天空より落下の勢いに任せて、雷光を纏った太刀を仮令の欠片へと叩きつける!
千鳥咲夜:「必殺っ!」
千鳥咲夜:がっ!
千鳥咲夜:全力を込めた袈裟懸けの一撃!
千鳥咲夜:雷光の軌跡を描き、敵の身体をその半ばまで切り裂いて──
千鳥咲夜:ぐりっ──
千鳥咲夜:刃が──返される。そして!
千鳥咲夜:「Vの字、斬りぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃっ!」
千鳥咲夜:だんっ!
千鳥咲夜:跳躍──
千鳥咲夜:再び天空に至った少女が、振り返り見下ろすと同時に。
千鳥咲夜:袈裟と逆袈裟、二つの軌跡が雷光となって迸る!
仮令の欠片:声すら上げられず、雷光にかき消されるように散っていく。
仮令の欠片:その斬撃に断ち切られたまま、痕跡すら残さず消滅します。
仮令の欠片:戦闘終了です!
辰巳十三:「うちの支部員は……薩摩隼人ってやつだな、もう。示現の運剣……」
千鳥咲夜:たんっ──
辰巳十三:「寺田屋じゃないんだぜ。あんな風に首を飛ばすかね。……心強いよまったく」
千鳥咲夜:着地。そして残心──
千鳥咲夜:「褒め言葉として受け取っておくぞ」
千鳥咲夜:気と同時に、つい頬も緩めて。

バックトラック

GM:バックトラック!
GM:ワンナイトフィーバーにより…確定帰還!
GM:そして経験は固定8点!
GM:各自お納めくださいませ。

エンディングフェイズ

GM:第13支部応接室。
GM:戦いを終えた君たちは、(星羅を食堂に運んだうえで)一息ついていた。
GM:事後処理も終わり、ほんのわずかに穏やかな時間が流れている。

辰巳十三:「とりあえず、ひと段落だな」
辰巳十三:「腹減っちまった……後で何か食お」
千鳥咲夜:「ああ──」
千鳥咲夜:「ちょっと待ってろ」
千鳥咲夜:とぽとぽとぽとぽとぽ──
千鳥咲夜:慣れた手つきでポットから急須へお湯を注ぎ、二人分の茶を淹れる。
千鳥咲夜:お茶請けはジミーな色をした小さなお饅頭。
千鳥咲夜:「前に作ったのがまだ残っていた」
辰巳十三:「やったぜ。ありがとう、千鳥サン」
辰巳十三:「今回の件も助かった」
千鳥咲夜:湯呑と皿を、ソファー前のテーブルへと乗せ、自分も対面のソファーへ腰掛ける。
千鳥咲夜:「オマエを助けるために、支部長補佐になったんだ。あたりまえ──」と、言いかけて。
千鳥咲夜:「──────」
千鳥咲夜:「この場合は、『ありがとう』の方がいいのか?」
千鳥咲夜:問い直す。
辰巳十三:「そうしてくれると嬉しいね」
千鳥咲夜:「そうか──」
千鳥咲夜:「こちらこそだ。ありがとう十三」静かに頭を下げる。
辰巳十三:「どういたしまして。……少しは気が晴れたか?」
千鳥咲夜:「ああ──」
千鳥咲夜:「被害もなく終わったからこそだが──」
千鳥咲夜:「自分を改めて見つめ直すことができたと考えている」
辰巳十三:「そうか。千鳥サンさ──少し前から、ちょっと悩んでる感じあっただろ?」
辰巳十三:「気になってたんだよな」
千鳥咲夜:湯呑を両手で包み持ち、番茶を味わう。
千鳥咲夜:「気にかけているのは、知っていた。だが──」
千鳥咲夜:「あの時は負担をかけたくなかった。多忙だったしな」
千鳥咲夜:「む──」
千鳥咲夜:「違ったな。ありがとうだった。まずこうした場合は」
千鳥咲夜:生真面目に、言い直す。
辰巳十三:「はは!」
辰巳十三:「じゃあ……大事なことを言っておこうかな」
辰巳十三:「これはたぶん、千鳥サンに教えそびれたことだったかもしれない」
千鳥咲夜:「?」
辰巳十三:「オーヴァードとジャームの違いのことだ」
辰巳十三:「何が違うと思う?」
千鳥咲夜:「………………」スカートの裾を直し、姿勢を正す。
辰巳十三:「……無理に大喜利しなくてもいいからな!」
千鳥咲夜:「失望させてしまうかもしれないが──」
千鳥咲夜:「私には、未だ明確にはその差は判らない」
千鳥咲夜:「だが──」
千鳥咲夜:「諦めたときに、人はジャームになるのかもしれない」
千鳥咲夜:「今回の件で、そう思った」
辰巳十三:「正確だ。俺もそう思う。千鳥サンらしい正確さだ。ただ……」
辰巳十三:「UGNの見解は違うらしいね」
辰巳十三:「他の誰か、何かとの関係をなくしたやつがジャームだ」
千鳥咲夜:「関係を──なくす?」
辰巳十三:「うん。ジャームは他人と絆を結べない。その点が絶対的に、オーヴァードとジャームを隔てているんだとさ」
辰巳十三:「何が言いたいかというと……、千鳥サンは大丈夫ってことが言いたかった」
辰巳十三:「だって千鳥サンさ、悩み事とか困ったこと話すときに、まず誰かの名前が出てくるんだもんな」
千鳥咲夜:「む──」
辰巳十三:「無理だよ、千鳥サンは。ジャームになれない」
千鳥咲夜:脳裏に浮かぶ、皆の顔。
千鳥咲夜:教え導き、共に歩んでくれた人たちの──
千鳥咲夜:「はは──」自然、頬が緩む。
千鳥咲夜:「『なれない』のか。『ならない』ではなく」
辰巳十三:「そう思うよ」
千鳥咲夜:辰巳十三が、千鳥咲夜をそう思ってくれている。
千鳥咲夜:それだけで──胸の奥で温かい何かが優しく灯る。
辰巳十三:「教えたかったのは、そのことだよ。なんかじいちゃんの説教みたいになって悪いな」
千鳥咲夜:(ああ、そうか。なるほど──)
千鳥咲夜:そして──
千鳥咲夜:──得心に至る。
千鳥咲夜:「ありがとう、十三」
千鳥咲夜:「私も──オマエに言いたいことがある。いいか?」
千鳥咲夜:湯呑を起き、正面から少年を見つめて。
辰巳十三:「おう。どうぞ?」
千鳥咲夜:「色々合ったんだ、この短い間に」
千鳥咲夜:「直から教わった。失うことに恐怖するのは、共に在ることの証だと」
千鳥咲夜:「未知留から教わった。想いには、様々な形があるのだということを」
千鳥咲夜:「そして──」
千鳥咲夜:一呼吸
千鳥咲夜:「星羅から教わった」
千鳥咲夜:「私が胸に抱く想いの正体は──」
千鳥咲夜:「誰かに教わるものではなく、自ら考え、答えをださなければいけないのだと」
千鳥咲夜:導いてくれた彼女たちに感謝を込め、告げる。
千鳥咲夜:「だからあれから、ずっと考えていたんだ」
辰巳十三:「え。……何を?」
千鳥咲夜:「今回のことで、改めてよくわかった」
千鳥咲夜:「私は──オマエを失うことが、怖い」
千鳥咲夜:「オマエが──幸せになれないことが、怖い」
千鳥咲夜:「オマエと──共に在れないことが、怖い。けど──」
千鳥咲夜:だが、目の前の少年から教わった。
千鳥咲夜:「それだけじゃないことも──判った」
千鳥咲夜:失わなければいい。
千鳥咲夜:幸せにしてやればいい。
千鳥咲夜:共に在ればいい。
千鳥咲夜:“人”であれば、それはできるはずなのだ。
千鳥咲夜:皆を信じ。自身も幸せになろうとさえすれば──
千鳥咲夜:「むやみに怖がらなくてもいいことを、オマエに教えてもらったんだ」
千鳥咲夜:自分の言葉に頷く。
辰巳十三:「……嬉しいね。お役に立てたようだ」
千鳥咲夜:大事なことを、他ならぬ辰巳十三に教えてもらえたことが、とても『嬉しい』。
千鳥咲夜:どうすれば幸せになれるのかは、正直なところよくわからない。
千鳥咲夜:ひとつだけ、朧気に言うのであれば。
千鳥咲夜:辰巳十三が幸せであれば、
千鳥咲夜:きっと自分も幸せなのだとは想う。
千鳥咲夜:つまるところ──
千鳥咲夜:やるべきことは、変わらないのだ。故に──
千鳥咲夜:「十三」
千鳥咲夜:声をかける。
辰巳十三:「ああ」
千鳥咲夜:声と表情は、真剣そのもの。
千鳥咲夜:「以前──問われたことがある」
千鳥咲夜:「私がオマエを、どう思っているかと言うことに関して」
千鳥咲夜:故に、これは区切りだ。
千鳥咲夜:やるべきことは変わらずとも、
千鳥咲夜:恐怖に駆られて行う訳では無いのだから──
千鳥咲夜:『咲夜ちゃんは、辰巳さんに恋をしてるの?』
千鳥咲夜:かつて、少女が少女に投げかけた、問い。
千鳥咲夜:千鳥咲夜は──
千鳥咲夜:辰巳十三に胸をときめかせたことは──ない。
千鳥咲夜:頬を染め、恥じらいを覚えるようなことも、きっとない。
千鳥咲夜:そうしたことを恋と言うのならば──
千鳥咲夜:千鳥咲夜は、辰巳十三に恋をすることはないだろう。
千鳥咲夜:だが──
千鳥咲夜:「どうやら私は──」
千鳥咲夜:この胸の奥から生じる愛おしさだけは、偽りのないキモチだから──




千鳥咲夜:「オマエを──愛しているらしい」
千鳥咲夜:想いを、ただ告げる。
千鳥咲夜:自然と浮かんだ、満面の笑みを以て──
辰巳十三:「え゛」 饅頭を取り落とす
辰巳十三:「それって」
辰巳十三:「……俺、なにか……返答しなきゃいけないタイプのやつ……か?」
千鳥咲夜:「む、そうなのか?」
千鳥咲夜:「私は私の想いを告げられて、すごくすっきりしたぞ」
千鳥咲夜:そして心の底から晴れ晴れと、手を組んでぐーっと伸びをする。
辰巳十三:「え゛」
辰巳十三:「そ、そういうもんなの??」
千鳥咲夜:「む、なにかこう、定められた様式があるのか、こうしたものには?」
千鳥咲夜:ぐいっと、珍しく行儀悪く、テーブルを跨いでそちらへと身体を寄せる。
千鳥咲夜:「であれば済まなかったな。もう一度調べて、やり直したほうがいいか?」
辰巳十三:「い、いや…………」
辰巳十三:「そういうことじゃないよ!」
千鳥咲夜:「そうか、それならよかった」そして再び、満面の笑み。
辰巳十三:「千鳥サン。……非常に申し訳ないんだが、俺はすごく混乱している」
辰巳十三:「今後の人生について深く考えさせてもらっていいか?」
千鳥咲夜:「む、混乱の理由はわからんが、良いことだと思うぞ」
千鳥咲夜:「十三は、自分を軽んじるきらいがあるからな」
千鳥咲夜:「自分のことを考えるのは良いことだと、今回改めて学ばせてもらった」うんうんと、したり顔。
辰巳十三:「ありがとう。助かる。少し、自分のことを……見つめ直させていただくよ……」
千鳥咲夜:「さて──」
千鳥咲夜:「すっきりしたら、私も小腹が空いてきたな」
千鳥咲夜:「柔麺でも作るとしよう。十三も食べるか?」
辰巳十三:「ああ……」
辰巳十三:「頼むよ」
千鳥咲夜:「了解だ」
千鳥咲夜:「いつもどおり、腕によりをかけるとしよう」
千鳥咲夜:本当に心の底からすっきりしたのか──
千鳥咲夜:仏頂面ではなく、笑みすら浮かべて。
千鳥咲夜:十三支部支部長補佐、“夜を裂くモノ(Nightsever)”千鳥咲夜は、応接室を後にした。
千鳥咲夜:辰巳十三へのロイスをSロイスとして
千鳥咲夜:@大切な人【无号・辰巳・十三@〇愛している/かけがえがない】
千鳥咲夜:に変更します。
辰巳十三:「……」
辰巳十三:「……死にたくねえなァ」
辰巳十三:「”ディセント”。終わったら、俺はどうすりゃいいと思う……」
辰巳十三:「……」 机の引き出しから、何枚ものチラシを引っ張り出す。
辰巳十三:「あー……どうすりゃいいか、終わったら先生方に聞きに行こ」 アパート”なみかぜ”の広告をはじめとしたチラシを、ポケットの中に突っ込んだ。

GM:以上で、当セッションの全工程を終了いたします。
GM:お疲れ様でした!
千鳥咲夜:おつかれさまでしたー!
辰巳十三:お疲れさまでした!!!