我こそは、絶対無敵の主人公


PC1:“赤影法師(レッド・シルエット)” 一宮 千景(いちみや ちかげ)(キャラシート)PL:今日日
PC2:“フェアウェルブーケ” 琴城 星羅(ことしろ せいら)(キャラシート)PL:北白河
PC3:“夜を裂くモノ(Nightsever)” 千鳥 咲夜(ちどり さくや)(キャラシート)PL:MAO
PC4:“錆浅葱(ラストブルー)” 鈎取 千歳(かぎとり ちとせ)(キャラシート)PL:月見鳥

メインログ雑談ログ

目次

プリプレイ

GM:■第13支部セッション
GM:■「我こそは、絶対無敵の主人公」
GM:────
GM:自己紹介パートです。
GM:最初はPC1の千景くんです。
GM:よろしくお願いします!
一宮千景:はい!



一宮千景:一宮千景、N市第十三支部に所属するUGNエージェントです。
一宮千景:十三地区の治安的に、普段はストリートチルドレンのフリなどをしつつ任務に励んでいます。あとは大体訓練とかで時間を使ってるタイプ。
GM:治安が悪いからな~!
一宮千景:幼少期に能力に覚醒してすぐUGNへ送られた関係で戦歴は長く、崩落戦も経験しています。ただし、成す術もなく蹂躙された側としてですが。
一宮千景:そのときの経験からもう二度と逃げないという覚悟を決めています。以前の任務で、かつて因縁のあった敵との決着もつけました。
一宮千景:性格は大人しく真面目。自省的な常識人。ですが、前述の覚悟から戦場では捨て身の戦法で敵を殲滅する自爆型ソルジャーです。
GM:その性格でその能力……
GM:何かがおかしい……何かが
一宮千景:性能的にはウルボンにブラッドボムを合わせて二重爆散します。サブ能力として支援も持ってるので、暇になることはない筈。
一宮千景:代わりに侵蝕は重めですが、その辺は神に祈りながらやっていきます。よろしくお願いします!
GM:はい!ありがとうございます!
GM:そんな一宮くんのハンドアウトはこちらです。

□一宮千景
>シナリオロイス:ディセント
きみは追われている。
第十三支部への襲撃に伴い、地下道を通っての逃走を余儀なくされていた。
辰巳十三から託されたのは、「龍血」と呼ばれる《ディセント》を倒す切り札である。
『不滅の都』を名乗る集団から追撃を受けるうち、
きみはアヴァターの暴走ともいうべき力の高まりを感じる。
制御できないほど高まったアヴァターの力は、追っ手を焼き尽くし、その光景を目撃されてしまう。

GM:ヤバいシーンを見られた!
一宮千景:自分の能力まで暴走しちゃうし、色々とヤバそうだ……

GM:では、次の方。
GM:PC2,琴城さんお願いします。
琴城星羅:ほいさ!




琴城星羅:琴城星羅と申します!女子高生!レネゲイドビーイング!享年16歳!(この掴みもこれで最後か…)
琴城星羅:崩落戦で死んだチルドレンの死体に意識体と呼ばれるRBが憑依して、周りの死体のレネゲイドやコンクリを吸収して記憶そのまま復活しました。
琴城星羅:その結果、女子高生の見た目に体内に構造体(通称:殺人コンクリ)と呼ばれる物質が詰まった謎の存在が爆誕。エージェントとして現在に至ります。
琴城星羅:体内に生前の人格が残っているとか様々な問題がありましたが、この度(行間で)完全に合一して唯一無二の琴城星羅となりました。
琴城星羅:紆余曲折の末現在13支部所属!好きなものはご飯を食べることと美少年、そして辰巳支部長!
琴城星羅:猛烈アタックの末、念願叶って恋人一歩手前まで漕ぎつけました。今回で漕ぎつけます。
GM:強い意志
琴城星羅:性格は明るくポンコツで友達思い、そしてアホ!だけど退くことを知らない頑固さを持つので始末に負えません。
琴城星羅:異能は体内に詰まった殺人コンクリ(ひっかかると同化吸収される)を自在に操ること!平常時は人間と全く変わらない機能や外見を持たせたり、戦闘時は固めて殴ったり液体化してぶちまけたりできます。
琴城星羅:スペック的にはウロボロス/ブラムスで、死ぬほどバフを乗せた赫き剣をポルターして二重にして殴ります。ダイス不足を解消するため暴走型にもなりました。
琴城星羅:その反面、燃費はさらに悪化!そしてメモリーもなくなった!帰ってこれるといいな。
琴城星羅:ミドル性能はギャランティプラス頼みなので、なんとか…なったらいいな…
琴城星羅:絶対にディセントを倒し、親友と辰巳支部長を救出するという想いでいっぱいです。よろしくお願いいたします!
GM:了解です!ありがとうございます!
GM:そんな琴城さんのハンドアウトはこちら。

□琴城星羅
シナリオロイス:スキャバーズ
きみは救援要請を受け取った。
それは第十三支部からだ。無数のジャームとオーヴァードたちに襲われているという。
それを証明するように、第十三支部へと向かう途中、きみは襲撃を受ける。
どうやら支部はすでに攻撃を受けており、そう簡単にたどり着けそうにない。
そんな最中、きみは一人の少女を遭遇する。
満身創痍の少女──”オレイアデス”湯澤要だ。彼女は裏側のN市にいたはずだ。
なぜここにいるのか、事態の切迫をきみは確信する。

GM:よろしく・ね!
琴城星羅:要ちゃん~!
GM:なお、要ちゃんの見た目がちょっと変わっていますが、
GM:これはかつて使用させていただいていたPICREWが非公開になったためです。悪しからず。
どどんとふ:「一宮千景」がログインしました。
琴城星羅:せちがらいけどしかたない
GM:────

GM:そしてPC3!千鳥咲夜さん、自己紹介をお願いします。
千鳥咲夜:はい




千鳥咲夜:「十三支部支部長補佐、“夜を裂くモノ”(Nightsever)千鳥咲夜だ」
千鳥咲夜:十三支部所属の支部長補佐チルドレン。纏うは古めかしい黒セーラー。
千鳥咲夜:崩落戦で“雷霆辻風”という名前の聖剣相当アーティファクトと融合してしまった、頑固者な純情スパルタンっ娘です。
千鳥咲夜:被保護者的な同支部支部長、辰巳十三に対する自身の感情を測りかねていましたが、先日めでたく「愛しているらしい」と判断。告白してすっきりしました。
千鳥咲夜:えへん。
千鳥咲夜:──つまるところ、そのへん情緒がょぅι゛ょです。

GM:カワイイパワーが高まってきた
千鳥咲夜:シンドロームはハヌマーン/ブラックドッグ
千鳥咲夜:ロイス関係は――
千鳥咲夜:Dロイス №98【遺産継承者】
千鳥咲夜:大切なひと【“ケイヴマン”无号・辰巳・十三@◯愛している/かけがえがない】
千鳥咲夜:親友【“フェアウェルブーケ”琴城星羅@ともだち◯/不安】
千鳥咲夜:――を所持しています。

千鳥咲夜:データ的にはミドルは援護の風&ウインドブレスやバディムーブで情報収集や戦闘を乗り切り、
千鳥咲夜:クライマックスではロイス2つと引き換えに必殺技と言う名のC2砲をぶっぱなします。
千鳥咲夜:また今回、不在の辰巳支部長に代わって十三を護る役目を担った点を、カンパニーデータで再現してみました。データ的には──

千鳥咲夜:・財産点+2
千鳥咲夜:・情報収集判定時、達成値に+2する。
千鳥咲夜:・毎シーン終了時、HPが2D10回復する。
千鳥咲夜:・HP回復時、回復量を+1D10する。
千鳥咲夜:・バックトラック時、侵蝕率回復量を+1D10
千鳥咲夜:──といった特典が十三支部各支部員に課せられます。
千鳥咲夜:フレーバー的には「千鳥咲夜がヌシとなっている厨房施設」「倉庫という名の物置」「雑魚寝ができるスペース」で表現されている形です。

千鳥咲夜:名誉の討伐卓参加。加えてそのセッションで自キャラの起源が圧し折れると聞いてワクワクしております。
千鳥咲夜:粉骨砕身の覚悟で挑む所存です。改めまして、よろしくお願い申し上げます。
GM:イェイイェイ!

GM:ありがとうございます!
GM:そんな千鳥さんのハンドアウトはこちら

□千鳥咲夜
シナリオロイス:雷霆辻風
きみには支部長補佐として支部を守る役目がある。
そのために様々な備えを行ってきた。
だが、その備えはいまや破られ、『不滅の都』を名乗る者たちの襲撃にさらされている。
中でも恐るべきは、鬼神のような強さを誇る剣士、”塵輪”。
受け太刀を許さぬ異様な斬撃により、きみの剣は二つに折られてしまう。
きみは喪失感とともに、己の剣の真実を取り戻す必要性を痛感する。

GM:折れます
千鳥咲夜:折れますか
千鳥咲夜:ワクワクしてきますね(`・ω・´)
GM:このおかげで、イベントをこなすまで刀が使えなくなったりしますが、
GM:それはシナリオ中にてご説明します。
千鳥咲夜:了解しました。

GM:それでは、PC4!
GM:鈎取千歳さん、自己紹介をお願いいたします。
鈎取千歳:はーい!



鈎取千歳:「錆浅葱”ラスト・ブルー”、鈎取千歳です。」「チルドレン見習いですが、よろしくです。」
鈎取千歳:星辰館高校に通う、十三支部所属のUGNチルドレンです。
鈎取千歳:中学生の時に事故に会い覚醒、自分の能力をいつか消すためにUGNで活動中です。
鈎取千歳:一時期、自分の能力を調査してもらうことを条件に、”ピューパ”セルで実験体として活動してました。
鈎取千歳:過去のトラウマで人と触れ合うのが苦手、常に長袖長ズボンと手袋をしてます。
GM:暗黒兵器セルと能力…!
鈎取千歳:でも最近はヤクザの組長の友達が出来たので、学校が楽しくなってきました。
鈎取千歳:データとしてはブラム/モルのクロスで、近接RCで範囲にダメージと邪毒を撒きます。
鈎取千歳:砂の加護とバディムーヴもあるのでミドルも手伝えたらいいなとおもってたり。
GM:最優エンブレムの一角として名高い……バディムーヴ!
鈎取千歳:友達が住む十三地区を守るために頑張ります!よろしくおねがいします!
鈎取千歳:後だし出来るのがとてもつよい、バディムーヴ
GM:ありがとうございます!
GM:そんな千歳さんのハンドアウトはこれ。

GM:□鈎取千歳
>シナリオロイス:来海芙由梨
きみは異様な寒気に襲われる街の異変の調査中、その男と遭遇する。
楽園の十三人の一人──《ディセント》と呼ばれる男。无号の完成形。
彼は『不滅の都』の信徒たちに付き従い、殉教者のように街を歩く。
その中に、きみは見知った顔を見つけてしまう。
かつてFHセルにいた時期に、やはり実験体として交流のあった少女だ。
来海芙由梨、という。己でも制御できない時空振動能力を有するオーヴァード。
きみと同じ”ピューパ”セルに所属し、究極の兵器の開発に当たっていたはずだが──

GM:くるみ・ふゆりさんという少女がシナリオロイスです。
鈎取千歳:ふゆりちゃん!
鈎取千歳:時空振動能力ってめっちゃつよそう
GM:というわけで、以上PC4名で始めていきましょう。

■トレーラー

大N市には、もう一つの領域がある。
裏側のN市。
荒涼たる異界の領域。

旧日本陸軍の計画が生み出した「神」、无号計画の最終成果──《ディセント》はそこに住まう。
人々に『啓示』という形で導きを与え、街に混乱をもたらした者。
そして、やがて世界の可能性を閉ざす者。

対抗する兵器を得て、第十三支部はその討伐に乗り出す。
しかしその矢先に、第十三支部長である辰巳十三は《ディセント》の関与によって失踪。
また支部にも《永遠の都》を名乗る教団の信徒が押し寄せ、壊滅の脅威にさらされる。
それどころか第十三地区は雪に覆われ、異形が徘徊し、住民はそろって悪夢にうなされている。

だが、これは二度とない好機だ。
この攻勢を凌ぎきり、反撃に転じなくては、《ディセント》を討つ機会を失ってしまう。

辰巳十三の残した言葉は、たった一つ。
あんたの出番だ、主人公。


オープニングフェイズ/シーン1/「鈎取千歳」

GM:OP1:鈎取千歳
GM:鈎取さんは登場ダイスをお願いします
鈎取千歳:シーンイン:鈎取千歳の侵蝕率:+4(1d10->4) ((侵蝕率:43->47))
鈎取千歳:まずまず
GM:OK!
GM:────
GM:空が暗い。
GM:もう何日も、ずっと晴れ間を見ていない気がする。
GM:そして、うっすらとしか積もらない、湿った雪が降り続いている。気温は毎日年間最低を更新するか、その手前を行ったり来たりとしている──
探偵:「……まあ、調査結果はお察しの通りだ」
探偵:「病人が出てるのは、この寒さのせいってだけじゃない。詳しく聞きたいか?」
鈎取千歳:「そうですか…。是非お願いします」こくりと頷く
GM:目の前の探偵が尋ねている。13区の外縁に位置する、比較的治安のいい喫茶店だ。
GM:レトロすぎる調子の店内は、外よりも薄暗く、遮蔽物も多い。こうして、裏側の社会の話をするには打ってつけの場所の一つだった。
探偵:「倒れて寝込んでる人間が増えてるって噂、知ってるか?」
鈎取千歳:「それは聞いたことがあります、悪い風邪が流行ってるって…」
鈎取千歳:「風邪じゃ…ないんですよね?」
探偵:「ご明察だ。……ただの風邪じゃない。意識レベルが低下して、ぜんぜん起き上がれなくなってる」
探偵:「死んでないのは、寝込んだ人間がうなされてるからだな」
探偵:「悪夢を見てる……らしい」
鈎取千歳:「悪夢ですか。体調が悪い時は悪夢を見やすいって聞きますけど」
鈎取千歳:「倒れた人が揃って悪夢を見るなんて…」
探偵:「そこがまあ、レネゲイド事案って断言してもいいところだな」
探偵:「……どんな悪夢だと思う?」
鈎取千歳:「うーん…」首を傾げて考える
鈎取千歳:「最近とても寒いし…雪山で遭難する…とか…?」
鈎取千歳:「暗いし…不審者に追いかけられるとか…」
探偵:「おっ。どっちも惜しい! いいセンスだ」
探偵:「UGNの、他人の夢に接触できるオーヴァードが垣間見たところだと、」
探偵:「この街にそっくりなN市で、そこをうろつく怪物どもに追いかけられる夢……だそうだ」
鈎取千歳:「それはなんというか…」
探偵:「意味深だと思わないか? そっくりな街だってよ」
鈎取千歳:「それに怪物…ですもんね…」
探偵:「……この街の裏側に、もう一つのN市があるんだってな。そこの夢を見ているとしか思えない」
探偵:「あるいは精神だけがそこに閉じ込められてるとかな。そういう推理ならいくらでも思いつくが、まあ、いまのとこ証拠もないしな」
鈎取千歳:「それは聞いたことがあります、裏のN市の話」
鈎取千歳:「倒れた意識が戻らないのは…普通の人だけですか…?」
探偵:「いまのところな。……だから、不思議だと思わないか?」
探偵:「怪物に追いかけられる夢は見ても、追いつかれて殺されるまで行ってない」
鈎取千歳:「普通の人なら抵抗なんて出来ないですよね…」
鈎取千歳:「オーヴァードならまだしも…」
探偵:「だから、誰かが助けてんじゃねえか……ッてのも、ただの俺の推理だな」
探偵:「向こう側でな。そういう勢力がいるんじゃねえのって話。……こういうのは13支部のあんたらの方が詳しいかもな」
探偵:「あとは支部長にでも聞いてくれ」
鈎取千歳:「裏のN市で戦う組織…ですか。私はまだ新参者なのでわからないです…」
鈎取千歳:「支部長…辰巳さんなら…知ってるかもですね!」
探偵:「そーゆーこと。……病人の調査はここまで。もう一つの方は……」
探偵:「そろそろ来るぜ」 窓の外を指さす。
鈎取千歳:「……?」窓のほうを見る
GM:もう一つの方。それは、最近勢力を拡大している「不滅の都」という教団に関する調査だった。
GM:つい最近にその指導者を失い、信徒は散逸したと、そう思われていたが──
仮面の信徒:「…………」
GM:窓の外を、仮面をつけた人々が歩いていく。
GM:行進にも似ている、規則的な足取りで、街の路地を抜けていく。
探偵:「あれだよ。『不滅の都』だ」
鈎取千歳:「あれが…」ジーと観察する。宗教には残念ながら明るくない。
探偵:「まだ大勢信者がいるみたいだな。あのへんな仮面──猿やら犬やらの仮面が、やつらの印だってさ」
探偵:「あいつらの教義、聞いたことあるかい?」
鈎取千歳:「すみません、聞いたことないですね…」
鈎取千歳:「宗教だと神様を信じてるイメージがありますけど…」
探偵:「……『本当の世界』にたどり着く、だってよ」
鈎取千歳:「本当の世界…?」目をぱちくり
探偵:「そのために、神様を崇めてるんだそうだ」
探偵:「よくわからんよな? 俺も信徒に話を聞いてみたが、さっぱり要領を得ねえ」
鈎取千歳:「極楽浄土とか…楽園…みたいなものでしょうか?」
鈎取千歳:「あの世…みたいな…」
探偵:「そういうユートピア的なやつとは、どうも違うみたいなんだよな。だから……」
探偵:「せめて幹部クラスと話ができればな。……信徒との違いは、仮面をつけていないことらしいんだが……」
鈎取千歳:「仮面を付けてないと信者かどうかわからない…」
探偵:「誰かいないか?」 窓から行列に目を凝らしている。
鈎取千歳:「うーん…
鈎取千歳:目を凝らして探してみる
GM:ところが、行列の中に、鈎取さんは一人の仮面をつけていない少女を見つける。
GM:きみの見知った顔だった。
来海芙由梨:「…………」
GM:来海芙由梨。きみは、驚きのためか、あるいは記憶をたどったためか、少しだけ遅れてその名前を思い出す。
GM:かつて同じセルに「実験体」として所属していた少女。
GM:少しだけ成長しているようだが、間違いない。
鈎取千歳:「……えっ?」
探偵:「……どうした?」
探偵:「いたか、仮面つけてないやつが」
鈎取千歳:「どうして…そんなところに…」見知った顔を見つけ、言葉が漏れる
鈎取千歳:「いました、ひとりだけ」
鈎取千歳:「芙由梨ちゃん…間違いない…」
探偵:「……あれか。きみ、……じゃない、あんたと変わらないぐらいの歳じゃないか」
探偵:「知り合いなのか?」
鈎取千歳:その言葉に少し口ごもる。UGNとしてはあまり話したくない過去。
鈎取千歳:でも今は、少しでも情報を共有しないといけない。
鈎取千歳:「…昔、FHのセルにいた時に、一緒だった子です」
探偵:「……なるほど。そりゃあまた……」
来海芙由梨:「……!」
GM:不意に、その少女がこちらを見た。
GM:目が合った、ような気がする。事実、その少女の足が束の間だけ止まった。
鈎取千歳:こちらも目が合ったような気がして、窓により近づく。
GM:鈎取さんは急いで店を出るなら、声をかけることができる。慎重にここで観察に徹し、向こうの出方を見ても構わない。
鈎取千歳:なんと
鈎取千歳:ここは…急いで店を出ます、声をかけたい!
GM:では、来海は立ち止まり、待っていた。
来海芙由梨:「……千歳?」
鈎取千歳:「芙由梨ちゃん…だよね?」
来海芙由梨:「……なんで、ここにいるの?」
鈎取千歳:「久しぶり…って言えばいいのかな」困ったように
鈎取千歳:「私いま…ここの、十三地区のUGNに居るんだ…」
来海芙由梨:「UGNに……!?」
来海芙由梨:「な、なんでよ……。よりによって、なんでUGNに……」
鈎取千歳:「ご、ごめんね…芙由梨ちゃん…」
鈎取千歳:「でもあのまま”ピューパ”セルに居ても…あの人たちは治してくれなかった」
鈎取千歳:「芙由梨ちゃんはまだ”ピューパ”セルにいるの…?」
来海芙由梨:「……”ピューパ”セルは、もうなくなったわ」
来海芙由梨:「いまでは、あの人たちと一緒にいる」
鈎取千歳:「えっ…なくなった…?」
来海芙由梨:「神様が……」
鈎取千歳:「あの人たちって…”不滅の都”だよね」
来海芙由梨:「神様がみんな消してしまった」
来海芙由梨:「それから、私たちは”不滅の都”」
鈎取千歳:「神様…消した…!?」言葉の内容についていけない
来海芙由梨:「……神様なら、たぶん……私を治してくれるから」
鈎取千歳:「それ…本当に…?」
鈎取千歳:「”ピューパ”セルの人でも、今のUGNでも無理なのに」
来海芙由梨:「……大丈夫。知ってる? 千歳。『本当の世界』にはね……」
来海芙由梨:「オーヴァードなんていないんだって」
鈎取千歳:「オーヴァードがいない世界…?」
来海芙由梨:「……私は信じるよ。こんなの、おかしいから」
来海芙由梨:「私は『本当の世界』へ行きたい。そこにはオーヴァードもレネゲイドもないんだって。……邪魔をしないで。それと……」
来海芙由梨:「できれば、この街からすぐに逃げて」
鈎取千歳:「どうして…?何か起きるの、この街で」
鈎取千歳:「それとも…もう起きてるの?」
来海芙由梨:「始まってる」
来海芙由梨:「きっと、オーヴァードはみんな助からないよ」 歩みを再開する。
来海芙由梨:きみに背を向け、歩き去ろうとする。止めようとしてもかまわない。
鈎取千歳:「そんなの…ダメだよ…!」意を決して手を掴もうとする!
来海芙由梨:「ごめんね」 片手が、小さな鍵を手にしている。
来海芙由梨:「逃げて。お願いだから。私は、千歳を──」 がち、と、扉が開く。その姿が掻き消える。
来海芙由梨:「殺したくない」 声だけが残る。
GM:きみは13支部の所属として、その鍵を見たことがあるかもしれない。
GM:アーティファクトと呼ばれる道具で、『ローディーズ・ドア』と名付けられていた。
鈎取千歳:伸ばした手が空しく宙を掴む。
GM:能力は空間を移動すること。それは確かに、いま、13支部にあったはずだが──
探偵:「おい! いまのやつ……」 片手に鉄の欠片らしきものを握りしめ、警戒していたらしい。探偵が追いついてくる。
探偵:「……どこへ消えた?」
鈎取千歳:「あれは…支部のアーカイブで見たことがあります」
鈎取千歳:「ローディーズ・ドア…、十三支部に保管されているアーティファクトのはず…!」
探偵:「なんでそれを持ってる。いや……そういうことなら……」
探偵:「支部長に聞いた方がいいだろうな。支部まで急いだ方がいい」
鈎取千歳:「そう…ですね…。」
鈎取千歳:「私はこのまま支部に行ってきます。探偵さん、ありがとうございました」
探偵:「いや。金は貰ってるからな。……もう少し調べは進めとくよ。なんていうか……」
探偵:「気をつけな。絶対ヤバいから、これ」
鈎取千歳:「芙由梨ちゃんは何かが…この十三支部で始まってるって言っていました」
探偵:「だな」
鈎取千歳:「探偵さんこそ、気をつけてくださいね…」
鈎取千歳:足早に十三支部へ向けて走り出す。
鈎取千歳:芙由梨ちゃんの最後の言葉がまだ耳に残っている。
鈎取千歳:殺したくない。
鈎取千歳:一体この十三地区で、芙由梨ちゃんに何が起きているのだろうか。
鈎取千歳:その不安と、この寒さと暗さが、重く心に影を落としていた。
GM:────
GM:ロイス取得のみ可能です。
鈎取千歳:昔の仲間 来海芙由梨 懐旧/心配〇 で ロイスを取得します
GM:OK!
GM:────

オープニングフェイズ/シーン2/「一宮千景」

GM:OP2:一宮千景
GM:登場ダイスをお願いします
一宮千景:一宮千景の侵蝕率を+3(1d10->3)した(侵蝕率:43->46)
GM:好調ですね。OK!
GM:────
GM:地下道に、足音が響く。
GM:無数の足音だ。
GM:きみたちを追っている──きみたち二人を。
辰巳十三:「……ヤバいな。数が多いぞ」



辰巳十三:「一宮くん、大丈夫か? ケース持ってる?」
GM:辰巳十三がきみを振り返る。きみの手には、大きなトランクケースがある──はずだ。
一宮千景:「はい、なんとか……」
一宮千景:オーヴァードではあるが運動能力に特別優れている方ではない。息を切らしながら、どうにか付いて行けているという状態だ。
辰巳十三:「よかった。そいつを無くさないでくれよ。なにしろ”切り札”だ」
辰巳十三:「あーっと……いきなりこんな修羅場に巻き込んで悪い。……中身の説明、しといた方がいいか?」
一宮千景:「お願い、します。出来れば、この状況自体にも」
辰巳十三:「状況説明1! 俺たちは追われている。いきなり支部に呼び出して、ついた瞬間こうなったのは悪いと思ってるんだが」
辰巳十三:「いきなりの襲撃だったからな……まさか支部に物量作戦っつーか人海戦術をかけてくるとは思わなかった」
辰巳十三:「しかもあいつら、オーヴァードじゃない。あの面白い仮面のせいでワーディングが効かないのが困りもので……」
一宮千景:「つまり、全力を出すわけにはいかないと」
辰巳十三:「そうそう。……この支部、基本的にめちゃくちゃ殺傷するタイプの残虐な迎撃設備しかないからな。フツーの人間相手は苦手なんだよな」
一宮千景:彼が人間の姿のまま逃げるに徹しているのだから、理由はあるのだろうと思ったけど。
一宮千景:「これを指揮してる人間は、そこも理解しているってことでしょうか」
辰巳十三:「たぶんな。くそ。よーくわかってるよ、相手は」
辰巳十三:「このことから、敵の親玉の性格がわかるよな」
辰巳十三:「……逃げてる理由については、これで理解ゲージ満タンになったかい?」
一宮千景:「……」 困ったような苦笑を一つ。肯定的な意味ではないタイプの良い性格だろう。
一宮千景:「はい。そちらはどうにか」
辰巳十三:「じゃあ、そのトランクの中身ね。切り札っていったけど、武器なんだ」
辰巳十三:「”ディセント”っていう、超悪いやつを倒すための武器。間違いなく、この騒動の首謀者だ」
辰巳十三:「武器の名前は、”龍血”。……聞いたことあるか?」
一宮千景:「いえ、すみません。ここにあるということは、アーティファクト系列ですか?」
辰巳十三:「近い。旧日本軍が開発した……あっ、これでもうロクでもない道具だって思ったかもしれないけど、その直感は合ってる」
辰巳十三:「旧日本軍が、无号の完成形──つまり”ディセント”を制御するために作ったらしい代物だ」
辰巳十三:「液体の形で存在している。使用回数は残り2回。こいつは……」

《龍血》とは、「神」に対抗するための決戦兵器である。
无号計画の策定時に、无号完成形が暴走した場合に備えて設計された。
兵器であると同時に、使用者自身を攻撃する猛毒。
戦時中に開発され、邪悪な意図をもって使用されようとしたが、陸軍の超人部隊『无弦』によって封印された。

常温では液状で存在する。使用者は皮下に10ccを注入すること。
《龍血》を使用したオーヴァードは、一時的にあらゆる衝動を喪失し、強力な対レネゲイド能力を得る。
注意点としては、使用者には衝動が存在しなくなるため、能動的な行動するにはそれを成すだけの強靭な意志力──
または他者との精神的連帯が必要となる。
内的動機とレネゲイド侵食に対抗する意志が消滅するため、自我の崩壊と即時のジャーム化が発生する可能性がある。
現在は残り2回分の《龍血》アンプルが現存している。

※システム的な効果としては、マイナーアクションの直前にオートアクションとして使用する。
即座に発生する《意志》で難易度20の判定に成功した場合、コントロール可能となる。
直後の攻撃が成功したとき、対象の任意のEロイス・Dロイスとエネミーエフェクト、アイテム効果をすべて無効化する。
《意志》判定に失敗した場合、メジャーアクション完了後にジャーム化する。

辰巳十三:「……”ディセント”には厄介な特徴がある。「衝動を持つオーヴァードからの攻撃」を無効化する」
辰巳十三:「つまり、普通は無敵だ」
辰巳十三:「それをどうにかするのが、この”龍血”って兵器なわけだ。……こんなところで大丈夫か?」
一宮千景:「……はい。理解できました」
一宮千景:「ディセントへの唯一の対抗手段が龍血で、それ故に現在ディセントに狙われている」
一宮千景:「僕達は、このトランクケースをなんとしても死守しなければならない」
一宮千景:半ば自分に言い聞かせるように口にする。
辰巳十三:「そーゆーことだな」
辰巳十三:「問題は……追手がちょっと、多すぎるってこと」
辰巳十三:「強行突破が必要だな。……ひと暴れできるかい、一宮くん」
一宮千景:「……能力なしだと少し厳しいですけど。やってみます」
辰巳十三:「それじゃ、頑張ってみるか──」
ディセント:「いや。……そういうのは、やめてほしいな」
GM:ずる、と、何かを引きずるような音とともに、その男がきみたちの行く手を塞いでいた。
GM:背後には、仮面を被った「信徒」たちがいる。
ディセント:「そのトランクを渡してくれると、とても助かるんだけど……」
ディセント:「ダメかな」
一宮千景:「……お断りします」
一宮千景:トランクをしっかり抱えたまま、背に担いだウェポンケースへと手をかける。
ディセント:「そう言われると、なにもできないな……」
ディセント:「ぼくがきみたち人間に勝てるわけがない」
ディセント:「できるのは命乞いくらいで……ハハ……でも、一つだけ……これだけは……」
ディセント:「同じ无号の怪物にだけは、手出しできる。……お前のことだよ、十三号」 その手が、小さな骨細工のようなものを放った。
ディセント:それは瞬時に展開され、巨大化し、怪物の姿を取る。辰巳十三の、戦闘形態と酷似していた。
辰巳十三:「……一宮くん、すまん。重大な仕事を頼んでいいか?」 こちらも、上半身を巨大な骨細工に変化させている。
一宮千景:「……はい」
辰巳十三:「それ持って全力で逃げてくれ! で、支部の他のメンバーに連絡!」
辰巳十三:「走れ! ……面倒で深刻なことばっかり頼んでごめんな!」
一宮千景:「いえ」 支部長も、と続けかけて。
一宮千景:「辰巳さんも、どうかご無事で」
一宮千景:彼の名を呼んで。無事を祈って。そうして、駆け出す。
辰巳十三:「頼んだ。……」
辰巳十三:「あんたの出番だ、主人公」
GM:背後で骨同士のぶつかりあう音が響く。
ディセント:「あー……仕方ない。人間と一緒にいたのが想定外だった……運いいね、お前」
ディセント:「ただ、ぼくには勝てない」 たくさんの骨細工が展開する音。 「……お前とおんなじものを、いくらでも生み出せるからさ」
GM:そして、一宮くんが逃走するなら、さらにその先を塞ぐ者たちがいる。
GM:仮面をつけた「信徒」たちだ。
GM:これを切り抜けなければ、脱出できないだろう。ワーディングは効かない。
GM:なんらかの手段で攻撃を試みてもいいし、能力を使わず脱出を試してもいい。
一宮千景:「くっ」 ウェポンケースから取り出したショットガンを構える。
一宮千景:あくまで威嚇だ。いくら自分の射撃の腕が粗末とはいえ、この人数相手に射角が自慢のショットガンを撃てばただでは済まない。
信徒:「……いたぞ」
信徒:「ケースを持っている。……奪え」
信徒:「『本当の世界』を遮るやつらだ!」
GM:仮面の人々が殺到してくる。
GM:傍らをすり抜けるというわけにはいかないだろう。射撃を試みてもいいし、それでも素手での突破を試みてもいい。
一宮千景:「……」 一瞬悩んだのち、天井へ向けて引鉄を引く。
一宮千景:轟音、天井に突き刺さる散弾、それによって僅かに剥がれた塗装などが集団へと降り注ぐ。
一宮千景:同時に、影の一部を切り離す。感覚を共有する端末だ。
信徒:「くそッ」
一宮千景:これによって集団の中でも手隙な部分を捜索し、そこを狙ってすり抜ける心算だ。
信徒:「秘密結社の連中……! こんなものま、で……!?」
GM:では、影を分離して、操作しようとしたとき。
GM:その影が獣のように走り、きみの想定した以上の速度で動いた。
GM:そして、信徒の一人に触れた瞬間、その足を瞬時に串刺しにしている。
一宮千景:「……え」
信徒:「あっ……! つっ……!」
一宮千景:そんな操作をした覚えはない。あくまで、捜索用でしかない筈。
信徒:「ひ……!」
GM:影は棘を生やし、また別の信徒を狙っている。触れた瞬間、炎を噴き上げた。
一宮千景:「ま、て!なんで」
信徒:「こいつ、普通の人間じゃない! ……逃げろ、殺される!」
信徒:「……怪物だ!」
一宮千景:なぜ棘が?いや、そもそも自分能力に炎なんて含まれていないはず。それより、このままだと人が。
GM:その声にこたえるように──あるいは一宮千景を咎めるように、
一宮千景:幾つもの疑問と困惑を抱えたまま、覚えのない動きを繰り返す能力を、必死に制御しようとするが。
GM:影が獣のような実態を取る。
GM:獣というには、あまりに異形の影だった。
:「ギ」
:「イーーイイイイイイィィィィィィ──!」
GM:金切り声をあげ、炎を噴き上げる棘を生やす。
GM:一宮くんはこれの回収を試みてもいい。その場合、RCで対決判定になります。
一宮千景:回収を試みます。
GM:ではまずはRCで判定をどうぞ!
一宮千景:3dx+1
DoubleCross : (3R10+1[10]) → 9[5,7,9]+1 → 10

一宮千景:まあまあ良い方だけど、どうだ……?
GM:では、対抗。
GM:3dx+1
DoubleCross : (3R10+1[10]) → 5[1,5,5]+1 → 6

GM:一宮くんの勝利です。
GM:影を回収することができる──それは同時に、信徒たちが逃げ出すことを許すということでもある。
信徒:「怪物がいるぞ!」
一宮千景:「っく、は」
信徒:「来海さまを連れてきてくれ!」 「それとも、物部さまを!」
一宮千景:信徒の叫び声が遠い。それ以上に、恐怖と困惑が強い。
GM:信徒たちが離れていく。一方で、影は叫び声をあげただけに留まる。
一宮千景:どうにか、動きを抑えることは出来たものの。以前影は異形の様相を呈したままだ。
GM:きみの影は全身から棘を生やし、影の一部を燃え上がらせながら、きみの拘束に逆らうように震えた。
一宮千景:普段の人影とは違う。そして血の赤とも違う。炎に染まる謎の獣。
GM:ただの影にどうしても戻せない。
GM:逃げるにしても、この、きみの影から生まれた獣を連れていくしかないだろう。
一宮千景:新たな能力として顕現して以来、ずっと共に戦ってきたアヴァター。それがまるで、自分に反旗を翻したような。
一宮千景:「……なんで」
一宮千景:困惑と恐怖を湛えた呟きを落とした後。
一宮千景:「……」 何かを振り払うように強く首を横に振り、歩き出す。
一宮千景:手には託された龍血。そして握ったままになっていたショットガン。
一宮千景:何も分からない状態ではある。この獣を連れ歩くことに対する躊躇もある。困惑と恐怖も抱えたままだ。
一宮千景:それでも。
一宮千景:「……千鳥さんなら、支部の状況にも気付いているはず」
一宮千景:「他の人には今から連絡するしかないから、間に合うかは分からないけど……とにかく、まずは連絡を」
一宮千景:今の自分は、立ち止まってはいけない。この手に唯一の対抗手段がある限りは。
一宮千景:「ディセントを、討伐しないと」
一宮千景:この街に、平和は訪れないのだから。
GM:ーーーー
GM:ロイス取得のみ可能です。
一宮千景:ディセントに〇尽力/不安で取得します。
一宮千景:それと、固定ロイスのアヴァターへの感情を〇信頼/恐怖から信頼/〇恐怖に変更したいです。
GM:了解です!

オープニングフェイズ/シーン3/「千鳥咲夜」

GM:OP3:千鳥咲夜
GM:では、千鳥さんは登場ダイスをお願いいたします!
千鳥咲夜:千鳥咲夜の侵蝕率を+10(1d10->10)した(侵蝕率:37->47)
GM:Oh...
GM:────
GM:それは、千鳥咲夜がいつもの通り、支部の整備を行おうとしていた刻限だった。
GM:最初は、迷い込んできた民間人かと思われた。
GM:レネゲイド反応が検出されなかったからだ。
GM:しかしごく微量──その仮面が、何らかのアーティファクトであることを証明していた。
GM:それに気づいたときには、すでにすべての支部への出入り口を、塞がれていた。あまりにも数が多すぎた。
信徒:「……いたぞ……」
信徒:「秘密結社の、怪物だ。間違いない!」
GM:仮面の信徒の一人が、きみを指さして叫んでいる。
千鳥咲夜:「む──」
千鳥咲夜:怪物──と称された、黒セーラーを纏った少女が眉をひそめる。
千鳥咲夜:《ワーディング》
GM:ワーディングの効果は見られない。
GM:意識を失う様子も、無力化の兆候も見られない──代わりに、
信徒:「撃て! 怪物も撃てば倒れる!」
GM:白い鳥のような仮面をつけた連中が、ボウガンやら拳銃やらを構える。
GM:この支部ではありふれた護身用の道具であり、非オーヴァードが使ったところで、それほどの脅威ではない。はずだった。
千鳥咲夜:「!」
GM:彼らの放った矢と弾丸は、驚くほどの正確さできみを狙って放たれていた。
GM:回避してもいいし、撃ち落としてもいいです。
千鳥咲夜:勘が働く──
千鳥咲夜:『躱せない』と判断するや否や、古ぼけて疵だらけのソファー蹴り上げ、そのまま盾として利用する。
信徒:「避けたぞ」「人間の動きじゃない……!」「俺たちだけじゃ、だめだ。やっぱり──」
千鳥咲夜:「──ずいぶんな言いようだな」身を半分だけ乗り出し、応じる。
千鳥咲夜:人数、そしてどのような集団かを確認するために──
歳刑六号:「あ」
歳刑六号:「あああああああっ!」
GM:応じた千鳥咲夜の頭上、一人の少女が天井から落ちてくる。その四肢の筋繊維がほぐれ、異形の触腕に変化して、
千鳥咲夜:「ちっ!」
GM:千鳥咲夜が盾としたソファを破砕する。
千鳥咲夜:身体を丸め、床を転がってその場から飛び退く。
歳刑六号:「よ、避けないで……ください……!」
千鳥咲夜:牽制として、落ちてきた少女へと向けてソファーの破片を蹴り飛ばしながら!
歳刑六号:「わ、私、こんなこと……すぐに終わらせたいのに……!」 ソファの破片を、触腕で弾く。
千鳥咲夜:「避けるな──だと」
千鳥咲夜:『怪物』と断ぜられた時とは違い、明らかに怒気が込もった声を上げる。
千鳥咲夜:「私達の『家』に押し入り、十三気に入りのソファーを打ち砕き、出てくる言葉が『嘆願』か?」
千鳥咲夜:すっくと立ち上がり、少女と相対する。
千鳥咲夜:もとより『敵』の存在する生業だ、こうしたこともあるだろうと覚悟はしていた。しかし──
歳刑六号:「なんで、迷惑なことするんですか……。立ったり喋ったりしないでください……! 死んでくれれば、いいだけなのに……」
千鳥咲夜:「ずいぶんとムシのいい話だな」その身勝手さに、心の底より怒りを込めて応じ──
千鳥咲夜:視線を切り。男たちの方へと視線を向ける。
千鳥咲夜:否──敵意を込めた眼差しを以て牽制する。
千鳥咲夜:オーヴァード、そしてワーディング対策を施した人間による混成部隊。
塵輪:「はは! 悪いな。そいつ……歳刑六号は面倒が嫌いでね」
GM:男たちの中に、一人。明らかに異なる、仮面をつけていない男が一人。
GM:ひどく大ぶりで、武骨な太刀を担いでいるのがわかる。
千鳥咲夜:「──貴様が指揮官か?」
塵輪:「いや……そりゃどうなのかな。六号、俺って指揮官?」
歳刑六号:「な、なんで……」
歳刑六号:「なんで、私が、答えなくちゃいけないんですか? ひどい……私、ただ、この人に死んでほしいだけなのに」
歳刑六号:「ただ、いまは、ただそれだけの願いなのに……強く願って行動すればきっと叶うって、私、聞きました……」
塵輪:「これじゃしょうがねーな。いいよ、俺が指揮官で」
千鳥咲夜:「そうだな──この中では明確な『意志』を貴様からは感じた」男へと向き直り。
千鳥咲夜:「襲撃直後にひとまかせにするような輩や、人の生死を乞い願うような女とは違ってな」
千鳥咲夜:「加えて言うならば──」
千鳥咲夜:「貴様がだけが、この場で『笑み』を浮かべている。それだけで、他の有象無象と違うと判断するに充分だ」
塵輪:「ああ。まあ、趣味みたいなもんだからな。俺の場合は、こういうのが」
塵輪:「楽しいからやってる。……だけどまあ、一応、交渉だ。そこをどいてくれないか」
千鳥咲夜:「交渉か、いいだろう。話し合いで解決できるのであれば、するべきだ」
塵輪:「おとなしく降参してくれるなら、手間が省ける。本当のお楽しみはここから先だからな」
千鳥咲夜:「──まずは名乗ってもらおうか? 私はオマエと──オマエたちをなんと呼べばいい?」
塵輪:「名乗りか。俺は”塵輪”物部士郎。……そっちの変なのが歳刑六号。で、もって……」
塵輪:「”不滅の都”の一人だよ。”ディセント”を従える、非オーヴァードたちの祈りの教団……だっけ?」
歳刑六号:「……願いの教団、です」
歳刑六号:「なんで覚えられないんですか……? こ、こんなに……こんなに頑張ってるのに……」
千鳥咲夜:「ふむ──」
千鳥咲夜:その名前を耳にして、深く静かに呼吸する。
千鳥咲夜:昂ぶる気を──鎮めるように。
歳刑六号:「ちゃんとしてくださいッ」 歳刑六号の触手が唐突に振るわれた。それは応接室のテーブルを打ち、吹き飛ばす。
千鳥咲夜:目を閉じたまま、跳んできたソファーの足を受け止める。
千鳥咲夜:目を開き、何年か前に自分が『噛みついた』跡を確認して──
塵輪:「アブないねぇ……交渉にならないじゃんか」
塵輪:「どうなんだい、あんた……支部長補佐だっけか」
塵輪:「降参してくれんのかい」
千鳥咲夜:「ああ、十三支部支部長補佐、“夜を裂くモノ”(Nightsever)千鳥咲夜だ」
千鳥咲夜:「確認するぞ」
千鳥咲夜:「つまり貴様らはディセントの手のもので」
千鳥咲夜:「私たちの『家』に勝手に押し込み、狼藉を働いた挙げ句──」
千鳥咲夜:「それだけではまだ足りず、降伏してこの場を明け渡せ──ということだな?」
塵輪:「ハハ! 一部違うね。こいつらが”ディセント”を支配してるのさ」
塵輪:背後の仮面の連中を指さす。
千鳥咲夜:嘆息──
塵輪:「あるいは、俺や歳刑がね。無限の願望をかなえる”神”だ……なかなか便利だし、そいつを使ってる俺たちは無敵だから」
塵輪:「諦めた方が時間の節約になる」
千鳥咲夜:「同じようなことを言っていた『王』がいたな」
千鳥咲夜:改めて、敵の戦力を確認する。オーヴァードらしき男女が一組、そして対オーヴァード装備を備えたと思われる者が複数名──
塵輪:「ああー……”ディセント”の前の主か?」
塵輪:「ありゃ笑えたな。せっかく手に入れた神様を、たいしたことのない願いで使おうとしてた。あの末路もうなずける」
歳刑六号:「ど、ど、どっちだっていいじゃないですか……! なんで私が興味のない話、ばっかり……!」 触腕が震えている。
歳刑六号:「どいてください……! それが無理なら、し、死んで……! お願いしますから……お願いしてるのに……!」
千鳥咲夜:冷静に考えれば多勢に無勢。自分ひとりでは如何ともし難いだろう。だが──
千鳥咲夜:此処は『家』であり、自分は『家』を十三に任された身なれば──
千鳥咲夜:「では改めて応えよう、”塵輪”、歳刑六号──」
千鳥咲夜:そして左掌を、突き出すようにして──
千鳥咲夜:「熾きろ──雷霆辻風」
千鳥咲夜:ぞぶりっ!
千鳥咲夜:告げると共に左掌を突き破り、鮮血が吹き出し刀の柄が顕れる!
千鳥咲夜:アーティファクト──雷霆辻風!
歳刑六号:「……ひっ! も、もう……」 触腕を振るう。
千鳥咲夜:がっ──
千鳥咲夜:「おおおおおおおおおぉぉぉぉぉぉぉぉぉっ!」
千鳥咲夜:そして雄叫びと共に己が左腕を斬り裂いて、その刃を抜刀し、突きつける!
千鳥咲夜:「『交渉』も『お願い』も、お断りだ!」
歳刑六号:「こんな世界、嫌い!」 千鳥咲夜に、その触腕の束を叩きつける
GM:防御してもいいし、叩き切ってもいい。
千鳥咲夜:「全力を以て──刃向かわせてもらうぞ!」
千鳥咲夜:下から跳ね上げるようにして、その触腕を斬り飛ばす!
歳刑六号:「いっ…たい……! ”塵輪”!」
塵輪:「わかってるよ」 塵輪が、その太刀を掲げて防御に入る。きみの刃と鍔競り合いの形になる。
千鳥咲夜:がぎんっ!
千鳥咲夜:「ちぃっ!」
千鳥咲夜:刃金と刃金が打ち合わされ、文字通り火花を散らす。
塵輪:「いい刀だな。それ、あんたの?」
千鳥咲夜:「雷霆辻風──」
千鳥咲夜:名だけを告げ、刃に風を纏わせる──
塵輪:「おっ。レネゲイド能力か? 風。なるほど。こいつはインチキしてやがる」
千鳥咲夜:千鳥咲夜に、繊細な剣術の技術などない。
千鳥咲夜:あるのはただ、雷霆辻風が有する斬撃刺突能力と、風と雷に頼った高出力の一撃のみ。故に──
千鳥咲夜:生み出した烈風と己が膂力を以て、いつもどおり強引に刃を振り上げようと──
千鳥咲夜:「おおおおおおおおおおおぉぉぉぉぉぉぉぉぉっっっっっ!」
塵輪:「ただ、俺の”塵輪”と切り結ぶには、ちょっと、なあ」
塵輪:「足りねえぞっ、と!」
GM:千鳥咲夜の振るった刃は、確かに十分な力があった。
GM:だが、きみの耳が聞いたのは、鋼を弾き返す強い音ではなかった。
GM:もっと脆く、澄んだ音だった。
千鳥咲夜:キィィィィィィンンンン──
千鳥咲夜:「!」
塵輪:「最強の剣ってのは、俺が思うに」
GM:千鳥咲夜は、自分の刃が折れて砕けたことを知る。
塵輪:「決して曲がらない、折れない、砕けない。この条件をクリアしていることだ」
塵輪:「あとはどんな剣だろうが変わらない。使い手の技がすべて。……どうだ、千鳥咲夜?」
千鳥咲夜:根本から圧し折れた刃が、回転しながら宙を舞う──
塵輪:「”塵輪”は究極の剣──あ、違ったっけか?」
歳刑六号:「究極の」
歳刑六号:「盾です。……なんで忘れるんですか?」
千鳥咲夜:だんっ!
千鳥咲夜:刹那、自身も宙を舞う。
千鳥咲夜:雷霆辻風は折れた──それは事実だ。だが──
千鳥咲夜:ここで──膝を屈する訳には行かないっ!
千鳥咲夜:「せぇぇぇぇいっ!」即座に刃へと振り上げた脚を叩き込み、塵輪へと向けて蹴り飛ばす!
塵輪:「おっとぉ!」 刃を弾く。間合いが生まれる。
GM:このまま突破してもいいし、逃走を選択してもいい。
GM:あるいは反撃を試みてもいい。
千鳥咲夜:着地。同時に跳ねるようにして塵輪との間合いを詰め、柄先3寸のみとなった雷霆辻風をその喉元へ突き刺さそうと、身体ごと突進する!
塵輪:「いいね」 太刀を目まぐるしく旋回させる。その刀身の長さなど意に介さぬ取り廻し。なぜなら、
塵輪:「だが、無理だ」 床も壁も関係なく切り裂いて、刃が千鳥さんの手に残った三寸の刃さえ削り取った。そして──
GM:刃を千鳥咲夜の喉に突き立て、ようとした瞬間。
千鳥咲夜:刃が無いならば──と、その喉笛を喰い千切ろうとした瞬間──
ショーグン:「お──」
ショーグン:「おおおおおおお! 全軍! 突撃!」
GM:支部の奥から地響きのような音が鳴りひびいたかと思うと、異形の集団がぶつかってきた。
GM:千鳥さんは支部長補佐として知っていてもいい。
GM:これは13支部の地下に潜む異形戦力。アーティファクト”龍血”の封印管理にあたっていた部隊──灰化猟兵であった。
千鳥咲夜:「ショーグン!?」
ショーグン:「突撃! 千鳥中将を救え!」
歳刑六号:「な、な、なんですか……! もう……!」
歳刑六号:「なんなんですかぁ……!?」 触手を振るって、防戦に入る。
塵輪:「なんだよ、邪魔が入るなあ」
塵輪:「しゃあねぇ。たたっきるか」
ショーグン:「千鳥中将! いますぐ撤退せよ!」
千鳥咲夜:「くっ──」
ショーグン:「我らは死力を尽くして中将の撤退路を拓くものである! ……いまの貴官に交戦・撃破する能力はない!」
ショーグン:「救援を呼び、もって事態の打開を図るべしと進言しよう!」
千鳥咲夜:ぎりっ──
千鳥咲夜:不甲斐なさに、歯を鳴らす。しかし──
千鳥咲夜:「了解した。だが──」
千鳥咲夜:「必ず助けに来るっ! だからオマエたちも、必ず無事でいろっ!」
ショーグン:「うむっ! 各自、攪乱戦闘の上、散開して逃走!」
ショーグン:「千鳥中将、我らは別経路で逃げる! ……無事を祈る!」
千鳥咲夜:「ああ──」短くショーグンに応じ、塵輪へとその眼差しを向ける。
塵輪:「おっとォ……雑魚の相手は苦手なんだ。つまんねぇからな。やっぱり大物を斬らなきゃ始まらねぇよ」
塵輪:千鳥咲夜に視線を向ける。一瞬だけその目が合った気がした。
塵輪:「オーヴァードども、思い知らせてやる」
千鳥咲夜:無言で背を向け、全力で逃走する。
千鳥咲夜:男の嘲りにも似た言葉を背に受け、言い返すこともせず、ただただ敗走する。
千鳥咲夜:刀を折られ、為す術も策もなく、ただただひたすらに──
千鳥咲夜:しかし──
千鳥咲夜:心はまだ、折れてはいない──
GM:────
GM:千鳥咲夜の「雷霆辻風」が使用不能になりました。
GM:第13支部奪還成功まで、カンパニーデータが使用不能になりました。
GM:────
GM:ロイスの取得のみ可能です。
千鳥咲夜:起源【雷霆辻風@信頼/○憤懣】にて。信頼してたのに……
GM:────

オープニングフェイズ/シーン4/「琴城星羅」

GM:OP4:琴城星羅
GM:登場ダイスをお願いします。
琴城星羅:39+1D10
DoubleCross : (39+1D10) → 39+3[3] → 42

GM:OK!快調!
GM:────
GM:N市、第13区。
GM:その地下通路。
GM:きみは学校帰り、唐突な救援要請を受け取り、すぐに支部へと急行するつもりでいた。
GM:この地下通路は、その最短距離をゆくものだったはずだ。
GM:しかし──
???:「……オーヴァードだな」
GM:行く手を塞ぎ、訪ねてきた声には、断定的な響きがあった。
琴城星羅:ぎり、と歯噛みする。「そこを、どいてください」
GM:明らかに異形の少年だった。頬に──いや、体のあちこちに瞳が浮いている。
???:「なぜ?」
琴城星羅:「行かなきゃならない場所があるからです」
???:「そんなに……急いで……行く場所といえば」
???:「13支部の、オーヴァードに間違いない……、間違い……あるか?」
琴城星羅:「…間違いないです」「そして」
琴城星羅:「これ以上、邪魔されてやるつもりもありません」指先が赤く染まる。
???:「よかった……」
???:「関係ない相手を巻き込むのは、正しくないからな」 その姿が、瞬時に消えた。
GM:隠密起動。この攻撃に対処するには、さっそく《知覚》で判定を試みる必要があります。
琴城星羅:素振り行為!
琴城星羅:難易度はどれくらいでしょう
GM:対抗判定ですね。こちらも振ります。探す側がお先にどうぞ!
琴城星羅:了解!
琴城星羅:3DX
DoubleCross : (3R10[10]) → 9[1,2,9] → 9

GM:いい出目だ
???:6dx
DoubleCross : (6R10[10]) → 7[2,4,4,5,5,7] → 7

GM:だめじゃん…!
GM:では、きみは大気の屈折を利用した、四角からの攻撃に対処することができる。
GM:鉄の欠片が射出されてくるのを、自由に防いで構いません。
琴城星羅:承り!
琴城星羅:少年の姿が消えるのと同時に、躊躇なく指先から構造体を散布する。
琴城星羅:一帯が敵意に満ちた赤い霧に包まれ…
???:「……」
GM:背後から、鉄片が射出される。
GM:異国のナイフのような形状の刃が、回転しながら飛ぶ。
GM:それは確かに、琴城星羅の脊椎を狙っていた。
琴城星羅:星羅の急所に届くまでの間に、刃は急速に朽ちていく。
???:「わかった……」 明滅しながら、姿を現す。
琴城星羅:活性化した構造体による侵食だ。星羅の肉体に届くころには、今舞っているものと同じ赤い塵に変わっていた。
???:「”フェアウェルブーケ”、琴城星羅……」
???:「優先撃破目標の一つ。間違いなく……邪魔になる……」 指先で、鉄片を回転させる。 「怪物だ。この世から消す必要がある」
琴城星羅:「…そういうのは、言われ慣れてるからね」「消えてなんて、やらない」
???:「救えないな。……せめて、治りたいとは思わないのか?」
???:「人間に戻りたいとは?」
琴城星羅:「ちょっと前なら、そう思ったかもね」「残念だけど、お断り」
琴城星羅:「戻るんじゃなくて」「なるものだから」
???:「だから、討伐するしかない。……なるほど……”ディセント”の言う通りだ」
???:「FHも、UGNも、怪物を許容する。……だから、」
???:「ぼくたちが戦う必要がある」 指笛を鳴らす。いくつもの足音。
仮面の信徒:「……”ウエンレラ”様!」 「こっちだ!」
GM:ここへ来るまでに、すでに何度か見たかもしれない。
GM:猿や犬、蜥蜴や鳥といった仮面をつけた「信徒」たちが、通路の奥からやってくる。
GM:琴城さんは彼らがアンチワーディング装備をしただけの市民だとわかっていてもいい。
???:「本当の世界に怪物はいらない……。ここで、退治されてもらう」
琴城星羅:「…!」一人一人なら、アンチワーディング装備だけを潰すことで殺さず無力化できるかもしれない。だが、この数では。
???:「……動かなければ、瞬時に殺してやれる。再生が利かなくなるまで、何度でも……一瞬で……!」
GM:琴城さんはテクニカルな迎撃を試みてもいいし、防御に能力を回し、撤退しようとしてもいい。
琴城星羅:「…あなたたちの欲しがってる世界より」全身の構造体を活性化させる。
琴城星羅:「私は、この世界が好きだよ」舞っていた粉塵を凝固させ、信徒との間に赤いコンクリートの障壁を作り出す。
琴城星羅:信徒たちにざわめきが広がった瞬間、鋭く地面を蹴って別方向へと撤退する!
???:「その程度で──」 体をねじる。回転していた鉄片が増える──いや、腕が増える。機銃掃射にも似た、多量の鉄片が射出される。
???:「防げると思うな!」 同時に、信徒たちの銃が火を噴く。その飽和攻撃を防ぐのは、
湯澤要:「……それは、まったく同感ね」
湯澤要:「私も、この世界が好き」 黒い渦が出現し、コンクリートの障壁とともに、飽和攻撃を防ぎきる。そして、
湯澤要:「……星羅。……なんていうか……」 天井が崩落し、道を塞ぐ。重力場が生み出した圧壊。
琴城星羅:動きが、止まる。「…要…ちゃん?」
湯澤要:「久しぶり」 ひきつった顔で笑う。
GM:もちろん、琴城さんはその少女を知っている。
GM:湯澤要。かつて琴城星羅が所属していた、”スキャバーズ”のリーダー。裏側のN市に取り残されていたオーヴァードの一人。
GM:そのはずだった。
湯澤要:「……元気だった?」
琴城星羅:「…か」「要ちゃん~!」「生きててよかったぁ…!」嬉し涙を流し、抱きつく。
琴城星羅:「…え、なんで…こっちに?」
湯澤要:「ハハ……それなんだけどね」
湯澤要:「ちょっと……私の方は元気ってわけでもなくて」 壁に肩をつける。
湯澤要:その腹部、だけでなくあちこちから出血し、負傷しているのがわかった。
湯澤要:「い、痛み止め……か、何か甘いものある……?」
湯澤要:「できれば鎌倉の”リエッタ”のキャラメルシフォンケーキ……」
琴城星羅:「…その怪我…!」自分のポーチを漁り、止血剤とチョコレートを取り出す。
琴城星羅:「いいやつはないけど」「とりあえず、両方!」
湯澤要:「……助かる。ごめんね、いきなりこんなんで」
琴城星羅:「…要ちゃんに会えただけで十分だよ!」手際よく、応急処置を行っていく。
湯澤要:「ちょっと大変なことになっててさ。……そっちも十分大変そうだけど」 チョコレートをかみ砕く。 「聞いてくれる余裕ある?」
琴城星羅:「…」
琴城星羅:「…私は、大丈夫。」「聞かせてほしいな」
湯澤要:「うん。ま、無関係ってわけじゃない……と思う。裏側のN市と……こっち側との……」
湯澤要:「境目が、すごく薄くなってる。向こう側に、表側の人が迷い込んできたり……ジャームが増えたり」
湯澤要:「私たち、表側の人を保護しようとして、がんばってたんだけどね。……ジャームの群れと戦ってて」
湯澤要:「私がこっち側に……なんていうの? 落ちて来ちゃった。っていうか、浮かび上がったっていうのか」 「そんな感じ」
琴城星羅:「…ってことはほかのみんなはいなくて…要ちゃんだけ?」
湯澤要:「そういうこと」
湯澤要:「でも、このままだと……どんどん、裏側との境目がめちゃくちゃになる」
湯澤要:「いままでにない規模で。……私がこっちに転がり出ちゃうくらいだからね」
湯澤要:「支部長に……救援頼みに来たんだけど……」 閉ざした通路の奥を見る。 「こっちも取り込み中?」
琴城星羅:「…私も十三さんの救援要請で来たんだけど…」「この分じゃ、支部のほうもダメそうだね」
湯澤要:「……こういうときは」
湯澤要:「集められるだけ戦力を集めて、最大戦力にて断固突破あるのみ。……誰か、連絡とれる人いる?」
湯澤要:「友達できた?」
琴城星羅:「…そりゃもう、いっぱい!」「四年も女子高生やってたら、ね!」
湯澤要:「超うらやましい。……じゃ、頼むわ」
琴城星羅:「任せて!」「…なんてったって…一番の親友の頼みだもんね!」
湯澤要:「まーね。それほどでもあるわ。……きっとみんなも、星羅の助けを必要としてるはずだから」
琴城星羅:「いろんな子と出会ってたくさん助けたり、助けられたり…どっちかというと、助けられてばっかりだったたけど」「…今度は、私が大事な人を助けなきゃね」
琴城星羅:第三支部を一緒に守った二人の友達。
琴城星羅:かわいいRBの後輩と、彼と幸せになるはずの友達。
琴城星羅:たくさん失ったけど、どうにかこうにか守りきれた同級生の友達。
琴城星羅:とってもかわいい後輩の少年と、不思議な少女。
琴城星羅:お世話になった第三・第五支部のみんな。そして、今の十三支部のみんな。
琴城星羅:最大のライバルにして、最も頼りになる少女。
琴城星羅:そして…
琴城星羅:辰巳十三のロイスを、Sロイスに指定します。
琴城星羅:これを失ったら、負けです。
GM:OK!
GM:どうぞ!
琴城星羅:私は、すべてを諦めない。
GM:────
GM:ロイスの取得が可能です。
琴城星羅:シナリオロイスを固定ロイスにしているので、湯澤要:親友〇/既知のまま固定します。
琴城星羅:以上で!
GM:OK!
GM:────

ミドルフェイズ/シーン1/「いつもの絶望、いつものやり方」

GM:全員登場です。みなさんダイスをお願いします。
千鳥咲夜:千鳥咲夜の侵蝕率を+5(1d10->5)した(侵蝕率:47->52)
鈎取千歳:シーンイン:鈎取千歳の侵蝕率:+9(1d10->9) ((侵蝕率:47->56))
一宮千景:一宮千景の侵蝕率を+8(1d10->8)した(侵蝕率:46->54)
琴城星羅:42+1D10
DoubleCross : (42+1D10) → 42+10[10] → 52

琴城星羅:ギャワーッ
鈎取千歳:おっもい!
GM:ま、まだまだここから!
GM:────
GM:第13区。その外れに、小さな一軒家がある。
GM:表札もない。古ぼけた家。背の高い柿の木と、ひび割れたコンクリート塀に囲まれた──
GM:区画整理に取り残された、いまはもう誰も住んでいない家。に見える。
GM:そういう一軒家。
GM:──それが第13支部のセーフハウスだと知る者は、ごく数名しかいない。
湯澤要:「……びっくりした」
GM:湯澤要は、居間のこたつを見下ろして、端的な感想を述べた。
湯澤要:「うちの支部、人数多くなったんだね。……セーフハウスまであるし……」
湯澤要:「……一宮くんは元気そうね」
一宮千景:「ええと、はい。お陰様で」
湯澤要:「……っていうか、元気すぎというか……」
湯澤要:「その、影。それなに? 大丈夫なの?」
GM:一宮くんの影は、異形の獣の姿で実体化したままだ。
一宮千景:「……いえ、その」
GM:少しでも気を抜けば、また暴走しかねない危うさを感じていてもいい。
一宮千景:「自分でも分からない、というか。どうしてこうなっているか把握できていなくて」
千鳥咲夜:「はじめまして、だな。オレイアデス」
千鳥咲夜:平時より10割増しの仏頂面で黒セーラーの少女が告げる。
一宮千景:「今は辛うじて制御できてますが、正直いつ暴走してもおかしくなくて……」
湯澤要:「ああ。きみが……ウワサの、支部長補佐の人?」
千鳥咲夜:「ああ、““夜を裂くモノ”(Nightsever)千鳥咲夜だ。そちらの話は十三から聞いている」
千鳥咲夜:その左腕からは、じわりと血が滲み出ている。
湯澤要:「それは助かる。自己紹介が省けてね。……その腕」
湯澤要:「きみも大変そうね。一宮くんとは違う方向で。何があったの?」
千鳥咲夜:「私の力の起源である雷霆辻風──アーティファクトを圧し折られた」
千鳥咲夜:「おそらく、その影響だろう」
千鳥咲夜:「今の状況においては、些事だ。優先順位は低くして構わない問題だろう」
湯澤要:「……アーティファクトを? ……そんなことができるのは」
千鳥咲夜:「塵輪──と言っていたな」
千鳥咲夜:「不滅の都のおそらくは幹部。そしてディセントの関係者だ」
湯澤要:「……それはありえない。アーティファクトを破壊することはできない。……だとしたら、何か仕掛けか秘密があるのね」
千鳥咲夜:「む、そうなのか?」
千鳥咲夜:重要な機密であることは、知っている。
千鳥咲夜:しかし自身の起源──雷霆辻風に関して、千鳥咲夜が知っていることは、ほとんど皆無だ。
湯澤要:「そう。あなたのアーティファクトが何かわからないけれど、普通はそう。……それを調べなければいけないけど、まずは身の安全の確保が先かな」
千鳥咲夜:「──身の優先より、支部の奪還を優先したい」
湯澤要:「……やつら……”不滅の都”だっけ」
湯澤要:「信徒たちについて、調べていた人はいる? 私、さっぱりわからなくて」
湯澤要:「マジでなんなの?」
一宮千景:「……確か、鈎取さんが調査を担当してたんじゃ」
鈎取千歳:「…あ!そうです、私、少しだけ…調べてもらってました」
千鳥咲夜:「報告を頼めるか?」
鈎取千歳:「わかりました…。」
鈎取千歳:少し頭の中で考えてから「”不滅の都”は、神様…?をあがめている宗教みたいです」
琴城星羅:「…また、神かぁ」
湯澤要:「普通の神様と違うの?」
鈎取千歳:「猿とか犬とか、仮面を付けてる人がその信者の目印で…」
鈎取千歳:「『本当の世界』っていうのに辿り着く…そこに導いてくれるのがその神様って話でした」
湯澤要:「ああ。……”ディセント”ね、たぶん」
千鳥咲夜:「ああ、間違いないだろう」
鈎取千歳:「やっぱり…そのディセントって人なんでしょうか」報告書は読んだが、いまいちハッキリと理解していない
琴城星羅:「…私、あいつ嫌いだな」
千鳥咲夜:「支部を襲った奴らははっきりとその名を告げていた」
千鳥咲夜:「自分たちが──ディセントを支配している、とな」
一宮千景:「僕の方も、本人と遭遇しました」
湯澤要:「私も一度だけ、裏側で会ったことがあるわ。”本当の世界”っていうのが何か知らないけどね」
一宮千景:「支部長と一緒に逃走してる最中に敵を引き連れて来て」
一宮千景:「支部長は、これを持って逃げてくれと……」
湯澤要:「え」
一宮千景:そう言いながらトランクケースを全員の前に出す。
湯澤要:「……”龍血”……!」
琴城星羅:「…あれ、要ちゃんも知ってるの?」
千鳥咲夜:「先に確保に成功した。虎の子の2本だな」
湯澤要:「一応ね。”スキャバーズ”でも『誰にも言うなよ』って支部長が言ってた」
湯澤要:「確かに、これがあれば”ディセント”をやれる……かも」
千鳥咲夜:「……赤影法師」確認しなければならないことを、確認する。
千鳥咲夜:「──十三は?」
一宮千景:「……僕にこれを託した後、ディセントと交戦して」
一宮千景:「それ以降のことは、分かりません……すみません」
湯澤要:「あ。そうだ。絶対に支部長が首突っ込んでくると思ってた……けど」 一宮くんを見る。 「マジ?」
鈎取千歳:「……!」思わず息を飲む
一宮千景:沈痛な顔で頷く。
千鳥咲夜:「………………」深く、静かに、呼吸。
琴城星羅:「…十三さんは、無事だよ」
千鳥咲夜:「……そうか」
琴城星羅:「そうじゃないはずがない」
千鳥咲夜:「ああ」
千鳥咲夜:「星羅の──言うとおりだ」
琴城星羅:「少なくとも、私たちがそう信じている限りはね」
千鳥咲夜:ぎゅっと、傷つき血が滲む左拳を握りしめる。
湯澤要:「まあ……簡単にやられるタイプとは思えない。そこのところは同意するわ」
湯澤要:「ただ、やることが増えた、って感じね」
千鳥咲夜:「ああ──状況はあまり芳しくない」
千鳥咲夜:「十三は行方不明」
千鳥咲夜:「十三支部は占拠され」
千鳥咲夜:「管轄区域内には不滅の都たちが屯している」
千鳥咲夜:「──山積みだな」
湯澤要:「もう一つ。”不滅の都”の戦力がよくわかってない」
湯澤要:「誰か知ってる? 私と星羅が遭遇したのは、”ウエンレラ”っていうやつね」
湯澤要:「なんか星羅がモコモコブワァーしてた」
一宮千景:「僕が知っているのは、先に言った通りディセントが首謀者であることと」
一宮千景:「恐らくですが、アンチワーディング機能を持ってる仮面をつけた一般人が主戦力になっていることです」
千鳥咲夜:「支部を襲った幹部は二人。塵輪と名乗る太刀使いの男と、歳刑六号と称されていた触手女だ」
湯澤要:「どっちもヤバそうなんだけど……」
琴城星羅:「”ウエンレラ”…体にいっぱい目のついた、私たちくらいの男の子だね」
鈎取千歳:「私のほうは…私が”ピューパ”セルにいた頃の、仲間でした」
湯澤要:「え」
湯澤要:「……知り合い?」
千鳥咲夜:「鈎取千歳の知己か?」
鈎取千歳:「来海芙由梨、制御できないほど強力な時空振動能力を持っていたオーヴァードです」
鈎取千歳:「そうですね、同じ実験体だったので、時々実験の合間にお喋りするぐらいでしたけど」
鈎取千歳:「それと…千鳥さん」
千鳥咲夜:「不滅の都──ディセントは、以前にもFHのセルに深く接触していた」
千鳥咲夜:「今回も、そうした類かもしれん──む?」
鈎取千歳:「『ローディーズ・ドア』って、今どこにあるか知ってますか」
GM:千鳥さんは知っている。
GM:支部の奥深くに保管されたはずだ。持ち出されたことはない。だが──
GM:”ディセント”は、アーティファクトを無限に、かつ無制限に、人の願いの強さに応じていくらでも作り出すことができることを知っている。
千鳥咲夜:「──あれは危険なアーティファクトだ」
千鳥咲夜:「故に、支部の奥深くで厳重に保管されている。だが──」
千鳥咲夜:「どこかで見たのか、ローディーズ・ドアを?」
千鳥咲夜:このタイミングで、その名が告げられたことから、率直に推測する。
鈎取千歳:「はい…。芙由梨ちゃんが持っていて…使うのも見ました」頷く
千鳥咲夜:「ふむ──」思案する。不滅の都、すなわちディセントの関係者が手にしていたと言うならば──
千鳥咲夜:「──ディセントは、人の願いに応じてアーティファクトをほぼ無尽蔵に作り出すことができる」
千鳥咲夜:「来海芙由梨が所持していたと言うのであれば、複製の可能性があるな」
湯澤要:「ええー……もうそれ、アーティファクトの保管とかいうレベルじゃないな」
湯澤要:「キリがないはずだよ」
千鳥咲夜:「支部が襲われたタイミング的に、それがオリジナルである可能性は低いと考える」
琴城星羅:苦々しげな顔。「…あいつなら」「たぶんできる、ね」
鈎取千歳:「無尽蔵にって…ほんとに神様みたい…」
千鳥咲夜:「法則性は在る」
一宮千景:「……放置すれば放置するだけ脅威が増す、ということですね」
千鳥咲夜:「あいつは──『人が願った』事象しか起こせないはずだ」
千鳥咲夜:「つまり誰かが、『ローディーズ・ドア』をその手にすることを、願ったと言うことだろう」
千鳥咲夜:千鳥咲夜は空気が読めない。
千鳥咲夜:故に、その『誰か』はおそらく来海芙由梨を指すであろうことを気にせず、口にする。
鈎取千歳:「……。」その言葉を聞き、あの時の表情、言葉を思い出す
鈎取千歳:『私は『本当の世界』へ行きたい』
湯澤要:「それ、鈎取さんの知り合いが?」
鈎取千歳:「そう…だとおもいます」肯定する
鈎取千歳:「あの時、『本当の世界』…オーヴァードやレネゲイドの無い世界に行きたいって…」
千鳥咲夜:「なるほど──」
一宮千景:「……それ」
一宮千景:「以前の、UFO事件のときも同じ単語を聞きました」
琴城星羅:「…”ボダッハ”が言ってたね」
千鳥咲夜:「──歳刑六号も近いことを言っていたな。『こんな世界が嫌いだ』と」
湯澤要:「なるほど……」
琴城星羅:「…世界が嫌いなのはいいけど」「世界が好きな人を巻き込まないでほしいな」
湯澤要:「つまりさ、これって、まさにあの支部長が好きなやつだよ……」
鈎取千歳:「そう…ですね…」
湯澤要:「世界を守ってくれよ、主人公。かな。……一宮くん、何か聞いてない?」
一宮千景:「……はい。まさに」
一宮千景:いつでも飄々とした彼の、真剣な声が今でも耳の奥に響いている。
一宮千景:「『あんたの出番だ、主人公』と。そう言ってました」
千鳥咲夜:『主人公』──
千鳥咲夜:何度と無く、繰り返し聞いてきた、辰巳十三が好んで使う言葉。
琴城星羅:「…いつもの、だね」
千鳥咲夜:「ああ。いつもの──だ」呟いた少女の顔が、心なしかより一層不機嫌な表情に見える。
千鳥咲夜:「──さておき、多少なりとも判明してきたな」
千鳥咲夜:「敵性組織は、ディセントを有する『不滅の都』」
千鳥咲夜:「塵輪、歳刑六号、ウエンレラ、来海芙由梨という、少なくとも四人のオーヴァードを幹部として有し」
千鳥咲夜:「対オーヴァード装備で固めた、一般信徒を多数有している」
千鳥咲夜:「そいつらに支部を占拠され、十三は行方不明」
千鳥咲夜:「おまけに管轄区域は雪に覆われ、住民は悪夢に魘されている」
千鳥咲夜:「そして奴らの唱えるお題目が──オーヴァードやレネゲイドの無い『本当の世界』」
千鳥咲夜:一人一人の表情を、確認する。
千鳥咲夜:この絶望的な中──誰一人、諦めていない表情(かお)を。
千鳥咲夜:「絶体絶命──というやつだ、だが」
千鳥咲夜:一宮千景が死守し持ち帰ったトランクケースに視線を送り。
千鳥咲夜:「こちらには、ディセントを殺しうる武器があり」
千鳥咲夜:「探していた標的が、自分からのこのことやって来た」
千鳥咲夜:「つまり──」
千鳥咲夜:一瞬だけ、言葉を区切り。
千鳥咲夜:「これは──好機だ」
千鳥咲夜:「支部を取り戻し、十三を取り戻し──」
千鳥咲夜:「そして『してやったり』とほくそ笑んでいるやつの横っ面に、龍血を叩き込む!」
千鳥咲夜:「この機──逃すわけにはいかん」
千鳥咲夜:自分がやると決め、十三から託されたこと──
千鳥咲夜:支部長補佐として、十三支部の人員に、激を飛ばす。
湯澤要:「賛成。……支部長補佐っていうから、どんな子かと思ったけど」
湯澤要:「これができるから補佐ってわけね。……降りたい人、いる?」
琴城星羅:「まさか!」
琴城星羅:「…あいつには、個人的に恨みもあるしね」「パパとママ、そして…私と十三さんを侮辱したんだから、一発くらいぶんなぐってやらなきゃ収まらないよ」
鈎取千歳:「私、やります…!やらせてください…!」
鈎取千歳:「大切な仲間、大切な友達のいるこの街、この世界を。私、守りたいです!」
一宮千景:「僕も降りません。……不安があると言われたら、否定できませんが」
一宮千景:自身の背後、唸り続ける影の獣を一瞬だけ見やった後。
一宮千景:「それでも、ここで退くようなことは。……それだけは」
一宮千景:「絶対に出来ません」
湯澤要:「OKOK……だいぶマシになってきた。劇的な状況改善ってやつね。……でも」
湯澤要:「わかんないことが一つ。……星羅、なんで13支部に行こうとしてたの? また助っ人? どこも大変な時期なんじゃない?」
湯澤要:「それで大丈夫なのか心配だよ、元リーダーは」
琴城星羅:「あ、今は十三支部所属だよ」「その…移籍してきました」
湯澤要:「えっ」
湯澤要:「え」
湯澤要:「えええ~~~~~~~……? 移籍まで……! この女……!」
湯澤要:「”本気”だ……!」
琴城星羅:「だ、だって…」「近くに…いたいんだもん…」
湯澤要:「マジか……」
千鳥咲夜:「?」やり取りの機微に、理解が追いつかず。
湯澤要:「マジか~~~~~~。あ~~~~。……いやなんでもない……!」
鈎取千歳:「?」そこら辺の関係性がわからない
湯澤要:「これ、いまの作戦と関係ないといえばないし、あるといえばあるやつだったわ! うん! それだけ!」
湯澤要:「それだけでーす! ……星羅あとで詳しく」
琴城星羅:「りょ、了解…」
一宮千景:そのやり取りに苦笑しつつ、もう一度支部長の言葉を思い返す。
一宮千景:『出番だ』と告げられ、『主人公』と呼ばれた。
一宮千景:──主人公という言葉が自分に相応しいとは思わない。自分みたいな弱い人間には、眩しすぎる言葉だから。
一宮千景:誰かを率いることも、何かに打ち克つことも、一人で立ち上がることも。
一宮千景:自分には酷く難しくて。それを為せる人間だなんて、とても思えない。
一宮千景:それでも──。
一宮千景:「……やるしか、ない」
一宮千景:自分にしか聞こえない程度に、口の中だけで呟いて。
一宮千景:制御を切らしてしまわないよう、強く意識を──獣の手綱を握りなおした。
GM:一宮千景の、その異形の影が、みしみしと蠢いた。 まるで、留めておけない何かを体の内側で準備しているかのように。
GM:何かの姿をとろうとしている──だが、何の姿を?
GM:それは一宮千景にも、いまだわからないことだった。
GM:────
GM:支部機能が停止しているため、調達が不可能です。
GM:ロイスのみ取得可能です。何かある方はお願いします。
千鳥咲夜:ロイスを変更。【“ケイヴマン”无号・辰巳・十三@◯愛している/かけがえがない】を、【“ケイヴマン”无号・辰巳・十三@愛している/○何と引き換えても必ず】に変更します。
千鳥咲夜:取得はまだ保留。もちょっと交流してからで。
琴城星羅:ロイスはまだ保留します。
鈎取千歳:こちらもまだ保留で
一宮千景:こちらも保留!
GM:OK!
GM:────

ミドルフェイズ/シーン2/「凍える風に向かい立つ」

GM:情報収集などのシーン。
GM:シーンプレイヤーは琴城さん。
GM:登場は自由です。登場される方はダイスをどうぞ。
琴城星羅:52+1D10
DoubleCross : (52+1D10) → 52+5[5] → 57

鈎取千歳:シーンイン:鈎取千歳の侵蝕率:+6(1d10->6) ((侵蝕率:56->62))
千鳥咲夜:千鳥咲夜の侵蝕率を+10(1d10->10)した(侵蝕率:52->62)
一宮千景:一宮千景の侵蝕率を+5(1d10->5)した(侵蝕率:54->59)
GM:GOOD!
GM:────
GM:いまできること。
GM:情報収集、および状況打開の判定ですが、初期状態ではカンパニーデータ、財産点が使用できません。
GM:また、特定の判定を成功させるまでミドルシーンの最後に襲撃を受け、4d10のHPダメージが発生します。
GM:★項目をすべて成功させるとイベントが発生します。

■情報収集&状況打開判定項目
〇支援要請:13区市街ネットワーク《調達》で難易度7 ※財産点使用可能
 →成功すると「《ディセント》について」の情報収集が可能になる。

〇支援要請:灰化猟兵出撃 《知識:戦闘指揮》で難易度5
 →成功するとミドル戦闘でのエネミーが減少する

〇支援要請:UGN支援部隊 《交渉》で難易度7
 →成功するとシーン終了時の4d10ダメージが発生しなくなる。

☆支部機能奪還:突破制圧 《白兵》または《射撃》または《RC》で難易度9
 →成功すると情報収集項目の難易度が5下がる
 →また、「辰巳十三の行方」が判明する。

☆支部機能奪還:設備掌握 《知識:機械操作》で難易度7
 →成功するとカンパニーデータが使用可能になる

☆支部機能奪還:復旧整備 《知覚》で難易度6
 →成功すると以降のシーンで調達判定が解禁され、財産点が使用可能になる

★《ディセント》について ※情報収集不可能

★雷霆辻風について 《情報:裏社会》で難易度14

★アヴァターの異形化について 《情報:噂話》で難易度12

★不滅の都について 《情報:UGN》で難易度12

GM:……
GM:多くなっちゃった
GM:共有メモに張ります
千鳥咲夜:なるほど、個別の財産点も使用不可ということですね。
GM:そういうことです!
千鳥咲夜:あ、ありがとうございます<共有メモ
GM:このシーンはまずは判定から行いますので、相談の上、合計10個の項目を自由に攻略してください。
GM:改めて各自で挑む項目を決めて、判定をどうぞ~
鈎取千歳:一番手、支部機能奪還:設備掌握いきます!
GM:どうぞッ
鈎取千歳:精神6、ボーナス1で7個!
鈎取千歳:7dx
DoubleCross : (7R10[10]) → 10[3,5,7,7,8,9,10]+1[1] → 11

GM:オゴーッ
GM:つよい
琴城星羅:ヤッター!
千鳥咲夜:やったー!
鈎取千歳:やたー!

☆設備掌握に成功。カンパニーデータが使用可能になりました。

一宮千景:お見事
GM:以降の判定ではカンパニーデータを使用できます。
琴城星羅:忘れないうちに財産点を+2しましょう
千鳥咲夜:では各人財産点を+2して
GM:機械に強い鈎取さん
一宮千景:はーい
千鳥咲夜:情報収集判定の達成値が+2されます。
琴城星羅:次鋒、琴城星羅いきまーす!支部機能奪還:復旧整備!
琴城星羅:グオゴゴゴ
琴城星羅:3DX>=6
DoubleCross : (3R10[10]>=6) → 8[3,4,8] → 8 → 成功

琴城星羅:ヤッタネ
GM:ウッ、高めを出してくる
千鳥咲夜:さすが星羅!
一宮千景:ナイス!
鈎取千歳:good!

☆支部機能の復旧整備に成功しました。
 以降のシーンでは調達判定が解禁され、財産点が使用可能になります。

GM:共有メモには済マークを入れていってますので、ご参考までに。
一宮千景:あ、分かりやすい。ありがとうございます
千鳥咲夜:では三の槍千鳥咲夜。奪われたら奪い返します。☆支部機能奪還:突破制圧 にチャレンジ!
千鳥咲夜:5dx+4>=9 白兵 せぇいっ!
DoubleCross : (5R10+4[10]>=9) → 8[3,5,5,8,8]+4 → 12 → 成功

GM:ええー
GM:みんなちゃんと高め出してきますねえ!
鈎取千歳:流石!
千鳥咲夜:辰巳支部長の教育の賜物です(`・ω・´)

☆支部の突破制圧に成功しました。
 すべての情報収集項目の難易度が5下がりました。
 「辰巳十三の行方」が判明しました。

千鳥咲夜:よしっ!
琴城星羅:やったー!
一宮千景:ではトリの一宮千景行きます。支援要請:UGN支援部隊にチャレンジを。
一宮千景:千鳥さん支援お願いします
千鳥咲夜:はい、援護の風をそこに乗せます。ダイスを+5してください。
千鳥咲夜:千鳥咲夜の侵蝕率を+2した(侵蝕率:62->64)
一宮千景:6dx+1=>7
DoubleCross : (6R10+1[10]>=7) → 8[2,3,4,5,5,8]+1 → 9 → 成功

一宮千景:OK!これで全員成功!
千鳥咲夜:ばっちり! さすが一宮さん!
鈎取千歳:全員成功!
GM:キェーッ

〇UGN支援部隊への支援要請が成功しました。
 UGNの支援部隊が出撃し、市街地の信徒を無力化しています。

千鳥咲夜:やったー!
GM:先に辰巳十三の行方について書いておきます。

■辰巳十三の行方
 支部奪還の最中、きみは以下の情報を得た。
 一宮千景が”ディセント”と邂逅した付近に、激しい戦闘の痕跡と、血痕が見つかる。
 また、何か巨大なものを引きずって運んだ形跡が存在することから、
 ”ディセント”は辰巳十三を持ち去ったと考えられる。

GM:……以上。
千鳥咲夜:ぐぅ……おのれディセント!
琴城星羅:許さん 一回や二回では許さんと思え
鈎取千歳:許せねえ…
一宮千景:支部長……どうかご無事で……
GM:────
GM:第13支部。
GM:通称・搬入口。
GM:もとは大型の物資を運び入れるための通路だったようだが、支部へ続くもっとも大きな道ではあるため、
GM:いまは支部員たちのエントランス・ルートとして使われていた。
GM:──いま、そこを闊歩しているのは──
GM:”不滅の都”によって持ち込まれたであろういくつかの戦闘用ドローンと、
GM:仮面をつけた信徒たち。猿、蜥蜴、鳥、犬──。
GM:数は十か、二十といったところか。油断もなく、侵入者の到来に備えていた。
GM:はずだった。

GM:──────
GM:────
GM:──

千鳥咲夜:「そういえば──あの時もこんな感じだったな?」隣に居る少女に声をかける。
琴城星羅:「そうだね」すでに脚部が赤い。体内の構造体を集めているのだ。
千鳥咲夜:「では、同じ様にいこう。1、2の3、だ」
千鳥咲夜:すっと片足を上げ──
千鳥咲夜:「1」
琴城星羅:「にーの…」
千鳥咲夜:「3っ!」
琴城星羅:「さんッ!」
千鳥咲夜:がごごおおおぉぉぉぉぉぉぉんん!
千鳥咲夜:少女二人の全力横蹴りが鉄の扉へと叩き込まれる!
信徒:「!」
GM:信徒の何人かが反応しかけた。
GM:特に鳥の面と、猿の面を被った信徒だった。その手に拳銃を持つ連中。
信徒:「来たぞ! 秘密結社の怪物どもだ!」
GM:きみたちに銃口を向け、ほとんど躊躇なく発砲してくる。
千鳥咲夜:十三支部の護りは、本来固い。
千鳥咲夜:支部の使命と目的上、堅牢でなくてはならない。
千鳥咲夜:故に扉一つにしても、重厚な金属製の扉が採用されている。
千鳥咲夜:そんな質量が、オーヴァードの膂力を持って吹き飛ばされれば──
千鳥咲夜:それは『大砲』にも等しい!
GM:射撃はほとんど無意味に終わった。
GM:反応しかけた仮面の信徒は、扉に吹き飛ばされて、叩きつけられる。
千鳥咲夜:間をおかず、中へと飛び込んで──
千鳥咲夜:「残りを片づける!」
GM:一方で、反応が遅れていた、獅子の面や蜥蜴の面の信徒たちは、その体を異形化させ──あるいは白熱させ、きみたちに白兵戦を仕掛けてくる。
琴城星羅:脚に貯めこんだ構造体を全身に巡らせる。「悪いけど」「ここは返してもらうよ!」
信徒:「むうッ」 獣のように膨れた右腕を、琴城さんにぶつけてくる。
琴城星羅:ず、と脚を踏み出し、両腕で掴む。体に届く前に、その腕は動かなくなる。
信徒:「こ、こいつ……」
琴城星羅:ぐ、と力を籠めて持ち上げる。星羅より二回りほど大きな信徒が、ゆっくりと持ち上がっていく。
琴城星羅:「…コンクリよりかは」「こっちのが人道的でしょ!」勢いをつけ、ほかの信徒めがけて投げつける!
信徒:「見た目通りの人間じゃない! なんだこの怪力……!」
GM:投げつけられ、他の信徒にぶつかる。
琴城星羅:「女の子に向けて」「そういうこと言うと、嫌われるよ」
GM:そこで気づくことができるだろう──仮面が外れた信徒の身体は、異形化が停止し、もとに戻っていく。
琴城星羅:周りを取り囲む信徒たちをじっと眺める。「痛い目見たいなら、来いッ!」威嚇!
琴城星羅:倒れた信徒を一瞥し、違和感に気づく。「…仮面!あれがパワーソースっぽいよ!」後ろで戦う仲間に伝える。
信徒:「援護しろ! 怪物どもを入れるな!」
GM:何の生き物とも知れない、異形の仮面を被った信徒が腕を振るった。その腕と、爪が伸びる。
鈎取千歳:琴城さんの声が届いた。「仮面…!あれを壊せれば…!」
鈎取千歳:右の手首は既に切られ、血が流れ滴っている。
鈎取千歳:異形化を始めた信徒を見、狙いを定める。
GM:壁を引っかく耳障りな音とともに、伸びた腕が振るわれる。
GM:ただ、オーヴァードの目から見れば、それは力任せに手足を振り回すのと何ら変わりないだろう。迎撃は容易だ。
鈎取千歳:「支部の人たちより…全然遅い!」その異形の腕を潜り抜けるように避ける。
鈎取千歳:その勢いのまま右手を振るい、溢れる血液を球状にして仮面に飛ばす!
信徒:「ぎっ……」
GM:仮面が砕けると、異形化も停止する。──いや、
GM:そもそもワーディングに耐えられない。その場に崩れ落ちている。
鈎取千歳:そのまま仮面が錆に覆われ、ボロボロと崩れ落ちていく。
鈎取千歳:「やっぱり…アンチワーディング機能もある…!」
鈎取千歳:「千鳥さん、一般人のほうは任せてください!異形化したほうをお願いします!」
千鳥咲夜:「ああっ!」
GM:信徒たちが次々に前進してくる。
GM:その背後で、ドローンが動き出し、飛び立つ。
GM:他の部隊に救援を要請するつもりかもしれない。その隙を補うため──
千鳥咲夜:群れを成し攻め寄せる信徒たちを観察する。
千鳥咲夜:この場における──『頭』を見極めるために。
信徒:「少し粘ってください。外から助けを呼びます」
信徒:「誰か、物部さまかウエンレラさまを!」
千鳥咲夜:「貴様かっ!」そして標的を見定めて──
千鳥咲夜:跳躍──
千鳥咲夜:スカートをはためかせ、黒セーラーの少女が宙を跳び、標的へと飛びかかる。
千鳥咲夜:がっ!
千鳥咲夜:そして両の太腿で、頭部を挟み込み──
信徒:「う、ぐ」
千鳥咲夜:「返してもらうぞ──」
千鳥咲夜:締め上げながら、怒りの眼差しと表情で、告げる。
信徒:苦しみながら、逃れようとする。花を模した仮面をつけた信徒だった。
千鳥咲夜:「私たちの──『家』をっ!」
千鳥咲夜:ぎゅるんっ!
千鳥咲夜:全力で後方宙転! 勢いに任せて信徒の脳天を床面へと叩き突け、その仮面を撃ち砕く!
GM:この”仮面”は、直接戦闘能力は皆無に等しかったらしい──反撃も、ほぼ抵抗もなく破壊され、沈黙する。
一宮千景:バンッ!
一宮千景:同時に、入り口付近で響く銃声。飛び去ろうとしていたドローンたちが墜落していく。
一宮千景:狙いが正確という訳ではないが、面に対しての制圧射撃である。飛ぶために精密な動きが必要なドローンには効果が高い。
信徒:「なんだ……あれは」
GM:一宮くんは《意志》で対抗判定を試みることができます。
GM:3dx
DoubleCross : (3R10[10]) → 10[1,7,10]+7[7] → 17

一宮千景:うわ!回すな!
GM:リアクション側で対抗判定をどうぞ。
一宮千景:3dx
DoubleCross : (3R10[10]) → 10[2,9,10]+5[5] → 15

一宮千景:バデム貰えませんか!
千鳥咲夜:バディム!
GM:つ、つよい……!
千鳥咲夜:+3してください。
一宮千景:よし、これで18でギリギリ成功!
GM:では、一宮くんの影は肥大化し、咆哮をあげるのみで、暴走は抑えられました。
信徒:「ダメだ! ……外へ逃げろ! こ、ここは放棄する!」
GM:信徒たちは仮面を捨てて逃げていく。
一宮千景:「……っ!」 逃げていく敵を追おうとする影をどうにか押し込める。
GM:逃げる信徒を、一宮千景のアヴァターは赤い瞳で見据えた。
GM:その体から、無数の腕が生えようとするのがわかる。強い攻撃衝動を感じる。
一宮千景:「ぁ、やめ」 焦りから僅かに制御が乱れかけ──。
千鳥咲夜:「!」
千鳥咲夜:「抑え込めっ!」異常に気づき、透る声で激を飛ばす。
一宮千景:「っ、はい!」
一宮千景:拳を強く握り、外れかけた楔を止めなおす。
GM:アヴァターの獣は咆哮をあげながらも、一宮千景から離れられない。
GM:その影には、まさしく一宮千景がイメージする「楔」──または「鎖」が、絡みついているのがわかった。
一宮千景:「……これ、なら」
一宮千景:衝動を飲み込み、僅かに息を荒げながら。影を捕らえた鎖を更に強く意識する。
千鳥咲夜:すっと立ち上がり、周囲を確認。
千鳥咲夜:当面の敵を鎮圧したことで、安堵から深く息をつく。
湯澤要:「……すご」
琴城星羅:「…クリアリング、完了かな」「抗戦があっても奥から出てこない…ってことは」
湯澤要:「こんなにあっという間に終わるもんなんだね。いやー……」
湯澤要:「役に立たなくてごめん」
千鳥咲夜:「いや、適材適所だ。オレイアデスにはあとで十二分に働いてもらう」
琴城星羅:「いーのいーの!」「…もっと頼ってくれても、いいんだよ?」
湯澤要:「はは。……まー、大詰めでは頑張るよ」
千鳥咲夜:そしてすたすたすたと、この場で唯一の男性の方へと近づいて。
千鳥咲夜:「……抑えられないか、赤影法師?」率直に、問う。
一宮千景:「……いえ」 自然と下がっていた顔を上げて。
一宮千景:「まだ、やれます」
千鳥咲夜:「そうか」そしてまた率直に、言葉通りに受け取る。
千鳥咲夜:「無茶はいい。だが、無理はするな」
鈎取千歳:「聞いていたあの二人、いませんでしたね…」捨てられた仮面を錆で壊しながら
琴城星羅:「今は、いなくてよかったって考えるべきだろうね」
湯澤要:「いま会いたくないからね。少なくとも」
湯澤要:「あっという間に浸食率が爆上げするわ」
千鳥咲夜:「ああ、こいつらは助けを求めようとしていた」
千鳥咲夜:「つまり助けを求められれば、応じられる程度の距離に居ると考えるのが自然だろう」
一宮千景:「別行動中、ってことですよね。どこで何を……」
湯澤要:「でも、まあ、支部の機能は回復できたし」 「……でしょう?」 琴城さんと鈎取さんを見る。
琴城星羅:「そだね」要ちゃんに答える。「ここからは、攻めることだってできるようになる」
千鳥咲夜:「そうだな、時間が惜しい。今のうちに各設備を復旧掌握──」
千鳥咲夜:「かつ可能であれば、他支部に状況を伝えられれば──だな」
一宮千景:「そう、ですね。通信機器を確認してきます」
鈎取千歳:「緊急マニュアルを読んでおいて助かりました…」壁付されたコンソールを操作している
千鳥咲夜:「ああ、頼む」
湯澤要:「私、この設備マニュアル超ニガテだったんだよね……」
GM:※大半が旧日本陸軍の言葉で書かれているため
GM:※一部有志の努力により現代語翻訳が為されている
千鳥咲夜:指示を出しながら、信徒一人一人の服を剥ぎ取り、両手足を結ぶ形で拘束していく。
一宮千景:僅かにふらつきながら通信設備の前へ立つ。がんじがらめにした影を引きずるようにして。
琴城星羅:「十三さんも含めて、多分全部は誰も理解してないと思うよ…」
千鳥咲夜:「星羅か鈎取千歳のどちらかは、赤影法師を手伝ってやってもらえるか?」
琴城星羅:「了解!通信、つながるか試してみる!」
鈎取千歳:「私も最初は全然読めなかったので…辰巳さんとかに読んでもらいました」
千鳥咲夜:「なれれば楽だぞ」
千鳥咲夜:「むしろ最近の『すまほ』などより、よっぽど判りやすい」
鈎取千歳:「わかりました、通信設備のマニュアルは確か…」必死に思い出そうとしている
一宮千景:「あ、動かし方は覚えてますし、多分大丈夫だと……」
GM:UGNへの外部通信を試みるなら、繋がります。
一宮千景:一応所属歴は長いので、人が動かしてるところを見て覚える機会もあった。
千鳥咲夜:へしゃげた鉄扉を元の場所へと戻し、信徒たちが所持していた武器を強引に差し込むことで、かんたんなバリケートとして──
UGN支援部隊A:「……ようやく繋がったか?」 ノイズ混じりの声が聞こえる。 「ずいぶん……通信環境が悪いようだな」
UGN支援部隊A:「救援信号は受け取っている。こちらUGN支援部隊。応答できる者はいるか」
一宮千景:「こちら十三支部、エージェント:赤影法師です」
UGN支援部隊B:「あ。繋がりました。N市13地区の支部の方です?」
一宮千景:「はい。他にも支部長補佐含め支部エージェント三人、そして外部協力者一人」
一宮千景:「現在計五人で、支部の中央施設部分を奪還しました」
UGN支援部隊A:「了解した。こちらは外部からの支援を行おう」
UGN支援部隊C:「そちらの支部長は……いないみたいね。切羽詰まっているようだけど」
一宮千景:「……」 一瞬だけ言葉に詰まるが。
一宮千景:「敵に対しての対抗手段も、最低限の戦力も揃っていますから」
一宮千景:「こちらは問題ありません。十三地区全体への対処をお願いします」
UGN支援部隊D:「おおー! すごい、頼もしい、強そう……! これぞUGNって感じ、ですよ先生!」
UGN支援部隊A:「我々も頼れる存在でありたいものだ。……では、支援を開始する」
UGN支援部隊A:「”レリックドライバ”、行動開始だ。諸君の検討を祈る」
GM:通信は切れる。
湯澤要:「外は大丈夫そうね。問題は一つ解決した、ってことでいい?」
琴城星羅:「…よく言った!」「一宮くん、さっすが!」ぱしぱしと背中を叩く。
鈎取千歳:「ひとまずは安心ですね」ホッと一息
一宮千景:「はは……はい、これで外は対処してもらえると思います」 琴城さんに叩かれ困ったように笑いながら、要さんへと頷く。
千鳥咲夜:「ああ──」
千鳥咲夜:ほうっと、息を吐く。
湯澤要:「……ここから反撃って感じかな」
千鳥咲夜:「そうだな。だがその前に──」
千鳥咲夜:壁面に備え付けられた、アナログな端末ディスプレイのスイッチを入れる。
千鳥咲夜:ガシャッ、ガシャッとチャンネルを回すことで、次々と画面が切り替わり──
千鳥咲夜:「!」
千鳥咲夜:目的の場所の映像へと、たどり着く。
GM:派手な戦闘の痕跡がある。
GM:破壊の痕。血の跡。それは──
GM:引きずられて、さらに地下へと運び去られている。
GM:さらなる追跡調査の必要がありそうだ。
千鳥咲夜:表情と態度は変えない。しかし拳に力が入ることは止められず、皮膚を破り血が滲む。
千鳥咲夜:「──『ここ』だな、赤影法師?」そして改めて確認を。
琴城星羅:この支部で、あのサイズの血の跡を残せるのは一人しかない。「十三…さん…?」
一宮千景:「……はい。間違いありません」
一宮千景:「支部長がディセントと交戦した地点です」
千鳥咲夜:「巨体を引きずった痕跡があるな。それも無理やりだ」
千鳥咲夜:「サイズ的に、引きずられたのは十三だろう。そして無理矢理にという事は──」
琴城星羅:下を向く。
鈎取千歳:「そんな…」青ざめている。
千鳥咲夜:「無理やり引きずり連れ去る必要があった──という事だ」
千鳥咲夜:「つまり。十三は『抵抗できる状態にあった』という事になる」
千鳥咲夜:ひとつひとつ、ゆっくりと。皆にと言うよりは、自分に言い聞かせるようにして──
千鳥咲夜:「つまり──生きている」
琴城星羅:「…そりゃそうだよ」「十三さんが、こんなところで倒れるわけがない」
琴城星羅:ゆっくりと顔を上げる。「…ディセント」
千鳥咲夜:「ああ、そうだ」
琴城星羅:「…絶対に、許さない」「どんなに泣いたって、どんなに詫びたって許してやらない」
鈎取千歳:「絶対に、助けないとですね」「きっと待ってます」
千鳥咲夜:静かに呼吸を整える。想っていたことは、目の前の少女たちが自分の分も語ってくれた。
一宮千景:「……ええ」
琴城星羅:「何があっても、十三さんを取り返す」「…その上で、あいつをぶちのめす。みんなに謝らせる。後悔だってさせる」
千鳥咲夜:ならあとは──自分にできること、自分が成さねばならないことをするまでだ。
琴城星羅:「…全部。全部やろう」「私たちが今できること」「それと…」
千鳥咲夜:「ああ──」
琴城星羅:「こんな事件を起こしたやつらに、してやれること全部」
千鳥咲夜:「思い知らせてやろう──」
千鳥咲夜:「奴らに──私たちの恐ろしさをな」落ち着いた静かな声音で、それだけを告げ。
GM:──反撃が始まる。
GM:────
GM:ロイスの取得と、調達判定が可能です。
千鳥咲夜:十三支部支部員【一宮千景@信頼/○不安】 大丈夫? 的な感じで。
一宮千景:ロイスは支部長補佐/千鳥咲夜/〇信頼/心配で取得します
琴城星羅:・ディセント 激情/絶対に許さない○にてロイス取得。
鈎取千歳:頼れる支部長補佐 千鳥咲夜 〇信頼/心配 で取得します
一宮千景:調達はダメもとで照準器狙い
一宮千景:1dx+4=>15
DoubleCross : (1R10+4[10]>=15) → 3[3]+4 → 7 → 失敗

鈎取千歳:UGNボディーアーマーをダメもと!
琴城星羅:念のための応急手当キットを調達します。
鈎取千歳:うーん、砂の加護も使うか
琴城星羅:1DX+1>=8
DoubleCross : (1R10+1[10]>=8) → 10[10]+7[7]+1 → 18 → 成功

鈎取千歳:鈎取千歳の侵蝕率:+3 ((侵蝕率:62->65))
琴城星羅:今からでもボデマにならない?
琴城星羅:キットもらいます。
千鳥咲夜:あ、星羅ちゃん。以降はシーン毎に3d10回復するよ
鈎取千歳:出目がとても良いw
琴城星羅:以上!
GM:それは残念ながら…w
GM:回復力、さらにマシ!
琴城星羅:3D10だと間に合わない可能性があるんですよね…
一宮千景:HP消費多いですもんね
一宮千景:お守りに持っといて損はない
鈎取千歳:6dx>=12
DoubleCross : (6R10[10]>=12) → 10[3,4,4,9,9,10]+1[1] → 11 → 失敗

鈎取千歳:なにぃ
千鳥咲夜:バディム
鈎取千歳:財産点の使いどころさんか
千鳥咲夜:<千歳ちゃんの購入判定に
GM:つよい
鈎取千歳:バディムもらえた!買えました!
GM:OK!
千鳥咲夜:そしてここはあえて戦闘用気ぐるみにしておきましょう。ミドルは徒手空拳で頑張る。
GM:どうぞどうぞ
千鳥咲夜:援護の風だけを
千鳥咲夜:自分に使います。+5d
千鳥咲夜:千鳥咲夜の侵蝕率を+2した(侵蝕率:64->66)
千鳥咲夜:7dx>=14
DoubleCross : (7R10[10]>=14) → 10[1,4,4,5,7,9,10]+7[7] → 17 → 成功

千鳥咲夜:これが支部長補佐の実力ってやつです(`・ω・´)
GM:つよいよぉ……
GM:では、以上かな!
千鳥咲夜:戦闘用きぐるみ相当の黒セーラー服をゲット。装備!
GM:────

ミドルフェイズ/シーン3/「闇の波濤と切り結ぶ」

GM:シーンプレイヤーはまたも琴城さん。登場自由。
GM:登場する人はダイスをお願いします。
琴城星羅:57+1D10
DoubleCross : (57+1D10) → 57+5[5] → 62

千鳥咲夜:千鳥咲夜の侵蝕率を+4(1d10->4)した(侵蝕率:66->70)
一宮千景:一宮千景の侵蝕率を+8(1d10->8)した(侵蝕率:59->67)
鈎取千歳:シーンイン:鈎取千歳の侵蝕率:+1(1d10->1) ((侵蝕率:65->66))
GM:────

■情報収集&状況打開判定項目
〇支援要請:13区市街ネットワーク《調達》で難易度7 ※財産点使用可能
 →成功すると「《ディセント》について」の情報収集が可能になる。

〇支援要請:灰化猟兵出撃 《知識:戦闘指揮》で難易度5
 →成功するとミドル戦闘でのエネミーが減少する

★《ディセント》について ※情報収集不可能

★雷霆辻風について 《情報:裏社会》で難易度14

★アヴァターの異形化について 《情報:噂話》で難易度12

★不滅の都について 《情報:UGN》で難易度12

GM:……
GM:あと6項目! 好きな奴をどうぞ
GM:判定どうぞ~
千鳥咲夜:積み重ねぢから!<難易度低下
GM:ダヴァイ!(ロシア語で来い!の意味)
鈎取千歳:先鋒!支援要請:十三区市街ネットワーク!行きます!
鈎取千歳:社会1、ボーナス1、砂の加護を使用して+4!
鈎取千歳:鈎取千歳の侵蝕率:+3 ((侵蝕率:66->69))
GM:OK!
鈎取千歳:6dx>=7
DoubleCross : (6R10[10]>=7) → 10[3,4,7,9,9,10]+8[8] → 18 → 成功

GM:強いな~~~~
GM:成功!
一宮千景:めちゃくちゃ優秀
鈎取千歳:回った!
琴城星羅:強い!

〇13地区のフリーランスやエージェントに支援要請を行いました。
 「《ディセント》について」の情報収集が可能になりました。
★《ディセント》について 《情報:UGN》または《情報:FH》で難易度8
 これはマイナス5された難易度です

千鳥咲夜:すごいぜ!
GM:次の方どうぞだぜ!
琴城星羅:では、ディセントについて!
GM:どうぞどうぞ
琴城星羅:2DX+1>=8
DoubleCross : (2R10+1[10]>=8) → 9[7,9]+1 → 10 → 成功

琴城星羅:よっし!
GM:支援の必要すらない……ダイス2個ではそこそこ難しいのに!
千鳥咲夜:おお、すごい
鈎取千歳:安定感!
GM:では、開示します
一宮千景:出目が強い
GM:ちょっと長いので分けて発言しよう

■《ディセント》について
 无号計画の完成形。
 かつて旧日本陸軍が『神』と呼称し、そうあるべく生み出された生命。人間の従僕。
 その能力はただ一つ、「他人の願いを叶えること」のみ。そのために生み出された。
 よって、強い願いの一形態である「衝動」を持つオーヴァードには殺すことができない。
 願いこそがディセントの存在を維持するものだからだ。

 だが、人の望みをかなえるというのなら、UGN所属のオーヴァードの望みも叶えてもよさそうなものだが、彼はそうしていない。
 ディセントが望みをかなえるのは、主に非オーヴァード──まれにジャームやFHエージェントも含む。
 これらの事実から類推される目的はただ一つ。
 世界の正常化だ。

 彼はオーヴァードのいない世界を作ろうとしている。
 彼によれば、オーヴァードのいる世界は本来の法則に反する『偽物の世界』であり、『本当の世界』ではないという。
 オーヴァードの存在しない世界こそが『本当の世界』であると語っていることが判明している。
 その世界では、レネゲイド能力はファンタジーやSFの世界の話であり、
 ゲームのような架空の媒体で楽しむ程度のものに過ぎなくなるだろう、という。

(※この概念をPCたちが本当に理解するには、侵食率100%以上の状態において意志判定でファンブルし、
 狂気を発症するしかありません。
 通常の状態では、理由はわからないがただおぞましい概念とのみ認識されます)

 そのためにディセントは破滅的な願望を持つオーヴァードには特別に力を与え、自滅を促しているものと思われる。
 というより、それ以外にできることがない。無限の力を持っているが、自分のためには決して使えないのだから。

 彼は楽園の十三人の中ではもっとも無力であり、他の十二人がいる間は何もできない。
 ディセントが何をしようとしたところで、他の十二人と対立すればその目論見は途絶える。
 自分の願いを叶える機能を持たないからだ。
 しかし、最後にディセントが一人残った場合は例外となる。
 信徒たちの願いによって、『本当の世界』を現出させることだろう。

 また、彼は間違いなく「裏側のN市」に潜伏している。
 ゆえにいままで観測が困難であった。

GM:────
GM:以上。
一宮千景:ではアヴァターの異形化について判定します
GM:どうぞ!
一宮千景:2dx=>7
DoubleCross : (2R10[10]>=7) → 6[1,6] → 6 → 失敗

GM:キヒィーッ!
一宮千景:1足りない
GM:そうですよねェ……そうなんども成功するわけが
千鳥咲夜:バディム
一宮千景:足りなくなかった
GM:げぇぇーーーっ!獣の槍ィ~~~~~!?
千鳥咲夜:この私の目が黒い内は、妖怪3足りないの存在は見逃さん!(`・ω・´)
千鳥咲夜:おまえはそこで乾いていけ
千鳥咲夜:そんな訳で+3してください。
GM:成功です…
GM:情報を開示します

■アヴァターの異形化について
 暴走したアヴァターが使い手の制御を離れる事例は、いくつか例がないわけでもない。
 ただ、それが持続化し、常に半独立した状態になっているケースは珍しい。

 暴走するアヴァターの共通点は、それ自体がなんらかの目的を持っているということ。
 あるいは主の身を守るため、あるいは何かを殺すため、破壊するために生み出されたアヴァターは、
 その目的ゆえに使用者の制御を離れてしまうことがある。

 一つ確実に言えることは、ディセントと遭遇したことがアヴァターの活性化の引き金だったということだ。
 一宮千景は、己のアヴァターがどんな目的をもって生まれたのかを知らねばならない。
 いまでは曖昧にしか思い出せない、覚醒のときの記憶をたどる必要がある。

→「一宮千景の回想」が可能になりました。

GM:一宮千景は次のシーンから回想を行えるようになりました。
GM:次の判定をどうぞ!
千鳥咲夜:では雷霆辻風 裏社会9にチャレンジします。
千鳥咲夜:自分に援護の風
千鳥咲夜:千鳥咲夜の侵蝕率を+2した(侵蝕率:70->72)
GM:Ok!
千鳥咲夜:7dx+2>=9 ★雷霆辻風について 《情報:裏社会》で難易度9
DoubleCross : (7R10+2[10]>=9) → 10[2,2,2,4,6,8,10]+9[9]+2 → 21 → 成功

千鳥咲夜:めっちゃわかりました(`・ω・´)
一宮千景:気合が違うぜ
鈎取千歳:ツヨイ
GM:理解……!
GM:これが理解力
琴城星羅:すごいぜ
千鳥咲夜:そんな訳で成功です。

■雷霆辻風について
 13支部に眠っていた遺産兵器。遺産であると同時にアーティファクトの一種。

 崩落戦にて持ち出され、使用されようとしたが、激しい戦闘により破損。
 そのうち「柄」側の部分だけが千鳥咲夜の基礎となっている。

 崩落戦の際、この兵器を運用していたのは”スキャバーズ”だった。
 もともとその部隊名の由来は”鞘”であり、雷霆辻風──その原型たる剣により、
 アーティファクトを破壊することを意味していた。
 完全なる姿を取り戻せば、それができる。

 琴城星羅はそれを振るったこともある──いまならそれを思い出せる。
 折れた半分、刃先に当たる部分は、”スキャバーズ”が裏側のN市に保管している。
 完全な形を取り戻せば、あらゆる超常の存在や悪鬼を切り裂く、本来の能力を発揮できるだろう。

 雷霆辻風、本来のアーティファクトとしての呼称は「アクシズ・ムンディ」。
 天地を支える「世界軸」を意味する、完全にして不壊なる剣である。
 この世界が存続している限り、この剣を破壊する方法は、いかなる並行世界を探しても、どこにも存在しない。
 その真の威力は、いかなる物体でも時空を歪め、切断──もしくは破砕するだろう。

→「剣の修復」が可能になりました。裏側のN市に突入し、”スキャバーズ”本隊と合流することで剣を修復できます。
→琴城星羅は、記憶の合一が可能になりました。裏側のN市に突入し、”スキャバーズ”本隊と合流することで記憶を修復できます。

GM:……
GM:以上。

GM:────
GM:第13支部。
GM:その地下設備に、本来の住人たちが戻る。
GM:奪還した応接室には、彼らの姿があった。
湯澤要:「うわッ。……すごい……」
湯澤要:「めちゃくちゃ綺麗になってる」
湯澤要:「土木工事用のショベルカーとかでもないと片付かないと思ってた」
琴城星羅:「結構頑張りました…」ビカビカ光る以来、定期的に掃除がなされるようになった。
千鳥咲夜:「本来ならもう少し片付いているんだがな──」
千鳥咲夜:砕けたソファーの残骸をとりあえず端へと寄せ。人数分の木箱を代わりとして持ってくる。
一宮千景:「千鳥さん筆頭に皆の努力の積み重ねですね……」
一宮千景:かつての惨状を思い浮かべて少し遠い目。
鈎取千歳:「最近はみなさん、気が付いた時に手伝ってくれますよね」
千鳥咲夜:とぽとぽとぽと人数分、不揃いの湯呑に熱い番茶を淹れ──
湯澤要:「うわー。すごい給湯器まである。助かるな」
琴城星羅:「なかったんだ…」
千鳥咲夜:「だいぶがんばって引いたと聞いた」
湯澤要:「ガスコンロとヤカン持ってきてたからね、各自」
千鳥咲夜:そしてお茶請けとして、作り置いておいたかりんとう。
湯澤要:「じゃあ……ちょっと情報整理する?」
千鳥咲夜:「ああ、そうしよう」そして自身も、スカートを直して木箱へと腰かける。
湯澤要:「私は鈎取さんと、外の連絡網の回復をサポートしてみた。探偵さんに、支部メンバーだっけ。連絡ついてよかったね」
鈎取千歳:「はい、みなさんご無事でよかったです」
鈎取千歳:「連絡がついた人には、いまの十三地区の状態と、ディセントについての情報収集をお願いしました」
千鳥咲夜:「無事だとは思っていたが、それでも実際に安否が確認できると安堵できるな。ありがたい」
湯澤要:「外は雪降ってて超寒いし、あんまり人出歩いてなかったし……信徒に見つかったら大変だったよ。お疲れ様」
一宮千景:「……僕は、アヴァターの暴走事例について調べてきました」
一宮千景:「その、これが」 自分の後ろに控える影を指して。
一宮千景:「多少なりとも起こりうる事態なのか、まったくのイレギュラーなのか知ろうと思って」
湯澤要:「確かに……ソレ」
湯澤要:「暴走と活性化の中間みたいだね」
一宮千景:「はい。暴走はしているけど、制御しきれないほどでもなく」
一宮千景:「半独立した状態で維持されてます。……アヴァターの暴走でも、珍しい状態みたいです」
湯澤要:「ウロボロス・シンドロームのことはよくわからないんだよね……」
琴城星羅:「暴走って、アヴァターに何らかの目的がないと起きないやつだよね?」ウロボロスとしての知識。
湯澤要:「だよね。一宮くんの能力の一部なわけだしね」
一宮千景:「そのはず、です。だから、これも何かのために起きている事象だとは思うんですが……」
千鳥咲夜:「特異なシンドロームとは聞いているが──やっかいなものだな」
鈎取千歳:「何かきっかけがあって、暴走したってことでしょうか…」
千鳥咲夜:「思い当たることはないのか、赤影法師?」
一宮千景:「……切欠があるとすれば」
一宮千景:影が制御を離れる直前。今まで起きたことのない事象。その両方に当てはまるのは。
一宮千景:「ディセントとの接触が、一番可能性が高いと思います」
湯澤要:「ありえそうね。……だったら、たぶん」
千鳥咲夜:「またディセント──か」
湯澤要:「一宮くんは、一宮くんのアヴァターが発現したときのことを、思い出さなきゃいけないのかもしれない」
一宮千景:「アヴァターが、発現したとき」
一宮千景:その言葉を噛みしめるように、自分でも繰り返して。
一宮千景:「……記憶は曖昧ですけど、思い返してみます」
GM:以降のシーンで、回想ができるようになりました。
千鳥咲夜:「ああ、頼む」
琴城星羅:「…次は、こっちだね」「”ディセント”本人のこと」
琴城星羅:「千歳ちゃんのおかげで復活したネットワークの情報を接ぎ合わせた結果なんだけど」
琴城星羅:「…知っての通り、『神』にして、无号計画の終着点。」
湯澤要:「ああ。……あのわけのわからない……やつ」
琴城星羅:「じゅ…支部長の先輩というか、同型というか。同じ素体を使ってる存在というか。ともかくそんなやつ」
千鳥咲夜:「完成形」
千鳥咲夜:「と言っていたな、十三は」
琴城星羅:「人の願いを無尽蔵に叶える…ってのは、今までの遭遇からわかってたことだけど」「なんでそんなことをしてたかが、今回の一件でやっとわかったよ」
千鳥咲夜:「やはり裏があったか──」人の願いを叶えるのが目的と宣ったあの笑顔を思い出し、渋面で。
琴城星羅:「…あいつは、オーヴァードのいない世界を作ろうとしている」「それが、あいつらが言う『本物の世界』」
鈎取千歳:「…やっぱり、芙由梨ちゃんが言ってたこと、本当だったんだ」
琴城星羅:「でも、本人は自力では何にもできないから…」「非オーヴァードにそのための力を与えるか」
琴城星羅:「…オーヴァードに破滅的な力を与えて殺す」
湯澤要:「死ぬほど迷惑なやつね」
一宮千景:「……ボダッハも、同じようなことを言っていました」
一宮千景:「真の世界にはオーヴァードは必要なくその世界に踏み入る資格も無い、とか」
一宮千景:「あいつも、ディセントに扇動されていたんでしょうね」
琴城星羅:「…ふざけてるよ」「ある日突然『お前は偽物だ』『お前は化け物だ』なんて言われて、受け入れられると思う?」
千鳥咲夜:「なるほど──三浦真樹雄は後者か」納得したように。
千鳥咲夜:以前に己を『王』と信じ、ディセントに踊らされた男のことを思い出す。
湯澤要:「ま、煽動される側の気持ちもわからなくないよ」
湯澤要:「オーヴァードを『治したい』って人は結構いるしね……」
鈎取千歳:「私も…その気持ちはわかります…」自分の手のひらを見つめながら
琴城星羅:「…ただ、あいつなら。できると思う。」「あれだけの数の人間が、『本物の世界』を願ってる」
琴城星羅:「もし、ほかの強力なオーヴァードやジャームが死ぬなり消えるなりして、その信者が世界の最大多数になれば…」
琴城星羅:「私たちが『偽物』で『化け物』になって、オーヴァードなき『本物の世界』が訪れる」
千鳥咲夜:「なるほどな。確かに人の願いや欲望には限りがない」
鈎取千歳:「それは…オーヴァードが全員人間に戻る…ってことじゃないんでしょうね…」
琴城星羅:「戻った先が人間であるかわからないのも結構いるしね」「…私とか」
湯澤要:「……絶対ヤバいやつね」
千鳥咲夜:「以前ディセントは『己のためには力を使えない』ようなことを言っていた」
千鳥咲夜:「故に、自身が『為す』のではなく人に『為させる』ことで、己の欲望を現実にしようとしているいうことか」
千鳥咲夜:「そして『不滅の都』は、そのディセントの甘言に応じた者たち──」
琴城星羅:「さらに」「私たちが何とかしようにも、願いならなんでも力に変えちゃうから…」
琴城星羅:「オーヴァードが絶対に持ってる”衝動”っていう願いを吸って、いくらでも復活できる」「…ムカつくくらい完璧だよ。」
一宮千景:「十一地区での事件を皮切りにオーヴァードへ疑念の目を向ける一般人が増えているという話も聞きました」
一宮千景:「そういった層を『不滅の都』として取り込んでいるのかもしれません」
湯澤要:「自分で何もできないっていうのだけが救いね。ますます……”龍血”が重要になってきたわ」 一宮くんのトランクを一瞥する。
千鳥咲夜:「そうだな。だが数が限られている。せめてもう2、3確保できていれば──」
琴城星羅:「…地区のみんなが調べてくれた情報は絶望的なやつばっかり、だったけど」
琴城星羅:「一つだけ、みんなが口を揃えて言ってた『希望』があってね」「あいつの居場所」
琴城星羅:「裏側のN市。そのどこかに、あいつは潜伏している」
千鳥咲夜:「!」
湯澤要:「……道理で、まあ、なんというか……」
千鳥咲夜:「盲点だったが、納得はいくな」
湯澤要:「かなり多くの『楽園の十三人』が討たれ始めてるって話は聞いたよ。……今回のこれは、それだから、動き始めたのかも」
湯澤要:「最後に一人残しちゃいけないやつ」
鈎取千歳:「その裏側って、簡単に行き来できるんですか?…」
琴城星羅:「…そっか、”ディセント”にとってはほかの12人も敵みたいなものなんだ」「『本当の世界』を阻む、化け物たち」
一宮千景:「……以前は、UFOに乗って乗り込みましたけど」
千鳥咲夜:「もともと連携は取れてないと聞いているが」
千鳥咲夜:「ディセントの場合、明確な敵──なのだろうな。他の十二人は」
GM:裏側と行き来できる方法は、この支部にある──きみたちは知っていてもいい。
GM:そのUFOはまだこの支部にある。
一宮千景:「まだ動かせそうですか?」
GM:『オモイカネ』という。いまのところ、これが唯一の安全な往復方法だ。
千鳥咲夜:「手入れはされているはずだ」
千鳥咲夜:『足』は確保した。ならば後は『護り』だ──
千鳥咲夜:「ひとつひとつ潰していこう。裏に行くのであれば、ここの護りも同時に固める必要がある。留守中にまた奪われては目もあてられん」
千鳥咲夜:と、卓上に大きな紙を広げる。
千鳥咲夜:「オレイアデスは崩落戦前にはこの支部に居たんだったな?」
千鳥咲夜:それは十三支部の区画図。真新しい丁寧な手書きの文字で『封鎖済み』『防衛配置』などと、所々に記されており──
千鳥咲夜:「これは、現在の十三支部の区画図だ」
千鳥咲夜:「塞げるところは塞ぎ、守れるところは守れるよう、とりあえずの指示は出しておいた」
千鳥咲夜:「──ショーグンらが居ればより強固な防衛体制を敷けるのだろうが、連絡がとれないこの状況では致し方ない」ほんの少しだけ、顔を曇らせて。
千鳥咲夜:「赤影法師と共に、何か不備がないか確認してもらえるか?」
千鳥咲夜:「私は崩落戦の後に所属となったからな、記録的な面でしか知らない区画も多い」
湯澤要:「あれ」
湯澤要:「めちゃくちゃ詳しいのに、意外だね。わざわざウチに入るとは物好きな……」
湯澤要:「なんかイベントあったの?」
千鳥咲夜:「──ん?」
千鳥咲夜:「ああ。そういえば伝えてはいなかったな」
千鳥咲夜:「私は崩落戦に巻き込まれ──親類縁者と記憶を失った」
千鳥咲夜:あっけらかとんと、他人事のように淡々と事実だけを告げて。
千鳥咲夜:「その時に十三支部から流出したアーティファクト──“雷霆辻風”と同化して覚醒した──らしい」
千鳥咲夜:「それを縁として十三支部に──十三に保護してもらって、所属に繋がった形だ」
千鳥咲夜:記憶がなく、記録でしか語ることの出来ない過去。
湯澤要:「え、ええ~……!?」
湯澤要:「星羅、なんでその超大事なこと言わないの!?」
千鳥咲夜:「? よくある話だろう、この街では」
千鳥咲夜:崩落戦で人生を変えられた人間──覚醒したオーヴァードは数多い。
琴城星羅:「ほ、本人のルーツっていうデリケートなことだと思って…!」
湯澤要:「あるかな!? いや、あるかもしれないけど……そうだとしたら」
千鳥咲夜:千鳥咲夜も、そのうちの一人──と言うだけにすぎない。
千鳥咲夜:そのはず、だった──
湯澤要:「違う。そうだとしても、私たちにとっては違う」
湯澤要:「私たち”スキャバーズ”は、その剣を運用する部隊だった。……部隊名が、『鞘』を意味しているようにね」
湯澤要:「崩落戦のとき、私たちは、確かにそれを使っていた……。……」
琴城星羅:「…え、そう…だったの?」蘇ったときに消えていた部分の記憶だ。
千鳥咲夜:「スキャバーズが?」
千鳥咲夜:雷霆辻風に関して、千鳥咲夜が知っていることは殆どない。
千鳥咲夜:『機密レベルの高いアーティファクト』程度の認識。
湯澤要:「壊れた、って聞いたけど。見せてくれる?」
千鳥咲夜:「──────」
千鳥咲夜:オレイアデスの求めに応じ、集中する──
千鳥咲夜:「熾きろ──雷霆辻風」
千鳥咲夜:ぞぶり──
千鳥咲夜:左掌を突き破り、刀の柄が顕れる。
千鳥咲夜:「ん──」
千鳥咲夜:ゆっくりと、それを引き抜く。刀身を失い、柄のみとなった雷霆辻風を。
湯澤要:「……間違いないね。私たちが使っていた武器。アーティファクトを壊すアーティファクト」
湯澤要:「これは、直せる」
千鳥咲夜:「アーティファクトを壊す、アーティファクト──」
琴城星羅:「…確かに、そういうやつがないと破壊部隊なんてやってられないよね」
湯澤要:「これは柄の部分ね。雷霆辻風の柄」
千鳥咲夜:「ああ、刀身は折られた際に蹴りつけた」
湯澤要:「刃の方を、私たちが持っていた。柄が見つからなかった理由がわかった……ってか、星羅、他人事みたいに言ってるけど」
湯澤要:「あのとき使っていたのは、あなただった」
千鳥咲夜:「星羅が雷霆辻風を?」
琴城星羅:「…え」「えええ~っ!?」
千鳥咲夜:さすがに驚き、きょとんとする。
琴城星羅:「た、確かに剣を使ってたのは覚えてるけど…」「そ、そう…なの!?」
湯澤要:「そうだよ。……まだ完全じゃないみたいね」
湯澤要:「星羅も、千鳥さんも。……それが完全な形になれば、どんなアーティファクトだって、斬れないものはない」
千鳥咲夜:「オレイアデス」
千鳥咲夜:「スキャバーズが、雷霆辻風を運用するための部隊──鞘であると言ったな」
千鳥咲夜:「知っていることがあれば、教えてくれ。私は此れに関して、ほとんど知識がない」
琴城星羅:「わ、私も!」「当事者になっちゃったんだから、そりゃ知りたいよ!」
湯澤要:「って言っても、もう話せることは話しちゃったんだけどな……」
湯澤要:「”スキャバーズ”はアーティファクトを壊す部隊。……その作戦の核になるのは、」
湯澤要:「雷霆辻風。あるいはアクシズ・ムンディ。……たぶん最古の遺産にしてアーティファクトの一つ」
千鳥咲夜:「アクシズ・ムンディ──」
湯澤要:「壊れない剣」
琴城星羅:「…条一くんの、剣?」
湯澤要:「私たちはその剣を使って、いくつもの作戦に出た。……条一のは、あれはそうね」
湯澤要:「あいつ錬金術師だからね。似たものを作れる」
湯澤要:「剣をちゃんとした形に復元できれば、もう折れることはないでしょう。……私から話せることは、こんなところね」
千鳥咲夜:「なるほど──」
千鳥咲夜:「どうやら裏N市に行く理由が、ひとつ増えたようだな」
千鳥咲夜:「ディセントを討つためにも、コレは必要だ。しかし──」
千鳥咲夜:と、『かつての担い手』である少女へと目を向けて。
千鳥咲夜:「まさかの縁だな、星羅」
琴城星羅:「そう、だね。すごい偶然…」「じゃ、ないね。きっと」
琴城星羅:「きっと、こうなるべくしてこうなった。私がRBとして復活したことも、ここにいることも…」
琴城星羅:「もちろん、咲夜ちゃんと出会えたことも。」
琴城星羅:「きっと、今から始まる何か…いいことのためだった」「…そう思いたい…というか、きっとそう」
千鳥咲夜:「ああ、そうだな」
琴城星羅:「…しかし、こうなると」「”ルミネッセント”のほうの私の記憶も気になっちゃうね」
琴城星羅:「…要ちゃん」「向こうで”スキャバーズ”のみんなと合流したら」
琴城星羅:「私のことについて、私に教えてほしいな」「どんな下らないことでもいいから、全部何もかも」
湯澤要:「もちろん」
湯澤要:「そのつもりだよ。超くだらないこともあるから……」
湯澤要:「覚悟しといてね」
琴城星羅:「う」たじろぐ。「…覚悟、しときます…」
GM:────
GM:ロイスの取得、購入判定が可能です。
琴城星羅:・千鳥咲夜 友情○/嫉妬 にてロイスを取得します。
一宮千景:ロイスは一度保留、購入は照準器狙います
琴城星羅:購入はボデマ!
一宮千景:2dx+4=>15
DoubleCross : (2R10+4[10]>=15) → 8[7,8]+4 → 12 → 失敗

鈎取千歳:こちらもまだロイスは保留で
一宮千景:ううん、後3点か……
鈎取千歳:バディムーヴいれますか
琴城星羅:2DX+1>=12
DoubleCross : (2R10+1[10]>=12) → 10[3,10]+9[9]+1 → 20 → 成功

一宮千景:あ、お願いします!
琴城星羅:ヤッター
GM:つよっ
鈎取千歳:イエッサ!バディム使用!
一宮千景:ピッタリ3点で購入!ショットガンにつけておきます!
鈎取千歳:ボディアーマー狙ってみますか
GM:お守り照準器!
千鳥咲夜:ロイスはちょっとまだ保留で。悩ましい。
鈎取千歳:2dx
DoubleCross : (2R10[10]) → 8[6,8] → 8

鈎取千歳:残念、失敗です
琴城星羅:お金は大事
千鳥咲夜:ばでぃむで+3しましょうか?
千鳥咲夜:したら1点で届きません?
鈎取千歳:貰えれば1点で買えますね、自分用じゃないんで誰か欲しい人がいればなんですけど
千鳥咲夜:一宮さんが防具は着けてない感じですかね?
琴城星羅:一宮くんかな
一宮千景:あ、私は攻撃の度死ぬので
一宮千景:ボデマあっても無くても変わらないかなーくらいに思ってました
千鳥咲夜:男らしい。
一宮千景:それはそれとしてもしいただけるならありがたく装備させていただきます
鈎取千歳:じゃあお守りで渡しておきましょうか、バディムください
千鳥咲夜:じゃあこちらはリアクティブコート狙い。自分に支援ぶち込みます。
千鳥咲夜:千鳥咲夜の侵蝕率を+4した(侵蝕率:72->76)
千鳥咲夜:7dx+9>=36
DoubleCross : (7R10+9[10]>=36) → 10[2,5,6,7,8,9,10]+4[4]+9 → 23 → 失敗

千鳥咲夜:流石に足りない。終了です。
鈎取千歳:財産点1点消費して購入、一之宮さんにお渡しします
一宮千景:ありがとうございます、受け取って装備!
GM:OK!
GM:────

ミドルフェイズ/シーン4/「輝ける星の光を辿り」

GM:シーンプレイヤーは琴城さん。
GM:情報収集項目はあと2つです。
琴城星羅:シーンプレイヤーが連続するぜ!
GM:登場は自由なので、各自の侵食率と相談してどうぞ!
琴城星羅:62+1D10
DoubleCross : (62+1D10) → 62+2[2] → 64

GM:低め安定だな~!
琴城星羅:もっと安定して
一宮千景:一宮千景の侵蝕率を+8(1d10->8)した(侵蝕率:67->75)
鈎取千歳:出ますー
鈎取千歳:シーンイン:鈎取千歳の侵蝕率:+6(1d10->6) ((侵蝕率:69->75))
千鳥咲夜:千鳥咲夜の侵蝕率を+2(1d10->2)した(侵蝕率:76->78)
鈎取千歳:セーフセーフ…
GM:まさか全員出撃とは!OK!
GM:────
GM:残りの情報項目。

■情報収集&状況打開判定項目
〇支援要請:灰化猟兵出撃 《知識:戦闘指揮》で難易度5
 →成功するとミドル戦闘でのエネミーが減少する

★不滅の都について 《情報:UGN》で難易度7

GM:……
GM:これです。
GM:各自好きなのを攻略してね。
琴城星羅:財産がたっぷりあるので都行こうかな
千鳥咲夜:灰化猟兵は気になってるのでチャレンジしたいです
鈎取千歳:先に不滅の都チャレンジさせてもらいます、砂の加護を使用
鈎取千歳:ン…いらんのでは…
千鳥咲夜:カンパニーで+2が両方入るかな、これは
GM:そうですね、両方プラスされます
千鳥咲夜:<情報収集判定
千鳥咲夜:だとだいぶ難度は下がるかと。ばでぃむもありますし。
GM:ちゃんと攻略順を考えてプレイすると難易度は優しくなるという話
鈎取千歳:情報UGNなので固定値3と+2で5あるか
千鳥咲夜:さしすせそは大事。
鈎取千歳:砂の加護なしで!ピンゾロ出さなければ抜ける!(フラグ
GM:どうぞどうぞ
鈎取千歳:2dx+5>=7
DoubleCross : (2R10+5[10]>=7) → 3[3,3]+5 → 8 → 成功

千鳥咲夜:では続けてこちらも。灰化猟兵にチャレンジします。エフェクトなどの使用は無しで。
GM:OK!
千鳥咲夜:3dx+2>=5 〇支援要請:灰化猟兵出撃 《知識:戦闘指揮》で難易度5
DoubleCross : (3R10+2[10]>=5) → 9[3,4,9]+2 → 11 → 成功

GM:ダブルで成功。
GM:では、

〇灰化猟兵の救援が成功しました。
 先行突撃によりエネミーの数が減少しました。

GM:また、情報収集の結果。

■不滅の都について
 指導者を失ってもなお、さらに勢力を拡大している。
 その原因は、「神」としてディセントが存在していることに由来する。
 ディセントが生き残った信徒たちの言いなりとなって、彼らの望むまま、その勢力拡大のために力を使っている。

 また、幹部として来海芙由梨、物部士郎、歳刑六号、ウエンレラといった四名の名前が存在する。
 共通しているのは、四人ともオーヴァードを嫌悪しているということだ。

 歳刑六号はその肉体を、来海芙由梨はその制御困難な能力を嫌っている。
 ウエンレラはすでにジャームであり、自身を含めたオーヴァードに対する嫌悪衝動から、その根絶を願っている。

 また、物部士郎は、オーヴァードではなく普通の人間であり、レネゲイドの才能がないために居場所をなくした者である。
 物部家はもともと対ジャームを自ら任じる剣士の家系であり、レネゲイドに適合できない人間は家を継ぐことができない。

 いまの物部士郎は”塵輪”と名のつけられたアーティファクトを使うことで、疑似的なオーヴァードとなっている。
 それは”ピューパ”セルが作り出した、最強の「盾」であるという。
 刃とその周辺の時間が停止しており、不変性を持つため、あらゆる物理的な手段で破壊することができない。
 ──そうした存在を破壊するために生まれた刃でなければ。

 なお、最近増加している『不滅の都』の信徒は幹部を除いてすべて非オーヴァードである。
 アーティファクトにより、オーヴァードと伍する力を得ているようだ。

GM:以上!
GM:────
GM:第13支部。
GM:応接室では、作戦の準備が進められている。やるべきことは多い。
GM:そんな中でも、時間は経過し、しかし徐々に状況は進行している。
湯澤要:「……疲れた……」
湯澤要:「主にマニュアル読むのが。あのデカいUFO飛ばすの大変そうだね」
琴城星羅:「一回動かしたんだから、一応動く…はずだよ!」
一宮千景:「一応一度動かせさえすれば運転は自動で任せられるみたいですし、まあ、どうにか……」
湯澤要:「めちゃくちゃ激しく光る機能だけオミットできないのかな……無理か……」
鈎取千歳:「やっぱりUFOって光らないとダメなんでしょうか…」
琴城星羅:「光らないと、見つからないからね」「UFOとして認識されないUFOがUFOといえるのかどうか…」うーん。
一宮千景:「とりあえず、出発は深夜にした方がよさそうですね」
湯澤要:「そうね。たとえ何が起きてもおかしくないこの街とはいえ、絶対目立つし」
一宮千景:「それと近隣住民への記憶処理も、事件収束後になるでしょうけど手配した方が良いかも……」
鈎取千歳:「深夜ならもし見られても、ただのUFOと思われて怪しまれない…かな?」
湯澤要:「そうしときましょう。”不滅の都”が邪魔してこなければ、いいんだけど」
湯澤要:「信徒以外に手ごわいのがいるんだっけ?」
鈎取千歳:「ええっと…その強い人たちも含めて、探偵さんに調べてもらったんですけど」
鈎取千歳:「”来海芙由梨”、”物部士郎”、”歳刑六号”、”ウエンレラ”の4人…みたいです」
鈎取千歳:「そのうち、”来海芙由梨”、”歳刑六号”、”ウエンレラ”はオーヴァードで…」
千鳥咲夜:がごっ! がらがらがらがら──
千鳥咲夜:より一層立て付けの悪くなった、鉄扉が開かれる。そして──
千鳥咲夜:「戻ったぞ。全員無事だ──」
千鳥咲夜:入ってきたのは血に塗れた黒セーラーの少女と、異形の兵士たち。
鈎取千歳:「”物部士郎”は…っておかえりなさい、千鳥さん」
ショーグン:「うむッ」
ショーグン:「中将殿には助けられた。援軍、感謝する!」
千鳥咲夜:「こちらこそ──だ」
千鳥咲夜:「ショーグンが居なければ、再びこうしてここに戻ってくることはできなかった」
千鳥咲夜:「改めて、礼を言う」ぺこりと静かに頭を下げて。
ショーグン:「応! 我々は一つの部隊、一つの軍である! もって相互に支援し、敵勢力を排除すべし!」
ショーグン:「作戦の次段階を伺いたい! 我々の戦意は大きく高揚している! 裂帛の気合である」
千鳥咲夜:「ああ。灰化猟兵部隊には、改めて支部の護りを頼みたい」
千鳥咲夜:「その間に私達は──裏N市へと潜入し、事態の打破を図る」
千鳥咲夜:「シロたちも管轄区域で動いているはずだ。必要があれば互いに連携をとってくれ」
ショーグン:「承知した! ……軍議の最中であったな。続けてくれ!」
千鳥咲夜:「ああ」
千鳥咲夜:そして濡れたタオルで血を拭いながら、四人の方へと──
千鳥咲夜:「そちらの進展は?」
鈎取千歳:「今、ちょうど”不滅の都”について話していました」
鈎取千歳:「じゃあ続きを…」といってメモ帳をパラパラとめくる
千鳥咲夜:「ああ、頼む」
鈎取千歳:「ええっと、千鳥さんが戦った”物部士郎”…って人ですが」
鈎取千歳:「その…普通の人みたいです、出身はオーヴァードの家系みたいですが」
千鳥咲夜:「む? しかし非オーヴァードが出せるレベルの力ではなかったと思うが」
鈎取千歳:「そこなんですけど、塵輪っていうアーティファクトのおかげで、オーヴァードと同様の能力がある…と」
千鳥咲夜:「あの太刀か──」
鈎取千歳:「”ピューパ”セルが作った物らしくて…時間が止まっているせいで不変性を持つ…最強の盾」
千鳥咲夜:究極の剣、盾と呼称されていた、尋常ならざる武器。
琴城星羅:「…アーティファクトを折れるなら、そりゃ最強って名乗ってもいいだろうね」ひええ、という顔。
千鳥咲夜:「なるほど──こちらをインチキ呼ばわりしていたが」
千鳥咲夜:「向こうもペテンの類を使っていた訳か」
湯澤要:「でも、本来の形を取り戻した雷霆辻風なら、負けない。……たぶんね」
千鳥咲夜:怒るでもなく、ただ納得する。
湯澤要:「より大きな問題は、鈎取さんの方かもね」
鈎取千歳:「じゃあ一刻も早く剣を直さないとですね…」
湯澤要:「知り合いがいるんでしょう?」
鈎取千歳:「そう…ですね…。」途端に表情が曇る
千鳥咲夜:「言っていたな、たしかに。ローディーズ・ドアの模倣品を持つ少女だったか?」
鈎取千歳:「実験ばかりの”ピューパ”セルで、唯一の…知り合いでした」
湯澤要:「そういうのって、……やりづらいんじゃないかと思ってさ」
鈎取千歳:「辛くないって言ったら…嘘になりますね…えへへ…」困ったように笑い
千鳥咲夜:「──鈎取千歳が良しとするなら」
千鳥咲夜:「ショーグンと共に、こちらの防衛にあたってもらってもいい」
千鳥咲夜:確認のため、口にする。だがおそらくこの少女は──
鈎取千歳:「私も、レネゲイドが嫌いな気持ちはわかりますし…」
鈎取千歳:「でも…」少し顔を上げて
鈎取千歳:「このまま見過ごすことはできません…!私も…この街が大好きですから」
千鳥咲夜:「……そうか」
千鳥咲夜:チルドレンにも、エージェントにも向いていない『優しい少女』。
千鳥咲夜:だが、鈎取千歳は、優しいだけではない。
鈎取千歳:「それに、『本当の世界』に行くために芙由梨ちゃんが死んじゃうのは嫌です」
鈎取千歳:「この世界が嫌いって言われても、好きになれる時が来るかもしれない」
湯澤要:「……そう」
千鳥咲夜:「了解した。──そういう訳だ、オレイアデス」
湯澤要:「聞くまでもなかったかもね」
千鳥咲夜:「ああ。鈎取千歳は優しいだけじゃないからな」
湯澤要:「心配ないってことが、よくわかったわ」
鈎取千歳:「えへへ、心配してくれてありがとうございます」
鈎取千歳:「”不滅の都”はその4人以外は、あの仮面を付けた普通の人なので」
鈎取千歳:「さっきの戦いみたいに、仮面を壊せば無力化できる…はず」
鈎取千歳:「探偵さんが調べてくれたのはこんなところですね」
琴城星羅:「それはうれしい情報かもね」「人を傷つけずに無力化できるなら、やりようはいくらでもある!」
千鳥咲夜:「ああ」
千鳥咲夜:「仮面を砕けばいいだけならば、やりやすい」
湯澤要:「いい情報ね。……最初よりは、ずっと希望が出てきた」
千鳥咲夜:ごきり──と指を鳴らす。
一宮千景:「力はあっても一般人の方ですもんね。……傷つけないで済むなら何よりです」
琴城星羅:「13地区のみんな、頼れる探偵さん…そしてなにより千歳ちゃんのおかげで」「人を傷つけないで済んだんだから」
琴城星羅:「これはお手柄だね」にこり。
鈎取千歳:「えへへ…お役に立ててよかったです」顔を真っ赤にして照れている
琴城星羅:「さっき私が投げ飛ばした人は正当防衛だとして置いといて…」
琴城星羅:「(千歳ちゃんかわいいなぁ…)」
琴城星羅:「要ちゃん」「…昔のこの支部のことは何にも知らないんだけど…」
琴城星羅:頼れる仲間たちを見回してから。「今の13支部も、結構いいもんでしょ?」
湯澤要:「……そうね」
湯澤要:「すごいチームになってるよ。本当……本当に」
湯澤要:「早く復帰したくなるくらいね」
琴城星羅:「してして!」「…もちろん、”スキャバーズ”のみんなと一緒にね!」
湯澤要:「うん。みんなを、助けないと」
湯澤要:「今度こそ……」
GM:────

ミドルフェイズ/シーン5/「地獄の果てに影は猛り」

GM:シーンプレイヤーは一宮千景くんです。
GM:登場ダイスをお願いします。
一宮千景:一宮千景の侵蝕率を+1(1d10->1)した(侵蝕率:75->76)
GM:調子がいい!
GM:────
GM:一宮千景は、その日のことを、まだ覚えている。
GM:そのはずなのに、記憶のどこかが欠けたようになっている。
GM:虫食いの絵本を読み返すように、肝心なところが欠けている。
GM:なぜか
GM:いままで思い出せなかった、いままで思い出そうと思えなかった理由は、
GM:──その日、一宮千景はジャームを追っていた。
GM:崩落戦において体に染みついた無力感を、訓練によって払拭しようとしていた。強くなることで、それを解消できると思ったのかどうか……
GM:実戦は、それを確かめる場になるはずだった。
GM:ジャームの名は、まだ無い。
GM:元はUGNエージェントだった人間……いわばきみの同僚。
GM:瀬崎トオル、という名があったように記憶している。
GM:彼は、第13支部の地下に逃げ込んだ。きみはそれを追っていた。
GM:そして──
瀬崎トオル:「……まさか」
瀬崎トオル:「お前が来るとはな」
GM:コードネーム、”エペタム”。
GM:一宮千景は彼のことを知っている。
一宮千景:「……瀬崎、君」
一宮千景:ジャーム化したことは知っている。それでも、目の前の彼は依然とさして変わらないように見えて。
瀬崎トオル:「ぼくを狩りに来たんだろうな」
瀬崎トオル:「それとも、凍結か? ……どっちも断る。消えてくれ、一宮千景」
一宮千景:「……ごめん」
一宮千景:同僚に、何度かは肩を並べた戦友に。銃を向けたい筈はない。それでも。
一宮千景:「見逃しては、あげられない」
一宮千景:逃げるのも、何もしないのも。もう二度とごめんだった。
瀬崎トオル:「残念だ。ぼくにはまだやるべきことがある……」
一宮千景:崩落戦のあの日から。ずっと、ずっと。その思いだけで訓練をしてきた。
一宮千景:二度と逃げない自分になるために、何もしない自分でいないために。
瀬崎トオル:「すべてのジャームを消す。ぼくもお前も、選択の余地のなかった人間だ」
瀬崎トオル:「これ以外の生活を知らない……」
瀬崎トオル:「これしかできない」
GM:一宮千景は知っている。確かに瀬崎トオルはジャームを憎悪していた。
一宮千景:「……」 無言の肯定。純粋な戦闘員として育った自分たちは、戦う以外の日常を知らない。
GM:そして、その矛先が密かにオーヴァードにも向けられていることを知った時、UGNは彼がジャームとなっていることに気づいた。
一宮千景:あるいは、知る術を切り落としてでも。戦うために生きてきた。
一宮千景:「……でも、それは。UGNに居たままでも出来ることじゃないか」
一宮千景:とうに届かなくなった言葉だと分かっていても、なお口から零れた。
瀬崎トオル:「オーヴァードも滅びるべきなんだよ。すべてのジャームはオーヴァードから生まれる……誰もがそうなる。遅いか速いか、末路は同じだ」
瀬崎トオル:「……あるいは、その前に死ぬか」
瀬崎トオル:「お前もそうだ。……ぼくはジャームかもしれないが……いや、ジャームだからこそ」
瀬崎トオル:「その問題に、本当の意味で向き合える。立ち向かえる……たぶん、ぼくだけが」
瀬崎トオル:「そこをどいてくれ、一宮千景。目の前にいられると、殺すしかない」
一宮千景:「……ごめん」 もう一度の謝罪。ジャームである彼の心を自分が動かせないように。
一宮千景:「どけない」 彼の言葉もまた、自分の心を動かすことは出来ない。
瀬崎トオル:「残念だ」
瀬崎トオル:「……ジャームになる前に、殺してやろう」
GM:瞬間、瀬崎トオルの姿が消えた。
GM:屈折率の変化による透明化──一宮千景も知る”エペタム”の攻撃方法だ。
GM:迎撃を試みてもいいし、回避を試みてもいい。
一宮千景:「くっ……」
一宮千景:彼の透明化の理屈は知っている。あくまでも屈折率の変化による視覚上の隠密だ。
一宮千景:であれば、感覚にさといわけでもない自分に打てる最善手は──。
一宮千景:ガシャン。
一宮千景:背に背負ったウェポンケースからショットガンを取り、前方へ発砲。
一宮千景:散弾を生かした広範囲への攻撃により、身に見えない敵を迎撃せんとする。
瀬崎トオル:「面制圧……正解だな」 声と足音が四方から聞こえる。これも”エペタム”の得意手だ。ハヌマーン能力による音響制御。
瀬崎トオル:「お前にも、隠していたが──」 不意に真横から声。
瀬崎トオル:「光の透過だけじゃない」 最初から、正面にはいなかった。会話でも目の前にいると誤解させようとしているものだった。 「光の屈折を支配すると、こういうことができる」
GM:一宮千景の脇腹に、鉄の欠片が叩き込まれる。激痛を覚えるだろう。
一宮千景:「が、はっ」
GM:そして、腕を掴まれる。
一宮千景:振り向く仕草さえ間に合わずに打ち据えられ。
瀬崎トオル:「……お前の奥の手はなんだ?」
瀬崎トオル:「それがなければ……もう、殺すしかない」
GM:このとき、一宮千景はどうしようとしただろうか?
GM:何を願い、どんな攻撃をしようとしたか、きみは決めることができる。
一宮千景:奥の手と呼べるようなものはない。
一宮千景:持っている手札は、初歩的な血液操作と影による細やかな支援能力。
一宮千景:それだけだ。ずっと、どれだけ鍛えても。その程度だった。
一宮千景:それどころか、訓練を続けているはずの射撃の腕にも上達の気配はなく。身のこなしが上手くなるわけでもなく。
一宮千景:戦うための才能というものが欠如しているのだと。突きつけられるような日々だった。
一宮千景:だから。出来たことといえば。
一宮千景:せめて一撃だけでもと、ショットガンを向けただけ。
一宮千景:まともに彼に向いたかも怪しいまま、我武者羅に引鉄を引いた、だけで。
:『………………そうか?』
:『せめて一撃だけでも。戦うための才能。わかった』
:『貸すよ』
GM:ショットガンではない。きみ自身の影だった。
GM:銃口を向けなおす時間は足りなかった。”エペタム”の攻撃は迅速すぎた──だが、
瀬崎トオル:「!」
GM:影が無数の針のように尖り、
GM:”エペタム”の体に風穴を空けている。腕を抉り取るほどの飽和攻撃。
GM:地を蹴って離れる。その距離の間を、起き上がった影が遮っている。
:『……ね、願いを……』
GM:影が呻くように言っていた。
:『もっと、願いを、くれ』
:『………千景。次の願いをくれ』
一宮千景:脳裏を困惑を疑問が埋め尽くす。一体何が起きているのか?自分は──こいつは何を起こしたのか?
一宮千景:分からない。何も分からないまま。
一宮千景:「……逃げたくない」
一宮千景:願いがあふれ出す。
一宮千景:「彼を逃がしたくない」
一宮千景:ずっと、ずっと。願ってきた。
:『そうか』
一宮千景:彼が誰かを傷つけないように。誰かを傷つける前に。
一宮千景:「止めたい。だから」
一宮千景:「そのための、力が欲しい!」
:『そうか……』
:『ただそれだけでいいのなら』
:『貸すよ』
瀬崎トオル:「……影……ウロボロスのアヴァターか!」
GM:”エペタム”はなんらかの攻撃のため、腕を再生しながら隠密機動に入る。
GM:だが、影はその体を膨らませ、槍のように尖らせて、”エペタム”を串刺しにしている。
:『……これ、まだ動く……逃がしたくないのなら』
:『殺すしかない』
:『いいか?』
一宮千景:「……」 一瞬、言葉に迷った後。
一宮千景:「……僕が、やる」
一宮千景:ガシャンと、ショットガンを構えなおす。
GM:では、きみは瀬崎トオルにとどめを刺すことができる。
GM:引き金を引くだけでそれは可能だ。
一宮千景:自分が頼まれた仕事で。自分が始めた戦いで。──彼は、自分の友人で。
一宮千景:だから、自分がやるべきだと。そう断じて。
一宮千景:「……ごめん」
一宮千景:引鉄を引いた。
瀬崎トオル:「……し」
瀬崎トオル:「死ねるものか。死にたく、な────」
GM:銃声。
GM:沈黙。
:『あァ……』
:『よかった。一宮千景。願い、叶った……』
:『……でも、辛そうだ。辛いか』
一宮千景:「……」 辛い。辛くて、苦しくて、悔しくて、悲しくて。
一宮千景:でも、それよりも、今は。
一宮千景:「君、は。一体……?」
:『そうか』 そいつはうなずく。 『俺は──』
GM:……このとき、一宮千景はたしかに聞いたと思う。
GM:いまならそれを思い出せる。これを忘れていた理由も。
:「やっぱり、お前が辛そうだ」 きみの得体のしれない影は、一宮千景に腕らしきものを伸ばす。
:「お前が辛ければ、俺も辛い」 「だから……」 
:「忘れろ」
GM:ここで、一宮千景の記憶は混濁している。
GM:いま、その理由を思い出せた。
一宮千景:「……ああ」
一宮千景:そうだ、これは。
一宮千景:「僕が、君に望んだことだったんだ」
一宮千景:アヴァターへのロイス感情を信頼/〇恐怖から〇感謝/不安へ変更したいです
GM:OK!
GM:────
GM:異世界侵入前の会話シーンになります。湯澤さんからの状況説明も交えます。
GM:一宮くん以外にも登場したい方は登場ダイスをどうぞ!
琴城星羅:はーい!
GM:控えておく方も、控えておきます宣言をお願いします。
琴城星羅:64+1D10
DoubleCross : (64+1D10) → 64+5[5] → 69

鈎取千歳:でまーす!
千鳥咲夜:出ます!
鈎取千歳:シーンイン:鈎取千歳の侵蝕率:+6(1d10->6) ((侵蝕率:75->81))
千鳥咲夜:千鳥咲夜の侵蝕率を+2(1d10->2)した(侵蝕率:78->80)
GM:あわわ…みんな調子がいい…
GM:────
GM:裏側のN市との往来を可能とする巨大な船、”オモイカネ”。
GM:それはいま、数名の手によって修理され、起動準備を整えつつあった。
湯澤要:「ん~~~……」
湯澤要:「これ、装甲がだいぶボロボロね」
湯澤要:「前、かなり容赦なく壊した?」
琴城星羅:「えへへ、どうだったかな~…」目を逸らす。
一宮千景:「……」 その横で気まずそうに目を伏せる。
一宮千景:「その、すいません」
湯澤要:「いやいや、こうでもしなきゃ止まらなかったなら仕方ないわ」
鈎取千歳:「その時は敵だったみたいですし、仕方ないですよ…!」あせあせ
湯澤要:「乗り心地は、もう仕方ないね」
千鳥咲夜:「あの時は──というやつだ、仕方ないだろう」
千鳥咲夜:と、大きなお盆を持って、調整が行われている倉庫へと入ってくる。
千鳥咲夜:運んできたのは、大量の握り飯──おかか、昆布、高菜の三種類と、熱い番茶の入った大きなヤカン。
千鳥咲夜:「何も食べれてなかったからな。行儀は目をつむる、食べながら進めてくれ」
湯澤要:「うわっ、豪華……」
千鳥咲夜:とぽとぽとぽと、茶を注いだ湯呑を手渡して。
千鳥咲夜:「年末に備えて備蓄しておいた食材が役立った。大放出だ」
琴城星羅:向こうでの栄養状況に思いを馳せる。四年経ったにしては、面影を残しすぎている。
一宮千景:「あ、ありがとうございます」 湯呑を受け取って他のメンツへも渡す。
鈎取千歳:「わあ…!ありがとうございます、いただきます」高菜をひとつ取ってお盆を回す
琴城星羅:「ありがと咲夜ちゃん!」いつもならごっそりたくさん持っていくところを、両手に一つずつ。
琴城星羅:「はい、要ちゃん」おにぎりを渡す。「たぶんおかか派…だった気がする!」
湯澤要:「……あ。ありがと」 慎重に、差し出されたおにぎりを受け取る。
千鳥咲夜:湯呑を両手で包み持ち、少しずつ口をつけながら──
千鳥咲夜:「──案配はどうだ?」おかかのおにぎりを受け取った少女に確認を。
湯澤要:「…………」 ゆっくりと、それを口に含む。 「うん……」
湯澤要:「やっぱり、こっちでふつうに食事ができる……」
湯澤要:「こっちから向こうに人を送ったり、向こうからこっちにジャームを送ったり……すごく境界があいまいになっているせいね」
琴城星羅:「チョコ、食べれてたからね」
湯澤要:「”ディセント”がそうしている。……いま、このときしかない、かもしれない」
千鳥咲夜:「普段ならば看過できないだけの状況だが」
千鳥咲夜:「今は──多少なりとも“ソレ”が幸いする形か」
千鳥咲夜:あいまいなればこそ、こちらの突入も、容易だ。
湯澤要:「これを使って、”裏側”へ戻る。そして、みんなを助ける。……きっと、ぎりぎりのところで凌いでいるはず」
湯澤要:「たぶん、強行突破みたいな作戦になる。……みんな、自信は?」
琴城星羅:「なーんだ」「…あんまり覚えてないけど」
琴城星羅:「私たちの作戦で、そうじゃないことあった?」
湯澤要:「ぜんぜん記憶にございません」
琴城星羅:「要ちゃんと私の無敵コンビだけじゃなくて、今は一宮くんも千歳ちゃんも…咲夜ちゃんもいる」
千鳥咲夜:「潜入捜査よりは、私向きだな」
千鳥咲夜:「ただし、今回は復路込みだ。強引に向こうに乗り込み、何がなんでも全員で戻って来る」
千鳥咲夜:「『家に帰るまでが』──というやつだ。普段の倍、気を使う必要はあるな」
琴城星羅:「特に私は二回行って帰ってこれてるんだから」「今回だけがダメなんて道理は、どこにもない!」
湯澤要:「言えてる。でも、一宮くんは……」 その影を見る。いまだ鎖で縛られたようになっている大きな獣の影だ。
湯澤要:「それ、何か思い出せた?」
一宮千景:「はい。……こうなっている具体的な理由とまでは行きませんでしたけど」
一宮千景:「出来ることは思い出しました」
一宮千景:「ですから、自信があるとまでは言えないですけど」
一宮千景:「……もう、大丈夫です」
湯澤要:「……そう」
湯澤要:「一宮くんがそう言うなら、きっとそうね。根拠なく虚勢を張るタイプじゃない」
鈎取千歳:「私は…私だけじゃ自信はないですけど…皆さんがいますから!」
鈎取千歳:「大丈夫だって胸を張って言えます…!」
鈎取千歳:少し間をおいて「私も頑張りますから…頼りにしてます…えへへ」ちょっと恥ずかしそうに笑う
湯澤要:「……なんでこんな超いい子がこの支部に??」
千鳥咲夜:「良いやつだからだ」
千鳥咲夜:「そうとしか、言いようがない」
千鳥咲夜:同じ疑問をすでに何度も繰り返し。その上で納得した。
湯澤要:「……作戦の話をすると、まず私たちの部隊と合流するのが第一」
湯澤要:「そして、千鳥さんの武器を修復するのが第二」
湯澤要:「体制を整え、”ディセント”の撃破と、支部長の奪還を平行して実行する……これが第三」
湯澤要:「支部長を連れ去ったのは、たぶん、一種の人質として使うつもりなんだと思う。私たちをおびき出すのにも使えるし」
千鳥咲夜:「………………」
湯澤要:「実際、取り返すのは厳しい作戦になると思う。分担してやらないと」
琴城星羅:「…大丈夫。無理でも、やるよ」
千鳥咲夜:「ああ──」
湯澤要:「……無理でも、ね」
千鳥咲夜:「それだけは、成し遂げる」
千鳥咲夜:何と引き換えにしようとも──
湯澤要:「だったら……誰が”龍血”を使うのか、考えておいた方がいいわ」
鈎取千歳:「そっか…龍血…」
湯澤要:「意志の安定は、こっちもメンバーがそろえば多少は支援できるけど……」
琴城星羅:「…危険なやつ、なんだよね?」
湯澤要:「基本的には、本人の意志力によるところが一番大きい。弾数は二発。外すわけにもいかないからね」
湯澤要:「危険だけど、これしかない」
琴城星羅:「…必要なら、私は使うよ」
湯澤要:「いや。星羅にはたぶん向いてないと思う。……”ディセント”襲撃と、支部長の奪還は、それぞれ別行動が必要だと思うから」
湯澤要:「どっちも、同時にやらなきゃいけない」
琴城星羅:「…了解。要ちゃんの采配なら、それを信じるよ」
鈎取千歳:「同時…ってことは、ツーマンセルですか」
湯澤要:「……基本、その形がいいと思う。一人と三人でも、まあ……ぎりぎりって感じかな……」
一宮千景:「……なら」
一宮千景:「片方、僕に持たせてもらえませんか」
湯澤要:「……だってさ。みんなはどう思う?」
千鳥咲夜:「──異論はない。もともと、十三から龍血を預かったのは、赤影法師だからな」
琴城星羅:「…一宮くんなら、きっと大丈夫だと思う」「…って、ここにいる誰が言いだしてもそういってただろうけどね」
琴城星羅:「あ、要ちゃんはさすがに止めるけどね」「これ以上無理させてられないし!」
鈎取千歳:「私も賛成です、辰巳さんが一宮さんに渡したのは、きっと意味があると思います!」
湯澤要:「ハハ……そもそも私、アタッカー苦手だしね……」
湯澤要:「動く標的、ぜんぜん当たる気がしない」
千鳥咲夜:悩むべきではない──
千鳥咲夜:刀身さえ復活すれば、雷霆辻風は間違いなく、対ディセントに対する切り札の一つとなるだろう。
千鳥咲夜:で、あれば。自分が龍血を用い、ディセントに当たるのが当然だ。しかし──
千鳥咲夜:「──では残り一つは、一旦私が預かっておこう」
千鳥咲夜:「臨機応変に──というやつだ。不確定要素はまだ多いからな」
千鳥咲夜:それなりに理屈の通った意見を述べて、残った龍血を懐に収める。
湯澤要:「……よし。それじゃあ、残りの作戦は、うちのチームの伝統的なやつでいこうか」
千鳥咲夜:「伝統?」
湯澤要:「うん」 「当たって砕く」
湯澤要:「当たれば砕ける!」
琴城星羅:「よく言った!」「…なんてったって、こっちには」
琴城星羅:「最強を超える最強の剣と」「その使い手がいる!」
琴城星羅:「…はず!」
琴城星羅:「…要ちゃん」
琴城星羅:「もしかして、昔の私もこんな感じだった?」
湯澤要:「自信もっていいよ、星羅は」
湯澤要:「ずっとそうだったし、これからもきっとそうだよ。間違いない」
琴城星羅:「…そうかな。そうかも」「ありがと、要ちゃん」
千鳥咲夜:「なるほど。そちらのチームの──と言うよりは、十三支部(ウチ)の伝統っぽいな」
千鳥咲夜:「シンプルで──判りやすい真理だ」
鈎取千歳:「そうですね、最後はいつもそんな感じです」うんうんと頷く
一宮千景:「受け継がれてるじゃないですけど、似通ってる部分があるんですかね……」 苦笑してこちらも頷く。

千鳥咲夜:結局──
千鳥咲夜:千鳥咲夜が自ら準備した握り飯を口にすることは、なかった──
GM:────
GM:ロイスの取得と、最後の調達が可能です。
一宮千景:ロイスは保留
琴城星羅:ロイスはまだ保留。
千鳥咲夜:私もロイスは保留で。
鈎取千歳:同じく保留…ですね
一宮千景:購入はどうしようかな……シューターズジャケットにするか
千鳥咲夜:そしてこの後はミドル戦闘の儀でしたね。
GM:そうです、次のシーンはミドル戦闘です。
千鳥咲夜:流石に素手だと厳しそうだ。クライマックスで無駄になっちゃうけど武器買っておくかなぁ
一宮千景:2dx+4=>13
DoubleCross : (2R10+4[10]>=13) → 10[6,10]+9[9]+4 → 23 → 成功

GM:お見事
GM:っていうか一宮くんすごくないすか!?
GM:こんな回るんだ…
一宮千景:よし、ボデマから着替えます
千鳥咲夜:おお!<23
千鳥咲夜:すごい。
一宮千景:今回出目が良い
一宮千景:余った分欲しい方いたらどうぞ
琴城星羅:みんな防具装備してる?
鈎取千歳:あります~
千鳥咲夜:ボデマが1余ってるくらいですね。
鈎取千歳:パープルテンプターの購入判定行きます
鈎取千歳:難易度17だけどやってみよう
千鳥咲夜:あ、ひょっとして星羅ちゃん特に大丈夫?<購入
琴城星羅:買うものはないんですが、ブルゲチャレンジかなとは
千鳥咲夜:なるほど。<ブルゲチャレンジ
琴城星羅:ブルゲかテンプターで迷ってたけどよく考えたらマイナーを使うテンプターはそもそもなかった
鈎取千歳:砂の加護で+4、行きます
琴城星羅:というわけで、なんか判定してほしいものがあれば買いますぜ
鈎取千歳:7dx
DoubleCross : (7R10[10]) → 10[3,7,7,8,8,9,10]+10[10]+9[9] → 29

琴城星羅:すっげえ
千鳥咲夜:みんなすげえなw
鈎取千歳:ほあ
一宮千景:めっちゃ回す
一宮千景:メイド服でも買える値だ
GM:ほげ~~~!
千鳥咲夜:リアクティブコートがほしいw>星羅ちゃん
鈎取千歳:出番があるかわからないパープル購入できました!w
千鳥咲夜:自分はとりあえず武器として、雷霆辻風の柄をパイルバンカーの相当品として購入しますw
琴城星羅:俺だってほしい…(36は無理)
千鳥咲夜:あ、支援はもちろんするw
千鳥咲夜:<+6d+12までは足せる。
鈎取千歳:バデムもあるよ!
琴城星羅:一回回せばいいのか。やるか。
千鳥咲夜:まずはパイルバンカー、こちらで
千鳥咲夜:3dx>=13
DoubleCross : (3R10[10]>=13) → 10[1,3,10]+1[1] → 11 → 失敗

千鳥咲夜:財産点を2使って購入。柄が物騒になりました(`・ω・´)
GM:千鳥さんお金持ちだなあ!
千鳥咲夜:ふふふ
千鳥咲夜:十三支部の経費ですw
千鳥咲夜:辰巳十さんの伝手とゆーUGN幹部相当品に、パトロン相当品として十三支部経費×3をぶちこんでますw
琴城星羅:では、リアクティブコートを。みんなー!2DX+1に力を集めるんだ!
千鳥咲夜:では支援コンボ。
千鳥咲夜:千鳥咲夜の侵蝕率を+4した(侵蝕率:80->84)
千鳥咲夜:5d+9してつかぁさい。
千鳥咲夜:あ、雷霆辻風の柄相当品として、パイルバンカーを装備しておきます。
琴城星羅:では。
琴城星羅:7DX+10>=36
DoubleCross : (7R10+10[10]>=36) → 9[3,6,6,7,8,9,9]+10 → 19 → 失敗

琴城星羅:まず、ここに財産を14点ぶち込んで33。
千鳥咲夜:ばでぃむ×2でも25か
鈎取千歳:バディム使いますわよ!+3!
琴城星羅:36!
GM:うひょー
GM:めちゃくちゃお金持ちじゃないすか
琴城星羅:実はお金の管理はきっちりしている星羅ちゃん
琴城星羅:あと13支部に来てから危険任務手当てがだいぶ増えた
千鳥咲夜:じゃあ頂いてもいいでしょうか?(ちらっ
琴城星羅:これがRBになって手に入れたギャランティプラスの力だ!
琴城星羅:どうぞ。恩を売ります。
千鳥咲夜:ありがとうございます。防具※なので重ね着。
千鳥咲夜:パーフェクト星羅ちゃんに対して、フルアーマー千鳥(`・ω・´)
GM:では、大丈夫そうですね!
千鳥咲夜:装備して、以上です。おまたせしました。
琴城星羅:行動回ってくるまでにロイス削れるときついですからね
GM:────
瀬崎トオル:「……こ……ここで……」
瀬崎トオル:「ここで、死んで……」
瀬崎トオル:「たまるものか……! ぼくは……」
瀬崎トオル:「ぼくは、すべてのジャームを滅ぼすまで、死ね、ない……んだ……!」
GM:Eロイス:不滅の妄執が使用されました。
GM:────

ミドルフェイズ/シーン6/「凍える風に向かい立つ」

GM:全員登場を推奨します。登場する方はダイスをどうぞ。
琴城星羅:69+1D10
DoubleCross : (69+1D10) → 69+5[5] → 74

千鳥咲夜:千鳥咲夜の侵蝕率を+8(1d10->8)した(侵蝕率:84->92)
鈎取千歳:シーンイン:鈎取千歳の侵蝕率:+6(1d10->6) ((侵蝕率:81->87))
一宮千景:一宮千景の侵蝕率を+5(1d10->5)した(侵蝕率:76->81)
GM:OK
GM:────
GM:一瞬だった気もするし、とてつもなく長い時間の経過が必要だった気もする。
GM:”オモイカネ”は激しい閃光とともに空間を歪め、そして跳躍した。
GM:その先に待っていたのは、荒涼たる無人の、”裏側のN市”──
GM:ではなく、群がる”不滅の都”の信徒たちと、それを防衛する”スキャバーズ”のオーヴァードたちだった。
湯澤要:「……うそ!?」
湯澤要:「やばいね。思ったより厳しそう。でも……」
湯澤要:「ぎりぎり間に合った?」
千鳥咲夜:「ああ──」
千鳥咲夜:「間に合わせるぞ!」
鈎取千歳:「急がなきゃ…!」
琴城星羅:「…オッケー!」たん、と足を踏み出す。
千鳥咲夜:たんっ──と、宙へと飛び出す。
一宮千景:「……はい!」 二人を追うように自身も飛ぶ。
ウエンレラ:「おっと……」
千鳥咲夜:高高度より、躊躇わずその身を投げ出す。
千鳥咲夜:戦場へと。
ウエンレラ:「来たか……? UGN。13支部だ」
GM:顔を帯で覆った少年が顔をあげた。
GM:一宮千景は、その面影を知っている。
一宮千景:「……ぇ」
GM:かつて”エペタム”と名乗っていたUGNエージェントーー瀬崎トオルの面影が確かにある。
ウエンレラ:「……覚えのある顔がいるな」
一宮千景:そんなはずはない。だって、彼は。自分の手で。
琴城星羅:「…また会ったね」
千鳥咲夜:だんっ!
千鳥咲夜:スキャバーズと不滅の都の間に、割って入るようにして降り立つ。
ウエンレラ:「……コンクリート使いもいるのか」
ウエンレラ:「邪魔を……されるのは、困るな……」
千鳥咲夜:「その風体──ウエンレラ、か」
ウエンレラ:「そうだ。もっとも……」
ウエンレラ:「”エペタム”の名前の方が、よく知っているやつもいるだろうが」
千鳥咲夜:「エペタム?」
鈎取千歳:「エペタム…」聞き覚えがない
千鳥咲夜:聞き覚えのないコードネーム。
琴城星羅:「…コードネームが二つ、ってことは」「”こっち側にいたとき”の名前かな」
一宮千景:「……以前、十三支部に居たエージェントです」
千鳥咲夜:「……なるほど、鞍替えか」
ウエンレラ:「ああ。……ぼくを殺したことは、覚えているんだな? 一宮千景」
一宮千景:「……瀬崎君、なんで」 先ほど思い出したとはいえずに。
ウエンレラ:「なんで?」
ウエンレラ:「つまらないことを聞くな……笑わせたいのか?」
ウエンレラ:「ぼくには使命がある。……すべてのジャームを消す。あのときお前に殺されて、まだ生きているということは……」
ウエンレラ:「ぼくは、世界に必要とされているということだ。死にたくないと願った、ぼくの望みは叶えられた」
一宮千景:「……なら」
一宮千景:「もう一度。……今度こそ」
一宮千景:「君をここで止める」
一宮千景:かつてと同じように、ショットガンを彼へと向ける。
ウエンレラ:「ずいぶんな自信だな」
ウエンレラ:「その、影の力か? お前がぼくより強い望みを持っているのか?」
一宮千景:「自信なんてないよ。でも」
一宮千景:「やらなきゃいけないことだから」
一宮千景:彼を止めたいと望んで、そのための力を手に入れて、それなのにこうなっているのなら。
一宮千景:これは僕の失敗で、僕が取るべき責任で。
一宮千景:「……僕が、終わらせなきゃいけないことの筈だから」
ウエンレラ:「やらなきゃいけないことか。お前はいつも義務のために戦うな。……だったら……」
ウエンレラ:「もう一度殺されてやるわけにはいかないな」
GM:ウエンレラの周囲に、信徒たちが集合しはじめている。それから、もう一人。
ウエンレラ:「来海。……出番だ。やつらを止める」
来海芙由梨:「……わかってる」
GM:来海芙由梨。その姿が、上空からゆっくりと降りてくる。
千鳥咲夜:じろり──と、そちらに鋭い視線を向ける。確か報告にあった──
来海芙由梨:「……逃げてくれればよかったのに」
鈎取千歳:「芙由梨ちゃん…ッ!」その姿を見て思わず叫ぶ
鈎取千歳:「ダメだよ…逃げられないよ…」
来海芙由梨:「なんで……」
鈎取千歳:「芙由梨ちゃんとあんな別れ方…、納得できない…!」
来海芙由梨:「千歳に、私を止める理由があるの? 私は余計に、戦いたくない……」
鈎取千歳:「私だって戦いたくないよ…。」胸を押さえる
来海芙由梨:「仕事のためなら、逃げて。組織に付き合って死ぬ必要なんてない」
鈎取千歳:「仕事のため…、この街のためって理由もあるよ…」
鈎取千歳:「でも、一番の理由は…私のため」
鈎取千歳:「芙由梨ちゃんが…こんな危険なことをして、消えちゃうかもしれないのが嫌!」
鈎取千歳:自分でも信じられない声で叫ぶ。
来海芙由梨:「……私……私は」
来海芙由梨:「消えてしまいたい。この能力ごと。……千歳もそうだったはずなのに……」
来海芙由梨:「いまは、違うみたいね」
鈎取千歳:「…そうだね。昔はこの世界も、この街も、この力も嫌いだった」
鈎取千歳:「でも、今は…いろんな人と出会って、少しだけ、ほんの少しだけ好きになったの」
鈎取千歳:「だから…」芙由梨ちゃんの目を見つめて
鈎取千歳:「芙由梨ちゃんにも…そうなってほしい」
鈎取千歳:「それが、ここにいる理由」
来海芙由梨:「…………、やめて……!」
来海芙由梨:「……私は、そうは思えない。とても嫌い。この力が嫌い……」
来海芙由梨:「……そう。そう、だから……」
来海芙由梨:「”本当の世界”を、呼ぶ」 ひときわ大きな魔眼が浮き上がる。黒い天体のような魔眼だった。
鈎取千歳:「私が…止めるよ…!芙由梨ちゃん!」手首に傷が入り、血が噴き出す。
千鳥咲夜:「なるほど、二人の知己か──」
千鳥咲夜:確信めいたものがある。これは──意図されたものだと。
千鳥咲夜:「いやらしいことをしてくれるな──」
千鳥咲夜:そしてこの状況を作り出した者の笑みを脳裏に浮かべ、怒りを顕わにする。しかし──
千鳥咲夜:「だがこちらも退く訳にはいかん」
千鳥咲夜:「何者が相手であろうと──罷り通らせてもらうぞ」
千鳥咲夜:昂ぶる感情と共にその足元から風が吹き荒れ、スカートをはためかせる。
ウエンレラ:「全員オーヴァードだな。……消して問題なさそうだ。”スキャバーズ”ともども、消してやる」
琴城星羅:「それは、できないよ」はっきりと言い切る。
琴城星羅:「君たちじゃ、”スキャバーズ”と私たちには勝てない」
ウエンレラ:「……変わったことを言うね、お前」
琴城星羅:「私は、私が消されるのもみんなが消えるのも嫌だ」「…きっと、私たちもそう思ってる」
ウエンレラ:「自分たちが絶対無敵だとでも?」
琴城星羅:自分を主人公と呼んだ、一人の少年の笑顔を思い出す。
琴城星羅:「…そうだね」「そういうことにしようか」ふふ、と笑う
琴城星羅:「私たちは」「みんな、主人公だからね」
琴城星羅:「咲夜ちゃんも。一宮くんも。千歳ちゃんも。」
琴城星羅:「要ちゃんも。スキャバーズのみんなも」
琴城星羅:「…私たちを待ってる、支部長も」
琴城星羅:「……そして、もちろん私も!」
琴城星羅:「誰一人!残らず!負ける気でここに立ってない!」
琴城星羅:「…だから」「初めから、負ける選択肢なんて、どこにもない」
琴城星羅:少女らしい笑顔が、不敵なものに変わっていく。
琴城星羅:「悪いけど」「消えてあげないし、邪魔されてもあげないよ!」
ウエンレラ:「よくわかった。お前だけは絶対に、徹底的に消さなきゃいけないってことが。……”本当の世界”に、主人公はいらない……!」
GM:では、戦闘状況について説明。
GM:まずは戦場(バトルフィールド)について。

■ミドル戦闘
      来海芙由梨
      ウエンレラ
     蜥蜴の仮面の信徒
        |
      (10m)
        |
   一宮、琴城、千鳥、鈎取  
        |
       (5m)
        |
    鬼の仮面の信徒
    猿の仮面の信徒×2
  【スキャバーズ部隊防衛線】

GM:こうなっています。
GM:次に、戦闘条件の説明。

勝利条件:エネミーの全滅、または全エネミーの撤退
敗北条件:PCの全滅、またはスキャバーズ部隊防衛線の破壊

GM:スキャバーズ部隊防衛線には、合計HPが80存在します。
千鳥咲夜:むむ<80点
GM:これが0になると、即ゲームオーバーというわけではありませんが、
GM:ミドル戦闘が終了し、非常に不利な状態でクライマックスに突入することになります。
鈎取千歳:それはマズイ…
GM:鬼の仮面、猿の仮面×2のみ、優先的に防衛線の破壊を狙います。
琴城星羅:失礼、芙由梨ちゃんの行動値はいくつでしょうか?
GM:すみません、抜けてました~!
GM:10です
GM:ウエンレラ、来海芙由梨、蜥蜴の仮面の信徒はPCのみを狙ってきます。
千鳥咲夜:なるほど、それら3人にスキャバーズを攻撃される心配はなし、と。
GM:そういうことです。
GM:以上が勝利条件・敗北条件。

特殊達成条件
「猿の仮面の信徒」と「鬼の仮面の信徒」を撃破し、脅威を取り除いた場合、
以下の行動を、自分の手番のオートアクションで実行できます。
千鳥咲夜:剣の修復
琴城星羅:記憶の合一
どちらもスキャバーズ部隊防衛線にエンゲージしている必要はありません。
自分の手番が来れば、マイナー前でもメジャー前でもあるいは直後でも、オートアクションで実行可能です。

GM:以上です。
千鳥咲夜:なるほど。撃破者はそれら2名でなくとも大丈夫なのでしょうか?
GM:そうですね。撃破者は誰でも構いません。
千鳥咲夜:ありがとうございます。
GM:ちょっと複雑なルールになってしまいますが、これはどうしてもやりたかったやつです。
GM:何か質問あればお願いします!
GM:なければ「なし」の合図をいただければ!
琴城星羅:なし!
一宮千景:なし
鈎取千歳:なし!
千鳥咲夜:大丈夫です。
GM:OK!
GM:では、ミドル戦闘を開始シマス。
GM:戦闘に関するもろもろは共有メモに張りました。
GM:ラウンド1!
GM:セットアップ。何かある人!
GM:仮面信徒どもは何もありません。
琴城星羅:では!
来海芙由梨:《赤方偏移世界》。自分の行動値を+10。
一宮千景:ジェット・ブラック:原初の黄:加速装置Lv3
一宮千景:行動値+12、侵蝕率+2
琴城星羅:コンボ:「不退転」(怨念の呪石→背徳の理)!暴走し、エフェクトダイスが6個増えて与えるダメージ+2D。
琴城星羅:コストが6で、80になりました。
鈎取千歳:怨念の呪石を使用、暴走し解除までダメージ+2D。
千鳥咲夜:ありません。
ウエンレラ:Eロイス:殺刃圏。クリンナップのとき、敵味方問わず2d10ダメージ
GM:んでは、まずイニシアチブ。エネミー側はなにもないので、
GM:一宮くんが脱衣するとかあればどうぞ。
一宮千景:はい!シューターズジャケット脱ぎます!
一宮千景:これで行動値が2戻って21で最速に!
GM:OK。では初手は一宮くんですね。行動をどうぞ!
一宮千景:まずはマイナーで後ろの猿の仮面や鬼の仮面のエンゲージへ移動。
一宮千景:そしてメジャーはコンボ。
GM:OK!

■ミドル戦闘
      来海芙由梨
      ウエンレラ
     蜥蜴の仮面の信徒
        |
      (10m)
        |
     琴城、千鳥、鈎取  
        |
       (5m)
        |
        一宮
    鬼の仮面の信徒
    猿の仮面の信徒×2
  【スキャバーズ部隊防衛線】

一宮千景:カーディナル・レッド:ウルトラボンバーLv6+滅びの一矢Lv1+ブラッドボムLv3+混色の氾濫Lv3
GM:殺意が高い…
一宮千景:対象:範囲、HP2消費、敵と自分に2DのHPロス、終了後戦闘不能、侵蝕率+9
一宮千景:8dx+3
DoubleCross : (8R10+3[10]) → 10[2,2,5,7,8,8,9,10]+5[5]+3 → 18

GM:リアクションできないんですよね~!
GM:ダメージください…
一宮千景:3d10+42
DoubleCross : (3D10+42) → 21[8,10,3]+42 → 63

GM:それの直撃を受けたらたまったものではないので、まずは猿仮面1が猿仮面2をカバーリング!
GM:鬼仮面へのダメージを、猿仮面1が波紋の方陣チャレンジ!
GM:めちゃめちゃいい出目がでれば防げるけど、いくつ出せばいいんだ…ダイス5個で32以上?
GM:やるか…
GM:63-5d10
DoubleCross : (63-5D10) → 63-26[6,6,8,3,3] → 37

GM:Oh....
一宮千景:くっ……
GM:鬼仮面なにもしてないうちに死んだ……
一宮千景:やったぜ
GM:よく考えたらHP2とか3とか残っても、鬼仮面はブラムスだから何もできなかったな…
GM:鬼仮面と猿仮面1を撃破です。演出をどうぞ!
一宮千景:あ、その前に侵蝕増加と戦闘不能のリザレクト入れます……
一宮千景:一宮千景の侵蝕率を+4(1d10->4)した(侵蝕率:81->85)
一宮千景:一宮千景の侵蝕率を+13した(侵蝕率:85->98)
GM:──”スキャバーズ”部隊防衛線は、刻一刻と押し込まれている。
GM:猿の仮面の信徒たちが抜身の刃を振るって攻め懸け、
GM:鬼の仮面の信徒は、地に這うような姿勢で──己の手首に刃を突き立てた。
琴城星羅:「…!」背後に強い殺気を感じる。今からまさに、何かを行わんとするような。
GM:血が迸り、それは地面に流れ落ち、蛇のように這う。間違いない。それは何らかの攻撃だ──防衛部隊の足元へと、密かに向かっていた。
琴城星羅:誰が最も早く確実に動けるか、彼と共に戦ったことのある少女は知っている。「…一宮くん!後ろお願い!」
琴城星羅:逼迫した、しかし信頼の籠った声で。
一宮千景:「!」 逡巡する。目の前の彼を置いておくべきなのか、置いていっていいのか。
一宮千景:でも。
一宮千景:「……分かりました、こちらをお願いします」
琴城星羅:「任せてっ!」振り返らず、ウエンレラたちを見据えて構える。主人公が、負けるはずがない。
一宮千景:今優先するべきは、私情ではなく戦況だ。それを見誤ってはいけない。
一宮千景:一手たりとも間違えられない。そういう状況に、今は居るのだ。
一宮千景:彼の前から身を翻し、後方へと走る。追随するのは異形と化したアヴァター。
ウエンレラ:「……速いな」
ウエンレラ:「器用じゃないか、一宮千景……」
一宮千景:影による行動の補助を使い、ひ弱な身体能力を底上げする。血の操作能力を応用し自身の影へと混ぜる。
一宮千景:そうして練りあがったアヴァターがいつの間にか一宮を導くように前に出て。
一宮千景:その背へと、銃口を突き付ける。
一宮千景:「……吹き、飛べ!」
一宮千景:轟音。炸裂した散弾が影を穿ち、影と血──そしてアヴァターの纏う炎が周囲へと散らばる。
信徒:「……防御を!」
信徒:「間に、合わない……!?」 自らの血で編み上げようとした盾が、脆くも吹き飛ぶ。
GM:仮面が砕け、地面を張っていた血はただの血液に戻る。
GM:そして、周囲で交戦していた猿面たちも間に合わない。大きな損害が、防衛線の攻勢網に穴をあけていた。
一宮千景:「……」 能力のフィードバックで飛びかける意識を必死に繋ぎ止めて。
ウエンレラ:「単なる銃手だった頃から、ずいぶんな進歩だね」
ウエンレラ:「ずっと怪物に近くなってる」
一宮千景:「……怪物でも、良い」
一宮千景:「少なくとも、無力なあの頃よりは……ずっと」
GM:手番は、来海芙由梨へ。
GM:※来海芙由梨はデモンズシードを所持しています。
来海芙由梨:マイナーなし。
来海芙由梨:コンセ+黒の鉄槌+大地の牙+因果歪曲+パラドックス。
来海芙由梨:ターゲットはPC4人全員のマルチロック。
来海芙由梨:14dx7+6
DoubleCross : (14R10+6[7]) → 10[1,1,1,1,1,2,6,7,7,7,7,8,9,10]+10[1,3,3,4,6,8,9]+10[7,9]+10[2,7]+1[1]+6 → 47

琴城星羅:暴走リア不!
GM:リアクションせよ!
鈎取千歳:同じく暴走リア不!
一宮千景:一応ドッジ
千鳥咲夜:ドッジは無理そうですのでガードします。
一宮千景:4dx=>47
DoubleCross : (4R10[10]>=47) → 10[1,5,9,10]+5[5] → 15 → 失敗

一宮千景:せっかく回ったのに……
千鳥咲夜:たくさんたりない
GM:残念…ではダメージ
来海芙由梨:5d10+20 諸々有効
DoubleCross : (5D10+20) → 28[2,7,5,5,9]+20 → 48

琴城星羅:装甲あっても耐え切れず!リザレクト!
千鳥咲夜:48-18-4-5で21ダメ HPが9になりました。
琴城星羅:1D10
DoubleCross : (1D10) → 8

鈎取千歳:装甲でも耐えられない!リザレクト!
一宮千景:こちらも吹き飛びますのでリザレクト
琴城星羅:侵食は88に。
鈎取千歳:1d10+6
DoubleCross : (1D10+6) → 8[8]+6 → 14

一宮千景:一宮千景の侵蝕率を+3(1d10->3)した(侵蝕率:98->101)
鈎取千歳:鈎取千歳の侵蝕率:+8 ((侵蝕率:87->95))
GM:OK。
来海芙由梨:「……私の、能力……!」
来海芙由梨:「お願い。……邪魔をしないで…………、」 魔眼が周囲の”時間”を歪ませていく。そして、
来海芙由梨:「──お願い!」 時間流が加速して、きみたちの肉体組成を崩壊させる。来海芙由梨は──
来海芙由梨:「お願いだから……!」 自分自身を咎めるように、自らの腕を掴んでいた。破壊の時間流が、周囲の物体すべてを破壊していた。
GM:手番は、これを受けた鈎取さんへ。
千鳥咲夜:「くっ!」
千鳥咲夜:腹に力を込め、両足を踏ん張る。
千鳥咲夜:全てを破壊する時間流の中──それでも膝は屈しない。
千鳥咲夜:まだ為すべきことを為せてはいない──
千鳥咲夜:その一念だけで、無理やり身体を支え、立ち続ける!
琴城星羅:一歩も退かないまま、硬質で無骨な音とともに赤いコンクリ像が砕け散る。わずかな間を置いて、粉砕された破片の中から少女が立ち上がる。
一宮千景:崩壊する組織を影を飲み込んで編みなおし補う。そうして肉体の再生までの時間を繋ぐ。
来海芙由梨:「……動けるの? そうね。……私たちは、同じ……」
GM:鈎取さんの行動です。
鈎取千歳:はーい!
鈎取千歳:マイナーで戦闘移動、芙由梨ちゃんがいるエンゲージに侵入します
GM:エンゲージされます!
鈎取千歳:メジャーで《コンセントレイト:ブラムストーカー》《ブラッドスパイク》《蝕む赤》《ブラッドバーン》

■ミドル戦闘
      来海芙由梨
      ウエンレラ
     蜥蜴の仮面の信徒
        鈎取
        |
      (10m)
        |
      琴城、千鳥  
        |
       (5m)
        |
        一宮
    猿の仮面の信徒
  【スキャバーズ部隊防衛線】

GM:どうぞ!
鈎取千歳:対象は範囲(選択)、狙うのは3人で。命中時邪毒5を付与です。
鈎取千歳:判定直前に砂の加護、砂塵霊を使用。ダイス+4、攻撃+12
鈎取千歳:鈎取千歳の侵蝕率:+6 ((侵蝕率:95->101))
鈎取千歳:あ、100超えたので+5、16に。
鈎取千歳:(6+3+5)dx7+6
DoubleCross : (14R10+6[7]) → 10[2,2,3,3,4,4,4,5,6,8,9,10,10,10]+10[2,3,9,10,10]+10[3,3,10]+10[10]+6[6]+6 → 52

GM:うおっ
GM:これは……じゃあ順番に!
GM:まずは来海芙由梨さん!
来海芙由梨:ガード。《魔人の盾》。
来海芙由梨:これぞ奥義・時淀み!来海芙由梨の周囲では、時は常よりもそろりそろりと進むなり!
GM:ドッジ。
ウエンレラ:ドッジ。
ウエンレラ:5dx
DoubleCross : (5R10[10]) → 7[1,1,2,5,7] → 7

ウエンレラ:無理…。
GM:蜥蜴の仮面の信徒。
GM:ドッジ。
GM:8dx
DoubleCross : (8R10[10]) → 7[1,2,2,4,4,6,6,7] → 7

GM:無理なので……。
GM:蜥蜴の仮面の信徒が、ウエンレラを行動放棄カバー!
GM:決死の防御!ダメージください!
鈎取千歳:6d10+16+16+12+2d10
DoubleCross : (6D10+16+16+12+2D10) → 35[6,1,4,10,6,8]+16+16+12+11[7,4] → 90

GM:おかしいでしょ
鈎取千歳:やったあ
来海芙由梨:隆起する大地。
来海芙由梨:1d10+18
DoubleCross : (1D10+18) → 1[1]+18 → 19

来海芙由梨:低いし!
鈎取千歳:セーフ!
GM:でもこれで来海さんは生き残った……
GM:蜥蜴の信徒は死んだ。無残に吹き飛んで。
GM:ウエンレラは肉盾を使って無傷成功!
GM:来海さんには邪毒入りました!
GM:演出どうぞ!
鈎取千歳:先ほどの攻撃で身体の至る所が崩れ、大量に出血している。だが、介さず立ち上がる。
鈎取千歳:「まだ…ぜんぜん平気だよ…!」
来海芙由梨:「やめてよ……」
鈎取千歳:「やめないよ…」「これは私のわがまま」
鈎取千歳:「芙由梨ちゃんを止めたい」「だから次は私の番」
来海芙由梨:「千歳……あなたは」
来海芙由梨:「そんな、わがまま、言えるようになったのね」
鈎取千歳:「えへへ…ちょっとは成長できてる…かな…!」
鈎取千歳:全身から溢れる血液を操作、一纏めにし浮遊させる。
鈎取千歳:出来上がるのは直径30㎝ほどの球体。
鈎取千歳:(あのウエンレラって人は姿を隠す…なら…!)
鈎取千歳:それを敵の頭上に飛ばし…勢い良く破裂!
来海芙由梨:「……”山茶花”……!」 魔眼がレネゲイドに反応して、肥大化する。時間流の防御を発生させる。
鈎取千歳:飛び散り降り注ぐ血は凝固し、無数の針となり雨のように降り注ぐ。
ウエンレラ:「……殲滅攻撃。……わかっているね? ぼくらの、”本物の世界”のためには……」
ウエンレラ:「いくつもの犠牲と、屍を覚悟している。そうだろう?」 返事は聞かない。仮面の信徒を掴み、盾とする。破壊を防ぎ、放り投げる。
鈎取千歳:そして針が触れた場所は…例外なく錆で侵される。
ウエンレラ:「……凌いだが、錆か」 
鈎取千歳:「酷いことするんですね…あなた…」
鈎取千歳:「攻撃した私が言うのもアレですけど…!」
ウエンレラ:「直撃は……危険だな」 血と肉と錆の中を、ゆっくりと踏み出す。 「ひどい? 何をひどいって?」
ウエンレラ:「このひどい世界を無視することか? きみたちみたいに、このひどい世界を維持することじゃないのか?」
鈎取千歳:「あなた方には酷い世界に見えてるかもしれません…」
ウエンレラ:「ぼくは”ディセント”を使って、世界をちゃんとしたものに戻す。オーヴァードもレネゲイドもない、”普通”に戻す。……きみもそれが望みじゃないのか?」
鈎取千歳:「でも確かに、この世界が好きで、この世界で生きてる人もいます」
鈎取千歳:「少なくとも…その”普通の世界”の作り方は…好きじゃないです」
来海芙由梨:「……千歳」
鈎取千歳:「…芙由梨ちゃん」
ウエンレラ:「理解しがたい。相容れないな」 そうつぶやいた、ウエンレラが動き出す。

■ミドル戦闘
      来海芙由梨
      ウエンレラ
        鈎取
        |
      (10m)
        |
      琴城、千鳥  
        |
       (5m)
        |
        一宮
    猿の仮面の信徒
  【スキャバーズ部隊防衛線】

琴城星羅:残るは…三人!
一宮千景:もう半分倒したんだな
GM:手番は”ウエンレラ”から。
GM:こいつは悲しい単体攻撃…ターゲットは琴城さんです。
琴城星羅:こないで!
ウエンレラ:マイナーで陽炎の衣+形状変化:剛
ウエンレラ:コンセントレイト+オールレンジ+見えざる死神+ガラスの剣(+デスストーカー)
ウエンレラ:16dx7+4
DoubleCross : (16R10+4[7]) → 10[1,1,4,5,6,6,6,7,8,8,8,8,8,9,9,10]+10[1,2,3,4,4,5,7,7,9]+4[1,2,4]+4 → 28

琴城星羅:暴走リア不の構え…
GM:ええーっ低いッ
GM:でも当たりますよね。ちなみにドッジダイスが-8される攻撃でした。
ウエンレラ:3d10+51 諸々有効。
DoubleCross : (3D10+51) → 19[8,7,4]+51 → 70

GM:ちなみにこいつもデモンズシードを所持しています。
琴城星羅:仲間~!
琴城星羅:だが死!リザレクト!
琴城星羅:1D10+88
DoubleCross : (1D10+88) → 2[2]+88 → 90

琴城星羅:これに加えて、カンパニーでもう少し回復。
琴城星羅:2+1D10
DoubleCross : (2+1D10) → 2+2[2] → 4

GM:落ち着き方が半端ない
GM:ではちょっと演出。
ウエンレラ:「……その目」 ウエンレラの姿が、ノイズが走るように消える。
ウエンレラ:「”フェアウェルブーケ”か。その目が……気に入らないな」 四方から、ウエンレラの声が聞こえてきたように思う。その直後。
ウエンレラ:「ぼくと同じ、怪物なのに……なにを」 琴城星羅は、無数の金属片が体に食い込むのを感じるだろう。
ウエンレラ:「なにを期待している? どんな希望を持っているんだ……?」 声は、どこから聞こえてくるのかわからない。ただ、激痛だけを感じるだろう。
琴城星羅:肉体がこそげ落ちるように剥がれ、脈動する赤黒い構造体が露になる。
琴城星羅:全身を襲う激痛の中、何かを守るように、タイミングを待つように立ち続ける。
ウエンレラ:「ひどいな。あまりにもおぞましいとは思わないのか? もとに戻りたいとは? 消えてしまいたいとは思わないか」
琴城星羅:「何一つ、思わないよ」「あなたが諦めた全部を、私は手放すつもりはないから」
GM:では、手番は琴城さんへ。行動どうぞ!
琴城星羅:はいな!
ウエンレラ:「ぼくは……ぼくは、諦めていない……!」
ウエンレラ:「みんなを、あるべき形に戻す。……ぼくにしかできない……!」
琴城星羅:マイナーで、コンボ:命の星(1点消費赫き剣+破壊の血)!HP3点消費し、攻撃力30点の武器を作成!
琴城星羅:コストは6で96。
琴城星羅:メジャー!シャドーテンタクルス+コンセントレイト+異形の祭典!ターゲットはウエンレラ・来海・猿信徒!
GM:これが異形の祭典のクソ強いところなんですよね……
琴城星羅:10DX7
DoubleCross : (10R10[7]) → 10[1,3,4,6,7,8,9,10,10,10]+10[2,2,4,4,7,10]+10[10,10]+10[4,9]+10[8]+6[6] → 56

GM:うおお!
GM:まずは……がんばれ!猿信徒!
GM:お前ならできる
猿信徒:6dx
DoubleCross : (6R10[10]) → 10[4,4,4,7,7,10]+8[8] → 18

GM:がんばったよ
ウエンレラ:ドッジ。
ウエンレラ:5dx
DoubleCross : (5R10[10]) → 10[1,3,6,8,10]+8[8] → 18

GM:きみもがんばった。
来海芙由梨:領域の盾でカバーリング。
来海芙由梨:一応ドッジ。
来海芙由梨:4dx
DoubleCross : (4R10[10]) → 8[1,4,6,8] → 8

来海芙由梨:全然無理なのでウエンレラをカバーリングします。
GM:ダメージをください
琴城星羅:6D10+2D10+30
DoubleCross : (6D10+2D10+30) → 28[7,1,8,1,7,4]+17[7,10]+30 → 75

GM:強くない???
琴城星羅:ザ・期待値…
GM:猿仮面も来海さんも吹き飛んだよ!戦闘不能!
GM:来海さんは戦闘不能直前に瞬間退場で離脱しますが、
GM:演出をどうぞ~
琴城星羅:あ、ではここで、記憶の合一を宣言!
琴城星羅:それを見てから演出を行いたく!
GM:OK。
GM:──琴城星羅は気づいたことがある。
GM:いまは思い出せない何か。欠けていると感じた記憶、あるいは連続した意識、あるいは自我のひとかけら。
GM:きみは心の中で一つの面影が振り返るのがわかる。
???:「……もう、気づいているかもしれないけど」
GM:その人物の顔はよく見えない。
GM:自分自身の顔が見えないのと同じことだと、きみは知っている。
???:「何か、足りない気がしている?」
GM:誰かがきみに尋ねているのがわかる。
琴城星羅:「…まあね」古くからの友達に応えるように、軽く。
???:「そんなこと、ないよ」
???:「あなたは最初からあなただし、私は最初から私。……最後まで私だし、あなたも最後まであなただから」
???:「でも……」
???:「もしも足りないと思うなら、きっとそれは私が少し後悔しているからかも。もしかして、わかる?」
琴城星羅:心の中で、すっと声のほうに近付く。「わかるよ」「私からは、そっちもちょっと何か足りないことを気にしてるように見えるな」
???:「うん……」
???:「私の話は終わったし、誰にも分けてあげたくない。私の物語は私だけのもの。……でも、もしも……もしもだけど」
???:「私がまだ見ていない結末や、話の続きまで、連れて行ってくれるなら……」
???:「少し悔しいけど、あなたに譲ってあげてもいい。いける? きっと重いよ……わかってると思うけど、私だから。大丈夫?」
琴城星羅:「うーん」「譲る、だと」「あなたがあなたを諦めることになっちゃうでしょ?」
琴城星羅:面影の中の少女の手を握る。
???:「すごいね」 顔は見えないが、確かに笑ったのがわかる。なぜなら、
???:きみ自身が笑っていることに気づいたからだ。
琴城星羅:「一緒に行こうよ。ずっと、一緒に」「私たちの物語は、終わってないから」
???:「じゃあ、行こう」 手を握り返したのがわかる。このとききみはもう一つ気づく。

■NPCカード:琴城星羅
シナリオ1回。
Dロイス《想い人》の使用回数を復活させる。

GM:NPCカード:琴城星羅を取得しました。
琴城星羅:「うん!」「…今まで、ありがと」
”琴城星羅”:「行こう」 再び強く言ったとき、
琴城星羅:「…これからも、よろしくね!」
”琴城星羅”:「こちらこそ」 琴城星羅は自分が琴城星羅であることを知る。 「よろしく、ね」
GM:目の前にいた誰かの像が消えた。
GM:急速に現実の視界が戻って来る。

琴城星羅:私の物語は、終わったと思っていた。
琴城星羅:一度終わった物語を、見せてもらっているだけだと思っていた。
琴城星羅:いつか、「私」を全て受け渡して消える日が来ると思っていた。

琴城星羅:琴城星羅の記憶を引き継いだだけの意識体だと思っていた。
琴城星羅:一度途絶えた、琴城星羅の物語の続きを果たしているのだと思っていた。
琴城星羅:いつか、「琴城星羅」でいられなくなる日が来ると思っていた。

琴城星羅:だけど。
琴城星羅:心の中で一つになった今ならわかる。

琴城星羅:これはきっと。はじめからひとつの物語なのだ。
琴城星羅:終わった物語でもなく、まだ始まっていない物語でもなく。
琴城星羅:ずっと続いてきて、これからも続いていく琴城星羅の。私自身の物語なのだ。

琴城星羅:そして、もちろん。
琴城星羅:私の物語の主人公は、私以外にいない。

琴城星羅:目を開ける。
琴城星羅:いつもより少し軽く感じる腕を振る。傷口から流れ出した構造体が、手の中に集まってくる。
ウエンレラ:「……あれは……」 その体が霞む。 「来海! 防げ!」
琴城星羅:一瞬のうちにそれらは凝固し、柄を形取る。そして、巨大な両刃を形取る。幾度となく振るってきた、アクシズ・ムンディを模した、赤い剣。
琴城星羅:大丈夫。いつも通りにやればいい。エンジェルハイロゥのエフェクトを模すように、刃が光を帯びる。
琴城星羅:そのまま、振り上げ、振り下ろす。
琴城星羅:赤い剣閃は前後に二度放たれ…
琴城星羅:侵蝕率7上昇し、103に
来海芙由梨:「……質量が」
来海芙由梨:「大きすぎる……っ! 時間が、歪められない!」
GM:緩むはずの攻撃速度が、そのまま突き抜けた。
GM:防ごうとした来海は崩れ落ち、猿の仮面の信徒たちは成す術もない。
来海芙由梨:「だめ……撤退する! ”ウエンレラ”! あなたは……」
ウエンレラ:「失せろ……」
ウエンレラ:「一宮千景が、いる。まだだ。ぼくはやる……!」
GM:猿の仮面の信徒は戦闘不能、来海芙由梨は撤退。
GM:残りは、こう

■ミドル戦闘
      ウエンレラ
        鈎取
        |
      (10m)
        |
      琴城、千鳥  
        |
       (5m)
        |
        一宮
  【スキャバーズ部隊防衛線】

GM:手番は千鳥さんに移りますね
千鳥咲夜:はい
GM:行動を!どうぞ!
千鳥咲夜:オートアクションで剣を修復して、本来のデータで殴って大丈夫でしょうか? 演出は殴る直前に入れる的な?
GM:この状態なら大丈夫ですよ!
GM:復元してもらって構いません。
千鳥咲夜:ではまずオートアクションで「剣の修復」を使用します。
GM:OK.
千鳥咲夜:そして自分に支援コンボ:風を纏う《援護の風/ウインドブレス》を使用
GM:OK!
千鳥咲夜:マイナーは放棄。メジャーでコンボ:基本の一撃《コンセ/一閃》 対象はウエンレラ!
千鳥咲夜:千鳥咲夜の侵蝕率を+4した(侵蝕率:92->96)
GM:雷霆辻風のデータで殴っていただいて大丈夫です!
千鳥咲夜:チキチキチーン 13dx7+13 で殴ります。単体!
千鳥咲夜:13dx7+13 せりゃぁ!
DoubleCross : (13R10+13[7]) → 10[1,2,2,2,3,4,5,6,8,8,8,9,10]+10[2,7,9,9,9]+10[1,5,6,9]+4[4]+13 → 47

千鳥咲夜:千歳ちゃん、もらえると!
GM:ウエンレラ!がんばれ!ドッジだ!
GM:あっ、それもあった
GM:千歳ちゃんどうします?
鈎取千歳:OK!バディムーヴ!
千鳥咲夜:では最終命中50! ありがとー
GM:うおお
GM:改めてがんばれ!ウエンレラ!
GM:5回回せ
GM:10万分の1……
GM:これを回避してスクラッチくじ買うぞ
ウエンレラ:5dx
DoubleCross : (5R10[10]) → 10[3,3,6,10,10]+4[3,4] → 14

GM:がんばった!ダメージください
千鳥咲夜:でもきっちり1回回してきたw
千鳥咲夜:6d10+15 装甲有効
DoubleCross : (6D10+15) → 37[4,3,10,8,6,6]+15 → 52

千鳥咲夜:平均以上はなんとか、どうだ!
GM:だめだ~
GM:貧弱な隠密者の肉体に耐えられるダメージではないです。戦闘不能……&不滅の妄執。
GM:死亡はしませんが、瞬間退場で撤退します。
GM:演出どうぞ!まずは剣を復元するところからやっていきますか?
千鳥咲夜:よし、クリンナップを防いだ!
千鳥咲夜:そうですね、剣が復元するイベントを経て。
千鳥咲夜:そのあと>回想>身体から取り出し>殴る>問答 みたいな形ではどうでしょうか?
GM:OK!
GM:では、まず千鳥さんは、
GM:包囲する敵のいなくなったスキャバーズ防衛部隊と邂逅することができます。
千鳥咲夜:黒い影が、疾走する。
千鳥咲夜:そして赤影法師が打ち破った包囲の残滓をつっきり、スキャバーズの陣営へと。
佐鹿直志:「なんだァ? 新手か?」 一人の青年が顔を出す。千鳥さんは知らない。”スキャバーズ”の一員だ。
千鳥咲夜:「十三支部支部長補佐、“夜を裂くモノ(Nightsever)”千鳥咲夜だ!」
赤瀬美鶴:「……終わったわけじゃなさそうね」 こちらは目つきの鋭い少女だ。
赤瀬美鶴:「十三支部……補佐? リーダーが連れてきた援軍?」
千鳥咲夜:「オレイアデス──湯澤要から聞いている!」
千鳥咲夜:「雷霆辻風──いや、アクシズ・ムンディの刃はどこだっ!」
佐鹿直志:「赤瀬、当たり。新手の美少女が敵じゃなくて何より──おうッ?」
佐鹿直志:「なんだよ、……もしかして琴城が来てるのか? それとも」
赤瀬美鶴:「あなたが使うの?」
佐鹿直志:「あ」
千鳥咲夜:手にした雷霆辻風の柄を、証のように掲げ示して。
千鳥咲夜:「ああ──今は私が“担い手”だ!」
赤瀬美鶴:「よかった」 薄く笑う。
赤瀬美鶴:「星羅は手荒く使うから。もう少しスマートにお願いできる?」
千鳥咲夜:「了解した。あるのか、此処に?」
赤瀬美鶴:「もちろん……」 また薄く笑って、自らの胸元に手を添える。そして尖った指先で切り裂き、引き出す。 「あるわ」
赤瀬美鶴:その胸元から、青白く輝く刀身が覗く。
赤瀬美鶴:「私が”スキャバーズ”の、鞘。……持って行ってくれる?」
千鳥咲夜:「ああ──」
千鳥咲夜:「受け継がせてもらう!」
佐鹿直志:「助かる」 肩をすくめる。 「俺にはちょっと重すぎた」
赤瀬美鶴:「みたいね。……どうぞ、千鳥咲夜」
千鳥咲夜:がっと抜身の刃を握りしめ──
赤瀬美鶴:「切れ味に注意、ね」 刃を千鳥咲夜の手にゆだねる。
千鳥咲夜:赤瀬美鶴の胸元より、引き抜く!
千鳥咲夜:そしてトンボを返し、再び戦場へと──
千鳥咲夜:まだ一人。立ち続けている男を睨みつける。
千鳥咲夜:「待たせたな──」
千鳥咲夜:折れた刃と、折れた柄を持った少女が、告げる。
ウエンレラ:「待ってなどいない」 立ち続けていたわけではない。すでにその姿は、光の屈折を用いた幻像である。
ウエンレラ:「お前たちを殺すために、やることはいくらでもある……」
GM:どこから声が聞こえてくるか、わかりにくい。
GM:それでもいまの千鳥咲夜なら、その所在を捕えきれるだろう。
千鳥咲夜:「そうか、ならば──」
千鳥咲夜:考えがあった訳ではない。
千鳥咲夜:ただ心の──赴くままに。
千鳥咲夜:「勝手に──」
千鳥咲夜:切っ先を胸元に突きつけて──
千鳥咲夜:「やらせてもらうぞっ!」
千鳥咲夜:そのまま強引に柄を押しつけ、突き立てるよう刃と柄をその身体に貫き納める!

千鳥咲夜:ぱぢんっ!
千鳥咲夜:少女の脳裏に──情報が溢れかえる。
千鳥咲夜:刀身を取り戻し、完全な形となった雷霆辻風(アクシズ・ムンディ)より──

千鳥咲夜:──────
千鳥咲夜:────
千鳥咲夜:──

千鳥咲夜:街が──炎に包まれていた。
千鳥咲夜:雑多で旧い建物が並ぶ、十三支部管轄区域。
千鳥咲夜:『崩落戦』と後に呼ばれることとなる、災厄直後の痕跡──
千鳥咲夜:崩れかけ、炎に包まれ焦熱地獄と化した廃墟の中に
千鳥咲夜:“ソレ”はあった。

千鳥咲夜:如何なる理由においてか、刀身を失い、柄だけとなった“世界軸の柱”。
千鳥咲夜:完全にして不壊であるはずの、天地支える剣の変わり果てた不完全な姿──

千鳥咲夜:ぽうっ──

千鳥咲夜:柄が、淡い光に包まれる。
千鳥咲夜:その光は周囲の風を巻き込み、徐々に徐々にと輝きを増し──

千鳥咲夜:かっ!

千鳥咲夜:臨界に達した其れは眩き雷光と化し、赤一色の灼熱地獄を、瞬間白一色に染め上げる、そして──



千鳥咲夜:「……………」
千鳥咲夜:柄の代わりに現れる、黒髪の少女。
千鳥咲夜:器物であるはずの“剣”が最後の力を振り絞り、創り出した新たな担い手。
千鳥咲夜:だが不完全が創り出したが故にそれは──
千鳥咲夜:人の知恵も持たず、人の心も持たず、人の自覚も持たず──
千鳥咲夜:「げほっ──がはっ──ごほっ!」
千鳥咲夜:炎が肌を焼き、煙が肺を焦がす。
千鳥咲夜:灼熱地獄において、それが唯一得たモノ──
千鳥咲夜:“命”すらも、炎と煙に飲み込まれ失われる。
千鳥咲夜:──はずだった。

千鳥咲夜:がごんっ!

千鳥咲夜:「!?」
千鳥咲夜:地獄の天井が、砕け散る。
千鳥咲夜:巻き上げられた炎と煙は解放されるかのように吹き上がり、
千鳥咲夜:入れ替わるようにして現れたのは、暖かな日の光と──
千鳥咲夜:巨大な──骨細工の化生。
辰巳十三:「……驚いたな」
辰巳十三:「生存者アリ、だ」
辰巳十三:「誰か来てくれ! ……俺、治療とかよくわからんからさ……おい、なあ」
辰巳十三:「……無事か? ……名前は? というか……」
辰巳十三:「喋れる? 元気?」 指先か、あるいはそれは尾のようなものだったか。……骨の器官が、きみに差し出された。



千鳥咲夜:「あー、うあー、あー」
辰巳十三:「声しか出てねえ」
辰巳十三:「すげえよく知ってるよ。そういうの、わかるんだ。……立てるか?」 苦笑したような気配。
辰巳十三:「難しいなら、……一人で立てるようになるまで、手は貸すよ」
千鳥咲夜:「うー、あー」差し伸べられた手に、縋るように手を伸ばし──
千鳥咲夜骨の化生(それ)は、優しくその大きな手で抱きかかえ──
千鳥咲夜:生まれたばかりの少女(ソレ)を、地獄より引き上げた。

GM:──その日、レネゲイドビーイングに酷似した、人型のオーヴァードが確保された。
GM:名前は千鳥咲夜。すべてのアーティファクトを破壊する、アクシズ・ムンディの化身であると知るまでには、
GM:長い、長い時間がかかった。

千鳥咲夜:──────
千鳥咲夜:────
千鳥咲夜:──

千鳥咲夜:「ああ、そうか──」
千鳥咲夜:理解する。(たが)うはずもない。
千鳥咲夜:「私はあの時喪ったのではなく──」
千鳥咲夜:「得た──のか」
千鳥咲夜:命を、存在を。
千鳥咲夜:そして──(えにし)を。

千鳥咲夜:刀身と担い手を失い、雷霆辻風(アクシズ・ムンディ)が創り出した存在。
千鳥咲夜:人ならざる、レネゲイドに因る担い手。
千鳥咲夜:辰巳十三に救われしモノ。
千鳥咲夜:それが──千鳥咲夜という存在の起源(オリジン)

千鳥咲夜:「──なるほど」
千鳥咲夜:それは、ほんのゼロコンマ数秒の出来事。戦況は、なんら変わってはいない。
千鳥咲夜:どうやらこの身は、もとより人ではなかったらしい。
千鳥咲夜:ウエンレラあたりに言わせれば、怪物の中の怪物──とでも言ったところか。しかし──
千鳥咲夜:些事だ。
千鳥咲夜:ロイス操作、起源【雷霆辻風@信頼/○憤懣】を 自身【雷霆辻風@〇されど/たかが】に変更します。
千鳥咲夜:重要なのは今此処に、『救える手立て』を取り戻したという事実!
ウエンレラ:「消えろ」
ウエンレラ:四方から気配がある。鉄片が射出されてくる──その軌道が
ウエンレラ:イメージできる。
千鳥咲夜:「熾きろ──」
千鳥咲夜:ぼしゅっ!
千鳥咲夜:掲げた左腕を突き破り、その柄が顕れる。
千鳥咲夜:「雷霆辻風(アクシズ・ムンディ)!」
千鳥咲夜:がっ──
千鳥咲夜:しかと握りしめ──抜刀。
千鳥咲夜:「おおおおおおおぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉっ!」
千鳥咲夜:少女の身体を斬り裂き、赤い鮮血と共に顕れるは──
千鳥咲夜:漆黒の刃持つ──太刀。
千鳥咲夜雷霆辻風(アクシズ・ムンディ)の──新たなる姿!
千鳥咲夜:剣光一閃!
千鳥咲夜:四方から放たれた鉄片を、一振りのもとに叩き落とし──
ウエンレラ:「……ど、ういう……」
千鳥咲夜:「──そこかっ!」
千鳥咲夜:跳躍!
千鳥咲夜:全身に風を纏い、一瞬にしてその間合いを詰める。
千鳥咲夜:黒刃が、疾走(はし)る──
千鳥咲夜:真なる姿を取り戻した刃に、風と雷を奔らせて!
ウエンレラ:「……理屈だ……!?」 回避できない。光を屈折させて生み出した残像が、すべて消え去る。その理由は、
GM:千鳥咲夜にとっては明白だ。
GM:雷霆辻風は、雷を断つ刃だ。
GM:光を断つことも、また可能である。
千鳥咲夜:がぎんっ!
ウエンレラ:「どういう刃だ」 生み出した残像をすべて断たれ、それでも
千鳥咲夜:光を断ち切り、捉えた本体へと振るわれた刃が、鉄片にて受け止められる。
ウエンレラ:「光を斬るのか」 手元に残った鋼の欠片で、刃を防いだ。鍔元──拮抗している。
千鳥咲夜:拮抗する威力と威力。そして──
千鳥咲夜:「──世界を本物の──普通の世界に戻すと宣ったな、ウエンレラ」
千鳥咲夜:黒刃を押しつけながら、問いただす。
ウエンレラ:「そうだ」
千鳥咲夜:「大きく出たな」
ウエンレラ:「本当の世界を、取り戻す。……それが自然なんだ」
千鳥咲夜:「私は──世界の全てを語れるほど、賢くはない」
千鳥咲夜:「浅学若輩の身だ、知らぬことの方が、多いだろう」
千鳥咲夜:「だが──これだけは知っているぞ」
ウエンレラ:「お前が、何を知っている?」
千鳥咲夜:「例え残酷で不自然な世界だろうとも──」
千鳥咲夜:「それを正そうとしている奴らを知っている」
千鳥咲夜:「それを救おうとしている奴らを知っている」
千鳥咲夜:そう、千鳥咲夜は知っている。
千鳥咲夜:今この時も、おそらくどこかで抗っているモノたちを──
千鳥咲夜:今この時行方は知れずとも──これまでも、これからも、そうするであろうモノを!
千鳥咲夜:「皆──世界を肯定するが故に、その有様を許さず、足掻いている」
千鳥咲夜:「絶望することなく、諦観することなく──」
千鳥咲夜:故に──
千鳥咲夜:「故に私がオマエに対して抱く想いは、唯の一つだ」
千鳥咲夜:「譲れない、認められないと互いの想いをぶつけあうでもなく──」
千鳥咲夜:「ただ、自分が認められないからと全てを『無かった』ことにしようとする──」
千鳥咲夜:ぎりっ!
千鳥咲夜:四肢に、力が──想いが漲る。
千鳥咲夜:そう、これは──
千鳥咲夜:「馬鹿に──するな」
千鳥咲夜:怒り──だ!
千鳥咲夜:「十三の──」
千鳥咲夜:ぎりっ──
千鳥咲夜:力の拮抗が崩れる。そして──
千鳥咲夜:「十三やあいつらの物語(いのち)を!」
千鳥咲夜:「馬鹿に──────するなぁぁぁぁぁぁぁぁぁっっ!」
千鳥咲夜:そして全身全霊を込め、その身体を雷霆辻風で横一文字に叩き斬るっ!
ウエンレラ:「聞きたくない……そんなこと。ぼくは……」
ウエンレラ:「この世界が、大嫌いだ。嫌いだ。こんなのは……」 鉄片ごと体を両断される。が、
ウエンレラ:「まだだ」 切り裂かれてなお、その像が崩れる。 ──”残像だったことにする”。
千鳥咲夜:「ついでに教えておいてやろう」
千鳥咲夜:残心。消え去ろうとするウエンレラへと、言葉を投げかける。
千鳥咲夜:「どうやら私は、もともと『人間』ではなかったようだ」
千鳥咲夜:「つい先程思い出してな。どうやらレネゲイドビーイングと言うやつらしい」
千鳥咲夜:「なのでそうした立場のモノとして、言わせてもらえば」
千鳥咲夜:「おそらく──その程度だぞ、人だのオーヴァードだの、レネゲイドビーイングだのと言った区分は」
千鳥咲夜:心底、なんでも無いことのように──
ウエンレラ:「化け物の同類……ふ、はは」 現実を妄想で書き換え、逃走する。消えていく。 「……ぼくは」
ウエンレラ:「”その程度”が、我慢できないッ!」 「まだだ……」 「まだだ、千鳥咲夜。……一宮千景!」
ウエンレラ:「ぼくは死なない」 かすかなノイズ音。声もその影も消える。 「絶対に、死ぬものか」
GM:──戦闘終了です。

湯澤要:「……片付いたみたいね」
湯澤要:「防衛線を再構築しないと。あと少しの間……きっと、あと少しの間だけ、」
湯澤要:「ここを拠点に使うわ」
千鳥咲夜:「ああ」雷霆辻風を、再びその左腕へと戻し──
琴城星羅:「了解!」「あ、直志くん、美鶴ちゃん…」
湯澤要:「何かあれば、いまのうちに準備しといて。おしゃべりを楽しめるのも、いまのうちだから」
千鳥咲夜:「一時的とは言え、陣は必要だからな」
佐鹿直志:「おー。ホントだ、星羅が帰ってきてる」
琴城星羅:「…改めて!」「みんなを!助けに来たよ!」
千鳥咲夜:すぐにでも助けに行きたいと逸る気持ちを、無理矢理に抑え込んで──
一宮千景:「……はい」 揺れかける体軸のバランスを取りながら陣へと歩んでいく。
千鳥咲夜:仏頂面のまま、感動の再開を見守る。
赤瀬美鶴:「あと4か月くらい早かったらよかったわ」 薄く笑う。 「そっちも寒い時期でしょう。まあ……」
鈎取千歳:「そうですね、皆さん無事でよかった…」
赤瀬美鶴:「感謝しておくわ。ありがとう、星羅。みんな」
琴城星羅:「ちょっと休んだら、全部。全部解決しにいくからね!」
琴城星羅:四年前と変わらぬ顔で、笑う。
千鳥咲夜:「オレイアデス」
千鳥咲夜:「残った奴らと、情報のすり合わせを頼む。消耗している奴らも多いようだ」
千鳥咲夜:「私達四人はこのまま、警戒にあたる」
湯澤要:「了解。じゃ、よろしくね」
一宮千景:「……その」 スキャバーズのメンバーが入っていくのを見届けて。
一宮千景:「僕は、さっきの反動でしばらく能力が使えないので」
一宮千景:「警戒は勿論しますが……有事の際は、すみません。皆さんにお任せします」
千鳥咲夜:「む、そうか──」
琴城星羅:「一宮くんは、反動が大きいからね」「そこをカバーするくらいは、頼ってくれていいよ!」
GM:巨大な異形の影は、何かの痕跡を追うように、這いずり回っている。暴走の危険はないようだ。
千鳥咲夜:周囲に目をやり──見つけた適当な大きさの箱を四人の中央へ──
鈎取千歳:「わかりました、任せてください!」ない胸を張る
千鳥咲夜:そして懐から、小さなポットと、紙コップを取り出して──
千鳥咲夜:とぽとぽとぽとぽ──
千鳥咲夜:まだ暖かいほうじ茶が人数分。加えて自分以外、一人二個ずつの小さな手作りのお饅頭。
千鳥咲夜:「少し腹に入れておいた方がいい。回復の足しになるかもしれん」
琴城星羅:「あ、ありがと!」すぐにパクパク食べてしまう。
鈎取千歳:「ありがとうございます、私もけっこう血を使ったので…」食べ物を見てクゥとおなかが鳴る
一宮千景:「ありがとうございます。……いただきます」
一宮千景:お茶を一口含んで、長く息を吐く。
千鳥咲夜:「しかし赤影法師にはウエンレラ、鈎取千歳には来海芙由梨か──」
千鳥咲夜:「相変わらず、いやらしいことをしてくる」
鈎取千歳:「……!」芙由梨ちゃんの名前を聞いて口が止まる
千鳥咲夜:「だが──少なくとも」
千鳥咲夜:「来海芙由梨の方には、迷いが見えた気はするな」
千鳥咲夜:見たままを、感じたままを口にする。
GM:おっ
GM:すみません、ちょっとお待ちを
千鳥咲夜:おっと、了解です。
鈎取千歳:な、なんだって!
GM:終わり!
鈎取千歳:了解しました…!
琴城星羅:「…千歳ちゃんの友達、なんだよね」「聞いたからわかるけど…助けたいな」
千鳥咲夜:「ああ」
鈎取千歳:「私もまだ…諦めたくないです」
千鳥咲夜:「来海芙由梨の気持ちは──正直私にはわからない」きっぱり断言。
千鳥咲夜:「だが、鈎取千歳の気持ちなら──少し、解るような気はする」
千鳥咲夜:「助けたい──で、間違ってはいないか?」
鈎取千歳:「千鳥さん…」「はい…!はい!助けたいです!」大きく首を縦に振る
千鳥咲夜:「そうか──」
琴城星羅:「やりたいことは、言わなきゃ絶対にそうならないからね」「…オッケー、ふんじばってでも連れて帰るよ!」
琴城星羅:「…本人に恨まれてもいいなら、だけどね」
千鳥咲夜:「助けられない可能性は、無論ある」
千鳥咲夜:「だが、鈎取千歳がそう思うのならば──」
千鳥咲夜:「こちらも可能な形で、支援する」
千鳥咲夜:「無論最優先すべきは、この騒動の決着だ。それでいいか?」
鈎取千歳:「わかりました…!」「よろしくおねがいします!」
千鳥咲夜:はっきりと、口に出して伝える。
千鳥咲夜:目の前の少女と、自分に言い聞かせるように──
一宮千景:「……なら、連れ帰る余裕を作るためにも」
一宮千景:「少しでも英気を養いましょう」
琴城星羅:何か思案する顔。「…咲夜ちゃん、ちょっといい?」
千鳥咲夜:「ん?」こちらは変わらぬ仏頂面。
琴城星羅:「…ちょっとだけ、外で内緒話できるかな」
千鳥咲夜:「二人には内密な話か?」ちらり、と。一宮千景、鈎取千歳へと視線を送り──
琴城星羅:「…こればっかりは、そうだね」
千鳥咲夜:「わかった──」こくり、と頷いて。
千鳥咲夜:「少し星羅と席を外す」率直に、二人に告げます。
一宮千景:「分かりました」 不思議には思うものの、止めない。この二人だけの話というのもあるだろう。
一宮千景:特に、彼についてであれば。
鈎取千歳:「はい、お気をつけて」こくりと頷く

GM:────
琴城星羅:「…さて」「咲夜ちゃん」深呼吸をした後に。
千鳥咲夜:「ああ」表面上、こちらは普段と変わらない。
琴城星羅:「咲夜ちゃんは…何をしたいの?」
千鳥咲夜:「ん?」想定してなかった問いに、虚をつかれる。
琴城星羅:「…十三さんがさらわれてから、咲夜ちゃん、なんかおかしいよ」
琴城星羅:「…支部長補佐としての顔しか、見せてない」「咲夜ちゃんが、咲夜ちゃんの顔をしてない…ように見える」
千鳥咲夜:「──」その名前を出され、表情がほんの少しだけ揺れ動く。
千鳥咲夜:親しくしている琴城星羅であれば──動揺だと判断できる程度の揺れ動き。
千鳥咲夜:「そう──見えるか?」
琴城星羅:うなずく。「事態の収拾。解決。もちろん大事だけど…」「望んで、願って。それで、何をしたいか言わないと、絶対に後悔するから」
琴城星羅:「咲夜ちゃん自身が、今一番何をしたいか」「それが聞きたいなって」
千鳥咲夜:「十三がさらわれてから──」
千鳥咲夜:「私は一つのことしか考えていない」
千鳥咲夜:「どうすれば──十三を助けられるか、だ」
千鳥咲夜:「支部長補佐として皆を纏め、判断をしているのも」
千鳥咲夜:「──なんのことはない。それが理由だ」
千鳥咲夜:「そうだろう?」逆に、少女へと問いかける。
千鳥咲夜:「それが──十三を助けるためにもっとも正しいことだと、考えた」
千鳥咲夜:がっと、その肩を、掴む。
千鳥咲夜:「そうだろう?」
千鳥咲夜:「十三が居ないから、十三を助けるために──」
千鳥咲夜:「私は──こうしたときのために、支部長補佐になったのだから」
千鳥咲夜:「だから──」
千鳥咲夜:ぎゅっと、肩に指が食い込む。
琴城星羅:穏やかに微笑んでいる。
千鳥咲夜:「私は──」
千鳥咲夜:「そうするべきだと──」
千鳥咲夜:「思うのに──」
琴城星羅:「聞いてるのは、”べき”じゃないよ」「その、”のに”の後」
千鳥咲夜:徐々に徐々に、言葉と手から、力が失われていく──
千鳥咲夜:「ディセントには──私があたるべきなんだ」
千鳥咲夜:「能力的にも状況的にも、それが正しいはずだ。なのに──」
千鳥咲夜:繰り返される、”べき”と”のに”。
千鳥咲夜:静かで──長い。
千鳥咲夜:少なくともそう思える時間が過ぎて──
千鳥咲夜:「──たい」それは最初、囁くように。
千鳥咲夜:ぽつりと呟いた言葉が、心の堤を崩壊させて──
千鳥咲夜:「助けに──行きたい」
千鳥咲夜:「十三を──今すぐに! 助けに行きたいっ!」
琴城星羅:目を細めて笑う。「確かに、聞いたよ」「ここでそうやって言わなければ、そうなる可能性はきっとなかった」
千鳥咲夜:肩を掴む手は、いつしか縋るように──
千鳥咲夜:「けど──」
千鳥咲夜:「これは──わがままだ」
千鳥咲夜:「十三が言ってた──」
千鳥咲夜:「私がそう思えば──願いは必ず叶うって。けど──」
琴城星羅:「じゃあ、今までの私の宣言も」「全部わがままってことになっちゃうね」
千鳥咲夜:「星羅は──違う」
琴城星羅:「違わないよ」
琴城星羅:「…実は、私も」「全部をうまくいかせる自信なんて、ほんとはないしね」
琴城星羅:「だけど」「願わなきゃ、絶対に叶わないんだよ」
琴城星羅:「”ディセント”ですら、願ってない願いをかなえることはできない」
琴城星羅:「でもまあ、私たちは”ディセント”じゃないから…」「望んで、願うだけじゃなくて」
琴城星羅:「何をやりたいか宣言して、叶えるために尽くすことができる」
千鳥咲夜:「やりたい──こと」
千鳥咲夜:少女の言葉が、胸に響く。
千鳥咲夜:そも、千鳥咲夜は辰巳十三を助けることが本懐か?
千鳥咲夜:で、あれば。否だ。
千鳥咲夜:それは、今の状況が、そうであるにすぎない。
千鳥咲夜:千鳥咲夜が、本当にしたいことは──
琴城星羅:「進んでもうまくいかないこともあるかもしれないけれど…」「退いたり、何もしなかったらそこで終わりだよ」
千鳥咲夜:「星羅──」
千鳥咲夜:正面から、改めて少女にと。
千鳥咲夜:「前に問われ、問い返したことがあったな」
千鳥咲夜:『千鳥咲夜は辰巳十三をどう想っているか』
千鳥咲夜:自身で答えを出さなければならないと告げられた、宿題。
千鳥咲夜:「私は──」
千鳥咲夜:「十三を──愛している」
琴城星羅:「知ってる」
千鳥咲夜:きっぱりと、先に自身が理解した答えを、少女に告げる。
千鳥咲夜:「だから──」
千鳥咲夜:「十三に──幸せになってほしいと思う」
千鳥咲夜:知りつつ──自身がこの答えに辿り着くまで待っていてくれた少女に、告げる。
琴城星羅:「OK」「ここまでは、私と完全に一致だね」
千鳥咲夜:「ああ──」口にすることで、改めて理解する。
千鳥咲夜:それは、とてもシンプルなことだ。
千鳥咲夜:『辰巳十三に幸せになってもらいたい』
千鳥咲夜:結局の所、それはスタート地点であり、ゴール地点であり。
千鳥咲夜:全てなのだから。
琴城星羅:「…正直な話をすると」
琴城星羅:「それも知ってたよ」「だって、私と一緒だもん」
千鳥咲夜:「そうか──」ふと、少し気と、表情が緩む。
琴城星羅:「…半分は、ね」
千鳥咲夜:「半分?」
琴城星羅:「私は、十三さんに幸せになってほしいし…」
琴城星羅:「すでにある幸せを、何一つ失ってほしくない」
琴城星羅:「もし、十三さんを助けるために咲夜ちゃんが無理をして後悔でもしたら…」「それは十三さんから、咲夜ちゃんを失わせたことになる」
琴城星羅:「私のことも、ほかのみんなのことも全部そう」「そうなるのは絶対に嫌だから…」
千鳥咲夜:「む──」為そう為そうと気が逸り、そこまで気が回ってはいなかった。
琴城星羅:「そう願って、宣言して、叶えるために何でもやる」「全部のために、全部やる」
琴城星羅:「”ディセント”のやり口よりちょーっと手順が多くて難しいかもだけど…」
琴城星羅:「あっちより、楽しそうでしょ?」
千鳥咲夜:「なるほどな──」勉強になる。やはり、星羅は自慢のともだちだ。
千鳥咲夜:「楽しいかどうかはともかく──」
千鳥咲夜:「皆が星羅のように想えれば、ディセントはただの粗大ごみだな」
千鳥咲夜:願いを自分で叶えれば、願望器など世に必要ない。
千鳥咲夜:「うん──」
千鳥咲夜:「やっぱり星羅は、違うと思うぞ」
千鳥咲夜:心の底から、誇らしげに微笑んで──
千鳥咲夜:「私なぞより、よっぽど『わがまま』だ」
千鳥咲夜:その言葉に、最大の敬意を込めて。
琴城星羅:「そうでもしなきゃ…」「『予約済み』は取れないだろうからね」自分に言い聞かせるように。
千鳥咲夜:「予約?」珍しくきょとん、と。
琴城星羅:「あ」
千鳥咲夜:「?」
千鳥咲夜:じっと素直に。言の葉の続きを待つ。
琴城星羅:「…この話は、咲夜ちゃんには刺激が強すぎるからパスしよっか」こじれそうな気配を感じ取った!
千鳥咲夜:「そうか」
千鳥咲夜:星羅がそう言うならば、そうなのだろうと。素直に応じて──
千鳥咲夜:そして──
千鳥咲夜:くぅぅぅ……
千鳥咲夜:表情にそぐわぬ、可愛らしい腹の音が鳴る。
千鳥咲夜:そういえば
千鳥咲夜:あれ以来、お茶くらいしか口にしていなかった──
千鳥咲夜:「少し──小腹が空いたな」
千鳥咲夜:「付き合ってもらえるか、星羅?」
琴城星羅:「もちろん!」「秘蔵のチョコレートも分けたげる」ポーチから、チョコの小袋を取り出す。
千鳥咲夜:「ああ──」
千鳥咲夜:「腹が減ってはなんとやら、だからな」
千鳥咲夜:巾着から、小さな手作り饅頭を取り出して──

GM:────
一宮千景:「……その」
一宮千景:「鈎取さん」 二人でその場に残された後。少し迷った後に声をかける。
鈎取千歳:「は、はい」
鈎取千歳:「なんでしょうか、一宮さん」二人きりで話したことがあまりないためちょっと緊張。
一宮千景:「あ、いや。大したことじゃなく、て」 こちらも二人きりになれてなく、口調に少し迷う。
一宮千景:「さっきの、来海さん、の話」
一宮千景:「僕も、出来る限りのことはする、から。頑張ろう、って」
鈎取千歳:「芙由梨ちゃんの…?」
一宮千景:頷いて。
鈎取千歳:「ありがとうございます、そう言って貰えると嬉しいです」表情がへにゃと緩む
一宮千景:「僕にも。彼女は、能力を行使するのを迷ってたように見えたし」
一宮千景:「君との会話でも、衝動に飲まれているというほどの狂気は感じなかった」
一宮千景:「だから、うん。彼女は、まだ間に合う……と思う」
一宮千景:「それが言いたくて……ごめん、なんかたどたどしくて」
鈎取千歳:「芙由梨ちゃんは…ずっと自分が嫌いで、周りが怖くて、FHにいました」
鈎取千歳:「私も、自分の能力が嫌いで…。それで同じセルに辿り着いて…」
鈎取千歳:「それでもお互い励まし合って…」
鈎取千歳:「芙由梨ちゃんは…とっても優しくて。だからきっと、まだ迷ってるんです」
一宮千景:「……そう、なんだ」 鈎取さんの話を聞いて。まるで、目の前の彼女自身のようだと感じる。
一宮千景:「……すごいな、鈎取さんは」
鈎取千歳:「…ええっ!?」突然の言葉に驚く
鈎取千歳:「な、なにか凄いところ、あったかな…?」
一宮千景:「えっ」 彼女の大きな声に驚いて、何か間違ったことを言っただろうかと狼狽える。
一宮千景:「いや、その。……この状況で、ずっと誰かのことを思いやってる、から」
一宮千景:「……僕は、いつも。自分のことで、手いっぱいで」
一宮千景:かつてのUFO事件のときも。今回も。
一宮千景:ボダッハというトラウマに。あるいは自身のアヴァターの暴走に。振り回されて。
一宮千景:誰かに話してもらうことや支えてもらうことはあっても、その逆はしたことが無くて。
一宮千景:ましてや、敵である誰かのことを想い、気遣うなんて。
一宮千景:「君みたいに相手のことを考えるとか、周りを見るって言うのが、どうにも苦手、で」
一宮千景:「だから、すごいと思う。それは、優しいってことは、それ自体が強さだと思うから」
一宮千景:「……主人公みたいだって、思うから」
一宮千景:言葉に迷いながら吐き出して、目を伏せる。
鈎取千歳:「……。」まるで告解のように話す一宮さんを見つめ
鈎取千歳:「そんなことないですよ、一宮さん」自分の考えを口に出す
鈎取千歳:「一宮さんは、凄い人です」
一宮千景:「……そんな、ことは」 ないよと否定するのも気が引けて、曖昧に首を横に振る。
鈎取千歳:「さっきの戦闘…覚えてますか」「ウエンレラ…洲崎さん、お知り合いだったんですよね」
一宮千景:「…‥うん」
一宮千景:「同じ支部の同僚で…‥戦友、だと思ってた。……彼がどう思ってたかは、分からないけど」
鈎取千歳:「わたしだったら…真っ先にその人に走って行っちゃいます」
鈎取千歳:「でも一宮さんは、周りを見て、冷静に、スキャバーズの人を助けにいきました」
鈎取千歳:「他人の心配が出来て、冷静に周りを見て、自分の役割を果たす」
鈎取千歳:「それって、とっても凄いことです」
一宮千景:「……それ、は。だって」 虚を突かれたように目を見開いて。
一宮千景:「琴城さんも、声をかけてくれたし。防衛線の安全確保が、急務だったから……」
鈎取千歳:「その琴城さんだって、一宮さんを信頼して声をかけたんだとおもいます」
鈎取千歳:「みんな、私も、一宮さんを信頼してます」
一宮千景:「……」 言葉を失う。
一宮千景:一宮千景の自認は、崩落戦のあの時で止まっている。無力で、臆病で、何も出来なかったただの子供。
一宮千景:どれだけ特訓を重ねても、アヴァターという力を得ても、いくつもの戦場を経ても。
一宮千景:それでも、まだ。自分が変わったとは──強くなったとは思えていなくて。
一宮千景:だから、こんなにも真っ直ぐな信頼は。どこか眩しくて。
一宮千景:「……あり、がとう」 困ったように俯きながら、それだけ零す。
鈎取千歳:「……えへへ、偉そうなこと言っちゃいました」自分の言葉に赤くなる
一宮千景:「いや、その。全然偉そうとかじゃない、よ。本当に」
一宮千景:「少なくとも、僕はそう感じなかったし……嬉しかった」
一宮千景:「……ありがとう。本当に」
鈎取千歳:「私も…とっても嬉しかったです」
鈎取千歳:「一宮さんが手伝ってくれたら、絶対芙由梨ちゃんを助けられる気がします」
鈎取千歳:「お互い頑張りましょうね…えへへ」照れ笑い
一宮千景:「うん。……何が出来るかは、分からないけど」
一宮千景:「頑張るよ。……信頼に、応えられるように」
鈎取千歳:「…きっと私より、一宮さんのほうが大変だとおもいます」洲崎さんを思い出しながら
鈎取千歳:「でも、一宮さんなら…大丈夫です」
鈎取千歳:「辰巳さんも、星羅さんも言ってたじゃないですか」
鈎取千歳:「みんな、主人公ですから!」力強く
一宮千景:「……」 真っ直ぐな言葉が、だからだろうか。不思議なほど真っ直ぐ心に届いて。
一宮千景:「……そう、だね」
一宮千景:自分も、主人公なのだと。初めて、少しでも、そう思えて。
一宮千景:「主人公、だから。悪を倒して、来海さんを助けて」
一宮千景:「それで、ハッピーエンドにしないと」
一宮千景:支部長の言葉を借りるように。自分にそう課すように。口にする。
鈎取千歳:「ハッピーエンドにしましょう!」大きく頷く
鈎取千歳:「みんなが笑って帰れるように、精一杯!」
GM:────
GM:シーン終了。
GM:ロイスの取得、および回復アイテムの使用が可能です。
千鳥咲夜:ではまず皆様。カンパニー効果で3d10HP回復が可能です。
琴城星羅:回復だ!
琴城星羅:1+3D10
DoubleCross : (1+3D10) → 1+18[8,3,7] → 19

千鳥咲夜:お饅頭とほうじ茶効果(`・ω・´)
一宮千景:3+3d10
DoubleCross : (3+3D10) → 3+8[1,6,1] → 11

千鳥咲夜:9+3d10
DoubleCross : (9+3D10) → 9+20[1,9,10] → 29

鈎取千歳:6+3D10
DoubleCross : (6+3D10) → 6+16[7,1,8] → 22

千鳥咲夜:HP29まで回復しました。
GM:OK!
千鳥咲夜:ロイスまわり。
一宮千景:ロイスは鈎取さんに〇尊敬/隔意で取得します
千鳥咲夜:@大切なひと【“ケイヴマン”无号・辰巳・十三@愛している/○何と引き換えても必ず】を
千鳥咲夜:@大切なひと【“ケイヴマン”无号・辰巳・十三@◯愛している/必ず助ける】に変更します。ありがとう星羅ちゃん。
千鳥咲夜:そして@十三支部支部員【鈎取千歳@◯敬意/不安】を取得します。優しい子です、がんばれ。
鈎取千歳:一宮千景さんに〇信頼/憂慮 でロイスを取得します
琴城星羅:一宮千景 戦友○/心配 にてロイス取得。
琴城星羅:とりあえず、以上で!
GM:OK!
千鳥咲夜:こちらも以上です。
一宮千景:こちらも以上!
鈎取千歳:こちらもOKです
GM:では、シーン終了
GM:────

ミドルフェイズ/シーン7/「夜を裂く刃を抜いて」

GM:最後のミドルシーンになります。
GM:シーンプレイヤーは千鳥さん。
GM:登場は自由です。作戦を決めるシーンになります。
琴城星羅:103+1D10
DoubleCross : (103+1D10) → 103+9[9] → 112

千鳥咲夜:千鳥咲夜の侵蝕率を+5(1d10->5)した(侵蝕率:96->101)
一宮千景:一宮千景の侵蝕率を+8(1d10->8)した(侵蝕率:101->109)
鈎取千歳:シーンイン:鈎取千歳の侵蝕率:+9(1d10->9) ((侵蝕率:111->120))
鈎取千歳:伸びるわあ…
千鳥咲夜:決意の顕れととらえましょう、うん。
GM:OK...!
GM:────
GM:”スキャバーズ”が防衛拠点として使っていた建物は、
GM:よく見れば古い病院のようなものだった。
GM:モルフェウス能力によって補強され、原型を留めていない箇所もあるが──
GM:大人数の、こちら側に迷い込んだ市民を保護し、応急手当をしておくには妥当な場所だったといえる。
GM:それだけに、防衛線が破られていれば、大きな被害を受けたであろうことは想像できる。
湯澤要:「──さて」
湯澤要:「一息ついたわけね。本当に一息だけ、だけれども」
千鳥咲夜:「ああ──」応じるは、いつもの仏頂面。
千鳥咲夜:注意深く見れば、少しだけ焦燥感が和らいだように見えなくもない。
千鳥咲夜:「目的の一つであるスキャバーズとの合流は果たした」
千鳥咲夜:「あとは──十三の救出と、ディセントへの対応だ」
湯澤要:「そうね。これから私たちは”ディセント”と戦う必要があるわけだけども……たぶん、やつの能力については、あなたたちよりも少しは詳しいと思う」
湯澤要:「何か確認したいことがあったら、聞いて」
琴城星羅:「そっか、こっちだともうマスキングや記憶処理もないから…」
琴城星羅:「…”神”としての力を抜いた単純な戦闘能力で言えば、どんなもんなの?」
湯澤要:「……他人を傷つける能力は皆無ね。ただ……」
湯澤要:「……なんていうか、こちらの理解できない方法で攻撃してくる」
湯澤要:「あれはどのシンドロームの力とも違う。オーヴァードでもない」
千鳥咲夜:「以前に遭遇した時も、やつは直接は手を出してこなかった」
湯澤要:「具体的に言うと、エフェクトが使えなくなる。……本人がそれをやってくるのは、本当に最後の最後でしょうけどね」
千鳥咲夜:「やっかいだな」
鈎取千歳:「ええっ…!?ぜ、全部ですか?」
千鳥咲夜:「バロールやエグザイル、ウロボロスのそれとは違うのか?」
琴城星羅:「…エフェクト全部ってことはステゴロでやるしか…」ん?という顔。
湯澤要:「そうね。というより……オーヴァードではなくなるというのか……」
琴城星羅:「…私、コンクリに戻るんじゃ…?」
千鳥咲夜:「む、そうだな。星羅や私のようなレネゲイドビーイングはどうなるんだ?」
一宮千景:「オーヴァードではなくなる……?」
一宮千景:「じゃあ、来海さん達が付き従ってるのはその能力が目当てで……?」
琴城星羅:「…”本物の世界”になっちゃうわけかあ」ひええ
湯澤要:「レネゲイドビーイングも、ずっと影響を受け続ければどうなるかわからない。こちらで確認できている限り、影響は一時的だけど」
湯澤要:「そうなったら、ワーディングで戦闘不能にされる可能性が出てくるわ。……これがやつの攻撃面での性能ね」
鈎取千歳:「あっ…ワーディング…」今までその可能性を失念していた。
千鳥咲夜:「やっかいではあるな。だが──」
千鳥咲夜:「なんらかの制限はあるのだろう、オレイアデスの言う通り」
千鳥咲夜:「でなければ、とっくの昔に他の楽園の十三人に対して手を打っているはずだ」
琴城星羅:「神パワー抜いても、それかあ…」
千鳥咲夜:「言っても詮無いが、アンチワーディング装備を持ち込むべきだったかもしれんな」むぅ、と。
鈎取千歳:「あの仮面…は使ったら危ないですよね…」
千鳥咲夜:「なるほど──使えるなら検討の価値はあるな」<仮面
湯澤要:「防御面で言うと……、知っている通り」
湯澤要:「衝動のあるオーヴァードからの攻撃は効かない。……対抗策は、”龍血”」
湯澤要:「これによる奇襲……できれば狙撃で、まずやつの防御を破壊するべき、というのがこちらの考えたプランね」
湯澤要:「意識の外からの攻撃。やつらの信徒や、幹部たちに気づかれたら、どんな防御のためのアーティファクトを作成されるかわからない」
千鳥咲夜:「確かに。それこそ身をなげうっても庇う奴らがいてもおかしくはない」
琴城星羅:「正面突破…じゃ、うまくいかないタイプかあ」
一宮千景:「そこ、なんですが」
一宮千景:「アーティファクト作成に対して、手が打てる……と、思います」
千鳥咲夜:「なにか策があるのか、赤影法師?」
一宮千景:「その、僕のアヴァターが」 後ろに控える異形の影を指して。
一宮千景:「やつへの対抗策になりうる、と。……思い出したんです」
千鳥咲夜:「……制御は取り戻したのか?」
一宮千景:「はい。今なら、問題なく扱えます」
千鳥咲夜:「──了解した。なら一番槍は赤影法師に任せるべきだな」
千鳥咲夜:親密というほどではないが、それなりに長い時間を支部で共に過ごしてきた。
千鳥咲夜:少なくとも、できないことをできると言う男ではないことを、知っている。
琴城星羅:「そうだね」オモイカネの中のボダッハとの戦いを思い出す。「一宮くんならきっと、できる」
鈎取千歳:「信じてお任せします、一宮さん」
湯澤要:「……一宮くんがそういうなら、それがいいかもね」
湯澤要:「ただ、仮面を使うのはやめた方がいいかも」
湯澤要:「向こうが作ったものでしょう? ……UGNに学園島っていう施設があることは知っている?」
湯澤要:「そこで発見された仮面とよく似てるわ」
GM:※仮面の性能についてはサプリメント:ディスカラードレルムのエネミーアイテムを参照してね!
千鳥咲夜:「仮面は難しいか──」
一宮千景:「……」 自分の記憶だけを根拠に、突飛なことを言い出した自覚はあった。
一宮千景:それなのに、こんなにも当然のように受け入れられて。信じていると、君にならと任されて。
千鳥咲夜:「ならばますます、一番槍の働きが重要となるな」
一宮千景:「……全力を、尽くします」 拳を握り締めて、そう答える。
GM:ということで、
GM:ディセントの特殊なEロイスの全貌をここに張っておきます
千鳥咲夜:おお

□Eロイス:完全特異点(ディセント)
 →オリジナルEロイス。衝動を持つオーヴァードからのダメージやエフェクト、Dロイスの効果を受けない。
 また、マジカル☆リクエストを使用した際に使用回数を消費しない。
 このEロイスはバックトラック時にEロイス3つ分として扱う。

GM:強いので、これ一粒で3つ分あります。栄養満点
湯澤要:「……作戦を、考えないと」
湯澤要:「まず、向こうの状況を説明するわ」 大きな地図を広げる。街の地図だ──手書きの部分も多い。裏側のN市の地図。
湯澤要:「ディセントと、その信徒たちは、ここ」 地図上では、教会跡地、と書かれた場所を指さす。 「……ここにいることがわかっている」
湯澤要:「そして、さっき斥候が戻ったわ。……支部長……辰巳さんの姿もある。ただし……」
千鳥咲夜:「ただし?」
琴城星羅:「!」身を引き締める。
湯澤要:「あの骨細工の……本来の姿で、拘束されている。鎖と、楔みたいなやつで縛り付けられてるみたいね」
千鳥咲夜:自然、拳に力が入る。だが──
千鳥咲夜:心まで強張ることは、もう無い。
千鳥咲夜:「──晒されているのか?」
千鳥咲夜:だが声は自然、感情を押し殺すように低くなる。
湯澤要:「こちら側を誘い出そうとしているのは確実ね」
湯澤要:「”龍血”さえ失われれば、やつの当面の脅威はまったくなくなる。倒す方法がない……だから」
湯澤要:「あとは他の”十三人”が滅ぶのを待つだけになるから。向こうもここで決着をつけたいはず」
千鳥咲夜:「──取引を持ちかけてくる可能性も、ゼロではないな」
湯澤要:「かもね。……そこで、救出班と、狙撃班に分かれて行動するべきだと思う。……この二つのチームが同時に行動を起こす」
湯澤要:「救出班は陽動。ディセントと周囲の注意をそらす」
湯澤要:「狙撃班は、”ディセント”を狙う。射撃用の武器はこっちで用意するわ」
湯澤要:「”ディセント”に一撃を加えたら、救出班も支部長を奪回する」
湯澤要:「……互いに、互いの作戦を補完しあう形ね。……どう?」
琴城星羅:「2つの問題を同時に解決して、相手が対応できないうちに両方終わらせる…」
琴城星羅:「要ちゃんらしい作戦じゃん!気に入ったよ」「両方、ってのが特にいい」
千鳥咲夜:「そうだな──」
千鳥咲夜:「どちらも取りこぼす訳にはいかない」
一宮千景:「ええ。ディセントを倒すのも、支部長を助けるのも」
湯澤要:「そういってくれると助かるわ」
一宮千景:「どちらもこなしてそ、ハッピーエンド……ですもんね」
湯澤要:※こういう作戦立案ができるのは、スキャバーズだとほぼほぼ彼女だけという説があります
鈎取千歳:「どっちも、絶対に成功します」
鈎取千歳:「だって、主人公ですもんね、一宮さん?」ニコッと笑う
千鳥咲夜:「──全員異論はないようだ」
千鳥咲夜:皆の表情を確認し、湯澤要に告げる。
湯澤要:「じゃあ、チームを分けておきましょう」
琴城星羅:「…言われなくても察してると思うけど」「私は、十三さん奪還に行くよ」
湯澤要:「絶対そうだと思った」
一宮千景:「僕は、ディセントの狙撃に」 続くように名乗りを上げる。
湯澤要:「手持ちの”龍血”の数から、狙撃班2人、救出班2人がいいと思うわ」
湯澤要:「一応ね」
琴城星羅:「射撃はほんっとーに苦手ってのもあるけど…」「まあ、そりゃあね」
千鳥咲夜:「そうだな、星羅も赤影法師も作戦の要だ」
千鳥咲夜:「二人はその担当で問題ない。あとは──」
鈎取千歳:「千鳥さんは…どうしたいですか?」
千鳥咲夜:「………………」
千鳥咲夜:ほんの少しだけ、逡巡する。
千鳥咲夜:だが──
千鳥咲夜:「支部長補佐として考えれば、鈎取千歳に星羅のサポートをしてもらいたい」
千鳥咲夜:「多数の撹乱であれば、オマエのほうが適任だ。だが──」
千鳥咲夜:それでも、わがままを通すにしても。
千鳥咲夜:赤心を──飾りのない自分の想いを告げてからだ。
千鳥咲夜:「許されるなら──」
千鳥咲夜:「私は──十三を助けに行きたい」
鈎取千歳:「よかった。千鳥さん、そうしたいんじゃないかなって」
鈎取千歳:「私はいいとおもいます、助けに行ってほしいです」
一宮千景:「……僕も、異論はありません」
一宮千景:「千鳥さんと琴城さんであれば、必ず支部長を助け出せると思いますし」
一宮千景:「こちらも、こちらの仕事を必ずやり遂げます」
琴城星羅:それでよし、という顔をしている。
千鳥咲夜:「すま──」
千鳥咲夜:『すまない』と口にしかけ、思い直す。
千鳥咲夜:そうだ、こうした時に告げるべき言葉は──
千鳥咲夜:「鈎取千歳、一宮千景──」
千鳥咲夜:「ありがとう」そして深々と、二人に頭を下げます。
千鳥咲夜:「必ず──十三を救ってみせる」
千鳥咲夜:「必ず──だ!」
琴城星羅:「オッケーその意気!」「こっちのチームは、どっちも同じこと考えてるよ」
湯澤要:「……そっちは大丈夫そうね。鈎取さんは、どうする?」
鈎取千歳:「狙撃のほうは私達に任せてください」
鈎取千歳:「一宮さんのサポート、頑張ります!」
琴城星羅:何かに気付いたようにじーっと千歳ちゃんの顔を見ている。「…千歳ちゃん」
鈎取千歳:「はい…?」ジーっと見られてちょっと恥ずかしい
琴城星羅:ポーチからチョコレートを出して渡す。「…本人の前でいうのもあれだけど」「なんか進展あったら教えてね」
鈎取千歳:「進展……?」
鈎取千歳:「……。」
鈎取千歳:「……!!!」ボンッという効果音が出そうなくらい、真っ赤になる
鈎取千歳:「そそそ、そんな!そんなあれじゃないですから!」両手をブンブン振って否定!
千鳥咲夜:おお──と、この空気の読めない少女でも、察することのできるリアクション。
千鳥咲夜:「私にもこれは判ったぞ、星羅」
一宮千景:「……?」 急に赤くなってどうしたんだろうという不思議顔。
琴城星羅:にこにこしながら二人を見ている。
千鳥咲夜:「鈎取千歳は一宮千景のことを──」
琴城星羅:「はいストップ咲夜ちゃん」「こういうのは自力で、自力で!」
琴城星羅:咲夜ちゃんの口を手で押さえる。
千鳥咲夜:「もがっふ」口を塞がれ、続きは口にする事叶わず。珍妙な声を上げるにとどまる。
鈎取千歳:「な、なんでもないです!だだだ大丈夫です頑張りましょうね一宮さん!」早口で
一宮千景:「……?はい」 まだ少し不思議顔のまま、それでもしっかりと頷く。
湯澤要:「……えー、それでは……」
湯澤要:「作戦準備、はじめる?」
千鳥咲夜:「もが──ああ、頼む」手から逃れて、再確認。
琴城星羅:「あ、ごめんね!」「お願い、要ちゃん!」
湯澤要:「それじゃ、作戦決行は──夜明け前」
湯澤要:「太陽を背負う位置から狙撃する。これがまあベストでしょう」
湯澤要:「それまで、体を休めるなり、最後の調整なり……」
湯澤要:「悔いのないようにね」
千鳥咲夜:「なら、私と星羅は夜明け直前に吶喊。撹乱だな」
千鳥咲夜:「夜陰に乗ずれば、なんとか協会近くに潜めるだろう」
琴城星羅:「そして、奪還ね」
千鳥咲夜:「ああ」
千鳥咲夜:「何一つ──取りこぼすつもりはない。私もな」
千鳥咲夜:許し、信じ、託してくれた皆のために
千鳥咲夜:そして何よりも──自分自身の想いのために!
琴城星羅:「そうそう!」「少なくとも、そう思わないと…」
琴城星羅:「絶対に、叶わないからね!」
千鳥咲夜:こくりと、それを教えてくれた友へと頷いて──
GM:────
GM:シーン終了。
GM:ロイスと回復アイテム等の使用のみ可能です。
千鳥咲夜:GMの了承が頂けるのであれば。カンパニー効果でシーン終了時に3d10HPが回復します。
GM:大丈夫でーす
一宮千景:3d10+11
DoubleCross : (3D10+11) → 19[1,8,10]+11 → 30

千鳥咲夜:おらぁ、お茶と饅頭食いねぇ!
琴城星羅:19+3D10
DoubleCross : (19+3D10) → 19+8[3,2,3] → 27

鈎取千歳:3d10+22
DoubleCross : (3D10+22) → 13[3,1,9]+22 → 35

千鳥咲夜:29+3d10
DoubleCross : (29+3D10) → 29+15[10,3,2] → 44

千鳥咲夜:マックス30まで回復です(`・ω・´)
鈎取千歳:全回復!
一宮千景:こちらもマックスの27まで回復です
琴城星羅:ギリギリ全回復!
GM:全回復しおったか…
GM:では、次のシーン。
GM:あ、その前に。
GM:NPCカードを取得しました。

■NPCカード:スキャバーズ
シナリオ1回。
任意の判定の直後にオートアクションで使用可能。
その判定の達成値を+6する。

GM:以上。
一宮千景:あ、めちゃくちゃデカい!
GM:共有メモに張りました。
千鳥咲夜:おお!
琴城星羅:あ、そうだロイス取得を!
鈎取千歳:おおー
GM:ロイスもどうぞ!
千鳥咲夜:あ、千歳ちゃんへのロイスを【鈎取千歳@◯敬意/関心】にネガの内容を変更しておきますw
琴城星羅:鈎取千歳 応援○/ちょっと遠そう
琴城星羅:にて取得!
鈎取千歳:応援された…!
千鳥咲夜:そして一宮くんのロイスを【一宮千景@◯信頼/不安】に変更。ポジチェック。
一宮千景:遠そうなことまで見透かされてる……
千鳥咲夜:(笑)<遠い
GM:では、一宮くんと鈎取さんは大丈夫ですか?
一宮千景:あ、大丈夫です!
鈎取千歳:琴城星羅さんに 〇信頼/恥ずかしい でロイス取得します
GM:OK~
GM:────

クライマックスフェイズ/「錆びぬ血潮が贖うものは」

GM:全員登場です。
GM:登場ダイスをお願いします。
千鳥咲夜:千鳥咲夜の侵蝕率を+5(1d10->5)した(侵蝕率:101->106)
一宮千景:一宮千景の侵蝕率を+3(1d10->3)した(侵蝕率:109->112)
鈎取千歳:シーンイン:鈎取千歳の侵蝕率:+6(1d10->6) ((侵蝕率:120->126))
琴城星羅:112+1D10
DoubleCross : (112+1D10) → 112+2[2] → 114

鈎取千歳:一人だけヤバイとこまで行ってる…
GM:ここへ来てまずまずの好調
GM:鈎取チャンはがんばって…!
GM:────
GM:夜明け前。
GM:東の空に複雑な色彩が浮かぶ。
GM:この裏側のN市にあっても、”夜明け”のような現象が発生しているのは──
GM:ディセントが存在しているからなのか。何かの模倣であるのか……
GM:それはわからない。ただ、琴城星羅と千鳥咲夜は、目標の地点にその姿を見る。
GM:巨大な槍──のような楔で貼り付けとなり、鎖で拘束された、”ケイヴマン”辰巳十三と、
GM:”ディセント”。三人の幹部──塵輪、歳刑六号、そして来海芙由梨──。
GM:幾人かの、仮面を被った信徒たち。
GM:きみたちは、きみたちのタイミングで陽動を開始してもいい。
塵輪:「あァーーねむっ」
塵輪:「まだかよ。待ちくたびれた。……そろそろ交代しないか?」
歳刑六号:「……だ、誰と、何を? ……わかってるんでしょ」
歳刑六号:「もう夜が、夜が明けるから……うぅ……」
歳刑六号:「きっと、こういうときに来るって。ね、ねぇ、そうでしょ?」
来海芙由梨:「……」 尋ねられて、無言でディセントを見る。
歳刑六号:「ね、ねぇ、”ディセント”。そうでしょう? 答えて。答えなさいよ……!」
ディセント:「……うん。そうだね」
ディセント:「ぼくには戦いのことなんてわからないけど……”主人公”なら……」
ディセント:「こういうときに、来るんじゃないかな?」
琴城星羅:何かが揺れる音がする。
塵輪:「だったら、てめーが何か迎え撃つ道具でも出せよ。それか眠気が飛ぶような──」
塵輪:「あァ? 来た?」
琴城星羅:何か大きなものが軋み、折れ、ひしゃげるような音。そしてそれは。
来海芙由梨:「……教会が」
琴城星羅:教会跡地の中から、大きさを増して聞こえてくる。
歳刑六号:「な、なん、なんですか!? これ!」
琴城星羅:ご
琴城星羅:  ず ぁっ !!!!
歳刑六号:「ひ……ぃっ!」 歳刑六号の、四肢が蠢く。その手足は触手だ。筋繊維の塊。
歳刑六号:「来ないで……!」 瓦礫を弾く。 「ディセント! ディセント、なんとかして!」
琴城星羅:支えを失った教会の屋根が、落ちる!
ディセント:「注文が次々に変わるね……。迎撃用の道具、でもなく、眠気が飛ぶような道具、でもなく……なんだい?」
ディセント:「ぼくに、何をしてほしい?」 その問いかけは、幹部たちではない。
ディセント:琴城星羅に向いていた。
琴城星羅:そして、瓦礫と土煙の中。あらわになった壁の向こうに。
琴城星羅:「返して、もらいます」「何もかも、何もかも」
琴城星羅:構造体で汚染した教会の柱を変異させた巨大な両刃剣を構える、少女の姿がある。
ディセント:「返す。何を? ぼくは……」
ディセント:「何かを奪った記憶がないな。与えたことはあるけども」
琴城星羅:「辰巳十三を」「私たちの支部長を」「私の恋人を」
琴城星羅:「返せ!!」ありったけの声で、叫ぶ!
ディセント:「ああ。彼だけは、そうか、そうだね……」 傍らを見る。骨格標本のように磔になった辰巳十三がいる。沈黙して、まるで動かない。
ディセント:「どうしても」
ディセント:「きみたちから、奪いたいものがあるからね。たった一つだけ……ぼくの、ぼく自身の、たった一つの願いのために」 星羅さんを見た。注意が逸れる。
千鳥咲夜:「一つだけ問う」
千鳥咲夜:そして教会へと続く大通りより、凛とした声が響く。
千鳥咲夜:「貴様らが宣ってた『完全な世界』とやらは」
千鳥咲夜:黒セーラーを纏った少女が明けかけた闇夜を背に──
千鳥咲夜:「──これなのか?」
千鳥咲夜:仁王立つ。
塵輪:「ハハ! 次々に来るじゃないか」
千鳥咲夜:表情はいつもの仏頂面。
千鳥咲夜:されど──抑えきれぬ殺意をその身に秘めて、問う。
歳刑六号:「こ、これって……何ですか? 何? 何が言いたいの!?」
歳刑六号:「私は、私、こんなの間違ってるって思うだけ。ちゃんとしたいのに……ちゃんとした、普通の普通がほしいだけです」
千鳥咲夜:ぎりっ──
千鳥咲夜:『おそらくは本当に判っていない』ことに対し、奥歯を噛みしめる。
千鳥咲夜:「そうか、それすらもわからないか。なら──」
千鳥咲夜:左掌に、右の拳を押し付ける──
千鳥咲夜:ざしゅっ!
歳刑六号:「邪魔、しないでください……! なんで邪魔するんですか!?」
千鳥咲夜:左肘から、鮮血と共に黒刃が顕れ──引き抜かれる。
千鳥咲夜:「何故を問うか、貴様たちが」
千鳥咲夜:「判らないだろうな──」
千鳥咲夜:「身体ではなく、すでに心を失っているのだから!」
千鳥咲夜:そして黒刃を、居並ぶ者共へ突きつけて──
塵輪:「おっと」
千鳥咲夜:「私は抑えられる自信はないぞ、その手の輩には」
千鳥咲夜:言外に──信者共を威圧する。
千鳥咲夜:死にたくなければ、退け。と。殺気を浴びせかける。
塵輪:「直ってるな? ……自信もでっかくなってるなァ……!」
千鳥咲夜:「自信? ──違うな。確信だ」
千鳥咲夜:塵輪に、ちらりと目をやって──
塵輪:「それじゃあ確信ごと、もう一度叩き折ってやる。……容赦しねえぞ、オーヴァード」 太刀を抜く。
千鳥咲夜:「刻の静止した剣──なるほど、たしかに不偏であり、不壊の刃だな」
千鳥咲夜:「今この時において、“塵輪”は最高の剣にして、究極の盾かもしれん。だが──」
千鳥咲夜:「故に──貴様の“塵輪”はそこ止まりだ」
塵輪:「なんだ? おい……」
千鳥咲夜:「今の先に決して至ることはない、過去に囚われた刃」
千鳥咲夜:「であれば究極だろうが最高だろうが──」
千鳥咲夜:「未来を信じ進む私たちが負ける道理は──ないっ!」
千鳥咲夜:「今度はこちらが圧し折ってやろう。その捻れ歪んだ心と一緒にな!」
塵輪:「オーヴァードに未来なんてねえよ。行先はジャームか、死ぬか」
塵輪:「どっちかだ。行くぜ、オーヴァード」
琴城星羅:歳刑六号をじっと見る。「なんで邪魔するか、って?」
琴城星羅:「いろいろあるけど一番は」「そっちが邪魔をしてるから、だね」
歳刑六号:「ひ、ひどい──そんな」
琴城星羅:「人の恋路を邪魔する奴は!馬に蹴られて死んじまえ!」「…”本当の世界”には、こんな言葉も持っていけないの?」
歳刑六号:「そ、そんなの……」
歳刑六号:「わ、私、嫌い! この人が嫌い……! ”ディセント”!」
歳刑六号:「殺して! ──ち、違う、殺す、殺すための力……」
歳刑六号:「いますぐ出して!」
琴城星羅:「そこで『納得してもらえる力』とか『目の前の相手の恋を叶える力』を願わないなら」「”本当の世界”にも、あなたの居場所はない」
琴城星羅:「せいぜい、そっちの世界の神様にでも”本当の本当の世界”に連れて行ってもらうことを願うといいよ」本気でキレている。
千鳥咲夜:「ディセント──」そして鷹揚と構えるソレに、声をかける。
ディセント:「注文が多いね。順番だよ……順番に……」 小さな種のようなものが、その手の平に生まれる。 「……ん?」
ディセント:「悪いけど、ぼくはきみらの願いを叶えるつもりはないよ」
千鳥咲夜:「安心しろ、そのつもりはこちらにもない」
千鳥咲夜:「己が願いのために──と言ったな?」
ディセント:「そうだね。たった一つ……ぼくにも小さな願いがある」
ディセント:「小さな願いで、それだけだよ」
千鳥咲夜:「感謝するぞ、貴様がそうした感情を持っていたことにな」
千鳥咲夜:心の底から、そう思う。
千鳥咲夜:「貴様を倒すのは使命のひとつだ。だが──」
千鳥咲夜:使命だけでなく、何よりも──
千鳥咲夜:この──多くの人を狂わせて来た存在に対して──
千鳥咲夜:「どうやら貴様を『悔しがらせる』こともできそうだっ!」
千鳥咲夜:激しい怒りが──ある!
琴城星羅:ディセントに向けて。「…願いがあるなら聞いたげるよ」「言わないと、叶う可能性はゼロだからね」
千鳥咲夜:「──だ、そうだぞ?」
ディセント:「この世界が間違っていると感じたことはないかな」
ディセント:「偽物のようなものだと思ったことは?」
琴城星羅:「世界の間違い?」「そりゃ腐るほどあるだろうね」
千鳥咲夜:「間違いはあるかもしれん」
千鳥咲夜:「だがそれは──正せばいいだけだ」
ディセント:「ぼくもね……正したいんだ。オーヴァードやレネゲイド、その存在自体が間違えてる」
ディセント:「奇跡は起きるべきじゃない」
ディセント:「そんなものはおとぎ話とか、絵本とか、伝説とか……その中だけで十分なんだよ。それが起きる世界は間違えてる」
ディセント:「ぼくには、その偽物が……耐えがたい苦痛に感じるんだ。それだけだよ」
琴城星羅:「オッケー。これで」「私たちと同じところまで、”降りてきて”くれたね」
琴城星羅:「”ディセント”、あなたは」「今ので、願いを自力で叶える権利を得た」
琴城星羅:「だけど!」「その過程で他の願いを否定する権利は」
琴城星羅:「本物だろうが!偽物だろうが!たとえ神だろうが!」「誰の中にも、ない!」
琴城星羅:「…だから」「どっちの願いが強いか、比べようか」
ディセント:「……その答えは……ああ」
ディセント:「すぐにわかるかもしれないね」
千鳥咲夜:「貴様のそれは──世界の否定だ」
千鳥咲夜:怒りを隠すこと無く、敵意を隠すこと無く。
千鳥咲夜:「正す行為ではない──」
千鳥咲夜:「己の意に沿わぬモノを壊そうとする、癇癪をおこした幼児のような行為だ」
千鳥咲夜:「私は──私たちが世界を正そうと思うのは」
千鳥咲夜:「この世界を──尊く思うからだ」
千鳥咲夜:「私たちは──この世界を護る」
千鳥咲夜:「十三を取り戻し──共に護り続けてみせる!」
ディセント:「意見が違うね。ぼくは……それでも」
ディセント:「本物の世界を生み出してみようと思う」
千鳥咲夜:「残念だったな──」
千鳥咲夜:「故に貴様の願い──永久(とわ) に叶うことはないっ!」
GM:────
GM:陽動が開始されるのが、嫌でもわかった。
GM:一宮千景と鈎取千歳は、狙撃地点から、教会が破壊されるのを見た。
鈎取千歳:「始まりましたね…」飛び込んでいった二人を思いながら
一宮千景:「……うん」 硬い表情で頷く。
一宮千景:名乗りこそ上げたものの、射撃が得意という訳ではない。むしろ、苦手だからこそ普段の戦闘スタイルを取っている。
一宮千景:自分に当てられるだろうかという不安に苛まれながら、この時間を待っていた。
鈎取千歳:「やっぱり…緊張しちゃいますね…えへへ」
一宮千景:「うん……でも」
一宮千景:その不安は今もやまない。でも。
一宮千景:「ここ一番で決めるのが主人公、だもんね」
一宮千景:眉を下げて、困ったように。どこか気弱な様子を滲ませたまま、それでも。笑う。
鈎取千歳:「そうです…!」グッと拳を握り、ニコッと笑う
鈎取千歳:「信じれば、必ずうまくいきます」
鈎取千歳:「お前が信じるお前を信じろ!…って格言…?もありますし」
一宮千景:「そうなんだ」
一宮千景:自分を信じるのは、まだ少し難しい。染みついた劣等感はまだ拭えないから。でも。
一宮千景:皆が信じてくれた自分なら。主人公と呼ばれた自分なら。そうやって任されて、ここに立っている今の自分なら。
一宮千景:「……うん。信じて、みようと思う」 信じても、良いかもしれないと。そう思う。
鈎取千歳:「私も、精一杯サポートします…!」
鈎取千歳:「微力ですが…えへへ」
鈎取千歳:緊張が丁度良くほぐれたのか、穏やかに笑えている
一宮千景:「そんなことないよ。すごく、助けてもらってる」
一宮千景:「本当に、色々。鈎取さんのお陰で……ええと」
一宮千景:「勇気づけて貰えたというか……そういう、精神的なところで助けてもらったから」
一宮千景:「ありがとう」
鈎取千歳:「そんな…そうだったら…嬉しいです」みるみる顔が赤くなっていく
鈎取千歳:「こちらこそ……えへへ…」
GM:──狙撃用の武器は用意されている。対物ライフル。
GM:”龍血”を使って、これを撃つ。スコープを覗き込めば、”ディセント”が見える。
GM:琴城星羅と千鳥咲夜は、十分に彼らの注意を引いている。
GM:”ディセント”も幹部たちも同じように──いや。
GM:一人いない──ウエンレラの姿が無いことに、一宮千景は誰よりも早く気付ける。
GM:探そうとするなら、《知覚》で判定を。難易度は対抗判定になります。
GM:探すことなく撃つなら、そのまま”龍血”を使用してください。
一宮千景:探します
GM:OK!では、先に知覚で判定をどうぞ。
一宮千景:6dx+1
DoubleCross : (6R10+1[10]) → 8[1,4,5,7,8,8]+1 → 9

ウエンレラ:9dx
DoubleCross : (9R10[10]) → 7[2,2,2,3,4,5,5,6,7] → 7

GM:がっ……!
GM:ぐっ…………ばかな………
一宮千景:よっし!
GM:ダイス9個も振ってるのに
鈎取千歳:さすが!
GM:では、一宮くんは、隠密状態にあるウエンレラを発見する。
GM:どんな支援も……隠密状態にあるウエンレラを支援して達成値をあげることはできない……
GM:隠密者は孤独な職業
GM:──彼の立ち位置は、そのままディセントとの射線を遮っている。
GM:一宮くんと鈎取さんはどうするべきか決めることができる。
GM:1,移動し、射角を変えて打つ。これならウエンレラのカバーリングは不可能になる。
GM:ただし、ウエンレラは不滅の妄執を保持したまま戦闘に参加するだろう。
GM:2,ウエンレラとディセントを同時に撃つ。
GM:ディセントに対して2回の弾丸があるという保険はなくなるが、ウエンレラの不滅の妄執を解除して戦闘を開始できる。
GM:以上の2択です。
千鳥咲夜:差し支えなければなのですが、それぞれを選択した場合の判定方法や目標値などをお伺いしても?
GM:どちらも射撃の条件は同じ。
GM:”龍血”を起動して、意志で難易度20の判定に成功する。
GM:これだけで狙撃は成功します。
千鳥咲夜:ありがとうございます。
GM:同時に撃つ場合は、鈎取さん・一宮くんがそれぞれ20の判定に成功するということですね
千鳥咲夜:なるほど。
一宮千景:「……瀬崎君」 スコープ越しに彼の痕跡を見抜き、思わず声を漏らす。
鈎取千歳:「えっ…どこに…?」双眼鏡で覗いているが見えない
ウエンレラ:ウエンレラは、動かない。何かを待っているようだ。
一宮千景:「丁度、ここからディセントへの射線の上に。……このままだとディセントまで届かない」
鈎取千歳:「ええっ…!?」こんなタイミングで、よもや。
鈎取千歳:「どうしましょう…別の場所に動きますか…?」
一宮千景:「……いや」 僅かに逡巡した後。
一宮千景:「僕はここから彼を撃つ。鈎取さんに、別の位置からディセントを狙ってほしい」
鈎取千歳:「わ、私が…!?」思わず聞き返す
一宮千景:頷いて。
一宮千景:「瀬崎君の再生力も、ジャームだからこその域まで達してた。なら、龍血での突破が一番良い」
一宮千景:それに隠密してる上に陽動が目の前で起きてる今なら油断もあるだろうし、隠密を見抜けさえすれば当てやすい方、だと思う」
一宮千景:「多分、チャンスなんだ。瀬崎君の能力を解除するには、今が一番」
鈎取千歳:「チャンス…」一宮さんの言葉を反芻する
一宮千景:「でも、それでディセントの能力を解除できなければ本末転倒だから」
一宮千景:「同時に二発。ディセントと、瀬崎君の両方を」
一宮千景:「それが多分、今できる最善だと……思う」
一宮千景:やや悩みながらも言い切って。彼女を真っ直ぐに見つめる。
一宮千景:「だから、鈎取さんにお願いしたいんだ」
鈎取千歳:「………。」不安もある、恐怖も、怯えも。
鈎取千歳:でも、一宮さんがそう言ってくれるなら。
鈎取千歳:「私は…銃なんてほとんど使ったことないです…」
鈎取千歳:「それでも、一宮さん」
鈎取千歳:「私を、信じてくれますか?」
一宮千景:「……うん」
一宮千景:「鈎取さんなら、出来る。そう信じてる」
一宮千景:「君だって」 あるいは、優しくて、真っ直ぐな君こそが。
一宮千景:「主人公だから」
鈎取千歳:「はい…!ありがとうございます!」その言葉が、なによりの力になる。
鈎取千歳:「私…絶対にやり遂げます…!」
鈎取千歳:もう怖くない。私が信じて、私を信じてくる人がいるから。
GM:”龍血”使用判定です。
GM:《意志》で難易度20。失敗しても狙撃は成功しますがジャーム化します。
GM:覚悟よろしければ判定をどうぞ!
鈎取千歳:お先に行きます!千鳥さんバフください!
千鳥咲夜:限界突破を使用宣言。対象は援護の風。このラウンドの使用回数が2回となります。
千鳥咲夜:千鳥咲夜の侵蝕率を+3した(侵蝕率:106->109)
千鳥咲夜:コンボ:風を纏う《援護の風/ウインドブレス》を千歳ちゃんに飛ばします。
千鳥咲夜:判定に+6d+12してください。
千鳥咲夜:千鳥咲夜の侵蝕率を+4した(侵蝕率:109->113)
鈎取千歳:精神6、ボーナス3、援護の風で6の15個!
鈎取千歳:15dx+1+12
DoubleCross : (15R10+1+12[10]) → 10[1,2,2,3,3,4,4,5,6,7,7,7,8,9,10]+2[2]+13 → 25

GM:うおおお、さすが
千鳥咲夜:やったー!
鈎取千歳:よし、成功!
琴城星羅:すばらしい!
千鳥咲夜:愛の力!
GM:鈎取さんの狙撃は成功しました。龍血の制御も万全です。
一宮千景:では次にこちらも行きます。鈎取さん、支援お願いします
鈎取千歳:砂の加護を使用、一宮さんにダイス+5個!
鈎取千歳:鈎取千歳の侵蝕率:+3 ((侵蝕率:126->129))
一宮千景:11dx=>20
DoubleCross : (11R10[10]>=20) → 10[2,4,4,4,6,7,8,9,9,10,10]+3[1,3] → 13 → 失敗

一宮千景:ううん、これ絶妙に全部貰わないと足りないな!?
千鳥咲夜:バディムを飛ばします。+3
GM:OK.
GM:達成値16です。
鈎取千歳:バディームーヴ1枚とスキャバーズの+6で行けます!
一宮千景:NPCカードスキャバーズも使用します。達成値+6!
GM:OK!
GM:達成値22。成功です。
鈎取千歳:やったー!
GM:一宮くんの狙撃は成功しました。龍血の制御も万全です。
千鳥咲夜:やったー!
一宮千景:良かった……
琴城星羅:よーっし!
GM:────
千鳥咲夜:ふわり──
千鳥咲夜:やわらかな風が、少年と少女を包みこむ。
千鳥咲夜:『大丈夫だ、二人なら──』
千鳥咲夜:不器用でぶっきらぼうで──
千鳥咲夜:だけど優しい声が、聞こえたような気がした。
GM:”龍血”を皮下に注入すると、恐ろしいほど意識が静かになるのを感じる。
GM:オーヴァードの根幹を成す、”衝動”が消え去っている。そしてあらゆる感情が減退する。
GM:その状態のオーヴァードを繋ぎとめるのは、ただひたすら意志の力でしかない。
GM:レネゲイドの活性化を、感情ではなく理性と、それから絆で守る。その状態で──
GM:狙い撃つ。必要なのは、あとは引き金を引く力だけだった。
一宮千景:感情が凪いで行く。不安も、緊張も、高揚も、薄らいでいって──。
一宮千景:──『なら一番槍は赤影法師に任せるべきだな』
一宮千景:『一宮くんがそういうなら、それがいいかもね』『一宮くんならきっと、できる』
一宮千景:『信じてお任せします、一宮さん』
一宮千景:皆からかけられた信頼と、それに応えなければという理性だけが残る。
一宮千景:だから、自分でも意外なほど冷静に。引鉄を引いた。
鈎取千歳:衝動や感情の減少と共に、意識がクリアに澄んでいく。
鈎取千歳:同時に、体内のレネゲイドの活性化も感じとれる。
鈎取千歳:静と動の狭間。辛うじて、バランスを維持した状態。
鈎取千歳:だけど、問題はない。
鈎取千歳:私を信じてくれる人がいる。助けたい人がいる。
鈎取千歳:その人のためなら、私は戦える。
鈎取千歳:迷うことはなく、狙いを定め。
鈎取千歳:引き金を引いた。
GM:────
GM:弾丸は飛んだ。
GM:願いや衝動、想いでさえなく──オーヴァードとしての力でもなく、ただその人間の意志によって。
GM:そして──
GM:────
ディセント:「……まさか?」
GM:弾丸は、”ディセント”に着弾していた。
GM:そして、ウエンレラにも。
ウエンレラ:「同時に……二発……か。しかも……」 再生が間に合わない。”龍血”の力が、その不死性を奪っていた。
ディセント:「琴城星羅と千鳥咲夜を、囮に使うのか」
ディセント:「予想外だな……」
ディセント:「特別な、アクシズ・ムンディを持つ……千鳥咲夜でも、使い手の琴城星羅でもない、か……」
GM:その体が崩れる。胸から血が噴き出していた。
GM:琴城星羅と千鳥咲夜は、それを見た。
GM:己の行動の時が来たことを知る。
琴城星羅:「言ったでしょ」「こっちの願いは、強いって」
ディセント:「願いは……ふふ……」
千鳥咲夜:「残念だったな──」
千鳥咲夜:「あちらが『本命』だ」
ディセント:「強い。ああ。願いのない人間の弾丸はよく効く……」

■救出
急襲突破: 《白兵》または《射撃》または《RC》で難易度30。エフェクト使用可。
失敗する、または判定しなかった場合、クライマックスでのエネミーが増える。

拘束破壊: 一撃で50点のダメージを与える。
急襲突破が成功している場合、ダメージを+2d10してもよい。
失敗する、または判定しなかった場合、NPCカード:辰巳十三の効果が弱体化する。

GM:以上、2点です。
千鳥咲夜:では急襲突破にチャレンジします。
千鳥咲夜:選択技能は白兵。
千鳥咲夜:エフェクト使用可能と言うことですので、まずはコンボ:風を纏う《援護の風/ウインドブレス》を自分に使用
千鳥咲夜:然る後、コンボ:基本の一撃《コンセ/一閃》にて判定します。移動は0m
千鳥咲夜:千鳥咲夜の侵蝕率を+4した(侵蝕率:113->117)
千鳥咲夜:千鳥咲夜の侵蝕率を+4した(侵蝕率:117->121)
千鳥咲夜:15dx7+16 あらよっと
DoubleCross : (15R10+16[7]) → 10[2,2,3,3,3,3,3,3,3,5,5,6,7,7,9]+10[4,10,10]+10[6,10]+10[7]+10[7]+5[5]+16 → 71

GM:ひぇつ
琴城星羅:最後のダイスが強すぎる
GM:ウィンドブレス関係なく成功してる
GM:成功です。
GM:信徒たちを蹴散らし、クライマックスで出現不能にしました。
琴城星羅:では、拘束破壊を!
千鳥咲夜:やった!
GM:星羅さんのダメージも+2d10できます。
GM:判定をどうぞ。
琴城星羅:マイナーにて、コンボ:重なり合う星(赫き剣+破壊の血+ポルターガイスト)を使用。HP14点消費し、シーン中攻撃力44アップ。浸食12で126に。
琴城星羅:そしてメジャーで、通常攻撃を行います。
GM:OK!
琴城星羅:5DX
DoubleCross : (5R10[10]) → 7[2,4,5,6,7] → 7

琴城星羅:1D10+2D10+45
DoubleCross : (1D10+2D10+45) → 4[4]+12[10,2]+45 → 61

琴城星羅:50点超えた!
千鳥咲夜:やったー!
GM:当然の結末…!
GM:では、演出をどうぞ。信徒たちを蹴散らし、鎖と楔で拘束された辰巳十三を奪回できます。
千鳥咲夜:「退けと言ったぞ──」
千鳥咲夜:ディセントに背を向け、『そちら』へと向き直り──
千鳥咲夜:「どけぇぇぇぇぇぇぇぇっ!」
千鳥咲夜:黒刃を、一閃する。
千鳥咲夜:剣風が大気を斬り、竜巻が疾走り、大地が刳られ──
千鳥咲夜:群がる狂信者共を吹き飛ばし──
千鳥咲夜:辰巳十三を拘束する巨大な楔までへの道を──
千鳥咲夜:最も信頼する友に、走らせるための道を作り出す!
塵輪:「くそ……!」
塵輪:「なんだよ、そいつは!」
千鳥咲夜:「唯のアーティファクトだ」
千鳥咲夜:「どこにでもある──な」
千鳥咲夜:「征けっ、星羅っ!」
琴城星羅:「まかせてっ!」刃を引きずるように駆ける。目の前には、動きを止めた辰巳十三と、それを縛る楔。
琴城星羅:巨大な骨細工に向けて、いとおしげに微笑む。
琴城星羅:「待たせてごめんなさい」
琴城星羅:「あなたの出番ですよ」「…主人公!」
琴城星羅:巨大な剣を、槍めいた楔めがけて振り下ろす。
琴城星羅:このアクシス・ムンディはコンクリート製の模倣品でしかない。剣は砕ける。が。
辰巳十三:「……ふ、ぶはっ!」 「…………ハ、ハハ……」 口枷のようになっていた鎖が千切れる。
琴城星羅:砕けた破片は赤い霧となり、楔を。鎖を。少女の恋路を阻む全てを溶解させていく。
辰巳十三:「ハハハハハハハ!」 噛み砕いた。
辰巳十三:「どうだ……メチャクチャすごいだろう、”ディセント”」 空中で骨細工の姿を組み替える。鎖と楔を、その鎌のような鉤爪で破壊する。
千鳥咲夜:たんっ──
千鳥咲夜:群がる敵を蹴散らして──
千鳥咲夜:軽やかに黒い少女が、二人の側へと着地する。
辰巳十三:「俺の仲間だ。せいぜい羨ましく思え」 人間態をとり、体積を減らすことで、拘束している鎖から自由になる。落下する。
千鳥咲夜:手を伸ばし、駆け寄る──
琴城星羅:粉砕されて空いた両腕で、受け止める。
千鳥咲夜:落下してきた身体を、愛おしむように両の手で受け止めて──
辰巳十三:「いや、助かった──」 受け止められる。 「セリヌンティウスの役も、たまにはいいな?」
辰巳十三:「一秒も疑ってなかったんで、殴ったり殴られたりはナシだけど……ああ、こいつは照れ隠し。…………ありがとよ」
琴城星羅:感極まり、一度だけぎゅっ、と抱擁する。
琴城星羅:「…殴り合いがなくても」「私たちがメロスならこれくらいの権利があっても、いいはずです」
辰巳十三:「そ、そうかァ? マジで?」
千鳥咲夜:ぽすん──
千鳥咲夜:自分より背の低い少年の肩に、そっと顔を沈める。
千鳥咲夜:「──今度拐われたりしてみろ」
千鳥咲夜:「首に縄をつけて、支部から出られなくしてやるからな」
千鳥咲夜:表情は隠れ、見えない。が──
千鳥咲夜:ぎゅっ──
千鳥咲夜:もう離さぬとばかりに、服の裾を握りしめる。
千鳥咲夜:@大切なひと【“ケイヴマン”无号・辰巳・十三@◯愛している/必ず助ける】
千鳥咲夜:を
千鳥咲夜:@大切なひと【“ケイヴマン”无号・辰巳・十三@◯愛している/かけがえない】に変更。原点回帰。そしてSロイス指定します。
GM:OK!
辰巳十三:「……ああ。気をつけるから、勘弁してくれ」 「ここから」
辰巳十三:「反撃するって時間なわけだしな」

■NPCカード:”ケイヴマン”辰巳十三
ラウンド1回、任意のダメージロールの直前にオートアクションで使用可能。
そのダメージを+31する。

琴城星羅:強いぜ!
千鳥咲夜:やったー!
GM:────
GM:崩れかけた教会の前。
GM:”不滅の都”の信徒はもはや、ほとんど残っていない。
GM:ディセント。ウエンレラ。歳刑六号。塵輪。来海芙由梨。
GM:その五人と、きみたちは対峙する。
ディセント:「……追い詰められた、って感じかな……」
ディセント:「みんなは、どうしたい? ぼくとしては、撤退をお勧めするけど……」
ウエンレラ:「……断る」
ウエンレラ:「邪魔するのがこいつらなら、こいつらさえ消せばいい。……従え、ディセント」
塵輪:「そういうことだ。いまさら逃げるなよ、?」
塵輪:「そういうことだ。いまさら逃げるなよ、”神様”?」
歳刑六号:「……逃げたら、許しません。私たちの願いを叶えてくれるって、言ったじゃないですか……なんでも……どんな願いでも……」
歳刑六号:「そのために、戦ってくれるんでしょう?」
来海芙由梨:「………」
来海芙由梨:来海芙由梨は沈黙している。ただ、鈎取千歳を見つめていた。
ディセント:「……仕方ない。じゃあ、やろうか。……无号十三。特に八雲辰巳。お前とは……」
ディセント:「……確かに決着が必要だ。どっちが”本物”なのか」
ディセント:「ぼくは偽物でいることに耐えられない」
ディセント:「悪い夢なら覚めないと。……逆に、どんないい夢だとしても、」
ディセント:「幻や偽物からは、目覚めないといけない」
辰巳十三:「……いまさら、どっちが本物の”辰巳”かなんてどうでもいいよ」
辰巳十三:「記憶のない女の子がいたんだ。過去を失った子だ。……死んだ自分自身も、抱えて生きる女の子もいる」
辰巳十三:「その物語も一緒に続けている子だ。……本物とか、偽物とか……どこかにあるはずの本当の自分だとか……」
辰巳十三:「そういうの、あんまり意味ないと思わないか?」 星羅さんと、千鳥さんを振り返る。
琴城星羅:「少なくとも」
琴城星羅:「自分にしか満足させられないものを他人とか神とかに委ねるのは」
琴城星羅:「意味がないなって」
千鳥咲夜:こくり──と力強く頷いて。
千鳥咲夜:「私は──過去より」
千鳥咲夜:「未来に繋る──今がいい」
千鳥咲夜:「『千鳥咲夜』で、あれればいい」
ディセント:「……ぼくは嫌だな。すごく嫌だなあ……。だからさ」
ディセント:「結局、どっちかが消えるしかないわけだ。わかった。……みんなの願いを叶えるよ」
ディセント:「ぼくを”神様”だって言ってくれるんだろう?」
歳刑六号:「ええ……はい……」
歳刑六号:「あなたが、願いを叶えてくれるなら……!」
塵輪:「やろうぜ。どっちにしろ、それしかないんだからな」
ウエンレラ:「……ああ」 「……オーヴァードは、ジャームは、ぜんぶ殺す」 「本物の世界を作るよ、ぼくは」
来海芙由梨:「……」
鈎取千歳:「ハッ…ハッ…!芙由梨ちゃん…!」狙撃場所から息を切らして走ってきた
鈎取千歳:「ごめんね…、また来たよ」
来海芙由梨:「……千歳?」
来海芙由梨:「……来ないで……欲しかったのに。逃げてって言ったのに」
来海芙由梨:「なんで来るの……!」
鈎取千歳:「やっぱり…芙由梨ちゃんのこと、諦めたくないから」
鈎取千歳:「自分が思ってたより私、わがままだったみたい」
来海芙由梨:「そんなの……」 唇を噛む。 「……!」 沈黙する。
鈎取千歳:「だから、何度だって芙由梨ちゃんの所に行くよ!」まっすぐ見つめる
一宮千景:最後に。鈎取さんと同じように息を切らせながらも。
一宮千景:真っ直ぐに戦場を──相対する敵を見据えて。
一宮千景:ショットガンを手に。異形と傍らに。覚悟を胸に。
一宮千景:決戦の場へと辿り着く。
ウエンレラ:「……一宮千景……!」
ディセント:「有象無象だな……”龍血”を使ったのは見事だけど」 一宮と鈎取には、ほとんど注意を払った様子が無い。 辰巳十三と、琴城、千鳥に視線が向いている。
ディセント:「いまさら、邪魔をしないでほしいな。みんなの願いを……」
ディセント:「叶えるとしよう。願えば叶う。この都合のいい奇跡のある世界」
ディセント:「終わらせよう」
GM:衝動判定お願いします
GM:意志:9です
鈎取千歳:はーい!
鈎取千歳:9dx+1>=9
DoubleCross : (9R10+1[10]>=9) → 9[1,1,2,3,3,5,6,7,9]+1 → 10 → 成功

一宮千景:6dx=>9
DoubleCross : (6R10[10]>=9) → 10[3,7,8,9,9,10]+3[3] → 13 → 成功

琴城星羅:8DX+1
DoubleCross : (8R10+1[10]) → 10[2,3,3,5,7,7,8,10]+8[8]+1 → 19

琴城星羅:成功!
千鳥咲夜:コンボ:風を纏う《援護の風/ウインドブレス》を自分に
鈎取千歳:衝動判定:鈎取千歳の侵蝕率:+12(2d10->4,8) ((侵蝕率:132->144))
千鳥咲夜:千鳥咲夜の侵蝕率を+4した(侵蝕率:124->128)
一宮千景:一宮千景の侵蝕率を+11(2d10->10,1)した(侵蝕率:128->139)
千鳥咲夜:8dx+12>=9
DoubleCross : (8R10+12[10]>=9) → 9[1,3,4,4,4,7,8,9]+12 → 21 → 成功

GM:えいさい!
GM:浸食率も上げてね!
琴城星羅:136+2D10
DoubleCross : (136+2D10) → 136+6[2,4] → 142

千鳥咲夜:千鳥咲夜の侵蝕率を+14(2d10->7,7)した(侵蝕率:128->142)
GM:琴城さん、調子いいな~~~~
琴城星羅:失礼、132スタートだったので138です!
GM:調子がいい
GM:では、改めて。
GM:戦闘開始です。
GM:その前に戦場設定。
GM

■クライマックス戦闘
      一宮、琴城、千鳥、鈎取
           |
         (10m)
           |
         ディセント
   塵輪、歳刑六号、ウエンレラ、来海芙由梨

GM:正面からの殴り合いになります。
千鳥咲夜:おお、小細工なし。
鈎取千歳:殴り合い!熱い!
琴城星羅:シンプルがいい!
一宮千景:良いですねえ、真っ向勝負!
GM:改めてラウンド1
GM:セットアップ!
琴城星羅:では!
琴城星羅:コンボ:「不退転」(怨念の呪石→背徳の理)!暴走し、エフェクトダイスが8個増えて与えるダメージ+2D。コストが6で132に。
ディセント:なし
一宮千景:ジェット・ブラック:原初の黄:加速装置Lv4、行動値+16
鈎取千歳:怨念の呪石を使用、暴走し解除までダメージ+2D。
一宮千景:一宮千景の侵蝕率を+2した(侵蝕率:126->128)
来海芙由梨:《赤方偏移世界》。自分の行動値を+10。
千鳥咲夜:限界突破を自分に。指定エフェクトは援護の風。
ウエンレラ:戦いの予感。行動力+20
千鳥咲夜:千鳥咲夜の侵蝕率を+3した(侵蝕率:121->124)
歳刑六号:なし
塵輪:なし
GM:では、ここで確認。
GM:デモンズシード持ってる人~?
GM:エネミーはディセント以外の4人が持ってます
鈎取千歳:ないです~
一宮千景:持ってます
琴城星羅:はい!
千鳥咲夜:ありません
GM:ディセントは魔王の石板を持っているので、デモンズシードの数×5のダメージを軽減します。
GM:配ってよかったデモンズシード!
GM:つまり6×5で30点のダメージを常時軽減します。
GM:よろしくどうぞ!
一宮千景:うわ、めんどくせえ!
鈎取千歳:つんよい
千鳥咲夜:所持キャラが戦闘不能となっても
千鳥咲夜:その効果は維持されるんでしたっけ?
GM:そうですね。そういう形になります。退場したキャラクターは除きます。
千鳥咲夜:なるほど。つまり敵を倒せばダメージが通りやすくなる、と。ありがとうございます。
琴城星羅:あとふゆりちゃんを逃がせばちょっとましにもなる
GM:あ、戦闘不能になっても効果は残るという意味です。特殊な手段でシーンを退場した場合のみ、
GM:効果が減少します。
一宮千景:そんな場合が想定されている……?
鈎取千歳:やりませんけどとどめを刺し場合も減らないですよね…
千鳥咲夜:あ、なるほど。了解です。<倒してもダメ
GM:あくまでも登場キャラクターの数だけダメージを減らす効果ですから、戦闘不能とか死亡とかは関係ないというルールです(今回は)
鈎取千歳:はーい!
千鳥咲夜:了解しました。お手間をとらせて申し訳なく。
琴城星羅:承りました!与えた分の力を超えていくぜ~!
GM:では、改めて。
GM:イニシアチブ!
GM:誰か動く人……はたぶんいないので、ウエンレラからですね。
ウエンレラ:行動!
ウエンレラ:マイナーで陽炎の衣+形状変化:剛
ウエンレラ:メジャーでコンセントレイト+オールレンジ+見えざる死神+ガラスの剣(+デスストーカー)。ターゲットは……
GM:1d4
DoubleCross : (1D4) → 2

GM:琴城さァン!
琴城星羅:こないで!
ウエンレラ:16dx7+4
DoubleCross : (16R10+4[7]) → 10[2,3,4,4,4,5,6,6,7,7,7,8,10,10,10,10]+10[1,2,3,7,9,9,10,10]+10[3,4,7,9,10]+10[2,7,9]+4[2,4]+4 → 48

GM:あ!
琴城星羅:暴走リア不!
GM:琴城さんは暴走しているのでリア不直撃。
ウエンレラ:5d10+51 諸々有効。
DoubleCross : (5D10+51) → 14[5,3,2,2,2]+51 → 65

GM:ひくい!?
GM:でもさすがにやったでしょう…!
琴城星羅:さすがに死ぬ!
琴城星羅:ので、ディセントのロイスを切って復活!
GM:OK!
琴城星羅:あ、そうだ。この復活にもHP回復増強乗りますかね?
GM:これは乗らない方向でお願いします!
GM:ロイス復活は回復とは別という扱いでひとつ!
琴城星羅:承りました!HPは12となりました。
GM:ちょい演出。
ウエンレラ:「優先すべき目標は──”ディセント”」
ウエンレラ:「あれだな?」 琴城星羅を狙っている。
ウエンレラ:その姿がノイズとともに消え、次の瞬間、鉄の欠片が霰のように打ち付けている──琴城星羅を狙って。
GM:深く、鉄の欠片が食い込んでくる感触を覚えるだろう。
琴城星羅:「ぐっ…!」身体中に致命的な破壊が発生する。だが。
琴城星羅:「こんなので倒れてたら…」「私は、ここに立ってるわけないよね!」
琴城星羅:不敵な笑みを浮かべたまま、まるで人間の肉体が治癒するかの如く傷口がふさがっていく。
ウエンレラ:「……なかなか粘る。意志の力というわけか。ならば──」 
ウエンレラ:「”ディセント”! こいつをここで殺し切る!」
ウエンレラ:「”龍血”を作れ! ……やれるんだろう」
ウエンレラ:「いますぐだ」
ディセント:「……そうだね」
ディセント:「アーティファクトを作る力は……ぼくの」
ディセント:「たった一つの力だ。願いを叶える」
GM:『スキル:道具錬成』が使用されます。
GM:これはエフェクトでもDロイスでもなんでもありません。
GM:この世界の住人には理解できないルールの下で設定された能力です。
一宮千景:そのとき。異形の影が動く。
一宮千景:主である一宮の前に。ディセントの眼前に歩み出る。
一宮千景:「──ああ」
ディセント:「……?」
ディセント:「これは」
一宮千景:最初は、戦う力だった。あるいは、それだけだった。
ディセント:「……誰だ、お前は?」
一宮千景:それだけを望んで、そして君はそれを叶え続けてきた。叶えて続けてくれていた。
一宮千景:「……僕は、一宮千景。コードネーム"赤影法師"」
一宮千景:『そして、彼が」
一宮千景:目の前にいるアヴァターを指し示し。
一宮千景:「"カーディナル"。……僕のアヴァターで」
一宮千景:「相棒だ」
一宮千景:Rハンドアウトを公開します。
GM:OK!

■Rハンドアウト
□一宮千景
公開条件:アヴァターに名前を与えること
効果1:ディセントのアーティファクト創造能力を永久に使用不能にする
効果2:クライマックス終了後、一宮千景のDロイスは永久に失われる

きみは自分のアヴァターの正体を思い出す。

それは”ディセント”に限りなく近い性質を持っている。
第13区の地下で、誰かの願いが注ぎ込まれるのを待っていた、
終形无号の試作品──きみの願いを叶える存在である。
きみの忠実な従僕であり、きみの身の防衛を第一意義として行動する。

その核となっているのは、きみも半ば忘却していた、きみ自身の「憤怒」の化身である。
覚醒状態であれば、きみの願いを叶えることができる、いわば一宮千景専用の”ディセント”だ。
覚醒に必要なのは、このアヴァターに「名前」を与えることである。

きみが名前を与えれば、アヴァターは本来の力を取り戻し、
ディセントが作り出すアーティファクトを食い尽くすだろう。
また、ディセントのアーティファクト創造機能を破損させることも可能だ。

その代償は、Dロイス「傍らに立つ影」の喪失となる。
このハンドアウトを公開したとき、バックトラックにおいて、きみのDロイスは失われる。

:『……ようやく』
カーディナル:『呼んだな? 一宮千景。うれしいよ……お前の願いは』
カーディナル:『僕の願いだ』 異形の影が、顎を開けたように思う。
GM:がぼん、と、ディセントの右腕から先が消失する。
ディセント:「あっ」 「ぐ」
ディセント:「ぐぅううううううぅぅぅうううううう!!!!」 叫ぶ。腕から出血はない……ただ、再生もしない。
カーディナル:『やったぞ、千景。あんまり美味しくないけどな』
一宮千景:「ありがとう」
一宮千景:「……きっと、これが最後になっちゃうけど」
一宮千景:「一緒に、戦ってほしい」
カーディナル:『もちろん。いつだってそうしてきた。それが』
カーディナル:『お前の望みならな。僕はお前を気に入ってるからな……誰かが誰かの願いを叶えるってのは、ただそれだけのことだと思うよ』
一宮千景:「……ありがとう」 もう一度、礼を繰り返して。
ウエンレラ:「……アーティファクトが……使えない? くそ……!」
GM:ということで、手番はそのまま一宮くんです。
一宮千景:はい。マイナーで戦闘移動しディセントたちのエンゲージに突入。
GM:OK

GM:■クライマックス戦闘
琴城、千鳥、鈎取
           |
         (10m)
           |
       一宮
         ディセント
   塵輪、歳刑六号、ウエンレラ、来海芙由梨

一宮千景:そしてメジャーでコンボ
一宮千景:ディープ・レッド:ウルトラボンバーLv7+滅びの一矢Lv2+ブラッドボムLv4+原初の白:マシラのごとくLv4+混色の氾濫Lv4
一宮千景:HP2消費、敵と自分に3DのHPロス、終了後戦闘不能、対象:範囲(選択)、侵蝕率+18
GM:いきなり大技…!
GM:ターゲット指定は……!ウエンレラだけとか……?
GM:命乞いすれば巻き込まないでくれるとか……?
一宮千景:対象は敵5人全員!
GM:ひょげーっ
GM:判定どうぞ……
一宮千景:6dx+3
DoubleCross : (6R10+3[10]) → 9[1,1,5,7,9,9]+3 → 12

GM:リアクションできないんだよなあ
GM:歳刑六号は《崩れずの群れ》で塵輪をカバーリング。
一宮千景:ブラッド・レッド:レネゲイドディゾルバーLv2
一宮千景:オートエフェクトを打ち消し、侵蝕率+6
GM:さすが~~~~~!
一宮千景:一宮千景の侵蝕率を+6した(侵蝕率:139->145)
GM:では、来海芙由梨が《領域の盾》を使用。ウエンレラのカバーに動きます。
GM:この行動を阻止する手段があれば、どうぞ。
鈎取千歳:Rハンドアウトの呼びかけってできますか…!
GM:できますよ!
鈎取千歳:じゃあやります!
GM:ロールをどうぞ!
鈎取千歳:「芙由梨ちゃん!」大声で呼びかける
鈎取千歳:「お願い!一緒に帰ろう!」
鈎取千歳:「この世界は、私達には辛い世界だと思う!」
鈎取千歳:「この能力は消えないかもしれない」
来海芙由梨:「そんな……」
鈎取千歳:「誰かを傷つけるかもしれない」
鈎取千歳:「辛いことがたくさん待ってるかもしれない」
鈎取千歳:そこで言葉を切り、大きく息を吸う。
来海芙由梨:「どうしようも、ないことなの? 私……私、それが苦しくて……」
鈎取千歳:「──?だけど私は!」
鈎取千歳:「たとえこんな世界でも!」
鈎取千歳:「芙由梨ちゃんがいない”本当の世界”よりも!」
鈎取千歳:「芙由梨ちゃんに生きていてほしい!幸せになってほしい!」
鈎取千歳:「この世界で……芙由梨ちゃんと一緒に生きたい!」
鈎取千歳:ポロポロと涙を流しながら。精一杯、自分の気持ちを伝える。
鈎取千歳:私に出来ることは、これしかないのだから。
来海芙由梨:「……千歳……私、」
来海芙由梨:「手を……」
来海芙由梨:「掴んでいい」
鈎取千歳:「──?だから、お願い。苦しくても、生きること、幸せを、諦めないで」
鈎取千歳:「今度は私が、芙由梨ちゃんを支えるから」
鈎取千歳:ゆっくりと、手を伸ばす。
来海芙由梨:「……掴んでもいい?」
鈎取千歳:「ずっと一緒にいるから…掴んで!」
来海芙由梨:「……」 一瞬、ディセントを見る。だが、
来海芙由梨:「あなたも、勇気を出したのなら……あの泣き虫の鈎取千歳が、そうできたのなら……」
来海芙由梨:「私にもできる。臆病者の私にも。できる、よね?」 鈎取千歳の手を掴む。誰も追えない。
鈎取千歳:「……うん!…できるよ!絶対!」そのまま手を引き、抱きとめる
来海芙由梨:その周囲の時間が淀み、本人は加速している。触れるものすべての時間を破壊する能力……だが、
来海芙由梨:「ごめん」 能力の発露が停止する。 「ありがとう、千歳」
来海芙由梨:鈎取千歳に 尊敬〇/劣等感 でロイスを取り、昇華。Eロイス:歪んだ囁きの効果を解除します。
鈎取千歳:「えへへ…芙由梨ちゃんだ…!」涙で濡れながらも、笑顔になる
来海芙由梨:「……へへ」
来海芙由梨:「なんだか、悪い現実だけを見させられていたみたいな気分。それなら……」
来海芙由梨:「都合のいい現実もあっていい。……お願い、だから」
来海芙由梨:「終わらせて」
鈎取千歳:「大丈夫、任せて…!」「思いは…絶対届くから…!」
GM:では、改めまして!
GM:一宮くんはダメージロールをどうぞ! 全員まるごと受けます!
一宮千景:87+3d10
DoubleCross : (87+3D10) → 87+14[8,1,5] → 101

一宮千景:100乗った!
ディセント:《雲散霧消》。早速これを使います……!
ディセント:ありえざる存在でレベルの上がった、ピュア雲散霧消。そのダメージ減少効果は、50点に及ぶ!
GM:範囲なので全員50点減少!ディセントは魔王の石板の効果でさらに25点減少!
GM:まだ……51点ダメージで沈む者はいない!演出どうぞ!
GM:(来海さんは離脱しちゃったけど…)
一宮千景:その前に!ダメージが入ったならブラッドボムのHPロス!
一宮千景:2d10
DoubleCross : (2D10) → 10[2,8] → 10

GM:くっ、期待値周辺で来るなあ!
GM:追加10点!
GM:(でもまだ沈まない)
一宮千景:それとスカーレット:悪食の蛇Lv1!ウルトラボンバーの回数を回復!
一宮千景:そして戦闘不能になるので辰巳十三のロイスをタイタス昇華して復活! 一宮千景:一宮千景の侵蝕率を+20した(侵蝕率:145->165)
GM:ギャーッ
一宮千景:こちらへ駆け寄る来海と入れ替わるように走り出す。その傍らに"カーディナル"を連れて。
一宮千景:炎に包まれた影法師が、さらにその体躯を紅く染めていく。
カーディナル:『撃つか? 砕くか、引き裂くか?』
一宮千景:血の"紅色"。炎の"緋色"。一宮千景の戦いにとって"極めて重要"で、"主要な"力。故に、cardinal。
一宮千景:「……僕が撃って砕く。だから」
一宮千景:「君は引き裂いて砕いてくれ」
一宮千景:そう言って、四人へと銃を向ける。今までのように相棒を撃つのではなく。
一宮千景:相棒と並んで、共に戦うために。引き金を引く。
カーディナル:『簡単だな』
カーディナル:影が跳ぶ。全身が武器化する。一宮千景の一撃を、破壊的なものに変える。
ディセント:「いや……実際…………」
ディセント:「驚いたよ」
ディセント:「なんできみが? ……きみが飼ってるのか?」 破壊力を、広げた影で減衰している。
一宮千景:「飼っているって訳じゃない。‥…ただ」
一宮千景:「傍に居てくれて、力を貸してくれる。僕の相棒だ」
一宮千景:傍らに立つ影。影の形をした、一宮千景の相棒(シャドウバディ)
カーディナル:『そうそう』
カーディナル:『僕が、特別に助けてやってんのさ』
カーディナル:『感謝しろよ』
一宮千景:「感謝してるよ。……本当に、いくらしてもしきれないくらい」
GM:手番は、鈎取さんに移ります。
鈎取千歳:はーい
GM:行動どうぞ~
鈎取千歳:マイナーで戦闘移動、ディセントがいるエンゲージに侵入します
鈎取千歳:メジャーで《コンセントレイト:ブラムストーカー》《ブラッドスパイク》《蝕む赤》《ブラッドバーン》
鈎取千歳:対象は範囲(選択)、狙うのは…4人!
GM:殺す気が強い
GM:判定どうぞ……!
鈎取千歳:判定直前に砂の加護砂塵霊を使用します!ダイス+5、ダメージ+16!
GM:さらに強い
鈎取千歳:鈎取千歳の侵蝕率:+6 ((侵蝕率:144->150))
GM:OK!
鈎取千歳:(6+4+5)dx7+6
DoubleCross : (15R10+6[7]) → 10[1,2,3,3,4,4,4,5,6,6,7,7,8,9,10]+10[1,2,4,4,7]+10[10]+10[8]+4[4]+6 → 50

GM:うおおお!がんばれみんな!
塵輪:ガード。魔人の盾。
歳刑六号:ディセントを《崩れずの群れ》でカバーリング。
歳刑六号:リアクションはスプリングガード。
ディセント:いちおうドッジ。
ディセント:6dx
DoubleCross : (6R10[10]) → 8[2,3,5,7,8,8] → 8

ディセント:だめ!
ウエンレラ:ウエンレラドッジ。
ウエンレラ:5dx
DoubleCross : (5R10[10]) → 6[1,3,4,6,6] → 6

ウエンレラ:だめ……。
GM:ダメージください…。
鈎取千歳:6d10+2d10+16+16+12
DoubleCross : (6D10+2D10+16+16+12) → 28[1,2,8,6,2,9]+20[10,10]+16+16+12 → 92

GM:まずウエンレラ、戦闘不能。復活できません……。
GM:歳刑六号は耐えた。この子のHPは尋常じゃないぞ!そして
歳刑六号:Eロイス《怨念の一打》。ダメージ164点を返します。
鈎取千歳:マジ!?
GM:マジ!?はこっちのセリフですよ!なんですかこのダメージは
鈎取千歳:耐えられるはずもなく!自分自身のロイスをタイタス昇華して復活!
鈎取千歳:あ、ダメージ入った人は邪毒6をプレゼント!
塵輪:こっちは40点と7点防いで、45点ダメージ。生存……。
GM:邪毒~~~~~!
GM:塵輪と歳刑六号に入りました!ウエンレラは耐える間もなく死!
GM:演出どうぞ~
鈎取千歳:既に右手首が切れ、血液が零れ落ちている。
鈎取千歳:その流れる血液は、地面のひび割れに吸い込まれて消えていく。
鈎取千歳:鈎取千歳の血液操作の射程は5mそこそこ。
鈎取千歳:故に、体外の血液を移動させ、トラップとして使用することが可能だ。
塵輪:「ち……! こいつも」
鈎取千歳:例えば。
塵輪:「派手なオーヴァードだな、おい! インチキくせえぞ!」
鈎取千歳:敵の足元に血液を送り込こんでおく、なんてことも。
鈎取千歳:「あなた…普通の人なんですよね!」
鈎取千歳:「死んじゃいますよ…!ほんとに…!」
塵輪:「それが……」
塵輪:「それがどうした? お前たち、選ばれたやつに何がわかる?」
塵輪:「オレは! どんな形でもいいから……どんなに呪われた力でもいいから」
塵輪:「そいつが欲しかった」
鈎取千歳:「私だって…私達だって…!」
鈎取千歳:「選ばれたくなかった!選ばれた人の気持ちだってわからないでしょう!」
塵輪:「知らねえよ……くそ。知らねえから」
塵輪:「こうするしかねえんだよ!」 塵輪。
塵輪:その刃は不壊の盾だ。鈎取千歳が所属していた《ピューパ》セルの、究極兵器……
塵輪:血液によるトラップも、その浸食速度を鈍化させることで防いでいる。
鈎取千歳:「じゃあ…あとで教えてあげるから…!」
鈎取千歳:「どいて!」
鈎取千歳:その言葉と同時、潜ませた血液を開放する。
鈎取千歳:放たれた血液は、血と錆の槍となり、4人の直下から飛び出す!
歳刑六号:「い……痛い……痛い、痛い、いたい、いたい!」
歳刑六号:「こんなの、……いや! こんな世界、世界も、あなたも」
歳刑六号:「…… 嫌 い !」 花が咲くようだった。
歳刑六号:少女の全身から触手が放たれ、鈎取千歳を襲っている。
歳刑六号:それは、彼女の感じた痛みを、そのまま返すように。
鈎取千歳:「な、何…!?クッ…アァ‥!」無数の触手に反応できず、全身を切り裂かれる
ウエンレラ:「こんな……」
ウエンレラ:「……こんなのが……」
ウエンレラ:「ぼくの終わりか。……一宮千景。お前に撃たれて、さえ、いなければ……」
ウエンレラ:「……ぼくを馬鹿だと思うだろ、千景?」
一宮千景:「……ううん」 首を横に振って。
一宮千景:「あの日に。……それより前に」
一宮千景:「君を、止められなくてごめん。何も出来なくて、ごめん」
ウエンレラ:「自己評価の低い奴だ……」 頬に浮かんだ”目”が笑った。
ウエンレラ:「お前は……なんだって、できる。いまこうやって……ぼくを止めた。忘れるな」
ウエンレラ:「お前が願えば、できないことは……」 「………………」
ウエンレラ:戦闘不能。
GM:手番は歳刑六号へ。
歳刑六号:マイナーで形状変化:柔。ガード値+12
歳刑六号:メジャーで鋼の肉体。
歳刑六号:7d10+5 かつ、バステ解除。
DoubleCross : (7D10+5) → 31[4,4,1,6,1,6,9]+5 → 36

GM:36点回復して、バステを解除しました。
歳刑六号:「……死にたくない……」
歳刑六号:「なんで、私が、私だけ、こんなひどいこと……。こんなことするんですか!?」
歳刑六号:四肢の触手が再生していく。
歳刑六号:圧倒的な生命力が、その体内からあふれだす。生育の速い植物を見ているようだ。
歳刑六号:「どうして!」 四肢を絡め、攻撃に備える。迎撃の構えが見て取れた。
GM:そのまま、手番は琴城さんへ。
琴城星羅:はい。マイナーでコンボ:命の星(赫き剣+破壊の血)。HPを11点消費し、攻撃力41の武器を作成。コストが6で144。
GM:手加減してくれないかな~
琴城星羅:メジャーでコンボ:燐光/葬送花(全バフを乗せたうえでシャドーテンタクルス+コンセ+異形の祭典)。対象はディセント・六号・塵輪。
千鳥咲夜:そこにオートアクションで支援コンボをはさみます。
琴城星羅:うれしい~!
千鳥咲夜:コンボ:風を纏う《援護の風/ウインドブレス》 判定に+d6+12してくださいませ。このラウンドの1回目
千鳥咲夜:千鳥咲夜の侵蝕率を+4した(侵蝕率:142->146)
琴城星羅:20DX7+12
DoubleCross : (20R10+12[7]) → 10[1,2,2,2,2,3,4,4,4,5,5,5,5,6,7,7,7,8,8,10]+10[1,4,8,9,10,10]+10[3,6,9,10]+10[1,7]+1[1]+12 → 53

琴城星羅:では、ダメージロールの直前に。
琴城星羅:NPCカード:辰巳十三と、Dロイス想い人を宣言!
GM:OK!
琴城星羅:ダメージが+31され、カバーリング・装甲・ガード値を無視します。
GM:では、リアクション!
塵輪:切り払い!
塵輪:8dx+11
DoubleCross : (8R10+11[10]) → 9[2,5,7,7,9,9,9,9]+11 → 20

塵輪:無理。
歳刑六号:ガード値を無視される……そんなことは百も承知……だが、この攻撃にならガード自体はできる!
歳刑六号:怨念の一打は切っているけど、《自動触手》で反撃します。
ディセント:一応ドッジ。
ディセント:6dx
DoubleCross : (6R10[10]) → 8[3,3,4,7,7,8] → 8

ディセント:氷雪の守護でダメージを減少。これは対象自分だけ……。
ディセント:正確には、原初の紫;氷雪の守護。
GM:ダメージください!
琴城星羅:6D10+2D10+41+44+31
DoubleCross : (6D10+2D10+41+44+31) → 30[10,3,3,2,4,8]+14[5,9]+41+44+31 → 160

GM:歳刑六号チャンは粉々に吹き飛び戦闘不能!復活ありません!
GM:その代わりに18点ダメージを返しました。
ディセント:160-7d10 原初の紫:氷雪の守護
DoubleCross : (160-7D10) → 160-34[2,6,7,2,3,4,10] → 126

ディセント:ここからデモンズシードの25点を引いて、101ダメージ。
琴城星羅:死!一宮くんのロイスをタイタス昇華、HP12で復活!
ディセント:かなり痛いけどまだ生存。
琴城星羅:コストが7で、151になりました。
GM:塵輪くんは普通にくらったら死ぬので、ここで切ります。ディセントが原初の黒:奇跡の雫。
塵輪:30点で復活。
GM:結果:歳刑六号→戦闘不能。
GM:塵輪→死亡&復活
GM:ディセント→大ダメージ+奇跡の雫使用。
GM:でした。演出をどうぞ!
琴城星羅:「…十三さん」
琴城星羅:「…やりましょうか!あいつに最初に会った時の、仕返し!」
辰巳十三:「そーだな。俺も、そろそろ……ぶん殴りたくなってきたよ」
辰巳十三:「そっちもだいぶ大変な目にあったんだろう?」
琴城星羅:「…はい。ほんっっっとーに、大変でした」「だけど」
琴城星羅:「もう、なんにも。なんにも!恐れるものは、ありません!」
琴城星羅:「それじゃ」両手に構造体が集まる。「行きましょうか!」
辰巳十三:「そいつは同感だ」 鋼の色を帯びた骨が展開する。 「行くぜ」
琴城星羅:異形の骨細工と少女が、”ディセント”めがけて駆け出す。
塵輪:「……六号!」
塵輪:「ディセントを獲らせるな、守れ」
歳刑六号:「わかって……ます! あの人、」 触手が束になり、網になり、行く手を阻む。
歳刑六号:「嫌い!」 その触手すべてが、棘を生やし、迎撃する。
琴城星羅:全身が棘で貫かれるも、動じない。触手を片手で掴み、構造体に同化させる。
歳刑六号:「と、止まらな……」
塵輪:「ち! 命がいらねえのか、こいつ……!」 太刀を振るって阻む。斬撃。
琴城星羅:そして、武器に形を変えて強引に引き抜きざまに斬撃!その形は、やはりアクシズ・ムンディ!
辰巳十三:「さっすが……」 骨の鉤爪が地を走り、触手を引き裂き、刃を受け止める。
辰巳十三:「きみは凄いよ。……大好きだぜ、星羅サン」 ?み砕く骨の顎が琴城星羅の道を開く。
琴城星羅:「…もうとっくに知ってると思いますが」「私も…」止まった”塵輪”の刃を握りしめる。
琴城星羅:「十三さんのことが!」「世界の誰よりも!」構造体で汚染し、もう一本のアクシズ・ムンディを作り上げる!
塵輪:「!」 「ンだよ、この握力……!」
琴城星羅:「大っっ好き!です!」生成した二振りの剣を構え、辰巳十三の切り開いたディセントへの道を突貫する!
ディセント:「……なるほど」
ディセント:「これほどの……怪物二頭の相手は、ちょっと難しいな」
ディセント:「来海芙由梨が欠けたのは痛手だったよ……」
琴城星羅:「…人間が二人いれば、自称・神様だって相手できるんですよ。知ってました?」
ディセント:「一つ、間違いがある」
ディセント:「自称じゃない。きみたちが呼んでるんだ。ぼくのことを神様だって」
ディセント:「そう呼んだのは、きみたちの方だった」
琴城星羅:「なぁんだ」「それなら、晴れてこう言えますね」
琴城星羅:「お前を神様なんかとは、絶対認めない」「なんなら”願い”から復活した私のほうが、よっぽど神様に近いよ」
琴城星羅:二振りの剣を振り上げる。燐光に満ちて輝くアクシズ・ムンディ。花束のごとく色とりどりに混ざり合ったアクシズ・ムンディ。
琴城星羅:「お前にどんな力があって」「どんな理由があろうとも!」
琴城星羅:「小娘一人の恋すら叶えられない神なんて」「こっちから!願い下げだぁっ!」
琴城星羅:交差する斬撃が、”ディセント”を切り裂く。
ディセント:「──防御が……」 空間が揺らぐ。すべてを彼の言う 
ディセント:”本物の世界”に戻す力が、まるで無効化される。
ディセント:紙のように切り裂かれ、深々と、ディセントに二筋の傷口をつけていた。
歳刑六号:「嘘……こんなの……」 反撃にすべての力を使い果たした。触手から力が失われる。もう立ち上がれないだろう。
塵輪:「まだだ。まだ……終わらせねえぞ、”ディセント”!」 なんらかの種のようなものを、傷口に埋め込む。
塵輪:「死ぬまで望みを叶え続けろ! 俺を、死なせるな!」 傷口がふさがる──血は失っているが、動ける。
塵輪:「やれ! 動け!」
ディセント:──《加速する刻》を使用。
GM:ディセントが動きます。
ディセント:マイナーでオリジン:null。null値による判定を+12。
ディセント:メジャーでコンセントレイト:nll+null+null
ディセント:射程:100m 対象:半径20m(選択)
ディセント:この攻撃に対するリアクションはPCのレベルで行い、ダメージは発生しない。
ディセント:レベルが存在しないPCの場合は、2d6+年齢で回避判定を行う。
ディセント:4d6+22
DoubleCross : (4D6+22) → 10[1,6,2,1]+22 → 32

GM:各自、回避を試みるなら、自分の年齢(または享年)を参照し、
GM:それに2d6をプラスしてください
一宮千景:17+2d6=>32
DoubleCross : (17+2D6>=32) → 17+5[3,2] → 22 → 失敗

鈎取千歳:えっこれ暴走してるとどうなるんですか
一宮千景:どうあがいても足りない!
琴城星羅:この世界の理で受ける!暴走によりリアクション不能!
千鳥咲夜:2d6+17
DoubleCross : (2D6+17) → 6[1,5]+17 → 23

GM:暴走しているとリアクションできないですね
鈎取千歳:了解です!リア不!
GM:全員命中ですね。すると、こうなります。
千鳥咲夜:回避判定の数値は23となります(達成値かどうかすらわからんので
ディセント:この攻撃が命中したキャラクターは、ステータス異常『破損』状態となる。
ディセント:『破損』状態:対象のキャラクターはオーヴァードではなくなる。エフェクトが使用不能となり、ワーディングで戦闘不能となる。この状態異常はマイナーを消費して解除を宣言するか、タイタスを昇華することで解消される。
塵輪:即座にオートアクションで《ワーディング》を使います。バステ『破損』を解消しない場合、戦闘不能になってください!
GM:ディセントはワーディング使えません。
一宮千景:ディセントのロイスをタイタス昇華!『破損』を解除!
千鳥咲夜:しかたなし。一宮くんのロイスをタイタス昇華。破損状態を解消します。
鈎取千歳:琴城さんのロイスをタイタス昇華!破損状態を解除!
琴城星羅:千歳ちゃんのロイスをタイタス昇華!破損を解除!
GM:では、ちょっと演出。
ディセント:「……すごく痛い。痛いのは久しぶりだ……だから……」
ディセント:「……塵輪。きみの望み……オーヴァードのいない世界を」
ディセント:「叶えよう」 空間が組み変わる。……敵対する者たちの体を構成する情報が、書き換わるような感覚。
GM:強い虚脱感が、四人を襲うだろう。
GM:何をされたかまるで理解できないかもしれない。……ただ、レネゲイドを活性化させなければ、
GM:このまま死ぬことは明白だった。
一宮千景:「……!」 急激に這いよる死の予感に身震いし、咄嗟に影を溢れるような勢いで活性化させる。
鈎取千歳:「アアァッ…!!!」「まだ…まだ私は…!」「戦える…!」
鈎取千歳:自身のレネゲイドと血液を意図的に暴走させ、強制的に全身のレネゲイドを隆起させる。
琴城星羅:意識が遠ざかる。コンクリの肉体が維持できなくなりボロボロと崩れていく…が。
琴城星羅:死に瀕したオーヴァードがリザレクトを行うがごとく。あるいは、絆の力で強引に自らを奮い立たせるがごとく。
琴城星羅:そこに、立ち続けようとする。この世界の琴城星羅であろうとする。
千鳥咲夜:「くっ──」
千鳥咲夜:激しい虚脱感──
千鳥咲夜:何もしなければ、意識を暗い闇に囚われるような。
千鳥咲夜:故に──
千鳥咲夜:「せぇいっ!」
千鳥咲夜:雷霆辻風の切っ先を、己の爪先へと突き立て、捻り抉る!
千鳥咲夜:激痛が走ると同時に、肉体再生を行うために体内のレネゲイドウイルスが活性化。
千鳥咲夜:その意識を、覚醒させる。
塵輪:「くそ! なんだ?」
塵輪:「倒れてねえぞ! ディセント、どういうことだ!」
塵輪:「万能の神様じゃねえのかよ、お前!」
ディセント:「……。ぼくが万能なんて、言ったことはないよ」
ディセント:「きみの願いを叶えた。……一度はね。でも、願いは叶えるより……叶った状態を維持する方が大変なんだ。そういうことは、ぼくにはできない」
塵輪:「くそ……! 役立たずがッ」
GM:塵輪の手番。
GM:位置関係を整理。

■クライマックス戦闘
   琴城、千鳥
           |
         (10m)
           |
          一宮、鈎取
         ディセント
         塵輪、歳刑六号

GM:これ、どっちかにしか撃てないな…!
GM:1が出たら琴城・千鳥エンゲージ、2が出たら一宮・鈎取エンゲージ
GM:1d2
DoubleCross : (1D2) → 2

GM:そっちか!
塵輪:マイナーで塵輪(聖剣の王者)起動。
塵輪:メジャーでコンセ+音速攻撃+獅子奮迅+リミットリリース+かまいたち
塵輪:あ、かまいたち抜いてもいいな
塵輪:訂正。メジャーでコンセ+音速攻撃+獅子奮迅+リミットリリース。
塵輪:ターゲットは一宮・鈎取チーム!
塵輪:12dx4+11
DoubleCross : (12R10+11[4]) → 10[1,1,2,2,2,3,3,6,6,9,9,10]+10[1,7,7,9,10]+10[1,1,3,10]+3[3]+11 → 44

GM:!?
GM:ひっひくっ…tね
GM:低すぎ!
GM:動揺を隠せない低さ
鈎取千歳:めっちゃ低いけど暴走リア不!
一宮千景:ドッジ!
一宮千景:6dx=>44
DoubleCross : (6R10[10]>=44) → 8[3,6,6,7,8,8] → 8 → 失敗

GM:ウワアアアー!ダメージをくらえ!
塵輪:5d10+15 諸々有効
DoubleCross : (5D10+15) → 31[10,6,3,6,6]+15 → 46

鈎取千歳:耐えられない!千鳥さんのロイスをタイタス昇華して復活!
一宮千景:当然死!千鳥さんのロイスをタイタス昇華!
塵輪:「……”塵輪”……!」 構えた太刀を、低い姿勢から振るう。
塵輪:「いけッ!」 加速からの太刀筋。時を止めた刃が、最大の切れ味を持って一宮と鈎取を切り裂いている。
塵輪:技量は恐ろしく高い。非オーヴァードとしては卓越しているだろう。
塵輪:「立つなよ……くそ……もう立つな。イラつくんだよ」
一宮千景:「……まだ、だ」
一宮千景:ぐらりと揺れかけた体が、影に支えられる形で立ち上がる。
鈎取千歳:「ッッッ……!!!」深く切り裂かれ、声もでない程の痛み。
鈎取千歳:だが、傷口を血液凝固で即座に止血。倒れはしない。
GM:手番は千鳥さんへ。
千鳥咲夜:はい
千鳥咲夜:マイナーアクションは放棄。
千鳥咲夜:メジャーでコンボ:基本の一撃《コンセ/一閃》
千鳥咲夜:その判定前にオートでコンボ:風を纏う《援護の風/ウインドブレス》
GM:OK!
千鳥咲夜:ディセント、塵輪の居るエンゲージへと一閃の効果で移動します。
千鳥咲夜:千鳥咲夜の侵蝕率を+4した(侵蝕率:146->150)
千鳥咲夜:えっと、22dx7+16かな。 
千鳥咲夜:攻撃対象は塵輪!
GM:OKです!
千鳥咲夜:22dx7+16
DoubleCross : (22R10+16[7]) → 10[1,2,2,2,2,3,4,5,5,5,6,6,8,8,8,8,8,9,10,10,10,10]+10[1,1,2,3,5,5,7,7,10,10]+10[2,2,8,8]+10[3,8]+10[9]+10[9]+1[1]+16 → 77

■クライマックス戦闘
   琴城
           |
         (10m)
           |
       一宮、鈎取、千鳥
         ディセント
          塵輪

千鳥咲夜:お、いいところに。念の為バディムをもらっていいでしょうか千歳ちゃん?
GM:塵輪、がんばれ…!
鈎取千歳:OK!
鈎取千歳:バディムーヴ使用、達成値+3!
千鳥咲夜:では最終達成値は80です。
塵輪:切り払い
塵輪:8dx+11=>80
DoubleCross : (8R10+11[10]>=80) → 10[2,2,3,5,6,7,9,10]+8[8]+11 → 29 → 失敗

GM:回った…がっ……
GM:ダメ…!
千鳥咲夜:ダメージ行きます!
GM:ください!
千鳥咲夜:9d10+15 装甲有効
DoubleCross : (9D10+15) → 65[6,5,10,6,6,9,8,6,9]+15 → 80

千鳥咲夜:達成値を同じ!
GM:HP30で耐えられるはずもなし。塵輪、戦闘不能です。復活ありません。
GM:演出をどうぞ!
千鳥咲夜:どんっ!
千鳥咲夜:雷を纏った刃を携え、風を纏った少女が弾丸の如く飛ぶ!
千鳥咲夜:その刃の切っ先には──
千鳥咲夜:“究極の盾”を携えた少年!
塵輪:「……お前か!」
千鳥咲夜:「“塵輪”──いやっ、物部士郎!」
千鳥咲夜:技量もなにもない、ただ勢いに任せた身体ごとの斬撃。
千鳥咲夜:がぎんっ!
塵輪:「何度も何度も」 十文字。刃で受ける。
千鳥咲夜:刃金と刃金がぶつかり合い、鍔迫り合う形となる。
塵輪:「何度でも、へし折ってやる! こいつがあれば俺は負けねえ」
千鳥咲夜:奇しくも──最初に交戦したときのように。
千鳥咲夜:互いの力が拮抗し、静止する。
千鳥咲夜:「過去に囚われた刃と告げたさい──応じたな」
千鳥咲夜:「『オーヴァードに未来なんてない』と」
塵輪:「そうだよ……」
塵輪:「ジャームか、殺されて死ぬか、どっちかだ!」
千鳥咲夜:「言葉が足りなかったようだ──訂正するぞ」
千鳥咲夜:「塵輪がそこどまりなのは──」
千鳥咲夜:「オマエが未来を信じられていないからだ」
千鳥咲夜:「はっきりと言ってやろう」
千鳥咲夜:「オマエの未来は、オマエのモノだ」
千鳥咲夜:「オマエが最も信じ、願わなければならないものだ」
千鳥咲夜:「それを放棄し──過去に囚われるオマエに──」
千鳥咲夜:徐々に徐々に、雷霆辻風が塵輪を押し込んでいく。
塵輪:「……ちっ」
千鳥咲夜:単純な性能で言えば、実のところほぼほぼ互角。
千鳥咲夜:技量で言えば、物部士郎は千鳥咲夜をゆうに上回るだろう。故に──
千鳥咲夜:ピシっ──
塵輪:「……何で折れねェんだよ! オーヴァードの能力……じゃ、ない……」
千鳥咲夜:優劣をつけたものは──
千鳥咲夜:「──言っただろう」
千鳥咲夜:「塵輪は確かに最強だ、だが──」
千鳥咲夜:ピシシ──
塵輪:「嘘だろ、おい?」
千鳥咲夜:「向ける方向を違えれば──」
千鳥咲夜:「凡百の鈍と変わらぬと知れっ!」
千鳥咲夜:唯一勝っているもの──
千鳥咲夜:想いを唯、雷霆辻風に込めて!
千鳥咲夜:全力で──振り切る!
塵輪:「……!」
GM:アクシズ・ムンディ、雷霆辻風は、アーティファクトを壊す能力を十全に発揮していた。
GM:塵輪の太刀がその一閃で砕ける。止まっていた時間ごと切り裂いて、
GM:塵輪──物部士郎から、オーヴァードとしての戦闘能力のすべてを奪い去った。
GM:もはやワーディングさえ使えない。
塵輪:「……ディセント……なんでだよ」
塵輪:「無敵の……究極の盾じゃなかったのか……?」
千鳥咲夜:「雷霆辻風(アクシズ・ムンディ)──」
千鳥咲夜:「この剣の、真名だ」そして物部士郎がかつて投げかけた問いに応じる。
ディセント:「究極の盾だよ。間違いない。ただ……」
ディセント:「使い手の技量が足りなかったんじゃないかな?」
塵輪:「てめえ、………」
GM:手番はディセントへ。
千鳥咲夜:そして操られてたモノに背を向けて、操っていたモノに敵意を込めた視線を送る。
ディセント:「これで……」
ディセント:「ぼくに願いをかけた人はいなくなった」
ディセント:「ぼくのことを、神様ではないと言ったね……」
千鳥咲夜:「ああ」それはかつて告げた言葉。
琴城星羅:「言ったよ」心の中で、退路を断つ。「何回だって、言ってやる」
ディセント:「そう言ってくれる誰かが残るのを待っていた……その願いを叶えよう」 影が起き上がる。一宮千景のそれとよく似ている。ウロボロス・シンドローム。
ディセント:「ただ、他人の願いを叶えるしかできない……神様より、」
ディセント:「主人公の方がずっといい」 マイナーなし。メジャーで《虚実崩壊》を使用。
GM:シーンが終了します。

クライマックスフェイズ2/「絶対無敵の主人公」

GM:全員登場を推奨します。登場する方はダイスをどうぞ。
千鳥咲夜:千鳥咲夜の侵蝕率を+2(1d10->2)した(侵蝕率:150->152)
鈎取千歳:シーンイン:鈎取千歳の侵蝕率:+7(1d10->7) ((侵蝕率:160->167))
琴城星羅:151+1D10
DoubleCross : (151+1D10) → 151+8[8] → 159

一宮千景:一宮千景の侵蝕率を+4(1d10->4)した(侵蝕率:165->169)
GM:────
GM:周囲が暗闇に覆われたようだった。
GM:ディセントの影があたりの空間を飲み込んでいる。
GM:《悪意の伝染》が使用されています。
ディセント:「……ぼくのことを、神様じゃないと」
ディセント:「否定してくれる人が、そういう人だけが残ってくれる、こういうときを待っていた」
ディセント:「もちろん、万能ではなくなるけれど……」
ディセント:「自分で何もできないよりはずっといい。そう思わないか?」
千鳥咲夜:「──それが本当の“願い”か、ディセント?」
琴城星羅:「…ちょっとだけ、気が合ったね」すべての恐怖や不安を、心の中で振り払う。
ディセント:「そうだね」
ディセント:「”本物の世界”には神様もいらないよ」
琴城星羅:「こっちの世界にも、いらないよ」
ディセント:「オーヴァードも、不要だ」
千鳥咲夜:「そのために──この状況を積み上げていったか」
琴城星羅:「それは、こっちの世界にはまだ必要だね」
ディセント:「まあ、そうだ。とはいえ……」
ディセント:「何もかも思い通りとはいかなかった」
ディセント:「大変だったよ。みんなの相手をするのは」
ディセント:「みんな、だいぶ厳しそうだけど……それでも、ぼくを止めようとするかな」
ディセント:「やめておいた方が、いいと思うけど」
千鳥咲夜:「不快感がやっとわかったぞ、ディセント」
千鳥咲夜:三浦真樹雄、来海芙由梨、物部士郎、歳刑六号、瀬崎トオル──
千鳥咲夜:これまで、ディセントに望みを弄ばれた者たちの顔が脳裏をよぎり──
千鳥咲夜:「オマエは一見人の願いを叶えるようで──」
千鳥咲夜:「その実していたことは、自分の我儘を満たすため、人の願いを利用していただけだ」
千鳥咲夜:「人の想いを──心より望むことをを己のために利用する──」
千鳥咲夜:「そのような輩が──願いなどと言う言葉を軽佻に口にするなっ!」
ディセント:「意見の相違だね……確かに願いだったよ。ただ、残念だ」
ディセント:「きみはやるつもりみたいだ。他のみんなは、どうする? なるほど、神様じゃないぼくを倒せるかもしれないけど……」
ディセント:「オーヴァードとしての限界を振り切る危険を冒しても、やるべきことなんだろうか」
琴城星羅:「当然」「あの一発で許されると思った?」
琴城星羅:「願いっていうものが本来どうやって使うものか」
琴城星羅:構造体が、極限まで活性化する。「その身体に!教えてやる!」
鈎取千歳:「あなたが”本物の世界”を作ろうとする限り、何度だって止めます」
鈎取千歳:「この世界で、みんなと生きていきたいから…!」
一宮千景:「……やるよ。やれるかどうかとか、危険がどうとか、関係なく」
一宮千景:「最後までやり遂げるのが、主人公だ」
ディセント:「……仕方ないな」
ディセント:「始めよう。……主人公は、ぼく一人で十分だ」
GM:ラウンド1.
GM:セットアップ。
一宮千景:ジェット・ブラック:原初の黄:加速装置Lv5
一宮千景:行動値+20、侵蝕率+2
千鳥咲夜:千鳥咲夜の侵蝕率を+3した(侵蝕率:152->155)
ディセント:Eロイス:破滅の足音
琴城星羅:コンボ:不退転。暴走し、エフェクトダイスが超増えます。
一宮千景:一宮千景の侵蝕率を+2した(侵蝕率:169->171)
千鳥咲夜:限界突破。援護の風を指定。
琴城星羅:コストが6で165。エフェクトレベル上昇。
GM:1d10+1
DoubleCross : (1D10+1) → 5[5]+1 → 6

GM:6ラウンド後に全滅します
GM:また、デモンズシード持ちが2人いるので、ディセントはダメージを常に10点軽減します。
鈎取千歳:怨念の呪石を使用、暴走、ダメージ+2D

■クライマックス戦闘2   
       一宮、琴城、千鳥、鈎取
           |
         (10m)
           |
         ディセント

GM:というわけで、最初の手番は一宮くん。重ねて言いますが、ディセントにはダメージが入っているので、
GM:健康に気を付けて攻撃してください。以上です!
GM:行動どうぞ~
一宮千景:了解!まずはマイナーでディセントのエンゲージまで移動!
一宮千景:メジャーでコンボ。カーディナル・レッド:ウルトラボンバーLv8+滅びの一矢Lv3+ブラッドボムLv5
GM:OK

■クライマックス戦闘2   
        琴城、千鳥、鈎取
           |
         (10m)
           |
           一宮
         ディセント

一宮千景:12dx+3
DoubleCross : (12R10+3[10]) → 10[1,2,5,6,6,6,6,9,9,9,10,10]+4[2,4]+3 → 17

GM:リア不でさえなければ、この程度……
一宮千景:あ、バデム一枚もらえますか
鈎取千歳:じゃあこちらのを!
鈎取千歳:バディムーヴを使用、達成値+3!
一宮千景:これで達成値20!ダメージ行きます!
一宮千景:52+3d10
DoubleCross : (52+3D10) → 52+23[7,8,8] → 75

GM:雲散霧消を使用してダメージ減少に努めます
一宮千景:ブラッド・レッド:レネゲイドディゾルバーLv3
一宮千景:その雲散霧消を打ち消します
GM:それはできない……!こちらも、
GM:レネゲイドディゾルバーを使うから……!
千鳥咲夜:なにぃ!
一宮千景:く、打消しの打ち合いか……!
琴城星羅:カウンター合戦…!
GM:打ち消しあいになったらすでに1枚使っている一宮くんが届かない上、侵食率がマッハ
GM:これで命がつながるぞ!
一宮千景:実際もう一回使うにはちょっと重すぎるか……
GM:25点のダメージを受けました。めっちゃ効いてますが立ってます
一宮千景:だがブラッドボムのHPロスを受けてもらう
一宮千景:4d10
DoubleCross : (4D10) → 15[5,1,6,3] → 15

GM:エッ
GM:40点じゃん…!?
GM:お、おうッ……虚無への回帰……!
GM:ダメージ25点の方を消します、15点だけ食らいます
一宮千景:OK。こちらも戦闘不能になりますので、瀬崎君に〇友情/罪悪感で取って昇華します
GM:立ってる!演出どうぞ!
一宮千景:真っ先に駆け出す。いつものように、いつも通りに。
一宮千景:やり遂げるとそう吠えたからか。今までずっと背負ってきた不安が、不思議と今は薄い。
カーディナル:『やるのか?』
一宮千景:支部長の、千鳥さんの、湯沢さんの、琴城さんの、鈎取さんの。言葉が脳裏をよぎる。
カーディナル:『お前、下手すると、あっち側にいっちまうぞ』
一宮千景:『一宮千景になら』と。託してもらった信頼が、空っぽだった自信を満たしていく。
一宮千景:そして。
一宮千景:『お前は……なんだって、できる。いまこうやって……ぼくを止めた。忘れるな』
一宮千景:『お前が願えば、できないことは……』
一宮千景:「……大丈夫」
一宮千景:「僕は、あっちには行かない」
カーディナル:『わかった』
一宮千景:「……ここで、皆と居たいんだ。ずっと」
一宮千景:義務でも使命でも強迫観念でもなく。その願いのために。願いを叶えるために。
一宮千景:「それに、今は君も居るから」
一宮千景:そう、相棒に笑いかけて。
一宮千景:「行くよ、カーディナル」
一宮千景:引鉄を引く。
カーディナル:『いい台詞だ』 異形の影が膨れ上がる。 『行くぞ、一宮千景』
カーディナル:無数の棘が、槍が、剣が、ディセントを吹き飛ばす。人体を──確かな人体を破壊する音。
ディセント:「……攻撃が、消しきれない……」
ディセント:「……ハハ」
ディセント:「こんな……普通のオーヴァードに……」
ディセント:「負けるのか、ぼくが」
GM:手番は鈎取さんへ。
一宮千景:一宮千景の侵蝕率を+15した(侵蝕率:171->186)
GM:一宮くんは浸食率をあげてね!
GM:あ、ありがとうございます!
鈎取千歳:こちら、待機します
GM:OK。
GM:では琴城さん。
琴城星羅:待機を行います。
GM:では、手番はディセント。
ディセント:マイナーで原初の青:形状変化:剛。
ディセント:メジャーでコンセントレイト:ウロボロス+飢えし影+原初の赤:異形の祭典+原初の黒:完全なる世界。
GM:ターゲットはPC全員。
ディセント:16dx7+8
DoubleCross : (16R10+8[7]) → 10[1,2,2,3,3,5,6,6,6,7,8,8,8,9,10,10]+10[2,3,6,7,7,8,8]+10[3,7,8,9]+10[5,9,10]+10[4,8]+1[1]+8 → 59

GM:リアクションできる人はどうぞ
千鳥咲夜:ガード!
琴城星羅:不能!
一宮千景:一応ドッジ!
一宮千景:6dx=>59
DoubleCross : (6R10[10]>=59) → 10[1,2,2,6,9,10]+5[5] → 15 → 失敗

一宮千景:頑張った方だけど無理!
鈎取千歳:リア不!
GM:ダメージ!
ディセント:6d10+28 諸々有効
DoubleCross : (6D10+28) → 32[2,7,4,5,9,5]+28 → 60

千鳥咲夜:雷霆辻風のガードで7、サンダーストームのエンブレムで5、装甲で18。合計30軽減。
千鳥咲夜:加えてリアクティブコートで3d軽減!
千鳥咲夜:30-3d10
DoubleCross : (30-3D10) → 30-16[8,2,6] → 14

千鳥咲夜:14ダメージ。残りHP16!
千鳥咲夜:行動値が5に、装甲が12に変更。
GM:つよっ
一宮千景:こちらは戦闘不能になり、そのまま倒れます。あとはお願いします!
GM:OK!
琴城星羅:湯澤要のロイスをタイタス昇華し、復活。
鈎取千歳:一宮さんのロイスを昇華して復活!
GM:OK!
ディセント:「……无号試作品。”カーディナル”か……、ならばこれは!」 ディセントの影もまた、異形と化して蠢く。
ディセント:「……どうだ……!」 一宮千景の影を捕まえ、こちらも無数の刃を発生させる。それは”カーディナル”を貫き──
ディセント:遠間にいたはずの、琴城、千鳥、鈎取をも切り裂いている。
一宮千景:「く、はっ」 薄れゆく意識の中、三人へと振り返る。
一宮千景:「すみ、ません。あとを、お願いします」
一宮千景:向こう側へ行かないために。仲間へと託し、意識を落とす。
琴城星羅:肉体の大部分が崩れ落ち、肉体の修復が追い付かない。だが。「…任、せて」
千鳥咲夜:「ぐぅっ!」
千鳥咲夜:血飛沫が、舞う。
千鳥咲夜:十や二十では効かない刃が少女の身体を引き裂き、蹂躙する。だが──
千鳥咲夜:がっ!
千鳥咲夜:雷霆辻風を杖代わりに、それでも膝を屈する事は許さない少女の姿がそこにあった。
千鳥咲夜:為すべきことを、ただ為すためだけに──
千鳥咲夜:眼光は、いまなお鋭く。
琴城星羅:「私たちは、主人公だから」「絶対に!こんなところで!」「退いてやるわけにはいかない!」
鈎取千歳:「任せて…ください…!」足が震え、意識が途切れそうでも、まだ立ってる。
GM:では、手番は千鳥さんへ。
千鳥咲夜:うす。
千鳥咲夜:ではまずディセントへのロイス。
千鳥咲夜:不倶戴天【ディセント@その想いは理解した/◯だが私は否定する】を取得します。
千鳥咲夜:これでロイス枠は全部埋まりました。
千鳥咲夜:で、メインプロセス。
千鳥咲夜:イニシアチブでフルインストール
千鳥咲夜:マイナーで聖剣効果起動。さらにメジャー前に自分に援護の風&ウインドブレス!
千鳥咲夜:ディセントと雷霆辻風のロイスをタイタス昇華することで、さらにcr-2!
千鳥咲夜:メジャー、一閃&コンセ! ディセントにエンゲージしてぶん殴ります!
GM:OK!

■クライマックス戦闘2   
         琴城、鈎取
           |
         (10m)
           |
         千鳥、一宮
         ディセント

千鳥咲夜:ダイスは4+4+2+7+15で32d
千鳥咲夜:修正は4+15で19
千鳥咲夜:これが勝利の鍵、最終値は 32d2+19(`・ω・´)
GM:ダイスがでかい
千鳥咲夜:ではまず判定!
千鳥咲夜:32d2+19
DoubleCross : (32D2+19) → 46[2,1,1,2,1,2,1,1,1,1,1,1,2,2,1,2,2,1,1,2,1,2,2,2,1,1,1,2,2,2,1,1]+19 → 65

千鳥咲夜:まちがい(汗)
GM:びっくりしたwww
千鳥咲夜:32dx2+19 今度こそ!
DoubleCross : (32R10+19[2]) → 10[1,1,1,2,2,3,3,3,3,3,4,4,4,4,4,5,5,5,5,5,6,6,6,6,6,7,7,7,7,9,9,10]+10[1,1,1,1,3,4,4,5,5,5,5,5,5,5,6,6,6,7,7,7,7,7,7,8,9,10,10,10,10]+10[1,1,1,2,2,2,3,3,3,4,4,4,4,5,5,6,6,7,7,7,8,8,8,9,10]+10[1,1,1,1,2,2,2,2,2,4,4,5,5,5,7,7,7,8,9,10,10,10]+10[1,3,4,4,4,4,4,4,4,4,5,7,7,8,9,9,10,10]+10[2,2,3,3,3,5,5,6,7,8,8,8,9,10,10,10,10]+10[1,1,1,1,1,2,2,3,3,4,4,6,7,8,8,9,9]+10[3,3,3,3,3,4,4,5,8,8,9,10]+10[1,1,2,2,3,3,3,4,4,6,7,9]+10[1,1,2,2,4,5,5,7,8,8]+10[2,2,3,4,5,7,8,10]+10[1,2,7,8,9,9,10,10]+10[2,2,3,3,4,7,9]+10[1,4,5,8,9,10,10]+10[1,2,5,5,6,7]+10[2,7,9,9,10]+10[1,2,2,5,7]+10[2,4,6,8]+10[2,5,7,7]+10[1,6,8,10]+10[2,4,5]+10[6,7,10]+10[5,8,10]+10[2,5,9]+10[4,7,8]+10[3,6,9]+10[2,8,9]+10[2,4,8]+10[9,9,10]+10[6,8,8]+10[2,9,10]+10[1,6,8]+10[8,10]+10[3,6]+10[6,7]+10[1,7]+10[4]+10[2]+10[2]+10[3]+10[3]+1[1]+19 → 430

千鳥咲夜:430!
千鳥咲夜:千鳥咲夜の侵蝕率を+9した(侵蝕率:155->164)
千鳥咲夜:千鳥咲夜の侵蝕率を+4した(侵蝕率:164->168)
GM:はい……
GM:これをドッジして……
GM:ドッジ出来たら……
ディセント:6dx=>430
DoubleCross : (6R10[10]>=430) → 10[1,7,7,7,8,10]+9[9] → 19 → 失敗

GM:411くらい足りなかった
GM:ダメージください
千鳥咲夜:さらにNPCカード”ケイヴマン”辰巳十三を使用! ダメージを+31します。
GM:OK.
千鳥咲夜:44d10+15+31 諸々有効
DoubleCross : (44D10+15+31) → 246[6,5,3,10,10,9,2,5,5,9,10,5,8,4,2,10,3,8,9,3,7,1,4,3,2,4,9,7,4,6,3,1,6,3,3,7,4,4,9,7,8,7,9,2]+15+31 → 292

千鳥咲夜:292点 諸々有効!
GM:実はこのディセント、復活エフェクトの代わりに虚空の残影を原初の灰で取得していて、
千鳥咲夜:いて
GM:気合でドッジする案が最初あったんですが、
千鳥咲夜:すが
GM:直前でマクスウェルの悪魔と氷雪の守護と雲散霧消でめっちゃダメージ消してくる構成に変えてしまい
千鳥咲夜:しまい
GM:このダメージ量を
千鳥咲夜:を
GM:耐えられるボスではなくなっていたんですね……
千鳥咲夜:つまり……
GM:292を氷雪の守護とマクスウェルの悪魔で防ぎきるにはぜんぶ10が出ても無理
GM:復活ありません、戦闘不能です。
千鳥咲夜:や──
GM:戦闘終了になります。演出をどうぞ。
千鳥咲夜:たぁぁぁぁぁ!
琴城星羅:「…ねえ、”ディセント”」「さっき、私の剣を『痛い』って言ったよね」
ディセント:「ああ……」
ディセント:「……もう一度、撃てるのか? きみに、あれを?」
琴城星羅:「…知ってるかもだけど、あれは私の記憶から作り出した偽物」「それでも、あなたに届いて傷を付けることができた」
琴城星羅:「私ができるかは正直わからないよ」「だけど…」
琴城星羅:「『本物』の、アクシス・ムンディ…いや。”雷霆辻風”なら…」
琴城星羅:「確実に」「今から、見れるよ」
琴城星羅:「…だよね、咲夜ちゃん!」信頼する友に向けて微笑む。
千鳥咲夜:「ああっ!」少女の微笑みに、裂帛の気合を以て応じ──
千鳥咲夜:「オマエと十三で、どちらが本物かと問答していたな、ディセント」
千鳥咲夜:”ソレ”を睨みすえる。
ディセント:「そうだね」
千鳥咲夜:「オマエは確かに凄まじい」
千鳥咲夜:「そんなやつから見れば、十三は、不完全な“偽物”に思えるのかも知れないな」
ディセント:「本物は、そんな……半端な形で存在しない」
ディセント:「ぼくは本物になるよ。ぼくが、本物だ」
千鳥咲夜:「そうか──」
千鳥咲夜:「オマエには、オマエの言い分があるのかもしれんな。だが──」
千鳥咲夜:「私は──十三の方がいい」
千鳥咲夜:「完全でなくとも、温かく」
千鳥咲夜:「哀しいときでも優しさを忘れず、微笑むことのできる──十三の方がいい!」
千鳥咲夜:想っていることを、口にしろと教わった。
千鳥咲夜:故に少女は、想いを叫ぶ。
千鳥咲夜:「偽物とか本物とか、そんなことはどうでもいいっ!」
千鳥咲夜:「十三は十三だっ!」
千鳥咲夜:「オマエの偽物でも、本物でもないっ!」
千鳥咲夜:「私たち(わたし)の──辰巳十三だっ!」



千鳥咲夜:づどんっ!
千鳥咲夜神鳴(かみなり)が──落つる。
千鳥咲夜:眩き雷光は空を裂き大地を煌々と照らし、顕れ出るは──
千鳥咲夜:「──────」
千鳥咲夜天地(あめつち)貫く光の御柱(みはしら)
千鳥咲夜:「征くぞ──」
千鳥咲夜:天地が、世界が──時空が慄き震え上がる。そして──
千鳥咲夜:ガシャン!
千鳥咲夜:天へと掲げた刀の姿が──変わる。
千鳥咲夜:柄巻きが解かれ紡ぎ直され──
千鳥咲夜:柄全体が遥かに長大な、四尺ほどの形へと姿を変えて──
千鳥咲夜:「はああああああああああああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ──」
千鳥咲夜:バリンッ!
千鳥咲夜:裂帛の気合と共に黒刃が、内側より爆ぜ飛ばされる。
千鳥咲夜:顕れ出ずるは──
千鳥咲夜:十尺を遥かに超える刀身を持つ、雷光纏った長大なる両刃の剣!

千鳥咲夜:其は──

千鳥咲夜:人の祈りに因って生まれ──
千鳥咲夜:人の願いに拠って紡がれ──
千鳥咲夜:人の想いに依って蘇りし、不壊なる剣の真なる姿!

千鳥咲夜:担い手は──
千鳥咲夜:「あああああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!」
千鳥咲夜:数多の想いをその身に受けて──
千鳥咲夜:『千鳥咲夜』となった、一人の少女!

千鳥咲夜:ばぢんっ!
千鳥咲夜:「ぐっ──」
千鳥咲夜:雷光が、少女の身体で爆ぜる。
千鳥咲夜:膨大なエネルギーが少女の身を灼き、剣を支えようとするその身を苛む。
千鳥咲夜:そして限界を超えたエネルギーに、限界を遥かに超えたその身体が、膝をつきそうになったとき──

辰巳十三:「まだやれる。だろ」 背中に手が触れるのを感じる。骨細工の、鉤爪のような手だ。
千鳥咲夜:「十──三──」かけられた声と、添えられた手に、振り返ること無く応じる。
辰巳十三:「優しく受け止めるなんてことはできないが、……千鳥咲夜ってやつがどれだけタフかはしってるよ」
千鳥咲夜:「ああ──そうだな」常と変わらぬその声に、気力が奮い立つ。
辰巳十三:「すげえ強くなったな。あとは勝つだけ。……それができれば」
辰巳十三:「終わらせられるよ」
千鳥咲夜:限界だと思っていた心と身体に、暖かなものが溢れかえる!
千鳥咲夜:「終わらせて──帰ろう」
千鳥咲夜:「家に──」
千鳥咲夜:そして再び仁王立つ。終わらせる──ために!

千鳥咲夜:(すまない、十三──)

千鳥咲夜:心の中で、詫びる。
千鳥咲夜:改めて思う。
千鳥咲夜:私は主人公じゃなくていい。
千鳥咲夜:仮にこの世界が物語なのだとしたら──
千鳥咲夜:私は脇役でいい。
千鳥咲夜:アイツが──皆がその世界に居てくれて──
千鳥咲夜:幸せに笑っていてくれるならば──
千鳥咲夜:私はその側に居られるだけで──
千鳥咲夜:それだけで──いい!

千鳥咲夜:「我が名は千鳥咲夜──」
千鳥咲夜:故に朗々と、誇りと想いを胸に懐き、告げる。
千鳥咲夜:「皆の“願い”を受け──」
千鳥咲夜:「未来(あした)を斬り拓くモノとして、いざ此れを振るわんっ!」
千鳥咲夜(ごう)っ!
千鳥咲夜:天と少女を結ぶ雷光が、その『願い』に呼応するかのように、さらなる輝きを増して──
ディセント:「こんな……ところで」 影を固め、鎖に変える。張り巡らせて防御網を作り上げる。
ディセント:「終わりたくは、」 千鳥咲夜と、その剣を捕えようとする。
千鳥咲夜:「──雷霆辻風(アクシズ・ムンディ)
千鳥咲夜:其は──『雷を斬る』と伝えられた太刀。
千鳥咲夜:否──
千鳥咲夜:其は──『神と成り斬る』太刀。

千鳥咲夜:──否!

千鳥咲夜:其は──“絶望の闇を断つ願いの(つるぎ)!”
千鳥咲夜:「無明断ち斬る(ナイト)──」
千鳥咲夜:迸るは電光雷撃! 
千鳥咲夜:刹那、世界は白き光に満たされて──
千鳥咲夜:「願いの雷刃(セイバァァァァァァァァァァァァァァァァァァァッ)!!!!!!!」
千鳥咲夜:天地支える光の御柱は、そのまま巨大な刃と化して。
千鳥咲夜:皆と少年に支えられた少女の想いと願いを乗せて、唯真直にディセントへと振り下ろされた!!
ディセント:「……終わりたくは、なかったな」 届かないことを知っている。
ディセント:刃がディセントを切り裂いたとき、そこにあったのは肉の手応えではない。
千鳥咲夜:「おおおおおおおおおおおぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉっっ!」
ディセント:硬質な何か──あるいは金属の容器を両断する手応えだった。
ディセント:「はは」
ディセント:「………」 その体の中には何も入っていない。がらどうの入れ物のようだった。
ディセント:「こういうのは」
ディセント:「こういうとき…tね」
ディセント:「こういうとき……」
ディセント:「なんて言えばいいのか。そう……たぶん……」
ディセント:「さよならだ」
GM:────

バックトラック

GM:バックトラック。
GM:Eロイスは合計16個。

■Eロイス
□悪夢の鏡像(ディセント)
□変異する悪夢(ディセント)
□悪意の伝染(ディセント)
□Eロイス:完全特異点(ディセント)
 →オリジナルEロイス。衝動を持つオーヴァードからのダメージやエフェクト、Dロイスの効果を受けない。
 また、マジカル☆リクエストを使用した際に使用回数を消費しない。
 このEロイスはバックトラック時にEロイス3つ分として扱う。
□マジカル☆リクエスト(ディセント)
□破滅の足音(ディセント)
□怨念の一打(歳刑六号)
□超越活性(歳刑六号)
□殺刃圏(ウエンレラ)
□不滅の妄執(ウエンレラ)
□不滅の妄執(エペタム)
□歪んだ囁き(ディセント)
□超越活性(ディセント)
□虚実崩壊(ディセント)

GM:振りたい方は16個どうぞ~
千鳥咲夜:あ
千鳥咲夜:カンパニー効果でさらに+1d可能です。美味しいご飯が待ってます。
GM:これがつよい
一宮千景:やったー!まずはEロイスから!
鈎取千歳:ありがたい
一宮千景:186-16d10
DoubleCross : (186-16D10) → 186-107[10,7,6,10,6,8,7,10,9,4,6,1,1,7,5,10] → 79

琴城星羅:うれしみ…Eロイスいきます!
琴城星羅:165-16D10
DoubleCross : (165-16D10) → 165-83[4,7,3,7,3,5,6,6,10,6,6,1,8,3,2,6] → 82

鈎取千歳:170-16d10
DoubleCross : (170-16D10) → 170-78[6,1,5,7,4,4,4,5,8,2,9,1,3,6,8,5] → 92

一宮千景:上振れすごくない?
千鳥咲夜:168-16d10
DoubleCross : (168-16D10) → 168-92[9,10,4,4,3,8,5,6,9,1,4,4,4,5,9,7] → 76

GM:!?
GM:こんなに戻るもんなの!?
一宮千景:メモリー要らなくなった……
琴城星羅:あるある
一宮千景:残り二枚のロイスを素振り
一宮千景:79-2d10
DoubleCross : (79-2D10) → 79-14[10,4] → 65

GM:107はやりすぎでしょ
琴城星羅:2枚は素振り!
鈎取千歳:同じく2枚、素振り!
琴城星羅:82-2D10
DoubleCross : (82-2D10) → 82-9[1,8] → 73

鈎取千歳:92-2d10
DoubleCross : (92-2D10) → 92-15[5,10] → 77

琴城星羅:5点圏内!
千鳥咲夜:76-3d10
DoubleCross : (76-3D10) → 76-9[6,2,1] → 67

GM:各自、侵食経験点を教えてください
鈎取千歳:5点です!
琴城星羅:5点です!
千鳥咲夜:4点域です。
一宮千景:5点です
一宮千景:あ。違うわ4点
GM:計算チュウ・・・
千鳥咲夜:メモリー2枚が余ったw

■経験点
一宮くん(今日日さん):35
琴城さん(北白河さん):36
千鳥さん(MAOさん):35
鈎取さん(月見鳥さん):36
GM:47

GM:ケイサンシュウリョウ
琴城星羅:36点の経験点をもぐもぐさせていただきます!
鈎取千歳:ありがたくいただきます!

エンディングフェイズ/シーン1

GM:────
GM:”ディセント”が滅びると、再び大気に静寂が戻った。
GM:”裏側”のN市。
GM:その存在に深くかかわる一人が、消え去った。
GM:あとは、みんなを連れて戻るだけだ。
湯澤要:「……長いこと拠点にしてたからね、ここ」 病院を見上げながら、言う。
湯澤要:「少し名残惜しいけど、仕方ないね」
湯澤要:「みんなも、忘れ物とか大丈夫?」
琴城星羅:「…うん」遺品や、遺体の一部を抱えている。四年間の”裏側”での戦いで失われた友人たちの命のことを思う。
琴城星羅:そして、ここにない名前も。自分とともに、表で死んだ友人たちのことも。
千鳥咲夜:「ああ、大丈夫だ」同じ様に、遺品やお骨が収められた背嚢を背負っている。
来海芙由梨:「……大きい船……」
千鳥咲夜:顔も知らない戦友。守り抜いてくれた者たちの──
来海芙由梨:「これで、帰れるの?」
鈎取千歳:「うん、帰れるよ。表側へ」芙由梨ちゃんと手を繋いでいる
来海芙由梨:「すごいビカビカ光ってるけど、これ、大丈夫……? こういうもの??」
鈎取千歳:「UFOだから光らないといけない…みたい?」
鈎取千歳:「私もよく解ってないんだ…えへへ」
千鳥咲夜:「帰る術(てだて)が多い訳ではない。見た目は我慢しろ」
来海芙由梨:「そ、そう……UFO……。……」
来海芙由梨:「ここの支部ってみんなこんな感じのノリなの?」
一宮千景:「……皆という訳でも……」 そう言いながらも困ったように少し目を逸らす。
琴城星羅:「さすがにこれは一番説明がつかないやつ…」「…というわけでもないけど」
琴城星羅:「少なくとも、ちゃんと動くやつだよ。安心してね」
辰巳十三:「へっへっ」
辰巳十三:「まあ、準備ができたらさっさと乗りな」
辰巳十三:「腹も減ったろ?」
琴城星羅:スキャバーズのみんなを見る。「…みんなにとっては、四年ぶりのあったかいご飯…になるのかな」
湯澤要:「そうね。……ハンバーガー食べたいわ」
辰巳十三:「食べ物のリクエストはいまのうちに言っといたほうがいいぞ。俺はドネルケバブ」
千鳥咲夜:「……カレーでよければ仕込んであるぞ」
琴城星羅:「あ、じゃあ私もハンバーガー希望で!」「一番おっきいやつ!」
千鳥咲夜:「幸い襲撃でも無事だった」
鈎取千歳:「私は…月見うどん…かな。芙由梨ちゃんは?」
一宮千景:「……」 カレーと聞いて少し顔がほころぶ。
辰巳十三:「すげえな、さすが千鳥サン……!」
琴城星羅:「あ、カレーもいいな…!」「どっちも!」
千鳥咲夜:「米の備蓄も手製の福神漬もある。おかわりも可能だ」
辰巳十三:「一宮くんも腹減っただろ。……行こうぜ」
辰巳十三:「飯食いに帰ろ」
千鳥咲夜:「ああ──帰ろう」
千鳥咲夜:家に──
辰巳十三:「ねむっ」 あくびをしながら、のそのそと乗り込んでいく。
千鳥咲夜:寄り添うようにして、同じく乗り込んでいく。
来海芙由梨:「なんかすごい不安感ある見た目だけど、これしかないんだよね……」
一宮千景:二人の様子を──いつも通りの十三支部の光景を眺めて、どこか安堵しながらそれに続く。
来海芙由梨:おそるおそる乗り込んでいく。
鈎取千歳:「大丈夫だよ…たぶん。」芙由梨ちゃんと一緒に乗り込む
湯澤要:「……よし。私らも行こうか」
琴城星羅:「あ、そうだ要ちゃん!」ポーチの中をごそごそと探している。
琴城星羅:「ちょっと早いけど、復帰祝い…になるのかな?」
湯澤要:「ん、なになに?」
湯澤要:「メリケンサック?」
琴城星羅:「もっといいやつ!」
琴城星羅:だいぶよれた紙包みに入った二枚のチケットを取り出して、ずいと押し付ける。
湯澤要:「これ……?」
琴城星羅:「…間に合って、良かった」「絶対に、要ちゃんを助け出して一緒に見に行くって決めてたから」
琴城星羅:人気男性アイドルグループの、復活コンサート。日付は2021年1月。
湯澤要:「ああ────!」
湯澤要:「活動再開!!!」
琴城星羅:「えへへ、結構なプラチナチケットだったんだよ」「二枚しか手に入らなかったから、他の子には内緒ね!」
湯澤要:「……ふふ」
湯澤要:「そうだね。絶対内緒にしないと。赤瀬に見つかったらヤバいから」
湯澤要:「これは極秘任務になるわね」
琴城星羅:「えへへ」「シークレットミッションだよ」
琴城星羅:「無事に来年を迎えて…」「みんなで、四年分を取り返すくらい。いや、もっともっと!遊びに行こうね!」
湯澤要:「当然」 「未来は……」
湯澤要:「もうすぐそこに来てる」
GM:────

エンディングフェイズ/シーン2/「鈎取千歳」

GM:第13区といえども、昼間の大通りならば治安もよく──存外に、普通の街という印象を受けるかもしれない。
GM:激安のスーパー、パチンコ屋、ゲームセンター、コンビニ、パチンコ屋、パチンコ屋、得体のしれない店、パチンコ屋(たぶん)……
GM:民家が極端に少ないのが特徴といえるかもしれない。
来海芙由梨:「……これが、千歳の職場?」
鈎取千歳:「職場っていうか…管轄って言えばいいのかな?」
来海芙由梨:「この街ってだいたいこんな感じなの? 支部の人たちのノリも、よそじゃちょっと見ない感じだけど……」
来海芙由梨:「なんていうか……大丈夫!? 千歳、切り込み隊長とかやらされてない!?」
鈎取千歳:「ここが、第13地区で…比較的安全な…場所かな?」
鈎取千歳:「ちょっとここの支部って特別みたいで…大変な人が多いんだ」
来海芙由梨:「大変な人って……まあ、確かに……戦い方を見てると……」
来海芙由梨:「戦国武将みたいなことするよね???」
鈎取千歳:「大丈夫だよ、優しい人のほうがたくさん」
鈎取千歳:「確かに…」「ちぇすとー!とか言ってそうな人は多いかな…」
来海芙由梨:「そう、だと思うけど……琴城さんと千鳥さんは、ちょっと怖かったけど、うん……」
来海芙由梨:「一宮っていう人は、優しそうだったね」
鈎取千歳:「千鳥さんはちょっと表情が硬いだけで…とてもいい人だよ。琴城さんも」
鈎取千歳:「一宮さんは…一宮さん…」
来海芙由梨:「……どしたの?」
鈎取千歳:「優しくて…頑張ってて…カッコよくて…」だんだん声が小さくなる
来海芙由梨:「……うん。それから?」
来海芙由梨:「どしたの~?」 鈎取千歳は気づく。これは……
鈎取千歳:「それから…」
来海芙由梨:来海芙由梨がからかっているときの言い方だ。
鈎取千歳:「…あっ!」笑ってる芙由梨ちゃんに気が付く
鈎取千歳:「そ、それだけ!」慌てて平静を取り繕う
来海芙由梨:「それだけじゃないでしょ! どう考えても!」
鈎取千歳:「そそそ、そんなことないよ!」
来海芙由梨:「そう? ……へへ」
来海芙由梨:「あのさ、千歳。なんていうか……一つ誤解してたことがあるんだけど、聞いてくれる?」
鈎取千歳:「……えへへ」
鈎取千歳:「うん…なぁに?」立ち止まって向き合う
来海芙由梨:「UGNってさ…」
来海芙由梨:「もっと軍隊みたいに厳しくて、そっちに入った千歳とかは、どっちかというと……」
来海芙由梨:「捕まったっていう方が正確なんじゃないかって思ってた」
来海芙由梨:「能力とか、実験台にされたりとか……閉じ込められて、暴走しないように監視されたりとか……」
来海芙由梨:「……全然違うんだね?」
鈎取千歳:「私も最初は…そうおもってたけど」
鈎取千歳:「みんな優しくて、温かくて、親身になってくれた」
鈎取千歳:「UGNの全員がそうって訳じゃないだろうけど…少なくとも」
鈎取千歳:「この十三支部は、温かい人ばかりだよ」
来海芙由梨:「……千歳がそう言うなら、信じられる」
来海芙由梨:「あの……、助けてくれて、ありがと」
鈎取千歳:「えへへ…友達だもの…」照れ笑い
鈎取千歳:「帰ってきてくれて…本当に良かった」
来海芙由梨:「うん。……”本当の世界”とか、私、そんなのよりも……」
来海芙由梨:「この能力が嫌いなだけだった。そのためにみんなを巻き込むなんて、どうかしてた。……この能力を好きになる努力をしようと思えた」
来海芙由梨:「だから、ありがとう。……恥ずかしいから、これで終わり!」
鈎取千歳:「うん…!一緒に、頑張ろうね!」
来海芙由梨:「うん。……とりあえずは、作戦会議からにしようか」
鈎取千歳:「作戦…会議?」
来海芙由梨:「一宮さんをデートに誘う計画についてだよ」
来海芙由梨:「13支部のアドバイザーの人からプランを預かってきました」
鈎取千歳:「いったい何…って…ええっ!!??」
鈎取千歳:「ア、アドバイザー!?」目を白黒、顔を赤らめたりと忙しい
来海芙由梨:「じゃあ、その辺の喫茶店で! 行こう!」 鈎取千歳の手を引く。
鈎取千歳:「き、聞いてないよ~!?」引かれた手を握り返す
来海芙由梨:「来年も見越した計画を立てないと……!」
鈎取千歳:「待ってよ芙由梨ちゃん~!」
鈎取千歳:慌ただしくも、幸せな日常。
鈎取千歳:この世界は相変わらず、厳しい世界だとおもう。
鈎取千歳:それでも、また一つ。
鈎取千歳:友達と過ごす幸福な時間は、この世界にしかない。
鈎取千歳:それだけで、この世界は素晴らしいと思えた。
GM:────

エンディングフェイズ/シーン3/「一宮千景」

GM:風が冷たい。
GM:年の終わりを予感させる、冷たい風が吹いている。
GM:第13区を見渡す、小さなビルの上だった。このビルからは、とうにどのテナントも撤退し、
GM:管理会社もあってないようなものだ。出入り自由の、休憩地点……のようなものだった。
GM:この街を駆け回り、いくつもの事件を解決してきた一宮千景はよく知っている。
GM:そして、彼の影も。
カーディナル:『一つ、片付いたな』
一宮千景:「うん」 どこか、夢現のような。不思議な心地で頷く。
カーディナル:『お前が殺されるかと思ったよ。それか、あっち側に行っちまうか』
カーディナル:『ウエンレラみたいに』
一宮千景:「……」 彼を思い出す。ジャームになりながら、それでも一宮千景を覚えていてくれた彼を。
一宮千景:何も出来なかったと零した自分に、何でも出来るとそう言ってくれた。信頼を遺してくれた。
一宮千景:「僕は、死なないし行かないよ」
一宮千景:「そう、信じてくれる人が居るから」
一宮千景:「もう、大丈夫」
一宮千景:珍しく──ひょっとしたら初めて。はっきりと言い切って。
カーディナル:『強いな、お前』
カーディナル:『それとも強くなったのか?』
一宮千景:「……どう、なんだろう」
一宮千景:強いという言葉自体は、まだ似合わない気がするけど。
一宮千景:「強くなれたんだとしたら……君のお陰だ」
カーディナル:『ふ! だろうよ。僕は頼りになるだろう?』
一宮千景:「うん。……頼りすぎなくらい、頼ってきた」
一宮千景:戦場に立てるようになったのは。まともに戦えるようになったのは。"赤影法師"になれたのは。
一宮千景:「ずっと、ずっと。力を貸してくれてありがとう」
カーディナル:「おいおい……」
カーディナル:『冷たいな、一宮千景』
一宮千景:「え」
カーディナル:『ぼくはもう必要ないみたいな言い方じゃないか』
一宮千景:「……いや、そんなつもりじゃなくて!」
一宮千景:「ずっと助けてもらってたのに、お礼を言ってなかったから、こう」
一宮千景:「改めてというか、この機会にって思って……」
カーディナル:『それは殊勝な心掛けだ。ただ……』
カーディナル:『この頼りになる相棒が、もう少し……一宮千景の短いかも長いかもわからない人生で、必要だと思っちゃくれないか?』
一宮千景:「……まだ、頼ってもいいの?」
カーディナル:『僕に何ができるのか、忘れてるな』
カーディナル:『お前の願いを叶えることしかできないんだが……』
カーディナル:『それならできる』
一宮千景:「……」 呆気にとられたように見開かれた眼が、僅かに潤んで。
一宮千景:「……うん」 ぐいと、零れる前にその涙を拭う。
一宮千景:「お願いだ、カーディナル」
一宮千景:「まだ、暫く。僕に力を貸してほしい」
カーディナル:『仕方ない』
カーディナル:『お前、危ない戦い方ばっかりするから……』
カーディナル:『もう少し、付き合うよ。お前が願う限りはな』
一宮千景:「ありがとう」
一宮千景:「……君が居てくれてよかった」
一宮千景:そう言って、年相応の少年のように笑う。
カーディナル:『そんな僕から、お前に一つだけ助言がある』
一宮千景:「う、うん。……ええと、何を?」
カーディナル:『学校は行っとけ。いまからでも遅くない』
カーディナル:『受験勉強しようぜ』
一宮千景:「えっ」
一宮千景:「……いや、でも。パトロールとか訓練の時間が減るし……」
カーディナル:『支部長に聞いてみな……』
カーディナル:『絶対、「行きなよ」って言うぜ。賭けてもいい』
一宮千景:「それは……そうだろう、けど」
カーディナル:『僕は学生生活を目の前で見たい』
カーディナル:『ナマの映画を見ているようなものなんだよ』
一宮千景:「……」 言いたいことがつっかえる勢いで湧いてくるのを何とか堪えて。ついでに少し唸って。
一宮千景:「……まあ、僕もお願いを聞いてもらってるんだし」
一宮千景:「学校に通うくらいなら……?」
カーディナル:『そうそう。努力が大事だ。ああ……』
カーディナル:『楽しくなりそうだと思わないか?』
一宮千景:「ううん……」
一宮千景:崩落戦後も、それ以前も。学校というものに通った経験はほとんどない。
一宮千景:十三支部に来てからは身近で通っている人も少なくて、ドラマや漫画と言った創作物の中で語られるのを目にするくらいだった。
一宮千景:だけど。
一宮千景:「……楽しめたら、良いな」
一宮千景:ふと、学校での出来事を楽しそうに語っていた鈎取さんの顔が浮かんで。
一宮千景:相談してみようかと思案しながら、屋上を後にした。
GM:────

エンディングフェイズ/シーン4/「千鳥咲夜」

GM:────
GM:年の瀬が間近に迫った第十三支部でも、
GM:やるべきことは多くある。
GM:大掃除──と呼ぶには、居住・使用可能な区画だけでも、何十年という蓄積を片づけるのは容易なことではない。
GM:近づきつつある最後の戦いに備え、資料や資材を整理する必要もある。
GM:それでも、ここまで清掃可能範囲が拡大した年末は、
GM:おそらく第十三支部上でも初めてのことだろう。その仕事の中で、もっとも大きな役目を担ったのは、間違いなく──
辰巳十三:「……これでだいたい資料はぜんぶ引っ張り出せたかな?」
辰巳十三:超巨大な段ボールとコンテナを両脇に抱え、床に置く。
辰巳十三:「千鳥サン、そっちはどうだい。一通り片付きそう? ヤバいもの出てきてない?」
千鳥咲夜:「ああ、こちらは問題ない」
千鳥咲夜:仏頂面で、資材を梱包しながら──
千鳥咲夜:「資材ゴミとして捨てられる程度のモノだけだった」
辰巳十三:「いやー、ほんとよかった。なんか仮死状態で潜伏してたジャームとか出てきたら、どうしようかと思ってた……」
千鳥咲夜:「──────」
辰巳十三:「……密かに始末してた場合、黙っててくれ。報告書大変だから……!」
千鳥咲夜:「いや。その場合燃やすゴミになるのかと思ってな」
千鳥咲夜:ふむ、と真剣に考えたことを口にして。
辰巳十三:「あ、そっち!? 第四支部が回収したがるから資源ゴミになるかもしれねえ……、と、よし」
千鳥咲夜:「一段落つきそうか?」
辰巳十三:「大戦期の資料はこっちで、……ああ。こんなもんだろ」
辰巳十三:「おせちの材料買いだして来れば、準備は万端だ」
千鳥咲夜:「買い出しは明日纏めてだな。新納や一宮が手伝ってくれるとのことだから、楽ができそうだ」
千鳥咲夜:「──さておき、ならお茶にでもしよう。新兵器のアレが上手くいってるか確認してみたいしな」
辰巳十三:「おっと、そいつはありがたい。なんか導入したんだっけ?」
千鳥咲夜:「ふふふ、最新科学の結晶だ」

千鳥咲夜:──────
千鳥咲夜:────
千鳥咲夜:──

千鳥咲夜:十三支部──
千鳥咲夜:同・食堂兼厨房

千鳥咲夜:以前は冷蔵庫と1口コンロ程度の設備だったが。
千鳥咲夜:千鳥咲夜がやりくりをした結果、二口コンロとガス栓を増設。
千鳥咲夜:ようやく普通のご家庭並みの厨房施設が揃ってきた、その厨房で──
千鳥咲夜:「む──いい塩梅だな」
千鳥咲夜:私費で購入した新兵器、圧力鍋のテストがてら、さつま芋が蒸されていた。
千鳥咲夜:正月料理には欠かせない、栗きんとんの試作用。
千鳥咲夜:説明書に従い蓋を空け、中から湯気をたてるさつま芋を2つほど取り出す。
千鳥咲夜:むろん、熱い番茶も欠かせない。
千鳥咲夜:「応接室は掃除中だったな、ここでいいか?」
辰巳十三:「ああ。……ここにしよう」
千鳥咲夜:手頃な木箱をテーブル代わりに、瓶ケースを利用した椅子を2つ用意する。
辰巳十三:「っつーか、そんな最新機器がこの支部に存在していたとはな……」
辰巳十三:「これが科学の勝利か」
千鳥咲夜:「未知留に『少しくらいは私物も買わなきゃ』と諭されてな」
千鳥咲夜:「最初に『欲しい』と思ったのがこれだった」
千鳥咲夜:向かいに座り、頂きますと手を合わせる。
辰巳十三:「なるほど。確かにこいつは便利だよ。……いただきます」
千鳥咲夜:「いただきます」
辰巳十三:「徐々に日常生活力のレベルを上げていくな、千鳥サン。うまいよ、これ」
千鳥咲夜:熱々の芋を布巾で包み、両手で支え持つようにしてはふはふと──
千鳥咲夜:「婆様方の仕込みがあればだな。だが──」
千鳥咲夜:「うん──これは美味いな」うまいと言ってくれたことに、思わず笑みが溢れる。
辰巳十三:「ハハ! ……確かにこいつは、俺が退役する日も遠くなさそうだ」
辰巳十三:「千鳥サンの学習力には驚かされる」
千鳥咲夜:「む──」『退役』という言葉に、眉をひそめる。
千鳥咲夜:以前、自分が告げた言葉──
辰巳十三:「もうすぐ大詰めの戦いもある。そいつが片付けば、」
辰巳十三:「ひとまず一段落ってことにはなるかな」
千鳥咲夜:「大詰めか──」
千鳥咲夜:と、しばし考え布巾で丁寧に手を拭ってから──
千鳥咲夜:胸元から、包み紙を1つ取り出す。
千鳥咲夜:「十三」
千鳥咲夜:「よければ受け取ってくれ」
辰巳十三:「おッ。なんだ、おやつか? ……違う?」
千鳥咲夜:「おむすびでよければ当日包んでやる。何かは空けてみれば一目瞭然だ」
辰巳十三:「いま空けたら怒る?」
千鳥咲夜:「怒らん。むしろ確認してもらえれば助かる」
辰巳十三:「じゃ、失礼して──」 中にある何かを手の平に乗せる。 「……お守りかい?」
千鳥咲夜:それは手製の、桔梗柄の小さな巾着袋。
千鳥咲夜:紐が結わえられ、首からかけられるようになっている。
千鳥咲夜:「十二支部──七原鹿島のお社で授かってきた御守が収めてある」
千鳥咲夜:「正直、私は神とはあまり相性が良くないかもしれないが」むぅ、と少し眉をひそめて。
千鳥咲夜:「それでも、礼を尽くして願ってきた」
千鳥咲夜:「だから、十三が持っているのであれば、多分大丈夫だと思う」
辰巳十三:「剣の神か。こいつはありがたい。……千鳥サンが願をかけてくれたんなら」
辰巳十三:「きっとそれは、すごく意味のあるお守りになったはずだ。誰にも負けるなって感じのね」
千鳥咲夜:「そうか──うん、この場合は『ありがとう』だな」
千鳥咲夜:そして改めて、先の辰巳十三の言葉を思い出し──
千鳥咲夜:「十三──少しいいか?」
辰巳十三:「ああ。何でもどーぞ」
千鳥咲夜:椅子を動かし、居住まいを正し、その隣に着座する。
千鳥咲夜:そしてじっと、顔をそちらに向けて──
千鳥咲夜:「前に──言ったな」
千鳥咲夜:「『オマエを楽隠居させてやる──』と」
辰巳十三:「おう」 真面目な話だとわかる。先を促し、お茶をすする。
辰巳十三:「言ったね。千鳥サンも俺が想像もつかないくらいに成長したと思ったよ」
千鳥咲夜:「だが、最近になって、ようやくわかってきた」
千鳥咲夜:「アレは──違うような気がする」
千鳥咲夜:うん、と改めて。口にして実感する。
千鳥咲夜:「たぶん、オマエはこれからもずっと」
千鳥咲夜:「誰かのために、危ない目にあうんだと思う」
千鳥咲夜:「私や支部のやつらや──それこそ星羅がどれだけ言っても、だ」
辰巳十三:「ハハハ!」
辰巳十三:「バレてる。……よくぞ見抜いた。いや、ホントにね」
千鳥咲夜:「ああ。それをするから──誰かのためにそうするから辰巳十三なんだと、改めて思うようになった」
千鳥咲夜:「そんな十三を、『私がイヤだから』で危険から遠ざけようとするは、ただの我儘だ」
千鳥咲夜:「私は、それをしてしまうオマエを愛してるんだと思う。だから──」
千鳥咲夜:「十三のそれを、否定したくない」
辰巳十三:「……たぶん……」
千鳥咲夜:「たぶん?」
辰巳十三:「千鳥サンの言う通り、それが俺だ。……もう、俺自身とは切り離せなくなっちまった」
辰巳十三:「だから、そういってもらえると、なんかすごく嬉しい」
千鳥咲夜:「そうか──」
千鳥咲夜:「──だが」と、嬉しいと言ってくれた少年に、恐る恐る。どこか自信なさげに。
千鳥咲夜:「一つだけ約束してほしい」
辰巳十三:「うん? 約束か。聞いてみよう」
千鳥咲夜:「十三がみんなに優しいのは知っている。できれば誰も傷つけたくないと思ってることも解る。だけど──」
千鳥咲夜:すうっと、深呼吸。
千鳥咲夜:「私にだけは、ソレはしないでほしい」
千鳥咲夜:「私のために傷つくのではなく──むしろ私を剣として使ってほしい」
千鳥咲夜:「オマエの望みを叶えるために、オマエの困難を斬り拓くために」
千鳥咲夜:じっと、縋るような眼差しで──
千鳥咲夜:それでも──
千鳥咲夜:想ってしまったことを、口にする。
千鳥咲夜:叶えるために。
千鳥咲夜:「──前にも告げた。十三のことを、愛してる」
千鳥咲夜:「けどこの愛はオマエが私に向けてくれるものとも、星羅や支部のやつらがオマエに向ける愛とも、違うのだと思う」
千鳥咲夜:「私は──剣なんだ」
千鳥咲夜:静かに、告げる。
千鳥咲夜:「雷霆辻風(アクシズ・ムンディ)の化身というだけでなく」
千鳥咲夜:「心が──在り方が剣なのだと思う」
辰巳十三:「……剣か」
千鳥咲夜:「『人』じゃないと、卑下してる訳じゃないんだ」
千鳥咲夜:「歪んでるかもしれない、おかしいのかもしれない。けど──」
千鳥咲夜:「判ったからこそ、胸を張って言える」
千鳥咲夜:「これが私の『愛』だ」
千鳥咲夜:「千鳥咲夜は、辰巳十三の剣として在り、剣として辰巳十三を愛したい。だから──」
千鳥咲夜:「叶うならば──オマエには私を、剣として愛してほしい」
千鳥咲夜:「……ダメか?」
千鳥咲夜:歪んでいる少女は
千鳥咲夜:歪んでいることを自覚して尚
千鳥咲夜:自身の想いを、口にした。
辰巳十三:「……いや。なんとなくわかるよ、千鳥サンの言ってる意味」
辰巳十三:「確かに千鳥サンは鋭い刃だ。たまに不安になるくらいね。真面目過ぎて危ないくらいに。……だけど、でも、だから……かもな」
千鳥咲夜:おそるおそる、改めてその顔を見る。
辰巳十三:「剣として、だけじゃない。それと同じくらいに、俺は千鳥サンを、大事な妹分だと思ってるよ」
千鳥咲夜:「じゃあ──」
辰巳十三:「いつのまにか、もう見守ったりする必要はなくなったかもしれないけど」
辰巳十三:「大事な妹分だ。……これじゃまずいか?」
千鳥咲夜:「剣であり、妹分か──」
千鳥咲夜:「大変な想いを寄せられたな、これは」自然、目尻に涙が浮かび。笑みが溢れる。
辰巳十三:「おっ、おい、泣くな。泣くのは困る」
千鳥咲夜:「おかしいな──」
千鳥咲夜:「嬉しいときも、涙はでるのか。初めて知ったぞ」
辰巳十三:「……そいつは」 少し安堵する。 「遅めの気づきだ。まだまだ先は長いかもしれないぞ」
千鳥咲夜:「大丈夫だ、幸い時間はたっぷりある」
千鳥咲夜:「そうしてくれるんだろう──“主人公”?」
千鳥咲夜:ぎゅっ──
千鳥咲夜:少年の身体を愛おしむように優しく──しかししかとその胸に抱く。
千鳥咲夜:「ありがとう十三」
千鳥咲夜:「愛してるぞ、永遠に(ずっとだ)──」
千鳥咲夜:己の意義を得た剣が、その担い手をしかと抱きしめる。

辰巳十三:「”主人公”か。そう言われたからには……」
辰巳十三:「もう少し、がんばってみるか」 千鳥咲夜の頭を、軽く叩いた。かつて、瓦礫の中から引き上げた時、そうしたように。
辰巳十三:「がんばるぞ」 とだけ、つぶやいた。




千鳥咲夜:最高の剣──
千鳥咲夜:その言葉は確かにあれど、実態は朧で定かならず。
千鳥咲夜:故に多くの使い手造り手が、その頂きを目指し研磨研鑽する──

千鳥咲夜:だがしかし──
千鳥咲夜:“千鳥咲夜(アクシズ・ムンディ)”は今此処に──
千鳥咲夜:紛うことなき、最高の剣となった。

千鳥咲夜:最愛の担い手に愛されて──
千鳥咲夜:最愛の担い手を愛することで──

千鳥咲夜:辰巳十三にとっての──最高の剣に。

エンディングフェイズ/シーン5/「琴城星羅」

GM:ED5:琴城星羅
GM:第1地区。
GM:少し高級な商業施設が揃う、N市のショッピング面での中心地の一つである。
GM:いま、そこには、二人の少女と少年の姿があった。
辰巳十三:「……なんか、すごいスピードで流行が変動してるな……」
辰巳十三:「この、緑と黒のチェック柄って、最近そんなに流行ってるんだな?」
琴城星羅:「漫画とアニメ、すっごい流行りましたからね」両手にたくさんの袋を抱えている。
琴城星羅:「…十三さんも、着てみたりしません?」
辰巳十三:「あ、ああー。そういう流れか!」 こっちもたくさん袋を抱えている。
辰巳十三:「お、俺はそういうのいいよ……。ってか、その袋、重くないか?」
辰巳十三:「もうちょっと持ってもいいぜ。楽勝だ」
琴城星羅:「だ、だいじょぶです!」「…前言撤回します。ちょっとだけ、頼りにさせてもらいます」
琴城星羅:袋を一つ手渡す。
辰巳十三:「よし!」
辰巳十三:「女子にそんなにたくさん荷物持たせられねえよ。……しかし」
辰巳十三:「ずいぶん買うんだな、最近の女子ってのは」
琴城星羅:「ほしいもの、たくさんありますからね」「やりくりしたお給金で買えるものは、服だって化粧品だって!なんでも!」
琴城星羅:「…もっともっと、可愛くなりたいですし」
辰巳十三:「それ以上に?」
辰巳十三:「ハハ、やばいなそれ」
琴城星羅:「ヤバいくらい可愛くなっちゃいますよ!十三さんが驚くくらいに!」
琴城星羅:「…十三さん」「もしよかったら…そこの公園のベンチで、休憩がてらちょっとだけお話しませんか」
辰巳十三:「ああ」
辰巳十三:「それがいい。俺も、話しておきたいことがあるんだ」
辰巳十三:公園へ向かって歩き出す。
琴城星羅:「ありがとうございます!」並んで歩く。
琴城星羅: 
GM:真昼の公園は騒がしい。休日ならば当然だ。
GM:子供が遊び、恋人らしき姿もある。
GM:散歩している人も、ジョギング中の人も、スケートボードに乗っている人も……
GM:街に暮らす色々な人が、そこにいる。
辰巳十三:「……さすがに、今日はだいぶ歩いたな。星羅サン大丈夫かい?」
琴城星羅:「全然大丈夫です!」「十三さんと一緒なら、どこだって疲労ゼロです!」
辰巳十三:「嬉しいこと言ってくれるな。……無理はするなよ」
琴城星羅:「えへへ、ありがとうございます」「…さて」
琴城星羅:「……ロマンチックな切り出し方とかも考えたんですが」「どうしても思いつかなかったので、直接聞きます」
琴城星羅:すぅっと息を吸う。
琴城星羅:「…『予約済み』を、『購入済み』にしてもらえますか」
辰巳十三:「……はは」
辰巳十三:「購入って響きは良くないよ。……でも」
辰巳十三:「星羅サンらしい。迂回も牽制もなしの、正面から突っ込んでくる感じ!」
辰巳十三:「最初から、どんなときでも、星羅サンはそうだった」
琴城星羅:「えへへ。それ以外知らないの、バレちゃいましたね」
辰巳十三:「うん。だから……見ていて飽きなくて、喋ってると楽しくて、一緒にいると嬉しい」
辰巳十三:「ここまで来れば、もうそれ以上に何か理由が必要ってわけでもない。……だから、ああ……だから」
辰巳十三:「喜んで。その気持ちを受け入れたいと思う。……俺も……」
辰巳十三:「俺も琴城星羅が好きだ」
辰巳十三:「一人の女子として、琴城星羅が好きなんだ。……これで答えになってるかい?」
琴城星羅:ぱあっと顔が明るくなる。「…私も」「辰巳十三が好きです。恋してますし、愛してます」
琴城星羅:「…はい!」
辰巳十三:「そりゃ嬉しい。嬉しいよ。……ハハ。ただ一つ、問題なのは……」
辰巳十三:「俺が、恋人同士ってのをよくわかってないことだ」
辰巳十三:「どういうのが恋人らしいのか、教えてくれ。間違ってたら言ってくれ」
辰巳十三:「いい生徒になるよう、頑張るよ」
琴城星羅:「うーん…」「じゃあ。一つだけ。恋人として誓わせてください」
琴城星羅:「まず」「チルドレンの時も。記憶が消えて、RBとしてもう一度会った時も。十三さんが最初に私のことを『可愛い』って言ってくれたから、いま私はここにいます」
琴城星羅:「だから、可愛いの自己ベストを更新し続けます。一生、十三さんを退屈させません。普通の幸せも、そうでない幸せも。全部、辰巳さんと共有します」
辰巳十三:「それは……すげえな。無敵か?」
琴城星羅:「絶対無敵です!」「言わなきゃ、絶対に叶いませんからね!」
琴城星羅:「十三さんも、そう思ってもらえれば…最高です」「…今思えばえらいこと言ってますね。努力目標、とかそれくらいで…」
琴城星羅:「…その代わり。一個だけ。わがままを言わせてください」
辰巳十三:「……うん?」
琴城星羅:深呼吸。
琴城星羅:「二人でいるときだけは、私のことだけ見てくださいっ」顔を近付けながら、口に出す。
辰巳十三:「……わかった。見てるよ」
辰巳十三:「星羅サンを見てる」
琴城星羅:「…じゃあ。今も」
辰巳十三:「星羅サンだけ、見てる」
琴城星羅:「私も、十三さんしか見ません」愛する者の肩に手を回す。
琴城星羅:「十三さんしか、見えません」
琴城星羅:辰巳十三に、口付けをする。
辰巳十三:「……」
琴城星羅:「…」
辰巳十三:受け入れ、互いの心臓が、何度か脈打った。
辰巳十三:「……星羅サン」 数秒──あるいは十数秒。気づけば、唇が離れていた。
琴城星羅:「ぷはぁっ」
琴城星羅:「えへ、えへへへ…」「正真正銘のファーストキス、ですよ」
琴城星羅:「…十三さんは、どうですか」
辰巳十三:「うん。俺もだ。こんなこと、考えたこともなかった……もっと上手にできると良かったんだけど、……練習が必要だな」
辰巳十三:「なんだか、勇気が出た」
琴城星羅:「そこは、追い追い…やっていきましょう」
琴城星羅:「…ファースト同士でよかったぁ…!」「もし私の前に誰かいたら、どうしようかと…」
琴城星羅:「もしかしたら十三さんは気付いてないかもですけど」「十三さん、めっっっちゃくちゃモテるんですからね」
琴城星羅:「十三さんのこと好きな娘、支部で分かってるだけで私含めて四人いるんですよ。他支部とか学校の子とか含めたら、絶対もっともっとです」
辰巳十三:「……そういうもんなのか……」
辰巳十三:「俺には、難しい話だ。それも勉強する必要があるな」
琴城星羅:「みーんな、辰巳さんのことが好きなんですよ」「恋愛とかじゃなければ、支部の人も。」
琴城星羅:「…だから」「…今回みたいに攫われると…みんなみんな、すごく悲しい気持ちになる」
琴城星羅:「…今回は”ディセント”を倒しただけで」「まだまだ「十三人」はいるから、この先も戦いはあると思います」
辰巳十三:「ああ」
琴城星羅:「もしこの先の戦いで…十三さんの心が折れそうになった時。還れなくなりそうになった時」
辰巳十三:「俺には、やることがある」
琴城星羅:「私たちのことを思い出して…」「もう少しだけ頑張ってもらえればうれしいなって」
琴城星羅:「…ちょっとだけ、嘘つきました」
琴城星羅:「私とまた会いたいな、とか」「私とまたデートに行きたいな、って思ってもらえれば」「最高です」
琴城星羅:「…私が、ここまで”生きて”これたみたいに、ね」
辰巳十三:「うん」
辰巳十三:「それがあれば、俺はきっと……」
辰巳十三:「絶対無敵の主人公、だ」
GMhttp://character-sheets.appspot.com/dx3/edit.html?key=ahVzfmNoYXJhY3Rlci1zaGVldHMtbXByFwsSDUNoYXJhY3RlckRhdGEYv_KXmAIM
琴城星羅:「…信じてますよ」「なんてったって」
琴城星羅:「十三さんっていう絶対無敵の主人公には」「私っていう、絶対無敵の主人公がついてるんですから!」
辰巳十三:「主人公がいっぱいだ」
辰巳十三:「世界、サイコー」 空を仰ぐ
琴城星羅:辰巳十三の手を握る。
琴城星羅:繋いだこの手は、骨細工の化け物とコンクリートの化け物が、人のそれを模しているだけのものに過ぎない。
琴城星羅:だが。それこそが。彼らに”普通の幸せ”をもたらしているという事実だけは、どんな世界であろうと揺るぎようがない。
GM:────